JPH05308791A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JPH05308791A
JPH05308791A JP5011441A JP1144193A JPH05308791A JP H05308791 A JPH05308791 A JP H05308791A JP 5011441 A JP5011441 A JP 5011441A JP 1144193 A JP1144193 A JP 1144193A JP H05308791 A JPH05308791 A JP H05308791A
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Noritaka Kishida
教敬 岸田
Nobuyoshi Okumura
信義 奥村
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 量子化ノイズ,FGむら等による演算誤差が
少ない外乱推定オブザーバを含むモータ制御装置を得
る。 【構成】 PWM信号を平滑化する低域フィルタの特性
を外乱推定オブザーバ17で演算する場合、低域フィル
タの特性を広域で有限なゲインを有する特性に近似して
ディジタルフィルタ化を行い、それを用いて外乱推定オ
ブザーバ17を構成する。さらに、モータのFGむらを
除去するFGむら補正を行い、補正後の値を用いて外乱
推定オブザーバ17の演算を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモータ制御装置、特に外
乱トルクなどのモータの動作を監視し、モータの回転速
度を制御するモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR等の記録再生装置ではモータ制御
装置の改良が装置の信頼性向上を確保し、また小型化す
る上で非常に重要である。特に、VTRのドラムやキャ
プスタンの駆動に用いるモータの性能は、画質,音質を
大きく左右するため、近年ではVTRのモータ制御に対
する性能改善に対する要求が高まっている。
【0003】一方、従来のVTRにおけるモータ制御装
置は、ディジタル化、及びソフトウェア化によりその性
能向上が図られていた。しかし、このようなディジタル
化、及びソフトウェア化のみによる改善検討では、例え
ばワウフラッタ、外乱抑圧度、モータのバラツキに対す
る制御剛性等の問題を改善するためには一定の限界があ
った。
【0004】このような限界、または障害を除去するた
めに、最近ではVTRのキャプスタン制御において現代
制御理論を用い、外乱推定オブザーバによる外乱除去ル
ープを設ける構成が提案されている。例えば、テレビジ
ョン学会誌 1990年 Vol.44,No.11,
pp.1618〜1621に示される長沢他の“外乱推
定によるVTRキャプスタンモータのロバスト制御”に
おける提案がその一例である。
【0005】図37には、そのような外乱推定オブザー
バを用いて構成した従来のモータ制御装置のブロック図
が示されている。この図37に示された従来のモータ制
御装置は、制御対象となるモータとしてVTRのドラム
モータ、キャプスタンモータを想定したものである。
【0006】図において、外乱推定オブザーバを用いて
構成した従来のモータ制御装置は、モータ11の回転角
速度ωに相当する電気信号を取り込み速度誤差信号を発
生させる速度誤差演算部18と、速度誤差信号をPWM
信号に変換するPWM(Pulse Width Mo
dulation)変換部12とを有し、PWM変換部
12の後段には低域フィルタ13と、増幅器14と、M
DA(Motor Drive Amp)15とが順に
設けられている。
【0007】そして、低域フィルタ13は、PWM信号
からPWM搬送周波数成分を除去するフィルタであり、
その出力はアナログ電圧である。増幅器14は、低域フ
ィルタ13から出力されるアナログ電圧を増幅し、MD
A15に供給する。MDA15は、増幅器14によって
増幅されたアナログ電圧に応じてモータ11に駆動電流
Iを供給する。
【0008】また、従来のモータ制御装置は、加算部1
6と、外乱推定オブザーバ17とを備え、加算部16は
MDA15から出力される駆動電流Iと、外乱推定オブ
ザーバ17からの出力信号とを加算している。加算部1
6の出力信号は、モータ11及び外乱推定オブザーバ1
7に供給され、その加算部16の出力信号によりモータ
11が駆動され、モータ11は角速度ωで回転する。
【0009】外乱推定オブザーバ17は、加算部16の
出力信号のモータ駆動電流Iと、モータ11の角速度ω
とを入力として取り込み、これらの入力に応じてオブザ
ーバ演算信号を電流の形で発生させ、加算部16にフィ
ードフォワードする。加算部16はこのオブザーバ演算
信号をMDA15の出力に加算するので、実際にモータ
11、及び外乱推定オブザーバ17に供給される駆動電
流Iは、外乱推定オブザーバ17の出力たるオブザーバ
演算値を反映させた値となる。即ち、外乱推定に係わる
フィードフォワードループが形成されている。
【0010】なお、上記従来のモータ制御装置の説明
は、便宜上概念的に行ったものであり、加算部16で電
流を加算するものとして説明されているが、実際には増
幅器14とMDA15との中間に加算部を挿入して電圧
の形で加算する。また、実際に実現する場合には、位相
制御系、即ちモータ11の回転位相を検出してフィード
バック制御する系統を設ける構成としているが、ここで
は説明の簡易化のために省略している。
【0011】次に、図37に示した従来のモータ制御装
置をブロック線図で表したものが図38である。図38
において、モータ11は電流−トルク変換部19と、ト
ルク−回転変換部20として表されている。この電流−
トルク変換部19は、モータ11のうち加算部16の出
力信号である駆動電流Iを駆動トルクTM に変換する部
分を示すブロックであり、トルク−回転変換部20は駆
動トルクTM を角速度ωに変換する部分を示すブロック
である。従って、電流−トルク変換部19の伝達関数は
トルク定数KT であり、トルク−回転変換部20の伝達
関数はモータ11のイナーシャJ,及び粘性制動係数D
により一次遅れ関数”1/(J・S+D)”と表され
る。
【0012】但し、図38では、電流−トルク変換部1
9とトルク−回転変換部20との間に加算部21が描か
れている。加算部21は、電流−トルク変換部19の出
力信号である駆動トルクTM に外乱トルク−TG が加え
られることをモデル化したブロックである。従って、実
際にトルク−回転変換部20に入力されるのは、厳密に
は駆動トルクTM ではなく、”駆動トルクTM −外乱ト
ルクTG ”である。
【0013】また、図38においては、PWM変換部1
2の伝達関数がPWM変換ゲインKPWM として表されて
おり、低域フィルタ13の伝達関数がHLPF (s) と表さ
れている。更に、増幅器14及びMDA15の合成伝達
関数は変換ゲインKA として単一のブロックで表されて
いる。このブロックを、以下増幅部22とする。 次
に、速度誤差演算部18は、図38ではFG部23、速
度検出部24、及び速度系係数25として示されてい
る。FG部23は、角速度ωをFG(Frequenc
y Generator)信号、即ち回転周波数信号の
周波数に変換する。FG信号は、モータ11の回転に同
期した立ち上がり/立ち下がりエッジを有する方形波信
号である。図38では、モータ一回転当りのFGパルス
数、即ち立ち上がり/立ち下がりの回数がKFGとして示
されている。FG信号は、速度検出部24に取り込まれ
る。速度検出部24は、伝達関数HF (s) を有してお
り、FG信号に基づき回転速度(角速度ω)を検出し、
速度系係数25に供給する。速度系係数25は、速度検
出部24の出力信号に速度系係数KF を乗じて速度制御
信号を作成し、PWM変換部12に供給する。
【0014】一方、外乱推定オブザーバ17は、駆動電
流Iに係数(KT ・g)を乗じる構成を含んでいる。こ
の構成は、図38においては、電圧変換部26、A/D
変換部27、電流換算部28、及び乗算部29とから構
成されている。
【0015】電圧変換部26は、駆動電流Iに変換ゲイ
ンRを乗じて電圧信号に変換する。A/D変換部27
は、この電圧信号をA/D変換し、ディジタル値で出力
する。A/D変換部27の変換ゲインはFADである。電
流換算部28は、A/D変換部27の出力信号に係数”
1/(R・FAD)”を乗じ、乗算部29に供給する。従
って、電流換算部28の出力信号は、駆動電流Iをディ
ジタル値に変換したものに相当する。乗算部29は、こ
のディジタル値に係数(KT ・g)を乗じる。ここで、
T は前述のようにトルク定数KT であり、これを当該
ディジタル値に乗じることにより、電流−トルク変換部
19の出力信号に当たる駆動トルクTM が推定される。
gは外乱推定オブザーバ17による外乱抑圧帯域を決定
する定数である。乗算部29の出力信号は、加算部30
に供給される。
【0016】また、外乱推定オブザーバ17において、
角速度ωを取り込むのは乗算部31、32として表現さ
れている。もっとも、実際には角速度ωを直接取り込む
のではなく、FG信号に基づき角速度ωを検出する構成
をとるのが一般的であるが、ここでは図を簡略化するた
めに直接取り込むように表現している。
【0017】乗算部31は角速度ωに係数(J・g2
を、乗算部32は係数(J・g)を、それぞれ乗じる。
乗算部31の出力信号は、乗算部29の出力信号と加算
部30において加算され、一次遅れ要素33を介して減
算部34に供給される。一次遅れ要素33は、伝達関数
が”1/(s+g)”のディジタルフィルタである。減
算部34には、乗算部32の出力信号も供給されてお
り、減算部34は一次遅れ要素33の出力信号から乗算
部32の出力信号を減じる。減算部34の出力信号は、
図38ではTG ^で示されている。このTG ^は、外乱
トルクTG の推定値に相当する。これは、前記論文の図
3、及び式(3)〜式(5)に示されるゴピナスの最小
次元オブザーバの形において明かである。即ち、従来の
モータ制御装置の外乱推定オブザーバ17は、最小次元
オブザーバとして構成されたものである。
【0018】減算部34の出力信号である外乱トルクT
G の推定値は、乗算部35、電圧変換部36、D/A変
換部37、及び電流変換部38に順に供給される。乗算
部35は、推定値に変換ゲイン(1/KT )を乗じ、電
圧変換部36に供給する。電圧変換部36は、乗算部3
5から供給される信号に変換ゲイン(R/FDA)を乗じ
ることにより、電圧信号に変換し、D/A変換部37に
供給する。D/A変換部37は、この電圧信号をD/A
変換する。変換ゲインはFDAである。電流変換部38
は、D/A変換された信号に(1/R)を乗じて電流信
号に変換し、加算部16に供給する。
【0019】次に、上記の通り構成される従来のモータ
制御装置の動作について説明する。従来のモータ制御装
置では、モータ11の角速度ωに応じたFG信号がFG
部23において生成され、速度検出部24はFG信号の
立ち上がり/立ち下がりエッジを検出し、その時間間隔
を周期として検出する。速度系係数25は、この周期に
応じた値の速度誤差信号を出力し、モータ11が所定角
速度で回転するようにこの信号に基づきモータ11の制
御を行う。
【0020】ここに、駆動電流I、及び角速度ωが外乱
推定オブザーバ17に取り込まれると、外乱推定オブザ
ーバ17は推定値TG ^を求め、推定値TG ^に基づき
外乱トルクを打ち消すようなオブザーバ演算信号を加算
部16に出力する。加算部16は、増幅部22の出力信
号とオブザーバ演算信号とを加算し、この加算結果に基
づきモータ11が所定角速度ωで回転するように制御す
る。
【0021】このように、従来のモータ制御装置におい
ても、外乱トルクTG を打ち消すようにモータを駆動す
ることが可能であった。しかし、前述のように、装置を
小型化、高信頼化するためには装置の構成部分をできる
だけソフトウェアを利用して構成することが望ましい。
それにも係わらず、従来のモータ制御装置では、図38
において、ソフトウェア化、即ちプロセッサを用いて実
現できるのは、主にA/D変換部27以降からD/A変
換部37までの部分である。この部分を図38では破線
39で示している。逆にいえば、装置をソフトウェアサ
ーボ方式で実現するためには、ディジタルデータを取り
扱うことができるように、A/D変換部、D/A変換部
が必要となる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のモータ制御装置では装置を小型化、高信頼化するため
に、構成部分をできるだけソフトウェアを利用するソフ
トウェア化を行う必要があるが、そのためにはディジタ
ルデータを取り扱うことができるようにハードウェアと
してA/D変換部、D/A変換部を必要とするばかりで
なく、A/D変換部、D/A変換部の精度不足が制御性
能の劣化を引き起こすという問題点があった。
【0023】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、A/D変換部、D/A変換部など
のハードウェアを必要とせず、制御性能のよいモータ制
御装置を得ることを目的としている。
【0024】また、着磁むら等によるFG信号のFGむ
らがあってもモータの回転むらを低減可能なモータ制御
装置を得ることを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の発明である請求項1に係るモータ制
御装置は、モータの回転速度に応じた周波数信号を発生
する回転周波数信号発生手段の出力よりモータの回転速
度を検出する速度検出手段と、速度検出手段の出力より
モータの速度誤差値を出力する速度誤差演算手段と、モ
ータの回転角速度相当の信号とモータへの駆動電流相当
の信号とからモータに加わる外乱トルクを推定するオブ
ザーバ演算手段と、速度誤差演算手段の出力とオブザー
バ演算手段の出力とを加算する加算手段と、加算手段の
出力信号をアナログフィルタを介して駆動手段に供給す
る制御手段とを有し、更に、オブザーバ演算手段は、制
御手段のアナログフィルタとおよそ同一の特性を有する
第1のディジタルフィルタと、アナログフィルタとおよ
そ逆の特性を有し、かつ高域で有限なゲイン特性を有す
る第2のディジタルフィルタとを備え、オブザーバ演算
手段の第1のディジタルフィルタと第2のディジタルフ
ィルタとによる演算から求められる出力信号によりモー
タの外乱トルクを抑止するように構成されたことを特徴
とする。
【0026】また、第1の発明である請求項2に係るモ
ータ制御装置は、モータへ駆動電流を供給する駆動手段
と、モータの回転速度に応じた周波数信号を発生する回
転周波数信号発生手段と、回転周波数信号発生手段の出
力よりモータの回転速度を検出する速度検出手段と、速
度検出手段の出力よりモータの速度誤差値を出力する速
度誤差演算手段と、モータの回転角速度相当の信号とモ
ータへの駆動電流相当の信号とからモータに加わる外乱
トルクを推定するオブザーバ演算手段と、速度誤差演算
手段の出力とオブザーバ演算手段の出力とを加算する加
算手段と、加算手段の出力信号をアナログフィルタを介
して駆動手段に供給する制御手段とを有し、更に、オブ
ザーバ演算手段は、速度検出手段からの回転速度信号を
用いた演算処理経路に、制御手段のアナログフィルタと
およそ逆の特性を有する第3のディジタルフィルタを挿
入して構成されたことを特徴とするモータ制御装置。
【0027】また、第1の発明である請求項3に係るモ
ータ制御装置は、モータへ駆動電流を供給する駆動手段
と、モータの回転速度に応じた周波数信号を発生する回
転周波数信号発生手段と、回転周波数信号発生手段の出
力よりモータの回転速度を検出する速度検出手段と、速
度検出手段の出力よりモータの速度誤差値を出力する速
度誤差演算手段と、モータの回転角速度相当の信号とモ
ータへの駆動電流相当の信号とからモータに加わる外乱
トルクを推定するオブザーバ演算手段と、速度誤差演算
手段の出力とオブザーバ演算手段の出力とを加算する加
算手段と、加算手段の出力信号をアナログフィルタを介
して駆動手段に供給する制御手段とを有し、オブザーバ
演算手段は、速度検出手段からの回転速度信号を用いた
演算処理経路に、制御手段のアナログフィルタとおよそ
逆の特性を有し、かつ高域で有限なゲイン特性を有する
第4のディジタルフィルタを挿入して構成されたことを
特徴とする。
【0028】また、第1の発明である請求項4に係るモ
ータ制御装置は、モータへ駆動電流を供給する駆動手段
と、モータの回転速度に応じた周波数信号を発生する回
転周波数信号発生手段と、回転周波数信号発生手段の出
力よりモータの回転速度を検出する速度検出手段と、速
度検出手段の出力よりモータの速度誤差値を出力する速
度誤差演算手段と、モータの回転角速度相当の信号とモ
ータへの駆動電流相当の信号とからモータに加わる外乱
トルクを推定するオブザーバ演算手段と、速度誤差演算
手段の出力とオブザーバ演算手段の出力とを加算する加
算手段と、加算手段の出力信号をアナログフィルタを介
して駆動手段に供給する制御手段とを有し、更に、オブ
ザーバ演算手段は、速度検出手段によって生じる位相遅
れなどを補償し、かつ高域で有限なゲイン特性を有する
第5のディジタルフィルタを備え、オブザーバ演算手段
の第5のディジタルフィルタによる演算から求められる
出力信号によりモータの外乱トルクを抑止するように構
成されたことを特徴とする。
【0029】また、第2の発明である請求項5に係るモ
ータ制御装置は、モータへ駆動電流を供給する駆動手段
と、モータの回転速度に応じた周波数信号を発生する回
転周波数信号発生手段と、回転周波数信号発生手段の出
力よりモータの回転速度を検出する速度検出手段と、回
転周波数信号発生手段の周波数信号のむらによって発生
する速度検出手段の誤差を補正する回転周波数信号補正
手段と、回転周波数信号補正手段の出力よりモータの速
度誤差値を出力する速度誤差演算手段と、回転周波数信
号補正手段によって補正された速度検出値とモータへの
駆動電流相当の信号とからモータに加わる外乱トルクを
推定するオブザーバ演算手段と、速度誤差演算手段の出
力とオブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手段
と、加算手段の出力信号をアナログフィルタを介して駆
動手段に供給する制御手段とから構成されたことを特徴
とする。
【0030】また、第3の発明である請求項6に係るモ
ータ制御装置は、モータへ駆動電流を供給する駆動手段
と、モータの回転速度に応じた周波数信号を発生する回
転周波数信号発生手段と、回転周波数信号発生手段の出
力よりモータの回転速度を検出する速度検出手段と、回
転周波数信号発生手段の周波数信号のむらによって発生
する速度検出手段の誤差を補正する回転周波数信号補正
手段と、回転周波数信号補正手段の出力よりモータの速
度誤差値を出力する速度誤差演算手段と、回転周波数信
号補正手段によって補正された速度検出値とモータへの
駆動電流相当の信号とからモータに加わる外乱トルクを
推定するオブザーバ演算手段と、速度誤差演算手段の出
力とオブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手段
と、加算手段の出力信号をアナログフィルタを介して駆
動手段に供給する制御手段とを有し、更に、回転周波数
信号補正手段は、速度検出手段の出力をモータの回転毎
に加算する周期加算手段と、周期加算手段の出力の平均
値を演算する平均手段とを備え、平均手段の出力を回転
周波数信号むら補正量として用いて速度検出手段の誤差
を補正するように構成されたことを特徴とする。
【0031】更に、第4の発明である請求項7に係るモ
ータ制御装置は、モータへ駆動電流を供給する駆動手段
と、モータの回転速度に応じた周波数信号を発生する回
転周波数信号発生手段と、回転周波数信号発生手段の出
力よりモータの回転速度を検出する速度検出手段と、回
転周波数信号発生手段の周波数信号のむらによって発生
する速度検出手段の誤差を補正する回転周波数信号補正
手段と、回転周波数信号補正手段の出力よりモータの速
度誤差値を出力する速度誤差演算手段と、回転周波数信
号補正手段によって補正された速度検出値とモータへの
駆動電流相当の信号とからモータに加わる外乱トルクを
推定するオブザーバ演算手段と、速度誤差演算手段の出
力とオブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手段
と、加算手段の出力信号をアナログフィルタを介して駆
動手段に供給する制御手段とを有し、更に、回転周波数
信号補正手段が、速度検出手段の出力をモータの回転毎
に加算する周期加算手段と、周期加算手段の出力の平均
値を演算する平均手段とを備え、周期加算手段と平均手
段とによる加算平均演算処理中は、速度誤差演算手段の
出力信号によりモータを制御するように構成されたこと
を特徴とする。
【0032】また更に第5の発明である請求項8に係る
モータ制御装置は、モータへ駆動電流を供給する駆動手
段と、モータの回転速度に応じた周波数信号を発生する
回転周波数信号発生手段と、この回転周波数信号発生手
段の出力よりモータの回転速度を検出する速度検出手段
と、この速度検出手段の出力よりモータの速度誤差値を
出力する速度誤差演算手段と、モータに加わる外乱トル
クを推定するオブザーバ演算手段と、速度誤差演算手段
の出力とオブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手
段と、この加算手段の出力信号をアナログ信号に変換す
るディジタル−アナログ変換手段と、このディジタル−
アナログ変換手段のアナログ出力をアナログフィルタを
介して駆動手段に供給する制御手段とを有し、さらに、
オブザーバ演算手段は、制御手段のアナログフィルタと
およそ同一の特性を有する第1のディジタルフィルタ
と、アナログフィルタとおよそ逆の特性を有し、かつ高
域で有限なゲイン特性を有する第2のディジタルフィル
タと、一次遅れ要素とおよそ同一の特性を有する第3の
ディジタルフィルタとを備え、加算手段の出力信号に第
1の係数を乗じ、この出力に第1のディジタルフィルタ
処理を施し、速度検出手段の出力信号に第2の係数を乗
じ、この出力に第3の係数を乗じ、この出力に第1のデ
ィジタル信号の出力を加算し、この出力に第3のディジ
タルの処理を施し、この出力から第2の係数を乗じた出
力を減算し、この出力を第5の係数で除し、この出力に
第2のディジタルフィルタの処理を施し、この結果をオ
ブザーバ演算手段の出力とするように構成されたことを
特徴とする。
【0033】また、第5の発明である請求項9に係るモ
ータ制御装置は、モータへ駆動電流を供給する駆動手段
と、モータの回転速度に応じた周波数信号を発生する回
転周波数信号発生手段と、この回転周波数信号発生手段
の出力よりモータの回転速度を検出する速度検出手段
と、この速度検出手段の出力よりモータの速度誤差値を
出力する速度誤差演算手段と、モータに加わる外乱トル
クを推定するオブザーバ演算手段と、速度誤差演算手段
の出力とオブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手
段と、この加算手段の出力信号をアナログ信号に変換す
るディジタル−アナログ変換手段と、このディジタル−
アナログ変換手段のアナログ出力をアナログフィルタを
介して駆動手段に供給する制御手段とを有し、さらに、
オブザーバ演算手段は、制御手段のアナログフィルタと
およそ同一の特性を有する第1のディジタルフィルタ
と、アナログフィルタとおよそ逆の特性を有し、かつ高
域で有限なゲイン特性を有する第2のディジタルフィル
タと、一次遅れ要素とおよそ同一の特性を有する第3の
ディジタルフィルタとを備え、加算手段の出力信号に第
1の係数を乗じ、速度検出手段の出力信号に第2のディ
ジタルフィルタの処理を施し、この出力に第2の係数を
乗じ、この出力に第3の係数を乗じ、この出力に第1の
係数を乗じた出力を加算し、この出力に第3のディジタ
ルの処理を施し、この出力から第2の係数を乗じた出力
に第4の係数を乗じた出力を減算し、この出力を第5の
係数で除し、この結果をオブザーバ演算手段の出力とす
るように構成されたことを特徴とする。
【0034】さらに第5の発明である請求項10に係る
モータ制御装置は、モータへ駆動電流を供給する駆動手
段と、モータの回転速度に応じた周波数信号を発生する
回転周波数信号発生手段と、この回転周波数信号発生手
段の出力よりモータの回転速度を検出する速度検出手段
と、この速度検出手段の出力よりモータの速度誤差値を
出力する速度誤差演算手段と、モータに加わる外乱トル
クを推定するオブザーバ演算手段と、速度誤差演算手段
の出力とオブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手
段と、この加算手段の出力信号をアナログ信号に変換す
るディジタル−アナログ変換手段と、このディジタル−
アナログ変換手段のアナログ出力をアナログフィルタを
介して駆動手段に供給する制御手段とを有し、さらに、
オブザーバ演算手段は、制御手段のアナログフィルタと
およそ同一の特性を有する第1のディジタルフィルタ
と、アナログフィルタとおよそ逆の特性を有し、かつ高
域で有限なゲイン特性を有する第2のディジタルフィル
タと、一次遅れ要素とおよそ同一の特性を有する第3の
ディジタルフィルタと、速度検出手段の周波数特性とお
よそ逆の特性を有し、且つ高域で有限なゲイン特性を有
する第4のディジタルフィルタとを備え、加算手段の出
力信号に第1の係数を乗じ、この出力に第1のディジタ
ルフィルタ処理を施し、速度検出手段の出力信号に第4
のディジタルフィルタの処理を施し、この出力に第2の
係数を乗じ、この出力に第3の係数を乗じ、この出力に
第1のディジタル信号の出力を加算し、この出力に第3
のディジタルの処理を施し、この出力から第2の係数を
乗じた出力に第4の係数を乗じた出力を減算し、この出
力を第5の係数で除し、この出力に第2のディジタルフ
ィルタの処理を施し、この結果をオブザーバ演算手段の
出力とするように構成されたことを特徴とする。
【0035】
【作用】従って、本発明のモータ制御装置においては、
駆動手段が制御手段の制御信号によりモータを駆動す
る。そして、回転周波数信号発生手段がモータの回転速
度に応じた周波数信号を発生し、速度検出手段がその回
転周波数信号からモータの回転速度を求める。この回転
速度から速度誤差演算手段によりモータの速度誤差値が
演算される。この速度誤差信号と、モータに加わる外乱
トルクを推定するオブザーバ演算手段の出力信号との加
算信号が制御手段に入力される。制御手段にはアナログ
フィルタが付加されており、制御手段は加算信号をこの
アナログフィルタを介して駆動手段に供給してモータを
駆動する。
【0036】このようなフィードバック系を形成する第
1の発明である第1の請求項に係るモータ制御装置で
は、オブザーバ演算手段を、制御手段のアナログフィル
タとおよそ同一の特性を有する第1のディジタルフィル
タと、アナログフィルタとおよそ逆の特性を有し、かつ
高域で有限なゲイン特性を有する第2のディジタルフィ
ルタとにより構成したので、A/D変換部、D/A変換
部等のハードウェアを用いることなくオブザーバ演算手
段の出力信号によりモータの外乱トルクを抑止制御する
ことができる。また、高域で有限なゲイン特性を有する
第2のディジタルフィルタにより量子化ノイズなどに影
響されない外乱トルクを演算することができる。
【0037】次に、第1の発明である第2の請求項に係
るモータ制御装置によれば、速度検出手段からの回転速
度信号を入力して演算するオブザーバ演算手段の処理経
路に、制御手段のアナログフィルタとおよそ逆の特性を
有する第3のディジタルフィルタを挿入して構成したの
で、ディジタルフィルタにおける演算時間や演算に必要
なメモリ等が少なくなる。
【0038】また、第1の発明である請求項3に係るモ
ータ制御装置によれば、速度検出手段からの回転速度信
号を入力して演算するオブザーバ演算手段の処理経路
に、制御手段のアナログフィルタとおよそ逆の特性を有
し、かつ高域で有限なゲイン特性を有する第4のディジ
タルフィルタを挿入して構成したので、ディジタルフィ
ルタにおける演算時間や演算に必要なメモリ等が少なく
てよく、かつ量子化ノイズなどに影響されない外乱トル
クを演算することができる。
【0039】また、第1の発明である請求項4に係るモ
ータ制御装置によれば、オブザーバ演算手段は速度検出
手段によって生じる位相遅れなどを補償し、かつ高域で
有限なゲイン特性を有する第5のディジタルフィルタを
備え、その第5のディジタルフィルタによる演算から求
められる出力信号によりモータの外乱トルクを抑止する
ように構成したので、量子化ノイズなどに影響されない
外乱トルクを演算することができるようになる。
【0040】また、第2の発明である請求項5に係るモ
ータ制御装置によれば、回転周波数信号発生手段の周波
数信号のむらによって発生する速度検出手段の出力信号
に含まれるFGむらを回転周波数信号補正手段により補
正し、その回転周波数信号補正手段の出力よりモータの
速度誤差値を出力する速度誤差演算手段の出力信号と、
回転周波数信号補正手段によって補正された速度検出値
等からモータに加わる外乱トルクを推定するオブザーバ
演算手段の出力信号とによりモータを制御するように構
成したので、着磁むら等によるFGむらに影響されない
外乱トルクを演算することができ、良好なモータ制御を
行うことができる。
【0041】また、第3の発明である請求項6に係るモ
ータ制御装置によれば、回転周波数信号発生手段の周波
数信号のむらによって発生する速度検出手段の誤差を補
正する回転周波数信号補正手段は、速度検出手段の出力
をモータの回転毎に加算する周期加算手段と、周期加算
手段の出力の平均値を演算する平均手段とを備え、平均
手段の出力を回転周波数信号むら補正量として用いて速
度検出手段の誤差を補正するように構成したので、着磁
むら等によるFGむらに影響されない外乱トルクを演算
することができ、良好なモータ制御を行うことができ
る。
【0042】更に、第4の発明である請求項7に係るモ
ータ制御装置によれば、回転周波数信号発生手段の周波
数信号のむらによって発生する速度検出手段の誤差を補
正する回転周波数信号補正手段は、速度検出手段の出力
をモータの回転毎に加算する周期加算手段と、周期加算
手段の出力の平均値を演算する平均手段とを備え、周期
加算手段と平均手段とによる加算平均演算処理中はオブ
ザーバ演算手段の演算を行わないようにし、周期加算手
段と平均手段とによる加算平均演算処理終了後に回転周
波数信号補正手段の出力信号でオブザーバ演算手段の演
算を行うようにしたので、着磁むら等によるFGむらに
影響されない外乱トルクを演算することができ、良好な
モータ制御を行うことができる。
【0043】このようなフィードバック系を形成する第
5の発明である第8の請求項に係るモータ制御装置で
は、オブザーバ演算手段を、制御手段のアナログフィル
タとおよそ同一の特性を有する第1のディジタルフィル
タと、アナログフィルタとおよそ逆の特性を有し、かつ
高域で有限なゲイン特性を有する第2のディジタルフィ
ルタとにより構成したので、A/D変換部、D/A変換
部等のハードウェアを用いることなくオブザーバ演算手
段の出力信号によりモータの外乱トルクを抑止制御する
ことができる。また、高域で有限なゲイン特性を有する
第2のディジタルフィルタにより量子化ノイズなどに影
響されない外乱トルクを演算することができる。
【0044】次に、第5の発明である第9の請求項に係
るモータ制御装置によれば、速度検出手段からの回転速
度信号を入力して演算するオブザーバ演算手段の処理経
路に、制御手段のアナログフィルタとおよそ逆の特性を
有し、かつ高域で有限なゲイン特性を有する第2のディ
ジタルフィルタを挿入して構成したので、ディジタルフ
ィルタにおける演算時間や演算に必要なメモリ等が少な
くなり、かつ量子化ノイズ等に影響されずに外乱トルク
を推定することが可能になる。
【0045】また、第5の発明である請求項10に係る
モータ制御装置によれば、オブザーバ演算手段は速度検
出手段によって生じる位相遅れなどを補償し、かつ高域
で有限なゲイン特性を有する第5のディジタルフィルタ
を備え、その第5のディジタルフィルタによる演算から
求められる出力信号によりモータの外乱トルクを抑止す
るように構成したので、量子化ノイズなどに影響されな
い外乱トルクを演算することができるようになる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図に基づいて
説明する。
【0047】〔第1の発明の実施例1〕図1は、本発明
に係る第1の発明の実施例1の第1のモータ制御装置の
構成を示すブロック図である。また、図2は、図1に示
すモータ制御装置の機能を概念化したブロック線図であ
る。
【0048】なお、図1、及び図2において、従来のモ
ータ制御装置と同一あるいは相当部分については、同一
の符号を付加して説明を省略する。
【0049】図1において、実施例1の第1のモータ制
御装置は、従来のモータ制御装置と同様、モータ11
と、PWM変換部12と、低域フィルタ13と、増幅器
14と、MDA15と、加算部16と、外乱推定オブザ
ーバ17と、速度誤差演算部18とから構成されてい
る。
【0050】そして、実施例1の第1のモータ制御装置
では、図から明らかなように、加算部16の配置される
位置が従来と異なっている。即ち、外乱推定オブザーバ
17の出力信号であるオブザーバ演算値Ciをフィード
フォワードする加算部16は、図37に示す従来のモー
タ制御装置のようにモータ11に前置されるのではな
く、速度誤差演算部18の後段に配置されている。ま
た、従来MDA15、加算部16から出力された駆動電
流Iが外乱推定オブザーバ17に取り込まれていたが、
本実施例の外乱推定オブザーバ17は、加算部16の加
算値Aiを取り込んでいる。更に、その加算部16はM
DA15の出力にオブザーバ演算信号を加算するのでは
なく、速度誤差信号Biとオブザーバ演算値Ciとを加
算し、その加算値AiをPWM変換部12、あるいは外
乱推定オブザーバ17に供給する。
【0051】なお、図1及び図2においては、従来のモ
ータ制御装置と同様に位相制御系が示されていないが、
実際には存在しており、単に説明の便宜上省略してある
にすぎない。
【0052】次に、図1に示すモータ制御装置の機能を
概念化したブロック線図である図2において、第1の実
施例1の外乱推定オブザーバ17には乗算部40、41
が含まれている。この乗算部40は、時間遅れ要素42
により1期間遅らされた加算部16の出力である加算値
Aiに係数を乗じて加算部30に供給する。また、乗算
部41は、減算部34から出力される外乱推定値TG
に係数を乗じてオブザーバ演算値Ciとして加算部16
に供給する。
【0053】乗算部40において乗じられる係数は、
{KPWM ・HLPF (z) ・KA ・KT ・g}である。図3
8に示される従来のモータ制御装置において、速度系係
数25の出力から乗算部29までの伝達関数を求める
と、電圧変換部26、A/D変換部27と電流換算部2
8との係数は相殺されて、{KPWM ・HLPF (z) ・KA
・KT ・g}となる。但し、乗算部40の係数のうち、
LPF (z) は低域フィルタ13の伝達関数HLPF (s) と
同等の特性を有するディジタルフィルタの伝達関数であ
り、それをZ関数で表したものである。即ち、サンプリ
ング周波数が十分高ければ、アナログフィルタH
LPF (s) とディジタルフィルタHLPF (z) との周波数特
性はほぼ等しく、以下アナログ値とディジタル値という
意味からこのように使い分けて表現する。
【0054】同様に、実施例1の第1のモータ制御装置
では、外乱推定オブザーバ17の出力先を速度系係数2
5の後段に変更したことにともない、乗算部41には係
数{1/(KPWM ・HLPF (z) ・KA ・KT )}が付与
されている。
【0055】従来のモータ制御装置で説明したように、
角速度ωは外乱推定オブザーバ17に直接取り込まれる
のではなくFG信号に基づき検出されるので、速度検出
部24の出力は乗算部43を介して乗算部31、32へ
の入力となる。乗算部43は、FG信号の周期から求め
た速度検出部24の出力信号を角速度ωに換算するため
に、係数{2π/(HF (z) ・KFG)}を乗じてモータ
11の角速度ωを演算するものである。また、乗算部4
3の前記係数は、FG部23、及び速度検出部24の伝
達関数の積{(HF (z) ・KFG)/2π}の逆数に相当
する。
【0056】なお、1/HF (z) は、速度検出部24の
伝達関数1/HF (s) と同等の特性を有するディジタル
フィルタの伝達関数であって、上述のようにアナログ値
とディジタル値とで使い分けて表現している。
【0057】次に、上記の通り構成される第1の実施例
1の第1のモータ制御装置の動作について説明する。図
3は、第1の実施例1の第1のモータ制御装置の動作内
容を説明するためのフローチャートである。
【0058】図3において、ステップ70では、FG部
23の出力であるFG信号について立ち上がり、あるい
は立ち下がりのエッジが検出されるまで、速度誤差演算
部18の動作は待ち状態となる。立ち上がり/立ち下が
りエッジが検出されると、ステップ71において、前回
検出された立ち上がり/立ち下がりエッジとの時間差、
即ちFG信号の周期が演算され、ステップ72において
この周期に基づき従来のモータ制御装置と同様に速度誤
差信号Biが演算される。
【0059】一方、ステップ73において、外乱推定オ
ブザーバ17は乗算部43により速度検出部24の出力
信号からモータ11の角速度ωを演算し、ステップ74
において角速度ω、及び1つ前のFG入力時に演算され
た(即ち、図に示す時間遅れ要素42に相当する)加算
値Aiの値に基づき外乱推定値TG ^を求め、更にオブ
ザーバ演算値Ciを出力する。
【0060】次に、ステップ75において、外乱推定オ
ブザーバ17から出力されたオブザーバ演算値Ciは、
加算部16により速度誤差信号Biと加算され、加算値
Aiとなる(Ai=Bi+Ci)。この結果得られた加
算値Aiは、ステップ76において、PWM変換部12
によってPWM信号として出力され、このPWM信号に
応じてモータ11の制御が行われる。この後、ステップ
70に戻る。
【0061】このように、本実施例1の第1のモータ制
御装置によれば、従来のモータ制御装置と同様の基本的
動作を実行することができ、従来のモータ制御装置にお
いて得られる利点を同様に享受できる。更に、この実施
例1のモータ制御装置では、アナログ値である駆動電流
Iではなく、ディジタル値である加算値Aiを外乱推定
オブザーバ17に供給するように構成すると共に、外乱
推定オブザーバ17の出力信号を駆動電流Iではなく速
度誤差信号Biと加算可能なディジタル値としたことに
より、A/D変換部あるいはD/A変換部のハードウェ
アを設ける必要がない。
【0062】なお、上記実施例1の第1のモータ制御装
置において、低域フィルタ13のカットオフ周波数、及
び速度検出部24のサンプリング周波数がモータ11の
制御帯域より十分高ければ、その低域フィルタ13及び
速度検出部24のそれぞれの伝達関数HLPF (s) 、HF
(s) のラプラス演算子sを0として、即ち直流ゲインの
みとして近似し、これらを外乱推定オブザーバ17に付
加しても差し支えない。即ち、その場合の低域フィルタ
13の伝達関数と速度検出部24の伝達関数とは式
(1)に示される関係となる。
【0063】 HLPF (z) =HLPF (s=0)=HLPF (z=1)=1 HF (z) =HF (s=0)=HF (z=1) ・・・・(1) そして、この場合における実施例1の第2のモータ制御
装置のブロック線図を示したものが図4である。図にお
いて、第2のモータ制御装置の乗算部44、45の伝達
関数はそれぞれ、図2に示す乗算部40、41の係数
{KPWM ・HLPF(z) ・KA ・KT ・g}、1/{K
PWM ・HLPF (z) ・KA ・KT }におけるHLPF (z) を
1としたものである。従って、図4に示す乗算部44、
45の係数は、{KPWM ・KA ・KT ・g}、1/{K
PWM ・KA ・KT }となる。また、図2に示す乗算部4
3の係数{2π/(HF (z) ・KFG}はHF (z) =HF
(0) となることから、図4に示す乗算部43の係数は
{2π/(HF (c) ・KFG}となる。
【0064】次に、低域フィルタ13のカットオフ周波
数が十分高くなく、その伝達関数がHLPF (s) =1と近
似できない場合における、乗算部40、41に示される
ディジタルフィルタHLPF (z) について説明する。
【0065】図5(a)は、低域フィルタ13の具体的
構成例を示す回路図であるが、図に示す抵抗R1とコン
デンサC1とによる一次の低域フィルタHLPF (s) の伝
達関数は式(2)で示される。
【0066】
【数1】
【0067】ここで、f0 は式(3)で示される関数で
ある。
【0068】
【数2】
【0069】この一次の低域フィルタHLPF (s) のディ
ジタルフィルタ化は、例えば、双一次変換を用いて行
う。この場合、ディジタルフィルタHLPF (z) の伝達関
数は式(4)で示すようになる。
【0070】
【数3】
【0071】ここで、(1/T)はサンプリング周波数
を示す。
【0072】しかし、これに対してサンプリング周波数
が十分高ければ、アナログフィルタHLPF (s) とディジ
タルフィルタHLPF (z) との周波数特性は、前述したよ
うにほぼ等しくなる。
【0073】図5(b)は、そのような低域フィルタ1
3の伝達関数HLPF (s) の周波数特性をグラフ表示した
ものである。このアナログフィルタに対応する外乱推定
オブザーバ17のディジタルフィルタHLPF (z) は乗算
部40に付加される。また、図5(c)は、アナログフ
ィルタ1/HLPF (s) の周波数特性を示したものであ
り、これに対応するディジタルフィルタ1/HLPF (z)
は乗算部41に付加される。図5から明らかなように、
このディジタルフィルタ1/HLPF (z) は高域でゲイン
が増大する特性を有する。このようなフィルタの特性
は、クロック等の量子化ノイズの高周波雑音を増大し、
かえってモータの回転むらを発生させる要因になる。
【0074】そこで、これを抑止するために、図6に示
すように高域で有限なゲイン特性を有するフィルタ1/
LPF (s) をディジタル化したフィルタ1/HLPF
(z) を、前記ディジタルフィルタ1/HLPF (z) のかわ
りに外乱推定オブザーバ17の乗算部46に用いる。こ
のディジタルフィルタの伝達関数は式(5)により示さ
れる。
【0075】
【数4】
【0076】ここで、(f0 <f1 )である。
【0077】この式(5)を双一次変換して逆数を求め
ると式(6)のようになる。
【0078】
【数5】
【0079】この高域で有限なゲイン特性を有するディ
ジタル化したフィルタのブロック線図を図7に示す。図
において、ディジタルフィルタは、それぞれ係数k1
2、k3 の乗算部74、75、76と、サンプリング
周期遅延部77、78と、加減算部79とから構成され
ている。また、このディジタルフィルタを構成した実施
例1の第3のモータ制御装置のブロック線図を図8に示
す。この場合、図に示す第3のモータ制御装置の乗算部
46で低域フィルタ13の特性が補償されている領域に
おいては、外乱トルクが正しく推定されるが、乗算部4
6のフィルタの高域で有限なゲインを有する特性の領域
においては、外乱トルクの正しい推定はできない。しか
し、そのような高周波領域で生じる回転変動はモータの
イナーシャによる抑圧効果によって減少するので問題と
ならない。
【0080】〔第1の発明の実施例2〕なお、上記第1
の実施例では、時間遅れ要素42により1期間遅らされ
た加算値Aiに係数を乗じる乗算部40に、低域フィル
タ13と同等の特性を有するディジタルフィルタHLPF
(z) を付加した場合について説明したが、乗算部46に
付加したような高域で有限なゲインを有するディジタル
フィルタHLPF 1(z) を付加して乗算部40を構成する
ことも可能である。このような加算値Aiに係数を乗じ
る乗算部を、乗算部47として構成したモータ制御装置
のブロック線図を図9に示す。
【0081】〔第1の発明の実施例3〕また、上記第1
の実施例では、低域フィルタ13として抵抗R1とコン
デンサC1とによる一次の低域フィルタを用いた場合に
ついて説明したが、二次以上の低域フィルタを用いるこ
とも可能である。このような二次の低域フィルタの伝達
関数を式(7)で示すようなものであるとすると、その
フィルタの周波数特性は図10(a)に示すものとな
る。
【0082】
【数6】
【0083】ここで、(f2 ≦f3 )である。
【0084】上記実施例と同様に、サンプリング周波数
が十分高ければ二次の低域フィルタHLPF 2(s) をディ
ジタル化したディジタルフィルタHLPF 2(z) を、外乱
推定オブザーバ17の乗算部40、41にそれぞれ付加
することができる。
【0085】また、高周波で有限なゲインを有する二次
の低域フィルタHLPF 3(z) の伝達関数は式(8)で示
すようなものとなり、そのフィルタの周波数特性は図1
0(b)に示される。
【0086】
【数7】
【0087】ここで、(f2 ≦f3 ≦f4 ≦f5 )であ
る。
【0088】そして、上記第1の実施例と同様に、ディ
ジタルフィルタHLPF 3(z) =HLPF 3(s) として乗算
部46、47にそれぞれ付加することができる。
【0089】〔第1の発明の実施例4〕更に、二次以上
の低域フィルタにおいては、それより次数の少ないフィ
ルタで近似することが可能である。例えば、二次の低域
フィルタの場合は一次の低域フィルタHLPF 4(s) で近
似することができ、その場合の伝達関数は式(9)に示
されるものとなる。また、そのフィルタの周波数特性は
図11(a)に示される。
【0090】
【数8】
【0091】同様に、上記低域フィルタHLPF 4(s) を
高周波で有限なゲインを有する低域フィルタHLPF
(z) として構成すると、その伝達関数は式(10)で示
され、その周波数特性は図11(b)に示される。
【0092】
【数9】
【0093】ここで、(f2 <f6 )である。
【0094】そして、上記実施例と同様に、ディジタル
フィルタHLPF 5(z) =HLPF 5(s) として図に示す乗
算部40、41、46、47にそれぞれ付加することが
できる。
【0095】〔第1の発明の実施例5〕なお、上記第1
の実施例では、モータの制御方式としてPWM信号を低
域フィルタにてアナログ電圧に変換してモータへの駆動
電流を得る方式について説明したが、モータに印加され
る電圧をスイッチング電源で作成し、この供給電圧を制
御するスイッチングトランジスタを直接PWM信号で駆
動する方式であっても同様の効果が得られる。
【0096】図12は、そのような供給電圧を制御する
スイッチングトランジスタを直接PWM信号で駆動する
方式によるモータ制御装置のブロック図である。
【0097】図において、スイッチングトランジスタに
より駆動される方式のモータ制御装置は、PWM信号に
よりON/OFF制御されるスイッチングトランジスタ
(TR1,TR2)60,61と、スイッチングトラン
ジスタ61のベースバイアス抵抗(R2)62と、スイ
ッチングトランジスタ61のベース・エミッタ抵抗(R
3)63と、スイッチングダイオード(D1)64と、
スイッチングトランジスタ61より得られるスイッチン
グ波形を直流化するコイル(L1)65と、コイル(L
1)65と同様にスイッチング波形を直流化するコンデ
ンサ(C2)66とから構成されている。なお、その他
の構成については図1のモータ制御装置と同様であるの
で、説明を省略する。
【0098】図に示すモータ制御装置のスイッチングト
ランジスタ60のベースにはPWM信号が供給されてい
る。従って、スイッチングトランジスタ60は、PWM
信号によりON/OFFし、スイッチングトランジスタ
60のコレクタにはスイッチングトランジスタ61のベ
ースバイアス抵抗(R2)62が接続されているので、
スイッチングトランジスタ61もPWM信号によりON
/OFFする。また、コイル65、及びコンデンサ66
は、スイッチング波形を直流化する二次の低域フィルタ
を構成しており、前述した低域フィルタ13に相当する
と考えてよい。この低域フィルタの伝達関数をHD (s)
とすると、伝達関数HD (s) は式(11)のように表現
される。
【0099】
【数10】
【0100】従って、低域フィルタHD (s) をディジタ
ルフィルタHD (z) に変換して、上記第1の実施例と同
様に外乱推定オブザーバを構成することができる。更
に、前述した理由からディジタルフィルタHD (z) を高
域で有限なゲインを有するディジタルフィルタとして外
乱推定オブザーバを構成することも可能である。
【0101】〔第1の発明の実施例6〕また、上記第1
の実施例では、モータの制御をPWM信号によって行う
場合について説明したが、DA(Digital An
alog)出力信号など、他の出力信号形態であっても
よい。例えば、図13は、モータの制御をDA出力信号
によって行うモータ制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0102】図において、DA出力信号によりモータの
制御を行うモータ制御装置は、加算部16からの加算値
AiをDA出力信号に変換して出力するDA変換部70
と、DA出力信号をアナログ信号に変換する積分器71
と、積分器71の定数を決定する抵抗(R6)72と、
積分器71の定数を決定するコンデンサ(C6)73と
から構成されている。
【0103】そして、図に示すモータ制御装置において
は、加算部16より出力される誤差値はDA変換部70
によって、その誤差値に相当するパルス幅tのDA出力
信号に変換されて、出力される。DA変換部70からの
DA出力信号は、抵抗(R6)72及びコンデンサ(C
6)73で構成される積分器71によって、アナログ電
圧に変換された後、MDA15を通してモータ11を制
御する。
【0104】今、積分器71の伝達関数をHS (s) とす
ると、積分器71の伝達関数HS (s) は式(12)で示
され、その周波数特性は図14(a)のようになる。
【0105】
【数11】
【0106】もし、サンプリング周波数が十分高いとす
れば、伝達関数HS (s) をディジタルフィルタ化した伝
達関数HS (z) と伝達関数HS (s) とは、周波数特性が
ほぼ等しくなる。従って、外乱推定オブザーバを構成す
る場合は、加算部16からMDA15までの伝達関数に
より加算値Aiによりモータへの駆動電流を求め、角速
度ωにより外乱トルクTG を推定する。そして、オブザ
ーバ演算値Ciを求め、加算部16で加算する。このこ
とは、前述した実施例と同様である。
【0107】更に、オブザーバ演算値Ciを求める際の
ディジタルフィルタ1/HS (z) によって量子化ノイズ
が増加しやすい場合は、前述した実施例と同様に、高域
で有限なゲインを有するフィルタHS 1(s) と1/HS
1(s) とを、ディジタル化したディジタルフィルタHS
1(z) 、及び1/HS 1(z) によって、外乱推定オブザ
ーバ17を構成する。それぞれのディジタルフィルタの
周波数特性を図14(b)、14(c)に示す。この場
合、高域で有限なゲインを有するフィルタHS(s) の伝
達関数を式(13)で示すことができる。
【0108】
【数12】
【0109】ここで、(fS0<fS1)である。
【0110】そして、前述した実施例と同様に、良好な
外乱推定オブザーバを構成することができる。
【0111】〔第1の発明の実施例7〕また、上記第1
の実施例では、外乱推定オブザーバを最小次元オブザー
バで構成したものについて示したが、同一次元オブザー
バやその他の形式のオブザーバで構成してもよい。
【0112】〔第1の発明の実施例8〕なお、上記第1
の実施例では、外乱推定オブザーバを用いた場合につい
て説明したが、速度オブザーバ等のその他の形式のオブ
ザーバでもよい。
【0113】〔第1の発明の実施例9〕また、上記第1
の実施例では、VTRのドラムモータ制御について説明
したが、その他のモータ制御装置や制御手段であっても
よい。
【0114】〔第1の発明の実施例10〕更に、上記第
1の実施例では、アナログフィルタからディジタルフィ
ルタへ変換する方法として、双一次変換を用いた場合に
ついて説明したが、整合Z変換などその他の変換方法で
あってもよい。
【0115】〔第2の発明の実施例1〕次に、本発明の
第2の実施例のモータ制御装置について図を用いて説明
する。図15は、外乱推定オブザーバの処理経路にアナ
ログフィルタとおよそ逆の特性を有するディジタルフィ
ルタを挿入して構成したことを特徴とするモータ制御装
置のブロック図である。但し、図には従来のモータ制御
装置と同様に位相制御系が示されていないが、実際には
存在しており、単に説明の便宜上省略してあるにすぎな
い。
【0116】低域フィルタ13とおよそ同一の特性を有
する第1のディジタルフィルタHLPF (z) と、低域フィ
ルタ13とおよそ逆の特性を有し、かつ高域で有限なゲ
イン特性を有する第2のディジタルフィルタ1/HLPF
(z) とにより、外乱推定オブザーバが構成できることは
前述した第1の実施例で説明済みである。このような、
お互いに逆の特性を有する2つのディジタルフィルタを
用いる場合に対して、配置を変えることにより全体の伝
達関数を変えることなく、1つのディジタルフィルタを
用いて外乱推定オブザーバを構成したものが図15に示
すモータ制御装置である。
【0117】図において、第2の実施例1のモータ制御
装置のディジタルフィルタ48の伝達関数は1/HLPF
(z) であり、速度検出部24の出力信号を入力として演
算処理する経路に挿入される。即ち、乗算部43と直列
に接続される形となる。この場合、減算部34で得られ
る値は外乱トルクTG の推定値TG ^にはならないが、
オブザーバ演算値Ciは外乱トルクTG を打ち消すよう
な値となる。このことにより、前述した第1の実施例と
同等の性能を有するだけでなく、ディジタルフィルタが
1つになったことにより演算時間や演算に必要なメモリ
等が少なくなり効率のよい外乱推定オブザーバが構成で
きることがわかる。
【0118】〔第2の発明の実施例2〕なお、伝達関数
1/HLPF (z) のディジタルフィルタ48の代わりに、
高域で有限なゲインを有する特性の伝達関数1/HLPF
1(z) のディジタルフィルタで外乱推定オブザーバを構
成したものが、図16に示すモータ制御装置のディジタ
ルフィルタ49である。図16に示すモータ制御装置で
は、高域の量子化ノイズなどが少なくなり、また演算時
間や演算に必要なメモリ等が少なくてよいので、効率の
よい外乱推定オブザーバが構成できる。
【0119】〔第2の発明の実施例3〕また、前述の図
16に示す外乱推定オブザーバに対し、簡略化を施した
ものが図17に示す外乱推定オブザーバである。図17
に示すモータ制御装置では、図16の乗算部44の伝達
関数の一部をディジタルフィルタ49に接続して、図1
7に示す新たな乗算部51を構成し、その乗算部51と
乗算部43とで1つの乗算部52が構成されている。従
って、図16に示す乗算部44は、図17ではオブザー
バ帯域gだけの乗算部53として構成されている。その
ため、図17のモータ制御装置では、減算部34の出力
信号はそのままオブザーバ演算値Ciとなり、前述の第
1の実施例に比較してより効率のよい外乱推定オブザー
バが構成できる。
【0120】〔第2の発明の実施例4〕更に、前述の図
17に示す外乱推定オブザーバに対し、更に簡略化を施
したものが図18に示す外乱推定オブザーバである。図
18に示すモータ制御装置では、図17に示す一次遅れ
要素33に乗算部53の伝達関数を接続して、図18に
示す新たな一次遅れ要素54を構成している。これによ
り、図17に示した乗算部31の係数は(J・g2 )か
ら(J・g)となり、図17に示す乗算部32の係数と
等しくなる。従って、図17に示す乗算部52の中に、
乗算部31、32が接続され、図18に示す新たな乗算
部55が構成される。このことにより、前述の第2の実
施例3のモータ制御装置より更に効率のよい外乱推定オ
ブザーバが構成できる。
【0121】〔第2の発明の実施例5〕なお、上記第2
の実施例では、乗算部52、55を構成する方法として
一次のディジタルフィルタHLPF (z) 及びHLPF 1(z)
を用いて説明したが、第1の実施例で説明したように二
次以上の低域フィルタ、例えばHLPF 2(z) やHLPF
(z) 等を用いる場合、モータへ印加される電圧を制御す
るスイッチングトランジスタを直接PWM信号で駆動す
る場合、あるいは変換方式をPWM変換以外のDA変換
などを用いる場合でも同様の効果が期待できる。即ち、
他のモータ制御装置や制御手段にとらわれることなく、
加算値Aiから駆動トルクTM までの伝達関数に同様に
適用される。
【0122】〔第3の発明の実施例1〕次に、速度検出
のサンプリング周波数が十分高くなく、速度検出の伝達
関数HF (s) を定数HF (0) で近似できない場合につい
て説明する。例えば、図2や図18に示されているよう
な乗算部43は、速度検出部24の出力信号よりモータ
11の角速度ωを求めるブロックであり、ディジタルフ
ィルタ1/HF (z) は速度検出部24の伝達関数H
F (s) の逆の特性に相当することは第1の実施例で説明
した通りである。
【0123】速度検出部24はFG信号の周期を演算
し、サンプルホールドして出力することから、その伝達
関数HF (s) は式(14)で示すように0次サンプルホ
ールド関数の2乗の形となる。
【0124】
【数13】
【0125】図19に、この速度検出部24の伝達関数
F (s) の周波数特性を示す。伝達関数HF (s) をその
ままディジタルフィルタ化することは困難であり、また
ディジタルフィルタ化できたとしても逆の特性を有する
伝達関数1/HF (s) は高域でゲインが増大する特性を
有するために量子化ノイズなどが増加しやすいために、
モータの回転性能を悪化させてしまう。
【0126】従って、これらの問題を解消するために、
速度検出部24の伝達関数HF (s)に対して、低域の周
波数特性がほぼ等しいようなディジタルフィルタにより
近似して、乗算部43の伝達関数HF (s) の代わりに構
成する。ここでは、高域で有限なゲインを有する一次の
低域フィルタで近似した場合について示す。そのような
高域で有限なゲインを有する一次の低域フィルタで近似
した場合の伝達関数HF 1(s) は式(15)で示され
る。
【0127】
【数14】
【0128】これを双一次変換によりディジタルフィル
タ化すると、式(16)で示すようになる。
【0129】
【数15】
【0130】この双一次変換によりディジタル化された
ディジタルフィルタ1/HF 1(s)の伝達関数を有する
乗算部56により構成される外乱推定オブザーバによっ
て、モータ制御を行うモータ制御装置のブロック線図を
図20に示す。図20に示すモータ制御装置では、低域
においては伝達関数HF 1(s) とディジタルフィルタH
F 1(z) との周波数特性はほぼ等しい。もっとも、高域
ではHF 1(s) とHF1(z) との特性が異なるために、
この周波数領域で外乱トルクの等しい推定はできないも
ののそれによって生じる回転変動は、モータのイナーシ
ャJによる抑圧効果によって減少するので問題はない。
【0131】従って、以上説明した第3のモータ制御装
置では、速度検出部24の出力信号からモータ11の角
速度ωが高精度、低ノイズで演算することができる。そ
れにより、正しい外乱トルクの推定が行われ、モータの
回転性能を向上することができる。
【0132】〔第3の発明の実施例2〕なお、上記第3
の実施例1では速度検出部24の伝達関数HF (s) の近
似として一次の低域フィルタの特性について示したが、
二次以上の低域フィルタやその他の関数による近似特性
でもよい。
【0133】〔第3の発明の実施例3〕更に、上記第3
の実施例1では速度検出部24の近似アナログフィルタ
特性からディジタルフィルタへの変換方法として双一次
変換を用いたが、整合Z変換などその他の変換方法であ
ってもよい。
【0134】〔第4の発明の実施例1〕次に、FG信号
に含まれるFGむらにより速度検出部24の出力信号に
速度誤差が含まれる場合について説明する。一般に、F
G部23は図21に示すような構成を有している。即
ち、FG部23は、モータ11に取り付けられた着磁パ
ターン67と、着磁パターン67による磁束の変化を読
み取る磁気ヘッド68と、磁気ヘッド68の出力信号を
増幅、整形する波形整形回路69とから構成されてい
る。
【0135】モータ11が回転すると、モータに取り付
けられた着磁パターン67による磁束の変化が発生す
る。その磁束の変化を磁気ヘッド68で読み取ると、磁
気ヘッド68の出力は微少な正弦波状信号aとなる。波
形整形回路69はこの正弦波状信号を方形波状になるま
で増幅し、方形波信号であるFG信号bを出力する。こ
の波形整形回路69から出力されるFG信号は速度検出
部24に入力され、速度制御、及び外乱トルクの推定に
用いられる。
【0136】図21において、着磁パターン67が精度
よく着磁されていれば、波形整形回路69から得られる
FG信号bは、モータの回転速度が一定であるならば均
一な周期の方形波となる。しかしながら、最近のモータ
の小型化はこのような着磁パターン67の着磁精度を悪
化させやすく、この結果、モータが一定回転しているに
も係わらず、得られるFG信号は不均一な周期の方形波
信号となることがある。この不均一なFG信号から検出
した角速度ωを用いて外乱推定オブザーバの演算を行う
と、誤った外乱トルクが推定され、モータの回転性能を
悪化させてしまうという問題がある。特に、外乱推定オ
ブザーバの中にある各ディジタルフィルタによる複雑な
演算のために、その不均一なFG信号から検出した角速
度ωによる誤った外乱トルクの推定がされやすい。
【0137】このような問題を解決するための一手段と
して、前述のFG信号に含まれるFGむらによる速度検
出誤差を補正した出力信号により外乱トルクを推定する
モータ制御装置について説明する。図22は、そのよう
な速度検出誤差を補正した出力信号により外乱トルクを
推定する第4の実施例のモータ制御装置のブロック線図
である。
【0138】図において、第4の実施例のモータ制御装
置では、FGむらによる速度検出誤差を補正するFGむ
ら補正部57が速度検出部24の後段に配置されてお
り、そのFGむら補正部57の出力信号により速度制御
系と外乱推定オブザーバとを構成する。この実施例のモ
ータ制御装置により得られる効果は、FGむらの補正に
よる正確な外乱トルクの推定である。
【0139】以下、上記の通り構成される第4の実施例
のモータ制御装置の動作について説明する。図23は、
第4の実施例のモータ制御装置の動作内容を説明するた
めのフローチャートである。
【0140】図において、ステップ70では、FG部2
3の出力であるFG信号について立ち上がり、あるいは
立ち下がりのエッジが検出されるまで速度誤差演算部1
8の動作は待ち状態となる。立ち上がり/立ち下がりエ
ッジが検出されると、ステップ71において、前回検出
された立ち上がり/立ち下がりエッジとの時間差、即ち
FG信号の周期が演算される。この周期には前述したよ
うなFGむらによる速度誤差信号が含まれているので、
ステップ80において、FGむら補正部57により補正
された正しいFG信号の周期を得る。そして、ステップ
72において、その正しいFG信号の周期に基づき従来
のモータ制御装置と同様に速度誤差信号Biが演算され
る。
【0141】一方、ステップ73において、外乱推定オ
ブザーバ17は乗算部56によりFGむら補正部57の
出力信号からモータ11の角速度ωを演算し、ステップ
74において乗算部56の出力信号の角速度ω、及び1
つ前のFG入力時に演算された(即ち、図22に示す時
間遅れ要素42に相当する)加算値Aiの値に基づき外
乱トルクの推定値TG ^を求め、更にオブザーバ演算値
Ciを出力する。
【0142】次に、ステップ75において、外乱推定オ
ブザーバ17から出力されたオブザーバ演算値Ciは、
加算部16により速度誤差信号Biと加算され、加算値
Aiとなる。この結果得られた加算値Aiは、ステップ
76において、PWM変換部12によってPWM信号と
して出力され、このPWM信号に応じてモータ11の制
御が行われる。それと同時に、この加算値Aiは次のF
G信号に対してステップ74において外乱トルクの推定
値の算出に用いられる。この後、ステップ70に戻る。
【0143】以上説明したように、第4の実施例のモー
タ制御装置によれば、従来のモータ制御装置と同様の基
本的動作を実行することができ、従来のモータ制御装置
において得られる利点を同様に享受できる。更に、この
第4の実施例のモータ制御装置では、FGむらによる速
度誤差信号を補正し、補正後の値を用いて外乱推定オブ
ザーバを構成するようにしたので、正しい外乱トルクの
推定を行うことができる。
【0144】次に、上記FGむら補正部57の動作につ
いて、図24〜図26に示すフローチャートに基づき説
明する。
【0145】まず、初期設定としてXn =0、補正開始
フラグ=0、補正値演算フラグ=0、補正フラグ=0の
設定が行われているものとする。次に、ステップ70に
おいて、FG信号の立ち上がり/立ち下がりエッジを検
出し、ステップ90において、ドラムモータの絶対位置
を示すPG(Pulse Generator)信号の
立ち上がり/立ち下がりエッジを検出して次のステップ
に移る。補正値演算動作、及び補正動作は、補正開始フ
ラグが1にならない限り動作しないように設計されてい
る。補正開始フラグはPG信号が入力される毎にステッ
プ91で判別されている。
【0146】一方、モータのFGむら補正量を正しく演
算するためには、その補正量の演算中はモータは所定の
回転数で回転していなければならない。従って、モータ
の回転が開始された直後などの過渡状態においては、補
正開始フラグは必ず0として設定され、それによりFG
むら補正の演算を行わないようにされている必要があ
る。そして、モータが所定の回転数で安定して回転する
ようになってから補正開始フラグを1と設定するように
プログラムを構成し、補正開始フラグが1である場合に
FGむら補正の演算を行なうようにする。このように制
御することにより正しいモータのFGむら補正量が演算
される。なお、以上の説明部分は図に示すフローチャー
トには示されていない。
【0147】以下、モータが所定の回転数で回転し、補
正開始フラグが1になった場合について説明する。補正
開始フラグはPG信号が入力される毎に判別されるので
(ステップ91)、PG信号が入力され補正開始フラグ
が1の場合は、ステップ92に移る。ステップ92にお
いて、補正加算カウンタmを0とし、ステップ93にお
いて、補正開始フラグ=0、補正値演算フラグ=1とす
る。従って、ステップ94からステップ95に移り、補
正加算カウンタm=Mならばステップ96へ、補正加算
カウンタm≠Mならばステップ97へ移る。補正加算カ
ウンタm=0の場合は、ステップ97において補正加算
カウンタmに1を加算し、FGカウンタn=1としてス
テップ70に戻る。即ち、補正加算カウンタmはPG信
号が入力される毎に1づつ加算される。つまり、補正加
算カウンタmの値はモータの回転数を示すことになる。
【0148】次に、FG信号が入力されると、ステップ
72においてFG信号の周期xn が演算される。FGカ
ウンタnがn=1の場合は、周期xn はx1 となる。な
お、FGカウンタnはPG信号が入力される毎に1とな
るので、PG信号の入力後のFG信号の周期は必ずx1
となる。補正フラグが1の場合はステップ81からステ
ップ83に移り、この時補正値演算フラグが1であれ
ば、ステップ84に移る。ステップ84では周期Xn
n を加算する(Xn =Xn +xn )。補正加算カウン
タm=0の場合は、ステップ87においてFGカウンタ
nを1増加して次のFG信号を待つ。即ち、PG信号が
入力され毎に、その後入力されるFG信号の周期は順番
にx1 、x2 、x3 、x4 ・・・・xn となる。そし
て、ステップ84、ステップ85において、M回転する
までFG信号の周期毎にX1 、X2 、X3 、X4 ・・・
・Xn に加算され、M回加算終了後にステップ86にお
いて各加算された周期をMで割る。即ち、各回転毎の平
均を求めてFG信号の周期毎の補正値X1 、X2
3 、X4 ・・・・Xn を演算しメモリで保持する。M
回転終了して補正値の演算が終了したならば、PG信号
が入力された後のステップ95からステップ96に移
り、補正開始フラグ=0、補正値演算フラグ=1とし
て、次のFG信号から補正の動作を行う。補正の動作
は、ステップ82において入力されるFG信号の周期x
n から保持されたその周期に相当する補正値Xn を減算
し、更に、オフセット値X0 (真のFG信号の周期の
値)を加算して、補正後の周期xn とする。そして、補
正後の周期xn に基づき速度誤差信号Bi、オブザーバ
演算値Ciを演算してモータの制御を行う。このような
構成としているので、補正値Xn はメモリーに保持され
ている限りは、新たに補正値Xn を演算する必要はな
い。即ち、補正値Xn が保持されている限りは、補正開
始フラグを0としておけば良い。
【0149】また、上記第4の実施例のFGむら補正部
57では、補正値演算中はステップ88、及びステップ
89において外乱推定オブザーバの演算値を速度誤差信
号Biに加算しないようにしている。そして、FGむら
補正値演算終了後、即ち、補正フラグ=1になったと
き、オブザーバの演算値を加算するようにしている。こ
のように処理するのは、FGむら補正されていないFG
信号の周期によって演算されたオブザーバ演算値Ciに
よりモータの回転むらが生じやすくなるので、モータの
回転むらを含んだままオブザーバの演算を行っている状
態でFGむら補正値演算を行うと、かえって間違ったF
Gむら補正値を演算しやすいからである。更に、この間
違ったFGむら補正値を用いてオブザーバ演算を行うと
誤った外乱トルクの推定が行われ、更にモータの回転む
らを生じやすい。従って、FGむら補正値演算中は外乱
推定オブザーバの演算値を速度誤差信号Biに加算せ
ず、FGむら補正値演算終了後にそのFGむら補正値に
よって外乱推定オブザーバの演算を行い、速度誤差信号
Biに加算してモータの制御を行う。
【0150】このように、第4の実施例のモータ制御装
置においては、FG信号に含まれるモータの回転むらを
補正してより正確な外乱トルクの推定、ひいてはより正
確なモータの制御を行うことができる。また、FG信号
の周期を求め、これを用いてモータの回転むらの補正を
行うようにしたため、演算時間の遅れも生じない。更
に、補正値演算中はオブザーバ演算値Ciを速度誤差信
号Biに加算しないようにしているので、FGむらを正
確に検出でき結果としてより正確な外乱トルクの推定が
行われる。
【0151】〔第4の発明の実施例2〕なお、上記第4
の実施例1において、PG信号をモータの絶対位置とし
てモータの回転むら補正を行う手段について説明した
が、モータの絶対位置がわかる他の信号を用いてもよ
い。
【0152】〔第4の発明の実施例3〕また、上記第4
の実施例1において、FG信号とモータ一回転毎のPG
信号との2つを用いる手段について示したが、通常モー
タ一回転当りのFG数は既知であるので、モータ一回転
毎のPG信号がなくともFG数をカウントしてFGむら
補正を行うことはできる。但し、これはモータの相対位
置による補正となるので、その相対位置がわからなくな
る毎に、例えばモータの回転が止まる毎に、補正位置の
演算を行う必要がある。
【0153】〔第4の発明の実施例4〕更に、上記第4
の実施例1において、モータ一回転毎にFG信号の周期
を加算してその平均値をFGむら補正値とする、FGむ
ら補正と外乱推定オブザーバとを組み合わせた場合につ
いて説明したが、他のFGむら補正(例えば、ノッチフ
ィルタ等)と外乱推定オブザーバとを組み合わせてもよ
い。
【0154】〔第4の発明の実施例5〕なお、上記第4
の実施例1ではFGむら補正と、最小次元オブザーバで
構成した外乱推定オブザーバとを組み合わせた場合につ
いて示したが、これに限定されるものではなく、同一次
元オブザーバや速度オブザーバ等のその他の形式のオブ
ザーバで構成してもよい。
【0155】〔第4の発明の実施例6〕また、上記第4
の実施例1ではVTRのドラムモータ制御について説明
したが、その他のモータ制御装置や制御手段であっても
よい。
【0156】〔第4の発明の実施例7〕更に、上記第4
の実施例1ではPWM信号を用いてモータの制御を行う
場合について説明したが、その他の制御手段(例えば、
DAパルス変換など)であってもよい。
【0157】〔第5の発明の実施例1〕図27は、本発
明に係る第5の発明の実施例1のモータ制御装置の機能
を概念化したブロック線図である。
【0158】なお、図27において、従来のモータ制御
装置と同一あるいは相当部分については、同一の符号を
付与して説明を省略する。また、図27においては、従
来のモータ制御装置と同様に位相制御系が示されていな
いが、実際には存在しており、単に説明の便宜上省略し
てあるにすぎない。
【0159】図27において、参照符号200は第5の
発明の実施例1の外乱推定オブザーバであり、ソフトウ
ェアで構成されている。また、従来例にも備えられてい
る速度検出部24、乗算部26及び加算部16もソフト
ウェアで構成されている。
【0160】外乱推定オブザーバ200内の、参照符号
201は1サンプリング期間遅延する遅延部を、20
2、203、204及び205はそれぞれ係数A1 、A
2 、A3 及びA4 の乗算部を、206は加算部を、20
7は減算部を、208は係数1/A5 の除算部を、21
0は低域フィルタ103の伝達関数HLPF (s) とほぼ等
しい特性の伝達関数HLPF (z) を有するディジタルフィ
ルタを、220は一次遅れ要素α/(a+g)とほぼ等
しい特性を有するディジタルフィルタを、230は低域
フィルタ103の伝達関数HLPF (s) の逆数1/HLPF
(s) と低域ではほぼ等しく、高域では有限なゲイン特性
の伝達関数1/HLPF ′(z) を有するディジタルフィル
タをそれぞれ示している。
【0161】乗算部202、203、204、205に
おける係数A1 、A2 、A3 、A4及び除算部208に
おける係数A5 は下記式(17)、式(18)、式(1
9)、式(20)、式(21)に示されているようにな
る。
【0162】
【数16】
【0163】ここで、α及びβを適当に選択することに
より、A1 、A2 、A3 、A4 及びA5 は適当な大きさ
の整数になる。
【0164】次に、低域フィルタ103の伝達関数H
LPF (s) を下記式(22)で表すと、双一次変換により
ディジタルフィルタ210の伝達関数HLPF (z) は下記
式(23)となる。
【0165】
【数17】
【0166】ここで、係数KB を適当に選択することに
より、B1 、B2 、B3 は適当な大きさの整数になる。
【0167】この伝達関数HLPF (z) のディジタルフィ
ルタ210の詳細な構成を図28のブロック図に示す。
図28において、参照符号211は1サンプリング周期
遅延する遅延部を、212は加算部を、213は係数B
1 の乗算部を、214は加算部を、215は係数1/B
2 の除算部を、216は1サンプリング周期遅延する遅
延部を、217は係数−B3 の乗算部をそれぞれ示して
いる。
【0168】次に、一次遅れ要素α/(s+g)とほぼ
等しい特性を有するディジタルフィルタ220の伝達関
数Hg(z) は双一次変換により下記式(24)に示され
ているようになる
【0169】
【数18】
【0170】ここで、係数kC を適当に選択することに
より、C1 、C2 、C3 は適当な大きさの整数になる。
【0171】この伝達関数Hg(z) を有するディジタル
フィルタ220の詳細な構成を図29のブロック図に示
す。図29において、参照符号221は1サンプリング
周期遅延する遅延部を、222は加算部を、223は係
数C1 の乗算部を、224は加算部を、225は係数1
/C2 の除算部を、226は1サンプリング周期遅延す
る遅延部を、227は係数−C3 の乗算部をそれぞれ示
している。
【0172】次に、低域フィルタ103の伝達関数H
LPF (s) の逆数1/HLPF (s) と低周波数領域ではほぼ
等しい特性を有し、高周波数領域では有限な一定のゲイ
ンを有するフィルタの伝達関数1/HLPF ′(s) を下記
式(25)に示されているようにすると、双一次変換に
よりディジタルフィルタ230の伝達関数1/HLPF
(z) は下記式(26)に示されているようになる。
【0173】
【数19】
【0174】ここで、係数KD を適当に選択することに
より、D1 、D2 、D3 、D4 は適当な大きさの整数に
なる。
【0175】この伝達関数1/HLPF ′(z) のディジタ
ルフィルタ230の詳細な構成を図30のブロック図に
示す。図30において、参照符号231は係数D1 の乗
算部を、232は1サンプリング周期遅延する遅延部
を、233は係数D2 の乗算部を、234は加算部を、
235は係数1/D3 の除算部を、236は1サンプリ
ング周期遅延する遅延部を、237は係数−D4 の乗算
部をそれぞれ示している。
【0176】次に、図31に示されているフローチャー
トを参照して動作について説明する。ステップ301に
おいて、FG信号の入力が監視されている。FG信号が
入力されると、ステップ302において、前回FG信号
が入力された際の時刻データと今回の時刻データとから
FG信号の周期を計算してその結果がN1 とされる。次
に、ステップ303において、この周期N1 に基づいて
速度誤差信号Biが計算される。
【0177】次に、ステップ304において、FG信号
の周期N1 に係数A2 が乗じられてN2 とされる。ステ
ップ305において、N2 に係数A4 が乗じられてN3
となる。ステップ306において、N2 に係数A3が乗
じられてN4 となる。ステップ307において、N4
伝達関数HLPF (z) のディジタルフィルタ210の出力
5 が加算されて新たにN4 とされる。ステップ308
において、N4 を伝達関数Hg(z) のディジタルフィル
タ220で処理し、その結果が新たにN4 とされる。ス
テップ309において、N4 からN3 が減算されて新た
にN4 となる。ステップ310において、N4 が係数A
5 で除されて新たにN4 とされる。ステップ311にお
いて、N4 を伝達関数1/HLPF ′(z) のディジタルフ
ィルタ230で処理し、その結果が外乱推定オブザーバ
200のオブザーバ出力Ciとなる。
【0178】次に、ステップ312において、速度誤差
信号Biとオブザーバ出力Ciとが加算されてその結果
がAiとされ、ステップ313において加算値AiがP
WM信号として出力される。
【0179】次に、ステップ314において、加算値A
iに係数A1 を乗じられてN5 となる。ステップ315
において、N5 を伝達関数HLPF (z) のディジタルフィ
ルタ210で処理し、その結果が新たにN5 とされて次
回のオブザーバの演算に備え、ステップ301へ処理が
戻される。
【0180】〔第5の発明の実施例2〕上記第5の発明
の実施例1では、低域フィルタの伝達関数HLPF (s) を
ディジタルフィルタ化した伝達関数HLPF (z) のディジ
タルフィルタ210と、伝達関数1/HLPF (s) を近似
してからディジタルフィルタ化した伝達関数1/
LPF′(z) のディジタルフィルタ230とを用いる構
成を採っているが、これらのディジタルフィルタの代わ
りに伝達関数1/HLPF ′(z) のディジタルフィルタ2
30を速度検出部108と乗算部203との間に挿入す
るようにしてもよい。このような構成の第5の発明の実
施例2のモータ制御装置の構成例を図32のブロック図
に示す。
【0181】この第5の発明の実施例2のモータ制御装
置動作について、図33のフローチャートを参照して説
明する。なお、図33のフローチャートにおいては、上
述の図31のフローチャートと同一の処理には同一の符
号を付与してある。
【0182】ステップ301において、FG信号の入力
が監視されている。FG信号が入力されると、ステップ
302において、前回FG信号が入力された際の時刻デ
ータと今回の時刻データとからFG信号の周期が計算さ
れてその結果がN1 とされる。次に、ステップ303に
おいて、この周期N1 に基づいて速度誤差信号Biが計
算される。
【0183】次に、ステップ316において、FG信号
の周期N1 を伝達関数1/HLPF ′(z) のディジタルフ
ィルタ230で処理し、その結果がN2 となる。ステッ
プ317において、N2 に係数A2 が乗じられて新たに
2 とされる。ステップ305において、N2 に係数A
4 が乗じられてN3 とされる。ステップ306におい
て、N2 に係数A3 が乗じられてN4 とされる。ステッ
プ307において、N4に乗算部202の出力N5 が加
算されて新たにN4 となる。ステップ308において、
4 を伝達関数Hg(z) のディジタルフィルタ220で
処理し、その結果が新たにN4 とされる。ステップ30
9において、N4 からN3 が減算されて新たにN4 とさ
れる。ステップ318において、N4 が係数A5 で除さ
れてその結果が外乱推定オブザーバ200のオブザーバ
出力Ciとされる。
【0184】次に、ステップ312において、速度誤差
信号Biとオブザーバ出力Ciとが加算されてその結果
がAiとされ、ステップ313において加算値AiがP
WM信号として出力される。
【0185】次に、ステップ314において、加算値A
iに係数A1 が乗じられてN5 とされ、次回のオブザー
バの演算に備えてステップ301へ処理が戻される。
【0186】〔第5の発明の実施例3〕上記第5の発明
の実施例1では、速度検出部24の伝達関数HF (s) を
DCゲインHF (0) で近似して部を構成しているが、こ
の伝達関数HF (s) を下記式(27)で近似し、伝達関数1
/HF (s) に対して後退差分によるs−z変換を施し、
下記式(28)に示されているディジタルフィルタ化する。
【0187】
【数20】
【0188】この伝達関数1/HF (s) のディジタルフ
ィルタ240を速度検出部108と乗算部203との間
に挿入する。このような構成の第5の発明の実施例3の
モータ制御装置の構成例を図34に示す。また、そのデ
ィジタルフィルタ240の詳細な構成を図35のブロッ
ク図に示す。
【0189】この第5の発明の実施例3の動作につい
て、図36のフローチャートを参照して説明する。な
お、図33のフローチャートにおいては、上述の図31
または図33のフローチャートと同一の処理には同一の
符号を付与してある。
【0190】ステップ301において、FG信号の入力
が監視されている。FG信号が入力されると、ステップ
302において、前回FG信号が入力された際の時刻デ
ータと今回の時刻データとからFG信号の周期が計算さ
れてその結果がN1 とされる。次に、ステップ303に
おいて、この周期N1 に基づいて速度誤差信号Biが計
算される。
【0191】次に、ステップ319において、FG信号
の周期N1 が伝達関数1/HF ′(z) のディジタルフィ
ルタ230で処理されてその結果がN2 とされる。ステ
ップ317において、N2 に係数A2 が乗じられて新た
にN2 とされる。ステップ305において、N2 に係数
4 が乗じられてN3 となる。ステップ306におい
て、N2 に係数A3 が乗じられてN4 とされる。ステッ
プ307において、N4に伝達関数HLPF (z) のディジ
タルフィルタ210の出力N5 が加算されて新たにN4
となる。ステップ308において、N4 を伝達関数Hg
(z) のディジタルフィルタ220で処理し、その結果が
新たにN4 とされる。ステップ309において、N4
らN3 が減算されて新たにN4 とされる。ステップ31
0において、N4 が係数A5 で除されて新たにN4 とさ
れる。ステップ311において、N4 を伝達関数1/H
LPF ′(z) のディジタルフィルタ230で処理し、その
結果が外乱推定オブザーバ200のオブザーバ出力Ci
とされる。
【0192】次に、ステップ312において、速度誤差
信号Biとオブザーバ出力Ciとが加算されてその結果
がAiとされ、ステップ313において加算値AiがP
WM信号として出力される。
【0193】次に、ステップ314において、加算値A
iに係数A1 が乗じられてN5 とされる。ステップ31
5において、N5 を伝達関数HLPF (z) のディジタルフ
ィルタ210で処理し、その結果が新たにN5 とされ、
次回のオブザーバの演算に備えてステップ301へ処理
が戻される。
【0194】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の発
明である請求項1に係るモータ制御装置によれば、オブ
ザーバ演算手段を、制御手段のアナログフィルタとおよ
そ同一の特性を有する第1のディジタルフィルタと、ア
ナログフィルタとおよそ逆の特性を有し、かつ高域で有
限なゲイン特性を有する第2のディジタルフィルタとに
より構成するようにしたので、A/D変換部、D/A変
換部等のハードウェアを用いることなくオブザーバ演算
手段の出力信号によりモータの外乱トルクを抑止制御す
ることができ、また、高域で有限なゲイン特性を有する
第2のディジタルフィルタにより、量子化ノイズなどに
影響されない外乱トルクを演算することができるという
効果がある。
【0195】また、第1の発明である請求項2に係るモ
ータ制御装置によれば、速度検出手段からの回転速度信
号を入力して演算するオブザーバ演算手段の処理経路
に、制御手段のアナログフィルタとおよそ逆の特性を有
する第3のディジタルフィルタを挿入して構成したの
で、ディジタルフィルタにおける演算時間や演算に必要
なメモリ等が少なくてすみ、効率のよい良好なモータ制
御を行うことができるという効果がある。
【0196】また、第1の発明である請求項3に係るモ
ータ制御装置によれば、速度検出手段からの回転速度信
号を入力して演算するオブザーバ演算手段の処理経路
に、制御手段のアナログフィルタとおよそ逆の特性を有
し、かつ高域で有限なゲイン特性を有する第4のディジ
タルフィルタを挿入して構成したので、ディジタルフィ
ルタにおける演算時間や演算に必要なメモリ等が少なく
てよく、かつ量子化ノイズなどに影響されない外乱トル
クを演算することができ、効率のよい良好なモータ制御
を行うことができるという効果があるる。
【0197】また、第1の発明である請求項4に係るモ
ータ制御装置によれば、オブザーバ演算手段は速度検出
手段によって生じる位相遅れなどを補償し、かつ高域で
有限なゲイン特性を有する第5のディジタルフィルタを
備え、その第5のディジタルフィルタによる演算から求
められる出力信号によりモータの外乱トルクを抑止する
ように構成したので、量子化ノイズなどに影響されない
外乱トルクを演算することができ、効率のよい良好なモ
ータ制御を行うことができるという効果がある。
【0198】また、第2の発明である請求項5に係るモ
ータ制御装置によれば、回転周波数信号発生手段の周波
数信号のむらによって発生する速度検出手段の出力信号
に含まれるFGむらを回転周波数信号補正手段により補
正し、その回転周波数信号補正手段の出力よりモータの
速度誤差値を出力する速度誤差演算手段の出力信号と、
回転周波数信号補正手段によって補正された速度検出値
等からモータへ加わる外乱トルクを推定するオブザーバ
演算手段の出力信号とによりモータを制御するように構
成したので、着磁むら等によるFGむらに影響されない
外乱トルクを演算することができ、良好なモータ制御を
行うことができるという効果がある。
【0199】また、第3の発明である請求項6に係るモ
ータ制御装置によれば、回転周波数信号発生手段の周波
数信号のむらによって発生する速度検出手段の誤差を補
正する回転周波数信号補正手段は、速度検出手段の出力
をモータの回転毎に加算する周期加算手段と、周期加算
手段の出力の平均値を演算する平均手段を備え、平均手
段の出力を回転周波数信号むら補正量として用いて速度
検出手段の誤差を補正するように構成したので、着磁む
ら等によるFGむらに影響されない外乱トルクを演算す
ることができ、良好なモータ制御を行うことができると
いう効果がある。
【0200】更に、第4の発明である請求項7に係るモ
ータ制御装置によれば、回転周波数信号発生手段の周波
数信号のむらによって発生する速度検出手段の誤差を補
正する回転周波数信号補正手段は、速度検出手段の出力
をモータの回転毎に加算する周期加算手段と、周期加算
手段の出力の平均値を演算する平均手段を備え、周期加
算手段と平均手段による加算平均演算処理中はオブザー
バ演算手段の演算を行わないようにし、周期加算手段と
平均手段による加算平均演算処理終了後に回転周波数信
号補正手段の出力信号でオブザーバ演算手段の演算を行
うようにしたので、着磁むら等によるFGむらに影響さ
れない外乱トルクを演算することができ、良好なモータ
制御を行うことができるという効果がある。
【0201】またさらに、第5の発明である請求項8に
係るモータ制御装置によれば、オブザーバ演算手段を、
制御手段のアナログフィルタとおよそ同一の特性を有す
る第1のディジタルフィルタと、アナログフィルタとお
よそ逆の特性を有し、かつ高域で有限なゲイン特性を有
する第2のディジタルフィルタとにより構成するように
したので、A/D変換部、D/A変換部等のハードウェ
アを用いることなくオブザーバ演算手段の出力信号によ
りモータの外乱トルクを抑止制御することができ、ま
た、高域で有限なゲイン特性を有する第2のディジタル
フィルタにより、量子化ノイズなどに影響されない外乱
トルクを演算することができるという効果がある。
【0202】次に、第5の発明である第9の請求項に係
るモータ制御装置によれば、速度検出手段からの回転速
度信号を入力して演算するオブザーバ演算手段の処理経
路に、制御手段のアナログフィルタとおよそ逆の特性を
有し、かつ高域で有限なゲイン特性を有する第2のディ
ジタルフィルタを挿入して構成したので、ディジタルフ
ィルタにおける演算時間や演算に必要なメモリ等が少な
くなり、かつ量子化ノイズ等に影響されない外乱トルク
を演算することができるという効果がある。
【0203】また、第5の発明である請求項10に係る
モータ制御装置によれば、速度検出手段からの回転速度
信号を入力して演算するオブザーバ演算手段の処理経路
に、制御手段のアナログフィルタとおよそ逆の特性を有
し、かつ高域で有限なゲイン特性を有する第4のディジ
タルフィルタを挿入して構成したので、ディジタルフィ
ルタにおける演算時間や演算に必要なメモリ等が少なく
てよく、かつ量子化ノイズなどに影響されない外乱トル
クを演算することができ、効率のよい良好なモータ制御
を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例1に係る第1のモータ制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の発明の実施例1に係る第1のモータ制御
装置の機能構成を示すブロック線図である。
【図3】第1の発明の実施例1に係る第1のモータ制御
装置の動作内容を示すフローチャート図である。
【図4】第1の発明の実施例1に係る第2のモータ制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の発明の実施例1に係るモータ制御装置の
低域フィルタの回路構成を示す回路図及び周波数特性を
示すグラフである。
【図6】第1の発明の実施例1に係るモータ制御装置の
高域で有限なゲインを有するフィルタの周波数特性を示
すグラフである。
【図7】第1の発明の実施例1に係るモータ制御装置の
高域で有限なゲインを有するディジタルフィルタの構成
を示すブロック線図である。
【図8】第1の発明の第1の実施例1に係る第3のモー
タ制御装置の構成を示すブロック線図である。
【図9】第1の発明の実施例2に係るモータ制御装置の
構成を示すブロック図である。
【図10】第1の発明の実施例3及び実施例4に係るモ
ータ制御装置のフィルタの周波数特性を示すグラフであ
る。
【図11】第1の発明の実施例3及び実施例4に係るモ
ータ制御装置のフィルタの周波数特性を示すグラフであ
る。
【図12】第1の発明の実施例5に係るモータ制御装置
の構成を示すブロック線図である。
【図13】第1の発明の実施例6に係るモータ制御装置
の構成を示すブロック線図である。
【図14】第1の発明の実施例6に係るモータ制御装置
のフィルタの周波数特性を示すグラフである。
【図15】第2の発明の実施例1に係るモータ制御装置
の構成を示すブロック線図である。
【図16】第2の発明の実施例2に係るモータ制御装置
の構成を示すブロック線図である。
【図17】第2の発明の実施例3に係るモータ制御装置
の構成を示すブロック線図である。
【図18】第2の発明の実施例4に係るモータ制御装置
の構成を示すブロック線図である。
【図19】第3の発明の実施例1に係るモータ制御装置
のフィルタの周波数特性を示すグラフである。
【図20】第3の発明の実施例1に係るモータ制御装置
の構成を示すブロック線図である。
【図21】第3の発明の実施例2に係るモータ制御装置
のFG部の構成を示すブロック図である。
【図22】第4の発明の実施例1に係るモータ制御装置
の構成を示すブロック線図である。
【図23】第4の発明の実施例1に係るモータ制御装置
の動作内容を示すフローチャート図である。
【図24】第4の発明の実施例1に係るモータ制御装置
の動作内容を示すフローチャート図である。
【図25】第4の発明の実施例1に係るモータ制御装置
の動作内容を示すフローチャート図である。
【図26】第4の発明の実施例1に係るモータ制御装置
の動作内容を示すフローチャート図である。
【図27】第5の発明の実施例1のモータ制御装置の機
能を概念化したブロック線図である。
【図28】第5の発明の実施例1及び実施例3に係るモ
ータ制御装置のディジタルフィルタの回路構成を示すブ
ロック図である。
【図29】第5の発明の実施例1、実施例2及び実施例
3に係るモータ制御装置のディジタルフィルタの回路構
成を示すブロック図である。
【図30】第5の発明の実施例1、実施例2及び実施例
3に係るモータ制御装置のディジタルフィルタの回路構
成を示すブロック図である。
【図31】第5の発明の実施例1のモータ制御装置の動
作内容を示すフローチャート図である。
【図32】第5の発明の実施例2のモータ制御装置の機
能を概念化したブロック線図である。
【図33】第5の発明の実施例2のモータ制御装置の動
作内容を示すフローチャート図である。
【図34】第5の発明の実施例3のモータ制御装置の機
能を概念化したブロック線図である。
【図35】第5の発明の実施例3に係るモータ制御装置
のディジタルフィルタの回路構成を示すブロック図であ
る。
【図36】第5の発明の実施例3のモータ制御装置の動
作内容を示すフローチャート図である。
【図37】従来のモータ制御装置の構成を示すブロック
図である。
【図38】従来のモータ制御装置の構成を示すブロック
線図である。
【符号の説明】
11モータ 12PWM変換部 13 低域フィルタ 14 増幅器 15 MDA 16 加算部 17 外乱推定オブザーバ 18 速度誤差演算部 19 電流−トルク変換部 20 トルク−回転変換部 23 FG部 24 速度検出部 25 速度系係数 26 電圧変換部 27 A/D変換部 28 電流換算部 29 乗算部 57 FGむら補正部 200 外乱推定オブザーバ 201 遅延部 202〜205 乗算部 206 加算部 207 減算部 208 除算部 210 ディジタルフィルタ 220 ディジタルフィルタ 230 ディジタルフィルタ 240 ディジタルフィルタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、該モータへ駆動電流を供給す
    る駆動手段と、前記モータの回転速度に応じた周波数信
    号を発生する回転周波数信号発生手段と、該回転周波数
    信号発生手段の出力より前記モータの回転速度を検出す
    る速度検出手段と、該速度検出手段の出力より前記モー
    タの速度誤差値を出力する速度誤差演算手段と、前記モ
    ータの回転角速度相当の信号と前記モータへの駆動電流
    相当の信号とから前記モータに加わる外乱トルクを推定
    するオブザーバ演算手段と、前記速度誤差演算手段の出
    力と前記オブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手
    段と、該加算手段の出力信号をアナログフィルタを介し
    て前記駆動手段に供給する制御手段とを有するモータ制
    御装置において、 前記オブザーバ演算手段は、前記制御手段のアナログフ
    ィルタとおよそ同一の特性を有する第1のディジタルフ
    ィルタと、前記アナログフィルタとおよそ逆の特性を有
    し、かつ高域で有限なゲイン特性を有する第2のディジ
    タルフィルタとを備え、 前記オブザーバ演算手段の前記第1のディジタルフィル
    タと前記第2のディジタルフィルタとによる演算から求
    められる出力信号により前記モータを制御すべくなして
    あることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 モータと、該モータへ駆動電流を供給す
    る駆動手段と、前記モータの回転速度に応じた周波数信
    号を発生する回転周波数信号発生手段と、該回転周波数
    信号発生手段の出力より前記モータの回転速度を検出す
    る速度検出手段と、該速度検出手段の出力より前記モー
    タの速度誤差値を出力する速度誤差演算手段と、前記モ
    ータの回転角速度相当の信号と前記モータへの駆動電流
    相当の信号とから前記モータに加わる外乱トルクを推定
    するオブザーバ演算手段と、前記速度誤差演算手段の出
    力と前記オブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手
    段と、該加算手段の出力信号をアナログフィルタを介し
    て前記駆動手段に供給する制御手段とを有するモータ制
    御装置において、 前記オブザーバ演算手段は、前記速度検出手段からの回
    転速度信号を入力して演算する処理経路に、前記制御手
    段のアナログフィルタとおよそ逆の特性を有する第3の
    ディジタルフィルタを挿入して構成したことを特徴とす
    るモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 モータと、該モータへ駆動電流を供給す
    る駆動手段と、前記モータの回転速度に応じた周波数信
    号を発生する回転周波数信号発生手段と、該回転周波数
    信号発生手段の出力より前記モータの回転速度を検出す
    る速度検出手段と、該速度検出手段の出力より前記モー
    タの速度誤差値を出力する速度誤差演算手段と、前記モ
    ータの回転角速度相当の信号と前記モータへの駆動電流
    相当の信号とから前記モータに加わる外乱トルクを推定
    するオブザーバ演算手段と、前記速度誤差演算手段の出
    力と前記オブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手
    段と、該加算手段の出力信号をアナログフィルタを介し
    て前記駆動手段に供給する制御手段とを有するモータ制
    御装置において、 前記オブザーバ演算手段は、前記速度検出手段からの回
    転速度信号を入力して演算する処理経路に、前記制御手
    段のアナログフィルタとおよそ逆の特性を有し、かつ高
    域で有限なゲイン特性を有する第4のディジタルフィル
    タを挿入して構成したことを特徴とするモータ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 モータと、該モータへ駆動電流を供給す
    る駆動手段と、前記モータの回転速度に応じた周波数信
    号を発生する回転周波数信号発生手段と、該回転周波数
    信号発生手段の出力より前記モータの回転速度を検出す
    る速度検出手段と、該速度検出手段の出力より前記モー
    タの速度誤差値を出力する速度誤差演算手段と、前記モ
    ータの回転角速度相当の信号と前記モータへの駆動電流
    相当の信号とから前記モータに加わる外乱トルクを推定
    するオブザーバ演算手段と、前記速度誤差演算手段の出
    力と前記オブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手
    段と、該加算手段の出力信号をアナログフィルタを介し
    て前記駆動手段に供給する制御手段とを有するモータ制
    御装置において、 前記オブザーバ演算手段は、前記速度検出手段によって
    生じる位相遅れなどを補償し、かつ高域で有限なゲイン
    特性を有する第5のディジタルフィルタを備え、 該第5のディジタルフィルタによる演算から求められる
    出力信号により前記モータを制御することを特徴とする
    モータ制御装置。
  5. 【請求項5】 モータと、該モータへ駆動電流を供給す
    る駆動手段と、前記モータの回転速度に応じた周波数信
    号を発生する回転周波数信号発生手段と、該回転周波数
    信号発生手段の出力より前記モータの回転速度を検出す
    る速度検出手段と、前記回転周波数信号発生手段の周波
    数信号のむらによって発生する前記速度検出手段の誤差
    を補正する回転周波数信号補正手段と、該回転周波数信
    号補正手段の出力より前記モータの速度誤差値を出力す
    る速度誤差演算手段と、前記回転周波数信号補正手段に
    よって補正された速度検出値と前記モータへの駆動電流
    相当の信号とから前記モータに加わる外乱トルクを推定
    するオブザーバ演算手段と、前記速度誤差演算手段の出
    力と前記オブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手
    段と、該加算手段の出力信号をアナログフィルタを介し
    て前記駆動手段に供給する制御手段とから構成されたこ
    とを特徴とするモータ制御装置。
  6. 【請求項6】 モータと、該モータへ駆動電流を供給す
    る駆動手段と、前記モータの回転速度に応じた周波数信
    号を発生する回転周波数信号発生手段と、該回転周波数
    信号発生手段の出力より前記モータの回転速度を検出す
    る速度検出手段と、前記回転周波数信号発生手段の周波
    数信号のむらによって発生する前記速度検出手段の誤差
    を補正する回転周波数信号補正手段と、該回転周波数信
    号補正手段の出力より前記モータの速度誤差値を出力す
    る速度誤差演算手段と、前記回転周波数信号補正手段に
    よって補正された速度検出値と前記モータへの駆動電流
    相当の信号とから前記モータに加わる外乱トルクを推定
    するオブザーバ演算手段と、前記速度誤差演算手段の出
    力と前記オブザーバ演算手段の出力とを加算する加算手
    段と、該加算手段の出力信号をアナログフィルタを介し
    て前記駆動手段に供給する制御手段とを有するモータ制
    御装置において、 前記回転周波数信号補正手段は、前記速度検出手段の出
    力を前記モータの回転毎に加算する周期加算手段と、該
    周期加算手段の出力の平均値を演算する平均手段とを備
    え、 前記平均手段の出力を回転周波数信号むら補正量として
    用いて前記速度検出手段の誤差を補正すべくなしてある
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  7. 【請求項7】 モータと、該モータへ駆動電流を供給す
    る駆動手段と、前記モータの回転速度に応じた周波数信
    号を発生する回転周波数信号発生手段と、該回転周波数
    信号発生手段の出力より前記モータの回転速度を検出す
    る速度検出手段と、前記回転周波数信号発生手段の周波
    数信号のむらによって発生する前記速度検出手段の誤差
    を補正する回転周波数信号補正手段と、該回転周波数信
    号補正手段の出力よりモータの速度誤差値を出力する速
    度誤差演算手段と、前記回転周波数信号補正手段によっ
    て補正された速度検出値とモータへの駆動電流相当の信
    号とから前記モータに加わる外乱トルクを推定するオブ
    ザーバ演算手段と、前記速度誤差演算手段の出力とオブ
    ザーバ演算手段の出力とを加算する加算手段と、該加算
    手段の出力信号をアナログフィルタを介して前記駆動手
    段に供給する制御手段とを有し、 前記回転周波数信号補正手段が、前記速度検出手段の出
    力をモータの回転毎に加算する周期加算手段と、該周期
    加算手段の出力の平均値を演算する平均手段とを備えた
    モータ制御装置において、 前記周期加算手段と前記平均手段による加算平均演算処
    理中は、前記速度誤差演算手段の出力信号により前記モ
    ータを制御すべくなしてあることを特徴とするモータ制
    御装置。
  8. 【請求項8】 モータと、該モータへ駆動電流を供給す
    る駆動手段と、前記モータの回転速度に応じた周波数信
    号を発生する回転周波数信号発生手段と、該回転周波数
    信号発生手段の出力より前記モータの回転速度を検出す
    る速度検出手段と、該速度検出手段の出力より前記モー
    タの速度誤差値を出力する速度誤差演算手段と、前記モ
    ータに加わる外乱トルクを推定するオブザーバ演算手段
    と、前記速度誤差演算手段の出力と前記オブザーバ演算
    手段の出力とを加算する加算手段と、該加算手段の出力
    信号をアナログ信号に変換するディジタル−アナログ変
    換手段と、該ディジタル−アナログ変換手段のアナログ
    出力をアナログフィルタを介して前記駆動手段に供給す
    る制御手段とを有するモータ制御装置において、 前記オブザーバ演算手段は、前記制御手段のアナログフ
    ィルタとおよそ同一の特性を有する第1のディジタルフ
    ィルタと、前記アナログフィルタとおよそ逆の特性を有
    し、かつ高域で有限なゲイン特性を有する第2のディジ
    タルフィルタと、一次遅れ要素とおよそ同一の特性を有
    する第3のディジタルフィルタとを備え、 前記加算手段の出力信号に第1の係数を乗じ、この出力
    に前記第1のディジタルフィルタ処理を施し、前記速度
    検出手段の出力信号に第2の係数を乗じ、この出力に第
    3の係数を乗じ、この出力に前記第1のディジタル信号
    の出力を加算し、この出力に前記第3のディジタルの処
    理を施し、この出力から前記第2の係数を乗じた出力を
    減算し、この出力を第5の係数で除し、この出力に前記
    第2のディジタルフィルタの処理を施し、この結果を前
    記オブザーバ演算手段の出力とすべくなしてあることを
    特徴とするモータ制御装置。
  9. 【請求項9】 モータと、該モータへ駆動電流を供給す
    る駆動手段と、前記モータの回転速度に応じた周波数信
    号を発生する回転周波数信号発生手段と、該回転周波数
    信号発生手段の出力より前記モータの回転速度を検出す
    る速度検出手段と、該速度検出手段の出力より前記モー
    タの速度誤差値を出力する速度誤差演算手段と、前記モ
    ータに加わる外乱トルクを推定するオブザーバ演算手段
    と、前記速度誤差演算手段の出力と前記オブザーバ演算
    手段の出力とを加算する加算手段と、該加算手段の出力
    信号をアナログ信号に変換するディジタル−アナログ変
    換手段と、該ディジタル−アナログ変換手段のアナログ
    出力をアナログフィルタを介して前記駆動手段に供給す
    る制御手段とを有するモータ制御装置において、 前記オブザーバ演算手段は、前記制御手段のアナログフ
    ィルタとおよそ同一の特性を有する第1のディジタルフ
    ィルタと、前記アナログフィルタとおよそ逆の特性を有
    し、かつ高域で有限なゲイン特性を有する第2のディジ
    タルフィルタと、一次遅れ要素とおよそ同一の特性を有
    する第3のディジタルフィルタとを備え、 前記加算手段の出力信号に第1の係数を乗じ、前記速度
    検出手段の出力信号に前記第2のディジタルフィルタの
    処理を施し、この出力に第2の係数を乗じ、この出力に
    第3の係数を乗じ、この出力に前記第1の係数を乗じた
    出力を加算し、この出力に前記第3のディジタルの処理
    を施し、この出力から前記第2の係数を乗じた出力に第
    4の係数を乗じた出力を減算し、この出力を第5の係数
    で除し、この結果を前記オブザーバ演算手段の出力とす
    べくなしてあることを特徴とするモータ制御装置。
  10. 【請求項10】 モータと、該モータへ駆動電流を供給
    する駆動手段と、前記モータの回転速度に応じた周波数
    信号を発生する回転周波数信号発生手段と、該回転周波
    数信号発生手段の出力より前記モータの回転速度を検出
    する速度検出手段と、該速度検出手段の出力より前記モ
    ータの速度誤差値を出力する速度誤差演算手段と、前記
    モータに加わる外乱トルクを推定するオブザーバ演算手
    段と、前記速度誤差演算手段の出力と前記オブザーバ演
    算手段の出力とを加算する加算手段と、該加算手段の出
    力信号をアナログ信号に変換するディジタル−アナログ
    変換手段と、該ディジタル−アナログ変換手段のアナロ
    グ出力をアナログフィルタを介して前記駆動手段に供給
    する制御手段とを有するモータ制御装置において、 前記オブザーバ演算手段は、前記制御手段のアナログフ
    ィルタとおよそ同一の特性を有する第1のディジタルフ
    ィルタと、前記アナログフィルタとおよそ逆の特性を有
    し、かつ高域で有限なゲイン特性を有する第2のディジ
    タルフィルタと、一次遅れ要素とおよそ同一の特性を有
    する第3のディジタルフィルタと、前記速度検出手段の
    周波数特性とおよそ逆の特性を有し、且つ高域で有限な
    ゲイン特性を有する第4のディジタルフィルタとを備
    え、 前記加算手段の出力信号に第1の係数を乗じ、この出力
    に前記第1のディジタルフィルタ処理を施し、前記速度
    検出手段の出力信号に前記第4のディジタルフィルタの
    処理を施し、この出力に第2の係数を乗じ、この出力に
    第3の係数を乗じ、この出力に前記第1のディジタル信
    号の出力を加算し、この出力に前記第3のディジタルの
    処理を施し、この出力から前記第2の係数を乗じた出力
    に第4の係数を乗じた出力を減算し、この出力を第5の
    係数で除し、この出力に前記第2のディジタルフィルタ
    の処理を施し、この結果を前記オブザーバ演算手段の出
    力とすべくなしてあることを特徴とするモータ制御装
    置。
  11. 【請求項11】 第4のディジタルフィルタの伝達関数
    は、 {(3−z-1)/2}2 で表されることを特徴とする請求項10に記載のモータ
    制御装置。
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