JPH10155292A - 2慣性系制御回路 - Google Patents

2慣性系制御回路

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JPH10155292A
JPH10155292A JP8311134A JP31113496A JPH10155292A JP H10155292 A JPH10155292 A JP H10155292A JP 8311134 A JP8311134 A JP 8311134A JP 31113496 A JP31113496 A JP 31113496A JP H10155292 A JPH10155292 A JP H10155292A
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JP
Japan
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speed
signal
torque
control circuit
circuit
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JP8311134A
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English (en)
Inventor
Kazuya Ogura
和也 小倉
Yasuhiro Yamamoto
康弘 山本
Tetsuo Yamada
哲夫 山田
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極低速域特性を改善する。 【解決手段】 速度偏差を増幅する速度アンプ2と、こ
のアンプ出力と速度信号から負荷トルクを推定して2慣
性系トルク指令を出力する外乱抑制用の負荷トルクオブ
ザーバ31と、このオブザーバからのトルク指令を共振
比倍し、その共振比倍した信号と速度信号から軸トルク
を推定して2慣性系8にモータトルク指令を出力する振
動抑制用の共振比制御回路51と、ロータリーエンコー
ダを用いてそのA相信号とB相信号の4つのエッジ信号
を検出してオーバラップさせたパルスを速度信号として
出力する速度検出器91で構成する。この速度信号は周
期が短縮されているので、極低速域における振動抑制が
実現できる。仮に極低速域において速度情報に休止期間
があっても回路31,51がモデル速度を利用して速度推
定がなされるので、速度制御が円滑にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極低速域特性を改
善した2慣性系制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12(a)に示すように、モータMと
負荷Lを弾性軸Sにより接続した2慣性系においてモー
タMにトルクを与えると振動する場合がある。この2慣
性系の振動抑制には各種制御方式が提案されている。
【0003】2慣性系は図12(b)に示すように、モ
デル化できる。図中、FMはモータトルク指令τMと軸ト
ルクτSの差トルクを受けて速度ωMを出力するモータ伝
達関数、FSはモータ速度ωMと負荷速度ωLとの差速度
を受けて軸トルクτSを出力する弾性軸伝達関数、FL
軸トルクτSと外乱トルクτLの差トルクを受けて負荷速
度ωLを出力する負荷伝達関数である。
【0004】このモデルを用いた速度制御系は図13に
示すように、速度指令nL*とモータ検出速度nM -との
偏差をPI演算する速度アンプ2と、アンプ2の出力と
検出速度が入力する外乱抑制回路3と、この回路3の出
力と検出速度入力しモータトルク指令τMを2慣性共振
系8に出力する振動抑制回路5と、速度検出器9で構成
されている。
【0005】外乱抑制回路3は外力による負荷の急激な
変動(外乱)を抑制するもので、図1の符号31で示す
ように最小次元又は完全次元の負荷トルクオブザーバよ
り構成できる。
【0006】振動抑制回路5は、図14〜図16に示す
ように、共振比制御回路と、共振比制御+一次遅れ補償
フィルタ回路及び低慣性化制御回路等があるが、何れも
軸トルクを推定する最小次元又は完全次元軸トルクオブ
ザーバ506を持っている。
【0007】図14の共振比制御回路は、軸トルクオブ
ザーバ506の出力を2慣性共振系8の共振周波数と反
共振周波数の比が一定値になるようにするための定数を
Kとしたとき(K−1)倍する共振比ゲイン回路505
と、外乱抑制回路(図13)の出力τiを共振比ゲイン
倍するゲイン回路502との差をモータトルク指令τM
とする制御方法である。この制御方式の特徴は、2慣性
共振系の共振周波数と***振周波数との比を一定値にす
ることで振動を起こりにくくし、高速な軸トルク推定に
より振動を抑制する回路である。
【0008】図15の共振比制御に一次遅れ補償を適用
した回路は、共振比制御の入力段に一次遅れ補償フィル
タ501を挿入することにより、軸トルクオブザーバ5
06のカットオフ周波数が低い場合でも、見かけ上カッ
トオフ周波数を高くでき振動抑制特性を補償するもので
ある。(電気学会、産業電力電気応用研究会資料IEA
−94−12P.1,特願平6−276167) 図16の低慣性化制御回路は、一次遅れ補償フィルタ5
04を図示のように挿入することにより、共振比制御に
一次遅れフィルタを適用した図15の場合よりも補償効
果を上げている。また、共振比制御や共振比制御に一次
遅れ補償フィルタを適用した場合には外乱抑制回路(図
13)からモータへのトルク指令τMまでの間にゲイン
回路502や一次遅れ補償フィルタ501が入っている
が、低慣性化制御にはなにも挿入されていないことであ
る。こうすることで、振動抑制回路の出力を入り切りす
ることが簡単になり、後述する極低速域での振動抑制回
路の停止とその再開が円滑に行うことができる。(平成
7年電気学会全国大会NO.869,特願平6−657
63,特願平6−271645) 以上の制御系は連続時間系で論議されている。しかしな
がら、実用上はソフトウエアで実現されるため離散時間
系にしなければならない。また、図13の速度検出器9
も離散時間系である。制御系の計算周期とモータ速度の
検出周期は同期したものではなく独立な周期を持ってい
る。そのため、モータが高回転で回っており、速度検出
周期が制御周期よりも短い場合には連続的な速度信号が
得られるために問題は起こらないが、極低速でモータが
回転し、速度検出の周期が制御周期よりも長くなってく
ると正確な速度が検出できなくなり、制御系が不安定に
なるという問題が起こる(図18)。
【0009】この極低速域における特性を改善するため
に速度検出方法として次のような方式を採用している。
速度検出には通常ロータリーエンコーダが使用される。
ロータリーエンコーダの出力は図17のようになり、1
f方式と呼ばれるA相またはB相信号の1周期のパルス
を拾い速度計算するものである。これは精度はよいが速
度検出周期が長くなるため、極低速域においては制御周
期よりも速度検出周期が長くなり、速度演算が粗くなる
ことにより速度系が不安定になる。
【0010】また、4f方式と呼ばれるものがあり、A
相信号とB相信号の両方のパルスの情報を使用する方式
もあるが、A相信号とB相信号との位相差の精度誤差が
あるため、正確な速度検出ができない。これらの問題を
解決するために、1f方式と4f方式の長所をあわせた
オーバラップ速度検出方式が提案されている(電気学
会、産業電力電気応用研究会資料IEA−94−16
P.37)。
【0011】オーバラップ速度検出方式は、図19のよ
うに4つのエッジ信号をオーバラップさせ、4fの周期
で1fの精度の信号を検出できる方法である。この方式
により従来の制御方法に比べて1/4の回転数まで安定
に制御可能となる。
【0012】離散時間系においては、オブザーバのモデ
ル速度の算出周期とモータの速度検出周期が同期してい
ないため、そのままでは差分演算ができない。そのため
に平均化処理を行う必要がある。
【0013】平均化処理の原理は図20のようになり、
速度検出周期あるいは速度制御周期に同期したところで
モデル速度あるいは検出速度の平均を計算し、時間をあ
わせて差分計算するものである。(電気学会、産業電力
電気応用研究会資料IEA−94−16P.37) また極低速において、上記の速度検出方法による検出波
形は図21のようになるが、負荷トルクオブザーバや軸
トルクオブザーバを含む図13の制御系では、この階段
状の検出速度変化が負荷トルク、または軸トルクの急変
と同様の働きをし、制御系が不安定となるため、オブザ
ーバゲインを上げることができなくなる。また、速度検
出周期が速度制御周期よりも長い場合には、信号の休止
期間が無駄時間となりこれも不安定要因となる。
【0014】そのため図22のようにオブザーバのモデ
ル速度と速度検出値を用いて速度推定を行う(電学論
D,115巻11号,平成7年P.1316)。すると
速度推定値は図23のように信号の休止期間においても
滑らかな値となる。これを速度検出値の代わりに速度フ
ィードバックやオブザーバの入力としてやることにより
極低速においても円滑な速度制御をすることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の振動抑制回
路は、連続的にモータ速度が得られることを前提として
設計されており、極低速域における離散的な速度検出変
化により振動抑制特性が悪化するだけでなく、振動抑制
回路が外乱トルクを生じてしまう場合もある。
【0016】本発明は、従来のこのような問題点を解決
すべくなされたものであり、その目的とするところは、
上記図19,20の速度検出方式と、極低速域での特性
改善を行う負荷トルクオブザーバ及び振動抑制回路の3
つの回路を組み合わせて極低速域でも円滑な速度制御が
できるようにした2慣性系制御回路を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の2慣性系制御回
路は、速度指令と速度信号との偏差を増幅する速度アン
プと、このアンプの出力信号と速度信号から負荷トルク
を推定して2慣性系トルク指令を出力する外乱抑制用の
負荷トルクオブザーバと、このオブザーバからのトルク
指令を共振比倍し、その共振倍した信号と速度信号から
軸トルクを推定して2慣性系にモータトルク指令を出力
する振動抑制用の共振比制御回路又はこのオブザーバか
らのトルク指令と速度信号から軸トルクを推定して2慣
性系にモータトルク指令を出力する振動抑制用の低慣性
化制御回路と、ロータリーエンコーダを用いてそのA相
信号及びB相信号の4つのエッジ信号を検出してオーバ
ラップさせたパルスを前記速度信号として出力する速度
検出器で構成する。
【0018】振動抑制用に共振比制御回路を用いた場合
は、その前段に一次遅れ補償フィルタを適用する。
【0019】また、極低速域において振動抑制用の回路
を切り、2慣性系を負荷トルクオブザーバからのトルク
指令で制御させる手段を設けるとよい。
【0020】この場合、極低速域において、負荷トルク
オブザーバのモデル速度を用いて速度推定を行う手段を
設け、この推定した速度信号を速度アンプへのフィード
バック信号とするとよい。
【0021】または、振動抑制用の回路のモータモデル
速度を用いた速度推定を行う手段を設け、この推定した
速度信号を負荷トルクオブザーバの速度信号ないし速度
アンプへのフィードバック信号とするとよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 図1に2慣性振動系の速度制御系を示す。図中、1は速
度指令値nL*と速度検出値nM -との偏差を検出する偏
差検出器、2はこの偏差を増幅する速度アンプ、31
このアンプに接続された外乱抑制回路としての負荷トル
クオブザーバ、51はこのオブザーバからの2慣性トル
ク指令τML*を受けて2慣性(振動)系8にトルク指令
τM*を出力する振動抑制回路としての共振比制御回
路、91は図19に示したオーバラップ速度検出方式に
よりモータ速度を検出する速度検出器である。
【0023】負荷トルクオブザーバ31は、速度アンプ
2からのトルク指令と該オブザーバで推定した負荷推定
値ZL∧を加算して2慣性トルク指令τM*を出力する加
算器31と、トルク指令の前回値をうる遅れ回路32
と、このトルク指令の前回値と負荷推定値との差をとる
減算器33と、この減算器からの差信号が入力する2慣
性モデル34と、このモデルに接続された加算器と、こ
の加算器からの信号の前回値をえて加算器35に出力す
る遅れ回路と、この加算器35からの2慣性モデル速度
ML′∧の平均値を求める平均値処理回路37と、この
2慣性モデル速度平均値と速度検出値nM -との差を求め
る減算器38と、この差信号をKL倍して前記負荷推定
値ZL∧を出力するオブザーバゲイン回路39で構成さ
れている。
【0024】また、共振比制御回路51は、負荷トルク
オブザーバ31からの2慣性系トルク指令を2慣性系の
共振周波数と***振周波数の比を一定にするためK倍す
るゲイン回路52と、該共振比制御回路51で推定した
軸トルク推定値τS∧を(K−1)倍するゲイン回路5
5と、2慣性系トルク指令と軸トルク推定値との差を求
め2慣性系8へモータトルク指令τM*を出力する減算
器56と、このトルク指令の前回値を求める遅れ回路5
7と、この前回値と該回路51で推定した軸トルク推定
値との差を求める減算器58と、この差信号が入力する
モータモデル59と、このモデルに接続された加算器6
0と、この加算器からの信号の前回値を求めて加算器6
0に出力する遅れ回路61と、加算器60からのモータ
モデル速度nM′∧の平均値を求める平均化処理回路6
2と、このモータモデル速度平均値と速度検出値nM -
の差を求める減算器63と、この差信号をKS倍して前
記軸トルク推定値τS(i)∧を出力するオブザーバゲイン
回路64で構成されている。
【0025】以上のように、速度検出器91としてオー
バラップ速度検出方式のものを使用したので、速度検出
周期が短縮でき低速における振動抑制が実現できる。ま
た、極低速域において速度検出器91からの速度情報に
休止する期間があっても、負荷トルクオブザーバ31
負荷トルク推定と共にモデル速度を利用して速度推定が
なされるので、滑らかな速度情報として速度制御を円滑
にできる。同様に、共振比制御回路51もモデル速度を
利用して速度制御を円滑にする。
【0026】実施の形態2 図2について、1図に示したものと同一構成部分は同一
符号を付してその重複する説明を省略する。図2におい
て、52は負荷トルクオブザーバ31に接続され2慣性系
8にトルク指令を出力する共振比制御+一次遅れ補償フ
ィルタ回路である。この回路52の前段に一次遅れ補償
フィルタ51を設けた点で、図1の共振比制御回路51
と相違するものとなっている。その他の回路構成は図1
のものと変わりがない。
【0027】この回路52は図1の共振比制御回路51
一次遅れ補償フィルタ51を設けたものとなっているの
で、フィルタの時定数を適当に選択することによって見
かけ上オブザーバ(51)のカットオフ周波数を高くす
ることができるので、図1の回路に比し、オブザーバゲ
インが小さい場合でも共振することがなくなる。
【0028】実施の形態3 図3について、53は負荷トルクオブザーバ31に接続さ
れ、2慣性系8にトルク指令を出力する低慣性化制御回
路である。この回路は、トルクオブザーバ3からの2
慣性トルク指令が入力する一次遅れ補償フィルタ53
と、オブザーバゲイン回路64からの軸トルク推定値を
一次遅れ補償フィルタ53からの信号の差をとりゲイン
回路55に出力する減算器54とが設けられ、減算器が
負荷トルクオブザーバ3からの2慣性トルク指令と共
振比ゲイン回路55からの信号との差をとり2慣性系8
にトルク指令を出力するようになっている点で、図1の
共振比制御回路51と相違するものとなっている。その
他の回路構成は図1のものと変わりがない。
【0029】この回路53は、図1の共振比制御回路51
と同様に回路57〜64で軸トルクを推定し、減算器5
6からトルク指令を出力するが、ゲイン回路55へ入力
するトルク推定値が一次遅れ補償フィルタ53から一次
遅れの2慣性トルク指令により補償されるので、低慣性
化制御が可能となる。
【0030】実施の形態4 図4について、54は負荷トルクオブザーバ31に接続さ
れた共振比制御回路である。この回路はゲイン回路52
と減算器56の直列回路を極低速時バイパスするバイパ
ススイッチSW1を設けた点で図1の共振比回路51と相
違するものとなっている。その他の回路構成は図1のも
のと変わりがない。
【0031】この回路54は、極低速時にスイッチSW1
がONして共振比回路をバイパスさせるので、速度検出
パルスが入ってこないような極低速域における共振比回
路の誤制御を排除することができる。
【0032】実施の形態5 図5について、55は負荷トルクオブザーバ31に接続さ
れた共振比制御+一次遅れフィルタ回路である。この回
路は、一次遅れ補償フィルタ51とゲイン回路52と減
算器56の直列回路を極低速時バイパスさせるスイッチ
SW1を設けた点で図2の共振比制御+一次遅れフィル
タ回路52と相違するものとなっている。その他の回路
構成は図2のものと変わりがない。
【0033】この回路55は、極低速時にスイッチSW1
をONし、共振比制御+一次遅れフィルタ回路をバイパ
スするので、速度検出パルスが入ってこないような極低
速域における共振比制御+一次遅れフィルタ回路の誤制
御を排除することができる。
【0034】実施の形態6 図6について、56は負荷トルクオブザーバ31に接続さ
れた低慣性化制御回路である。この回路はゲイン回路5
5と減算器56との間を低速時に切るスイッチSW2
設けた点で、図3の低慣性化制御回路と相違する。その
他の回路は図3のものと変わりがない。
【0035】この回路53は、極低速時にスイッチSW2
がOFFしてゲイン回路55の出力がなくなると加算器
56は負荷トルクオブザーバ31の出力をそのまま2慣
性系に出力するので、速度検出パルスが入ってこないよ
うな極低速域における低慣性化制御回路の誤制御を排除
することができる。
【0036】実施の形態7 図7について、4は負荷トルクオブザーバ31の加算器
35及び38からの信号の差を取りその差信号を偏差検
出器1に出力する減算器、5は振動抑制回路(54
6)で、スイッチ(SW1又はSW2)によって出力し
ない状態にしてある。その他の回路構成は図3〜図6と
同じである。
【0037】加算器35は2慣性モデル速度を出力し、
加算器38は2慣性モデル速度平均値と速度検出器9か
らの検出速度との差信号を出力するので、減算器4から
速度推定値が得られる。図4の回路はこの速度推定値に
より速度制御をするので、極低速時の速度制御が可能と
なる。
【0038】実施の形態8 図8について、71は共振比制御回路51の加算器60及
び63からの信号の差を取りその差信号を偏差検出器1
及び負荷トルクオブザーバ31に出力する減算器であ
る。その他の回路構成は図1のものと同じである。
【0039】加算器60はモータモデル速度を出力し、
加算器63はモータモデル速度平均値と速度検出器9か
らの検出速度との差を出力するので、減算器71から速
度推定値が得られるので、図4の回路はこの速度推定値
により速度制御するので、極低速時の速度制御が可能と
なる。
【0040】実施の形態9 図9について、72は共振比制御+一次遅れフィルタ回
路52の加算器60及び63からの信号の差を取りその
差信号を偏差検出器1及び負荷トルクオブザーバ31
出力する減算器である。その他の回路構成は図2のもの
と同じである。
【0041】加算器72からは図8の加算器71と同様に
速度推定値が得られるので、図8の場合と同様に極低速
時の速度制御が可能となる。
【0042】実施の形態10 図10について、73は低慣性化制御回路53の加算器6
0及び63からの信号の差を取りその差信号を偏差検出
器1及び負荷トルクオブザーバ31に出力する減算器で
ある。その他の回路構成は図3のものと同じである。
【0043】加算器73からは図8の加算器71と同様に
速度推定値が得られるので、図8の場合と同様に極低速
時の速度制御が可能となる。
【0044】実施の形態11 図11について、74は低慣性化制御回路56の加算器6
0及び63からの信号の差を取りその差信号を偏差検出
器1及び負荷トルクオブザーバ31に出力する減算器で
ある。その他の回路構成は図6のものと同じである。
【0045】加算器74からは図8の加算器71と同様に
速度推定値が得られるので、図8の場合と同様に極低速
時の速度制御が可能となる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
【0047】(1)オーバラップ速度検出方式を用いる
ことにより、速度検出周期の短縮化が図れるので、低速
における振動抑制が実現する。
【0048】(2)極低速域において振動抑制回路を切
ることで、速度検出パルスが入ってこないような極低速
域での振動抑制回路による誤制御を除去できる。
【0049】(3)極低速域において速度検出器からの
速度情報が休止する期間、負荷トルクオブザーバ又は振
動抑制回路のモデル速度を用いて速度推定し、滑らかな
速度情報としているので、極低速域においても円滑な速
度制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる制御回路例を示すブロッ
ク図。
【図2】実施の形態2にかかる制御回路例を示すブロッ
ク図。
【図3】実施の形態3にかかる制御回路例を示すブロッ
ク図。
【図4】実施の形態4にかかる制御回路例を示すブロッ
ク図。
【図5】実施の形態5にかかる制御回路例を示すブロッ
ク図。
【図6】実施の形態6にかかる制御回路例を示すブロッ
ク図。
【図7】実施の形態7にかかる制御回路例を示すブロッ
ク図。
【図8】実施の形態8にかかる制御回路例を示すブロッ
ク図。
【図9】実施の形態9にかかる制御回路例を示すブロッ
ク図。
【図10】実施の形態10にかかる制御回路例を示すブ
ロック図。
【図11】実施の形態11にかかる制御回路例を示すブ
ロック図。
【図12】(a)は2慣性系を示す斜視図,(b)は2
慣性系モデルを示すブロック図。
【図13】速度制御系を示すブロック図。
【図14】従来共振比制御回路例を示すブロック図。
【図15】従来共振比制御+一次遅れ補償フィルタ回路
例を示すブロック図。
【図16】従来低慣性化制御回路例を示すブロック図。
【図17】エンコーダのパルス波形図。
【図18】従来極低速域における制御周期と検出周期の
関係説明図。
【図19】オーバラップ速度検出方式を説明するタイミ
ング図。
【図20】平均化処理を説明するグラフ。
【図21】従来速度検出方式を説明するグラフ。
【図22】速度推定回路を示すブロック図。
【図23】速度推定原理を説明するグラフ。
【符号の説明】
1…速度偏差検出器 2…速度アンプ 3…外乱抑制回路 31…負荷トルクオブザーバ 34…2慣性系モデル 37…平均化処理回路 5…振動抑制回路 51,54…共振比制御回路 52,55…共振比制御+一次遅れ補償フィルタ回路 53,56…低慣性化制御回路 51,501…一次遅れ補償フィルタ 59…モータモデル 503…慣性化ブロック 506…軸トルクオブザーバ 62…平均化処理回路 8…2慣性(共振)系 9…速度検出器 91…オーバラップ速度検出方式の速度検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度指令と速度信号との偏差を増幅する
    速度アンプと、 このアンプの出力信号と速度信号から負荷トルクを推定
    して2慣性系トルク指令を出力する外乱抑制用の負荷ト
    ルクオブザーバと、 このオブザーバからのトルク指令を共振比倍し、その共
    振倍した信号と速度信号から軸トルクを推定して2慣性
    系にモータトルク指令を出力する振動抑制用の共振比制
    御回路と、 ロータリーエンコーダを用いてそのA相信号及びB相信
    号の4つのエッジ信号を検出してオーバラップさせたパ
    ルスを前記速度信号として出力する速度検出器と、 からなることを特徴とした2慣性系制御回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、共振比制御回路の前
    段に一次遅れ補償フィルタを適用し、振動抑制特性を改
    善したことを特徴とする2慣性系制御回路。
  3. 【請求項3】 速度指令と速度信号との偏差を増幅する
    速度アンプと、 このアンプの出力信号と速度信号から負荷トルクを推定
    して2慣性系トルク指令を出力する外乱抑制用の負荷ト
    ルクオブザーバと、 このオブザーバからのトルク指令と速度信号から軸トル
    クを推定して2慣性系にモータトルク指令を出力する振
    動抑制用の低慣性化制御回路と、 ロータリーエンコーダを用いてそのA相信号及びB相信
    号の4つのエッジ信号を検出してオーバラップさせたパ
    ルスを前記速度信号として出力する速度検出器と、 からなることを特徴とする2慣性系制御回路。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、極低速域にお
    いて共振比制御回路を切り、2慣性系を負荷トルクオブ
    ザーバからのトルク指令で制御させる手段を設けたこと
    を特徴とする2慣性系制御回路。
  5. 【請求項5】 請求項3において、極低速域において低
    慣性化制御回路を切り、2慣性系を負荷トルクオブザー
    バからのトルク指令で制御させる手段を設けたことを特
    徴とする2慣性系制御回路。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、極低速域にお
    いて、負荷トルクオブザーバのモデル速度を用いて速度
    推定を行う手段を設け、この推定した速度信号を速度ア
    ンプへのフィードバック信号とすることを特徴とする2
    慣性系制御回路。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,6のいずれか1つに
    おいて、振動抑制用の回路のモータモデル速度を用いて
    速度推定を行う手段を設け、この推定した速度信号を負
    荷トルクオブザーバの速度信号ないし速度アンプへのフ
    ィードバック信号としたことを特徴とする2慣性系制御
    回路。
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