JPH05302938A - プリント配線板の検査治具 - Google Patents

プリント配線板の検査治具

Info

Publication number
JPH05302938A
JPH05302938A JP4131789A JP13178992A JPH05302938A JP H05302938 A JPH05302938 A JP H05302938A JP 4131789 A JP4131789 A JP 4131789A JP 13178992 A JP13178992 A JP 13178992A JP H05302938 A JPH05302938 A JP H05302938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
contact
stylus
board
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4131789A
Other languages
English (en)
Inventor
Taketoshi Miura
丈俊 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP4131789A priority Critical patent/JPH05302938A/ja
Publication of JPH05302938A publication Critical patent/JPH05302938A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プローブの触針の細径化と損傷防止に対応で
き,かつガイド孔の穿設が容易で,プローブの他端と検
査器との電気的接触が容易なプリント配線板の検査治具
を提供すること。 【構成】 ガイド板8にスライド可能に装着したコンタ
クトピン3と,ピンボード88に固定したプローブ1と
よりなる。プローブ1は,触針2を有する。触針2は,
コンタクトピン3の頭部に当接させ,コンタクトピン3
の先端を配線回路71に当接させて,検査する。プロー
ブ1と検査器18との間には中継端子盤40を設け,中
継端子盤40のコネクタ端子41とプローブ端子16と
を接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,プリント配線板の検査
治具,特に高密度配線回路の検査に対して優れた効果を
発揮するプローブ回りの構成と,電気的な判定回路を有
する検査器との接続を容易にする端子構造に関する。
【0002】
【従来技術】プリント配線板における配線回路を,電気
導通の有無により検査する方法,及びその装置として
は,種々のものが提案されている(例えば,特公平2−
44035号公報,特開昭56−110060号公
報)。そして,従来用いられている,プリント配線板の
検査治具としては,図9及び図10に示すごとく,プリ
ント配線板7の配線回路75に対して,プローブ9の触
針92を当接させることにより,電気導通の有無を検査
するものである。
【0003】該検査治具は,プローブの先端のガタツキ
を防止するためのガイド板8と,プローブ9を保持する
ためのピンボード88と,両者を貫通させて装着したプ
ローブ9とよりなる。プローブ9は,図10にも示すご
とく,パイプ状のソケット91と触針92とを有する。
ソケット91は,ピンボード88の貫通孔881内に挿
通固定されている。
【0004】一方,触針92はガイド板8のガイド孔8
1内に,進退可能に挿通されている。そして,触針92
は,その上部にプランジャー920を有する。該プラン
ジャー920は,チューブ25の内腔内に,スプリング
バネ(図示略)を介して,進退可能に装着されている。
【0005】上記プローブ9の上端は,電気導通を検出
するための検査器に電気的に接続されている。なお,ガ
イド板8は,ソケット91の下端を配置するための凹部
82を有する。また,上記プローブ9は,被検査体とし
てのプリント配線板7の配線回路75に対応した位置に
設けてある。また,ガイド板8とピンボード88とは一
体的に固定してある。
【0006】そして,配線回路の電気導通の検査に当た
っては,プリント配線板7の上下より,上記ガイド板8
及びピンボード88を下降及び上昇させ,プローブ9の
触針92を配線回路75の触針用パッド(以下省略)に
当接させる。このとき,当該配線回路75が断線又はシ
ョートを生じていない場合には,正常な電気導通が得ら
れる。これにより,各配線回路75の良否が判定でき
る。
【0007】また,上記において触針92の先端921
を配線回路75に当接させた際には,触針92はガイド
板8のガイド孔81に沿ってソケット91側へ後退し,
そのプランジャー920がソケット91内に侵入する。
これは,触針92の先端921を保護するためである。
なお,図9において,符号87,886はノックピン8
91の挿入穴,871,885は,位置決めピン892
の挿入穴である。
【0008】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の検
査治具には,次の問題がある。即ち,近年は,プリント
配線板における配線回路の高密度化が進み,配線回路の
端部であるパッドのピッチがますます狭くなっている。
例えば,このピッチは,従来は0.5mm程度であった
が,高密度配線回路においては0.3mmと狭くなって
いる。
【0009】そこで,これに対応するため,プローブ9
の配列ピッチを狭くする必要があるため,プローブ自体
の大きさ(直径)も小さくする必要がある。そして,現
在使用されているプローブ9においても,そのソケット
91の外径は約1ミリであり,また触針92の直径は
0.5mmと細径である。
【0010】また,従来の検査治具においては,検査に
当たって,触針92の先端921を直接に配線回路75
に当接させている。また,その当接の際には,上記のご
とく,触針92がガイド板8のガイド穴81内をスライ
ドして後退する。そして,検査後は,触針92は,ソケ
ット91内に設けたスプリングバネによって,再び元の
位置へ突出させられる。そのため,触針92は,検査の
度毎にガイド孔81内を摺動することになる。
【0011】それ故,触針92が摩耗し易い。また,こ
の摩耗を防止するためガイド孔81の径を大きくする
と,触針92との間のクリアランスが大きくなり,触針
92の先端921がガタつき,検査不良を生ずることが
ある。また,触針92は,ピンボード88に固定された
ソケット91内に挿入されている。そのため,ソケット
91と触針92とガイド孔81の軸芯は同一にしなけれ
ばならない。それ故,上記ガイド孔81は,細径の触針
92を円滑にスライドさせるために,上記軸芯が一致す
るように寸法精度良く,穴明けを行う必要がある。
【0012】また,触針92は,ソケット91内とガイ
ド孔81内を,同軸線状にスライドすると共に,その先
端921が配線回路75と直接に当接するため,上記軸
芯ズレと当接による損傷を受け易い。上記のごとく,従
来の検査治具においては,配線回路の高密度化に伴っ
て,特にプローブの触針92の細径化と損傷,ガイド孔
81の穴明精度等に問題がある。
【0013】一方,プローブの他端は,リード線その他
によって,電気的な判定回路を有する検査器に電気的に
接続されなければならない。すなわち,プローブの他端
は,コネクタその他の機械的接触又は半田付け等による
物理的な溶着方法等によって,電気信号を取り出す構造
が必要である。そして,それを効率的に実施するために
は,プローブの電気的取出口である他端(以下「他端」
と略称)は一定値以上の間隔を有することが望ましく,
更に願わくば一定の間隔に加えて一定の配列を有するこ
とが望ましい。
【0014】他方,プローブの触針の先端は,パッドに
当接させなければならないから,触針の配置は検査対照
のプリント配線板毎に全く異なったものとならざるを得
ない。また,配線回路の高密度化に伴い,触針の間隔は
非常に小さなものとなり,プローブの他端と,検査器と
接続するためのリードワイヤとの電気的接続はますます
難しくなってくる。
【0015】他方プローブ他端の配置を触針の配置とは
異なったものとして,電気的接続を容易にしようとすれ
ば,上記の軸芯はガイド板及びピンボードに対して垂直
とすることができなくなり,ガイド孔及び貫通孔等の加
工は極めて困難なものとなる。本発明はかかる従来の問
題点に鑑み,プローブの細径化と損傷防止に対応でき,
かつガイド孔の穿設を容易にすると共に,プローブの他
端の電気的接続を容易にできる,プリント配線板の検査
治具を提供しようとするものである。
【0016】
【課題の解決手段】本発明は,プリント配線板における
配線回路を電気導通の有無により検査する検査治具であ
って,該検査治具は,ガイド板と,ピンボードと,上記
配線回路と当接させるためのコンタクトピンと,該コン
タクトピンに当接させるための触針を有するプローブと
よりなり,かつ上記コンタクトピンは上記ガイド板に進
退可能に装着され,上記プローブの他端にはプローブ端
子を有し,該プローブ端子と検査器との間には,両者を
電気的に中継接続する中継端子盤を有し,該中継端子盤
は上記プローブ端子と接触させるコネクタ端子を有し,
またプローブ端子とコネクタ端子は互いに対向する位置
関係にあることを特徴とするプリント配線板の検査治具
にある。
【0017】本発明において最も注目すべきことの1つ
は,上記従来例の前記プローブをいわば2組に分割し,
コンタクトピンとプローブとに構成したこと,そしてコ
ンタクトピンを配線回路に当接させ,一方プローブの触
針はコンタクトピンに当接させるよう構成したことであ
る。
【0018】即ち,プリント配線板と対面するガイド板
には進退可能にコンタクトピンを装着し,上記ガイド板
に面するピンボードにはプローブを固定する。そして,
該プローブは,その一例としてソケット内に,弾性的に
進退可能に触針を内蔵させた構造とすることが好まし
い。
【0019】これにより,プローブをコンタクトピンに
当接させるときに,触針が進退してその当接力を吸収
し,プローブ先端の損傷を防止できる。このように,触
針をソケット内に内蔵させる手段としては,触針をチュ
ーブ内に弾性的に保持し,これらをソケット内に装着す
る手段がある(図4,5参照)。また,ソケット内に,
直接に触針を挿入して弾性的に保持させる手段もある。
上記弾性的に保持する手段としては,スプリングバネが
ある。また,プローブは,単にコンタクトピンとコネク
タ端子をつなぐものであってもよい。
【0020】また,コンタクトピンはガイド板のガイド
孔に進退可能に装着する。コンタクトピンは,配線回路
に当接させる先端を有すると共に,その反対側に触針を
当接させる当接部を有する。該当接部は,コンタクトピ
ンの本体よりも大きな径を有する頭部を有することが好
ましい。また,該当接部には,触針の当接を確実にする
ために,曲面凹部を設けることが好ましい(図6参
照)。
【0021】また,本発明の検査治具においては,ガイ
ド板及びピンボードに本発明に関する上記構成のコンタ
クトピン及びプローブを設けると共に,プリント配線板
の配線回路が高密度でない部分を検査するために,上記
従来例と同様の比較的大径のプローブピンを併設するこ
ともできる。
【0022】本発明において注目すべきもう一つのこと
は,プローブの他端には,端子構造を有するプローブ端
子を設け,該プローブ端子と検査器との間には,両者を
電気的に中継接続する中継端子盤を設けたこと,更にこ
の中継端子盤は上記プローブ端子と接続させるコネクタ
端子を有し,プローブ端子とコネクタ端子とは互いに対
向する位置関係にあるようにしたことである(図1参
照)。プローブの他端(触針の反対側の端部)であるプ
ローブ端子と中継端子盤のコネクタ端子とは,互いに機
械的な接触によって電気的導通を確実なものにするよう
な構造,例えばオス・メスの関係を形成するような端子
形状にすることもできる。
【0023】また,プローブ端子とコネクタ端子の結合
状態において,一定の接触押圧を確保するように,コネ
クタ端子側は進退可能に弾力的に支持することが好まし
い。また,プローブ端子とコネクタ端子とは空間的に相
対向するように配置される。この両端子の配置はプロー
ブ端子とコネクタ端子の接続を容易にするような配列で
あり,コンタクトピンの配置間隔とは異なっている。更
にコネクタ端子の配列すなわちプローブ端子の配列は,
コンタクトピンの配列すなわちプリント配線板の種類に
左右されずに,一定の間隔を有する配列とすることが好
ましい。
【0024】このために,プローブの軸芯はガイド板及
びピンボードに必ずしも垂直ではなく,コンタクトピン
の位置とコネクタ端子の位置に対応した傾斜を有するよ
うなプローブの構造とする(図1)。これにより,両者
は常に一定の位置関係に設計することができ,コネクタ
端子を設けた中継端子盤に汎用性を持たせることがで
き,コスト安となる。中継端子盤と検査器とはリードワ
イヤ等によって電気的に接続することができる。
【0025】
【作用及び効果】本発明の検査治具においては,ガイド
板にコンタクトピンを,ピンボードにプローブを設け,
コンタクトピンをプリント配線板の配線回路に当接さ
せ,プローブの触針はコンタクトピンに当接させるよう
構成している。即ち,本発明においては,ガイド孔内を
スライドして配線回路に当接する部分(コンタクトピ
ン)と,電気導通の検出端であるプローブとを2つに分
けた構成としている。
【0026】そのため,コンタクトピンとプローブとは
互いに独立した進退移動が可能である。それ故,ピンボ
ードに設けたプローブと,その触針と,コンタクトピン
が進退するガイド板のガイド孔との3つの軸芯を,高精
度で一致させる必要がない。
【0027】したがって,ガイド孔の軸芯の孔明けは,
プリント配線板の配線回路に一致させて穿設すれば良
く,従来のごとく高精度が要求されず,穿設容易であ
る。また,ガイド孔はコンタクトピンのみの円滑スライ
ドを可能とすれば良いので,細径のものを設けることが
でき,コンタクトピンのガタつきも小さくすることがで
きる。また,コンタクトピンが摩耗した際には,容易
に,しかも安価に交換することができる。
【0028】また,プローブは,直接に配線回路に当接
させないので,従来のごとく損傷を受けることがない。
また,コンタクトピンは,配線回路に直接当接しガイド
孔内をスライドするが,従来のごとく,ピンボードの孔
内を進退することがないので,軸芯ズレ等により損傷を
受けることがない。
【0029】また,上記のごとく,コンタクトピンとプ
ローブとに分割構成し,検査時における両者の進退に無
理を生じないようにしたので,両者を細径化することも
できる。そのため,高密度配線回路の検査も容易であ
る。また,プローブは,0.1〜0.3mmという細い
内径のソケット内に,弾性的に,進退可能に装着した構
成である。そのため,高価な精密部品であるが,上記の
ごとく損傷がないため,検査治具もコスト安となる。し
たがって,本発明によれば,プローブの触針の細径化と
損傷防止に対応でき,かつガイド孔の穿設が容易であ
る。
【0030】また,本発明では,プローブ端子と検査器
との間に中継端子盤を設け,該中継端子盤には上記プロ
ーブ端子を接触させるコネクタ端子を設けている。その
ため,前記コネクタピンに当接させるプローブの触針
と,上記プローブ端子とはその軸芯を一致させる必要が
なく,プローブは曲折させることもできる(図1参
照)。
【0031】それ故,プリント配線板の配線回路に当接
させるコネクタピンが密集し,それに伴って上記触針が
密集しても,プローブ端子は密集配置する必要がない。
そのため,プローブ端子とコネクタ端子との位置は,例
えば等間隔に汎用性を持たせて,配置することができ
る。また,ピンボードの検査器側の面積はガイド板側の
面積より広くすることも可能である。
【0032】それ故,プローブ端子の端子間隔はコンタ
クトピン間隔に制約されず,プローブ端子とコネクタ端
子の端子配列の標準化が可能であり,両者の電気的接触
が容易となる。また,中継端子盤そのものの標準構造化
が可能である。
【0033】したがって,本発明によれば,コンタクト
ピン及びプローブの細径化と損傷防止に対応でき,かつ
ガイド孔の穿孔を容易にすると共に,プローブの他端と
検査器との電気的接触を容易にできるプリント配線板の
検査治具を提供することができる。
【0034】
【実施例】本発明の実施例にかかる,プリント配線板の
検査治具につき,図1〜図8を用いて説明する。本実施
例の全体の構成を,コンタクトピン3を配線回路71に
当接させ,プローブ1の他端16に配線回路の電気的導
通状態を伝達する検出部と,該プローブ他端16から,
中継端子盤40を経て該電気的導通状態を検査器18に
伝える中継部とに分けて説明する。
【0035】まず,本実施例における検出部は,図1〜
図3に示すごとく,ガイド板8とピンボード88と,配
線回路71と当接させるためのコンタクトピン3と,該
コンタクトピン3に当接させるための触針2を内蔵した
プローブ1とよりなる。また,上記コンタクトピン3
は,上記ガイド板8に進退可能に装着され,また上記触
針2はプローブ1のソケット11内に弾性的に進退可能
に内蔵されている。
【0036】上記配線回路71は,プリント配線板7に
おいて高密度配置されたものである。なお,本例の検査
治具においては,配列ピッチが大きい配線回路75に対
して検査するための,従来と同様のプローブ9が装着し
てある。上記ガイド板8とピンボード88とは,従来と
同様にノックピン891により,脱着可能に,一体的に
結合されている。ガイド板8は,図1〜3,図7,図8
に示すごとく,コンタクトピン3を,進退可能に装着す
るための多数のガイド孔85と,開口溝86を有する。
【0037】また,ピンボード88は,図2,3に示す
ごとく,プローブ1のソケット11を挿通固定するため
の貫通孔882を有する。また,ソケット11は,中間
ピンボード888,他端ピンボード889の各貫通孔8
82を挿通している。他端ピンボード889は,後述す
るごとく,プローブ1の他端16を支持している。上記
コンタクトピン3は,図2,図3,図6に示すごとく,
配線回路71に当接させるための先端31と,触針2を
当接させるための当接部としての,頭部32を有する。
また,該頭部32は,曲面凹部321を有する(図
6)。
【0038】また,プローブ1は,図2〜図5に示すご
とく,ソケット11とその中へ進退可能に挿通した触針
2とからなる。ソケット11は,図4に示すごとく,中
空パイプであり,触針2の挿入側にフランジ110を有
する。
【0039】一方,触針2は,図4,図5に示すごと
く,チューブ25内に進退可能に装着されている。即
ち,触針2は,図5に示すごとく,上部に触針2とほぼ
同径のガイド柱22を有し,両者の間には細径の連結部
21を有する。そして,チューブ25の中に,まずスプ
リングバネ23を入れ,次いで上記触針2を挿入した
後,上記触針の連結部21の外側部分において,チュー
ブ25のかしめを行い,かしめ部251を形成する。
【0040】これにより,触針2は,チューブ25内に
おいて,上記スプリングバネ23により弾性的に,進退
可能に装着される。なお,符号252は,チューブ25
の上端部に設けた,スプリングバネ23の上端を当接さ
せるためのかしめ部である。そして,このように構成し
た触針2は,上記図4に示すごとく,ソケット11の中
空部111内へ挿入する。このとき,触針2を保持した
チューブ25の上端は,ソケット11のかしめ部113
に当接する。
【0041】更に,上記のごとく構成したプローブ1
は,図1〜図3に示すごとく,ピンボード88,中間ピ
ンボード888,他端ピンボード889の各貫通孔88
2内へ,挿入し,固定する。そして,プローブ1の触針
2は,コンタクトピン3と対向した位置にあり,一方プ
ローブ端子16は中継端子盤40のコネクタ端子41と
対向した位置にある。また,触針2の間隔は,コンタク
トピン3のそれと同じである。しかし,プローブ端子1
6の間隔はコンタクトピンのそれとは,無関係に,コネ
クタ端子41に対向して一定間隔である。それ故,プロ
ーブ1は図1に示すごとく,斜状に配置されている。
【0042】次に上記検出部の作用効果につき説明す
る。即ち,プリント配線板7における配線回路71の良
否を電気導通により検査するに当たっては,図1〜図3
に示すごとく,各配線回路71に対してガイド板8及び
ピンボード88を,上下方向より接近させ,ガイド板8
をプリント配線板7に対面させる。このとき,両者の当
接前においては,コンタクトピン3は,図2に示すごと
く,ガイド板8よりも突出した状態にある。また,コン
タクトピン3の頭部32には,プローブ1の触針2の先
端20が当接している。
【0043】そして,ガイド板8がプリント配線板7に
当接し,コンタクトピン3の先端31が配線回路71に
当接するときには,コンタクトピン3はガイド孔85内
をスライド上昇する。そして,図3に示すごとく,コン
タクトピンの先端31はガイド板8の下面とほぼ同じ位
置に来る。このとき,コンタクトピン3の頭部32は,
触針2をプローブ1の方向に押圧する。そのため,触針
2は,上記スプリングバネ23(図5)の付勢力に抗し
て,チューブ25内に侵入する。
【0044】このように,コンタクトピン3の先端31
が,配線回路71と当接した後,プローブ1のプローブ
端子16,後述する中継端子盤40,リードワイヤ15
を介して,プローブ1,触針2,コンタクトピン3に電
流を通じ,配線回路71の良否を従来と同様に判断する
(図1)。また,検査終了後は,ガイド板8等をプリン
ト配線板7より遠ざける。そのため,コンタクトピン3
は,触針2のスプリングバネ23の付勢力により,図2
に示すごとく突出する。
【0045】なお,図1に示した従来のプローブ9は,
前記従来例と同様に作動する。上記のごとく,本例の検
査治具においては,コンタクトピン3をガイド板8に進
退可能に装着し,またプローブ1はピンボード88に固
定すると共に該プローブ1内に進退可能に触針2を装着
している。
【0046】そのため,コンタクトピン3の進退と,触
針の進退とは独立した状態にある。それ故,従来のごと
く,ピンボード88に固定したプローブ1と,その内部
に挿入した触針2と,該触針が進退するガイド板のガイ
ド孔85との3つの軸芯を高精度で一致させる必要がな
い。即ち,本例においては,コンタクトピン3の軸芯と
触針2の軸芯とに位置ずれが生じていても,両者が当接
しておれば支障がない(図2,3)。
【0047】また,そのため,ガイド孔85はプリント
配線板の配線回路に一致させて穿設すれば良い。したが
って,ガイド孔85及びピンボード88の孔の軸芯に関
する穴明け精度は高精度が要求されず,穿設容易であ
る。また,ガイド孔85は,コンタクトピン3のみの円
滑スライドを可能とすれば良いので,細径のものを設け
ることができ,ガタつきもない。
【0048】また,プローブ1は,その触針2を直接に
配線回路71に当接させないので,従来のごとく,損傷
を受けることがない。また,コンタクトピン3は配線回
路71に直接当接し,ガイド孔85内をスライドする
が,従来のプローブの触針のごとく,ガイド孔85内と
プローブのソケット内の両方を直線状に進退することが
ない。そのため,両者間の軸芯ずれ等による損傷を受け
ることもない。
【0049】更に,コンタクトピン3とプローブ1とに
分割構成し,検査時における両者の進退に無理を生じな
いようにしたので,両者をそれぞれ細径化することがで
きる。本例においては,上記コンタクトピン3の直径は
0.27mm,プローブ1のソケットの外径は0.45
mm,内径は0.27mm,触針2の外径は0.15m
mである。また,本例のコンタクトピン3においては,
その頭部32に曲面凹部321を設けたので,該頭部3
2に触針2の先端20を確実に当接させておくことがで
きる。
【0050】次に,本実施例における中継部について,
主として図1,図2を用いて説明する。本実施例の中継
部は,まずプローブ1の他端(触針のない端部)にプロ
ーブ端子16を有し,該プローブ端子16と検査器18
との間には,両者を電気的に中継接続する中継端子盤4
0を有する。該中継端子盤は上記プローブ端子16と接
触させるコネクタ端子41を有し,プローブ端子16と
コネクタ端子41は互いに対向する位置関係にある。
【0051】プローブ端子16は,配線回路75の配置
状態に依存しない,一定の予め定められた配列と座標位
置を有する。プローブ端子16と対向するコネクタ端子
41も同様である。またプローブ端子16とコネクタ端
子41とは両者を当接させたときに安定した電気的導通
を得るために,雌雄相補う形状とする。また,コネクタ
端子16は触針2と同様に,進退可能に弾力性を有する
スプリングコネクターとする。コネクタ端子41と検査
器18との間には,リードワイヤ15が接続されてい
る。
【0052】このような構成とすることにより,中継端
子盤40の構造は,プリント配線板7の配線回路75に
おけるパターンが変わっても,その変更を要しない一定
の標準構造とすることができる。これらのことは,従来
のプローブの機能をコンタクトピン3とプローブ1とに
分割したことによって,実現できたことである。
【0053】このように構成することにより,前記検査
時には中継端子盤40を,他端ピンボード889側に押
圧し,プローブ端子16とコネクタ端子41を一括して
接触させる。これにより,中継端子盤40を介して,プ
ローブ1と検査器18との電気的導通が可能となる。即
ち,検査対象であるプリント配線板7が変わった場合
は,プリント配線板7に対応するプローブ部分(プロー
ブ1,ガイド板8,ピンボード889等が一体となった
もの)を交換するだけでよく,プローブ1と検査器18
との間の電気的な接続作業からは開放される。この場合
プローブ端子16とコネクタ端子41との電気的導通は
コネクタ端子41をスプリングコネクターとすることに
より,一層確実なものとすることができる。
【0054】以上のごとく,本例によれば,プローブ1
の触針2の細径化と損傷防止に対応でき,かつガイド孔
85の穿孔を容易に行うことができる。また,プローブ
1の他端のプローブ端子16と検査器18との電気的接
触を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,検査治具の全体説明図。
【図2】実施例1における,検査前の状態の,コンタク
トピン及びプリント配線板周りの断面図。
【図3】実施例1における,検査時点のコンタクトピン
及びプリント配線板周りの断面図。
【図4】実施例1のプローブにおける,ソケット及び触
針の展開正面図。
【図5】実施例1における,プローブの先端部分の断面
図。
【図6】実施例1における,コンタクトピンの正面図。
【図7】実施例1における,ガイド板の平面図。
【図8】図7のA−A線矢視断面図。
【図9】従来例における検査治具の全体説明図。
【図10】従来例における検査治具のプローブ周りの説
明図。
【符号の説明】
1...プローブ, 11...ソケット, 15...リードワイヤー, 16...プローブ端子, 18...検査器, 2...触針, 23...スプリングバネ, 25...チューブ, 3...コンタクトピン, 31...先端, 40...中継端子盤, 41...コネクタ端子, 7...プリント配線板, 71...高密度ピッチの配線回路, 75...通常配線ピッチの配線回路, 8...ガイド板, 85...ガイド孔, 88...ピンボード,

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板における配線回路を電気
    導通の有無により検査する検査治具であって,該検査治
    具は,ガイド板と,ピンボードと,上記配線回路と当接
    させるためのコンタクトピンと,該コンタクトピンに当
    接させるための触針を有するプローブとよりなり,かつ
    上記コンタクトピンは上記ガイド板に進退可能に装着さ
    れ,上記プローブの他端にはプローブ端子を有し,該プ
    ローブ端子と検査器との間には,両者を電気的に中継接
    続する中継端子盤を有し,該中継端子盤は上記プローブ
    端子と接触させるコネクタ端子を有し,またプローブ端
    子とコネクタ端子は互いに対向する位置関係にあること
    を特徴とするプリント配線板の検査治具。
JP4131789A 1992-04-24 1992-04-24 プリント配線板の検査治具 Pending JPH05302938A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4131789A JPH05302938A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 プリント配線板の検査治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4131789A JPH05302938A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 プリント配線板の検査治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05302938A true JPH05302938A (ja) 1993-11-16

Family

ID=15066177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4131789A Pending JPH05302938A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 プリント配線板の検査治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05302938A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6194908B1 (en) 1997-06-26 2001-02-27 Delaware Capital Formation, Inc. Test fixture for testing backplanes or populated circuit boards
WO2007023884A1 (ja) * 2005-08-26 2007-03-01 Japan Electronic Materials Corp. プローブカード用ガイド板およびその加工方法
JP2008267833A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Nidec-Read Corp 基板検査用治具及びこの治具における接続電極部の電極構造
JP2009271005A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Nidec-Read Corp 基板検査治具
JP2012068076A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Fuji Electric Co Ltd プローブユニット
CN107505485A (zh) * 2016-06-14 2017-12-22 富士电机株式会社 接触探针、半导体元件试验装置及半导体元件试验方法
WO2018021216A1 (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 日本電産リード株式会社 検査治具、基板検査装置、及び検査治具の製造方法
JP2019144112A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 株式会社日本マイクロニクス 電気的接続装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6194908B1 (en) 1997-06-26 2001-02-27 Delaware Capital Formation, Inc. Test fixture for testing backplanes or populated circuit boards
WO2007023884A1 (ja) * 2005-08-26 2007-03-01 Japan Electronic Materials Corp. プローブカード用ガイド板およびその加工方法
JP2008267833A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Nidec-Read Corp 基板検査用治具及びこの治具における接続電極部の電極構造
JP2009271005A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Nidec-Read Corp 基板検査治具
CN102435927B (zh) * 2010-09-22 2014-07-09 富士电机株式会社 探针单元
CN102435927A (zh) * 2010-09-22 2012-05-02 富士电机株式会社 探针单元
JP2012068076A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Fuji Electric Co Ltd プローブユニット
CN107505485A (zh) * 2016-06-14 2017-12-22 富士电机株式会社 接触探针、半导体元件试验装置及半导体元件试验方法
WO2018021216A1 (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 日本電産リード株式会社 検査治具、基板検査装置、及び検査治具の製造方法
CN109564243A (zh) * 2016-07-28 2019-04-02 日本电产理德股份有限公司 检查辅助具、基板检查装置及检查辅助具的制造方法
KR20190035703A (ko) * 2016-07-28 2019-04-03 니혼덴산리드가부시키가이샤 검사 지그, 기판 검사 장치, 및 검사 지그의 제조 방법
JPWO2018021216A1 (ja) * 2016-07-28 2019-05-09 日本電産リード株式会社 検査治具、基板検査装置、及び検査治具の製造方法
US10877069B2 (en) 2016-07-28 2020-12-29 Nidec-Read Corporation Inspection jig, substrate inspection device, and method for manufacturing inspection jig
TWI742118B (zh) * 2016-07-28 2021-10-11 日商日本電產理德股份有限公司 檢查輔助具、基板檢查裝置及檢查輔助具的製造方法
JP2019144112A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 株式会社日本マイクロニクス 電気的接続装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1512978A2 (en) Loaded-board, guided-probe test fixture
JPS63304180A (ja) 印刷回路板テスト装置
US6348810B1 (en) Interface unit for a tester and method of connecting a tester with a semiconductor device to be tested
JPH1152001A (ja) コネクタ検査装置の検査部
US6208158B1 (en) Zero static force assembly for wireless test fixtures
JPH05302938A (ja) プリント配線板の検査治具
JP2956877B2 (ja) ワイヤーハーネス部品の検査方法及び検査具
US10739382B2 (en) Testing apparatus having a configurable probe fixture
KR100712940B1 (ko) 얼라이먼트 검사 장치
JP2002022768A (ja) 集積回路パッケージ検査用ポゴピン
JP2000065892A (ja) 導通検査用治具
JP3134518B2 (ja) プリント配線板の検査治具
JP3125450B2 (ja) プリント配線板の検査治具
JP3127588B2 (ja) プリント配線板の検査治具
JP3134516B2 (ja) プリント配線板の検査治具
JP3125453B2 (ja) プリント配線板の検査治具
JPH05307058A (ja) プリント配線板の検査治具
JPH05297019A (ja) プリント配線板の検査治具
JPH05215802A (ja) プリント配線板の検査治具
JPH06138146A (ja) プリント配線板の検査治具
US20020109513A1 (en) Probe pin array for socket testing
KR20090073747A (ko) 프로브 유닛 및 프로브 카드
JP2004140009A (ja) プリント配線板の検査治具
JP2814869B2 (ja) 回路基板検査方法および回路基板
JP3397130B2 (ja) 導通検査装置