JPH05278452A - 座席用空調装置 - Google Patents

座席用空調装置

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JPH05278452A
JPH05278452A JP8217992A JP8217992A JPH05278452A JP H05278452 A JPH05278452 A JP H05278452A JP 8217992 A JP8217992 A JP 8217992A JP 8217992 A JP8217992 A JP 8217992A JP H05278452 A JPH05278452 A JP H05278452A
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JP
Japan
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air
curtain
air curtain
duct
outlet
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JP8217992A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Inoue
美光 井上
Yoshiaki Takano
義昭 高野
Kazufumi Yomo
四方  一史
Masahiko Osuga
正彦 大須賀
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調に必要な消費動力の低減を図ることを目
的とする。 【構成】 着座部上方に配設された吹出口72から空調
空気が下方に吹き出されるため、着座している着座員の
周辺のみを集中的に空調することができる。また、吹出
口72の周りに設けられたエアカーテン用吹出口5から
吹き出された空気により、上述した空調空気の周囲にエ
アカーテンが形成される。従って、例えば冷房時にはエ
アカーテンがエアカーテン内部の冷気と外部の暖気とを
遮断し、空調空気の温度上昇が少なくなる。また、この
エアカーテンはエアカーテン用導風ダクト1内で空調す
る必要がなく例えば単に室内空気を循環させているだけ
でもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調装置に関する
もので、例えば自動車用座席の周囲空間を空調するため
の空調装置として用いて有効である。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用の空調装置では、エンジ
ンルーム内に開口した外気吸込口より外気を取り入れ、
あるいは車室前方に開口した内気吸込口より車室内空気
を取り入れ、この空気を熱交換器により冷却,加熱し、
車室前方のダッシュパネルに形成さた吹出口より空調空
気を車室に向けて吐出させている。この空調空気は着座
員の数に係わらず車室全体に対流されている。
【0003】また、実開昭60−51115号公報に
は、車両用座席に空調空気の吹出口を複数形成し、空調
された空気を車両用座席の表面から吹き出す空調装置が
開示されている。空気の吸込口は上述の従来例と同様、
エンジンルーム内に開口した外気吸込口あるいは車室前
方に開口した内気吸込口より取り入れており、座席表面
より吹き出された空調空気は先ずは座席近傍を空調する
が、その後は車室内全体を対流し、車室内壁等と熱交換
されて温度が上昇した後、内気吸込口より再吸入される
か、あるいは車室後方に形成された空気排出口より車室
外に排出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例では、ダッシュパネルあるいは座席に形成され
た吹出口より空調空気が車室内全体に吹き出されて対流
しているため、着座員に快適感を与えるに必要な動力以
上の動力が消費されている。これは、本来着座している
着座員の周辺のみ空調できれば、着座員に快適感を与え
るのには十分であるが、実際には車室内全体を対流して
いるため、最低限必要な動力以上の動力が消費されてし
まうのである。
【0005】そこで本発明は、消費動力の低減が可能な
座席用空調装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するためになされた本発明の座席用空調装置は、一端側
に形成された吸込口より座席の周囲空間の空気を導入
し、他端側に形成された吹出口より前記周囲空間に向け
て空気を吹き出すための導風ダクトと、この導風ダクト
内に配設され、前記吸込口より導入された導入空気と熱
交換することによって、この導入空気を冷却または加熱
する熱交換器とを備え、前記吹出口を着座員が着座する
着座部の一部に配設し、前記空調空気を必要空調部分に
吹き出すことにより、座席の周囲空間を空調する座席用
空調装置であって、一端側に形成されたエアカーテン用
吸込口より空気を導入し、他端側に形成されたエアカー
テン用吹出口より空気を吹き出すためのエアカーテン用
導風ダクトを備え、前記エアカーテン用吹出口を前記吹
出口の周りに設け、前記エアカーテン用吹出口より吹き
出した空気によって、前記吹出口より吹き出された空調
空気の周囲にエアカーテンを形成することを特徴とす
る。
【0007】本発明の座席用空調装置によれば、例えば
着座部上方に配設された吹出口から空調空気が下方に吹
き出されるため、着座している着座員の周辺のみを集中
的に空調することができる。また、吹出口の周りに設け
られたエアカーテン用吹出口から吹き出された空気によ
り、上述した空調空気の周囲にエアカーテンが形成され
る。
【0008】従って、例えば冷房時にはエアカーテンが
エアカーテン内部の冷気と外部の暖気とを遮断するた
め、空調空気の温度上昇が少なくなる。また、このエア
カーテンはエアカーテン用導風ダクト内で空調する必要
がなく例えば単に室内空気を循環させているだけでもよ
い。
【0009】
【実施例】以下本発明の座席用空調装置を自動車用空調
装置として用いた場合の第1実施例について説明する。
図1は自動車の車室前方を模式的に示した断面図で、天
井106、フロントガラス108等で囲まれた車室空間
126内には着座部50、背もたれ部52、ヘッドレス
ト58とからなる座席が車両の床面114に固定されて
いる。
【0010】背もたれ部52は着座部50に対してその
傾斜角度が任意に調整可能なようにして連結されてお
り、その外形は金属性のフレーム88およびスプリング
84により形成されている。このフレーム88の周囲に
はクッション材56が配され、その表面は皮製、あるい
は布製の表皮54によって覆われている。
【0011】背もたれ部52の上方部には、連接棒11
6を介してヘッドレスト58が上下動可能なように連接
されている。ヘッドレスト58もその表面は表皮57で
覆われ、その内部にクッション材59が詰め込まれてい
る。第1ダクト62は着座部50と床面114との間の
空間に位置し、第1ダクト62の左右中心位置には電動
モータ76で回転駆動されるブロワーファン74が配置
されている。このブロワーファン74の回転により吸込
口60からの空気吸引力が発生する。
【0012】第1ダクト62は、ジャバラダクト64を
介して第2ダクト66に連結されている。第2ダクト6
6は背もたれ部52の下方端から上方端に向かって延び
ており、背もたれ部52内のスプリング84にブラケッ
ト86によって固定されている。ジャバラダクト64は
背もたれ部52の傾斜角度が変化した時に、第1ダクト
62と第2ダクト66と角度変位を吸収するためのもの
である。
【0013】背もたれ部52の上方より突出した第2ダ
クト66の一端はジャバラダクト68に連結され、この
ジャバラダクト68はヘッドレスト58の芯材69に連
結されている。この芯材69は内部が中空となってお
り、ダクト機能とヘッドレスト58の芯材機能とを有し
ている。ジャバラダクト68はヘッドレスト58が上下
に移動した際に、芯材と第2ダクト66との相対変位を
吸収するためのものである。
【0014】芯材69の上方開放端には第3ダクト70
が連結されている。第3ダクト70はおよそL字状に屈
曲しており、天井106とほぼ平行に前方へ延出してい
る。そして、第3ダクト70の天井106と平行な部分
の下側には複数の吹出口72が形成されており、下方に
向かって空気を吹き出すようにされている。
【0015】これら第1〜第3ダクト62,66,70
が空調空気用の導風ダクトであり、加えてこの空調空気
用の導風ダクトとは連結しないエアカーテン用導風ダク
ト1も備えている。このエアカーテン用導風ダクト1の
一端に開口するエアカーテン用吸込口3は、着座部50
に配置されている空調空気用の吸込口60の周り(図1
では前方)に開口されている。そして、エアカーテン用
導風ダクト1は、第1ダクト62と並行に配置され、背
もたれ部52の後方において天井106に向かい、第3
ダクト70と天井106との間を第3ダクト70と並ん
で配置され、第3ダクトの吹出口72の周り(図1では
前方)において、エアカーテン用吹出口5が開口されて
いる。このエアカーテン用吹出口5は、空調空気用の吹
出口72の周り三方を囲むように配置したり、両側から
挟むように配置してもよい。
【0016】これら第1〜第3ダクト62,66,70
及びエアカーテン用導風ダクト1は樹脂材料よりなるも
ので、第1〜第3ダクト62,66,70はそのダクト
壁内に複数の空間部がダクトの長手方向に延びるように
形成されたハニカム構造をなしている。この空間部によ
りダクト自体のヒートマスが低減され、最大冷房時の冷
却時間の短縮化を図ることができる。
【0017】また、空間部は断熱作用もなしており、と
くに背もたれ部52内に配される第2ダクト66におい
ては、特に日射より座席自身に与えられる熱、あるいは
着座員からの熱を遮断する効果が大きい。第1ダクト6
2内にはファンモータ76により駆動される第1ブロワ
ーファン74が配置され、その第1ブロワーファン74
の後流には、従来より公知の冷媒蒸発器78が配置され
ている。この蒸発器78によって吸込口60より吸入さ
れた空気の熱が奪われ冷却される。蒸発器78のさらに
後流には、エンジン冷却水の熱を利用して空気を加熱す
るヒータ80が配されている。このヒータの前面にはヒ
ータを通過する空気量を調整するためのエアミックスダ
ンパ82が回動自在に配されている。
【0018】蒸発器78は従来より公知の冷凍サイクル
の一部をなすもので、冷媒を圧縮する圧縮器90、高温
高圧冷媒を冷却する凝縮器92、凝縮された冷媒を液冷
媒とガス冷媒とに分離する気液分離器94、分離された
液冷媒を膨張させて減圧する膨張弁96とが順次冷媒配
管によって連結されている。
【0019】ヒータ80はエンジン98とラジエータ1
00とを連結する配管に接続されており、ヒータ80に
流入する高温冷却水の量は流量調整弁104によって制
御されている。また、エンジンよりラジエータに冷却水
を流入させるか否かは、配管中に配設されたサーモスタ
ット102によって制御されている。
【0020】吸込口60より吸入された空気は蒸発器7
8、ヒータ80によって所望温度に空調されるが、その
空調制御方法は従来公知の方法を用いられている。ま
た、空気を冷却、または加熱する手段は上述の蒸発器7
8、ヒータ80に限られるものではなく、例えばペルチ
ェ素子を用いた電気式の熱交換器を用いることも可能で
ある。
【0021】一方、エアカーテン用導風ダクト1内には
上述したファンモータ76により駆動される第2ブロワ
ーファン7が配置されており、エアカーテン用吸込口3
より吸い込んだ空気をエアカーテン用吹出口5より吹き
出すよう構成されている。図1中、符号110は自動車
のボンネット、112はハンドルを示す。
【0022】次に本第1実施例の作動について説明す
る。図示しないファンスイッチおよびエアコンスイッチ
を着座員がオンさせると、第1ブロワーファン74及び
第2ブロワーファン7が回転する。第1ブロワーファン
74の吸引力により車室空間126の空気が吸込口60
より吸い込まれ、蒸発器78と熱交換して冷却される。
蒸発器78の作動は従来より公知の作動である。冷却さ
れた空気はエアミックスダンパ82の回度に応じてヒー
タ80を通過する空気とヒータ80を迂回する空気とに
振り分けられる。ヒータ80は従来より公知の作動をな
すもので、ヒータ80を通過した空気は所定温度まで加
熱される。ヒータ80によって加熱された空気とヒータ
80を迂回した空気とがヒータ80の後流域で混合さ
れ、所望温度に温度調節され、さらに第2ダクト66、
第3ダクト70を介して吹出口72より吹き出される。
【0023】吹き出された空気は着座員の頭部から足元
側に向かって流下し、再度吸込口60に吸引される。こ
の空気の流れを図中破線で示す。従来の空調装置では車
室空間126全体を空調していたのに対し、本実施例で
は座席近傍の空間のみを空調しており、所謂ゾーン空調
をなしている。
【0024】一方、第2ブロワーファン7の吸引力によ
り車室空間126の空気がエアカーテン用吸込口3より
吸い込まれ、エアカーテン用導風ダクト1を通ってエア
カーテン用吹出口5より吹き出される。吹き出された空
気は着座員の頭部から足元側に向かって流下する。そし
て、吹き出された空気はエアカーテン用吸込口3に再度
吸引される。この空気の流れを図1中に二点鎖線で示
す。
【0025】このエアカーテン用吹出口5から吹き出さ
れた空気により、吹出口72から吹き出された空調空気
の周囲にエアカーテンが形成される。従って、例えば冷
房時には、このエアカーテンがエアカーテン内部の冷気
と外部の暖気とを遮断する。このエアカーテンによる遮
断効果を実証するため、エアカーテンを形成した場合と
形成しない場合とを比較検討した結果を説明する。
【0026】実験条件は、外気温度35℃、相対湿度6
0%、日射量430Kcal/平方m・h、吹出口72
からの空調空気側は吹出風温度10℃、吹出風速7.5
m/s、コンデンサ前面風速40km/h、そして、エ
アカーテン側は吹出風温度35℃、吹出風速7.5m/
sである。なお、本実験では、座席の両側を挟むように
エアカーテンを形成し、前方(フロントガラス108
側)にはエアカーテンは形成しないで行った。
【0027】そして、車室内の所定点における温度を検
出したのであるが、車室内の温度は図2に示す第1検出
線DL1と第2検出線DL2の2種類の線上に熱電対を
配置することによって検出している。第1検出線DL1
は着座員Pのあご前からハンドル112を経由してフロ
ントガラス108に至り、その間を14等分した位置に
それぞれ熱電対を配置してある。第2検出線DL2は着
座員Pの腰前から前方のダッシュボード下部辺りに至
り、その間をほぼ13等分した位置にそれぞれ熱電対が
配置してある。
【0028】図3(A)には第1検出線DL1上の各検
出点における温度を示し、図3(B)には第2検出線D
L2上の各検出点における温度を示す。両図共、横軸が
各検出点の位置、縦軸が各検出点での温度を表し、白丸
がエアカーテンありの場合、黒丸がエアカーテン無しの
場合を表す。
【0029】図3(A)中の矢印イで示す部分、あるい
はそれよりも着座員P側では、エアカーテンが無い場合
よりもエアカーテンがある場合の方が温度が低下してい
る。これは、エアカーテン用吹出口5の近くでエアカー
テン気流の第2域であるため、エアカーテン外部の暖気
を良好に遮断しており、吹出冷気がエアカーテン内に充
満しているためだと考えられる。
【0030】また、矢印ロで示す部分では、エアカーテ
ンが無い場合の方が有る場合よりも温度が低下してい
る。これは、エアカーテンから少し離れており、またエ
アカーテンの端であることからエアカーテン気流の第2
域から第3域の状態(拡散、巻き込み大)となり、周囲
の暖気を巻き込んでいるものと考えられる。
【0031】矢印ハで示す部分では、エアカーテンが無
い場合よりもエアカーテンがある場合の方が温度が低下
している。これは、本実験例の場合、エアカーテンは前
方には形成されていないので、冷気が前に流れ、また、
エアカーテン気流により生じる暖気巻き込みにより温度
が低くなるためだと考えられる。
【0032】このように、体の中でも比較的冷却される
ことを要求する上半身、特に頭周辺においては、エアカ
ーテンがあるとより温度が低くなり快適である。また、
フロントガラス108近傍でエアカーテンが無い場合よ
りも温度が高いが、着座員Pに対する冷房には何等影響
がない。
【0033】一方、図3(B)中の矢印ニで示す部分で
は、それまで体に近づくにつれて徐々に温度が下がって
きたものが上昇している。これは、エアカーテン気流が
第3域となり、拡散や周囲の暖気の巻き込みが起こるこ
と、さらには、エアカーテン気流が着座員Pの大腿部に
衝突して拡散したり、まわりり込むことによって近傍の
温度を上昇させたためだと考えられる。
【0034】また、矢印ホで示す部分では、エアカーテ
ンが無い場合、吹出冷気やエアカーテンから遠ざかって
いくにもかかわらず温度が低下している。これは、冷気
がかくはんせず滞留してしまっているものと考えられ
る。下半身は冷却されすぎると不快感を感じる場合もあ
り、図3(B)に示すように、エアカーテンが無い場合
に比べて温度がやや高い程度であるためあまり問題はな
い。逆に、矢印ホで示すように、エアカーテンが無い場
合には、着座員Pに対する冷房に直接関係のない位置に
おいて冷気が滞留している。従って、エアカーテンがあ
る場合の方が、本来着座している着座員の周辺のみ空調
できれば、着座員に快適感を与えるのには十分であると
いう観点からも効率的である。
【0035】このように、吹出口72から下方に吹き出
された冷気で、着座している着座員Pの周辺のみを集中
的に空調することができ、また、エアカーテン用吹出口
5から吹き出された空気により、冷気の周囲にエアカー
テンが形成される。従って、エアカーテンがエアカーテ
ン内部の冷気と外部の暖気とを遮断するため、冷気の温
度上昇が少なくなり、特に頭部周辺での効果が大きい。
そしてまた、このエアカーテンは内部と外部とを空気の
流れによって遮断できればよく、エアカーテン用導風ダ
クト1内でわざわざ冷却する必要がないため、単に室内
空気を循環させているだけでもよい。これらのことより
省動力が実現できる。
【0036】次に、第2実施例を図4を参照して説明す
る。第1実施例と同じ部分は同じ番号を付して詳しい説
明を省略する。第3実施例以下も同様。第1実施例とは
第3ダクト70及び吹出口72の形状が異なるだけであ
る。本第2実施例の第3ダクト70も、芯材69の上方
開放端には連結されおよそL字状に屈曲しているが、さ
らにその開放端に吹出口72が形成され、この吹出口7
2はジャバラ部(図示せず)の屈曲によりその開口方向
が着座員の頭上から車両の天井方向まで任意に設定可能
となっている。
【0037】次に、第3実施例を図5を参照して説明す
る。第1実施例では1つのファンモータ76で第1ブロ
ワーファン74と第2ブロワーファン7とを回転させて
いたが、この第3実施例は第2ファンモータ9により第
2ブロワーファン7を回転させ、それぞれ別個の駆動で
きるようにした。さらに、ファンモータ76及び第2フ
ァンモータ9の回転速度を可変にしたものである。
【0038】例えば、エアカーテンの方は強く吹き出さ
せておけば、エアカーテンにより冷気とエアカーテン外
の暖気が遮断され、あまり暖められないため、冷気の吹
き出し速度を小さくして吹出量を少なくしても十分であ
る。従って、冷却に使用する動力は減少する。
【0039】次に、第4実施例を図6及び図7を参照し
て説明する。この第4実施例は空調空気用の吸込口60
とエアカーテン用吸込口3とを一体化したものである。
第1実施例と同じく1つのファンモータ76で第1ブロ
ワーファン74と第2ブロワーファン7とを回転させて
いるが、図6に示すように、ファンモータ76に対して
同じ側にあり、第1ブロワーファン74が上側、第2ブ
ロワーファン7が下側に配置されている。
【0040】また、図7に示すように、空調空気用の吸
込口60は内側に設けられており、吸込口60より吸い
込まれた空気は上側の第1ブロワーファン74によっ
て、蒸発器78に向かって導かれる。また、エアカーテ
ン用吸込口3は外側に設けられており、エアカーテン用
吸込口3より吸い込まれた空気は下側の第2ブロワーフ
ァン7によって、エアカーテン用吹出口5に向かって導
かれる。
【0041】次に、第5実施例を図8及び図9を参照し
て説明する。この第5実施例はエアカーテン風も空調し
ようとするものである。図8に示す場合には、第1実施
例で第1ダクト62内だけに配置されていた蒸発器78
を、エアカーテン用導風ダクト1にまで延長し、エアカ
ーテン用吸込口3から吸い込んだ空気も蒸発器78によ
って冷却されることになる。
【0042】また、図9(A)に示すように、第1実施
例で第1ダクト62内だけに配置されていたヒータ80
もエアカーテン用導風ダクト1にまで延長し、エアカー
テン用のエアミックスダンパ21を設けて、エアカーテ
ン用吸込口3から吸い込んだ空気を蒸発器78とヒータ
80とで空調するようにしてもよい。さらに、図9
(B)に示すように、エアカーテン用導風ダクト1内に
も、蒸発器23、ヒータ25、エアミックスダンパ21
を設けてもよい。
【0043】上述した第2〜第5実施例においても、吹
出口72から下方に吹き出された冷気で、着座している
着座員Pの周辺のみを集中的に空調することができ、ま
た、エアカーテン用吹出口5から吹き出された空気によ
り、冷気の周囲にエアカーテンが形成される。従って、
エアカーテンがエアカーテン内部の冷気と外部の暖気と
を遮断するため、エアカーテン内部の冷気の温度上昇が
少なくなり、省動力化を達成することができる。
【0044】また、上述の各実施例では一つの座席につ
いての例であったが、二つ以上の座席に対しても、各座
席に空調空気用の吹出口72及びエアカーテン用吹出口
5を設け、それぞれエアカーテンを形成するようにすれ
ばよい。尚、上述のすべての実施例は自動車用の空調装
置として本発明を用いた場合の例であったが、本発明は
自動車用に限定されるものではなく、他の座席の空調に
用いることが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の座席用空
調装置を用いれば、吹出口から吹き出された空調空気に
より着座員の周辺のみを集中的に空調することができ、
また吹出口の周りに設けられたエアカーテン用吹出口か
ら吹き出された空気により、上述した空調空気の周囲に
エアカーテンが形成される。従って、例えば冷房時には
エアカーテンがエアカーテン内部の冷気と外部の暖気と
を遮断するため、空調空気の温度上昇が少なくなり、ま
たこのエアカーテンは単に室内空気を循環させているだ
けでもよく、省動力化を達成できるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座席用空調装置を自動車用空調装置と
して用いた第1実施例を示す模式的断面図である。
【図2】車室内の温度検出点を示す模式的断面図であ
る。
【図3】実験結果を示す図で、(A)に第1検出線DL
1上の各検出点における温度を示す図、(B)は第2検
出線DL2上の各検出点における温度を示す図である。
【図4】第2実施例を示す模式的断面図である。
【図5】第3実施例を示す模式的断面図である。
【図6】第4実施例を示す模式的断面図である。
【図7】第4実施例における吸込口を示す斜視図であ
る。
【図8】第5実施例を示す模式的断面図である。
【図9】第5実施例の別形態示す概略説明図である。
【符号の説明】
DL1…第1検出線、 DL2…第2検出線、 P
…着座員、1…エアカーテン用導風ダクト、 3…エ
アカーテン用吸込口、5…エアカーテン用吹出口、 5
0…着座部、 60…吸込口、62…第1ダクト、
66…第2ダクト、 70…第3ダクト、72…
吹出口、 74…ブロワーファン、76…ファ
ンモータ、78…蒸発器、 80…ヒータ、
82…エアミックスダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大須賀 正彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に形成された吸込口より座席の周
    囲空間の空気を導入し、他端側に形成された吹出口より
    前記周囲空間に向けて空気を吹き出すための導風ダクト
    と、 この導風ダクト内に配設され、前記吸込口より導入され
    た導入空気と熱交換することによって、この導入空気を
    冷却または加熱する熱交換器とを備え、 前記吹出口を着座員が着座する着座部の一部に配設し、
    前記空調空気を必要空調部分に吹き出すことにより、座
    席の周囲空間を空調する座席用空調装置であって、 一端側に形成されたエアカーテン用吸込口より空気を導
    入し、他端側に形成されたエアカーテン用吹出口より空
    気を吹き出すためのエアカーテン用導風ダクトを備え、 前記エアカーテン用吹出口を前記吹出口の周りに設け、
    前記エアカーテン用吹出口より吹き出した空気によっ
    て、前記吹出口より吹き出された空調空気の周囲にエア
    カーテンを形成することを特徴とする座席用空調装置。
JP8217992A 1992-04-03 1992-04-03 座席用空調装置 Pending JPH05278452A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8217992A JPH05278452A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 座席用空調装置

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