JPH05274817A - 記録判定方法およびデータ記録装置 - Google Patents

記録判定方法およびデータ記録装置

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JPH05274817A
JPH05274817A JP4338798A JP33879892A JPH05274817A JP H05274817 A JPH05274817 A JP H05274817A JP 4338798 A JP4338798 A JP 4338798A JP 33879892 A JP33879892 A JP 33879892A JP H05274817 A JPH05274817 A JP H05274817A
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JP4338798A
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Takaaki Ashinuma
孝昭 芦沼
Takatoshi Suzuki
隆敏 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データの記録と同時にベリファイを行う場合
に、記録の良否の判定を正確に行うことを可能とする。 【構成】 媒体から読み出されたデータと遅延されたデ
ータとを比較してエラーを検出する際に、データと共に
読み出された同期信号に基づいてタイミングの調整を行
なう。また、記録媒体から読み出されたデータのエラー
を検出するとともに、データが記録された部分の媒体の
欠陥を検出し、エラー検出および欠陥検出の両方の結果
に基づいて記録の良否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体にデータを記
録すると同時に、記録の良否を判定する方法及びこの方
法を実行するデータ記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録媒体にデータを記録し、必要
に応じて記録されたデータを読み出すデータ記録装置
は、様々な態様のものが知られている。近年、大量の情
報を高密度に記録できることから、光学的記録媒体に光
ビームを照射することによって記録を行う光学的データ
記録装置が特に注目されている。以下、このようなデー
タ記録装置として、光磁気ディスク装置を例に説明す
る。
【0003】図16は、従来の光磁気ディスク装置の構
成例を示す概略図である。ここで、符号71は、記録媒
体たる光磁気ディスクを示す。このディスク71は、不
図示のモータによって回転され、矢印Dの方向に移動す
る。ディスク71を挟んで互いにほぼ対向する位置に
は、光学ヘッド及び磁気ヘッド82が配置されている。
光学ヘッドは、半導体レーザ等の光源72、コリメータ
レンズ73、ビームスプリッタ74、対物レンズ75、
集光レンズ76、検光子86及び光検出器77等を内蔵
する。
【0004】上記構成の装置において、光源72から発
した光ビームは、コリメータレンズ73及びビームスプ
リッタ74を通過して対物レンズ75によって光磁気デ
ィスク71の記録層(磁性膜)に集光される。磁性膜の
光ビームが照射された部分は、そのキュリー温度近傍ま
で温度が上昇し、保磁力が低下する。一方、磁性膜の光
ビーム照射部分の近傍には磁気ヘッド82によって膜面
に垂直な方向の磁界が印加される。そして、光ビームの
照射によって保磁力が低下した上記部分は、印加される
磁界と同一の方向に磁化の向きが配向される。磁気ヘッ
ド82から印加される磁界は、磁気ヘッドドライバ81
によって、記録すべきデータに応じて向きが反転するよ
うに制御される。したがって、ディスク71の移動に伴
って光ビームによって走査された部分には、磁化が上向
きの磁区および磁化が下向きの磁区の連続としてデータ
が記録される。
【0005】上記のように記録されたデータは、記録後
に読み出され、エラーの検出が行われる。そして、検出
されたエラーの数から記録の良否が判定される。このよ
うな動作は、通常ベリファイ(確認)と呼ばれている。
ベリファイによって記録が不良と判定された場合には、
不良な記録が行われた部分、またはこの部分とは異なる
部分にデータが再記録される。
【0006】上記のベリファイの際には、光学ヘッドの
光源72から、記録時よりも小さいパワーの光ビームが
発せられ、この光ビームによってディスク71のデータ
記録部分が走査される。光ビームのディスク71からの
反射光は、カー効果等の磁気光学効果によって、その偏
光方向が記録されたデータに応じて変調を受けている。
この反射光は、ビームスプリッタ74によって照射ビー
ムの光路から分離され、集光レンズ76で集光される。
集光レンズ76を通った反射光は、検光子86を透過し
て記録されたデータに応じて強度変調された光に変換さ
れ、光検出器77によって検出される。光検出器77の
出力信号は、2値化回路78を通って2値化され、デー
タセパレータ79を通して、光磁気ディスクドライブコ
ントローラ(以下、ODCと記す)80に入力される。
ODC80は、マイクロプロセッサユニット(MPU)
83およびスモールコンピュータシステムインターフェ
イス(SCSI)制御回路84に接続されている。OD
C80内では、ディスクから読み出されたデータのエラ
ーがチェックされる。そして、エラーが予め定められた
判定基準以下であった場合には、記録動作を終了する。
また、エラーが判定基準を越えていた場合には、記録が
不良であったと判断して、ODC80はデータの再記録
などを行わせる。
【0007】図17は、上記ODCの構成例を示すブロ
ック図である。ここで、ODCは、データの流れの制
御、変調、復調と同期処理等を行い、エラー訂正コード
(ECC)回路は、データ中に発生するエラーを訂正す
るために記録時にパリティを生成し、再生時には記録時
に生成したパリティを用いてディスクから読み出された
データ中のエラーを訂正する。
【0008】図17において、ODCは、DMAコント
ローラ25を介してDMAインターフェイス(I/F)
24によって前述のSCSI制御回路84と接続されて
いる。また、ODCは、MPU−I/F回路22を介し
てMPU−I/F21によって前述のMPU83と接続
されている。ODCは、他にECC回路26、DRAM
コントローラ83、バッファRAM84及びフォーマッ
タ回路27から構成されている。これらの各ユニットは
内部バス23によって互いに接続されている。また、フ
ォーマッタ回路27は、同期信号生成回路、同期信号検
出回路、変調回路及び復調回路を含む。
【0009】図16及び図17に示す装置においてデー
タを記録する場合には、まずSCSI制御回路84から
送られてきたデータに、ECC回路26で誤り訂正符号
を付加する。誤り訂正符号が付加されたデータは、フォ
ーマッタ回路27で記録用の符号にコード化され、更に
再生時に必要となる同期信号が付加され、記録信号28
として磁気ヘッドドライバ81に送られる。磁気ヘッド
ドライバ81は、送られてきた記録信号28に従って磁
気ヘッド82を駆動し、光磁気ディスク71にデータを
記録する。
【0010】次に、ベリファイを行う場合には、前述の
ようにディスクのデータ記録部を再び光ビームで走査
し、光検出器77で記録された信号が読み出される。読
み出された信号は、2値化回路78で2値化され、デー
タセパレータ79でクロック同期された再生信号29が
取り出される。取り出された再生信号29は、ODC8
0内のフォーマッタ回路27に送られ、同期信号検出回
路で各種の同期信号が検出される。また、再生信号29
は、データと同期信号とに分離され、データのみECC
回路26に入力される。なお、ここで使用されている同
期信号は、多少の誤りがあっても検出が可能なように、
ある程度の冗長性を持ったパターンで構成されており、
また、たとえ検出されなくても、補間などによりデータ
の再生には不都合のないように設計されている。
【0011】ECC回路26は、入力されたデータのシ
ンドローム計算を行ってエラーを検出する。そして、検
出されたエラーの個数をカウントし、この個数が予め設
定された判定基準以下であった場合には記録を良とし、
エラーの個数が判定基準を越えた場合に記録を不良と判
定する。
【0012】一方、前述のようにディスク上を光ビーム
で2回走査して記録及びベリファイを行うのではなく、
記録と同時にベリファイを行う、所謂ダイレクトベリフ
ァイの方法が提案されている。このようなダイレクトベ
リファイには、特開昭58−17546号に記載されて
いるように複数の光ビームを用いる方法と、特開昭62
−54857号或は特開平3−73448号に記載され
ているように記録用の光ビームの反射光を用いる方法と
が知られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記複数の光ビームを
用いたダイレクトベリファイに、前述のような記録の良
否の判定方法を適用すると、以下のような問題点を生じ
る。すなわち、このダイレクトベリファイにおいては、
記録/再生用光ビームとベリファイ用の光ビームとが、
光ビームの走査方向に所定距離はなれて配置される。そ
して、先行する記録/再生用光ビームで記録されたデー
タを、後行のベリファイ用光ビームで読み出し、読み出
されたデータと前記所定距離に相当する時間遅延された
データとを比較することよってベリファイを行う。ここ
で、ディスクの回転速度の変動などを原因として、読み
出されたデータと遅延されたデータとのタイミングがず
れると、正しいベリファイを行うことができなくなる恐
れがある。
【0014】また、複数の光ビームの内、記録/再生用
光ビームの結像状態が最適になるように光学調整を行う
と、光学系が有する像面湾曲収差などの種々の収差によ
り、ベリファイ用光ビームの結像状態は記録/再生光ビ
ームに比べて悪いものとなる。このような結像状態のベ
リファイ用光ビームで読み出された信号の信号/雑音
(S/N)比は、記録/再生用光ビームで再生された信
号のS/N比に比べ、2dB程度低下する。ディスク及
び装置の初期性能が維持されている場合には、この程度
のS/N比の低下は問題にはならないが、経時変化を考
慮すると、最悪の場合には、通常の再生では問題となら
ない記録状態が、ベリファイ時に不良と判定される可能
性がある。
【0015】例えば、ロング・ディスタンス・コード
(LDC)をECCに用いた場合、一般に誤り訂正後の
エラーレート1×10-12 を満足するために必要な、訂
正前のバイトエラーレートは2×10-3程度となる。こ
の値は、記録/再生光ビームを用いた、経時後の再生の
限界に対応する。これに対し、ベリファイ用光ビームで
読み出されたデータは、上記の2dB低下分エラーレー
トが悪くなり、7×10-3程度となる。これでは、1セ
クタのデータ数を639バイトとすると、ディスクに欠
陥がなかったとしても、1セクタ当たり4〜5個のエラ
ーが発生することになり、通常の再生ではまったく問題
のないセクタを、欠陥セクタと判定してしまう可能性が
ある。
【0016】一方、記録用光ビームのディスクからの反
射光を用いてベリファイを行う場合、反射光より読み出
されたデータは、原理的に記録されるであろうデータを
示すものであるため、ディスク上の欠陥などによるエラ
ーは検出されにくく、実際にディスク上に欠陥があった
場合にも見逃す可能性が高い。したがって、このように
記録用光ビームの反射光を用いたベリファイで記録の良
否の判定を行った場合、上記複数の光ビームを用いる場
合とは逆に、ベリファイ時の判定結果が実際の記録状態
よりも良くなってしまう可能性があった。
【0017】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、記録と同時にベリファイを行う場合に、記録の
良否の判定を正確に行うことができる記録判定方法およ
びこの方法を実行するためのデータ記録装置を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、光
学的記録媒体を第1の光ビームで走査して記録データを
記録すると同時に、前記媒体を第1の光ビームに後行し
た第2の光ビームで走査してデータを読み出し、読み出
されたデータと前記記録データを遅延したデータとを比
較することによってエラーを検出する方法において、前
記データに同期信号を付加して第1の光ビームで記録
し、前記第2の光ビームによって媒体に記録されたデー
タ及び同期信号を読み出し、読み出された同期信号に基
づいて読み出されたデータと前記記録データを遅延した
データとのタイミングを調整することによって達成され
る。
【0019】また、本発明の上記目的は、記録媒体にデ
ータを記録すると同時に、記録の良否を判定する方法に
おいて、前記媒体から記録されたデータを読み出し、読
み出されたデータのエラーを検出するとともに、データ
が記録された部分の媒体の欠陥を検出し、エラー検出及
び欠陥検出の両方の結果に基づいて記録の良否を判定す
ることによって達成される。
【0020】上記記録の良否の判定は、例えば、エラー
検出及び欠陥検出の両方の結果が予め設定された判定基
準以下であった場合には記録を良とし、エラー検出及び
欠陥検出の少なくとも一方の結果が前記判定基準を越え
た場合に記録を不良と判定する。
【0021】また、上記の記録判定方法を実行するデー
タ記録装置は、記録媒体にデータを記録する手段と、記
録と同時に前記媒体から記録されたデータを読み出す手
段と、読み出されたデータのエラーを検出する手段と、
データが記録された部分の媒体の欠陥を検出する手段
と、エラー検出および欠陥検出の両方の結果に基づいて
記録の良否を判定する手段とから構成される。
【0022】
【実施例】図1は、本発明を光磁気ディスク装置に適用
した第1実施例の構成を示す概略図である。ここで、符
号46は、記録媒体たる光磁気ディスクを示す。このデ
ィスク46は、不図示のモータによって回転され、矢印
Dの方向に移動する。ディスク46を挟んで互いにほぼ
対向する位置には、光学ヘッド及び磁気ヘッド47が配
置されている。光学ヘッドは、光源たる半導体レーザ3
1、コリメータレンズ32、回折格子33、光路折り曲
げミラー34、ビームスプリッタ35、対物レンズ3
8、レーザパワー自動制御用センサ37、サーボセンサ
40、ウォラストンプリズム41、RF信号検出用セン
サ42等を内蔵する。また、符号36および39は、そ
れぞれセンサ37および40に最適な像を結像するため
の集光レンズを示す。
【0023】上記の装置において、半導体レーザ31か
ら発した光ビームは、回折格子33によってそれぞれ0
次回折光および±1次回折光に対応する3本の光ビーム
に分割される。そして、分割された光ビームは対物レン
ズ38で集光されて、ディスク46上に3つのビームス
ポット43,44,45として結像される。これらのビ
ームスポットは、ディスク上に設けられたトラックの長
手方向、すなわち光ビームの走査方向に配列されてい
る。図2は、これらのビームスポットのディスク上の配
置を示した図である。スポット43と44との間の距離
は、約15μmである。上記回折格子33は、スポット
43の光強度とスポット44及び45の光強度との比
が、5:1となるように形成されている。これらのスポ
ットの内、スポット43は、記録および通常の再生の用
いられ、スポット44をベリファイに用いている。スポ
ット45は用いられない。
【0024】図1に示すディスクの移動方向Dより、光
ビームの走査方向に、ビームスポット43が先行し、ビ
ームスポット44が後行することがわかる。データの記
録時には、先行するスポット43でディスク46上にデ
ータを記録し、後行するスポット44で記録されたデー
タを読み出して、ベリファイを行う。ここで、スポット
43および44間は上記のように約15μm離れて配置
されているため、記録信号と読み出された信号とは、こ
の距離をスポットが移動する時間に対応する時間的なず
れが生じる。
【0025】次に、この装置におけるベリファイ動作を
説明する。ビームスポット43によるデータの記録は、
先に従来技術として説明したのと同様の過程で行われ
る。記録されたデータは、後行するビームスポット44
で走査される。このビームスポット44の反射光は、再
び対物レンズ38を通って、ビームスプリッタ35でデ
ィスク46に照射される光ビームの光路から分離され
る。分離された反射光は、ウォラストンプリズム41を
通ってRF信号検出用センサ42で検出される。センサ
42の出力信号は、演算回路87によって所定の演算が
なされ、再生信号(RF信号)SRFが取り出される。
【0026】図3は、ウォラストンプリズム41から演
算回路87までの検出系をより詳細に説明するための図
である。図3では、ビームスポット44からの反射光9
5のみ図示している。反射光95は、ウォラストンプリ
ズム41で、偏光方向が互いに直交する2つの光91お
よび92に分割される。ここで、ウォラストンプリズム
41の結晶軸は、偏光方向に変調を受ける前の光の偏光
方向、すなわちディスクに入射する光ビームの偏光方向
に対し45°の角度をなすように配置されている。この
ため、ウォラストンプリズム41で分割された光はディ
スクに記録された情報に応じて強度変調された光に変換
されており、しかも光91と92とは、その信号成分の
位相が180°異なる。
【0027】センサ42は、その受光面が42aと42
bとに2分割されており、上記変調光91及び92は、
受光面42a及び42bにそれぞれ入射する。これらの
受光面の出力信号は、演算回路87に入力される。演算
回路87は、差動増幅器93と加算器94から成る。差
動増幅器93は、受光面42a及び42bの出力信号を
差分する。上記のように変調光91及び92の信号成分
は、互いに位相が反転しているため、ディスクの反射率
の変化などによる反射光強度の変動は相殺され、差動増
幅器93からはRF信号SRFが出力される。一方、加算
器94は、受光面42a及び42bの出力信号を加算す
る。したがって、ディスク上の情報に応じた信号は相殺
され、加算器からはディスクの反射率に応じた和信号S
SUM が出力される。
【0028】上記演算回路87からの信号は、制御回路
49に入力され、ベリファイが行われる。図4は、制御
回路49の構成例を示すブロック図である。図4におい
て、光磁気ディスクコントローラ(ODC)1は、同期
信号検出部を除いては、図17と同様に構成されてい
る。ODC1は、データを一時記憶するためのバッファ
RAM2に接続されている。データの記録を行う場合に
は、ディスク上に記録すべきセクタのアドレスを確認す
ると、デイスクからの反射光より検出された同期信号1
2に同期してバッファRAM2からデータを取り出し、
ODC1内のECC回路でデータに誤り訂正符号が付加
される。誤り訂正符号が付加されたデータは、変調回路
でディスクに記録される信号形態に変調(本実施例では
1−7変調)されて、磁気ヘッドドライバ48に送られ
る。磁気ヘッドドライバ48は、送られてきた記録信号
に従って磁気ヘッド47を駆動し、光磁気ディスク46
にデータを記録する。
【0029】前述の差動増幅器93より送られてきたR
F信号SRFは、2値化回路85によってデジタル信号に
変換され、データセパレータ5に入力される。データセ
パレータ5では、入力信号に同期したクロック(VCO
クロック)が生成され、再生データとともに同期信号検
出回路8及びODC1内の復調回路に送られる。復調回
路は、記録時に変調された信号を、元のNZR(ノンリ
ターントウゼロ)信号に変換し、同期用のデータマー
ク、リシンクなどの部分を除去して、再生データ15と
して比較/判定回路14へ送る。
【0030】同期信号検出回路8では、プリフォーマッ
ト部に記録されているアドレスマーク、データ部に記録
されるデータマーク、リシンクマークを検出し、ODC
1およびタイミング調整用ディレイ回路11へ供給す
る。データマークのパターンは24ビットで、ディスク
の欠陥などで全パターンの内いくつかのパターンが部分
的に損なわれたとしても、再生可能なパターンで構成さ
れている。そこで、データマーク検出部ではデータマー
クが検出されたとき、そのデータマークの品位、すなわ
ち24ビット中何ビットが一致しているかを検知し、予
め設定されている基準値と比較する。そして、一致した
ビット数が基準値に達していない場合、記録が不良とい
う同期パターン判定信号9を比較/判定回路14に送
る。
【0031】リシンクマークは16ビットで構成されて
おり、全パターンの一致によって検出され、1セクタ中
に15バイトごとに39個存在する。パターンの比較は
データマークを基準に生成された検出ウインド内で行わ
れる。そして、検出ウインド内に検出されなかった場合
は補間パルスが挿入され、ウインド内に検出されなかっ
たことを示すエラー信号を発生させる。また、ウインド
内に検出されたとしても、予期した位置に検出されなか
った場合も同じくエラー信号を発生させる。このエラー
信号をセクタごとにリセットのかかるカウンタに入力
し、1セクタ中のエラーの個数をカウントする。カウン
ト値が予め決められた基準値を越えた場合、そのセクタ
を不良と判断し、不良を示す同期パターン判定信号9を
比較/判定回路14に送る。
【0032】ODC1に入力された再生データは、記録
データとともに比較/判定回路14に送られ、これらの
データを比較することによってエラーが検出される。こ
の時、記録データ10はタイミング調整用ディレイ回路
11へ入力され、再生された同期信号を基準として遅延
される。そして、再生データ15と同期をとった信号1
3として比較/判定回路14に入力される。
【0033】次に、比較/判定回路におけるエラー検出
および記録の良否の判定について説明する。図5は、図
4の比較/判定回路14の構成例を示すブロック図であ
る。図5において、符号17は比較回路、符号18はS
P変換器、符号19はデインターリーブ制御回路、符号
20はエラー・カウンタ、符号21はベリファイ判定回
路、符号22はレジスタを各々示す。本実施例において
は、図6に一例を示すようなセクタ構成のデータが記録
される。ここで、セクタとはデータの記録単位を示す。
例えば、ディスク状の記録媒体の場合、記録面にはスパ
イラルに複数のトラックが形成され、各々のトラックは
円周方向に複数のセクタに分割されている。図6の例
は、3.5インチの光磁気ディスクのISOフォーマッ
トのデータ部を示している。
【0034】図6において、四角の各欄はその中に記載
された記号によって、SB1,SB2,SB3はデータ
マーク、RS1,RS2,…,RS39はリシンクコー
ド、1,2,…,512はデータ、UV1,…,UV4
はベンダー・ユニークなデータ、CRC−1,…,CR
C−4はエラーチェックのための巡回符号、E1.1,
E2.1,…,E5.16はエラー訂正用パリティ・コ
ードをそれぞれ示す。図6のデータは、データ・マーク
及びリシンク・コードを除いた、以下の5つのインター
リーブで構成されている。 インターリーブ1:1,6,11,16,…,511,(UV4),E1.1,E1.
2, …,E1.16 インターリーブ2:2,7,12,17,…,512,CRC-1,E2.1,E2.
2, …,E2.16 インターリーブ3:3,8,13,18,…,508,(UV1),CRC-2,E3.
1,E3.2, …,E3.16 インターリーブ4:4,9,14,19,… 509,(UV2),CRC-3,E4.
1,E4.2, …,E4.16インターリーブ 5:5,10,15,20, … 510,(UV3),CRC-4,E5.1,E5.2,
…,E5.16 各インターリーブは120バイトで構成され、それぞれ
16バイトのECCパリティを用いて、8バイトまでの
誤りを訂正する能力がある。
【0035】図5の回路において、記録データ13は、
図4のODC1より送られ、FIFO等のタイミング調
整回路11によって再生データと同期されて比較回路1
7に入力される。一方、再生データ15は、前述のよう
に同期処理及び復調処理が施され、記録データと同じビ
ット並びとなってODC1より比較回路17に入力され
る。比較回路17は、この記録データ13と再生データ
15のビット比較を行う。ここで、エラーが検出された
ビットが1となる。続いて、シリアル−パラレル(S
P)変換器18により、比較回路17から出力された比
較結果のビットの流れを、シリアルデータからパラレル
データに変換する。パラレルデータはバイト(8ビッ
ト)単位となる。デインターリーブ制御回路19におい
ては、データ比較結果およびディスク欠陥検出結果共
に、各インターリーブ毎のデータ同期がとれるようにさ
れている。
【0036】デインターリーブ制御回路19の出力よ
り、エラー・カウンタ20でデータ比較によって検出さ
れたエラーの数がカウントされる。ここで、エラー・カ
ウンタ20は、各インターリーブ内のエラー数と、1セ
クタ内の全インターリーブで発生したエラーの合計数の
2つの値をカウントするように形成されている。これに
対し、レジスタ22には、検出されたエラー数と比較す
ることによって、記録を良または不良(ベリファイエラ
ー)と判断するためのエラー数の基準値があらかじめ設
定されている。この基準値は、エラー・カウンタに対応
して、各インターリーブ内のエラー数の許容値と、1セ
クタ内の全インターリーブで発生したエラーの合計数の
許容値の2つの値が設定されている。
【0037】ベリファイ判定回路21は、エラー・カウ
ンタ20のカウント値と、レジスタ22に格納された基
準値を比較して、記録を不良とするかどうかの判断を行
い、この判定信号16を、同期信号の判定結果と合わせ
てODC1に送る。ベリファイ判定回路21の判断基準
の例は、以下の通りである。 1)3つ以上のエラーが発生したインターリーブがあっ
たら、そのセクタは不良(NG)とする。 2)各インターリーブで検出されたエラーの合計数(セ
クタ内のエラー数)15以上の場合、そのセクタはNG
とする。
【0038】上記の基準値は、3及び15に限らず、自
由に設定できることはいうまでもない。また、1)の条
件だけ、あるいは2)の条件だけで判定するようにして
も良い。
【0039】上記実施例においては、ECC回路を用い
ずにエラーの検出を行っているため、図7に示すように
セクタデータを読み終わった時点で判定を行うことがで
き、ほぼリアルタイムのダイレクトベリファイが可能と
なる。
【0040】上記の実施例では、データエラーの検出お
よび同期信号の検出レべルによって記録の良否を判定す
るものであったが、媒体の欠陥を検出し、検出された欠
陥の数も考慮して記録の良否を判定するようにすれば、
更に正確な判定が可能になる。この例を以下に説明す
る。
【0041】図8は、制御回路49の第2の実施例を示
すブロック図である。本実施例において、この制御回路
以外は図1〜図3のように第1の実施例と同様に構成さ
れる。図8において図4と同一の部材には同一の符号を
付した。
【0042】図8において、光磁気ディスクコントロー
ラ(ODC)1は、同期信号検出部を除いては、図17
と同様に構成されている。ODC1は、データを一時記
憶するためのバッファRAM2に接続されている。デー
タの記録を行う場合には、ディスク上に記録すべきセク
タのアドレスを確認すると、デイスクからの反射光より
検出された同期信号12に同期してバッファRAM2か
らデータを取り出し、ODC1内のECC回路でデータ
に誤り訂正符号が付加される。誤り訂正符号が付加され
たデータは、変調回路でディスクに記録される信号形態
に変調(本実施例では1−7変調)されて、磁気ヘッド
ドライバ48に送られる。磁気ヘッドドライバ48は、
送られてきた記録信号に従って磁気ヘッド47を駆動
し、光磁気ディスク46にデータを記録する。
【0043】前述の差動増幅器93より送られてきたR
F信号SRFは、2値化回路85によってデジタル信号に
変換され、データセパレータ5に入力される。データセ
パレータ5では、入力信号に同期したクロック(VCO
クロック)が生成され、再生データとともに同期信号検
出回路8及びODC1内の復調回路に送られる。復調回
路は、記録時に変調された信号を、元のNZR(ノンリ
ターントウゼロ)信号に変換し、同期用のデータマー
ク、リシンクなどの部分を除去して、再生データ15と
して比較/判定回路14へ送る。
【0044】同期信号検出回路8では、プリフォーマッ
ト部に記録されているアドレスマーク、データ部に記録
されるデータマーク、リシンクマークを検出し、ODC
1およびタイミング調整用ディレイ回路11へ供給す
る。データマークのパターンは24ビットで、ディスク
の欠陥などで全パターンの内いくつかのパターンが部分
的に損なわれたとしても、再生可能なパターンで構成さ
れている。そこで、データマーク検出部ではデータマー
クが検出されたとき、そのデータマークの品位、すなわ
ち24ビット中何ビットが一致しているかを検知し、予
め設定されている基準値と比較する。そして、一致した
ビット数が基準値に達していない場合、記録が不良とい
う同期パターン判定信号9を比較/判定回路14に送
る。
【0045】リシンクマークは16ビットで構成されて
おり、全パターンの一致によって検出され、1セクタ中
に15バイトごとに39個存在する。パターンの比較は
データマークを基準に生成された検出ウインド内で行わ
れる。そして、検出ウインド内に検出されなかった場合
は補間パルスが挿入され、ウインド内に検出されなかっ
たことを示すエラー信号を発生させる。また、ウインド
内に検出されたとしても、予期した位置に検出されなか
った場合も同じくエラー信号を発生させる。このエラー
信号をセクタごとにリセットのかかるカウンタに入力
し、1セクタ中のエラーの個数をカウントする。カウン
ト値が予め決められた基準値を越えた場合、そのセクタ
を不良と判断し、不良を示す同期パターン判定信号9を
比較/判定回路14に送る。
【0046】ODC1に入力された再生データは、記録
データとともに比較/判定回路14に送られ、これらの
データを比較することによってエラーが検出される。こ
の時、記録データ10はタイミング調整用ディレイ回路
11へ入力され、再生された同期信号を基準として遅延
される。そして、再生データ15と同期をとった信号1
3として比較/判定回路14に入力される。
【0047】一方、図3の加算器94より出力された和
信号SSUM は、ディスク欠陥検出回路18に入力され
て、ディスクの欠陥が検知される。図9は、ディスク欠
陥検出回路の構成例を示すブロック図である。図9にお
いて、符号61は微分器、符号62は微分器の出力を電
圧源63によって設定されるディスク欠陥検出用基準レ
ベルと比較する電圧コンパレータを示す。また、アンド
ゲート64は、プリフォーマット部の信号を除去し、デ
ィスク欠陥検知信号66を比較/判定回路14に送る。
【0048】次に、ディスク欠陥検出回路の動作を説明
する。図10は、ディスク欠陥検出回路の各部における
信号波形を示す図である。一般に、RF信号検出用セン
サの和信号SSUM は、図10の符号50に示すように直
流変動を含んだ信号形態をしている。符号51は、信号
50を時間軸方向に引き伸ばした信号波形である。ディ
スク上に欠陥が存在する場合、媒体の正常な部分に対
し、反射率が大きくなる場合と小さくなる場合とが考え
られる。したがって、ビームスポットがこの欠陥上を走
査した時、信号51上には、符号52に示すような波形
が現れる。この信号51を、微分器61を通すことによ
って、上記直流成分を除去し、反射率の変動が大小いず
れの場合でも検出可能なように、符号53のような信号
とする。この信号53をコンパレータ62に通すことに
よって符号56のような信号が出力される。
【0049】信号51の欠陥部を拡大して示すと、図1
1の信号54のようになる。この信号54は、微分器6
1によって信号58のように変換される。コンパレータ
のしきい値、すなわち上記ディスク欠陥検出用基準レベ
ルを符号59のように設定すると、欠陥部では符号60
に示すようなパルス信号が出力される。
【0050】コンパレータ62の出力信号56は、アン
ドゲート64に入力される。このアンドゲート64に
は、ODC1よりプリフォーマット部でローレベル、デ
ータ部でハイレベルの信号55が入力されている。アン
ドゲート64は、信号56と信号55の論理積をとるこ
とにより、プリフォーマット部の光強度変動の影響を除
去する。したがって、アンドゲート64の出力信号57
は、ディスクの欠陥に対応する部分のみハイレベルのパ
ルスを有する欠陥検知信号となる。
【0051】次に、第2の実施例の比較/判定回路にお
けるエラー検出および記録の良否の判定について説明す
る。図12は、図8の比較/判定回路14の構成例を示
すブロック図である。図12において、図5と同一の部
材には同一の符号を付した。図12において、符号17
は比較回路、符号18はSP変換器、符号19はデイン
ターリーブ制御回路、符号20および27はエラー・カ
ウンタ、符号21はベリファイ判定回路、符号22およ
び28はレジスタ、符号26はディレイ回路を各々示
す。本実施例においても、先の実施例と同様に図6に一
例を示すようなセクタ構成のデータが記録される。
【0052】図12の回路において、記録データ13
は、図8のODC1より送られ、FIFO等のタイミン
グ調整回路11によって再生データと同期されて比較回
路17に入力される。一方、再生データ15は、前述の
ように同期処理及び復調処理が施され、記録データと同
じビット並びとなってODC1より比較回路17に入力
される。比較回路17は、この記録データ13と再生デ
ータ15のビット比較を行う。ここで、エラーが検出さ
れたビットが1となる。続いて、シリアル−パラレル
(SP)変換器18により、比較回路17から出力され
た比較結果のビットの流れを、シリアルデータからパラ
レルデータに変換する。パラレルデータはバイト(8ビ
ット)単位となる。
【0053】一方、図8のディスク欠陥検出回路18か
ら送られたディスク欠陥検出信号66は、ディレイ回路
26によってSP変換後の比較結果信号(エラー検出信
号)とバイト同期をとり、デインターリーブ制御回路1
9に入力される。デインターリーブ制御回路19におい
ては、データ比較結果およびディスク欠陥検出結果共
に、各インターリーブ毎のデータ同期がとれるようにさ
れている。
【0054】デインターリーブ制御回路19の出力よ
り、エラー・カウンタ20及び27でそれぞれデータ比
較によって検出されたエラーの数および検出された欠陥
の数がカウントされる。ここで、エラー・カウンタ20
は、各インターリーブ内のエラー数と、1セクタ内の全
インターリーブで発生したエラーの合計数の2つの値を
カウントするように形成されている。同様に、エラー・
カウンタ27は、各インターリーブ内の欠陥数と、1セ
クタ内の全インターリーブに存在する欠陥の合計数をカ
ウントする。これに対し、レジスタ22には、検出され
たエラー数と比較することによって、記録を良または不
良(ベリファイエラー)と判断するためのエラー数の基
準値があらかじめ設定されている。この基準値は、エラ
ー・カウンタに対応して、各インターリーブ内のエラー
数の許容値と、1セクタ内の全インターリーブで発生し
たエラーの合計数の許容値の2つの値が設定されてい
る。同様にレジスタ28には、検出された欠陥数と比較
することによって、記録を良または不良と判断するため
の欠陥数の基準値があらかじめ設定されている。レジス
タ28に記憶された基準値は、各インターリーブ内の欠
陥数の許容値と、1セクタ内の全インターリーブに存在
する欠陥の合計数の許容値の2つである。
【0055】ベリファイ判定回路21は、エラー・カウ
ンタ20及び27のカウント値と、レジスタ22及び2
8に格納された基準値を比較して、記録を不良とするか
どうかの判断を行い、この判定信号16を、同期信号の
判定結果と合わせてODC1に送る。ベリファイ判定回
路21の判断基準の例は、以下の通りである。 1)1インターリーブ当たりのエラーが検出されたバイ
ト数および欠陥が検出されたバイト数のいずれかが6バ
イト以上の場合、そのセクタは不良(NG)とする。 2)1インターリーブ当たりのエラーが検出されたバイ
ト数が4バイト以上であっても、欠陥が検出されたバイ
ト数が2個以下であれば、記録を良(ベリファイOK)
とする。 3)1セクタ当たりのエラーが検出されたバイト数の合
計および欠陥が検出されたバイト数の合計のいずれかが
20バイト以上の場合、そのセクタはNGとする。 4)1セクタ当たりのエラーが検出されたバイト数の合
計が15バイト以上であっても、欠陥が検出されたバイ
ト数の合計が10個以下であれば、ベリファイOKとす
る。
【0056】上記の記録の良否の判定基準を整理する
と、表1のようになる。
【0057】
【表1】
【0058】本実施例では、記録良否の判定のエラー及
び欠陥のしきい値を、1インターリーブ当たりそれぞれ
6バイト及び3個、1セクタ当たり20バイト及び11
個としたが、これらのしきい値がこの例に限らず、自由
に設定できることはいうまでもない。また、1インター
リーブ当たりのエラー数および欠陥数のみで判定を行う
ようにしても良い。同様に、1セクタ当たりのエラー数
および欠陥数のみで判定を行うようにすることもでき
る。
【0059】また、本実施例の発展形として、さらに第
3のエラー・カウンタを設け、デインターリーブ制御回
路において、検出されたエラーと欠陥とが同一の位置
(バイト単位)であったことを検出するようにしても良
い。ここで、同一位置の検出結果は、第3のエラー・カ
ウンタに入力し、このカウント値と、前述の2つのカウ
ンタのカウント値よりべリファイ判定が行われる。この
例は、欠陥を原因とするエラーのカウント値を補正し、
記録の良否をより正確に判定しようとするものである。
【0060】以上の実施例では、複数の光ビームを用い
たダイレクトベリファイを例としたが、本発明は媒体に
よる記録ビームの反射光よりデータを再生してベリファ
イを行う、所謂ワンビームダイレクトベリファイに適用
することもできる。図13は、このような本発明のデー
タ記録装置の第3実施例を示す概略図である。図13に
おいて、図16と同一の部材には同一の符号を付し、詳
細な説明は省略する。
【0061】図13において、符号88は記録媒体たる
光磁気ディスクを示す。このディスク88は、高いキュ
リー温度を有する高保磁力層と、低いキュリー温度を有
する低保磁力層とが交換結合されて成る磁気記録層を有
する。このような2層構成の記録層を有する媒体を用い
たダイレクトベリファイの原理に関しては、例えば特願
平3−175159に詳細に説明されている。ディスク
88は、不図示のモータによって回転され、矢印Dの方
向に移動する。
【0062】図13の装置の構成は、基本的に図16の
装置と同一であるが、光源72から発した光ビームをデ
ィスク88に照射してデータを記録すると同時に、この
光ビームの媒体による反射光を検出している。この反射
光は、磁気光学効果によってディスクに記録されたデー
タに応じて、偏光方向に変調を受けている。したがっ
て、この反射光をウォラストンプリズム89で分割し
て、分割された光を光検出器90の分割された受光面9
0a及び90bでそれぞれ受光することによって、図3
の反射光95の場合と同様にデータを読み出すことがで
きる。受光面90a及び90bの出力は、差動増幅器9
6及び加算器97に入力され、それぞれから再生信号S
RF及び和信号SSUM が制御回路98に入力される。
【0063】制御回路98は、基本的に図8に示すよう
な構成を有している。ここでは、差動増幅器96からの
信号が2値化回路に入力され、加算器97からの信号が
ディスク欠陥検出回路に入力される。
【0064】制御回路98において、記録の良否の判定
は、第2の実施例と同様に行われる。ただし、制御回路
98においては、判定の基準が第2の実施例と異なって
いる。すなわち、判定の基準は以下の通りである。 1)1インターリーブ当たりのエラーが検出されたバイ
ト数および欠陥が検出されたバイト数のいずれかが6バ
イト以上の場合、そのセクタは不良(NG)とする。 2)1インターリーブ当たりのエラーが検出されたバイ
ト数が3バイト以下であっても、欠陥が検出されたバイ
ト数が4個以上であれば、ベリファイNGとする。 3)1セクタ当たりのエラーが検出されたバイト数の合
計および欠陥が検出されたバイト数の合計のいずれかが
20バイト以上の場合、そのセクタはNGとする。 4)1セクタ当たりのエラーが検出されたバイト数の合
計が15バイト以下であっても、欠陥が検出されたバイ
ト数の合計が16個以上であれば、ベリファイNGとす
る。
【0065】本実施例では、記録良否の判定のエラー及
び欠陥のしきい値を、1インターリーブ当たりそれぞれ
6バイト及び4個、1セクタ当たり20バイト及び16
個としたが、これらのしきい値がこの例に限らず、自由
に設定できることはいうまでもない。また、1インター
リーブ当たりのエラー数および欠陥数のみで判定を行う
ようにしても良い。同様に、1セクタ当たりのエラー数
および欠陥数のみで判定を行うようにすることもでき
る。
【0066】本実施例の記録の良否の判定基準を整理す
ると、表2のようになる。
【0067】
【表2】
【0068】以上の実施例においては、媒体の反射率が
急激に変化した部分を欠陥として検出したが、読み出さ
れたデータ信号の振幅をモニターすることによって欠陥
を検出することもできる。これは、欠陥の部分において
は、読み出されたデータ信号の振幅が正常な部分に比べ
て小さくなるからである。このような媒体欠陥検出回路
の例を図14に示す。図14の回路は、図8のディスク
欠陥検出回路18に置換して用いることができる。ただ
しこの場合には、欠陥検出回路には加算器からの和信号
ではなく、差動増幅器からの再生信号が入力される。
【0069】図15は、図14の回路の各部における波
形を示す図である。図14の回路で、まず符号110で
示すような再生信号波形がエンベロープ検波回路101
に入力される。この波形110は欠陥部115で振幅が
小さくなっている。エンベロープ検波回路101は破線
111で示すエンベロープ信号を出力する。このエンベ
ロープ信号111は、コンパレータ102において電圧
源103の電圧で決定される基準値Vと比較される。そ
して、コンパレータ102は、基準値Vよりも低いとき
にハイレベルとなる信号112を出力する。記録された
情報の内、あらかじめアドレス等が記録されたプリフォ
ーマット部は、光磁気信号が存在しないため、欠陥がな
くても信号112がハイレベルとなっている。この影響
を取り除くため、ODCよりプリフォーマット部に対応
したタイミングでローレベルとなる信号113が送ら
れ、アンドゲートで信号112と信号113の論理積信
号を求めることにより、符号114に示すように欠陥部
のみハイレベルのパルスを発する欠陥検出信号105が
得られる。この欠陥検出信号は、第1実施例の場合と同
様に、比較/判定回路に送られる。
【0070】本発明は以上説明した実施例の他にも種々
の応用が可能である。例えば、本発明は、実施例の光磁
気ディスク装置に限らず、特開昭59−167855号
で提案されているような光磁気以外の光学的データ記録
装置、あるいは光ビームを用いない磁気記録装置にも適
用することができる。また、記録媒体の形状は、ディス
ク状の他、カード状、テープ状など、どのような形状で
あっても構わない。本発明は、特許請求の範囲を逸脱し
ない限りにおいて、このような応用例を全て包含するも
のである。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録判定方
法およびデータ記録装置は、媒体から読み出されたデー
タと遅延されたデータとを比較してエラーを検出する際
に、データと共に読み出された同期信号に基づいてタイ
ミングの調整を行なうようにしたので、ディスクの回転
速度の変動などによらず、正確なベリファイができる。
また、本発明の記録判定方法およびデータ記録装置は、
記録媒体から読み出されたデータのエラーを検出すると
ともに、データが記録された部分の媒体の欠陥を検出
し、エラー検出および欠陥検出の両方の結果に基づいて
記録の良否を判定するようにしたので、記録と同時にベ
リファイを行う場合にも正確な判定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を光磁気ディスク装置に適用した第1実
施例の構成を示す概略図である。
【図2】図1の装置におけるディスク上のビームスポッ
トの様子を示す概略図である。
【図3】図1の装置における検出系をさらに詳細に説明
するための概略図である。
【図4】図1の装置における制御回路の構成例を示すブ
ロック図である。
【図5】図4の回路における比較/判定回路の構成例を
示すブロック図である。
【図6】第1実施例で判定されるデータのセクタ構成を
説明するための図である。
【図7】本発明と従来の方法とのベリファイ判定時点の
違いを説明するための図。
【図8】制御回路の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図9】図8の回路におけるディスク欠陥検出回路の構
成例を示すブロック図である。
【図10】図9の回路の各部における信号波形を示す図
である。
【図11】図9の回路における欠陥検出の様子を説明す
るための波形の拡大図である。
【図12】図8の回路における比較/判定回路の構成例
を示すブロック図である。
【図13】本発明を光磁気ディスク装置に適用した第3
実施例の構成を示す概略図である。
【図14】本発明で用いる欠陥検出回路の他の構成例を
示すブロック図である。
【図15】図14の回路における欠陥検出の様子を説明
するための波形図である。
【図16】従来の光磁気ディスク装置の構成例を示す概
略図である。
【図17】図16の装置における光磁気ディスクドライ
ブコントローラの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスクドライブコントローラ 2 バッファRAM 5 データセパレータ 8 同期信号検出回路 11 タイミング調整用ディレイ回路 14 比較/判定回路 18 ディスク欠陥検出回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的記録媒体を第1の光ビームで走査
    して記録データを記録すると同時に、前記媒体を第1の
    光ビームに後行した第2の光ビームで走査してデータを
    読み出し、読み出されたデータと前記記録データを遅延
    したデータとを比較することによってエラーを検出する
    記録判定方法において、前記データに同期信号を付加し
    て第1の光ビームで記録し、前記第2の光ビームによっ
    て媒体に記録されたデータ及び同期信号を読み出し、読
    み出された同期信号に基づいて読み出されたデータと前
    記記録データを遅延したデータとのタイミングを調整し
    て、これらのデータを比較することによってエラーを検
    出することを特徴とする記録判定方法。
  2. 【請求項2】 光学的記録媒体を第1の光ビームで走査
    して同期信号を付加した記録データを記録する手段と、
    前記媒体を第1の光ビームに後行した第2の光ビームで
    走査して記録されたデータ及び同期信号を読み出す手段
    と、読み出されたデータと前記記録データを遅延したデ
    ータとを比較することによってエラーを検出する手段と
    から成るデータ記録装置において、前記第2の光ビーム
    で読み出された同期信号に基づき、前記読み出されたデ
    ータと前記記録データを遅延したデータとのタイミング
    を調整する手段を設けたことを特徴とするデータ記録装
    置。
  3. 【請求項3】 記録媒体にデータを記録すると同時に、
    記録の良否を判定する方法において、前記媒体から記録
    されたデータを読み出し、読み出されたデータのエラー
    を検出するとともに、データが記録された部分の媒体の
    欠陥を検出し、エラー検出及び欠陥検出の両方の結果に
    基づいて記録の良否を判定することを特徴とする記録判
    定方法。
  4. 【請求項4】 光学的記録媒体を第1の光ビームで走査
    してデータを記録すると同時に、前記媒体を第1の光ビ
    ームに後行した第2の光ビームで走査して記録の良否を
    判定する方法において、前記第2の光ビームによって媒
    体に記録されたデータを読み出し、読み出されたデータ
    のエラーを検出するとともに、第2の光ビームによって
    データが記録された部分の媒体の欠陥を検出し、エラー
    検出及び欠陥検出の両方の結果が予め設定された判定基
    準以下であった場合には記録を良とし、エラー検出及び
    欠陥検出の少なくとも一方の結果が前記判定基準を越え
    た場合に記録を不良と判定することを特徴とする記録判
    定方法。
  5. 【請求項5】 光学的記録媒体を光ビームで走査してデ
    ータを記録すると同時に、前記光ビームの媒体からの反
    射光を検出して記録の良否を判定する方法において、前
    記反射光から媒体に記録されたデータを読み出し、読み
    出されたデータのエラーを検出するとともに、反射光か
    らデータが記録された部分の媒体の欠陥を検出し、エラ
    ー検出及び欠陥検出の両方の結果が予め設定された判定
    基準以下であった場合には記録を良とし、エラー検出及
    び欠陥検出の少なくとも一方の結果が前記判定基準を越
    えた場合に記録を不良と判定することを特徴とする記録
    判定方法。
  6. 【請求項6】 記録媒体にデータを記録する手段と、記
    録と同時に前記媒体から記録されたデータを読み出す手
    段と、読み出されたデータのエラーを検出する手段と、
    エラー検出の結果に応じて記録の良否を判定する手段と
    から成るデータ記録装置において、前記データが記録さ
    れた部分の媒体の欠陥を検出する手段を有し、前記判定
    手段が前記エラー検出および欠陥検出の両方の結果に基
    づいて記録の良否を判定することを特徴とするデータ記
    録装置。
  7. 【請求項7】 光学的記録媒体を第1の光ビームで走査
    してデータを記録する手段と、前記媒体を第1の光ビー
    ムに後行した第2の光ビームで走査して記録されたデー
    タを読み出す手段と、読み出されたデータのエラーを検
    出する手段と、エラー検出の結果に応じて記録の良否を
    判定する手段とから成るデータ記録装置において、前記
    第2の光ビームの媒体からの反射光からデータが記録さ
    れた部分の媒体の欠陥を検出する手段を有し、前記判定
    手段は、エラー検出及び欠陥検出の両方の結果が予め設
    定された判定基準以下であった場合には記録を良とし、
    エラー検出及び欠陥検出の少なくとも一方の結果が前記
    判定基準を越えた場合に記録を不良と判定することを特
    徴とするデータ記録装置。
  8. 【請求項8】 前記欠陥検出手段は、前記反射光から媒
    体の反射率が急激に変化する部分または読み出されたデ
    ータ信号の振幅が低下する部分を欠陥として検出する請
    求項7のデータ記録装置。
  9. 【請求項9】 光学的記録媒体を光ビームで走査してデ
    ータを記録する手段と、前記光ビームの媒体からの反射
    光から記録されたデータを読み出す手段と、読み出され
    たデータのエラーを検出する手段と、エラー検出の結果
    に応じて記録の良否を判定する手段とから成るデータ記
    録装置において、前記反射光からデータが記録された部
    分の媒体の欠陥を検出する手段を有し、前記判定手段
    は、エラー検出及び欠陥検出の両方の結果が予め設定さ
    れた判定基準以下であった場合には記録を良とし、エラ
    ー検出及び欠陥検出の少なくとも一方の結果が前記判定
    基準を越えた場合に記録を不良と判定することを特徴と
    するデータ記録装置。
  10. 【請求項10】 前記欠陥検出手段は、前記反射光から
    媒体の反射率が急激に変化する部分または読み出された
    データ信号の振幅が低下する部分を欠陥として検出する
    請求項9のデータ記録装置。
JP4338798A 1992-01-06 1992-12-18 記録判定方法およびデータ記録装置 Pending JPH05274817A (ja)

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JP4338798A Pending JPH05274817A (ja) 1992-01-06 1992-12-18 記録判定方法およびデータ記録装置

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JP (1) JPH05274817A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09180369A (ja) * 1995-12-25 1997-07-11 Nec Corp デジタルデータの誤記録防止方法
JP2016027523A (ja) * 2011-10-07 2016-02-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 光記録再生装置

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