JPH0526506U - 全浮動式駆動車軸装置のホイールハブ - Google Patents

全浮動式駆動車軸装置のホイールハブ

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JPH0526506U
JPH0526506U JP075967U JP7596791U JPH0526506U JP H0526506 U JPH0526506 U JP H0526506U JP 075967 U JP075967 U JP 075967U JP 7596791 U JP7596791 U JP 7596791U JP H0526506 U JPH0526506 U JP H0526506U
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JP
Japan
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wheel hub
oil seal
annular recess
axle
floating drive
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Application number
JP075967U
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English (en)
Inventor
好和 生越
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全浮動式駆動車軸装置のホイールハブに嵌装
されたオイルシールの取り外しを、容易にする。 【構成】 全浮動式駆動車軸装置のホイールハブ4は、
内周面4fに外側端面4gより内側に向けて形成された
環状凹部4aと、環状凹部4aの取付面4dに形成され
た溝4bとを備えている。環状凹部4aには、オイルシ
ール14が嵌装されている。アクスルシャフト3の鍔部
3aをホイールハブ4から外した後、オイルシール14
をホイールハブ4から取り外すために治具で引っ張る
と、環状凹部4aの段差面4eとオイルシール14の内
側端面14dとが離間する。これにより、空気通路15
とオイルシール14内とが連通し、オイルシール14内
が負圧にならない。従って、オイルシール14を容易に
引き抜くことでき、この結果、作業性が向上すると共
に、オイルシール14の破損を防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、トラックやバス等の大型車両に好適な全浮動式駆動車軸装置のホイ ールハブに関する。
【0002】
【従来の技術】
トラックやバス等の大型車両は、全浮動式駆動車軸装置を採用することが多い 。この全浮動式駆動車軸装置は、車輪やブレーキドラム等が取り付けられたホイ ールハブを、アクスルハウジングの端部外周面に軸受を介して回転自在に取り付 け、さらに、このホイールハブの外側端と、アクスルハウジング内のアクスルシ ャフトの外側端とを連結している。これにより、車体の重量はアクスルハウジン グを介してホイールハブに伝わり、また、駆動力はアクスルシャフトを介してホ イールハブに伝わる。つまり、車輪を回転させるアクスルシャフトには、車体の 重量が伝わることがない。
【0003】 ホイールハブとアクスルハウジングとの間は、環状のオイルシールでシールさ れている。このオイルシールは、ホイールハブに嵌装されている。つまり、ホイ ールハブの内周面には、外側端面より軸線方向内側に向けて環状凹部が形成され ており、この環状凹部にオイルシールが嵌装されている。このオイルシールは、 ホイールハブ内への埃等の侵入や、軸受の潤滑油の漏出等を阻止している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、全浮動式駆動車軸装置においては、ブレーキを点検する場合等には アクスルハウジングからホイールハブを取り外す必要があり、ホイールハブを取 り外すには、その構造上、オイルシールを取り外さなければホイールハブを取り 外すことができない。
【0005】 しかしながら、ホイールハブの環状凹部に嵌装されたオイルシールは、ホイー ルハブとアクスルハウジングとの間をシールしているので、オイルシールを引き 抜く際、オイルシールの内側が負圧となる。オイルシールを環状凹部から取り外 さなければ、ホイールハブの内側と外側とが連通しないので、オイルシールが外 れるまで前記負圧に抗しながらこのオイルシールを引っ張ることになり、また、 オイルシールの移動に伴い前記負圧が徐々に増加するので、オイルシールを取り 外し難いとの問題があり、さらに、オイルシールを破損させてしまう虞があると の問題もあった。
【0006】 本考案は、上述の問題点を解決するためになされたもので、オイルシールを容 易に取り外すことができる全浮動式駆動車軸装置のホイールハブを提供すること を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案によれば、 アクスルハウジングの端部に軸受を介して回転自在に取り付けられると共に、 アクスルシャフトに接続されて回転されるホイールハブにおいて、 筒状のホイールハブ本体と、ホイールハブ本体の内周面に外側端より設けられ 、このホイールハブ本体とアクスルハウジングとの間をシールする環状のオイル シールを嵌装する環状凹部と、環状凹部にホイールハブ本体の外側端より設けら れ、オイルシールを環状凹部より所定量だけ引き抜いた場合にオイルシールの内 側と外側とを連通させる溝とを備えて構成するものである。
【0008】
【作用】
アクスルハウジングとホイールハブとの間をシールするオイルシールは、ホイ ールハブ本体に設けられた環状凹部に当該ホイールハブ本体の外側端から嵌装さ れている。このオイルシールを取り外す場合、オイルシールを引っ張り所定量だ け引き抜くと、通路溝を介してホイールハブの内側と外側とが連通される。従っ て、その後にはオイルシールの内側が負圧になることがなく、オイルシールを容 易に引き抜くことができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。 図1は、本考案に係るホイールハブを適用した全浮動式駆動車軸装置を示し、 全浮動式駆動車軸装置1は、アクスルハウジング2と、アクスルシャフト3と、 ホイールハブ4等より構成されている。なお、アクスルシャフト3及びホイール ハブ4は、アクスルハウジング2の左右両側にそれぞれ配置され、左右両輪(図 示せず)に対応している。左右のアクスルシャフト3及びホイールハブ4は同様 に構成されているので、一側のアクスルシャフト3及びホイールハブ4について 説明し、他側のアクスルシャフト3及びホイールハブ4についての説明は省略す る。
【0010】 アクスルハウジング2は、終減速装置収納部2aと、終減速装置収納部2aよ り車両の両側にそれぞれ延びる一対の筒状部2bと、各筒状部2bの先端に脱落 不能に嵌め込まれた筒状のリテーナ2c(片方のみ図示)等より構成されている 。各リテーナ2cは、アクスルハウジング2の端部を構成している。 アクスルシャフト3は、筒状部2b及びリテーナ2c内に収納されている。ア クスルシャフト3の基端は、終減速装置収納部2a内の終減速装置(図示省略) に接続されている。また、アクスルシャフト3の先端は、リテーナ2cの外方に 若干量だけ突出している。そして、アクスルシャフト3の先端には、鍔部3aが 一体に形成されている。
【0011】 ホイールハブ4は、筒状に形成されている。このホイールハブ4には、車輪の ホイール7及びブレーキドラム8がホイールボルト9等により取り付けられてい る。このホイールハブ4は、一対のベアリング11,11を介してリテーナ2c に回転自在に取り付けられている。 また、ホイールハブ4には、複数のボス4cが一体成形されると共に、ホイー ルハブ4の外側端面4gには、これら各ボス4cに対応してボルト孔13がそれ ぞれ設けられている(図2)。そして、ホイールハブ4の外側端面4gには、ア クスルシャフト3の鍔部3aが螺着固定されている。
【0012】 このホイールハブ4には、図3に示すように、環状凹部4a及び溝4bが形成 されている。環状凹部4aは、ホイールハブ4の内周面4fに、外側端面4gよ り軸線方向内側に向けて形成されている。これにより、ホイールハブ4の内周面 4fから径方向外側に延びる段差面4eと、内周面4fよりも大径の取付面4d とが形成される。なお、環状凹部4aには、後述するように、オイルシール14 が嵌装される。
【0013】 溝4bは、環状凹部4aの取付面4dに、周方向に所定の間隔をおいて複数形 成されている。これらの溝4bは、ホイールハブ4の軸線方向に延びており、外 側端面4gより前記段差面4eの近傍位置、具体的には、後述するオイルシール 14の傾斜部18に対向する位置にまで延びている。従って、この溝4bは、オ イルシール14との間に空気通路15を形成する。
【0014】 なお、溝4bは、一本でも良い。 オイルシール14は、環状に成形されている。このオイルシール14は、前記 環状凹部4aに嵌装される基部14aと、基部14aからリテーナ2cに向けて 延びるリップ14bと、リップ14bをリテーナ2cに押しつけるスプリング1 7等より構成されている。
【0015】 基部14aの外周面には、図示するように、複数の環状凸部14cが一体に成 形されている。各環状凸部14cは、基部14aの全周にわたって形成されてい る。そして、基部14aの外周面は、図4に示すように、基部14aの内側端面 14dと、これに最も近い環状凸部14cとの間の範囲(図中範囲L)を傾斜部 18としている。
【0016】 基部14aの軸線方向の長さは、前記取付面4dの軸線方向の長さに比べて若 干長く設定されている。従って、アクスルシャフト3の鍔部3aをホイールハブ 4に螺着固定すると、鍔部3aがオイルシール14を押圧し、オイルシール14 の各環状凸部14c及び内側端面14dと、前記取付面4d及び段差面4eとの 密着性が増す。
【0017】 なお、このオイルシール14をホイールハブ4から取り外した後でなければ、 ホイールハブ4をアクスルハウジング2から取り外すことができない。 また、ホイールハブ4の内側端近傍位置にも、図示しないオイルシールが嵌装 されており、このオイルシールと前記オイルシール14とでホイールハブ4内は 油密に設定されている。
【0018】 次に、このホイールハブ4をアクスルハウジング2のリテーナ2cから取り外 すために、オイルシール14をホイールハブ4から取り外す場合について説明す る。 先ず、アクスルシャフト3の鍔部3aをホイールハブ4の外側端面4gより外 した後、例えば専用治具でオイルシール14を引っ張る。オイルシール14が引 っ張られて移動し、その内側端面14dと環状凹部4aの段差面4eとが離間す ると、これらの間に隙間が形成される。この隙間とオイルシール14の傾斜部1 8の前方の空間とを介して、オイルシール14の内側と空気通路15とが連通さ れる。従って、その後オイルシール14の内側と外側とは、同じ圧力に保持され る。これにより、オイルシール14を引っ張った場合にもオイルシール14内が 負圧になることが防止され、このオイルシール14が容易に移動する。そして、 さらにオイルシール14を引っ張ることで、ホイールハブ4から引き抜くことが できる。
【0019】 これにより、ホイールハブ4をリテーナ2cから取り外すことが可能になる。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、オイルシールを嵌装する環状凹部に溝を 設けたので、オイルシールを所定量だけ引き抜くとホイールハブの内側と外側と が連通し、以後同じ圧力に保持することができる。この結果、ホイールハブから オイルシールを容易に引き抜くことができ、作業性が向上すると共に、オイルシ ールの破損を防止することができる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るホイールハブを適用した全浮動式
駆動車軸装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のホイールハブの溝の付近を示す正面図で
ある。
【図3】図1のホイールハブの外側端部の断面図であ
る。
【図4】図3の円IVで示す部位の拡大図である。
【符号の説明】
1 全浮動式駆動車軸装置 2 アクスルハウジング 3 アクスルシャフト 4 ホイールハブ 4a 環状凹部 4b 溝 14 オイルシール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクスルハウジングの端部に軸受を介し
    て回転自在に取り付けられると共に、アクスルシャフト
    に接続されて回転されるホイールハブにおいて、 筒状のホイールハブ本体と、ホイールハブ本体の内周面
    に外側端より設けられ、このホイールハブ本体とアクス
    ルハウジングとの間をシールする環状のオイルシールを
    嵌装する環状凹部と、環状凹部にホイールハブ本体の外
    側端より設けられ、オイルシールを環状凹部より所定量
    だけ引き抜いた場合にオイルシールの内側と外側とを連
    通させる溝とを備えたことを特徴とする全浮動式駆動車
    軸装置のホイールハブ。
JP075967U 1991-09-20 1991-09-20 全浮動式駆動車軸装置のホイールハブ Pending JPH0526506U (ja)

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Cited By (4)

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JP2003090443A (ja) * 2001-09-14 2003-03-28 Nok Corp 密封装置
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JPS6330811U (ja) * 1986-08-12 1988-02-29

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970325