JPH05262237A - ステアリングホイールのパッド - Google Patents

ステアリングホイールのパッド

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JPH05262237A
JPH05262237A JP6062292A JP6062292A JPH05262237A JP H05262237 A JPH05262237 A JP H05262237A JP 6062292 A JP6062292 A JP 6062292A JP 6062292 A JP6062292 A JP 6062292A JP H05262237 A JPH05262237 A JP H05262237A
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JP
Japan
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skin
horn switch
load
pad
rib
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Application number
JP6062292A
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English (en)
Inventor
Junichi Mizutani
淳一 水谷
Makoto Kanai
眞 金井
Takanori Kamitou
孝典 神頭
Michio Inoue
道夫 井上
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表皮の押圧位置にかかわらず、ホーンスイッチ
を作動させるために必要な荷重を均一にすることがで
き、操作感の向上を図ることが可能なステアリングホイ
ールのパッドを提供する。 【構成】ステアリングホイールのパッド2は、インサー
ト5と、そのインサート5上に配置された感圧式のホー
ンスイッチ7と、これらのインサート5及びホーンスイ
ッチ7を覆う表皮6と、表皮6及びホーンスイッチ7間
に設けられたリブ14とを備えている。そして、表皮6
が押圧されると、リブ14は押圧による荷重をホーンス
イッチ7に伝達してスイッチング動作させる。リブ14
は、互いに略同一高さを有し、かつ前記荷重が加えられ
たときにホーンスイッチ7に圧接して撓む複数の可撓部
16と、前記可撓部16及び表皮6間を接続し、かつ前
記荷重が加えられたときに撓まない剛性部15とからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧式のホーンスイッチ
を備えたステアリングホイールのパッドに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のステアリングホイールの
パッドとしては、例えば図12で示すようなものが知ら
れている。このパッドの表面部分は、軟質のウレタン樹
脂等よりなる表皮36によって構成されている。表皮3
6の内部には、インサート33とネット34と感圧式の
ホーンスイッチ35とが埋設されている。このうち、イ
ンサート33は表皮36の下部を支持している。ネット
34はポリアミド樹脂製であり、その下端部においてイ
ンサート33に取付けられている。ホーンスイッチ35
は平板状をなし、ネット34上に配置されている。そし
て、表皮36が上方から押圧されて、その押圧による荷
重がホーンスイッチ35に伝わると、同ホーンスイッチ
35がスイッチング動作するようになっている。この
際、押圧による荷重は表皮36の弾性によって若干吸収
される。
【0003】また、パッドにおいて、前記表皮36によ
って覆われた空間内には、発火装置を有するインフレー
タ31が配設されるとともに、エアバッグ32が折り畳
まれた状態で収容されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術においては、ホーンスイッチ35が表皮36内に略平
らな状態で埋設されている。これに対し、表皮36の表
面は滑らかな湾曲形状をなしている。従って、ホーンス
イッチ35よりも上側の表皮36の厚みはパッドの位置
によって異なり、例えばパッドの中央部ほど厚く、周辺
部ほど薄い場合がある。
【0005】そのため、たとえ同一の力で表皮36を押
圧しても、その押圧力は表皮36の厚い部分ほど大きく
吸収される。これにともない、ホーンスイッチ35に伝
わる荷重は表皮36の厚い部分ほど小さくなる。その結
果、ホーンスイッチ35を作動させるのに必要な荷重が
パッドの位置によって異なり、これがホーンスイッチ3
5の操作感を損ねてしまうという問題点があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は表皮の押圧位置にかかわ
らず、ホーンスイッチを作動させるために必要な荷重を
均一にすることができ、操作感の向上を図ることが可能
なステアリングホイールのパッドを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、パッド本体と、前記パッド本体上に配置さ
れた感圧式のホーンスイッチと、前記パッド本体及びホ
ーンスイッチを覆う表皮と、前記表皮及びホーンスイッ
チ間に設けられ、前記表皮が押圧されたとき、その押圧
による荷重をホーンスイッチに伝達してスイッチング動
作させるリブとを備えたステアリングホイールのパッド
あって、互いに略同一高さを有し、かつ前記荷重が加え
られたときにホーンスイッチに圧接して撓む複数の可撓
部と、前記可撓部及び表皮間を接続し、かつ前記荷重が
加えられたときに撓まない剛性部とから前記リブを形成
している。
【0008】
【作用】パッドの表皮が押圧されると、その押圧による
荷重は表皮の弾性によって若干吸収され、その分小さく
なってホーンスイッチに伝達される。そして、この荷重
の伝達によりホーンスイッチがスイッチング動作する。
【0009】この際、ホーンスイッチを基準とする表皮
の厚みがパッドの位置によって異なっていると、同表皮
によって吸収される荷重の大きさも表皮の位置に応じて
異なってしまう。これに対し、本発明では表皮及びホー
ンスイッチ間にリブが介在されており、このリブによっ
て表皮の荷重吸収量を調整可能である。つまり、ホーン
スイッチを基準とするリブの高さをパッドの位置によっ
て異ならせることで、表皮の厚みをほぼ一定にすること
が可能である。このようにすれば、表皮による荷重吸収
量がパッドの位置にかかわらずほぼ一定となる。
【0010】さらに、本発明ではリブが剛性部と複数の
可撓部とから構成され、しかも可撓部はいずれも略同一
高さに設定されている。このため、表皮が押圧される
と、その押圧による荷重は剛性部、可撓部を介してホー
ンスイッチに伝達される。このとき、剛性部は自身の剛
性により変形することなく押圧前の所定の形態を保持す
る。また、可撓部は自身の弾性により撓み、前記荷重を
若干吸収してホーンスイッチに伝達する。
【0011】従って、押圧により同一荷重が表皮に加え
られたときには、どの押圧位置においても可撓部の撓み
量が等しくなり、これにともないホーンスイッチ作動に
必要な荷重は表皮の押圧位置にかかわらずほぼ均一にな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を、エアバッグが内蔵された車
両用ステアリングホイールのパッドに具体化した一実施
例を図1〜図8に従って説明する。
【0013】図2で示すように、ステアリングホイール
1は、ステアリングシャフト(図示しない)の先端に一
体回転可能に取付けられたパッド2と、そのパッド2の
回りに位置するリング部3と、これらパッド2及びリン
グ部3を連結するスポーク部4とを備えている。
【0014】パッド2は、図1で示すようにパッド本体
としてのインサート5と、そのインサート5上に配置さ
れた感圧式の薄板状ホーンスイッチ7と、これらのイン
サート5及びホーンスイッチ7を覆う表皮6と、前記表
皮6及びホーンスイッチ7間に設けられ、前記表皮6が
押圧されたときその押圧による荷重をホーンスイッチ7
に伝達するリブ14とを備えている。
【0015】次に、前記パッド2を構成する各部につい
て詳述する。まず、前記インサート5は、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、硬度の高い熱可塑性ポリウ
レタン(TPU)、金属等の硬質材料によって、下面を
開口した略四角箱状に形成されている。インサート5の
下部内側には、バッグホルダ8がリベット9によって固
定され、このバッグホルダ8にインフレータ11が取付
けられている。インフレータ11は発火装置を備え、そ
の発火装置の作動によりガス発生剤が分解して窒素ガス
を発生する。インサート5とバッグホルダ8とインフレ
ータ11とにより囲まれた空間内には、エアバッグ12
が折り畳まれた状態で収納されている。エアバッグ12
の開口端はバッグホルダ8に止着されており、同エアバ
ッグ12はインフレータ11で発生する窒素ガスにより
膨らむようになっている。
【0016】インサート5上部の凹所13にはホーンス
イッチ7が取付けられている。ホーンスイッチ7は、1
枚のリン青銅製薄板と、その上下両側に位置する2枚の
ステンレス鋼製薄板とを備えている。リン青銅製薄板は
ホーン装置(図示しない)に接続され、ステンレス鋼製
薄板はバッテリ(図示しない)に接続されている。この
ようなホーンスイッチ7においては、押圧による荷重が
加わらない通常時にはリン青銅製薄板とステンレス鋼製
薄板とが離間してオフ状態となっている。そして、ホー
ンスイッチ7に所定の大きさの荷重(動作荷重)が加え
られて、前記リン青銅製薄板とステンレス鋼製薄板とが
互いに接触すると同ホーンスイッチ7はオン状態とな
る。このホーンスイッチ7のオンによりホーン装置が作
動する。
【0017】前記インサート5には、軟質塩化ビニル樹
脂、TPU等の軟質材からなる表皮6が被着されてい
る。表皮6はどの部位においてもほぼ同一の厚みを有し
ている。また、表皮6の表面は平らではなく、前記ホー
ンスイッチ7を基準として、中央部分が最も高く、周辺
部分へ向かうほど低くなるようにゆるやかに湾曲してい
る。
【0018】前記ホーンスイッチ7と対向する表皮6の
下面にはリブ14が形成されており、同表皮6をホーン
スイッチ7から上方へ所定間隔離間した状態に保持して
いる。リブ14は図3で示すように、互いに同一高さh
3を有し、かつ前記押圧による荷重が加えられたときに
ホーンスイッチ7に圧接して撓む複数の可撓部16と、
前記可撓部16及び表皮6間を接続し、かつ前記荷重が
加えられたときに撓まない剛性部15とからなる。これ
らの可撓部16及び剛性部15はともに軟質の熱可塑性
エラストマーによって形成されている。
【0019】前記剛性部15と可撓部16とからなるリ
ブ14を形成するために、本実施例では以下のような構
成が採られている。すなわち、図3及び図4で示すよう
に、表皮6の下面には、所定間隔毎に平行して延びる多
数の縦板17と、これらの縦板17に直交する多数の横
板18とが設けられている。隣接の縦板17の間隔d1
は、隣接の横板18の間隔d2よりも狭く設定されてい
る(d1<d2)。また、縦板17と横板18とが交差
する部分での各高さh1,h2は同一ではなく、いずれ
の位置においても縦板17の高さh1の方が横板18の
高さh2よりも高く(短い長さに)設定されている(h
1>h2)。そして、表皮6の押圧前には、縦板17の
下端はホーンスイッチ7に接触又は近接しているが、横
板18の下端はホーンスイッチ7から上方へ若干離間し
ている。
【0020】従って、縦板17及び横板18がともに軟
質材によって形成されているにもかかわらず、全ての横
板18と縦板17の下端部以外の大部分とは、互いの剛
性を高め合っている。そして、同部分は、押圧による荷
重が加えられても容易に変形しない剛性部15となって
いる。また、横板18よりも下方へ突出する縦板17の
下端部は、荷重が加えられたときにホーンスイッチ7に
圧接して撓む可撓部16となっている。この可撓部16
の高さh3は、縦板17の高さh1と横板18の高さh
2との偏差(h1−h2)で表される。なお、本実施例
では前記間隔が、d1=8mm、d2=24mmにそれ
ぞれ設定されている。
【0021】次に、上記のように構成された本実施例の
作用及び効果について説明する。ホーン装置を作動させ
るために、運転者がパッド2の表皮6を押圧すると、そ
の押圧による荷重は表皮6の弾性によって若干吸収さ
れ、その分小さくなってホーンスイッチ7に伝達され
る。そして、この荷重の伝達によりホーンスイッチ7が
スイッチング動作する。
【0022】この際、ホーンスイッチ7を基準とする表
皮6の厚みがパッド2の位置によって異なっていると、
表皮6によって吸収される荷重の大きさもパッド2の位
置に応じて異なってしまう。これに対し、本実施例では
表皮6及びホーンスイッチ7間に介在させたリブ14に
よって、前記表皮6による荷重吸収量を調整している。
つまり、ホーンスイッチ7を基準とするリブ14の高さ
をパッド2の位置によって異ならせることで、表皮6の
厚みをほぼ均一にしている。そして、この厚みの均一に
より、表皮6の荷重吸収量がパッド2の位置にかかわら
ずほぼ一定となる。これにともない、ホーンスイッチ7
に伝わる荷重がパッド2全体にわたってほぼ均一とな
る。
【0023】さらに、本実施例ではリブ14が剛性部1
5と複数の可撓部16とから構成されている。このた
め、前記のように表皮6が押圧されると、その押圧によ
る荷重は、剛性部15及び可撓部16を介してホーンス
イッチ7に伝達される。このとき、剛性部15が前記荷
重によって変形することはなく、押圧される前の形態を
保持する。一方、縦板17下端の可撓部16は自身の弾
性により撓み、前記荷重を若干吸収してホーンスイッチ
7に伝達する。
【0024】加えて本実施例では、複数の可撓部16の
高さh3が低く、しかも互いに同一に設定されている。
このため、可撓部16の撓み量は僅かであり、ホーンス
イッチ7をオンさせるための動作荷重が小さくてすむ。
つまり、運転者は強くパッド2の表皮6を押圧しなくて
もホーン装置を作動させることができる。また、同一の
荷重で表皮6を押圧したときには、どの位置においても
可撓部16の撓み量が均一になるので、操作ストローク
量(表皮6のへこみ量)も等しくなる。これにともな
い、前記動作荷重は表皮6の押圧位置にかかわらずほぼ
均一になる。そして、このように動作荷重が低減され、
均一になることによって表皮6の押圧時における操作感
が大幅に向上する。
【0025】なお、動作荷重の均一化のためには、前記
可撓部16を省いて剛性部15のみでリブ14を構成す
ることも考えられる。しかしこのようにすると、リブ1
4が撓まないので押圧による荷重が吸収されることなく
直接ホーンスイッチ7に伝達されてしまい、操作感が悪
くなる。従って、このような構成は好ましくない。
【0026】ところで、本実施例による効果を確認する
ために、表皮6の押圧位置と動作荷重との関係を測定し
た。この測定は、縦板17及び横板18からリブ14を
構成した場合(実施例)に加え、比較例1として、横板
18を省いて縦板17のみからリブ14を構成した場合
についても実施した。その測定結果を図5に示す。
【0027】この図から明らかなように、比較例1にお
いては、表皮6の高さが低い部分(図の左側)で動作荷
重が小さく、同表皮6の高さが高くなるに従って動作荷
重が増加している。これは以下の理由によるものと考え
られる。比較例1では、横板18のない分だけリブ14
が撓みやすくなっている。しかも、同リブ14の高さが
表皮6の周辺部分から中央部分に近づくほど高い。その
ため、たとえ同一荷重で押圧されても表皮6は周辺部分
よりも中央部分の方が大きく撓む。リブ14が大きく撓
むと、加えられた荷重がホーンスイッチ7に伝達されに
くくなる。ホーンスイッチ7を確実にオンさせるために
は、表皮6がさらに押圧されなければならない。その結
果、ホーンスイッチ7の動作荷重は、前述のようにパッ
ド2の位置によって異なってしまう。そして、このこと
がホーンスイッチ7を作動させる際の操作感を損ねてし
まう。
【0028】これに対し本実施例では、表皮6の高さに
かかわらずどの押圧位置でも動作荷重がほぼ均一であ
り、しかもその値が比較例1における最小値とほぼ同じ
である。
【0029】また、表皮6を押圧したときのストローク
量(表皮6のへこみ量)Sと荷重Fとの関係(S−F特
性)を図6(a),(b)に示す。図6(a)は表皮6
の高さが高い部分での測定結果を示し、図6(b)は表
皮6の高さが低い部分での測定結果を示している。ま
た、図中、実線は縦板17及び横板18によってリブ1
4を構成した場合(実施例)を示し、破線は横板18を
省いて縦板17のみによってリブ14を構成した場合
(比較例1)を示している。
【0030】この図より、実施例も比較例1もともにS
−F特性がヒステリシスを有しているものの、比較例1
では表皮6の高さが低い部分の方が、高い部分に比べ特
性の立上がりが急峻になっている。そのため、大きな力
で表皮6を押圧しても僅かしかへこまず、硬い操作感し
か得られない。これに対し、実施例では表皮6の高さに
かかわらずどの押圧位置においてもS−F特性がほぼ同
じである。しかも、S−F特性の立上がりは比較例1よ
りもなだらかとなる。つまり、同一荷重を加えた場合の
ストローク量は実施例の方が大きくなる。そのため、大
きな力で押圧しなくても表皮6がへこみ、柔らかな(ソ
フトな)操作感が得られる。
【0031】さらに、縦板17及び横板18からリブ1
4を構成した実施例と、図7で示すように横板18の数
を前記実施例よりも多くして格子状のリブ14を構成し
た比較例2と、前記実施例から横板18を省いて縦板1
7のみからリブ14を構成した比較例1とについて、特
定範囲内の複数箇所(この場合196箇所)を押圧した
ときの動作荷重を測定した。その測定結果を図8に示
す。この測定では、動作荷重の平均値と、最大値と、最
小値と、最大値及び最小値の偏差とを示している。な
お、ここでの動作荷重とは、ホーンスイッチ7がオンし
たときのプッシュプルゲージの荷重である。この図よ
り、平均値、最大値、最小値に関しては、実施例及び比
較例2の動作荷重は、比較例1よりも小さくなってい
る。これは、実施例及び比較例2では、リブ14の撓み
量が比較例1よりも少なくなっているからである。
【0032】前記各種測定結果からも明らかなように、
本実施例では、ホーンスイッチ7を作動させるための動
作荷重を均一、かつ小さな値にできることがわかる。な
お、本発明は前記実施例の構成に限定されるものではな
く、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範囲
で任意に変更してもよい。
【0033】(1)図8の比較例2で説明したように、
リブ14の横板18の間隔d2を前記実施例よりも狭く
して、同リブ14を格子状に変更してもよい。但し、成
形性の点では前記実施例の方が比較例2よりも優れてい
る。
【0034】(2)前記実施例におけるリブ14の形状
及び材質を、図9及び図10で示すように変更してもよ
い。図9では硬質材料よりなる縦板17のみによってリ
ブ14を構成し、同縦板17の下端部の肉厚を他の部分
よりも小さくしている。そして、肉厚の大きな部分を剛
性部15とし、肉厚の小さな部分を可撓部16としてい
る。また、図10では縦板17の下端部を硬度の低いT
PU等の軟質材料によって形成して可撓部16とし、そ
れ以外の部分を硬質塩化ビニル樹脂等の硬質材料によっ
て形成して剛性部15としている。いずれの場合も前記
実施例と同様の作用及び効果を奏する。
【0035】(3)前記実施例における可撓部16の形
状を、図11(a)で示すように下端部が湾曲し、かつ
下端ほど肉厚が小さくなるように変更したり、図11
(b)で示すように可撓部16の下端に肉厚の小さな部
分を形成して、ここで可撓部16が撓むようにしたりし
てもよい。また、図11(c)で示すように可撓部16
の下端を屈曲形成したり、図11(d)で示すように可
撓部16の下端を半円弧状に湾曲形成したりしてもよ
い。このように、可撓部16の形状は荷重が加わったと
きに撓みやすい形状であればとくに限定を受けない。
【0036】(4)複数の可撓部16の高さh3は厳密
に互いに同一である必要はなく、略同一であればよい。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、表
皮の押圧位置にかかわらず、ホーンスイッチを作動させ
るために必要な荷重を均一にすることができる。また、
リブの可撓部のみが撓むことにより、良好な操作感が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例におけるステアリ
ングホイールのパッドの断面図である。
【図2】一実施例のステアリングホイールの平面図であ
る。
【図3】図1における表皮及びリブの一部を拡大して示
す断面図である。
【図4】一実施例における表皮及びリブを下方から見た
部分斜視図である。
【図5】一実施例において、表皮の押圧位置と動作荷重
と表皮の高さとの関係を示すグラフである。
【図6】一実施例において、表皮を押圧したときのスト
ローク量(表皮のへこみ量)と荷重との関係を測定した
結果を示すものであり、(a)はホーンスイッチを基準
とする表皮の高さが高い部分での測定結果を示し、
(b)は表皮の高さが低い部分での測定結果を示すグラ
フである。
【図7】一実施例において、比較例2として用いた表皮
及びリブを下方から見た部分斜視図である。
【図8】一実施例において、表皮を押圧したときの動作
荷重を示すグラフである。
【図9】別例における表皮及びリブの一部を拡大して示
す断面図である。
【図10】別例における表皮及びリブの一部を拡大して
示す断面図である。
【図11】(a)〜(d)はリブにおける可撓部の別例
を示す図である。
【図12】従来技術におけるステアリングホイールのパ
ッドの部分断面図である。
【符号の説明】
5…パッド本体としてのインサート、6…表皮、7…ホ
ーンスイッチ、14…リブ、15…剛性部、16…可撓
部、h3…可撓部の高さ
フロントページの続き (72)発明者 神頭 孝典 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 井上 道夫 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッド本体(5)と、 前記パッド本体(5)上に配置された感圧式のホーンス
    イッチ(7)と、 前記パッド本体(5)及びホーンスイッチ(7)を覆う
    表皮(6)と、 前記表皮(6)及びホーンスイッチ(7)間に設けら
    れ、前記表皮(6)が押圧されたとき、その押圧による
    荷重をホーンスイッチ(7)に伝達してスイッチング動
    作させるリブ(14)とを備えたステアリングホイール
    のパッドあって、 互いに略同一高さ(h3)を有し、かつ前記荷重が加え
    られたときにホーンスイッチ(7)に圧接して撓む複数
    の可撓部(16)と、前記可撓部(16)及び表皮
    (6)間を接続し、かつ前記荷重が加えられたときに撓
    まない剛性部(15)とから前記リブ(14)を形成し
    たことを特徴とするステアリングホイールのパッド。
JP6062292A 1992-03-17 1992-03-17 ステアリングホイールのパッド Pending JPH05262237A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0740838A (ja) * 1993-07-23 1995-02-10 Morton Internatl Inc エアバッグモジュールカバー
JPH0885406A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Inoac Corp 自動車用エアバッグドアの構造
WO2007128921A1 (fr) * 2006-05-09 2007-11-15 Faurecia Interieur Industrie Piece d'equipement pour vehicule automobile et vehicule automobile associe

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