JPH05258372A - 光磁気ディスク及びその光磁気ディスクの記録再生方法 - Google Patents

光磁気ディスク及びその光磁気ディスクの記録再生方法

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JPH05258372A
JPH05258372A JP5172592A JP5172592A JPH05258372A JP H05258372 A JPH05258372 A JP H05258372A JP 5172592 A JP5172592 A JP 5172592A JP 5172592 A JP5172592 A JP 5172592A JP H05258372 A JPH05258372 A JP H05258372A
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JP
Japan
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recording
reproducing
layer
magnetic field
temperature
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JP5172592A
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Masaaki Kurebayashi
正明 榑林
Makoto Miyamoto
真 宮本
Toru Sasaki
徹 佐々木
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期化磁界中でも記録層の情報が再生層に転
写できる二層転写型高密度光磁気ディスクを提供するこ
と、およびこの光磁気ディスクを利用して2ビームベリ
ファイ可能な記録・再生方法を提供すること。 【構成】 情報を記録し保持する記録層とレーザを照射
し情報を読み出す再生層との二層からなり、予め再生層
の磁化が一方向に揃えられ、再生時にレーザ照射スポッ
ト内の一部が温度上昇により高温化し、記録層の磁化が
再生層に転写され、この照射スポット内の転写された情
報のみを読み出す方式の光磁気ディスクにおいて、再生
層の保磁力を室温でHc、再生温度でHc’、再生層が
記録層から受ける交換結合力を室温でHex、再生温度
でHex’、外部印加磁界をHbとするとき、保磁力と
交換結合力が、Hc’<Hex’、保磁力、交換結合力
および外部印加磁界が、−Hc’+Hex’<Hb<H
c+Hexとなる条件を満たす構成とし、外部磁界が印
加された状態でも再生層に磁化が転写され、高密度再生
ができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二層構造の高密度記録再
生可能な光磁気ディスク、およびその光磁気ディスクに
対する記録、再生方法に係り、特にベリファイ可能な高
密度の光磁気ディスクおよびその記録再生方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスクのディスク上でのビーム径
は、レーザ光の波長をλ、対物レンズの開口数をNAと
するとき約λ/NAで与えられる。このとき再生可能な
最短ピット長はビーム径の1/2のλ/2NAとなる。
高密度記録のため、この値より小さいピットを読み出す
方式として従来考えられているものに、交換結合した記
録、再生の二層膜を用いる二層転写型高密度光磁気ディ
スクがある。
【0003】この方式は特開平3−93058に開示さ
れているように、再生する前に初期化磁石を用いて再生
層の磁化を一方向に揃え、再生時にビーム照射スポット
内に生ずる温度分布を利用し、ある一定値以上の温度上
昇部のみの記録層の磁化を再生層に転写させるものであ
る。すなわち再生層は再生する前には記録層によらず一
様の磁化方向となっており、再生時にはビームの照射部
の後部が最も温度上昇し、この部分でのみ記録層の磁化
の転写が起こる。したがって磁化の転写はビームスポッ
ト全体で起こるわけではなく、スポットの一部で起こ
り、このとき転写されない部分は予め一方向に磁化が揃
えられているため、スポット径の1/2以下のピット情
報も読み取ることができる。
【0004】一方、最近ではデータの高速転送が要求さ
れ、このために記録時の高速転送を行うために2ビーム
を用いて記録直後に記録信号の確認再生を行う2ビーム
ベリファイ機能が使用される。この方法では、記録後1
回転した後ベリファイする従来の方法に比べ約2倍の転
送速度となる。また通常2ビームの間隔は数μm〜数十
μmであり、1ピックアップ内に二つの光学系が形成さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の二層
転写型高密度光磁気技術では、再生の前に再生層の磁化
を一方向に揃える必要があるため、初期化用の外部磁界
を用いていた。しかし、この初期化磁界について考慮さ
れていないため、従来の二層転写型高密度光磁気ディス
クに、1ピックアップの2ビームベリファイ機能を用い
ることはできなかった。
【0006】すなわち二層転写型高密度光磁気ディスク
では、記録した直後には再生層の磁化が一様方向に初期
化されておらず、また再生前に初期化しないと高密度情
報の再生ができないという問題がある。そのため従来方
法では、初期化用の永久磁石を用いて初期化していた。
また、再生時には再生層の磁化反転を補助するため再生
磁界を用いており、この磁界は初期化磁界と反対方向で
ある。したがって初期化磁界の影響が再生ビーム上にま
で及ぶと従来例では読み出しができなくなってしまうと
いう問題点があった。さらに、2ビームによるベリファ
イでは、記録ビームとベリファイ用再生ビームの間隔が
数十μm程度しか離れておらず、記録ビームとベリファ
イ用ビームの間で、従来のように永久磁石を用い初期化
する場合には、どうしても再生ビーム上まで初期化磁界
が影響を及ぼしてしまうことは避けられなかった。
【0007】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その第1の目的は、初期化磁界中
でも記録層の情報が再生層に転写できる二層転写型高密
度光磁気ディスクを提供することにある。また、第2の
目的は、この光磁気ディスクを利用した2ビームベリフ
ァイ可能な記録・再生方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、情報を記録
し保持する記録層と、レーザを照射し情報を読み出す再
生層との二層からなり、予め再生層の磁化が一方向に揃
えられ、再生時にレーザ照射スポット内の一部が温度上
昇により高温化し、記録層の磁化が再生層に転写され、
この照射スポット内の転写された情報のみを読み出す方
式の光磁気ディスクにおいて、再生層の保磁力を室温で
Hc、再生温度でHc’、再生層が記録層から受ける交
換結合力を室温でHex、再生温度でHex’、外部印
加磁界をHbとするとき、保磁力と交換結合力がHc’
<Hex’の関係にあり、保磁力、交換結合力および外
部印加磁界が−Hc’+Hex’<Hb<Hc+Hex
の関係を満足するように設定することによって達成され
る。
【0009】この場合、前記再生層を補償温度を有する
磁性膜から構成し、再生時の温度を補償温度近傍に設定
することが好ましく、この光磁気ディスクに対しては前
記外部印加磁界Hbを記録ビーム照射位置から、少なく
とも記録ビーム照射後ベリファイ用再生ビームが照射さ
れるまでの間に温度降下が生じ、媒体温度がほぼ室温ま
で降下する点までにわたって印加することが必要であ
る。
【0010】
【作用】記録層は情報を記録する層として働き、再生層
は再生時にカー回転角による情報読み出し層として働
く。情報は記録層には常時記録されているが、再生層は
記録再生直後初期化され一様磁化となる。再生時には再
生ビームのうちの高温部のみ記録層の情報が再生層に転
写されこれを再生する。
【0011】この動作原理を説明するため光磁気ディス
クの状態を、室温状態、再生温度状態、記録温度状態の
3種に分け、各状態について、保磁力の温度変化、磁化
曲線を用い説明する。本説明用には記録、再生層とも遷
移金属(TM)リッチの磁性膜を用いた。
【0012】図5に保磁力の温度変化を示す。図に示す
ように、記録、再生層の室温状態での保磁力をそれぞれ
Hc1、Hc2とし、キュリー温度をそれぞれTc1、
Tc2とする。各層の間には交換結合力が働いておりそ
れぞれが受ける交換結合力をHex1、Hex2とす
る。図6は磁化曲線である。室温での状態は磁化曲線に
みられるように二段階のループを描く。保磁力の大きい
ループが記録層であり、小さいものが再生層である。図
中の磁化状態モデル図の説明を図7に示す。上段が再生
層を、下段が記録層を示し、白矢印が磁化を示し、実線
がTMモーメントを、破線がREモーメントを示す。図
5に示す磁化曲線は記録、再生層ともTMリッチ層なの
で、実線のTMモーメントが大きく磁化方向と一致して
いる。交換結合力はこのTMあるいはREのモーメント
どうしが同一方向に向こうとする力を示す。
【0013】図6の磁化曲線では、再生層は記録層から
交換結合力を受けループがシフトする。したがって本来
の保磁力を、 Hc1 としたとき、見かけ上の保磁力は、 Hc1+Hex1 で与えられる。このHex1は再生層が記録層から受け
る交換結合力を示している。
【0014】再生前には再生層は初期化される必要があ
るため初期化磁界Hiniを、 Hini>Hc1+Hex1 の条件で印加する必要がある。
【0015】次に記録状態を考える。消去されたディス
ク上に情報を記録する場合を考えると、消去はこの例で
は負方向(下向き)に行われている。記録時には記録層
のキュリー温度以上の温度まで上昇しているため磁化曲
線は再生層のみとなる。記録磁界Hrecはこの例では
正方向(上向き)に印加され、その大きさは、 Hrec>Hc1’’ と記録温度での再生層の保磁力Hc1’’よりも大きく
設定されている。したがって記録状態では再生層の磁気
モーメントは記録磁界の方向にならい、温度降下時に記
録層の磁化も記録磁界の方向にならうことになる。情報
を書き込むときには、予め前の情報が消去されており、
その消去方向は記録磁界の方向とは逆方向である。した
がってレーザ光強度を変調することにより高パワーでは
情報が記録され(上向き磁化、1)、低パワーではされ
ない(下向き磁化、0)ことになる。
【0016】次に再生状態について考える。再生パワー
では磁化曲線に示されるように二段階の磁化曲線となる
が、特に再生層の磁化曲線はマイナーループを描くと
き、そのループは完全に一定方向の磁界中で描かれてい
る。すなわち零磁界中での再生層の磁化は記録層と同じ
であり、常に一定方向となる。したがってこの温度状態
では常に再生層は記録層と同じ磁化方向となり、記録層
の情報を再生層で読み出すことができる。
【0017】さらに磁界を印加してもある一定磁界まで
はこの状態を維持できることがわかる。その大きさは、
このときの保磁力および交換結合力をそれぞれHc
1’、Hex1’とすると、この限界磁界Hlは、 Hl<−Hc1’+Hex1’ である。
【0018】このときバイアス磁界Hbを、 −Hc1’+Hex1’>Hb>Hc1+Hex1 Hb>Hc’’ とすると記録、再生、初期化すべて同一磁界で満足され
ることがわかる。そして、このバイアス磁界を2ビーム
上に印加することにより高密度ディスクの2ビームベリ
ファイが可能となる。
【0019】すなわち、この手段では、交換結合力を制
御し、初期化磁界が印加された状態でも印加された磁界
とは逆方向に交換結合力で反転することができる構成と
し、これにより情報が記録された後、記録磁界により再
生層が反転し、さらにその後ベリファイ用ビームにてベ
リファイを行う。これにより初期化磁界と反対の弱い磁
界を再生補助磁界として印加する必要はなく、記録直後
でも初期化およびベリファイが可能となる。
【0020】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。図1は本実施
例による光磁気ディスクおよび光磁気ディスクに対して
記録、再生を行う際の概略構成を示す説明図である。
【0021】光磁気ディスク10は記録層11、再生層
12の二層からなる記録膜を用いる。記録再生装置は記
録用ピックアップ1、再生用ピックアップ2の2ピック
アップ構造であり、記録および初期化磁界発生用のバイ
アス磁界発生用磁石3を光磁気ディスク10の記録膜を
挾んで前記ピックアップ1,2に対向する位置に設けて
ある。
【0022】図2に本発明による光磁気ディスク10の
詳細構造を示す。光磁気ディスク10は基板13、干渉
膜14、記録膜、保護膜15からなり、さらに記録膜は
前述のように記録層11、再生層12の二層からなる。
基板13はポリカーボネート(PC)であり、従来の光
磁気ディスクと同じようにトラッキング用のグルーブが
設けられている。干渉膜14および保護膜15は窒化シ
リコン膜(Si34)で形成される。これらの干渉膜1
4および保護膜15は、シリコンターゲットを用い窒素
雰囲気中の反応性スパッタリングにより形成する。保護
膜15上にはさらに紫外線硬化樹脂によってコーティグ
が施される。
【0023】記録膜は、前述のように情報を記録、保持
するための記録層11と、再生時に信号を読み出す再生
層12の二層からなる。図3に記録膜の保磁力の温度変
化を示す。記録層11は室温での保磁力が大きく、キュ
リー温度が低いことが必要である。本実施例では、テル
ビウム(Tb)、鉄(Fe)、コバルト(Co)からな
る非晶質合金(Tb−Fe−Co)膜を用いた。この膜
は室温で遷移金属(TM)リッチ組成であり、室温での
保磁力(Hc)は10kOe、キュリー温度(Tc)は
190℃である。一方、再生層は保磁力が小さくキュリ
ー温度が高い材料が必要であり、本実施例ではガドリニ
ウム(Gd)、鉄、コバルト非晶質合金(Gd−Fe−
Co)膜を用いた。この膜は室温で稀土類金属(RE)
リッチ組成であり、補償点が約130℃にある。室温で
の保磁力は、700Oe、キュリー温度は300℃以上
である。記録膜の作製はマグネトロン方式のスパッタリ
ングで行った。ターゲットには合金ターゲットを用い、
同一チャンバー内で記録再生二層膜の連続作製を行っ
た。
【0024】記録膜の磁化曲線を図4に示す。室温での
磁化曲線は記録層11、再生層12の磁化曲線の合成さ
れたもので、二段階のループを描く。保磁力の小さな再
生層12は交換結合力により磁化曲線がわずかにシフト
する。このときのシフト方向は記録層11がTMリッ
チ、再生層12がREリッチであるからそれぞれの保磁
力を弱める方向にある。したがって見かけの保磁力は Hc1−Hex1 で与えられる。しかし再生層12のマイナーループは図
中の破線で示されるようになるため、初期化するために
は再生層12がTMリッチ組成の場合と同様に、 Hc1+Hex1 の初期化磁界が必要となる。本実施例では図中に示すよ
うにバイアス磁界(Hb)を、 Hb>Hc1+Hex1 の大きさに設定してあり、記録直後でも初期化が可能で
ある。
【0025】次に記録状態を考える。記録状態では記録
層の温度はキュリー温度以上に上昇しているため、記録
膜の磁化曲線は再生層12のもののみとなる。このとき
記録磁界に相当するバイアス磁界Hbは、この温度での
再生層12の保磁力Hc1’’に対して、 Hb>Hc1’’ であるため、このバイアス磁界方向に情報が書き込まれ
る。
【0026】情報を書き込むときには、予め前の情報が
消去されており、その消去方向は記録磁界の方向とは逆
方向である。したがってレーザ光強度を変調することに
より高パワーでは情報が記録され(上向き磁化、1)、
低パワーではされない(下向き磁化、0)ことになる。
【0027】次に再生状態について考える。再生光を照
射した温度状態での磁化曲線は室温状態と同じ二段階ル
ープとなるが、再生状態での再生層の磁化曲線は、マイ
ナーループに見られるように、そのループは完全に一方
向の磁界中で描かれている。すなわち零磁界中での再生
層の磁気モーメントは記録層にならい、常に一定方向と
なる。この状態はこの温度での保磁力をHc1’、交換
結合力をHex1’とすると、 −Hc1’+Hex1’<0 なる関係にあり、さらに、 Hb<−Hc1’+Hex1’ なる状態にバイアス磁界Hbが設定されているため、こ
の磁界中でも再生層の磁化は、記録層の磁気モーメント
にならうことがわかる。
【0028】本実施例では再生層12に室温でREリッ
チ組成の磁性膜を用いている。このような膜では補償温
度で磁性膜の飽和磁化(Ms)が零となり、このため補
償温度付近では交換結合力が大きくなる。これは交換結
合力が、 Hex=σw/(2Ms×t) で表されるため、計算上は補償温度で交換力は無限大と
なる。したがって、 Hex1<Hex1’ となり、本実施例の磁化曲線、温度特性となる。
【0029】以上のような温度特性をもつ記録膜では、
記録状態の直後は、記録層11、再生層12とも記録磁
界方向に向くが、消去された状態では磁化は、バイアス
磁界により再生層12の磁化のみが反転し記録磁界方向
に向く。すなわちベリファイ用再生ビームの直前では記
録状態は、磁化曲線上のa,bの二点上にある。したが
って再生層12の磁化は、記録層11の状態によらず常
に上向きである。この状態から再生を行うと再生温度時
にはそれぞれa’,b’の二点となり記録層11の磁化
によりそれぞれの情報を得ることができる。このときビ
ームスポット上に温度分布が生じ、ビームスポットの一
部分のみが反転し、高密度再生を行なうことができる。
【0030】本実施例によれば交換結合力を制御するこ
とにより初期化方向と同じ方向の磁界中でも再生層12
への情報の転写が行える。その結果、二層転写型高密度
光磁気ディスクを2ビームベリファイすることができ
る。
【0031】また、このときバイアス磁界Hbの印加範
囲は、記録ビーム照射点から、少なくとも記録ビーム照
射後ベリファイ用再生ビームが照射されるまでの間に温
度降下が生じ、媒体温度がほぼ室温まで降下する点まで
とする必要がある。その結果記録点では記録磁界とし
て、温度降下点では初期化磁界として働く。図1に示す
本実施例では1ビックアップで2ビームを用いたベリフ
ァイ方式であるので、再生ビーム位置を超えて印加され
ている。本実施例のように再生ビーム位置を超えて印加
することにより、再生後、再びバイアス磁界により初期
化されるため記録、初期化磁界をすべて一つの磁界でま
かなうことができる。
【0032】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、本発
明によれば以下のような効果がある。
【0033】すなわち、再生層の保磁力を室温でHc、
再生温度でHc’、再生層が記録層から受ける交換結合
力を室温でHex、再生温度でHex’、外部印加磁界
をHbとしたとき、保磁力と交換結合力が、Hc’<H
ex’の関係にあり、保磁力、交換結合力および外部印
加磁界が、−Hc’+Hex’<Hb<Hc+Hexの
関係にあるように構成した請求項1記載の発明によれ
ば、外部印加磁界が保持力と交換結合力の和よりも小さ
く、限界磁界の上限よりも大きく設定しているので、記
録、再生、および初期化を全て同一磁界で行うことが可
能になり、初期化磁界中でも記録層の情報を再生層に転
写することができる。
【0034】再生層を補償温度を有する磁性膜から構成
し、再生時の温度を補償温度近傍に設定した請求項2記
載の発明によれば、再生層の磁化を記録層の状態によら
ず常に一定に保持できるので、記録層の磁化により、記
録層と再生層の両者からそれぞれ情報を得ることが可能
になる。
【0035】請求項1または2記載の光磁気ディスクに
対し、外部印加磁界を記録ビーム照射位置から、少なく
とも記録ビーム照射後ベリファイ用再生ビームが照射さ
れるまでの間に温度降下が生じ、媒体温度がほぼ室温ま
で降下する点までにわたって印加する請求項3記載の発
明によれば、外部磁界が印加された状態でも記録層の情
報が再生層に転写されるため、2つのビームが近接した
状態であっても使用することができ、2ビームベリファ
イが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す光磁気ディスクと、こ
の光磁気ディスクに対して記録再生を行う際の概略構成
を示す説明図である。
【図2】実施例に係る光磁気ディスクの構造を示す断面
図である。
【図3】実施例に係る光磁気ディスクに用いる記録膜の
特性図である。
【図4】実施例に係る光磁気ディスクに用いる記録膜の
磁化曲線である。
【図5】本発明に係る光磁気ディスクの動作を説明する
記録膜の特性図である。
【図6】本発明に係る光磁気ディスクの動作を説明する
記録膜の磁化曲線である。
【図7】図4および図6に用いられる磁化モデルの説明
図である。
【符号の説明】
1 記録用ピックアップ 2 再生用ピックアップ 3 バイアス磁界発生用磁石 10 光磁気ディスク 11 記録層 12 再生層 13 基板 14 干渉膜 15 保護膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録し保持する記録層とレーザを
    照射し情報を読み出す再生層との二層からなり、予め再
    生層の磁化が一方向に揃えられ、再生時にレーザ照射ス
    ポット内の一部が温度上昇により高温化し、記録層の磁
    化が再生層に転写され、この照射スポット内の転写され
    た情報のみを読み出す方式の光磁気ディスクにおいて、 再生層の保磁力を室温でHc、再生温度でHc’、再生
    層が記録層から受ける交換結合力を室温でHex、再生
    温度でHex’、外部印加磁界をHbとするとき、保磁
    力と交換結合力が、 Hc’<Hex’ の関係にあり、保磁力、交換結合力および外部印加磁界
    が、 −Hc’+Hex’<Hb<Hc+Hex の関係にあることを特徴とする光磁気ディスク。
  2. 【請求項2】 前記再生層が補償温度を有する磁性膜か
    らなり、再生時の温度が補償温度近傍に設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の光磁気ディスク。
  3. 【請求項3】 2ビームを用い記録直後に記録情報の確
    認を行うベリファイ機能を有する光磁気ディスクに対し
    て記録再生を行う光ディスクの記録再生方法において、 請求項1または2記載の光磁気ディスクに対し、前記外
    部印加磁界Hbを記録ビーム照射位置から、少なくとも
    記録ビーム照射後ベリファイ用再生ビームが照射される
    までの間に温度降下が生じ、媒体温度がほぼ室温まで降
    下する点までにわたって印加することを特徴とする光磁
    気ディスクの記録再生方法。
JP5172592A 1992-03-10 1992-03-10 光磁気ディスク及びその光磁気ディスクの記録再生方法 Pending JPH05258372A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5637394A (en) * 1993-12-17 1997-06-10 Sharp Kabushiki Kaisha Magneto-optical recording medium and method of reproducing magneto-optical information using thereof

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5637394A (en) * 1993-12-17 1997-06-10 Sharp Kabushiki Kaisha Magneto-optical recording medium and method of reproducing magneto-optical information using thereof

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