JPH05254638A - ワークの整列供給装置 - Google Patents

ワークの整列供給装置

Info

Publication number
JPH05254638A
JPH05254638A JP7113891A JP7113891A JPH05254638A JP H05254638 A JPH05254638 A JP H05254638A JP 7113891 A JP7113891 A JP 7113891A JP 7113891 A JP7113891 A JP 7113891A JP H05254638 A JPH05254638 A JP H05254638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
posture
image
attitude
detection sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7113891A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Yoshiki
昌志 吉木
Yusuke Yamaguchi
雄介 山口
Hiroyuki Aritoshi
弘幸 有年
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP7113891A priority Critical patent/JPH05254638A/ja
Publication of JPH05254638A publication Critical patent/JPH05254638A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 シュートでワーク1ヶずつの切り出しと姿勢
修正を行い、ワークを撮像した画像信号を画像処理装置
にて処理し、姿勢の合否判定を行う。 【構成】 加振機13の上にシュート1を設け、シュー
ト近傍に画像処理装置16を設け、シュートは断面が凹
形部分の切り出し部2とU字形部分の姿勢修正部3とV
字形部分の姿勢保持部4から成り、シュートはこの順に
接続して下り傾斜とし、凹形部分2に複数本のシリンダ
5,6と電磁チャック7とワ−ク検出センサ8を設け、
U字形部分3とV字形部分4には各々電磁チャック9,
11とワ−ク検出センサ10,12を設け、V字形部分
4の上方にはカメラ14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄管継手等の特定形状ワ
ークを整列させ、供給する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄管継手でエルボやチ−の特定形
状のワ−クの姿勢を整列させて供給するには、振動式ボ
ウルフィ−ダのボウル内壁にらせん階段状に取り付けた
給送路に、対象ワ−クの形状、寸法に対応させたジャマ
板、切り欠き等を設け、給送路途上で、ワ−クの姿勢を
整列させる方法が一般的である。しかしながら、この方
法では装置が専用機となり、ワ−クの形状、寸法の変更
に対する汎用性がなく、多品種の生産には適用できな
い。ワ−クの1ヶ切り出しについては、実開昭62−1
81349号公報に、交互に出入り可能な一対のシャッ
タの作動による方法がある。循環式振動フィ−ダと画像
処理装置を組合せ、多品種対応したものとして、特開昭
60−102314号公報と特開平1−5742号公報
に開示がある。共に振動フィ−ダでのワ−クの切り出
し、画像処理装置による個数計測と姿勢認識を行うもの
で、2次元的形状のワ−クを対象としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実開昭62−1813
49号公報の開示例ではシャッタ間の距離の調整をワ−
クの形状、寸法に合わせる等の前準備や段取りが必要で
あり、多品種生産では生産性が低下する。特開昭60−
102314号公報と特開平01−5742号公報では
1ヶずつの切り出し機能及び姿勢修正機能がないため、
処理タクトや計測デ−タ量等で画像処理の負担が大き
く、システムの安定性が欠け易い。また、姿勢の自由度
の高い立体形状のものには適用できない。本発明は鉄管
継手のような形状の多品種のワ−クに対して、ワ−クの
1ヶづつの切り出しと姿勢の修正及び規制の安定を図
り、調整不要とする等により、多品種のワ−クを整列供
給する装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】多品種のワ−クへの対応
のために、ワ−クの貯留と供給及び1ヶずつの切り出し
と姿勢修正を分離し、ワ−クの貯留と供給はツ−リング
機能のない汎用ボウルフィ−ダ等を用い、1ヶずつの切
り出しと姿勢修正に以下に示すシュ−トを用いるもので
ある。シュ−トはワ−クの進行方向に断面形状が凹形部
分と先細りのU字形部分とV字形部分の3部分からな
り、進行方向に下り傾斜で加振機上に設置されており、
凹形部分ではワ−クの1ヶづつの切り出しを、U字形部
分では姿勢修正を、V字形部分では姿勢保持と画像処理
装置による姿勢判定を行う。シュ−トの凹形部分とU字
形部分、U字形部分とV字形部分は連続的に接続され、
一体化されている。凹形部分の切り出し部は2本のシリ
ンダと電磁チャックとワ−ク検出センサが、U字形部分
の姿勢修正部とV字形部分の姿勢保持部は電磁チャック
とワ−ク検出センサが取り付けられており、姿勢保持部
の上方に照明とカメラが設置されている。
【0005】画像処理においては、V字形姿勢保持部の
谷の位置に対応する画像メモリ上の位置に基準線を設
け、その基準線とワーク画像の重心位置との相対的な位
置関係を求める手段と、ワーク画像上の任意の位置に複
数のウィンドウを設け、ウィンドウ内のワーク画像部分
の面積を求めることにより、ワークの凹凸の方向を求め
る手段とを併用して、ワーク姿勢の合否を判定する。
【0006】
【実施例】以下、実施例に従い、本発明を説明する。図
1は実施例の正面図、図2は図1の矢視E−Eを示す平
面図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2のB−B
断面図、図5は図2のC−C断面図、図6は図2のD−
D矢視を示す。図1と図2に示すように、上方が開放さ
れた側板と底板からなるシュ−ト1はワ−ク進行方向に
振動を加える加振機13、ワ−クのエスケ−プメントを
行う切り出し部2、姿勢修正部3、姿勢保持部4より構
成される。切り出し部2の断面形状は図3に示す凹形、
姿勢修正部3の断面形状は図4と図5に示すような先細
りのU字形、姿勢保持部4の断面形状は図6に示すV字
形である。切り出し部2はワ−クの入口側の左端側板面
にシリンダ5が、シリンダ5の右方で左端から切り出し
部2の長さの3分の2付近の側板面にシリンダ6が、シ
リンダ6の真下で底板外面に電磁チャック7が、電磁チ
ャック7の右端で側板面にワ−ク検出センサ8が取り付
けられている。姿勢修正部3は左端から姿勢修正部3の
長さの4分の3付近の右端側の下外面に電磁チャック9
が、電磁チャック9の真上の側板面にワ−ク検出センサ
10が取り付けられている。姿勢保持部4は左端から姿
勢保持部4の長さの5分の2付近の下外面に電磁チャッ
ク11が、電磁チャック11の右上方の側板面にワ−ク
検出センサ12が取り付けられている。シュ−ト1の材
質は非鉄系金属で、切り出し部2と姿勢修正部3のシュ
−ト(内)面はゴムシ−トとゴムシ−トの上面にテフロ
ンシ−トが貼られており、姿勢保持部4のシュ−ト
(内)面は白色系のテフロンシ−トが貼られている。
【0007】切り出し部2でのシリンダ5とシリンダ6
との間隔は対象ワ−クの最大寸法の1.5倍程度で、切
り出し部2の幅は対象ワ−クの最大寸法の1.2倍であ
る。底板の形状は姿勢修正機能はないが、ワ−クの円滑
な切り出しと電磁チャック7による安定した固定のため
に、平坦な形状となっている。姿勢修正部3の底面は対
象ワ−クの最大口径の1.5倍〜2.5倍の半径の円弧
状で、右側(進行方向)程、円弧の半径は小さく、円弧
の角度は大きくなる形状である。姿勢修正部3上のワ−
クは加振機13の振動により、ワ−クの重心が低い安定
した位置となるように円弧上のシュ−ト面を滑りなが
ら、姿勢が移動していく。更に、シュ−ト面を右方に進
行するにつれ、円弧の半径が小さくなり、ワ−クの姿勢
は変化の自由度が減り、制約される。そして、ワ−クは
円弧面にならった姿勢となっていく。姿勢修正部3の長
さは振動送りによる姿勢修正時間約4秒を満足する移動
距離で、本実施例では300mmとした。姿勢保持部4
の長さは対象ワ−クの最大長さの1.5倍程度で、V字
形の角度は100度であり、V字形であることにより、
ワ−クは一定の姿勢に規制された状態になる。シュ−ト
1はワ−クの進行方向に対して、約4度の下り傾斜とな
るように設置されており、テフロンシ−トとワ−クの摩
擦係数および5G〜7Gの振動加速度では約100mm
/秒の移動速度となる。本実施例では、シリンダ5を切
り出し部2の左端に取り付けたが、前工程部の設置も可
能である。
【0008】次に、本発明の作用を説明する。自動運転
のスタ−トでシュ−ト1の下側に設けられた加振機13
が作動し、シリンダ5とシリンダ6とが一定時間毎に交
互に出入りを繰り返し、ワ−クの切り放しと1個ずつの
切り出しを行う。任意の姿勢のワ−クが切り出し部2の
左端から、ボウルフィ−ダ(図示せず)等により、供給
されると、ワ−ク検出センサ8、10、12にてワ−ク
の位置や状況を検出し、表1に示す真理値表に基づき、
シリンダ5、6及び電磁チャック7、9、11が作動
し、切り出し部2から姿勢保持部4へ移動する間に、ワ
−クの切り放しと姿勢修正を行ない、姿勢保持部4で電
磁チャック11にて固定された状態を上方に設置された
カメラ14により撮像し、画像処理装置16にて姿勢判
定を行い、所定の姿勢であれば、次工程(図示せず)へ
送り、所定の姿勢でない場合はピックアンドプレ−ス
(図示せず)等の移載機で前工程(図示せず)に循環あ
るいはシュ−ト1外に排出する。
【0009】表1に示したシリンダ5、6と電磁チャッ
ク7、9、11の動作は以下の通りである。 1)ワ−ク検出センサ8がON状態で、ワ−ク検出セン
サ8より下流側(右側)にワ−クがない場合は、シリン
ダ5、6は交互の出入りの繰り返しを行い、電磁チャッ
ク7、9、11はOFF状態である。 2)ワ−クがワ−ク検出センサ8とワ−ク検出センサ1
0の間にいる時は、ワ−ク検出センサ8がONでもOF
Fでも1)と同じ動作状態である。 3)ワ−ク検出センサ8とワ−ク検出センサ10がON
で、更にワ−ク検出センサ8とワ−ク検出センサ10の
間にワ−クがある時は、シリンダ5、6は出の状態で、
電磁チャック7はON状態となり、電磁チャック9、1
1はOFF状態である。 4)ワ−ク検出センサ10の位置にあるワ−クが右方に
移動し、ワ−ク検出センサ10がOFFになり、ワ−ク
検出センサ8とワ−ク検出センサ10の間にあったワ−
クがワ−ク検出センサ10の位置に到達し、ワ−ク検出
センサ10がONになると、電磁チャック9がON状態
になる。 他は3)と同じ動作状態である。 5)4)でワ−ク検出センサ10の位置から右方に移動
したワ−クがワ−ク検出センサ12の位置に到達し、ワ
−ク検出センサ12がONになると、電磁チャック11
がON状態になる。 6)ワ−ク検出センサ12がONになり、電磁チャック
11でワ−クが固定されると、画像処理装置16が作動
し、ワ−クの撮像と姿勢計測を行う。姿勢判定後、電磁
チャック11がOFF状態になり、判定結果に基ずきワ
−クはシュ−ト1外へ移動する。 7)ワ−ク検出センサ12がOFFになると、電磁チャ
ック7、9がOFF状態になり、ワ−クの移動を可能に
する。シリンダ6は電磁チャック7がOFF状態になっ
た約1秒後にシリンダロッドが入り、その後はシリンダ
5と一定時間毎に交互に出入りを繰り返し、切り出し部
2へワ−クの導入を行う。 8)ワ−ク検出センサ8、10の位置にいたワ−クがワ
−ク検出センサ10、12の位置に到達し、ワ−ク検出
センサ10、12がそれぞれONになると、電磁チャッ
ク9、11がそれぞれON状態になり、ワ−クの固定を
行う。ワ−ク検出センサ12がONであれば、6)に示
した姿勢判定を行う。 9)切り出し部2に供給され、ワ−ク検出センサ8で検
出されたワ−クは、ワ−ク検出センサ10の位置あるい
はワ−ク検出センサ8とワ−ク検出センサ10の間にワ
−クがなければ、そのまま通過し、右方に移動を続け、
シリンダ5、6は一定時間毎の交互の出入りを繰り返
す。 10)ワ−ク検出センサ8がONになり、ワ−ク検出セ
ンサ10の位置あるいはワ−ク検出センサ8とワ−ク検
出センサ10の間にワ−クがあれば、電磁チャック7が
ON状態になり、ワ−クの固定を行い、シリンダ5、6
は出の状態になる。 11)シリンダ5、6と電磁チャック7、9、11は
3)〜10)に示した動作を繰り返すことで、ワ−クの
移動、切り放し、姿勢修正そして姿勢判定を行い、次工
程へ所定の姿勢のワ−クを供給する。 12)自動停止はシリンダ5が出の状態になり、シュ−
ト1上のワ−クが処理され、ワ−ク検出センサ8、1
0、12がすべてOFFになると、約5秒後、シリンダ
6の作動が停止し、加振機13も停止し、自動運転が終
わる。
【0010】
【表1】 注1)S0はワ−ク検出センサ8、S1はワ−ク検出セ
ンサ10、S2はワ−ク検出センサ12の位置を、S1
2はワ−ク検出センサ8とワ−ク検出センサ10との
間、S23はワ−ク検出センサ10とワ−ク検出センサ
12との間を表しており、ONはその位置あるいはその
間にワ−クがある状態を意味する。 注2)C1はシリンダ5のことで、「出」はシリンダロ
ッドが出た状態を「−」は出入りの動作を繰り返してい
る状態を表す。 注3)M1は電磁チャック7、M2は電磁チャック9、
M3は電磁チャック11を意味し、ONはマグネットが
励磁状態を表す。
【0011】次に姿勢を判定する画像処理について説明
する。本発明の画像処理部は、図1に示すように、カメ
ラ14、照明装置15および画像処理装置(図示せず)
より構成する。カメラ14は、撮像面のy軸がV字形姿
勢保持部の谷とほぼ平行になるように配置する。また、
対象となるワーク画像は図7および図8に示すものであ
る。
【0012】動作の概略は次の通りである。V字形姿勢
保持部にワークが流れてきて、シュート制御装置(図示
せず)から画像処理スタート命令が発行され、画像処理
装置がその命令を受け取ると、画像処理装置は画像処理
を開始し、ワークの姿勢の合否を判定し、その結果をシ
ュート制御装置に応答する。シュート制御装置は応答を
受け取り、その応答が正しい姿勢であるという応答であ
れば、ワークをそのまま次工程(図示せず)に送り、正
しくないという応答であれば、ピックアンドプレース
(図示せず)等の移載機で前工程(図示せず)に循環あ
るいはシュート1外へ排出する。
【0013】以下、画像処理によるワーク姿勢の合否を
判定する手段について説明する。ワーク姿勢の合否判定
手段は大きく2つの主工程に分けることができる。一方
は判定の基準となる教示データを作るための教示工程、
もう一方は実際にワークを次工程に流す時に姿勢の合否
を判定する判定工程である。
【0014】教示工程は次のように3つに分けることが
できる。 (1)ワーク画像の抽出 (2)ワーク特徴量の計測 (3)姿勢合否の判定基準作成 また、判定工程は次のように3つに分けることができ
る。 (1)ワーク画像の抽出 (2)ワーク特徴量の計測 (3)姿勢合否の判定
【0015】まず、2つの主工程において共通な工程の
一つであるワーク画像の抽出手段を説明する。ワーク画
像は次の手順で抽出する。 (1)ワークのない状態の画像(背景画像)を撮像する
(画像Aとする)。 (2)ワークのある状態の画像を撮像する(画像Bとす
る)。 (3)画像Aと画像Bとの差をとり、画像Cをつくる。 (4)画像Cを2値化する。 (5)ノイズ除去する。 これによりノイズが極めて減少し、ワークの形状が正確
に抽出でき、ワークの姿勢も正確に計測できる。
【0016】2つの主工程において共通な工程のもう一
つの工程であるワーク特徴量の計測手段を図9を参照し
ながら説明する。ワーク特徴量の計測項目は、次の通り
である。 (1)面積 (2)周囲長 (3)円形度 ただし、円形度 = (周囲長)2
/ 面積 (4)慣性主軸L1に平行な外接長方形Sの長辺と短辺
との比 (5)慣性主軸L1が撮像面のx軸となす角 (6)ワークの重心Gのx座標が、x軸に直交するよう
に設定した基準線L0よりも、プラス側にあるのか、マ
イナス側にあるのかというプラスあるいはマイナスの符
号 (7)ワークの凹凸がx軸について、プラス側に凸なの
か、マイナス側に凸なのかというプラスあるいはマイナ
スの符号
【0017】これらの計測項目のうち(1)から(4)
は、同一ワークについては不変量であるから主に異品種
混入の検出を目的とし、(5)から(7)は主に姿勢判
定を目的としている。(1)から(5)の項目について
は、各値が教示工程にて作成した教示データの範囲内に
入っていれば合格とする。(6)、(7)については両
者の符号が同じ場合に合格にするか、異なっている場合
に合格にするかを教示しておき、判定工程において両者
の符号を計測し、両者の符号の同異によって姿勢の合否
を決定する。
【0018】以下、姿勢判定手段を具体的に説明する。
計測項目(6)および(7)は単に2次元的な姿勢の判
定を行うものではなく、次の目的で計測するものであ
る。本発明においては、ワークの姿勢をできるだけ一定
にするためにV字形姿勢保持部を使用しているので、ワ
ークの物理的な拘束面はV字形姿勢保持部の右側面と左
側面との2つがある。従って、撮像した時にワークが同
じ姿勢をとったように見える場合でも、右側面に沿って
いる場合と、左側面に沿っている場合とでは、3次元空
間内での姿勢は異なっている。そしてこの違いは、ワー
ク姿勢の合否に影響を及ぼす場合もある。そこで、上記
基準線L0を設定し、計測項目(6)を実施することに
より、ワークが右側面に沿っているのか、左側面に沿っ
ているのかを認識し、計測項目(7)を実施した結果と
組み合わせて、ワークの3次元的な姿勢の合否を簡易的
に判定することを目的とするものである。尚、この基準
線L0はV字形姿勢保持部の谷の位置に設定されなけれ
ばならないが、その設定は教示工程で行うので、教示工
程の説明時に基準線の設定方法を説明する。
【0019】上記計測項目(7)は、ワークがx軸につ
いて、プラス側に凸なのか、マイナス側に凸なのかを計
測するものである。その計測方法を以下に説明する。ま
ず、ワーク画像上において凹凸の決定できる適切な位置
に、適切な大きさのウィンドウを設定する。図9に示す
例においては、4つのウィンドウW1からW4を設定
し、ウィンドウ内のワーク部分の面積において、x軸に
ついてよりマイナス側の2つのウィンドウW1およびW
3の面積の和と、よりプラス側の2つのウィンドウW2
およびW4の面積の和とを比較し、どちらの面積が大き
いかで凹凸を判断する。この例ではx軸についてよりマ
イナス側の2つのウィンドウW1およびW3内のワーク
部分の面積の和(図9中の斜線部)が大きいので、マイ
ナス側に凸だという判定になる。尚、ウィンドウの位置
および大きさは教示工程で設定する。また、ウィンドウ
の設定方法の説明は教示工程の説明時に行う。
【0020】次に判定工程の中の姿勢合否の判定手段を
説明する。姿勢合否の判定には主に上記計測項目のうち
の(6)、(7)を用いている。本発明の特徴のひとつ
であるところの計測項目(6)、(7)は、本発明にお
いて姿勢判定に以下のように寄与している。ワークの姿
勢は例えば図10および図11に示すものが合格であ
り、図12および図13に示すものは不合格であると定
義してあるものとする。計測項目(6)の基準線L0
は、後で説明するように、V字形姿勢保持部の谷の付近
に設定される。計測項目(7)のウィンドウW1からW
4は、これも後で説明するように、図9に示す位置に設
定される。
【0021】合格の姿勢を示す図10を見てみると、計
測項目(6)においてはワークの重心が基準線L0より
もプラス側にあり、計測項目(7)においては、x軸に
対してよりマイナス側のウィンドウW1およびW3内の
面積の和がより大きく、マイナス側に凸であることがわ
かる。従って、この姿勢の場合には、(6)からは「プ
ラス」、(7)からは「マイナス」が計測結果として得
られ、「符号が異なっている」という結論が得られる。
【0022】第2の合格の姿勢を示す図11を見てみる
と、計測項目(6)においてはワークの重心が基準線L
0よりもマイナス側にあり、計測項目(7)において
は、x軸に対してよりプラス側のウィンドウW2および
W4内の面積の和がより大きく、プラス側に凸であるこ
とがわかる。従って、この姿勢の場合には、(6)から
は「マイナス」、(7)からは「プラス」が計測結果と
して得られ、図10に示す例と同様「符号が異なってい
る」という結論が得られる。
【0023】不合格の姿勢を示す図12を見てみると、
撮像したワーク画像は図11と同じ姿勢に見えるが、計
測項目(6)においてはワークの重心が基準線L0より
もプラス側にあり、計測項目(7)においては、x軸に
対してよりプラス側のウィンドウW2およびW4内の面
積の和がより大きく、プラス側に凸であることがわか
る。従って、この姿勢の場合には、(6)からは「プラ
ス」、(7)からも「プラス」が計測結果として得ら
れ、「符号が同じである」という結論が得られる。
【0024】第2の不合格の姿勢を示す図13を見てみ
ると、撮像したワーク画像は図10と同じ姿勢に見える
が、計測項目(6)においてはワークの重心が基準線L
0よりもマイナス側にあり、計測項目(7)において
は、x軸に対してよりマイナス側のウィンドウW1およ
びW3内の面積の和がより大きく、マイナス側に凸であ
ることがわかる。従って、この姿勢の場合には、(6)
からは「マイナス」、(7)からも「マイナス」が計測
結果として得られ、図12に示す例と同様「符号が同じ
である」という結論が得られる。
【0025】4例の姿勢を示したが、これらの例より計
測項目(6)と(7)の符号が異なっていれば合格と
し、同じであれば不合格とするように教示すればよいと
結論できる。また、別の形状をもつワークについては、
逆に計測項目(6)と(7)の符号が同じであれば合格
とし、異なっていれば不合格とするように教示すればよ
い場合もある。
【0026】また、図14に示すように計測項目
(6)、(7)のみでは、姿勢の合否判定が不十分な場
合には、さらに、計測項目(5)の慣性主軸の傾きL1
を計測することにより、精度の高い計測が可能である。
このように本発明は、計測項目(5)、(6)および
(7)のような簡単な手段を組み合わせることにより、
3次元的なワークの姿勢の合否の判定を可能とした。
【0027】次に教示工程における姿勢合否の判定基準
作成について説明する。判定基準として作成する教示デ
ータおよび作成の順序は次のとおりである。 (1)ウィンドウ内面積の大きい方向を凸と定義する
か、小さい方向を凸と定義するか (2)計測項目(6)の符号と計測項目(7)の符号
が、一致している時に合格とするか、異なっている時に
合格とするか。 (3)計測項目(7)で使用するウィンドウの設定 (4)面積の最大値、最小値 (5)周囲長の最大値、最小値 (6)円形度の最大値、最小値 (7)慣性主軸に平行な外接長方形の長辺と短辺との比
の最大値、最小値 (8)慣性主軸が撮像面のx軸となす角の最大値、最小
値 (9)計測項目(6)で使用する基準線の設定
【0028】教示データ(1)の、ウィンドウ内面積の
大きい方向を凸と定義するか、小さい方向を凸と定義す
るか、であるが、これはワークの形状によって、ウィン
ドウの位置をワークの凹凸がわかるように効果的に設定
し、それを基にしてどちらかを選ぶ。例えば図9に示す
形状では、ウィンドウ内面積の大きい方向が凸であると
定義し、図15に示す形状ではウィンドウ内面積の小さ
い方向が、凸であると定義する。
【0029】教示データ(2)は、ワークの形状および
ウィンドウの位置によって、符号が同じ場合を合格とす
るか、異なる場合を合格とするかを設定する。例えば、
前にも説明したように、図9に示す形状のときには、計
測項目(6)と(7)との符号が異なる場合を合格と設
定し、図15に示す形状の時には符号が同じ場合を合格
と設定する。
【0030】次に教示データ(3)のウィンドウの設定
手順を説明する。ウィンドウ設定の要素としては位置お
よび大きさがある。まず、ウィンドウの位置についてで
あるが、図9に示す例では、慣性副軸L2と慣性主軸に
平行な外接長方形Sの長辺との、2つの交点P1、P2
を各ウィンドウの一つの頂点とし、外接長方形Sが縦長
のときは2つのウィンドウを縦に並べ、外接長方形Sが
横長のときは2つのウィンドウを横に並べて設定する。
ウィンドウはウィンドウ内の面積の計算を簡単化するた
め、ウィンドウの各辺が撮像面の座標軸に平行になるよ
うに設定する。従って、上記の様に設定すると外接長方
形Sからウィンドウがはみだしてしまうが、上記の条件
を満たし、かつ、そのはみだし量が最小になる位置にウ
ィンドウを設定する。各ウィンドウの位置は、慣性副軸
L2の方程式、慣性主軸L1の傾きおよび慣性主軸に平
行な外接長方形Sの2つの長辺の方程式を求めれば簡単
に計算できる。
【0031】また、図15に示す例では、慣性主軸に平
行な外接長方形Sの各頂点をウィンドウのひとつの頂点
とし、ウィンドウの各辺が撮像面の座標軸に平行になる
ように、かつ、外接長方形Sからのはみだし量が最小に
なるように設定する。この場合のウィンドウの位置は、
慣性主軸L1の傾きおよび慣性主軸に平行な外接長方形
Sの4つの頂点座標を求めれば簡単に計算できる。
【0032】次にウィンドウの大きさは、図9に示すよ
うにウィンドウ内のワーク部分の面積において、ウィン
ドウW1とW3の面積の和とウィンドウW2とW4の面
積の和との差が最も大きくなるように設定する。例えば
一方の面積の合計値が0であるように設定すると差をよ
り大きくすることができる。
【0033】教示データ(4)から(9)は、ワークの
合格となる姿勢を替えながら数十回計測し(本実施例で
は30から40回)、統計的に最大値と最小値を設定す
る。教示データ(4)から(7)の最大値および最小値
は、 最大値 = 計測値の平均 + 3 × 標準偏差 最小値 = 計測値の平均 − 3 × 標準偏差 で求める。また、教示データ(8)の最大値および最小
値は、 最大値 = 計測値のうちの最大値 × (1 +
α) 最小値 = 計測値のうちの最小値 × (1 −
α) ただし、0<α<1 で求める。尚、本実施例ではα=0.05とした。
【0034】教示データ(9)の基準線L0は以下のよ
うにして設定する。数十回の姿勢計測のときに、x軸に
ついてよりマイナス側に凸な場合およびよりプラス側に
凸な場合のワーク重心Gのx座標値の平均値を各々につ
いて求める。そして、さらに2つの平均値の平均xm
求め、x=xmという方程式を基準線L0として設定す
る。カメラは撮像面のy軸がV字形姿勢保持部の谷とほ
ぼ平行になるように配置してあり、また、上記のように
して基準線L0を求めるので、基準線L0はV字形姿勢
保持部の谷とほぼ一致した位置に設定されることにな
る。
【0035】説明の都合上、教示工程よりも判定工程を
先に説明したが、実際にはこの逆で、判定工程の前に教
示工程を実施しておく必要がある。本実施例の説明で
は、カメラの撮像面のy軸がV字形姿勢保持部の谷に平
行になるように配置してあるものとして説明したが、撮
像面のx軸をV字形姿勢保持部の谷に平行になるように
配置しても、同様に本発明が実施できる。また、本実施
例においては2種類のワーク形状の姿勢判別例を示した
が、他の形状のワークにも応用は可能である。
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、例えば
振動式ボウルフィーダのボウルを交換せずに複数品種の
ワークを整列することが可能なので、段取り替えの時間
短縮に効果があり、汎用性にも富んでいる。また、複数
品種のワークを高い確率で正しい姿勢に矯正し、その姿
勢を簡単な方法の組合せで正確かつ短時間に計測し、姿
勢が不正の場合には次工程にワークを流さないようにす
るので、次工程に遅滞なく正しい姿勢のワークを供給す
ることができ、生産性の向上に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図
【図2】図1の矢視E−Eを示す平面図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】図2のB−B断面図
【図5】図2のC−C断面図
【図6】図2のD−D断面図
【図7】第1の対象ワークの画像を示す図
【図8】第2の対象ワークの画像を示す図
【図9】第1の対象ワークの姿勢の求め方を説明する図
【図10】合格の姿勢を示す図
【図11】第2の合格の姿勢を示す図
【図12】不合格の姿勢を示す図
【図13】第2の不合格の姿勢を示す図
【図14】慣性主軸の傾きの作用を説明する図
【図15】第2の対象ワークの姿勢の求め方を説明する
【符号の説明】
1 シュ−ト 2 切り出し部 3 姿勢修正部 4 姿勢保持部 5 シリンダ 6 シリンダ 7 電磁チャック 8 ワ−ク検出センサ 9 電磁チャック 10 ワ−ク検出センサ 11 電磁チャック 12 ワ−ク検出センサ 13 加振機 14 カメラ 15 照明装置 L0 重心位置の符号を判定するための基準線 L1 慣性主軸 L2 慣性副軸 S 慣性主軸に平行な外接長方形 P1 外接長方形の一方の長辺と慣性副軸との交点 P2 外接長方形のもう一方の長辺と慣性副軸との交点 W1ないしW4 凹凸方向判定用ウィンドウ
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図16】ウインドの位置を説明するための図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加振機の上にシュートを設け、シュート
    近傍に画像処理装置を設け、シュートは断面が凹形部分
    とU字形部分とV字形部分から成り、シュートはこの順
    に接続して下り傾斜とし、凹形部分に複数本のシリンダ
    と電磁チャックとワ−ク検出センサを設け、U字形部分
    とV字形部分には各々電磁チャックとワ−ク検出センサ
    を設け、V字形部分の上方にはカメラを設け、ワークを
    撮像した画像信号を画像処理装置にて処理することが可
    能なことを特徴とするワ−クの整列供給装置。
  2. 【請求項2】 シュ−トの内面はテフロン(登録商標)
    とし、U字形部分はワークの進行方向に向かって円弧の
    半径を小さくし、円弧の半径はワ−クの大きさのの1.
    5倍〜2.5倍とする請求項1記載のワ−クの整列供給
    装置。
  3. 【請求項3】 画像処理装置は、V字形部分の谷に対応
    する画像メモリに基準線を設ける手段と、ワークの画像
    の重心位置との相対的な位置関係を求める手段と、ワー
    クの画像の任意の位置に複数のウィンドウを設けワーク
    の画像部分の面積を求める手段から成る請求項1記載の
    ワークの整列供給装置。
JP7113891A 1991-04-03 1991-04-03 ワークの整列供給装置 Pending JPH05254638A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7113891A JPH05254638A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 ワークの整列供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7113891A JPH05254638A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 ワークの整列供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05254638A true JPH05254638A (ja) 1993-10-05

Family

ID=13451928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7113891A Pending JPH05254638A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 ワークの整列供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05254638A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08323669A (ja) 部品供給方法およびその装置
EP0218259B1 (en) Method and apparatus for calculating position and orientation by combination of features of partial shapes
US4630225A (en) System for detecting orientation of articles
US20070179671A1 (en) Tracking and handling device
US10507990B2 (en) Article transport system and transport system controller
JP2019111640A (ja) 物品搬送装置、ロボットシステムおよび物品搬送方法
CN109384039B (zh) 物品搬运装置
JP2000219317A (ja) 荷役仕分け装置
CA2516179C (en) Method and apparatus for visually indexing objects upon a moving surface
EP4015097A1 (en) Picking device
JPH06147836A (ja) シート寸法測定装置
JP2000263482A (ja) ワークの姿勢探索方法および姿勢探索装置ならびにロボットによるワーク把持方法およびワーク把持装置
JPH05254638A (ja) ワークの整列供給装置
JP5868257B2 (ja) ワークの位置検出方法及びそれを用いたワークの搬送方法
JPH0597231A (ja) ワークの整列供給装置
JP7436170B2 (ja) ロボットシステム
JPH10118975A (ja) ハンドリング位置認識方法および認識装置
GB2356699A (en) Providing information of moving objects
JP7303412B2 (ja) ワークカウント制御システム、パーツフィーダ
JPH06244595A (ja) 電子部品装着装置
JPH06137837A (ja) 視覚姿勢選別装置における部品姿勢判定方法
WO2023026452A1 (ja) 3次元データ取得装置
JP6938328B2 (ja) 部品回転角度検出方法
JPH0737104A (ja) 画像処理方法および同装置
WO2024095895A1 (ja) 処理方法、処理プログラムおよび処理システム