JPH05252102A - 単信個別通話切断方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】単信で個別通話を行っている発信移動局１が通
話を終らする時、上り制御チャネルを通して切断要求信
号２８を無線基地局を制御する基地局制御装置５へ送出
する。 【効果】通話チャネルに個別通話をしている移動局が出
している電波以外の電波によるキャリアの存在があって
も、単信個別通話を正常に終了させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は移動体通信方式に関し、
特に単信で個別通話をしている移動局の単信個別通話切
断方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の単信個別通話の切断方式を図３を
用いて説明する。

【０００３】発信移動局からの上り制御チャネルの発呼
信号を受信した基地局制御装置は、受信した発呼信号を
交換局へ中継する。次に交換局は発信移動局に通話チャ
ネルを割当てるため通話チャネル割当て信号を基地局制
御装置へ送出する。通話チャネル割当て信号を受信した
基地局制御装置は、制御チャネル無線機を通して通話チ
ャネル割当て信号を下り制御チャネルへ送出すると同時
に該当する通話チャネル無線機を送信状態とし、下り通
話チャネルへキャリアと通話監視信号を送出する。

【０００４】下り制御チャネルで放送された通話チャネ
ル割当て信号を受信した発信移動局は割当てられた通話
チャネルへ移り、下り通話チャネルで放送されている通
話監視信号を受信した後、上り通話チャネルへキャリア
と下り通話チャネルで放送されている通話監視信号と同
じ通話監視信号を送出する。上り通話チャネルのキャリ
ア及び通話監視信号を受信した基地局制御装置は交換局
へ通話チャネル接続完了を報告する。

【０００５】通話チャネル接続完了信号を受信した交換
局は基地局制御装置へ呼出し信号を送出し、呼出し信号
を受信した基地局制御装置は下り制御チャネルを通して
着信移動局へ呼出し信号を送出する。呼出し信号を受信
した着信移動局は呼出し応答を上り制御チャネルで返送
し、呼出し応答を受信した基地局制御装置は呼出し応答
を交換局へ中継する。

【０００６】呼出し応答を受信した交換局は基地局制御
装置へ発信移動局へ割当てた通話チャネルと同じ通話チ
ャネルの情報を含んだ通話チャネル割当て信号を送出す
る。通話チャネル割当て信号を受信した基地局制御装置
は、発信移動局へ下り通話チャネルを通してキャリアス
トップ信号を送出する。

【０００７】キャリアストップ信号を受信した発信移動
局はキャリア及び通話監視信号の送出をストップする。
上り通話チャネルのキャリア及び通話監視信号断を検出
した基地局制御装置は、下り制御チャネルを通して先に
交換局より受信した通話チャネル割当て信号を着信移動
局へ送出する。

【０００８】通話チャネル割当て信号を受信した着信移
動局は、割当てられた通話チャネルへ移行し、上り通話
チャネルにキャリア及び通話監視信号を送出する。上り
通話チャネルのキャリア及び通話監視信号を受信した基
地局制御装置は、交換局へは応答信号を、発着両移動局
へは通話開始信号をそれぞれ送出する。これ以後、発信
移動局と着信移動局の間で単信の個別通話がプレス・ト
ゥ・トーク方式で開始される。

【０００９】通話中に基地局制御装置が上り通話チャネ
ルのキャリア及び通話監視信号断を検出した後、中断監
視タイマーをスタートさせ、このタイマーがタイムアウ
トするまで連続キャリア及び通話監視信号断と認知した
場合、基地局制御装置より交換局へ切断信号が送出され
る。また、発着信両移動局へは下り通話チャネルを通し
て通話チャネル開放信号が送出されることで通話が切断
される。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の単信個
別通話切断方式では、基地局制御装置が、一定時間長連
続して上り通話チャネルのキャリア及び通話監視信号が
オフとなっていることを検知して実行しているので、上
り通話チャネルに妨害波でキャリアが存在する場合には
切断できないという欠点がある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の単信個別通話切
断方式は、単信で個別通話のできる移動局と、この移動
局と電波の送受信を行う無線基地局と、この無線基地局
を制御する基地局制御装置と、この基地局制御装置を通
して前記移動局と一般公衆回線との接続を制御する交換
局とで構成される移動体通信システムにおいて、単信で
個別通話を行っている移動局が通話を終了する時、制御
チャネルを通して通話終了信号を前記無線基地局へ送出
する構成である。

【００１２】

【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。

【００１３】図１は本発明の一実施例の信号シーケンス
を示す図である。基地局制御装置５は、発信移動局１が
上り制御チャネルに送出した発呼信号７を制御チャネル
無線機３で受信すると、発呼情報８を交換局６へ送出す
る。発呼情報１０を受信した交換局６は基地局制御装置
５へ通話チャネル割当て情報９を送出し、通話チャネル
割当て情報９を受信した基地局制御装置５は、通話チャ
ネル割当て信号１１を下り制御チャネルを通して発信移
動局１へ送出するとともに割当てられた通話チャネルの
通話チャネル無線機４を送信状態とし、下り通話チャネ
ルへキャリア及び通話監視信号１０を送出する。

【００１４】通話チャネル割当て信号１１を受信した発
信移動局１は、チャネルを指定された通話チャネルへ切
替え、通話チャネル無線機４から送出されたキャリア及
び通話監視信号１０を受信した後、上り通話チャネルへ
キャリア及び通話監視信号１２を送出する。キャリア及
び通話監視信号１２の受信を確認した基地局制御装置５
は、通話チャネル接続完了信号１３を交換局６へ送出す
る。

【００１５】次に交換局６は基地局制御装置５へ呼出し
情報１４を送出し、呼出し情報１４を受信した基地局制
御装置５は下り制御チャネルを通して着信移動局２へ呼
出し信号１５を送出する。呼出し信号１５を受信した着
信移動局２は上り制御チャネルへ呼出し応答信号１６を
送出し、呼出し応答信号１６を受信した基地局制御装置
５は交換局６へ呼出し応答情報１７を送出する。

【００１６】呼出し応答情報１７を受信した交換局６
は、基地局制御装置５へ発信移動局１へ割当てた通話チ
ャネルと同じ情報を含む通話チャネル割当て情報１８を
送出する。通話チャネル割当て情報１８を受信した基地
局制御装置５は発信移動局１へキャリア断要求信号１９
を送出する。

【００１７】キャリア断要求信号１９を受信した発信移
動局１はキャリア及び通話監視信号断２０とし、キャリ
ア及び通話監視信号断２０を検出した基地局制御装置５
は下り制御チャネルを通して着信移動局２へ通話チャネ
ル割当て信号２１を送出する。

【００１８】通話チャネル割当て信号２１を受信した着
信移動局２は割当てられた通話チャネルへ移行すると同
時に上り通話チャネルへキャリア及び通話監視信号２２
を送出する。着信移動局２が送出したキャリア及び通話
監視信号２２の受信を確認した基地局制御装置５は、発
信移動局１及び着信移動局２へベル鳴動信号２３を下り
通話チャネルを通して送出するとともに、交換局６へ接
続完了信号３２を送出する。

【００１９】ベル鳴動信号２３を受信した発信移動局１
は自分自身でリンギングを鳴らす。また、ベル鳴動信号
２３を受信した着信移動局２は、リングバックトーンを
鳴らすとともに上り通話チャネルに送出しているキャリ
ア及び通話監視信号２２をキャリア及び通話監視信号断
２４とする。

【００２０】次に着信移動局２が応答すると、着信移動
局２は上り通話チャネルに再びキャリア及び通話監視信
号２５を送出する。上り通話チャネルのキャリア及び通
話監視信号２５を検出した基地局制御装置５は、発信移
動局１及び着信移動局２へ通話開始信号２６を下り通話
チャネルを通して送出するとともに交換局６へ応答情報
２７を送出する。これ以後発信移動局１と着信移動局２
との間でプレス・トゥ・トーク方式で単信個別通話が可
能となる。

【００２１】次に発信移動局１が通話を終了させる場
合、発信移動局１は上り制御チャネルを通して図２で示
すフォーマットの切断要求信号２８を送出する。切断要
求信号２８を受信した基地局制御装置５は交換局６へ切
断情報２９を送出する。

【００２２】切断情報２９を受信した交換局６は基地局
制御装置５へ通話チャネル開放情報３０を送出し、通話
チャネル開放情報３０を受信した基地局制御装置５は下
り通話チャネルを通して発信移動局１及び着信移動局２
へ終話信号３１を送出して通話を終了する。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、移動局ど
うしの単信個別通話を切断する場合、通話の終了を起動
する移動局が、制御チャネルを通して無線基地局に通話
終了信号を送出することにより、通話チャネルに個別通
話をしている移動局が出している電波以外の電波による
キャリアの存在があっても単信個別通話を正常に終了さ
せることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の単信個別通話切断方式の一実施例の信
号シーケンスを示す図である。

【図２】切断要求信号のフォーマットを示す図である。

【図３】従来の単信個別通話切断方式の信号シーケンス
を示す図である。

【符号の説明】

１ 発信移動局 ２ 着信移動局 ３ 制御チャネル無線機 ４ 通話チャネル無線機 ５ 基地局制御装置 ６ 交換局 ７ 発呼信号 ８ 発呼情報 ９ 通話チャネル割当て情報 １０ 下りキャリア及び通話監視信号 １１ 通話チャネル割当て信号 １２ 上りキャリア及び通話監視信号 １３ 通話チャネル接続完了信号 １４ 呼出し情報 １５ 呼出し信号 １６ 呼出し応答信号 １７ 呼出し応答情報 １８ 通話チャネル割当て情報 １９ キャリア断要求信号 ２０ 上りキャリア及び通話監視信号断 ２１ 通話チャネル割当て信号 ２２ 上りキャリア及び通話監視信号 ２３ ベル鳴動信号 ２４ 上りキャリア及び通話監視信号断 ２５ 上りキャリア及び通話監視信号 ２６ 通話開始信号 ２７ 応答情報 ２８ 切断要求信号 ２９ 切断情報 ３０ 通話チャネル開放情報 ３１ 終話信号 ３２ 接続完了情報

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 単信で個別通話のできる移動局と、この
   移動局と電波の送受信を行う無線基地局と、この無線基
   地局を制御する基地局制御装置と、この基地局制御装置
   を通して前記移動局と一般公衆回線との接続を制御する
   交換局とで構成される移動体通信システムにおいて、単
   信で個別通話を行っている移動局が通話を終了する時、
   制御チャネルを通して通話終了信号を前記無線基地局へ
   送出することを特徴とする単信個別通話切断方式。