JPH05240306A - ダンパの製造方法 - Google Patents
ダンパの製造方法Info
- Publication number
- JPH05240306A JPH05240306A JP7599092A JP7599092A JPH05240306A JP H05240306 A JPH05240306 A JP H05240306A JP 7599092 A JP7599092 A JP 7599092A JP 7599092 A JP7599092 A JP 7599092A JP H05240306 A JPH05240306 A JP H05240306A
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- Japan
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- sleeve
- axial
- damper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 円筒形を呈する軸方向部2の軸方向一端に内
周方向へ向けて環状を呈する径方向部3を設けたハブ1
を有するダンパについて、ハブ1の外周側にスリーブ4
を嵌着したときにその締め代によってハブ1の内周面1
aに歪が生じたり、ハブ1の内径寸法が設定値より小さ
くなったりするのを防止する。 【構成】 スリーブ4を前記軸方向一端から軸方向他端
へ向けて漸次縮径するテーパ状に成形し、またはハブ1
の外周面を前記軸方向一端から軸方向他端へ向けて漸次
拡径するテーパ状に成形してスリーブ4のハブ1に対す
る締め代を軸方向に偏在させ、これによりハブ1の径方
向部3に作用する圧縮応力を無くし、または少なくとも
その大きさを従来より小さくする。
周方向へ向けて環状を呈する径方向部3を設けたハブ1
を有するダンパについて、ハブ1の外周側にスリーブ4
を嵌着したときにその締め代によってハブ1の内周面1
aに歪が生じたり、ハブ1の内径寸法が設定値より小さ
くなったりするのを防止する。 【構成】 スリーブ4を前記軸方向一端から軸方向他端
へ向けて漸次縮径するテーパ状に成形し、またはハブ1
の外周面を前記軸方向一端から軸方向他端へ向けて漸次
拡径するテーパ状に成形してスリーブ4のハブ1に対す
る締め代を軸方向に偏在させ、これによりハブ1の径方
向部3に作用する圧縮応力を無くし、または少なくとも
その大きさを従来より小さくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車エンジンのクラ
ンクシャフトなど各種の回転駆動系に生起される振動を
吸収減衰するダンパに係り、特に、その製造方法に関す
る。
ンクシャフトなど各種の回転駆動系に生起される振動を
吸収減衰するダンパに係り、特に、その製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ダンパの一種として、図3に
示すように、ハブ1、スリーブ4、弾性体5および質量
体6の四部品よりなり、クランクシャフトに対して一種
の共振系を構成して該シャフトに生じる捩り振動を吸収
減衰するトーショナルダンパが知られている。ハブ1、
スリーブ4および質量体6はそれぞれ所定の金属によっ
て成形され、弾性体5は所定のゴム状弾性材によって成
形されている。ハブ1は円筒形を呈する軸方向部2の軸
方向一端(図上右端)に内周方向へ向けて環状を呈する
径方向部3を設けたものであって、その外径寸法を軸方
向の全長に亙って同じに設定されている。またスリーブ
4は一般に板金によって成形されたものであって、その
径寸法(内径寸法および外径寸法)を軸方向の全長に亙
って同じに設定されている。
示すように、ハブ1、スリーブ4、弾性体5および質量
体6の四部品よりなり、クランクシャフトに対して一種
の共振系を構成して該シャフトに生じる捩り振動を吸収
減衰するトーショナルダンパが知られている。ハブ1、
スリーブ4および質量体6はそれぞれ所定の金属によっ
て成形され、弾性体5は所定のゴム状弾性材によって成
形されている。ハブ1は円筒形を呈する軸方向部2の軸
方向一端(図上右端)に内周方向へ向けて環状を呈する
径方向部3を設けたものであって、その外径寸法を軸方
向の全長に亙って同じに設定されている。またスリーブ
4は一般に板金によって成形されたものであって、その
径寸法(内径寸法および外径寸法)を軸方向の全長に亙
って同じに設定されている。
【0003】上記ダンパは、従来、次の方法によって製
造されている。
造されている。
【0004】すなわち、先ずスリーブ4をその内径寸法
がハブ1の外径寸法より若干小さくなるように成形し、
このスリーブ4とこのスリーブ4の外周側に配置した質
量体6の間に弾性体5を介装する。介装は一般に加硫接
着によって行なわれ、この加硫接着により一体化された
三部品4,5,6は一般にブッシュと称される。次いで
スリーブ4を弾性体5および質量体6とともにハブ1の
外周側に強圧をもって嵌着する。
がハブ1の外径寸法より若干小さくなるように成形し、
このスリーブ4とこのスリーブ4の外周側に配置した質
量体6の間に弾性体5を介装する。介装は一般に加硫接
着によって行なわれ、この加硫接着により一体化された
三部品4,5,6は一般にブッシュと称される。次いで
スリーブ4を弾性体5および質量体6とともにハブ1の
外周側に強圧をもって嵌着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造方法に
対しては次の問題が指摘される。すなわち、スリーブ4
を予め細めに成形し、このスリーブ4を所定の締め代を
持たせてハブ1の外周側に嵌着しているために、嵌着
後、前記締め代によりハブ1に圧縮応力が作用してハブ
1の内周面1aに歪が生じたり、ハブ1の内径寸法dが
設定値より小さくなってしまったりする。ハブ1の内周
面1aは上記したところの径方向部3の内周面であり、
ハブ1の内径寸法dは径方向部3の内径寸法である。
対しては次の問題が指摘される。すなわち、スリーブ4
を予め細めに成形し、このスリーブ4を所定の締め代を
持たせてハブ1の外周側に嵌着しているために、嵌着
後、前記締め代によりハブ1に圧縮応力が作用してハブ
1の内周面1aに歪が生じたり、ハブ1の内径寸法dが
設定値より小さくなってしまったりする。ハブ1の内周
面1aは上記したところの径方向部3の内周面であり、
ハブ1の内径寸法dは径方向部3の内径寸法である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、円筒形を呈
する軸方向部の軸方向一端に内周方向へ向けて環状を呈
する径方向部を設けたハブを有するダンパの製造方法に
おいて、スリーブを前記軸方向一端から軸方向他端へ向
けて漸次縮径するテーパ状に成形し、前記スリーブと前
記スリーブの外周側に配置した質量体の間にゴム状弾性
材製の弾性体を介装し、前記スリーブを前記弾性体およ
び前記質量体とともに前記ハブの外周側に嵌着するダン
パの製造方法を提供する(請求項1)。また円筒形を呈
する軸方向部の軸方向一端に内周方向へ向けて環状を呈
する径方向部を設けたハブを有するダンパの製造方法に
おいて、前記ハブの外周面を前記軸方向一端から軸方向
他端へ向けて漸次拡径するテーパ状に成形し、スリーブ
と前記スリーブの外周側に配置した質量体の間にゴム状
弾性材製の弾性体を介装し、前記スリーブを前記弾性体
および前記質量体とともに前記ハブの外周側に嵌着する
ダンパの製造方法を提供する(請求項2)。
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、円筒形を呈
する軸方向部の軸方向一端に内周方向へ向けて環状を呈
する径方向部を設けたハブを有するダンパの製造方法に
おいて、スリーブを前記軸方向一端から軸方向他端へ向
けて漸次縮径するテーパ状に成形し、前記スリーブと前
記スリーブの外周側に配置した質量体の間にゴム状弾性
材製の弾性体を介装し、前記スリーブを前記弾性体およ
び前記質量体とともに前記ハブの外周側に嵌着するダン
パの製造方法を提供する(請求項1)。また円筒形を呈
する軸方向部の軸方向一端に内周方向へ向けて環状を呈
する径方向部を設けたハブを有するダンパの製造方法に
おいて、前記ハブの外周面を前記軸方向一端から軸方向
他端へ向けて漸次拡径するテーパ状に成形し、スリーブ
と前記スリーブの外周側に配置した質量体の間にゴム状
弾性材製の弾性体を介装し、前記スリーブを前記弾性体
および前記質量体とともに前記ハブの外周側に嵌着する
ダンパの製造方法を提供する(請求項2)。
【0007】
【作用】請求項1の製造方法において、スリーブのハブ
に対する締め代は、スリーブを軸方向一端から軸方向他
端へ向けて漸次縮径するテーパ状に成形したために、軸
方向一端において最も小さく、軸方向他端において最も
大きくなり、軸方向一端における締め代が零であっても
軸方向他端における締め代をもってスリーブをハブに嵌
着することが可能である。一方、ハブの径方向部は軸方
向部の軸方向一端に設けられている。したがってこの径
方向部に作用する圧縮応力を無くし、または少なくとも
その大きさを従来より小さくすることができる。請求項
2の製造方法はハブの外周面を軸方向一端から軸方向他
端へ向けて漸次拡径するテーパ状に成形することにより
同様の作用を奏する。
に対する締め代は、スリーブを軸方向一端から軸方向他
端へ向けて漸次縮径するテーパ状に成形したために、軸
方向一端において最も小さく、軸方向他端において最も
大きくなり、軸方向一端における締め代が零であっても
軸方向他端における締め代をもってスリーブをハブに嵌
着することが可能である。一方、ハブの径方向部は軸方
向部の軸方向一端に設けられている。したがってこの径
方向部に作用する圧縮応力を無くし、または少なくとも
その大きさを従来より小さくすることができる。請求項
2の製造方法はハブの外周面を軸方向一端から軸方向他
端へ向けて漸次拡径するテーパ状に成形することにより
同様の作用を奏する。
【0008】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
明する。
【0009】実施例1・・・当該実施例は請求項1に係
るものである。当該ダンパは上記したように円筒形を呈
する軸方向部2の軸方向一端(図上右端)に内周方向へ
向けて環状を呈する径方向部3を設けたハブ1を有して
いる。図1に示すように、先ず、スリーブ4を前記軸方
向一端(図上右端)から軸方向他端(図上左端)へ向け
て漸次縮径するテーパ状に成形する。図ではこのテーパ
の角度をθ1 をもって示している。次いで、このスリー
ブ4とこのスリーブ4の外周側に配置した質量体6の間
に弾性体5を介装し、更に、このスリーブ4を弾性体5
および質量体6とともにハブ1の外周側に強圧をもって
矢示方向に嵌着する。
るものである。当該ダンパは上記したように円筒形を呈
する軸方向部2の軸方向一端(図上右端)に内周方向へ
向けて環状を呈する径方向部3を設けたハブ1を有して
いる。図1に示すように、先ず、スリーブ4を前記軸方
向一端(図上右端)から軸方向他端(図上左端)へ向け
て漸次縮径するテーパ状に成形する。図ではこのテーパ
の角度をθ1 をもって示している。次いで、このスリー
ブ4とこのスリーブ4の外周側に配置した質量体6の間
に弾性体5を介装し、更に、このスリーブ4を弾性体5
および質量体6とともにハブ1の外周側に強圧をもって
矢示方向に嵌着する。
【0010】実施例2・・・当該実施例は請求項2に係
るものである。当該ダンパも上記したように円筒形を呈
する軸方向部2の軸方向一端(図上右端)に内周方向へ
向けて環状を呈する径方向部3を設けたハブ1を有して
いる。図2に示すように、先ず、ハブ1の外周面を前記
軸方向一端(図上右端)から軸方向他端(図上左端)へ
向けて漸次拡径するテーパ状に成形する。図ではこのテ
ーパの角度をθ2 をもって示している。次いで、このス
リーブ4とこのスリーブ4の外周側に配置した質量体6
の間に弾性体5を介装し、更に、このスリーブ4を弾性
体5および質量体6とともにハブ1の外周側に強圧をも
って矢示方向に嵌着する。
るものである。当該ダンパも上記したように円筒形を呈
する軸方向部2の軸方向一端(図上右端)に内周方向へ
向けて環状を呈する径方向部3を設けたハブ1を有して
いる。図2に示すように、先ず、ハブ1の外周面を前記
軸方向一端(図上右端)から軸方向他端(図上左端)へ
向けて漸次拡径するテーパ状に成形する。図ではこのテ
ーパの角度をθ2 をもって示している。次いで、このス
リーブ4とこのスリーブ4の外周側に配置した質量体6
の間に弾性体5を介装し、更に、このスリーブ4を弾性
体5および質量体6とともにハブ1の外周側に強圧をも
って矢示方向に嵌着する。
【0011】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。すなわち請
求項1および請求項2に共通して、スリーブのハブに対
する締め代を軸方向に偏在させてハブの径方向部に作用
する圧縮応力を無くし、または少なくともその大きさを
従来より小さくなるようにしたために、ハブの内周面に
歪が生じたり、ハブの内径寸法が設定値より小さくなっ
たりするのを防止し、または少なくともその程度を従来
より低減させることができる。
求項1および請求項2に共通して、スリーブのハブに対
する締め代を軸方向に偏在させてハブの径方向部に作用
する圧縮応力を無くし、または少なくともその大きさを
従来より小さくなるようにしたために、ハブの内周面に
歪が生じたり、ハブの内径寸法が設定値より小さくなっ
たりするのを防止し、または少なくともその程度を従来
より低減させることができる。
【図1】本発明の実施例に係る製造方法を示す図であっ
てスリーブをハブに嵌着する前の状態を示すダンパの半
裁断面図
てスリーブをハブに嵌着する前の状態を示すダンパの半
裁断面図
【図2】本発明の他の実施例に係る製造方法を示す図で
あってスリーブをハブに嵌着する前の状態を示すダンパ
の半裁断面図
あってスリーブをハブに嵌着する前の状態を示すダンパ
の半裁断面図
【図3】ダンパの一般構成を示す半裁断面図
1 ハブ 1a 内周面 2 軸方向部 3 径方向部 4 スリーブ 5 弾性体 6 質量体
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒形を呈する軸方向部2の軸方向一端
に内周方向へ向けて環状を呈する径方向部3を設けたハ
ブ1を有するダンパの製造方法において、スリーブ4を
前記軸方向一端から軸方向他端へ向けて漸次縮径するテ
ーパ状に成形し、前記スリーブ4と前記スリーブ4の外
周側に配置した質量体6の間にゴム状弾性材製の弾性体
5を介装し、前記スリーブ4を前記弾性体5および前記
質量体6とともに前記ハブ1の外周側に嵌着するダンパ
の製造方法。 - 【請求項2】 円筒形を呈する軸方向部2の軸方向一端
に内周方向へ向けて環状を呈する径方向部3を設けたハ
ブ1を有するダンパの製造方法において、前記ハブ1の
外周面を前記軸方向一端から軸方向他端へ向けて漸次拡
径するテーパ状に成形し、スリーブ4と前記スリーブ4
の外周側に配置した質量体6の間にゴム状弾性材製の弾
性体5を介装し、前記スリーブ4を前記弾性体5および
前記質量体6とともに前記ハブ1の外周側に嵌着するダ
ンパの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7599092A JPH05240306A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | ダンパの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7599092A JPH05240306A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | ダンパの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05240306A true JPH05240306A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=13592226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7599092A Withdrawn JPH05240306A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | ダンパの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05240306A (ja) |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP7599092A patent/JPH05240306A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |