JPH0523321A - 磁気共鳴イメージング装置の被検***置決め方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置の被検***置決め方法

Info

Publication number
JPH0523321A
JPH0523321A JP3204549A JP20454991A JPH0523321A JP H0523321 A JPH0523321 A JP H0523321A JP 3204549 A JP3204549 A JP 3204549A JP 20454991 A JP20454991 A JP 20454991A JP H0523321 A JPH0523321 A JP H0523321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
magnetic field
signal
frequency
center line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3204549A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3300895B2 (ja
Inventor
Shinji Kawasaki
崎 真 司 川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP20454991A priority Critical patent/JP3300895B2/ja
Publication of JPH0523321A publication Critical patent/JPH0523321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3300895B2 publication Critical patent/JP3300895B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 磁気共鳴イメージング装置の被検***置決め
方法において、被検体1の特定方向の中心線33を自動
的に静磁場均一空間の中心位置に合致させる。 【構成】 被検体1の所望の検査部位について目的の断
層像を撮像する前に、テーブル21に載置された被検体
の体軸方向と直交する1又は2方向を周波数エンコード
方向として信号検出を行い、この得られた信号を用いて
求めた信号強度のプロファイルから被検体1の当該方向
の中心線33を求め、この被検体の中心線33を静磁場
均一空間の中心位置に合致させるようにテーブル21の
駆動部22を制御して該テーブル21を移動させる。こ
れにより、被検体の中心線33を自動的に求めると共
に、その被検体の中心線33が静磁場均一空間の中心位
置に合致するように自動的に位置決めを行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核磁気共鳴(以下「N
MR」と略記する)現象を利用して被検体(人体)の所
望部位の断層像を得る磁気共鳴イメージング装置におい
て検査対象としての被検体の位置決めを行う方法に関
し、特に上記被検体の特定方向の中心線を自動的に静磁
場均一空間の中心位置に合致させることができる磁気共
鳴イメージング装置の被検***置決め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージング装置は、NMR現
象を利用して被検体中の所望の検査部位における原子核
スピンの密度分布、緩和時間分布等を計測して、その計
測データから被検体の任意断面を画像表示するものであ
る。この場合、永久磁石などの静磁場発生手段の内部に
形成される静磁場均一空間の中心位置に、被検体の検査
部位の中心線を合致させて信号計測を行うようにする。
【0003】しかし、磁気共鳴イメージング装置におい
ては、静磁場均一空間は有限の範囲に限られているの
で、被検体の検査部位について断層像を撮像する際に、
その検査部位が上記静磁場均一空間の中心部に位置しな
いで端部に位置する場合があり、このときは静磁場の歪
による断層像の歪等が生じ、良好な診断画像が得られな
いことがあった。そこで、被検体について撮像する際に
は、操作者は該被検体の所望部位について1度撮像を行
い、その結果被検体の検査部位が静磁場均一空間の中心
位置からずれている場合は、被検体の位置を適宜移動さ
せて上記静磁場均一空間の中心位置に合致させ、再度撮
像し直さなければならなかった。
【0004】また、検査部位について断層像を撮像する
前に所望の断面の位置を決定するための画像を撮像し、
これを用いて断面の位置決めを行う場合を考える。例え
ば、頭部を検査部位として図8の(a)に示すような頭
部の軸横断面像を撮像する場合は、予め同図(b)に示
す頭部の矢状断像を撮像し、この画像上で上記目的とす
る画像の位置設定を行う。このとき、上記の矢状断像が
図8(b)に示すように正中面で撮像されていれば、表
示された脳幹部等の位置を参考にして、直線Lで示すよ
うに目的とする軸横断面像の撮像位置を正しく設定する
ことができる。
【0005】ところが、位置決め用の画像が図9(a)
に示すように正中面からずれた位置で撮像された場合
は、脳幹部等の位置がはっきりわからず、軸横断面像の
撮像位置を正しく設定するのは困難である。そこで、従
来は、目的とする軸横断面像の位置を正しく設定するた
めに、まず、図9(b)に示すような冠状断像を撮像
し、この画像上で被検体頭部の左右方向の中心線Cを求
め、この中心線Cに沿って矢状断像を撮像することによ
り、図8(b)に示すような位置決め用の画像を得てい
た。そして、上述のように脳幹部等の位置を参考にし
て、直線Lで示すように軸横断面像の撮像位置を設定し
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の被検***置決め方法においては、被検体の検査部位
について目的の断層像を撮像する前に、1回撮像を行
い、被検体が静磁場均一空間の中心からずれている場合
には、被検体を上記静磁場均一空間の中心に再設定した
後に、画像を撮像し直さなければならなかった。また、
上記位置決め用の画像が被検体の位置決めを行うのに適
切でない場合は、その位置決め用の適切な画像を撮像す
るために、例えば図9(b)に示すような位置決め用の
補助画像を撮像しなければならなかった。従って、磁気
共鳴イメージング装置の操作者は、被検体の位置決め用
の画像及び必要に応じてその補助画像を撮像し、これら
の画像を見て被検体の位置決め或いは断層面の位置決め
を行わなければならず、操作が面倒であると共に時間が
かかるものであった。また、その分だけ被検体に対する
拘束時間も長くなるものであった。
【0007】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、被検体の特定方向の中心線を自動的に静磁場均一
空間の中心位置に合致させることができる磁気共鳴イメ
ージング装置の被検***置決め方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による磁気共鳴イメージング装置の被検***
置決め方法は、被検体に静磁場を与える静磁場発生手段
と、該被検体に傾斜磁場を与える傾斜磁場発生手段と、
上記被検体の生体組織を構成する原子の原子核に磁気共
鳴を生じさせる高周波パルスをある所定のシーケンスで
印加する制御手段と、この制御手段からの高周波パルス
により上記の磁気共鳴を生じさせるための高周波信号を
照射する送信系と、上記の磁気共鳴により放出される信
号を検出する受信系と、この受信系で検出した信号を用
いて画像再構成演算を行う信号処理系と、被検体を載置
して3軸方向に移動可能とされたテーブルと、このテー
ブルを3軸方向に移動させる駆動部とを備えて成る磁気
共鳴イメージング装置において、上記テーブルに載置さ
れた被検体の体軸方向と直交する1又は2方向を周波数
エンコード方向として信号検出を行い、この得られた信
号を用いて上記被検体の当該方向に沿う信号強度のプロ
ファイルを求め、このプロファイルから被検体の当該方
向の中心線を決め、この被検体の中心線を静磁場均一空
間の中心位置に合致させるように上記駆動部を制御して
テーブルを移動させるものである。
【0009】また、上記被検体の当該方向の中心線は、
該被検体のその方向に沿う信号強度のプロファイルにお
ける所定領域内の中央の周波数の位置を用いるとよい。
【0010】さらに、上記被検体の当該方向の中心線
は、該被検体のその方向に沿う信号強度のプロファイル
における所定領域内の最大信号強度値を示す周波数の位
置を用いてもよい。
【0011】
【作用】このように構成された磁気共鳴イメージング装
置の被検***置決め方法は、被検体の所望の検査部位に
ついて目的の断層像を撮像する前に、テーブルに載置さ
れた被検体の体軸方向(Y方向)と直交する1又は2方
向(X方向又はX,Z方向)を周波数エンコード方向と
して信号検出を行い、この得られた信号を用いて求めた
信号強度のプロファイルから被検体の当該方向の中心線
を求め、この被検体の中心線を静磁場均一空間の中心位
置に合致させるようにテーブルの駆動部を制御して該テ
ーブルを移動させる。これにより、被検体の中心線を自
動的に求めると共に、その被検体の中心線が静磁場均一
空間の中心位置に合致するように自動的に被検体の位置
決めを行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明による被検***置決め方
法が適用される磁気共鳴イメージング装置の全体構成を
示すブロック図である。この磁気共鳴イメージング装置
は、核磁気共鳴(NMR)現象を利用して被検体の断層
像を得るもので、図1に示すように、静磁場発生磁石2
と、磁場勾配発生系3と、送信系4と、受信系5と、信
号処理系6と、シーケンサ7と、中央処理装置(CP
U)8と、テーブル21と、駆動部22とを備えて成
る。
【0013】上記静磁場発生磁石2は、被検体1の周り
にその体軸方向または体軸と直交する方向に均一な静磁
場を発生させるもので、上記被検体1の周りのある広が
りをもった空間に永久磁石方式又は常電導方式あるいは
超電導方式の磁場発生手段が配置されている。磁場勾配
発生系3は、X,Y,Zの3軸方向に巻かれた傾斜磁場
コイル9と、それぞれのコイルを駆動する傾斜磁場電源
10とから成り、後述のシーケンサ7からの命令に従っ
てそれぞれのコイルの傾斜磁場電源10を駆動すること
により、X,Y,Zの3軸方向の傾斜磁場Gx,Gy,G
zを被検体1に印加するようになっている。この傾斜磁
場の加え方により、被検体1に対するスライス面を設定
することができる。
【0014】送信系4は、後述のシーケンサ7から送出
される高周波磁場パルスにより被検体1の生体組織を構
成する原子の原子核に磁気共鳴を起こさせるために高周
波信号を照射するもので、高周波発振器11と変調器1
2と高周波増幅器13と送信側の高周波コイル14aと
から成り、上記高周波発振器11から出力された高周波
パルスをシーケンサ7の命令に従って変調器12で振幅
変調し、この振幅変調された高周波パルスを高周波増幅
器13で増幅した後に被検体1に近接して配置された高
周波コイル14aに供給することにより、電磁波が上記
被検体1に照射されるようになっている。
【0015】受信系5は、被検体1の生体組織の原子核
の磁気共鳴により放出されるエコー信号(NMR信号)
を検出するもので、受信側の高周波コイル14bと増幅
器15と直交位相検波器16とA/D変換器17とから
成り、上記送信側の高周波コイル14aから照射された
電磁波による被検体1の応答の電磁波(NMR信号)は
被検体1に近接して配置された高周波コイル14bで検
出され、増幅器15及び直交位相検波器16を介してA
/D変換器17に入力してディジタル量に変換され、さ
らにシーケンサ7からの命令によるタイミングで直交位
相検波器16によりサンプリングされた二系列の収集デ
ータとされ、その信号が信号処理系6に送られるように
なっている。
【0016】この信号処理系6は、CPU8と、磁気デ
ィスク18及び磁気テープ19等の記録装置と、CRT
等のディスプレイ20とから成り、上記CPU8でフー
リエ変換、補正係数計算、画像再構成等の処理を行い、
任意断面の信号強度分布あるいは複数の信号に適当な演
算を行って得られた分布を画像化してディスプレイ20
に断層像として表示するようになっている。
【0017】シーケンサ7は、上記被検体1の生体組織
を構成する原子の原子核に磁気共鳴を起こさせる高周波
磁場パルスをある所定のパルスシーケンスで繰り返し印
加する制御手段となるもので、CPU8の制御で動作
し、被検体1の断層像のデータ収集に必要な種々の命令
を送信系4及び磁場勾配発生系3並びに受信系5に送る
ようになっている。
【0018】また、テーブル21は、上記被検体1をそ
の上面に載置するもので、互いに直交するX,Y,Zの
3軸方向に移動可能とされている。さらに、駆動部22
は、上記テーブル21を3軸方向に移動させる動力源と
なるもので、前記CPU8からの命令によりX,Y,Z
の各方向への移動の駆動力を発生するようになってい
る。
【0019】なお、上記テーブル21及び駆動部22の
具体的な構造の一例は、図2に示すようになっている。
このテーブル21は、床面に固定されたベース23と、
このベース23上で上下方向(Z方向)に移動する上下
動部24と、この上下動部24の上面に取り付けられテ
ーブル21の長手方向に沿って前後方向(Y方向)に移
動する前後動部25と、この前後動部25の上面に取り
付けられテーブル21の長手方向に直交する方向に沿っ
て左右方向(X方向)に移動する左右動部26とから成
る。また、上記ベース23には、上下動部24をCPU
8の命令により上下方向に移動させるための上下動駆動
源27が設けられ、上記上下動部24には、それぞれC
PU8の命令により、前後動部25を前後方向に移動さ
せるための前後動駆動源28及び左右動部26を左右方
向に移動させるための左右動駆動源29が設けられてい
る。そして、上記の上下動駆動源27と前後動駆動源2
8と左右動駆動源29とで駆動部22を構成している。
さらに、上記各方向の駆動源27,28,29の近傍に
は、テーブル21のX,Y,Z方向の位置を検出するロ
ータリエンコーダ等から成る位置センサ(図示省略)が
設けられており、前記CPU8に対して位置信号を送出
するようになっている。このような状態で、上記テーブ
ル21の上面に載置された被検体1は、上記左右動部2
6と一緒に、上下、前後、左右の3軸方向に沿って位置
が調整される。
【0020】ここで、本発明の被検***置決め方法は、
上記の構成の磁気共鳴イメージング装置において、テー
ブル21に載置された被検体1の体軸方向と直交する1
又は2方向を周波数エンコード方向として信号検出を行
い、この得られた信号を用いて上記被検体1の当該方向
に沿う信号強度のプロファイルを求め、このプロファイ
ルから被検体1の当該方向の中心線を決め、この被検体
1の中心線を静磁場均一空間の中心位置に合致させるよ
うに前記駆動部22を制御してテーブル21を移動させ
るものである。そして、上記被検体1の当該方向の中心
線は、該被検体1のその方向に沿う信号強度のプロファ
イルにおける所定領域内の中央の周波数の位置を用いれ
ばよい。或いは、被検体1の検査部位の断面形状が円形
又は楕円形に近いものである場合は、上記プロファイル
における所定領域内の最大信号強度値を示す周波数の位
置を用いてもよい。
【0021】次に、このような磁気共鳴イメージング装
置の被検***置決め方法の具体的な手順について、図6
に示すフローチャートを参照して説明する。まず、図2
においてテーブル21上に載置された被検体1(図示省
略)について、該被検体1の体軸方向(前後方向)をY
軸方向とし、このY軸方向と直交する面内で水平な方向
(左右方向)をX軸方向とし、上記Y軸方向と直交する
面内で垂直な方向(上下方向)をZ軸方向とする。
【0022】このような状態で被検体1について撮像を
開始する際には、まず、操作者は、図3に示すように、
ライトマーカ30を使用して上記被検体1の所望の検査
部位31、例えば頭部にライトマークを照射して、図2
に示すテーブル21上に載置された被検体1についてY
軸方向の位置を設定する(図6のステップ)。次に、
上記テーブル21を移動させ、被検体1をY軸方向へ移
動する(ステップ)。このとき、操作者は、Y軸方向
の移動スイッチ(図示省略)を操作して図2に示す前後
動駆動源28を駆動することにより、テーブル21の前
後動部25をY軸方向へ移動させる。これにより、上記
被検体1の検査部位31を静磁場発生磁石2内にて静磁
場均一空間のY軸方向の中心位置に移動する(ステップ
)。このとき、被検体1の検査部位31が静磁場均一
空間のY軸方向の中心位置に合致すると、Y方向の位置
センサ(図示省略)からの信号によってCPU8がこれ
を認知し、上記前後動駆動源28を停止させる。
【0023】次に、上記被検体1のX軸方向の中心線を
求めるための信号検出を行う(ステップ)。この場合
は、グラジエントエコー法シーケンスを用いて信号計測
を行うものとする。このとき、図1に示すシーケンサ7
からの信号により、図4(d)に示す周波数エンコード
方向をX軸方向、(c)に示す位相エンコード方向をZ
軸方向、(b)に示すスライス選択方向をY軸方向と
し、かつ位相エンコード方向には傾斜磁場を印加せず、
さらにスライス選択方向傾斜磁場は、スライス位置が上
記被検体1の検査部位31を中心とする位置でスライス
厚が例えば数mm〜数10mmとなるように設定する。また、
周波数エンコード方向は、撮像に使用する受信用の高周
波コイル14b内に被検体1が入る最大の領域が信号計
測領域となるように設定する。そして、信号計測のパラ
メータは、被検体1のプロトン密度を強く反映した信号
を得るために、繰返し時間を500〜1000ms程度、エコー
時間を数ms〜25ms程度とし、フリップ角度を10〜40度程
度とする。以上のような条件で、信号検出を1回又は複
数回繰り返して行う。このとき、複数回繰り返して信号
検出した場合は、各計測で得られた信号を加算平均す
る。
【0024】次に、このようにして得られた磁気共鳴信
号をCPU8によって周波数に関して1次元フーリエ変
換することにより、信号強度のプロファイルを求める
(ステップ)。これにより、図5(b)に示すような
被検体1の検査部位のスライス位置32におけるX軸方
向のプロファイルが、同図(a)に示すように得られ
る。このプロファイルから、次のようにして図5(b)
に示す被検体1のX軸方向の中心線33を求める。すな
わち、図5(a)に示すプロファイルについて予め実験
等によりノイズ信号レベルL0を求めておき、このレベ
ルよりも所定量だけ高いところにしきい値Ltを設定す
る。次に、上記のプロファイルの中で、しきい値Ltよ
りも大きい信号強度を示す最低周波数F1及び最高周波
数F2を求め、上記信号レベルのしきい値Ltより大きい
信号強度を示す領域F12の中央の周波数F3を求める
(ステップ)。そして、この中央の周波数F3を被検
体1のX軸方向の中心線33(図5(b)参照)を示す周
波数とみなす。
【0025】さらに、上記求めた中央の周波数F3と静
磁場均一空間の既知のX軸方向の中心位置における周波
数とを比較し、かつ信号計測時の周波数エンコード方向
の傾斜磁場強度から、上記求めた被検体1のX軸方向の
中心線33と、静磁場均一空間の既知のX軸方向の中心
位置とのずれを求める(ステップ)。ここで、磁気共
鳴周波数は、各プロトンが受ける磁場強度に比例するこ
とから、被検体1のX軸方向の中心線33の位置をXと
し、静磁場均一空間のX軸方向の中心位置をX′とし、
それぞれの位置X,X′における周波数を各々F(=F
3),F′とすると、被検体1のX軸方向の中心線33
と静磁場均一空間のX軸方向の中心位置とのずれは、次
式で求められる。 ただし、γ:プロトンの磁気回転比 G:周波数エンコード方向の傾斜磁場強度
【0026】次に、テーブル21をX軸方向に適宜移動
させ、上記のずれ(X−X′)を零とする(ステップ
)。このとき、CPU8からの命令により、図2に示
す左右動駆動源29が動作して左右動部26がX方向へ
移動する。そして、上記左右動駆動源29の近傍に設け
られた位置センサ(図示省略)からの信号により、被検
体1のX軸方向の中心線33と静磁場均一空間のX軸方
向の中心位置とのずれが零になると、CPU8からの命
令により上記左右動駆動源29を停止させ、左右動部2
6がその位置で停止する。これにより、被検体1のX軸
方向の中心線33が静磁場均一空間のX軸方向の中心位
置に合致する(ステップ)。
【0027】次に、本発明の他の実施例として、被検体
1をX軸方向及びZ軸方向に移動して該被検体1の中心
線を静磁場均一空間の中心位置に合致させる手順につい
て、図7に示すフローチャートを参照して説明する。ま
ず、テーブル21上の被検体1についてY軸方向の位置
を設定する手順(ステップA)から、該被検体1につい
て求めたX軸方向の中心線33と静磁場均一空間のX軸
方向の中心位置とのずれを求める手順(ステップG)ま
では、図6に示すステップからステップまでの手順
と全く同様に進む。
【0028】そして、上記ステップGの次に、今度は、
被検体1のZ軸方向の中心線を求めるための信号検出を
行う(ステップH)。この場合も、グラジエントエコー
法シーケンスを用いて信号計測を行うものとする。この
とき、図1に示すシーケンサ7からの信号により、図4
(d)に示す周波数エンコード方向をZ軸方向、(c)
に示す位相エンコード方向をX軸方向、(b)に示すス
ライス選択方向をY軸方向とし、かつ位相エンコード方
向には傾斜磁場を印加せず、さらにスライス選択方向傾
斜磁場は、スライス位置が上記被検体1の検査部位31
を中心とする位置でスライス厚が例えば数mm〜数10mmと
なるように設定する。また、周波数エンコード方向は、
撮像に使用する受信用の高周波コイル14b内に被検体
1が入る最大の領域が信号計測領域となるように設定す
る。その他の条件は、前述の図6のステップと全く同
様とする。以上のような条件で、信号検出を1回又は複
数回繰り返して行う。このとき、複数回繰り返して信号
検出した場合は、各計測で得られた信号を加算平均す
る。
【0029】次に、このようにして得られた磁気共鳴信
号をCPU8によって周波数に関して1次元フーリエ変
換することにより、信号強度のプロファイルを求める
(ステップI)。これにより、図示は省略したが、図5
(b)に示すと同様に被検体1の検査部位のスライス位
置におけるZ軸方向のプロファイルが、同図(a)に示
すと同様に得られる。このプロファイルから、前述の図
5(a),(b)に示す手法と全く同様にして、検出信
号についてしきい値Ltを設定し、次に、上記のプロフ
ァイルの中で、しきい値Ltよりも大きい信号強度を示
す最低周波数及び最高周波数を求め、上記信号レベルの
しきい値Ltより大きい信号強度を示す領域の中央の周
波数を求める(ステップJ)。そして、この中央の周波
数を被検体1のZ軸方向の中心線を示す周波数とみな
す。
【0030】さらに、上記求めた中央の周波数と静磁場
均一空間の既知のZ軸方向の中心位置における周波数と
を比較し、かつ信号計測時の周波数エンコード方向の傾
斜磁場強度から、上記求めた被検体1のZ軸方向の中心
線と、静磁場均一空間の既知のZ軸方向の中心位置との
ずれを求める(ステップK)。ここで、磁気共鳴周波数
は、各プロトンが受ける磁場強度に比例することから、
被検体1のZ軸方向の中心線の位置をZとし、静磁場均
一空間のZ軸方向の中心位置をZ′とすると、被検体1
のZ軸方向の中心線と静磁場均一空間のZ軸方向の中心
位置とのずれ(Z−Z′)は、前述の第(1)式と同様
にして求められる。
【0031】次に、テーブル21をX軸方向及びZ軸方
向に適宜移動させ、上記のずれ(X−X′)及び(Z−
Z′)を零とする(ステップL)。このとき、CPU8
からの命令により、図2に示す左右動駆動源29及び上
下動駆動源27が動作して、左右動部26がX方向へ移
動すると共に上下動部24がZ方向へ移動する。そし
て、上記各方向の駆動源29,27の近傍に設けられた
各方向の位置センサ(図示省略)からの信号により、被
検体1のX軸方向の中心線33と静磁場均一空間のX軸
方向の中心位置とのずれ、及びZ軸方向の中心線と静磁
場均一空間のZ軸方向の中心位置とのずれがそれぞれ零
になると、CPU8からの命令により上記各方向の駆動
源29,27を停止させ、左右動部26及び上下動部2
4がその位置で停止する。これにより、被検体1のX軸
方向及びZ軸方向の中心線が静磁場均一空間のX軸方向
及びZ軸方向の中心位置に合致する(ステップM)。
【0032】なお、被検体1の例えばX軸方向の中心線
を求めるのに、図5に示す例では、該被検体1のX軸方
向に沿う信号強度のプロファイルにおける所定領域内の
中央の周波数の位置を用いた場合を示したが、本発明は
これに限らず、検査部位が例えば頭頚部などのように断
面形状が円形又は楕円形に近いものであるときは、上記
プロファイルにおける所定領域内の最大信号強度値を示
す周波数の位置を用いてもよい。
【0033】また、以上の説明では、被検体1のX軸方
向又はZ軸方向の中心線を求めるための信号計測シーケ
ンスとして、グラジエントエコー法シーケンスを用いた
ものとしたが、これに限らず、スピンエコー法シーケン
スなどの他のパルスシーケンスを用いたり、エコー信号
ではないFID信号を用いたものとしてもよい。
【0034】さらに、図2においては、テーブル21の
駆動源としてX,Y,Zの各軸方向に対して一つずつ駆
動源を設けたものとしたが、共通の駆動源を一つ又は二
つ設け、クラッチ機構等を介して3軸方向への駆動力を
切り換えて伝達するようにしてもよい。また、各軸方向
の駆動源の近傍に設ける位置センサは、ロータリエンコ
ーダに限られず、リニアエンコーダを用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
被検体1の所望の検査部位31について目的の断層像を
撮像する前に、テーブル21に載置された被検体1の体
軸方向(Y方向)と直交する1又は2方向(X方向又は
X,Z方向)を周波数エンコード方向として信号検出を
行い、この得られた信号を用いて求めた信号強度のプロ
ファイルから被検体1の当該方向の中心線33を求め、
この被検体1の中心線33を静磁場均一空間の中心位置
に合致させるようにテーブル21の駆動部22を制御し
て該テーブル21を移動させることができる。これによ
り、被検体1の中心線33を自動的に求めると共に、そ
の被検体1の中心線33が静磁場均一空間の中心位置に
合致するように自動的に被検体の位置決めを行うことが
できる。従って、自動的に中心位置決めを行った方向に
対しては、従来のように被検体の位置の再設定を行うこ
とは要さず、また、必要に応じて位置決め用画像の補助
画像を撮像することも要さず、操作が簡単であると共に
短時間で撮像に必要な被検体の位置決めを行うことがで
きる。このことから、被検体に対する拘束時間を短縮で
きると共に、診断効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による被検***置決め方法が適用され
る磁気共鳴イメージング装置の全体構成を示すブロック
図、
【図2】 テーブル及び駆動部の具体的な構造の一例を
示す斜視図、
【図3】 被検体に対するライトマーカによる検査部位
の設定状況を示す説明図、
【図4】 被検体のX軸方向の中心線を求めるために用
いるグラジエントエコー法シーケンスを説明するタイミ
ング線図、
【図5】 被検体の中心線を求めるための検出信号のプ
ロファイル及び上記被検体の中心線を示す説明図、
【図6】 本発明の方法の具体的な手順を示すフローチ
ャート、
【図7】 本発明の方法の手順の他の実施例を示すフロ
ーチャート、
【図8】 従来の被検***置決め方法において使用する
位置決め用画像を示す説明図、
【図9】 従来の被検***置決め方法において使用する
位置決め用画像を示す説明図。
【符号の説明】
1…被検体、 2…静磁場発生磁石、 3…磁場勾配発
生系、 4…送信系、 5…受信系、 6…信号処理
系、 7…シーケンサ、 8…CPU、 21…テーブ
ル、 22…駆動部、 24…上下動部、 25…前後
動部、 26…左右動部、 27…上下動駆動源、 2
8…前後動駆動源、 29…左右動駆動源、31…被検
体の検査部位、 32…検査部位のスライス位置、 3
3…被検体の中心線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に静磁場を与える静磁場発生手段
    と、該被検体に傾斜磁場を与える傾斜磁場発生手段と、
    上記被検体の生体組織を構成する原子の原子核に磁気共
    鳴を生じさせる高周波パルスをある所定のシーケンスで
    印加する制御手段と、この制御手段からの高周波パルス
    により上記の磁気共鳴を生じさせるための高周波信号を
    照射する送信系と、上記の磁気共鳴により放出される信
    号を検出する受信系と、この受信系で検出した信号を用
    いて画像再構成演算を行う信号処理系と、被検体を載置
    して3軸方向に移動可能とされたテーブルと、このテー
    ブルを3軸方向に移動させる駆動部とを備えて成る磁気
    共鳴イメージング装置において、上記テーブルに載置さ
    れた被検体の体軸方向と直交する1又は2方向を周波数
    エンコード方向として信号検出を行い、この得られた信
    号を用いて上記被検体の当該方向に沿う信号強度のプロ
    ファイルを求め、このプロファイルから被検体の当該方
    向の中心線を決め、この被検体の中心線を静磁場均一空
    間の中心位置に合致させるように上記駆動部を制御して
    テーブルを移動させることを特徴とする磁気共鳴イメー
    ジング装置の被検***置決め方法。
  2. 【請求項2】 上記被検体の当該方向の中心線は、該被
    検体のその方向に沿う信号強度のプロファイルにおける
    所定領域内の中央の周波数の位置を用いたことを特徴と
    する請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置の被検体
    位置決め方法。
  3. 【請求項3】 上記被検体の当該方向の中心線は、該被
    検体のその方向に沿う信号強度のプロファイルにおける
    所定領域内の最大信号強度値を示す周波数の位置を用い
    たことを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージン
    グ装置の被検***置決め方法。
JP20454991A 1991-07-22 1991-07-22 磁気共鳴イメージング装置及びそのテーブル制御方法 Expired - Fee Related JP3300895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20454991A JP3300895B2 (ja) 1991-07-22 1991-07-22 磁気共鳴イメージング装置及びそのテーブル制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20454991A JP3300895B2 (ja) 1991-07-22 1991-07-22 磁気共鳴イメージング装置及びそのテーブル制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0523321A true JPH0523321A (ja) 1993-02-02
JP3300895B2 JP3300895B2 (ja) 2002-07-08

Family

ID=16492347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20454991A Expired - Fee Related JP3300895B2 (ja) 1991-07-22 1991-07-22 磁気共鳴イメージング装置及びそのテーブル制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3300895B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6709636B1 (en) 1996-06-21 2004-03-23 Ebara Corporation Method and apparatus for gasifying fluidized bed
JP2007135674A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置
JP2009018149A (ja) * 2007-06-12 2009-01-29 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6709636B1 (en) 1996-06-21 2004-03-23 Ebara Corporation Method and apparatus for gasifying fluidized bed
JP2007135674A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置
JP2009018149A (ja) * 2007-06-12 2009-01-29 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3300895B2 (ja) 2002-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7768263B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and method
US7573269B2 (en) Method and apparatus for acquiring magnetic resonance imaging data
US6108573A (en) Real-time MR section cross-reference on replaceable MR localizer images
US6275722B1 (en) Methods and apparatus for magnetic resonance imaging with RF coil sweeping
KR101463420B1 (ko) 자기 공명 영상 촬영 방법 및 장치
JP2001000417A (ja) マルチ・スラブ及びマルチ・ウィンドウでの心臓の磁気共鳴イメージング法
JPH0236260B2 (ja)
JPH0565179B2 (ja)
US9335394B2 (en) Method and magnetic resonance scanner for hyperintense display of areas in the vicinity of dipole fields
JP3474653B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
US9575152B1 (en) Magnetic resonance imaging
JPH0365971B2 (ja)
WO2016021440A1 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2007282860A (ja) 磁気共鳴イメージング装置および方法
JP7487061B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置、および、被検***置合わせ方法
JPH0523321A (ja) 磁気共鳴イメージング装置の被検***置決め方法
JP3137366B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2006014753A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3292305B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3167038B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2000316830A (ja) 磁気共鳴イメージング方法及びそれを用いた磁気共鳴イメージング装置
US11698432B2 (en) Magnetic resonance imaging system, and main magnetic field correction method therefor and storage medium
JP2614726B2 (ja) 核磁気共鳴イメージング装置
JPH05123314A (ja) 磁気共鳴イメージング装置におけるマルチスライス撮像方法
JP4558219B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090426

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100426

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100426

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110426

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees