JPH0523250Y2 - - Google Patents

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JPH0523250Y2
JPH0523250Y2 JP1988146210U JP14621088U JPH0523250Y2 JP H0523250 Y2 JPH0523250 Y2 JP H0523250Y2 JP 1988146210 U JP1988146210 U JP 1988146210U JP 14621088 U JP14621088 U JP 14621088U JP H0523250 Y2 JPH0523250 Y2 JP H0523250Y2
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painting
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nozzle
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は塗装装置に関し、一層詳細には、被塗
装物の搬送方向と略直交する方向に配列した複数
の塗装用ノズルを用いて被塗装物に対し塗料を斜
め方向に噴霧することにより高精度な塗装面を得
ることを可能とした塗装装置に関する。
[考案の背景] 近年、自動車産業においては高度に自動化され
たライン生産工程により製品としての自動車を効
率的に生産している。この種のライン生産では、
製品の大量生産の要請に添うため、例えば、自動
車用車体を塗装する塗装装置も自動化されるに至
つている。
この場合、複数の塗装用ノズルを用いて自動車
用車体を塗装する種々の塗装装置が採用されてい
る。例えば、第1図は、被塗装物2の搬送方向
(矢印A方向)に対して略直交する方向に一直線
状に塗装用ノズル4a乃至4cを配列したものを
示す。これらの塗装用ノズル4a乃至4cからは
塗料6が被塗装物2に対して略垂直に噴霧され、
長円状の塗装パターン8a乃至8cが形成され
る。
ところで、このようにして被塗装物2の塗装作
業を行つた場合、各塗装パターン8a乃至8cの
近接した部位においては塗料6が相互に干渉する
ため、塗装面の膜厚にむらの生じる欠点が指摘さ
れている。
そこで、このような欠点を除去するため、例え
ば、第1図における塗装用ノズル4bを被塗装物
2の搬送方向(矢印A方向)あるいはその反対方
向に所定量だけ変位させた状態で塗装作業を行う
ように構成したものが提案されている。この場
合、塗料6相互の干渉に起因する塗装むらの発生
は回避されるが塗装用ノズル4bにおける塗装パ
ターン8bが第2図に示すように変形し、これに
よつて新たな塗装むらが発生してしまう。すなわ
ち、塗装用ノズル4a乃至4cを被塗装物2に対
して垂直に指向させた状態で塗料6を噴霧した場
合、放射状に塗料6が拡がるため、塗装パターン
8a乃至8c間において第2図の矢印で示す方向
に空気の流れが生じ、これによつて塗装パターン
8bが変形してしまう。この結果、被塗装物2に
は塗装パターン8bの変形による塗装むらが発生
する。
[考案の目的] 本考案は前記の不都合を克服するためになされ
たものであつて、被塗装物と搬送方向と略直交す
る方向に配列された複数の塗装用ノズルの中、隣
接する塗装用ノズルを該搬送方向とは夫々異なる
方向に傾斜させて塗装作業を行うことにより気流
による塗装パターンの変形を惹起することなく、
高精度な塗装面を得ることの出来る塗装装置を提
供することを目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本考案は被塗装
物の搬送方向と略直交する方向に配列された複数
の塗装用ノズルを用いて塗装作業を行う塗装装置
において、 前記塗装方向の前方側に位置する第1の塗装用
ノズルの噴出口を前記塗装方向の後方側に所定角
度だけ傾斜して配設し、前記第1の塗装用ノズル
に隣接し前記第1の塗装用ノズルを基準として塗
装方向の後方側に位置する第2の塗装用ノズルの
噴出口を前記塗装方向の前方側に所定角度だけ傾
斜して配設し、相互に隣接する前記第1と第2の
塗装用ノズルから噴出される塗料の噴出方向中心
線を前記搬送方向に直交する方向から見た交差点
が前記第1および第2塗装用ノズルと被塗装物と
の間にあり且つ被塗装物上の塗装パターンを前記
塗装方向に対し離間させる角度に前記第1と第2
の塗装用ノズルを配設することを特徴とする。
[作用] 本考案の塗装装置では、隣接する塗装用ノズル
から噴出される塗料は、該塗料の噴出方向中心線
が一旦交差した後、被塗装物上に到達し、塗装方
向の前方側および後方側に分離された塗装パター
ンを形成する。この場合、噴出された塗料による
気流の乱れが前記被塗装物上で生じることがな
く、理想的な塗装パターンを維持した状態で塗装
を行うことが出来る。
[実施態様] 次に、本考案に係る塗装装置について好適な実
施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
第3図において、参照符号10は本実施態様に
係る塗装装置を示す。この場合、塗装装置10は
塗装ラインに沿つて設けられた車体搬送機構12
によつて搬送される被塗装物である車体14のボ
ンネツト、ルーフおよびトランクカバーを含む外
板部に対し所定の塗装を施すものである。
すなわち、当該塗装装置10は車体搬送機構1
2に並行に配設されるレール部16を有し、この
レール部16には走行用モータ18の駆動作用下
に車体14に沿つて同図と直交する方向に移動す
るコラム20が立設される。コラム20には旋回
軸22を介して旋回アーム24が装着される。こ
の旋回アーム24はコラム20に内装される図示
しない旋回用モータの駆動作用下に旋回軸22を
中心として矢印B方向に旋回可能に構成されると
共に、コラム20の上端部に取着された昇降用モ
ータ26の駆動作用下に矢印C方向に上下動可能
に構成される。
旋回用アーム24には車体14の幅方向に変位
可能な第1の連結ロツド28が取着され、また、
この第1連結ロツド28にはブラケツト30a,
30bを介して第2の連結ロツド32が取着され
る。第2連結ロツド32には所定の間隔で4つの
取付部材34a乃至34dが装着される。この場
合、取付部材34a乃至34dは略長尺な矩形体
よりなり、その一端部側が前記第2連結ロツド3
2に固着され、他端部側には第3の連結ロツド3
6a乃至36dおよび取付部材38a乃至38d
を介して塗装用ノズル40a乃至40dが装着さ
れる。なお、塗装用ノズル40a乃至40dから
は車体14に対して塗料42が噴霧され、この塗
料42によつて車体14に塗装パターン44a乃
至44dが形成される(第4図参照)。
ここで、第4図および第5図に示すように、取
付部材34aおよび34cは、前記他端部側が第
2連結ロツド32から車体14の塗装方向(矢印
A方向)と略反対方向に延在し、且つ、第3連結
ロツド36aおよび36cの取着された前記他端
部側が第2連結ロツド32に取着された一端部側
よりも車体14の塗装面側に近接するように傾斜
して設定される。すなわち、塗装用ノズル40a
および40cより噴霧される塗料42の中心線4
6aおよび46cが車体14の塗装面に立てた垂
線に対して角度θ(≠0°)だけ傾斜した状態とな
るように設定される。同様に、取付部材34bお
よび34dは第2連結ロツド32に対して前記取
付部材34aおよび34cと対称に設定される。
従つて、前記取付部材34bおよび34dに連結
される塗装用ノズル40bおよび40dは車体1
4に対して噴霧される塗料42の中心線46bお
よび46dが前記車体14に立てた垂線に対して
角度−θだけ傾斜した状態で設定される。また、
塗装方向の側面より見た中心線46a,46cと
中心線46b,46dとの交差点50は、第2連
結ロツド32から離間した取付部材34a乃至3
4dの端部に第3連結ロツド36a乃至36dお
よび取付部材38a乃至38dを介して塗装用ノ
ズル40a乃至40dを取着することにより、車
体14側に近接するように設定される。
本実施態様に係る塗装装置は基本的には以上の
ように構成されるものであり、次にその作用並び
に効果について説明する。
先ず、塗装装置10を構成する旋回アーム24
を旋回軸22を中心として矢印B方向に旋回し、
塗装用ノズル40a乃至40dを第5図に示す状
態で車体14に指向させ、ボンネツト前面の塗装
作業を行う。
次いで、旋回アーム24を矢印B方向に旋回さ
せると共に、昇降用モータ26の駆動作用下に鉛
直上方向に所定量変位させた後、走行用モータ1
8の駆動作用下に車体14に沿つて変位させる。
この場合、塗装用ノズル40a乃至40dは車体
14のボンネツトに対して第5図の状態に設定さ
れ、当該ボンネツトの塗装作業が遂行される。さ
らに、走行用モータ18、昇降用モータ26およ
び旋回アーム24の旋回動作によつて塗装装置1
0を塗装方向(矢印A方向)に移動させることで
ルーフ、トランクカバーおよびトランクカバー後
部の塗装作業を順次行う。なお、車体14は必要
に応じ車体搬送機構12の作用下に塗装方向(矢
印A方向)とは反対方向に搬送可能である。すな
わち、矢印A方向は塗装装置10の移動方向を示
すが、前記塗装装置10を移動させる代わりに、
車体14を矢印A方向またはその反対方向へと搬
送させることもある。これを本考案では被塗装物
の搬送方向という。
ここで、車体14の塗装面には塗装用ノズル4
0a乃至40dから噴霧される塗料42により第
4図に示す塗装パターン44a乃至44dが形成
される。すなわち、本実施態様では、第5図に示
すように、隣接する塗装用ノズル40a乃至40
dより噴霧される塗料42の中心線46a乃至4
6dを互いに離間する方向に角度θおよび角度−
θだけ傾斜させている。この場合、塗装パターン
44aおよび44cを形成する塗料42によつて
発生する気流の主方向は塗装方向(矢印A方向)
となり、また、塗装パターン44bおよび44d
を形成する塗料42によつて生じる気流の主方向
は塗装方向(矢印A方向)とは反対方向となる
(第5図参照)。従つて、隣接する塗装パターン4
4a乃至44d間には、第2図に示すような塗装
パターン44a乃至44dに影響する気流の発生
がない。従つて、車体14の塗装面には相互に干
渉することのない所望の形状からなる塗装パター
ン44a乃至44dが形成される。この結果、む
らのない高精度な塗装面が得られる。
また、塗装用ノズル40a乃至40dより噴霧
される塗料42の中心線46a乃至46dは、第
5図に示すように、塗装用ノズル40a乃至40
dと車体14の塗装面との間において交差点50
で交差しており、車体14の塗装面には、所謂、
千鳥状に配列された塗装パターン44a乃至44
dが形成される。この場合、隣接する塗装パター
ン44a,44b間、44b,44c間および4
4c,44d間は夫々塗装方向(矢印A方向)に
離間するように塗装用ノズル40a乃至40dが
配置されるため、これらの間において塗料42同
士が干渉することがなく塗装膜の厚さにむらが生
じるといつた不都合は回避される。
さらに、本実施態様では、取付部材34aおよ
び34cと34bおよび34dとを、第2図に示
すように、第2連結ロツド32に対して夫々反対
方向に延在するように配設し、これらの取付部材
34a乃至34dを介して塗装用ノズル40a乃
至40dを装着している。この場合、塗装用ノズ
ル40a乃至40dより噴霧される塗料42の中
心線46a乃至46dの交差点50は車体14側
に近接することとなり、隣接する塗装パターン4
4a乃至44dの塗装方向(矢印A方向)に対す
る離間距離が小さく設定されることになる。この
結果、各塗装パターン44a乃至44dによる塗
装の時間差は少なく、これによつて乾燥時間のず
れによる塗装むらの発生も回避される。なお、車
体14に対する塗料42の射出角度2θは塗料42
の塗装面に対する噴霧圧力を所定以上に確保する
ため略45°以内に設定することが望ましい。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、被塗装物の搬
送方向と略直交する方向に配列した複数の塗装用
ノズルを該被塗装物に対して夫々所定角度傾斜し
て配設し、隣接する塗装用ノズルから射出される
塗料が相互に離間するように被塗装物に噴霧され
る。この場合、被塗装物に噴霧される塗料による
気流が隣接する被塗装物上の塗装パターンに影響
を与えることがないため、所望の塗装パターンを
得ることが出来る。また、隣接する塗装パターン
は相互に離間しているため、塗装パターン間にお
いて塗料が干渉することもない。しかも塗装用ノ
ズルより噴霧される塗料の中心線の交差点を被塗
装物に近接するように設定し、これによつて隣接
する塗装用ノズルが被塗装物の搬送方向に直交す
る方向から見たとき、被塗装物の同位置の塗装部
位にさほどの時間差をなくして塗料を噴出させ
る。この結果、塗装むらのない極めて高精度な塗
装面を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術に係る塗装装置における塗装
用ノズルの配置説明図、第2図は他の従来技術に
係る塗装装置を用いて得られる塗装パターンの説
明図、第3図は本考案に係る塗装装置の概略構成
説明図、第4図は第3図に示す塗装装置における
要部斜視説明図、第5図は第4図に示す塗装用ノ
ズルの側面説明図である。 10……塗装装置、12……車体搬送機構、1
4……車体、20……コラム、24……旋回アー
ム、28,32……連結ロツド、34a〜34d
……取付部材、40a〜40d……塗装用ノズ
ル、42……塗料、44a〜44d……塗装パタ
ーン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 被塗装物の搬送方向と略直交する方向に配列さ
    れた複数の塗装用ノズルを用いて塗装作業を行う
    塗装装置において、 前記塗装方向の前方側に位置する第1の塗装用
    ノズルの噴出口を前記塗装方向の後方側に所定角
    度だけ傾斜して配設し、前記第1の塗装用ノズル
    に隣接し前記第1の塗装用ノズルを基準として塗
    装方向の後方側に位置する第2の塗装用ノズルの
    噴出口を前記塗装方向の前方側に所定角度だけ傾
    斜して配設し、相互に隣接する前記第1と第2の
    塗装用ノズルから噴出される塗料の噴出方向中心
    線を前記搬送方向に直交する方向から見た交差点
    が前記第1および第2塗装用ノズルと被塗装物と
    の間にあり且つ被塗装物上の塗装パターンを前記
    塗装方向に対し離間させる角度に前記第1と第2
    の塗装用ノズルを配設することを特徴とする塗装
    装置。
JP1988146210U 1988-11-08 1988-11-08 Expired - Lifetime JPH0523250Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144258B2 (ja) * 1978-03-07 1986-10-02 Dainippon Printing Co Ltd

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144258U (ja) * 1984-08-28 1986-03-24 トリニテイ工業株式会社 静電塗油装置

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JPS6144258B2 (ja) * 1978-03-07 1986-10-02 Dainippon Printing Co Ltd

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