JPH0522656Y2 - - Google Patents

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JPH0522656Y2
JPH0522656Y2 JP14558488U JP14558488U JPH0522656Y2 JP H0522656 Y2 JPH0522656 Y2 JP H0522656Y2 JP 14558488 U JP14558488 U JP 14558488U JP 14558488 U JP14558488 U JP 14558488U JP H0522656 Y2 JPH0522656 Y2 JP H0522656Y2
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JP
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oil
damper cylinder
chamber
inner tube
hydraulic
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は緩衝用の作動油を封入したダンパーシ
リンダを内部に配設した油圧緩衝器に関する。
(従来の技術) 高い減衰効果を発揮する油圧緩衝器として、ア
ウターチユーブにインナーチユーブを摺動自在に
挿入し、インナーチユーブ内にダンパーシリンダ
を配設し、このダンパーシリンダ内にピストンロ
ツドを挿入し、このピストンロツドに減衰力発生
機構を備えたピストンを取り付けたものが知られ
ている。
そして、上記の油圧緩衝器にあつては、ダンパ
ーシリンダ内側を高圧の油室とし、ダンパーシリ
ンダ外側をアウターチユーブとインナーチユーブ
の摺接部へ潤滑油を供給する低圧の油室とし、こ
れら油室をピストンロツド外周に圧接するオイル
シールにて画成している。このオイルシールの断
面形状は第2図に示すように、ピストンロツド1
00に対し線接触に近い状態で接触し、オイルシ
ール101の高圧油室SH側の面101aとピスト
ンロツド100表面とのなす角を大きく、低圧油
室Sl側の面101bとピストンロツド100表面
とのなす角を小さくし、ピストンロツド100が
矢印a方向に移動する場合にはピストンロツド1
00表面の油Olを掻き落して高圧油室SH内の作動
油が減少するのを防止し、ピストンロツド100
が矢印b方向に移動する場合にはピストンロツド
100表面の微細な孔に入つている油O2を落さ
ないようにして摺動性を高めるようにしている。
(考案が解決しようとする課題) 上述したようにオイルシールの一般的な構造は
一方の側からのオイルの浸出のみを防止するよう
になつているため、ピストンロツド100が矢印
b方向に戻り移動する際に低圧油室Sl内の油3を
高圧油室SH内に引き込む。その結果、高圧油室SH
内等に設けたピストンロツド進退に伴なう容積変
化補償用のガス室の容積が減少してガス室の圧力
が高圧となり、ダンパーシリンダの破壊を来た
す。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本考案は、ダンパーシリ
ンダの内側に緩衝用作動油を封入した油室を形成
し、ダンパーシリンダの外側に潤滑用作動油を貯
溜した油室を形成した油圧緩衝器において、上記
各油室間にエア室を介設し、両油室を隔離せしめ
た。
(作用) ダンパーシリンダに設けたオイルシールによつ
て画成される一方の室は油室であつても他方の室
はエア室であるため、ピストンの往復動によつて
油室内に他の室から油が流入することがない。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。
第1図は本考案に係る作動油戻り防止構造を適
用した倒立型油圧緩衝器の最圧縮状態の半裁断面
図であり、車体側に取付けられるアウターチユー
ブ1内には下方からインナーチユーブ2が挿入さ
れる。
アウターチユーブ1下端は大径部となつており
この大径部内にハウジング3を介してインナーチ
ユーブ2外周面に接触するブツシユ4が保持さ
れ、このブツシユ4よりも下方にオイルシール5
が取付けられ、このオイルシール5とブツシユ4
との間にオイル溜6を形成している。このオイル
溜6にはハウジング3に穿設した油路を介して後
述するダンパーシリンダ外側の油室からの油が入
り込む。
インナーチユーブ2下端には車軸を支承するロ
アブラケツト7を螺着し、上端にはアウターチユ
ーブ1内周面に摺接するブツシユ8を固着し、更
にインナーチユーブ2の上部には油の戻り孔9,
9を形成している。
またインナーチユーブ2内側にはダンパーシリ
ンダ10を配設している。このダンパーシリンダ
10は下部を形成する拡径部10aとこの拡径部
10aに螺着するダンパーシリンダ本体10bと
からなり、拡径部10aはインナーチユーブ2に
圧入され、拡径部10a内にはチヤンバキヤツプ
11にてブラダ12の下端が止着され、このブラ
ダ12内をガス室S1とし、またチヤンバキヤツ
プ11の中央からブラダ12を貫通して上方に中
空ロツド13が伸び、この中空ロツド13の上端
に減衰力を発生するピストン部14を固着し、ま
た中空ロツド13内には先端がニードル15とな
つたロツド16を挿入し、チヤンバキヤツプ11
をロアブラケツト7に固定するセンターボルト1
7内に設けたアジヤスタ18を回転させて上下に
螺進させることで前記ロツド16を上下動させ、
ニードル15の部分で発生する減衰力を調整する
ようにしている。
また、アウターチユーブ1上端内側には外側フ
オークボルト19を螺着し、この外側フオークボ
ルト19の内側に内側フオークボルト20をロツ
クプレート21を介して螺着し、更に内側フオー
クボルト20にロツクナツト22を介して中空ロ
ツド23の上端を固定し、この中空ロツド23内
に下端がニードル24となつたロツド25を挿入
し、内側フオークボルト20上端に設けたアジヤ
スタ26を廻すことで調整ナツト27を上下に螺
進させ、この動きに連動してロツド25を上下動
させてニードル24の部分で発生する減衰力を調
整するようにするとともに、中空ロツド23下端
にはダンパーシリンダ10内周面に摺接するピス
トン28を固着している。
また、ダンパーシリンダ10の上端にはキヤツ
プ29を螺着し、このキヤツプ29内側に中空ロ
ツド23に摺接するブツシユ30を保持し、キヤ
ツプ29下方に設けたロツドガイド31とキヤツ
プ29との間にはバツクアツプリングを介してオ
イルシール32を設け、このオイルシール32に
よつてダンパーシリンダ10内の油室S2を画成
している。
更にダンパーシリンダ10とインナーチユーブ
2との間の下部はアウターチユーブ1とインナー
チユーブ2との摺接部へ潤滑油を供給する油室S
3となつており、ダンパーシリンダ10とインナ
ーチユーブ2との間の中間部乃至上部には筒状の
スプリングカラー33を設け、このスプリングカ
ラー33とダンパーシリンダ10との間にエア室
S4を形成している。ここでスプリングカラー3
3の上端部は外周に嵌着されたストツパリングを
介してジヨイントカラー34に係止し、下端部で
懸架スプリング35のアツパスプリングシート3
6を支持し、更に下部内周にはブツシユホルダー
37,37を固着し、これらブツシユホルダー3
7,37間にオイルシール38を保持している。
尚、外側フオークボルト19内にはエアバルブ
39を装填し、ロツクプレート21とダンパーシ
リンダ10上端との間にはストツパラバー40及
びストツパプレート41を介在せしめている。
以上において緩衝器が第1図に示す最圧縮状態
から伸長すると、中空ロツド23とともにピスト
ン28がダンパーシリンダ10内を上動し、ピス
トン28、ピストン部14及びニードル15,2
4の部分を作動油が通過し、所定の減衰力を発生
する。また、伸長動に伴つて中空ロツド23がダ
ンパーシリンダ10外に所定長さだけ退出するこ
ととなるが、この退出容積に相当する分だけブラ
ダ12が膨らみ、ピストン下室の負圧を防止す
る。そして中空ロツド23が伸長する場合には、
中空ロツド23表面に付着している油はオイルシ
ール32にて掻き落される。
一方、緩衝器が圧縮して第1図の状態に戻る場
合には、中空ロツド23の進入体積分だけブラダ
12が縮む。そして中空ロツド23表面の微細な
孔部に入り込んでいる油はそのままオイルシール
32に掻き落されずにダンパーシリンダ10内に
戻る。
また、緩衝器の伸縮動に伴つてダンパーシリン
ダ10外側の油室S3内の潤滑油はスプリングカ
ラー33の下端に形成した油孔42、スプリング
カラー33とインナーチユーブ2との間の油路4
2,43及びインナーチユーブ2の先端部に形成
した油孔9を介してインナーチユーブ先端外周の
ブツシユ及びアウターチユーブ下端のオイルシー
ル・ブツシユの摺接部に供給される。
(考案の効果) 以上に説明した如く本考案によれば、緩衝器用
の作動油を封入したダンパーシリンダを内部に配
設した油圧緩衝器において、ダンパーシリンダ内
の油室とダンパーシリンダ外の油室とを間にエア
室を介在させて隔離したので、緩衝器の伸縮作用
に伴つて外側の油室からダンパーシリンダ内の油
室に作動油が入り込むことがなく、ダンパーシリ
ンダ内の圧を所定範囲に維持でき、ダンパーシリ
ンダの破壊を防止する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る作動油の戻り防止構造を
適用した倒立型油圧緩衝器の半裁断面図、第2図
はオイルシールの作用を示す図である。 尚、図面中1はアウターチユーブ、2はインナ
ーチユーブ、5,32,38はオイルシール、1
0はダンパーシリンダ、13,23は中空ロツ
ド、33はスプリングカラー、S1,S4はエア
室、S2,S3は油室である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) アウターチユーブ内にインナーチユーブを摺
    動自在に挿入し、インナーチユーブ内に緩衝用
    の作動油を封入した油室を画成するダンパーシ
    リンダを配設し、このダンパーシリンダとイン
    ナーチユーブとの間に潤滑用の作動油を貯溜し
    た油室を形成した油圧緩衝器において、前記ダ
    ンパーシリンダとインナーチユーブとの間の油
    室からダンパーシリンダ内の油室への作動油の
    流入を防止すべく両油室は間にエア室を介して
    隔離されていることを特徴とするダンパーシリ
    ンダを備えた油圧緩衝器の作動油戻り防止構
    造。 (2) 前記エア室はダンパーシリンダと、このダン
    パーシリンダの外側に配したスプリングカラー
    との間に形成されることを特徴とする請求項1
    記載のダンパーシリンダを備えた油圧緩衝器の
    作動油戻り防止構造。
JP14558488U 1988-11-07 1988-11-07 Expired - Lifetime JPH0522656Y2 (ja)

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JP14558488U JPH0522656Y2 (ja) 1988-11-07 1988-11-07

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JP14558488U JPH0522656Y2 (ja) 1988-11-07 1988-11-07

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JPH0265733U JPH0265733U (ja) 1990-05-17
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JP2011122699A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Kyb Co Ltd 緩衝器におけるエアバルブ取付構造

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