JPH05217803A - 電気二重層キャパシタ、その製造方法およびその用途 - Google Patents

電気二重層キャパシタ、その製造方法およびその用途

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JPH05217803A
JPH05217803A JP3355979A JP35597991A JPH05217803A JP H05217803 A JPH05217803 A JP H05217803A JP 3355979 A JP3355979 A JP 3355979A JP 35597991 A JP35597991 A JP 35597991A JP H05217803 A JPH05217803 A JP H05217803A
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JP
Japan
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double layer
electric double
layer capacitor
polarizable electrode
activated carbon
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Application number
JP3355979A
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English (en)
Inventor
Keiichi Yokoyama
山 恵 一 横
Teruo Hibara
原 照 男 檜
Masatake Murakami
上 正 剛 村
Masanori Shoji
司 昌 紀 庄
Masayuki Shimojo
條 雅 之 下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 電解液が含浸された活性炭ブロックからな
り、かつ内側表面が対向するように配置される1対の分
極性電極2,2と、この分極性電極の対向する内側表面
間に介装されるセパレータ3と、分極性電極およびセパ
レータの外周面を囲う非導電性ゴムからなる枠部材4
と、分極性電極の外側表面の各々に付着される導電性ゴ
ムからなる集電体5,5とを備えることを特徴としてい
る。 【効果】 分極性電極として活性炭ブロックを使用する
ことにより、高嵩密度、高強度、かつ大型の分極性電極
が容易に提供され、また集電体として導電性ゴムを使用
することにより、分極性電極と集電体とが強固に接着し
ているため、大容量で内部抵抗の低い電気二重層キャパ
シタの製造が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気二重層キャパシタに
関し、より詳しくは、炭素系の分極性電極を使用した、
従来の鉛蓄電池、Ni−Cd蓄電池の二次電池等の用途
に使用可能な大容量、大電流の電気二重層キャパシタに
関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】近年、電子機器のバッ
クアップ用電源として、長寿命で高速充放電が可能な電
気二重層キャパシタが用いられている。電気二重層キャ
パシタは、分極性電極とこの分極性電極に接触する電解
液とからなり、これらの界面で正負の電極が対向して配
列分布する電気二重層に電荷を蓄積する一種のコンデン
サであり、電気二重層の容量は電極界面の面積に応じて
大きくなる。
【0003】また、この種の電気二重層キャパシタは、
急速充放電ができることが望まれ、そのためには分極性
電極である活性炭層の電気抵抗が低いこと、集電体と分
極性電極との接触抵抗が低いことなどが要求される。ま
た、小型大容量化のためには活性炭の嵩密度が高いこ
と、電気化学的に不活性なこと等が必要である。さら
に、分極性電極は、低コストで製造しうることも要求さ
れる。
【0004】従来より、このような目的を満足させるべ
く様々な電気二重層キャパシタが提案されており、無機
電解質溶液系のキャパシタとしては、特開昭61−11
0416、特開昭62−243313、特開平1−10
2914号公報等に記載された電気二重層キャパシタが
知られている。
【0005】具体的には、例えば特開昭62−2433
13号公報に開示された電気二重層キャパシタの製造方
法では、非導電性未加硫ゴムシートの下面に導電性未加
硫ゴムシートを圧着し、非導電性未加硫ゴムシートの凹
部に活性炭粉末と硫酸からなるペーストを充填し、セパ
レータを介してペースト電極が対向するように合体し、
次いで所望の大きさに切断分離して基本セルを製造す
る。次に、分離した基本セルを積層して金属製の外装ケ
ースに入れ、リード電極を設置後、積層体を圧縮しなが
らかしめ封口した後、加熱処理して架橋接着することに
より、キャパシタが製造される。
【0006】しかしながら、このような粉末活性炭を分
極性電極として用いた場合には、活性炭どうしの接触抵
抗を下げ、さらに嵩比重を上げるために、加圧状態でセ
ルを保持する必要がある。また、分極性電極の外側表面
に集電体を設けた場合、加圧状態でセルを保持すること
は、集電体と活性炭との接触抵抗を下げるために不可欠
な条件となる。ところが、上記のようなセルを積層した
キャパシタでは、各セル毎の圧縮圧力を所定の値に維持
することが困難であり、したがって、製品毎に性能がバ
ラつくという問題があった。また、粉末活性炭を分極性
電極の製造に用いた場合、分極性電極の内部抵抗を小さ
くすために表面積を大きくし、かつその容量を大きくす
るために厚肉にすると、分極性電極内部に加わる圧力が
不均一になり、したがって一定かつ安定した性能の電気
二重層キャパシタを製造することが困難であるという問
題があった。さらに、粉末活性炭からなる分極性電極で
は、製品の性能を均一にするためには、粒子径、粒度分
布等の管理が必要で面倒であるという問題もあった。
【0007】分極性電極の材料としては、このような粉
末活性炭の他に、活性炭繊維が知られている。たとえ
ば、特開昭61−203622号公報には、活性炭繊維
からなる布の一面にアルミニウム溶射層を形成し、この
アルミニウム溶射層とステンレススチールからなる電極
ケースとをスポット溶接した分極性電極を一対用意し、
各々に有機電解質溶液を含浸させ、セパレータを介して
重ね合わせてケースに装着し、該ケースをかしめ封入し
た電気二重層キャパシタが開示されている。ところが、
活性炭繊維からなる分極性電極にあっても、繊維間の接
触抵抗および分極性電極と集電体である電極ケースとの
接触抵抗を小さくするために、加圧状態でセルを保持す
る必要があり、この場合にもやはりセル毎の圧縮圧力を
所定値に維持することが困難であった。さらに活性炭繊
維からなる分極性電極では、大面積かつ厚肉とすると電
極内部に加わる圧力を均一とすることが困難であり、繊
維間の接触抵抗を充分に小さくできない他、均一な性能
の製品を提供するには繊維径等の管理が不可欠であるな
ど、粉末活性炭からなる分極性電極と同様の問題点を有
していた。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術の問題
点を解決しようとするものであって、分極性電極の内部
抵抗、集電体と分極性電極との接触抵抗等が小さく、か
つ大容量であり、さらに加圧状態でセルを保持する必要
がなく、均一な性能を有する電気二重層キャパシタ、お
よびこのような電気二重層キャパシタを効率よく製造で
きる方法を提供することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る電気二重層キャパシタは、
電解液が含浸された活性炭ブロックからなり、かつ内側
表面が対向するように配置される1対の分極性電極と、
該分極性電極の対向する内側表面間に介装されるセパレ
ータと、前記分極性電極およびセパレータの外周面を囲
う非導電性ゴムからなる枠部材と、前記分極性電極の外
側表面の各々に付着される導電性ゴムからなる集電体と
を備えることを特徴としている。
【0010】本発明に係る電気二重層キャパシタの製造
方法は、活性炭ブロックからなる分極性電極の外側表面
に導電性未架橋ゴムからなる未処理集電体を加熱圧着す
ることによって、前記分極性電極と集電体とを接合する
工程と、前記分極性電極の一対を内側表面が対向するよ
うに配置するとともに、該内側表面間にセパレータを介
装する工程と、前記内側表面間にセパレータが介装され
た分極性電極の外周面に、非導電性未架橋ゴムからなる
未処理枠部材を加熱圧着することによって、前記分極性
電極およびセパレータを枠部材で一体化する工程と、前
記集電体と接合された分極性電極の各々に電解液を含浸
させる工程とからなることを特徴としている。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る電気二重層キ
ャパシタおよびその製造方法を具体的に説明する。
【0012】先ず、本発明に係る電気二重層キャパシタ
の好ましい一態様を、図1および図2を参照して説明す
る。図1は本発明に係る電気二重層キャパシタの好まし
い一態様を示す一部切欠き斜視図であり、図2は、図1
中のA−A線断面図である。
【0013】図1および図2に示すように、この電気二
重層キャパシタ1は、一対の分極性電極2,2の内側表
面間に、セパレータ3が介装されており、これらの分極
性電極2,2とセパレータ3との外周面は、枠部材4に
よって取り囲まれている。また、分極性電極2,2の外
側には、それぞれ導電性ゴムからなる集電体5,5が配
設されている。なお、分極性電極2,2には、電解液が
含浸されている。
【0014】分極性電極2は、本発明によれば、略平板
状の活性炭ブロックからなり、この分極性電極2の外側
表面は集電体5と接着されている。集電体5は、略平板
状の導電性ゴムからなり、その外側表面には、好ましく
は銅メッキ層6が設けられている。この銅メッキ層は端
子として役立つが、他の従来普通の手段で端子を取り付
けることができる。また、分極性電極2の外周面は、分
極性電極2,2およびセパレータ3を一体化するため
に、枠部材4に接着されており、この枠部材4は、非導
電性ゴムから形成され、その側面に電解液を注入するた
めの開口部7を有する。
【0015】このような電気二重層キャパシタ1におい
て、分極性電極2としては、本発明によれば、活性炭ブ
ロックが用いられる。この明細書において活性炭ブロッ
クとは、内部に連続気孔を有しかつ賦活された炭化樹脂
多孔体のブロックを意味する。本発明に特に好ましく用
いられる活性炭ブロックは、フェノール樹脂中に親油性
化合物を分散させて成形したものである親油性化合物分
散樹脂成形体を炭化、賦活することにより得られる活性
炭ブロック(I)およびフェノール樹脂の発泡成形体を
炭化、賦活することにより得られる活性炭ブロック(I
I)等であり、この親油性化合物分散樹脂成形体および
フェノール樹脂の発泡成形体は、例えば下記の方法によ
り製造することができる。親油性化合物分散樹脂成形体の製造方法 活性炭ブロック(I)は、炭化時に燃焼して消失しうる
親油性化合物をフェノール樹脂中に分散させ、得られた
分散物を常法により成形したのち、この成形体(親油性
化合物分散樹脂成形体)を炭化し、次いで賦活すること
によって製造することができる。
【0016】親油性化合物分散樹脂成形体は、基本的に
は、まず水溶性重合体であるレゾール型フェノール樹脂
(a)を主成分とする水溶性重合体組成物(A)と親油
性化合物(B)との混合物を硬化させて調製される。
【0017】上記の水溶性重合体組成物(A)の主成分
として用いられるレゾール型フェノール樹脂(a)は、
例えばフェノール1モルとホルムアルデヒド1〜3モル
とをアルカリ性触媒の存在下で加熱縮合させて得られる
液状物である。
【0018】アルカリ性触媒としては、例えばNaO
H、KOH、Ca(OH)2 、Ba(OH)2 、CH3
CH2 NH2 、(CH3 CH2 2 NH、(CH3 CH
2 3N等が用いられる。縮合反応は一般に80〜10
0℃の温度で行われ、次いで固形分が60〜80%にな
るまで減圧下で留去する。こうして得られる液状物、す
なわちレゾール型フェノール樹脂(a)は通常、常温で
100〜20000cpsの粘度を有する。
【0019】水溶性重合体組成物(A)は、水溶性重合
体であるレゾール型フェノール樹脂(a)の他に、例え
ば分散剤としての非イオン系もしくは陰イオン系の界面
活性剤(b)、オキシアルキレン化合物およびグリセリ
ンからなる群から選ばれる親水性化合物(c)、レゾー
ル型フェノール樹脂(a)の硬化剤(d)、好ましくは
無機酸または有機酸を含有している。
【0020】界面活性剤(b)は、親油性化合物(B)
を水溶性重合体組成物(A)中に安定的に分散させる働
きをなすもので、好ましくは非イオン系界面活性剤また
は陰イオン系界面活性剤等が挙げられる。非イオン系界
面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレン高級ア
ルコールエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェ
ノールエーテル、ポリオキシアルキレン高級脂肪族エス
テル、ポリオキシアルキレン高級脂肪族エステルのフェ
ノール変性物、およびポリオキシアルキレンソルビタン
高級脂肪族エステルなどを好ましく用いることができ
る。これら化合物において、高級脂肪族基としては、例
えばカプリン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、ステアリ
ン酸、アラギン酸、モンタン酸、オレイン酸、リノール
酸、大豆油、ヒマシ油などから誘導される基を挙げるこ
とができる。
【0021】また、陰イオン系界面活性剤としては、例
えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン系縮合物、ポリオキシエチレ
ンアルキル硫酸エステル塩などを挙げることができる。
これらのうちでは、前記の非イオン系界面活性剤と併用
する場合には、これとの相溶性を有し、レゾール型フェ
ノール樹脂(a)の特性を損なわずかつ整泡力のあるも
のが好ましく、その例としては、ポリオキシエチレンア
ルキル硫酸エステル塩、例えば下記式で表される化合物 R−O(CH2 CH2 O)n SO3 Na、 R−O(CH2 CH2 O)n SO3 NH4
【0022】
【化1】
【0023】(ここでRは炭素数6〜20の炭化水素
基)などが挙げられる。この内、ヒマシ油にエチレンオ
キサイドを好ましくは2〜10モル付加させた化合物の
硫酸エステル塩は、ヒマシ油系非イオン性界面活性剤と
の相溶性に優れ、かつ整泡力が良いので最も好ましい。
【0024】このような界面活性剤(b)は、レゾール
型フェノール樹脂(a)100重量部に対し、0.1〜
30重量部、好ましくは1〜10重量部の割合で用いら
れる。界面活性剤の量がこの範囲にあると、親油性化合
物(B)の分散が良く、層分離を生じず、また、レゾー
ル型フェノール樹脂の硬化特性が良好となる傾向があ
る。
【0025】レゾール型フェノール樹脂(a)の硬化に
用いられる硬化剤(d)としては、公知の種々の酸性化
合物、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ピロリン酸、
ポリリン酸等の無機酸、フェノールスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メタクレゾールス
ルホン酸、レゾルシノールスルホン酸、ブチルスルホン
酸、プロピルスルホン酸などの有機酸、あるいはこれら
の混合物を挙げることができる。硬化剤の使用量は、通
常レゾール型フェノール樹脂100重量部に対し、3〜
30重量部である。
【0026】水溶性重合体組成物(A)に含まれるオキ
シアルキレン化合物およびグリセリンからなる群から選
ばれる親水性化合物(c)は、常温で液体であり、かつ
高沸点の化合物であることが好ましい。なお、ここで高
沸点化合物とは、その沸点がレゾール型フェノール樹脂
(a)の硬化の際の加熱温度範囲より高い化合物を意味
し、好ましくは100℃以上の沸点を有する化合物であ
る。親水性化合物(c)は、その沸点が低いとレゾール
型フェノール樹脂(a)の硬化工程で気化発泡し、活性
炭素多孔体中に粗大な細胞を形成することがあるので好
ましくない。
【0027】親水性化合物(c)として使用しうるオキ
シアルキレン化合物としては、例えば下記一般式(I)
で表わされる化合物を挙げることができる。 HO(Cn 2nO)x H ...(I) 上記式中、nは2または3を表し、xの範囲は2≦x≦
100である。
【0028】一般式(I)で示されるオキシアルキレン
化合物としては、具体的には、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、重合度100未満のポリプロピレ
ングリコール等を例示することができる。これら化合物
(c)としては、ジプロピレングリコール、分子量が3
00〜800のポリプロピレングリコール、グリセリン
が、レゾール型フェノール樹脂(a)との相溶性が良
く、かつ系の粘度を大きく変動させないため好ましい。
【0029】このようなオキシアルキレン化合物および
グリセリンから選択される親水性化合物(c)は、レゾ
ール型フェノール樹脂(a)100重量部に対し、通常
1〜.00重量部、好ましくは10〜80重量部の割合
で用いられる。
【0030】親水性化合物(c)の量が前記範囲にある
と、以下で述べる親油性化合物(B)の水中油型として
の分散性が良好となる傾向があり、また、レゾール型フ
ェノール樹脂(a)の硬化特性が良くなる傾向にある。
したがって、常温で非液体の水溶性化合物、例えば重合
度が100を超えるポリエチレングリコール、PVA
(ポリビニルアルコール)などは常温でのレゾール型フ
ェノール樹脂(a)との分散性が劣り、また、これらの
水溶性化合物とレゾール型フェノール樹脂(a)とを高
温下で混合したとしても、常温での粘度が高く、充分な
整泡性を得られないことがある。
【0031】上記の成分を含む親水性重合体組成物
(A)と混合される親油性化合物(B)は、その沸点が
レゾール型フェノール樹脂(a)の硬化の際の加熱温度
範囲より高い化合物であって、好ましくは100℃以上
の沸点を有する化合物を言う。具体的には、例えばオク
タン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、灯油、
流動パラフィン、鉱物油等の直鎖状または分枝状炭化水
素化合物、トルエン、キシレン等の芳香族化合物などを
挙げることができる。これらの内、レゾールと粘度が近
似しており、混合した際に安定な水中油型分散系を作る
ことができるため、流動パラフィンが特に好ましい。
【0032】このような親油性化合物(B)は、レゾー
ル型フェノール樹脂(a)100重量部に対し、通常1
〜100重量部、好ましくは10〜80重量部の割合で
用いられる。
【0033】親油性化合物(B)の量が少なすぎると、
望ましい多孔構造を有する樹脂多孔体が得られず、分極
性電極としての性能が劣り、また、製造が困難になる。
一方、上記の量を超えると、レゾール型フェノール樹脂
(a)の硬化特性が低下する傾向があり、炭化時に収縮
が大きく、クラックが発生しやすいため好ましくない。
【0034】本発明では親油性化合物(B)と親水性化
合物(c)とはほぼ同じ配合量で用いることが好まし
い。したがって、親油性化合物(B)と親水性化合物
(c)との配合比(B)/(c)は0.3〜3の範囲で
あることが好ましく、この範囲を外れると、水中油型分
散体の安定性が劣るようになる。
【0035】親油性化合物分散樹脂成形体は、例えば、
上記レゾール型フェノール樹脂(a)、界面活性剤
(b)、親水性化合物(c)および硬化剤(d)などか
らなる水溶性重合体組成物(A)と、常温で液体の高沸
点親油性化合物(B)とを攪拌混合し、この重合体混合
物を加熱して硬化させることにより製造される。この
際、硬化は一般に50〜90℃の温度で実施される。
【0036】水溶性重合体組成物(A)および親油性化
合物(B)を混合する方法としては、好ましくは高速で
回転する攪拌翼を備えたミキサー等で連続的にまたは回
分的に、両者を同時にまたはいずれか一方を他方に逐次
に混合する方法を採用することができる。
【0037】この攪拌操作により、親油性化合物(B)
が親水性重合体組成物(A)中に分散した状態が形成さ
れる。この親油性化合物(B)の分散状態により、得ら
れる炭化樹脂多孔体の気孔径がほぼ決定される。本発明
において分散状態、したがって気孔径の調節は、界面活
性剤(b)の種類、量、攪拌時の攪拌速度、組成物の粘
度等を適宜に選択、調節することにより達成できる。希
望する気孔径を得るためのこれらのパラメーターの選
択、調節は簡単な予備実験により行うことができ、簡便
性の点から、攪拌速度(回転速度)の調節が好ましい。
【0038】上記のような方法により、硬化したレゾー
ル型フェノール樹脂(a)中に、親油性化合物(B)が
分散した親油性化合物分散樹脂成形体が得られ、これを
後述する炭化工程に付して親油性化合物(B)を燃焼、
消失させた後、賦活することによって、活性炭ブロック
(I)が得られる。フェノール樹脂発泡成形体の製造方法 フェノール樹脂発泡成形体は、例えばレゾール型フェノ
ール樹脂(a)と、蒸発型の発泡剤(e)、オキシアル
キレン化合物およびグリセリンからなる群から選ばれる
親水性化合物(c)および硬化剤(d)などとを混合
し、発泡硬化させることにより製造される。
【0039】蒸発型の発泡剤(e)は、好ましくは常温
付近の沸点を有する油溶性の液体であり、具体的には、
ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等のパラフィン
系炭化水素類、メタノール、エタノール、ブタノール等
のアルコール類、フロン123b等のハロゲン化炭化水
素、エーテルおよびこれらの混合物を挙げることができ
る。これらの内、ペンタン、フロン123bは、沸点が
30〜40℃であってレゾール型フェノール樹脂(a)
の硬化温度範囲内にあることから、特に好ましい。
【0040】蒸発型発泡剤(e)は、レゾール型フェノ
ール樹脂(a)100重量部に対し、0.1〜20重量
部、好ましくは0.5〜15重量部の割合で用いられ
る。蒸発型発泡剤(e)の量をこの範囲にすることによ
り、製泡性に優れ、得られる樹脂発泡体の嵩密度調節が
容易となり、また調節された連続気泡を有する発泡体と
なる。また、樹脂発泡体は強度に優れ、炭化工程での材
料の収縮に耐えて亀裂を生じにくい。
【0041】硬化剤(d)としては、すでに親油性化合
物分散樹脂成形体の製造の項で記載した公知の種々の強
酸化性化合物を利用できる。また、オキシアルキレン化
合物とグリセリンとの群から選ばれる親水性化合物
(c)としても、親油性化合物分散樹脂成形体の製造に
おいて記載したオキシアルキレン化合物とグリセリンと
の群から選ばれる親水性化合物(c)を用いることがで
きる。
【0042】親水性化合物(c)は、レゾール型フェノ
ール樹脂100重量部に対し、通常1〜100重量部、
好ましくは5〜50重量部の割合で用いられる。親水性
化合物(c)の量がこの範囲にあると、連続気孔率が適
度であり、レゾール型フェノール樹脂(a)の硬化特性
上好ましい。
【0043】前記したレゾール型フェノール樹脂(a)
に、蒸発型発泡剤(e)、無機または有機酸からなる硬
化剤(d)、水溶性化合物(c)を一挙にあるいは逐次
に混合攪拌し、得られたクリーム状物を例えば保温され
た金型内にまたは二重帯状コンベヤー上に供給し、発泡
硬化させ、必要に応じて切断することにより、フェノー
ル樹脂発泡成形体を製造することができる。この発泡成
形体から得られる活性炭ブロックは連続気泡を多く有し
ていることから、電解液の移動が容易になる。このよう
なフェノール樹脂発泡成形体を後述する方法で炭化、賦
活することにより、活性炭ブロック(II)が得られ
る。炭化方法 上記のようにして得られた親油性化合物分散樹脂成形体
またはフェノール樹脂発泡成形体の炭化は、これらをそ
のままで、あるいは所望の大きさを有する板状体に切断
した後、非酸化性雰囲気下で焼成することにより行わ
れ、炭化樹脂多孔体が得られる。
【0044】この炭化は、減圧下、またはArガス、H
eガス、N2 ガス、COガス、ハロゲンガス、アンモニ
アガス、H2 ガスまたはこれらの混合ガス等の中で、好
ましくは500〜1200℃、特に好ましくは600〜
900℃の温度で焼成することにより行われる。焼成時
の昇温速度には特に制限はないが、一般に樹脂の分解が
始まる200〜600℃付近では除々に昇温することが
好ましい。
【0045】先に説明したように、親油性化合物分散樹
脂中の親油性化合物はこの工程で焼失し、樹脂中に多少
とも連続した気泡が残り、炭化樹脂多孔体となる。賦活方法 上記のようにして得られた炭化樹脂多孔体を、酸化性ガ
スの存在下で賦活処理することにより、本発明に特に好
ましく用いられる活性炭ブロック(I)および活性炭ブ
ロック(II)が得られる。
【0046】処理温度は通常600〜1200℃であ
る。処理温度が低すぎると賦活が充分に進行せず、比表
面積の小さなものしか得られない一方、処理温度が高す
ぎると、亀裂が入り易くなる。
【0047】酸化性ガスとは、酸素含有気体、例えば水
蒸気、二酸化炭素、空気、酸素等をいうが、これらは通
常操作しやすいように、不活性ガス、例えば燃焼ガス、
2ガス等との混合気体として用いられる。酸化性ガス
への暴露時間は酸化性ガスの種類、濃度、処理温度等に
よって左右されるが、炭化樹脂多孔体の気泡構造が損な
われない範囲とすることが必要である。
【0048】また、賦活は上記のガス賦活法以外に薬品
賦活法で行うこともできる。薬品賦活法とは、炭化樹脂
多孔体に塩化亜鉛、リン酸、硫化カリウム等の化学薬品
を添加してから、不活性ガス雰囲気中で加熱することに
より炭化と賦活を同時に行う方法である。上記ガス賦活
法と薬品賦活法の両者を併用する方法によっても賦活を
行うことができる。
【0049】このようにして得られる活性炭ブロック
(I)および活性炭ブロック(II)は、それぞれ0.
1g/cm3 以上、好ましくは0.15g/cm3 以上、さ
らに好ましくは0.2g/cm3 以上の嵩密度を有してい
る。この範囲の嵩密度を有する生成物は、比表面積を大
きくしても強度が高く切断加工による破損はなく、取扱
性が良いという利点を有する。また、活性炭ブロック
(I)および活性炭ブロック(II)は、それぞれ50
0m2 /g以上、好ましくは700m2 /g以上、さら
に好ましくは1000ないし2000m2 /gの比表面
積を有していることが望ましい。
【0050】本発明により分極性電極2として用いられ
る活性炭ブロックは、実質的に連続空隙構造を有してお
り、さらにカーボンマトリックスが連続しているので、
歪んだり破損したりすることがないため、電解液を容易
に含浸でき、高強度であり、電気抵抗が小さく、かつ安
定性に優れている点でも有利である。
【0051】さらに、本発明に用いられる活性炭ブロッ
クは、厚肉としても内部抵抗が小さいため、大容量、低
抵抗のキャパシタの製造が容易であるという利点をも有
している。
【0052】従来の活性炭繊維布を用いて大容量の分極
性電極を製造する場合は、薄い布を積層しなければなら
ず、このため点接触した繊維どうしで高抵抗を招く上、
電気抵抗が不安定になるのに対して、カーボンマトリッ
クスが連続している活性炭ブロックは、このような弊害
を生じることがなく、したがって性能の安定した大容量
の電気二重層キャパシタを容易に製造できる。
【0053】さらに、低抵抗のキャパシタは、大平面の
活性炭ブロックを分極性電極として使用することにより
得られる。この場合、一挙に大平面の活性炭ブロックを
製造するか、あるいは小平面の活性炭ブロックを平面方
向に並べるかのいずれの手段もとりうる。従来の粉末活
性炭または活性炭繊維を用いて大平面を作る場合、大平
面を均一に加圧しなければならず、これは実際上きわめ
て困難であるのに比べ、カーボンマトリックスが連続し
ている活性炭ブロックは加圧が不要であるため、きわめ
て容易に大平面が得られる。さらに、本発明に用いられ
る活性炭ブロックは強度があるため、未架橋導電性ゴム
をこれら活性炭ブロック表面の空孔に圧入することがで
き、集電体と分極性電極の接触抵抗を極めて小さくする
ことができる。したがって、性能の安定した低抵抗の電
気二重層キャパシタを容易に製造できる。
【0054】さらにまた、本発明に用いられる活性炭ブ
ロックは嵩密度が高いため、高容量のキャパシタを製造
する場合に分極性電極の体積を小さくすることができ、
したがってキャパシタ全体のサイズの小型化が可能とな
る。
【0055】上記の電気二重層キャパシタ1において、
以上説明したような活性炭ブロックからなる分極性電極
2には、電解液が含浸される。電解液としては、無機、
有機いずれの物質も使用できるが、特に無機電解液が好
ましい。有機電解液の場合は、物質によっては枠部材あ
るいは集電体として用いられるゴムを溶解し、甚だしく
は溶解したゴムから浸透して電解液漏れが発生する恐れ
がある。無機電解液は、無機系の電解質を水に溶解させ
て得られる。電解質としては、無機酸、無機塩基および
無機塩を用いることができ、一部エタノール等の有機溶
媒を含んでいてもよい。
【0056】無機酸としては、具体的には、硫酸、四フ
ッ化ホウ酸、硝酸、過塩素酸などを用いることができ、
硫酸および四フッ化ホウ酸が好ましい。また、特に硫酸
は、塩酸のようにガス発生のおそれがないため最も好ま
しい。
【0057】無機塩基としては、水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ金属お
よびアルカリ土類金属の水酸化物、ならびに水酸化アン
モニウムが好ましい。
【0058】無機塩としては、アルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩、アンモニウム塩などを用いることがで
き、具体的には、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化
カルシウムおよび塩化アンモニウムなどの塩化物、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸アンモニウムなど
の炭酸塩などを挙げることができ、特に、塩化物および
炭酸塩が好ましい。
【0059】このような電解質を溶解して得られる水系
電解液は、電導度が大きく、内部抵抗が小さいという利
点を有する。また、水系電解液に用いられる電解質は、
イオン半径が充分に小さく、炭素系分極性電極の細孔内
に自由に出入りできるため、その細孔内表面に容易に到
達することができ、したがって大容量のキャパシタを得
ることができる。
【0060】電解質は、電解液中通常5〜90重量%、
好ましくは10〜70重量%の量で用いられる。このよ
うな量で電解質を用いることにより、電荷を蓄積する上
で充分なイオンを得ることができ、したがって大容量の
電気二重層キャパシタを得ることができる。
【0061】上記の電解液が含浸される分極性電極2に
接合される集電体5は導電性ゴム材料からなり、この集
電体5と分極性電極2とセパレータ3とを一体化して保
持する枠部材4は、非導電性ゴム材料からなる。
【0062】集電体5および枠部材4として使用される
ゴム材料としは、例えばエチレン−プロピレンゴム、ブ
チルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、天然ゴムを挙げ
ることができる。これら架橋ゴムは電解液に侵されない
ことが重要で、無機系電解液に耐え得る耐酸性または耐
アルカリ性を有することが望まれる。ゴム材料は一般的
に絶縁性を有することから、集電体として用いる場合に
は、ゴム材料中に導電材料が配合される。さらに、必要
に応じて外部端子と集電体5との接触抵抗を減少させる
ため、集電体に銅箔を電解メッキにより設置することも
できる。
【0063】さらに、分極性電極2,2間に介装される
セパレータ3としては、従来公知の材料の何れを用いて
もよく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等から製
造された多孔シート、例えば不織布、合成紙などを挙げ
ることができる。
【0064】このような部材からなる電気二重層キャパ
シタ1では、集電体5としての導電性ゴムの一部が、前
記活性炭ブロックからなる分極性電極2の外側部に侵入
し、これによって分極性電極2と集電体5とが強固に接
着していることが特に好ましい。また、分極性電極2と
セパレータ3とを強固に一体化するには、枠部材4とし
ての非導電性ゴムの一部が、分極性電極2の外周部に侵
入していることが好ましい。
【0065】このような電気二重層キャパシタ1を製造
するには、未架橋状態のゴム材料からなる未処理集電体
または未処理枠部材を、分極性電極2に加熱圧着し、こ
の際分極性電極2にゴム材料を侵入させるとともに架橋
させる本発明の方法によって効率よく製造することがで
きる。
【0066】即ち、本発明に係る電気二重層キャパシタ
1の製造方法は、活性炭ブロック、好ましくは上記の活
性炭ブロック(I)または(II)からなる分極性電極
の外側表面に導電性未架橋ゴムからなる未処理集電体を
加熱圧着することによって、前記分極性電極と集電体と
を接合する工程(1)と、前記分極性電極の一対を内側
表面が対向するように配置するとともに、該内側表面間
にセパレータを介装する工程(2)と、前記内側表面間
にセパレータが介装された分極性電極の外周面に、非導
電性未架橋ゴムからなる未処理枠部材を加熱圧着するこ
とによって、前記分極性電極およびセパレータを枠部材
で一体化する工程(3)と、前記集電体と接合された分
極性電極の各々に電解液を含浸させる工程(4)とから
なる。
【0067】以下、本発明の方法を、図示された電気二
重層キャパシタ1を例として具体的に説明すると、先
ず、活性炭ブロック(I)または(II)を切断,切削
して所定のサイズに整形して得た分極性電極1の片面
に,未架橋導電性ゴムシートを加熱圧着し、未架橋ゴム
材料を架橋せしめると共に活性炭ブロックと導電性ゴム
製集電体を接着させて一体化する。このような活性炭ブ
ロックに未架橋導電性ゴムシートを加熱圧縮する工程
(1)により、導電性ゴムの一部が上記樹脂多孔体また
は樹脂発泡体に入り込み、堅固に接着する。
【0068】図3は、上記のようにして作製された活性
炭ブロック(分極性電極2)と導電性ゴム(集電体5)
との積層体の断面を示す顕微鏡写真である。この図は、
活性炭ブロックの表面部にゴム材料が入り込んだ状態を
明瞭に示しており、こうしていわゆるアンカー効果によ
って、集電体5と分極性電極2は強固に接合される。
【0069】この際、外側表面に、例えばメッキ等の手
段で形成した金属層が形成された集電体を用いてもよ
い。このようにして集電体5を設置した2枚の分極性電
極2,2の間に、例えばポリプロピレン製不織布をセパ
レーター3として挟み〔工程(2)〕、分極性電極2の
周囲に、脱気および電解液注入用の開口部7を有する未
架橋非導電性ゴムからなる未処理枠部材を配置し、集電
体上から加熱圧縮して架橋せしめ密封する。このように
分極性電極2およびセパレータ3を枠部材4で一体化す
る工程(3)によって、枠部材4を構成する非導電性ゴ
ムの一部が、図3に示す場合と同様に分極性電極2を構
成する活性炭ブロックに入り込み、堅固に接着する。
【0070】次いで、枠部材4に形成された開口部7か
らセル内の空気を排気し、電解液、好ましくは無機系電
解液、例えば硫酸を注入してセル内を充満させたのち開
口部を塞ぐことにより〔工程(4)〕、電気二重層キャ
パシタ1を製造することができる。
【0071】以上、図1および2に示された電気二重層
キャパシタを例として本発明を具体的に説明してきた
が、本発明に係る電気二重層キャパシタはこれらの態様
に限定されず、分極性電極およびセパレータの外周面を
囲い、これらを一体化する非導電性ゴムからなる枠部材
と、前記分極性電極の外側表面の各々に付着される導電
性ゴムからなる集電体とを備える構成であればどの様な
構成、形状であってもよい。また、本発明に係る電気二
重層キャパシタの製造方法は、分極性電極に未架橋ゴム
材料からなる未処理枠部材または未処理集電体を加熱圧
着し、枠部材または集電体を構成する架橋ゴム材料の一
部を分極性電極の外側部または外周部に侵入させること
ができればよく、各々の工程の順番は特に限定されな
い。
【0072】本発明の電気二重層キャパシタは急速充電
用蓄電器として利用でき、その優れた特性のため、大電
流で急速充放電の繰り返し回数が要求されるコンピュー
タシステムのバックアップ用電源、エンジンスタータ用
電源等のほか、例えば下記の種々の分野に利用すること
ができる。 1) ラジコン自動車等の小型電動玩具用電源:本発明
の電気二重層キャパシタは、NiーCd電池等の従来の
二次電池に比べて格段に早い速度で急速充電できる(1
0〜1000倍)。具体的には、従来の二次電池では充
電に1〜10時間を要したが、本発明の電気二重層キャ
パシタを用いると、わすかに0.5〜5分で充電するこ
とができ、特にラジコン自動車等の小型電動玩具用電源
として使用できる。また、急速充電時に二次電池で問題
になるような性能劣化は観察されない。 2) 自転車ヘッドランプ等の電源:発電器の電流を本
発明の電気二重層キャパシタに一時蓄え、発電器ストッ
プ時に放電させることによりヘッドランプを点燈させる
ことができる。下り坂と上り坂を自転車が走行する際に
このシステムを使い分けることにより、著しく省力化で
きる。自転車の停止中でも点燈させうるので、安全対策
上優れている。従来の電気二重層キャパシタは数十ファ
ラッドまでの容量しかなかったので、ヘッドランプ等の
電源には小さすぎたが、本発明の電気二重層キャパシタ
は数百ファラッドオーダーの容量を有するので、このよ
うな用途が可能である。本発明の電気二重層キャパシタ
は充放電による性能劣化がないので、半永久的に使用で
きる。また自転車搭載ラジオ等の電源にも使用可能であ
る。 3) 水力および風力発電等の二次電池とのハイブリッ
ド蓄電器:水力および風力発電等の発電ピーク時の大電
流に対応するには、二次電池は定格電流が小さいため多
数の数量が必要である。一方、従来のキャパシタは大電
流には対応できるが、常時使用の電源には容量が小さ
い。そこでキャパシタと二次電池とをハイブリッド化さ
せて蓄電器に用いることができ、この際キャパシタは二
次電池からのバッファーの役をする。本発明の電気二重
層キャパシタを用いたこのシステムによって電気をむだ
なく蓄えることが可能となり、大電流に対応するために
大量の二次電池を使用する必要がなくなるので、蓄電シ
ステムを小型化できる。本発明のキャパシタは充放電に
よる性能劣化がないので、蓄電システム全体の寿命を著
しく延長することができる。 4) ヘルス機器等の電源:シェイプアップや筋力増強
用のヘルス機器等に費やされる人力を利用して発電した
電気を本発明の電気二重層キャパシタに蓄え、これを表
示や照明の電源に利用できる。本発明の電気二重層キャ
パシタは充放電による性能劣化がないので、半永久的に
使用できる。二次電池等で問題になる環境汚染の心配も
ない。 5) エレベーター降下時または電車停車時のエネルギ
ー回収装置:エレベーターの位置エネルギー、電車等の
運動エネルギーを、本発明の電気二重層キャパシタを利
用して電気エネルギーとして回収して蓄え、これをエレ
ベーター上昇および電車発進の電源にリサイクル使用す
ることができる。本発明のキャパシタは充放電による性
能劣化がないので、長期間の使用に耐えることができ、
また大電流を流すことができ、しかも充放電効率が10
0%に近いので、エネルギー変換により得られた電気を
有効に蓄えることができる。この蓄えられた電気は、最
も大きなエネルギーを必要とする発進(上昇)時に用い
ることにより、著しい省エネルギーを期待できる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、分極性電極として活性
炭ブロックを用いたので、高嵩密度、高強度、かつ大型
な分極性電極が容易に製造できるようになった。本発明
の方法により製造された電気二重層キャパシタは、集電
体が分極性電極と堅固に接着しているため、セルの加圧
保持が不要になり、大容量で低い内部抵抗のキャパシタ
を製造することが可能となった。
【0074】本発明に用いられる活性炭ブロック、好ま
しくは活性炭ブロック(I)または(II)は、その炭
化樹脂が連続しているため電気抵抗が低く、強度が高
く、さらに加工性が良いことから各種形状の分極性電極
が容易に製作でき、広範な種類のキャパシタに適応する
ことができる。
【0075】特に、大容量、低抵抗のキャパシタを製造
する場合には、大平面の分極性電極をいっきょに製造す
るか、小平面の分極性電極を製造してから平面方向に並
べて大平面化するかは任意に選択でき、どちらの方法に
よっても分極性電極の全平面を集電体の前駆材料である
未架橋導電性ゴムシートを加熱圧縮するだけで、集電体
が堅固に設置された大平面の分極性電極が容易に製造で
き、その工業的価値は大きい。さらに合成物たる合成樹
脂を原料としているため、不純物の含有率が少なく、電
気化学的に不活性である。このため、初期の良好な特性
を長期にわたり維持することができる。
【0076】さらにまた、本発明によれば、集電体とし
て導電性ゴムを用いたため、分極性電極と集電体とがア
ンカー効果により強固に接着され(図3参照)、接触抵
抗を小さくすることができる。
【0077】以上のように、本発明により大容量、低抵
抗の電気二重層キャパシタの製造が可能となったことか
ら、大電流で急速充放電の繰り返し回数が要求されるコ
ンピュータシステムのバックアップ用電源、エンジンス
タータ用電源、電気エネルギー回収用蓄電体、モータ起
動時の電源等、従来の二次電池では寿命が短くて対応が
困難であった分野への実用化が期待されるようになっ
た。
【0078】
【実施例】以下、実施例に参考例および比較例を加えて
本発明をさらに詳細に説明する。
【0079】
【参考例1】レゾール型フェノール樹脂(略称レゾール
樹脂)100重量部、界面活性剤として、ヒマシ油のポ
リオキシエチレン2モル付加物の硫酸エステルナトリウ
ム塩10重量部、ポリオキシアルキレンとして、重合度
が14のポリエチレングリコール(略称PEG)50重
量部、および高沸点親油性化合物として、流動パラフィ
ン50重量部を、高速ミキサーで充分攪拌後、硬化剤と
して、パラトルエンスルホン酸20重量部を加え再び攪
拌し、混合物を金型内に流し込み、蓋をしたのち、70
℃のエアーオーブン内に1時間放置することにより、嵩
密度1.1g/cm3 の親油性化合物が分散したフェノー
ル樹脂成形体のブロックを得た。
【0080】この成形体ブロックを縦12cm、横12c
m、厚さ0.5cmに切断し、これら2枚の樹脂板をマッ
フル炉に入れ、窒素雰囲気下で昇温速度60℃/時間で
温度700℃まで昇温して加熱し、この温度を1時間保
持した後冷却して、縦8.8cm、横8.8cm、厚さ0.
36cm、嵩密度0.7g/cm3 の板状炭化樹脂多孔体を
得た。
【0081】さらにこの板状炭化樹脂多孔体を850℃
まで昇温してから、窒素ガス中に水蒸気を投入した雰囲
気中で30時間保持した後、冷却した。得られた活性炭
ブロック(I)の嵩密度、強度、ベンゼン吸着能力を調
べた。その結果を表1に示す。
【0082】
【参考例2】レゾール樹脂100重量部、硬化剤として
のパラトルエンスルホン酸10重量部、発泡剤としての
ジクロロトリフロロエタン0.5重量部を高速ミキサー
で充分に攪拌した後、この混合物を金型内に流し込み、
蓋をした後、80℃のエアーオーブン内に30分放置す
ることにより、嵩密度0.4g/cm3 のフェノール樹脂
発泡成形体のブロックを得た。
【0083】この発泡成形体ブロックを参考例1のブロ
ックと同様に縦12cm、横12cm、厚さ0.5cmに切断
し、これら2枚の樹脂板をマッフル炉に入れ、参考例1
と同様に焼成して、縦10cm、横10cm、厚さ0.41
cm、嵩密度0.39g/cm3の板状炭化樹脂多孔体を得
た。さらにこの板状炭化樹脂多孔体を参考例1と同様に
賦活処理した。
【0084】得られた活性炭ブロック(II)の嵩密
度、強度、ベンゼン吸着能力を調べた。その結果を表1
に示す。
【0085】
【表1】
【0086】
【実施例1】参考例1で得た活性炭ブロック(I)を帯
鋸および紙ヤスリを用いて縦8cm、横8cm、厚さ0.2
cmのサイズに整形加工し、一対の分極性電極とした。
【0087】エチレンプロピレンゴム100重量部に対
してアセチレンブラック80重量部を含有する未加硫エ
チレンプロピレン導電性ゴム(架橋後の体積抵抗9Ω・
cm)の10cm角、厚さ0.4mmのシート上に上記分極性
電極をのせたのち、これらを金型に入れて、ホットプレ
スで44Kg/cm2 の圧力をかけて180℃で5分間保っ
た。この操作によって活性炭ブロック(I)の片面に集
電体としての架橋導電性ゴムが圧着された。
【0088】上記2枚の分極性電極を、界面活性剤で処
理したポリプロピレン製不織布(セパレータ)を介し
て、それぞれ分極性電極とセパレータとが向い合うよう
に対向させ、集電体の間で分極性電極の三方の周囲に、
封止材としての未架橋非導電性エチレンプロピレンゴム
を断面1cm×0.5cmの帯状に配置した。このものを金
型に入れて、ホットプレスで7Kg/cm2 の圧力をかけて
140℃で30分間加熱して架橋させ、セルを得た。
【0089】セルの開口部を上に向けて耐圧ガラス容器
内に設置し、電解液として35%硫酸水溶液を集電体の
上部までゆっくりと注入したのち、容器内を真空にして
分極性電極が保有している空気を排気しながら、硫酸水
溶液を含浸させた。
【0090】数分経過後、容器内を大気圧に戻して電解
液を追加し、同上の操作を数回繰り返して、注入した電
解液の液レベルが減少しないことを確認して電解液の含
浸操作を終了した。開口部から余剰の電解液を排除し、
この開口部に封止材として上記の未架橋非導電性ゴムを
設置後、同様に加熱圧縮して架橋し封止して電気二重層
キャパシタを得た。その後、このキャパシタの両集電体
上に電解メッキにより銅箔を設置した。
【0091】得られたキャパシタの両集電体上に銅板を
圧着して測定用の端子とし、これらの両端子から充放電
装置により直流電流1Aで1Vまで充電し、その後0V
になるまで1Aで放電した。この操作を繰り返し、5回
目に容量および内部抵抗を測定した。測定結果を表2に
示す。
【0092】
【実施例2】参考例2の活性炭ブロック(II)を使用
して、実施例1と同様な方法でゴム製セルを製作した。
この活性炭ブロックに集電体が堅固に設置された様子を
顕微鏡で観察した写真を図3に示す。製作したキャパシ
タの容量および内部抵抗を測定した。測定結果を表2に
示す。
【0093】
【実施例3】参考例1の活性炭ブロック(II)を使用
して、導電性ゴムとして三菱カーボンブラック3750
を80重量部含有するブチルゴム(架橋後の体積固有抵
抗1Ω・cm)を用い、実施例1と同様な方法でゴム製セ
ルを製作し、容量および内部抵抗を測定した。測定結果
を表2に示す。
【0094】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気二重層キャパシタの一実施態様
を示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 本発明の方法により製作された電気二重層キ
ャパシタにおける活性炭ブロックと導電性ゴムの接着部
の断面顕微鏡写真の模写図である。
【図4】 本発明の方法により製作された電気二重層キ
ャパシタにおける活性炭ブロックと導電性ゴムの接着部
の断面顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1…電気二重層キャパシタ 2…分極性電極 3…セパレータ 4…枠部材 5…集電体 6…銅メッキ層 7…電解液注入用開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庄 司 昌 紀 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 下 條 雅 之 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井石油化学工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解液が含浸された活性炭ブロックから
    なり、かつ内側表面が対向するように配置される1対の
    分極性電極と、該分極性電極の対向する内側表面間に介
    装されるセパレータと、前記分極性電極およびセパレー
    タの外周面を囲う非導電性ゴムからなる枠部材と、前記
    分極性電極の外側表面の各々に付着される導電性ゴムか
    らなる集電体とを備えることを特徴とする電気二重層キ
    ャパシタ。
  2. 【請求項2】 前記分極性電極としての活性炭ブロック
    が、嵩密度が0.1g/cm3 以上、比表面積が500m2
    /g以上である炭化、賦活された親油性化合物分散樹脂
    成形体からなることを特徴とする請求項1に記載の電気
    二重層キャパシタ。
  3. 【請求項3】 前記分極性電極としての活性炭ブロック
    が、嵩密度が0.1g/cm3 以上、比表面積が500m2
    /g以上である炭化、賦活されたフェノール樹脂発泡成
    形体からなることを特徴とする請求項1に記載の電気二
    重層キャパシタ。
  4. 【請求項4】 前記活性炭ブロックからなる分極性電極
    の外側部に、前記集電体としての導電性ゴムの一部が侵
    入しており、これによって前記分極性電極と前記集電体
    とが強固に接着していることを特徴とする請求項1に記
    載の電気二重層キャパシタ。
  5. 【請求項5】 前記活性炭ブロックからなる分極性電極
    の外周部に、前記枠部材としての非導電性ゴムの一部が
    侵入しており、これによって前記分極性電極と前記枠部
    材とが強固に接着していることを特徴とする請求項1に
    記載の電気二重層キャパシタ。
  6. 【請求項6】 前記導電性ゴムからなる集電体の外側表
    面に銅メッキ層が設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  7. 【請求項7】 活性炭ブロックからなる分極性電極の外
    側表面に導電性未架橋ゴムからなる未処理集電体を加熱
    圧着することによって、前記分極性電極と集電体とを接
    合する工程と、 前記分極性電極の一対を内側表面が対向するように配置
    するとともに、該内側表面間にセパレータを介装する工
    程と、 前記内側表面間にセパレータが介装された分極性電極の
    外周面に、非導電性未架橋ゴムからなる未処理枠部材を
    加熱圧着することによって、前記分極性電極およびセパ
    レータを枠部材で一体化する工程と、 前記集電体と接合された分極性電極の各々に電解液を含
    浸させる工程とからなることを特徴とする電気二重層キ
    ャパシタの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の電気二重層キャパシタ
    を包含する急速充電用蓄電器。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の電気二重層キャパシタ
    を用いた電動玩具。
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