JPH05212056A - 手術用顕微鏡焦準装置 - Google Patents

手術用顕微鏡焦準装置

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JPH05212056A
JPH05212056A JP4023752A JP2375292A JPH05212056A JP H05212056 A JPH05212056 A JP H05212056A JP 4023752 A JP4023752 A JP 4023752A JP 2375292 A JP2375292 A JP 2375292A JP H05212056 A JPH05212056 A JP H05212056A
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Masahiko Kinukawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鏡体部位置決め後、焦準操作が自動的に成さ
れ得、常に正確な合焦状態を得ることができる手術用顕
微鏡焦準装置を提供する。 【構成】 鏡***置操作検出手段(21)により鏡体部
の可動状態の監視を行い、術者が鏡体部の位置移動を停
止した時に、鏡***置移動操作終了信号(Br)を焦準
手段(25)へ出力し、焦準手段(25)は該終了信号
(Br)に基づいて測距手段(26,27)を作動させ
て焦準制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手術用顕微鏡における
合焦状態検出機能を備えた焦準装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、顕微鏡下において手術を行うマイ
クロサージャリーが発達・普及し、眼科や脳外科をはじ
めとする様々な科で行われている。マクロサージャリー
では実体顕微鏡が使用され、術者は視野内の像を立体視
しながら手術を行うが、手術部位即ち観察部位を当該視
野外へ変更するときには、一旦顕微鏡の位置を移動して
位置決めをした後、改めて術部に対する焦準操作を行う
必要がある。特に脳外科において、このような顕微鏡の
位置決め操作及び焦準操作の円滑さ・容易さが要求され
ており、又、かかる操作時間の短縮化が望まれている。
【0003】上記要求を満たすために、特開平1−91
847号公報には、常にバランスのとれた状態で且つ軽
い操作力で手術用顕微鏡の配向位又は角度位置を変化さ
せる俯仰装置と支持アーム,架台装置が開示されてい
る。また、特公昭57−55123号公報及び特開昭5
7−158826号公報には、手術用顕微鏡の焦準操作
の向上を図るため、アクティブ型として物体面上に指標
を投影してその反射光を受光素子で検出し、該検出信号
により合焦制御を行う装置が開示されている。更に、上
記特開昭57−158826号公報には、術者の選択に
よる合焦制御装置として、術者のスイッチ操作により合
焦制御のON/OFF操作が行える装置が開示されてい
る。この装置においては、合焦検出に従って常に合焦制
御を行うモードと、術者が必要とする時にスイッチを操
作して合焦制御を行うモードとの2つモードを切り換え
て使用できるようになっている。また、特公平2−63
206号公報には、術部に指標手段を設け、鏡体部の顕
微鏡光学系においてその指標を検出し、これを基に合焦
制御を行い、更に顕微鏡の位置変化に対する合焦状態の
補正を行う装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術ではいず
れの合焦制御装置も、常に合焦動作モード若しくは位置
補正手段を動作させるモード、又は術者のスイッチ操作
時のみ動作させるモードの、いずれかの動作モードを選
択するようになっている。通常、手術中に術者が焦準制
御即ち合焦制御を必要とするのは、観察部位の変更時即
ち処置部位を変更する際の、顕微鏡の位置を操作した後
である。従来技術にも開示されているように、手術用顕
微鏡において、鏡***置操作中に合焦制御を作動させる
ようにすると、操作性が悪化する。従って、手術中に術
者が顕微鏡の位置を移動したときは、術者はある程度焦
点を合わせて位置決めした後、合焦制御の操作スイッチ
を操作しなければならず、操作が煩雑であった。又、術
部に指標手段を設け、鏡体部においてその指標を検出し
て合焦及び位置制御を行う従来の構成では、術部に指標
手段を設けなければならないため、眼球以外の対象部
位、例えば体腔内深部に術部があり手術の進行につれて
術部が体腔内深部へと進行する場合には、術部である観
察部位と指標との位置関係が明確にならず、正確な合焦
状態を保つことはできない。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、鏡体部位置決め
後、焦準操作が自動的に成され得、常に正確な合焦状態
を得ることができる手術用顕微鏡焦準装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による手術用顕微
鏡焦準装置は、鏡***置操作検出手段と、該鏡***置操
作検出手段の出力に従って焦準制御を行う焦準手段と、
を設けたことを特徴としてなるものである。
【0007】
【作用】鏡***置操作検出手段により鏡体部の位置移動
状態の監視を行い、術者が鏡体部の位置移動を停止した
時に、鏡***置移動操作終了信号を焦準手段に出力す
る。焦準手段は、該終了信号に基づいて測距手段を作動
させ、焦準制御を行う。
【0008】
【実施例】以下、実施例を図面に基づき説明する。図1
は本発明による第1実施例の焦準装置を有する手術用顕
微鏡の外観図である。図中、1は架台、2は架台1上に
垂直軸線Oaの周りに回動自在に支持された第1アー
ム、3は第1アーム2の他端に垂直軸線Obの周りに回
転自在に支持されたパンダグラフアーム、4はパンダグ
ラフアーム3の他端に軸線Ocの周りに回転自在に支持
された俯仰操作アーム、5は俯仰操作アーム4内の二方
向の回転軸により該俯仰操作アーム4に回動自在に支持
された鏡体、6は鏡筒、7はハンドルである。俯仰操作
アーム4内の二方向の回転軸には鏡体5の観察方向の調
整及び固定を行うための無励磁作動型電磁ブレーキ4
a,4b(図示せず。)が取り付けられおり、該電磁ブ
レーキ4a,4bの操作はハンドル7に設置されたスイ
ッチ8のON/OFF操作により行うようになってい
る。一方、顕微鏡の焦準操作及び変倍操作は、術者の足
元に置かれるフットスイッチ9(図示せず)のON/O
FF操作により行うようになっている。
【0009】図2はかかる手術用顕微鏡における左右一
対の立体観察光学系の左右の光軸を含む面から見た矢視
図である。図中、Pは術部、11は共通の対物レンズ、
12は共通の対物レンズ11の後方に配置された変倍光
学系、13及び14は変倍光学系12の光軸上であって
上記鏡筒5内に左右一対に配置された正立ポロプリズム
及び接眼レンズである。
【0010】図3は図2における測光光軸Oを含み紙面
に垂直な面内(I−I断面)から見た図である。図中、
10,15はレンズ、16は赤外線を透過し可視光を反
射するダイクロイックミラー、17はコンデンサレン
ズ、18術部Pにおける照明野を設定する絞り、19は
照明ランプ、28は赤外発光ダイオード、29は赤外光
線の受光素子を二つ備えた2分割PDである。赤外発光
ダイオード28がレンズ15の焦点位置に配置されてい
ると共に、図示した観察光学系の合焦位置が対物レンズ
11の前側焦点位置であるため、合焦状態のときは、赤
外発光ダイオード28は術部Pに対して共役位置となっ
ている。また、2分割PD29は、レンズ10の後側焦
点位置に配置されていて、赤外発光ダイオード28の像
が、合焦状態のときは2分割PD29の各々の受光素子
に対して等しい面積で結像すると共に、前ピン・後ろピ
ン状態のときはいずれか一方の受光素子に偏って結像す
るように、即ち赤外発光ダイオード28の中心位置と2
分割PD29の中心位置とが光学的に一致するように配
置されている。
【0011】図4は本実施例の焦準装置の電源部10の
回路ブロック図である。図中、21はハンドル7に設け
られたスイッチ8からの接点信号を受けて電磁ブレーキ
4a,4bに駆動信号を出力すると共に後述する発光回
路25へ電磁ブレーキ操作信号Brを出力する駆動回
路、22はフットスイッチ9から焦準操作信号を受けて
俯仰操作アーム4に内蔵された焦準用モータ5aへ焦準
駆動信号を出力する焦準駆動回路、23はフットスイッ
チ9から変倍操作信号を受けて俯仰操作アーム4に内蔵
された変倍用モータ5bへ変倍駆動信号を出力する変倍
駆動回路、30は術者が鏡体5の位置変更をした後に焦
準操作を自動的に行うべく、発光回路25,受光回路2
6及び測距演算回路27より構成された合焦制御部であ
る。
【0012】図5に示した合焦制御部30の回路ブロッ
ク図を用いてその構成を説明すれば、発光回路25はロ
ジック回路25a及び制御回路25bから成っており、
該ロジック回路25aは上記電磁ブレーキ操作信号Br
が入力されていてその電位から鏡体5の位置移動操作終
了を検出し、又、制御回路25bはロジック回路25a
において検出された操作終了信号を受けて赤外発光ダイ
オード28へダイオード発光信号Raを出力すると共に
受光回路26及び測距演算回路27へ同期信号Asを出
力するよう構成されている。受光回路26は、2分割P
D29の二つの受光素子から出力される検出信号Va,
Vbが入力されてかかる検出信号を増幅出力する増幅回
路26aと、上記制御回路25bの同期信号を受けて該
増幅回路26aの出力タイミングを制御するスイッチ回
路26bから構成されている。測距演算回路27は、増
幅された検出信号Va,Vbが入力されていて上記同期
信号Asに従って作動するホールド回路27aと、該ホ
ールド回路27aより出力される検出信号Va,Vbの
和及び差を夫々演算出力する加算回路27b及び減算回
路27cと、これら演算出力値から更に(Va−Vb)
/(Va+Vb)の除算を行って信号出力する除算回路
27dと、該除算回路27dの出力値に従って合焦状態
を検出・判定して上記焦準駆動回路22へ焦準操作信号
Vcを出力する判定回路27eとから構成されている。
尚、かかる電源部10は、架台1に内蔵されている。
【0013】次に、本実施例の作用について図6に示し
たタイミング図を参照して説明する。上述の構成により
手術用顕微鏡の鏡体5は空間的に移動自在に支持され、
術者が観察視野変更のためにハンドル7を握りつつスイ
ッチ8をONすることにより、俯仰操作アーム4に内蔵
された電磁ブレーキ4a,4bがOFFとなり、鏡体5
の位置操作・調整を行うことができる。そして、鏡体5
の位置決め後、術者がスイッチ8をOFFすれば、電磁
ブレーキ4a,4bはONとなり、鏡体5の位置が固定
される。このとき、発光回路25のロジック回路25a
においては、駆動回路21から出力される電磁ブレーキ
操作信号Brの電位変化から鏡体5の位置移動操作終了
を検出し、これに伴って制御回路25bは赤外発光ダイ
オード28を発光せしめるダイオード発光信号Raと同
期信号Asとを出力する(図6参照。)。受光回路26
の増幅回路26aでは、赤外発光ダイオード28の発光
によって2分割PDより出力される検出信号Va,Vb
を増幅してこれをスイッチ回路26bからの同期信号A
sに従って出力する。
【0014】検出信号Va,Vbの入力により測距演算
回路27においては、加算回路27b,減算回路27c
及び除算回路27dにおいて検出信号Va,Vbの演算
を行い、更に判定回路27eにおいて演算結果の符号か
らピントズレ方向を検出する。そして、かかるピントズ
レを矯正すべく焦準駆動回路22へ焦準操作信号Vcを
出力し、焦準駆動回路22では焦準操作信号Vcに従っ
て焦準用モータ5aを駆動し、これにより観察光学系
は、常に正確な合焦状態に自動的に移行せしめられる。
【0015】以上のように本実施例によれば、術中、観
察部位を変更して術部の位置調整を行った際、術者は焦
点調整を行う必要がなくなり、鮮明なピント状態で術部
の観察が可能となる。従って、術者は手術により集中す
ることができ、手術のより安全な遂行に対して有効であ
る。又、本実施例において、俯仰操作アーム4の代わり
に二次元的な水平移動を行うX−Y駆動装置を設置し、
これにより鏡体5を移動させるよう構成した場合におい
ても、該X−Y駆動装置の操作終了時に合焦制御を行わ
せるように構成することで上記効果を実現することがで
きる。更に、本実施例において、架台1等に上下電動粗
動装置が組み合わされている場合には、該上下電動粗動
装置の操作信号と上記電磁ブレーキ操作信号Brとの論
理和(OR)をとれば粗動操作終了を検出することがで
きる。
【0016】次に第2実施例を図7乃至図9に基づいて
説明する。尚、前述した第1実施例と同一の部材には同
一の符号を用いてその説明は省略する。図7において、
本実施例の鏡体39の内部には、図中矢印aで示す方向
即ち図3で示した観察光学系における左右一対の観察光
軸に対して垂直となる方向の加速度を検出する図示され
ない加速度センサ41が設置されている。鏡体39は第
1実施例と同様に、俯仰操作アーム4等の各アームに空
間的に移動自在に支持されている。
【0017】図8は第2実施例の電源部40の回路ブロ
ック図である。図中、42は加速度センサ41が接続さ
れていて該加速度センサ41からの加速度検出信号を増
幅するための増幅回路、43は増幅回路42からの増幅
出力信号(以下「増幅出力E」という。)が入力されて
いて増幅出力Eのゼロクロス点を検出して該信号の出力
状態を反転させるコンパレータ回路(図示せず。)と該
コンパレータ回路の出力信号の状態変化(反転)時にパ
ルス信号(以下「パルス出力C」という。)を出力する
パルス回路(図示せず。)より構成されるゼロクロス検
出回路、44は増幅出力Eを積分して信号出力(以下
「積分出力D」という。)する積分回路、48は上記ゼ
ロクロス回路43と同様の構成で成り積分出力Dが入力
されてパルス信号(以下、「パルス出力B」という。)
を出力するゼロクロス回路、45はパルス出力B及びパ
ルス出力Cが入力されいて両信号の排他的論理和(Excl
usive OR)を信号出力(以下「パルス出力A」とい
う。)するEx−OR回路、46は第1実施例と同様に
駆動回路21から出力される電磁ブレーキ操作信号Br
が入力されていて術者の位置移動操作終了を検出するロ
ジック回路(図示せず。)とパルス出力Aが入力されて
いてダイオード発光信号Raを出力と共に同期信号As
を出力する制御回路(図示せず。)とから構成されてい
る発光回路、47は本実施例の合焦制御部である。
【0018】次に、本実施例の作用について図9に示し
たタイミング図を参照して説明する。上述の構成によ
り、第1実施例と同様、術者が観察視野変更のためにハ
ンドル7を握りつつスイッチ8をONすることにより鏡
体39の位置操作・調整が行え、術者がスイッチ8をO
FFすれば、鏡体39の位置は固定される。このとき、
発光回路46内のロジック回路においては電磁ブレーキ
操作信号Brの電位の変化から鏡体39の位置移動操作
終了を検出し、これに伴い発光回路46内の制御回路に
おいて、Ex−OR回路45のパルス出力Aを合焦制御
の同期信号としてダイオード発光信号Ra及び同期信号
Asを出力して合焦制御を開始し、第1実施例と同様、
測距演算回路27より焦準操作信号Vcを出力して焦準
用モータ5aを駆動し、これにより観察光学系は、鏡体
39の振動の発生及びその状態に関わりなく、常に正確
な合焦状態に自動的に移行せしめられる。
【0019】即ち、ブレーキ操作終了時、鏡体39は電
磁ブレーキによって位置固定されるが、俯仰操作アーム
4等の各アームの長さや構造によっては、鏡体39がブ
レーキ操作終了後に振動している場合が考えられる。こ
の場合、この振動は鏡体39に内蔵された加速度センサ
41により検出され、検出された加速度信号は増幅回路
42において増幅されて、図9に増幅出力Eとして示す
如き電位変化を示す。そして、増幅出力Eとこれを積分
した積分出力D(即ち、速度変位量である。)とを夫々
ゼロクロス回路43及びゼロクロス回路48によりパル
ス出力C及びパルス出力Bに変換する。このパルス出力
Cは、加速度値が零の点即ち振幅の両端(停止位置)位
置及び振幅の中心位置に達した時の応答出力となり、
又、パルス出力Bは振動の速度値が零の点即ち振幅の両
端位置達した時の応答出力となる。従って、Ex−OR
回路45において、パルス出力C及びBの排他的論理和
をとれば、該Ex−OR回路45から出力されるパルス
出力Aは、振幅の中心位置に達した時のみの応答出力と
なって(図9参照。)、これにより振幅中心位置が検出
される。従って、かかるパルス出力Aに同期させて合焦
制御を行えば、振動中も振動が収束すべき定点で常に合
焦検出を行うことができ、鏡体39の振動の発生及びそ
の状態に関わりなく正確な合焦状態を得ることができ
る。
【0020】手術用顕微鏡は、一般的にその衛生上の配
慮及びスペース上の制約から、架台1と術部とが離間し
て配置されるよう構成されており、又、鏡体を確実に固
定せしめ且つ移動操作時の操作性を向上させるため、ア
ームと鏡体との軸部等の顕微鏡の回動部に電磁ブレーキ
が設置されている。従って、これらの構成から鏡体の位
置移動操作終了後、鏡体に振動が発生することが考えら
れ、低倍の観察とはいえ術中に振動が発生した場合はそ
の影響が無視できない状態も生じる。本実施例は、かか
る振動発生状態においても、振動振幅の中心位置で合焦
検出を行っているため、従来の装置と比較して、観察部
位に対してより正確に合焦検出を行うことができる。更
に、術者にとっては、術部の位置調整を行った後、振動
の収束を待つ必要がなくなるばかりか、振動を止めるた
めの煩わしい作業が不要となる。従って、術者は手術に
より集中することができ、手術をより安全且つスムーズ
に遂行することができる。
【0021】次に第3実施例を図10及び図11に基づ
いて説明する。尚、前記各実施例と同一の部材には同一
の符号を用いてその説明は省略する。図10は第3実施
例の電源部50の回路ブロック図であって、本実施例に
おいては、前記第2実施例の鏡体39の内部に、前記加
速度センサ41の加速度検出方向即ち図7に示した鏡体
39の左右方向に対し、その前後方向の加速度を検出す
るための加速度センサ61と、鏡体39の上下方向の加
速度を検出するための加速度センサ51が設けられてい
て、これらの加速度センサにより空間的に移動自在に支
持された該鏡体39の三方向の振動状態が検出されるよ
うになっている。更に、鏡体39の焦準駆動を行う焦準
用モータ5aの回転軸にはエンコーダ58が、又、変倍
駆動を行う変倍用モータ5bの回転軸にはエンコーダ5
9が取り付けられていて、夫々の回転軸の回転量を検出
するようになっている。図中、52a,52bは夫々加
速度サンサ51,61が接続されていて該加速度センサ
から出力される加速度検出信号を増幅するための増幅回
路、53a,53b,53cは入力信号に対して二回の
積分処理を施して信号出力する積分回路である。
【0022】又、54は補正回路であり、積分回路53
aの出力信号の変位量の振幅値を検出するピーク検出回
路(図示せず。)と、Ex−OR回路45からのパルス
出力Aの出力タイミングにおける上記積分回路53aの
出力信号の変位量を検出する変位量回路(図示せず。)
から構成されていて、各回路の検出信号は後述する測距
演算回路56へ補正信号として出力するようになってい
る。
【0023】55は加速度センサ41,61,51の検
出信号が夫々増幅回路42,52b,52a及び積分回
路53c,53b,53aを介して入力されている変位
検出回路であり、各積分回路53a,53b,53cの
出力信号の各々の単位時間毎の変位量を算出する変位算
出回路(図示せず。)と、各々の基準設定値との比較演
算を行うコンパレータ回路(図示せず。)と、各コンパ
レータ回路の出力信号の論理和を出力するOR回路(図
示せず。)とから構成されていて、該OR回路の出力を
鏡***置操作検出信号Fとし後述する発光回路63へ出
力するようになっている。
【0024】57は上記エンコーダ58に接続されてい
て該エンコーダ58からのパルス信号を内蔵するカウン
ター回路にてカウントして焦準操作量を算出する焦準駆
動検出回路である。該焦準駆動検出回路57の焦準操作
量の値は、後述する測距演算回路56の焦準操作信号V
cの出力に伴って、初期状態(零)にリセットされるよ
うになっている。62は上記エンコーダ59に接続され
ていて該エンコーダ59からのパルス信号をカウントす
るカウンター回路を有していてズーム倍率を検出するズ
ーム倍率算出回路(図示せず。)と、前記対物レンズ2
4の倍率を入力するための倍率入力手段(図示せず。)
と、これら倍率値より変倍光学系の総合倍率力を算出す
るための総合倍率検出回路(図示せず。)とを有する倍
率算出回路である。
【0025】63は上記変位検出回路55から鏡***置
操作検出信号Fが入力されていて鏡体39の位置移動操
作終了を検出するロジック回路(図示せず。)とパルス
出力Aが入力されていてダイオード発光信号Raを出力
すると共に同期信号Asを出力する制御回路(図示せ
ず。)とから構成されている発光回路である。56は測
距演算回路であり、受光回路26からの検出信号Va,
Vbを演算して、該演算結果と倍率算出回路62からの
総合倍率信号と補正回路54の補正信号とによりピント
ズレ量と方向を演算する測距回路(図示せず。)と、焦
準駆動検出回路57からの焦準操作量出力信号と測距回
路にて演算されたピントズレ量とを比較演算するコンパ
レータ回路(図示せず。)と、測距回路の出力値に従っ
て焦準駆動回路22へ焦準操作信号Vcを出力する焦準
操作回路(図示せず。)とから構成されている。60は
本実施例の合焦制御部である。
【0026】次に、本実施例の作用について図11に示
したタイミング図を参照して説明する。上述の構成によ
り、術者が観察視野変更のためにハンドル7を握りつつ
スイッチ8をONすることにより鏡体39の位置操作・
調整を行うと、加速度センサ41,61,51から検出
された加速度信号は、各々増幅回路41,52b,52
aにおいて増幅された後に積分回路53c,53b,5
3aにおいて2重積分され、時間経過に伴う鏡体39の
左右・前後・上下の各方向に対する変位量となる。従っ
て、これら三方向の変位量を変位検出回路55内のコン
パレータ回路において各々の基準設定値と比較したとき
の該コンパレータの出力値は、鏡体39に対する位置移
動操作の実行又は終了の判定基準値となる。変位検出回
路55内において単位時間毎の変位量が基準設定値を越
えた場合を鏡体39の位置操作の実行と判断しているた
め、かかる基準設定値は鏡体39が取り付けられる前記
俯仰操作アーム4等の各アームの長さ等の構造上の条件
及びその振動振幅条件を考慮して設定される。
【0027】変位検出回路55において鏡***置操作終
了信号Fが検出されるのに伴って、発光回路63内の制
御回路において、パルス出力Aを合焦制御の同期信号と
してダイオード発光信号Ra及び同期信号Asを出力し
て合焦制御を開始し(図11参照。)、受光回路26で
は2分割PD29からの検出信号Va,Vbを増幅して
測距演算回路56へ出力する。一方、補正回路54にお
いては、加速度センサ51で検出された上下方向の変位
量を基に、パルス出力Aに同期させて、上下方向の変位
量の算出を行う。これは、上記合焦制御の測距タイミン
グで上下方向の振動周期のズレが生じたときの焦準操作
信号Vcを補正するためのもので、上記ダイオード発光
信号Raの出力タイミングで鏡体39の光軸方向の変位
量を求め、振幅中心との差を補正値として算出し、この
値を測距演算回路56へ出力する。
【0028】更に、発光回路63からダイオード発光信
号Raが出力されるのに伴って、測距演算回路56にお
いては、倍率算出回路62から総合倍率情報として総合
倍率信号を入力すると共に、受光回路26から検出信号
Va,Vbを入力して(Va−Vb)/(Va+Vb)
の演算を行ってピント位置情報を算出し、上記総合倍率
信号,該ピント位置情報及び上記補正回路54の補正値
からピントズレ量とその方向を求める。そして、このピ
ントズレ量とその方向に従って焦準駆動回路22へ焦準
操作信号Vcを出力し、該焦準駆動回路22により焦準
用モータ5aを駆動せしめて焦準操作が行われるように
なっている。このとき、エンコーダ58の出力値は、焦
準操作信号Vcの出力に同期してリセットされており、
該焦準操作信号Vcに従って駆動せしめられる焦準駆動
モータ5aの回転量は該エンコーダ58を介して焦準駆
動回路57において焦準操作量に変換され、この値が測
距演算回路56内のコンパレータ回路へ入力される。そ
して、該コンパレータ回路において上記ピントズレ量と
の比較演算が行われ、該ピントズレ量と焦準操作量とが
等しくなった時に焦準操作信号Vcの出力を停止するよ
うになっている。
【0029】以上のように本実施例によれば、鏡体部に
設けた加速度センサにより鏡***置移動の実行又は終了
状態を検出できるので、前記各実施例の如くブレーキの
操作信号等の電動駆動部からの鏡体部の移動状態を通知
するための信号を必要とせず、様々な構造のアーム及び
駆動システムの組合せにフレキシブルに対応し得、確実
な合焦制御が自動的に可能となる。従って、術者は、焦
点調整を行う必要がなくなり、鮮明なピント状態で術部
の観察が可能となるので、手術により集中することがで
きる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、術者の観察部位変更操
作を鏡体の位置移動操作としてとらえ、これを鏡***置
の変化として検出しているので鏡体の位置移動操作終了
が確実に検出され得、更にかかる検出信号に基づいて、
術者の最も必要とする焦準制御を行っているので、手術
用顕微鏡の操作性を悪化させることなく、確実且つ正確
な合焦制御を行うことができる。従って、術者は、術中
に観察部位の変更を行ったとしても、焦準操作が不要と
なるばかりか、ピントに対しても注意を払う必要がなく
なり、より手術に集中することができ、安全且つスムー
ズな手術の遂行に対して効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焦準装置を有する手術用顕微鏡の外観
図である。
【図2】本発明の焦準装置を有する手術用顕微鏡におけ
る左右一対の立体観察光学系の左右の光軸を含む面から
見た矢視図である。
【図3】図2における測光光軸Oを含み紙面に垂直な面
内の光学系を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例の電源部の回路ブロック図
である。
【図5】第1実施例の合焦制御部の回路ブロック図であ
る。
【図6】第1実施例における合焦検出のタイミングを示
した図である。
【図7】本発明の第2実施例の鏡体に内蔵される加速度
センサの加速度検出方向を示す図である。
【図8】第2実施例の電源部の回路ブロック図である。
【図9】第2実施例における加速度センサと合焦検出の
タイミングを示した図である。
【図10】本発明の第3実施例の電源部の回路ブロック
図である。
【図11】第3実施例における合焦検出のタイミングを
示した図である。
【符号の説明】
1・・・架台 4・・・俯仰操作アーム 5,39
・・・鏡体 6・・・鏡筒 7・・・ハンドル 8・・・
スイッチ 9・・・フットスイッチ 11・・・対物レンズ 12・・・変倍光学系 14・・・接眼レンズ 20,40,50・・・電源部 21・・・駆動回路 22・・・焦準駆動回路 23・・・変倍駆動回
路 24・・・OR回路 25,46,63・・
・発光回路 26・・・受光回路 27,56・・・測距
演算回路 28・・・赤外発光ダイオード 29・・・2分割PD 30,47,60・・・合焦制御部 41,51,6
1・・・加速度センサ 42,52a,52b・・・増幅回路 43,48・・
・ゼロクロス検出回路 44,53a,53b,53c・・・積分回路 45・・・Ex−OR回路 54・・・補正回路 55・・・変位検出回路 57・・・焦準駆動検
出回路 58,59・・・エンコーダ 62・・・倍率算出回

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測距手段を有する手術用顕微鏡におい
    て、鏡***置操作検出手段と、該鏡***置操作検出手段
    の出力に従って焦準制御を行う焦準手段と、を設けたこ
    とを特徴とする手術用顕微鏡焦準装置。
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