JP2002200043A - 眼科装置及び眼科装置システム - Google Patents

眼科装置及び眼科装置システム

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JP2002200043A
JP2002200043A JP2000401963A JP2000401963A JP2002200043A JP 2002200043 A JP2002200043 A JP 2002200043A JP 2000401963 A JP2000401963 A JP 2000401963A JP 2000401963 A JP2000401963 A JP 2000401963A JP 2002200043 A JP2002200043 A JP 2002200043A
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focusing
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JP2000401963A
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Hiroshi Iijima
博 飯島
Takeyuki Kato
健行 加藤
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検眼の状態が良好でない場合であっても自
動アライメント機能を有効に活用し、装置本体のアライ
メントを効率的に行うことのできる眼科装置を提供す
る。 【解決手段】 本発明に係る眼圧測定装置は、被検眼E
を測定するための光学系を備える装置本体Sの被検眼E
に対するアライメントを行うために、この装置本体Sを
移動させる制御回路80と、装置本体Sが手動で移動し
て前記アライメントが行われたときに、この装置本体S
の位置情報を記憶するメモリ82とを備え、制御回路8
0はメモリ82に記憶された位置情報に基づいて装置本
体Sを自動で移動させ、前記アライメントを自動で実行
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動アライメント
機能又は自動合焦機能を備えた眼科装置と、このような
眼科装置を有する眼科装置システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、いわゆる自動アライメント機
能を備えた眼科装置として、被検者の被検眼にアライメ
ント用指標光を投影してその反射光を位置検出センサに
導き、被検眼に対する装置本体(測定ユニット等)の相
対的位置を検出し、この相対的位置が所定の基準を満た
すように装置本体を自動的に移動させることによって、
そのアライメントを行うものが知られている(例えば特
開平9−285444号公報参照)。
【0003】このような眼科装置では、検者はまずファ
インダーやモニタを見ながらジョイスティック等を操作
して手動で装置本体を移動させ、装置本体の被検眼に対
するアライメントを概略行う。この概略のアライメント
がなされると、上記の自動アライメント機能が作動して
装置本体を微動させ、アライメントが完了したものとみ
なされた後に装置本体による測定等が自動的に開始され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
被検眼の角膜表面が荒れていてその状態が良くない場合
には、本来角膜反射光束として一つの光点が検出される
はずなのに複数の光点が検出されたり、明瞭に検出され
るべき光点がぼやけていたり、予定された形状とは異な
る形状を有する光点が検出されたりすることがある。こ
のような場合には、自動アライメント機能を有する眼科
装置のその機能が正常に作動せず、装置本体を不適切な
位置に移動させた状態で測定や撮影等が開始されるおそ
れがある。
【0005】一方、例えば特開平11−318828号
公報に記載のように位置検出センサに加えて光量検出セ
ンサを設け、位置検出センサと光量検出センサの双方に
よりアライメント完了が判断されない限り測定等が開始
されない構成とすることによって、そのようなアライメ
ント未完了状態での測定等を避けることもできるが、こ
のままでは測定等に至らずアライメント作業が中断した
ままとなるため、再度一からアライメントしなおす等の
必要がある。このような自動アライメントの再実行は再
度同じ結果を招く可能性があるため、手動によりアライ
メントすることができれば望ましいが、自動アライメン
トが難しい被検者について測定等を行う度に毎回手動で
アライメントすることは作業効率の観点から好ましくな
い。
【0006】また、いわゆる自動合焦機能を備えた眼科
装置として、被検者の被検眼に合焦用指標光を投影し、
その反射光を検出して合焦レンズを自動的に移動させる
ものが知られているが、このような眼科装置においても
被検眼の状態がよくない場合にはその自動合焦機能が正
常に作動しないおそれがある。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、たとえ被検眼の状態が良好でない場合であっても
自動アライメント機能又は自動合焦機能を有効に活用
し、アライメント又は合焦を効率的に行うことのできる
眼科装置、及びこのような眼科装置を有する眼科装置シ
ステムを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、被検眼を測定又は撮影するため
の光学系を備える装置本体の前記被検眼に対するアライ
メントを行うために、該装置本体を移動させる駆動機構
を備えた眼科装置であって、前記装置本体が手動で移動
して前記アライメントが行われたときに、該装置本体の
位置情報を記憶する第一の記憶手段を備え、前記駆動機
構は前記第一の記憶手段に記憶された位置情報に基づい
て前記装置本体を自動で移動させ、前記アライメントを
自動で実行可能なことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、被検眼を測定又は撮影
するための光学系を備える装置本体の前記被検眼に対す
るアライメントを行うために、該装置本体を移動させる
駆動機構を備えた眼科装置であって、前記装置本体が手
動で移動して前記アライメントが行われたときに、該装
置本体の位置情報を記憶する第一の記憶手段と、該第一
の記憶手段に記憶された位置情報に基づいて検者に表示
を発し、該検者による前記装置本体の移動を前記アライ
メントが完了するように誘導する第一の表示手段とを備
えることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、被検眼を測定又は撮影
するための光学系を備える装置本体の前記被検眼に対す
るアライメントを行うために、該装置本体を移動させる
駆動機構を備えた眼科装置であって、前記装置本体が手
動で移動して前記アライメントが行われたときに、該装
置本体の位置情報を記憶する第一の記憶手段を備え、前
記駆動機構が初期設定に基づいて前記装置本体を自動で
移動させることにより、前記アライメントが自動で行わ
れるオートアライメントモードと、前記装置本体を検者
が手動で移動させることにより、前記アライメントが手
動で行われるマニュアルアライメントモードと、前記駆
動機構が前記第一の記憶手段に記憶された位置情報に基
づいて前記装置本体を自動で移動させることにより、前
記アライメントが自動で行われるセルフオートアライメ
ントモードとを備えることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、被検眼を測定又は撮影
するための光学系を備える装置本体の前記被検眼に対す
るアライメントを行うために、該装置本体を移動させる
駆動機構を備えた眼科装置であって、前記被検眼に正面
方向から第一の指標を投影する第一の指標投影手段と、
前記被検眼の角膜表面における前記第一の指標の反射像
からその角膜の上下左右方向の位置を検出する第一の位
置検出手段と、前記被検眼に斜め方向から第二の指標を
投影する第二の指標投影手段と、前記角膜表面における
前記第二の指標の反射像から前記角膜の作動距離方向の
位置を検出する第二の位置検出手段と、前記装置本体が
手動で移動して前記アライメントが行われたときに、該
装置本体の上下左右方向についての位置情報を記憶する
第二の記憶手段とを備え、前記第一の位置検出手段は予
め設定された位置情報又は前記第二の記憶手段に記憶さ
れた位置情報のいずれかに基づいて前記角膜の上下左右
方向の位置を検出し、前記駆動機構は前記第二の記憶手
段に記憶された位置情報に基づく前記第一の位置検出手
段の検出結果と、該第一の位置検出手段の検出結果によ
り補正した前記第二の位置検出手段の検出結果とに基づ
き前記装置本体を自動で移動させて前記アライメントを
自動で実行可能なことを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、被検眼を測定又は撮影
するための光学系を備える装置本体の前記被検眼に対す
るアライメントを行うために、該装置本体を移動させる
駆動機構を備えた眼科装置であって、前記被検眼に正面
方向から第一の指標を投影する第一の指標投影手段と、
前記被検眼の角膜表面における前記第一の指標の反射像
からその角膜の上下左右方向の位置を検出する第一の位
置検出手段と、前記被検眼に斜め方向から第二の指標を
投影する第二の指標投影手段と、前記角膜表面における
前記第二の指標の反射像から前記角膜の作動距離方向の
位置を検出する第二の位置検出手段と、前記装置本体が
手動で移動して前記アライメントが行われたときに、該
装置本体の上下左右方向についての位置情報を記憶する
第二の記憶手段とを備え、前記第一の位置検出手段は予
め設定された位置情報又は前記第二の記憶手段に記憶さ
れた位置情報のいずれかに基づいて前記角膜の上下左右
方向の位置を検出し、前記第二の記憶手段に記憶された
位置情報に基づく前記第一の位置検出手段の検出結果
と、該第一の位置検出手段の検出結果により補正した前
記第二の位置検出手段の検出結果とに基づいて検者に表
示を発し、該検者による前記装置本体の移動を前記アラ
イメントが完了するように誘導する第二の表示手段を備
えることを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、被検眼を撮影するため
の光学系に設けられた合焦レンズを移動させて前記被検
眼に対する合焦を行うために、該合焦レンズを移動させ
る合焦機構を備えた眼科装置であって、前記合焦レンズ
が手動で移動して前記合焦が行われたときに、該合焦レ
ンズの位置情報を記憶する第三の記憶手段を備え、前記
合焦機構は前記第三の記憶手段に記憶された位置情報に
基づいて前記合焦レンズを自動で移動させ、前記合焦を
自動で実行可能なことを特徴とする。
【0014】請求項7の発明は、被検眼を撮影するため
の光学系に設けられた合焦レンズを移動させて前記被検
眼に対する合焦を行うために、該合焦レンズを移動させ
る合焦機構を備えた眼科装置であって、前記合焦レンズ
が手動で移動して前記合焦が行われたときに、該合焦レ
ンズの位置情報を記憶する第三の記憶手段と、該第三の
記憶手段に記憶された位置情報に基づいて検者に表示を
発し、該検者による前記合焦レンズの移動を前記合焦が
完了するように誘導する第三の表示手段とを備えること
を特徴とする。
【0015】請求項8の発明は、被検眼を撮影するため
の光学系に設けられた合焦レンズを移動させて前記被検
眼に対する合焦を行うために、該合焦レンズを移動させ
る合焦機構を備えた眼科装置であって、前記合焦レンズ
が手動で移動して前記合焦が行われたときに、該合焦レ
ンズの位置情報を記憶する第三の記憶手段を備え、前記
合焦機構が初期設定に基づいて前記合焦レンズを自動で
移動させることにより、前記合焦が自動で行われるオー
トフォーカスモードと、前記合焦レンズを検者が手動で
移動させることにより、前記合焦が手動で行われるマニ
ュアルフォーカスモードと、前記合焦機構が前記第三の
記憶手段に記憶された位置情報に基づいて前記合焦レン
ズを自動で移動させることにより、前記合焦が自動で行
われるセルフオートフォーカスモードとを備えることを
特徴とする。
【0016】請求項9の発明は、被検眼を測定又は撮影
するための光学系を備える装置本体の前記被検眼に対す
るアライメントを行うために、該装置本体を移動させる
駆動機構を備えた眼科装置と、該眼科装置に接続される
第一のデータサーバーとを備え、前記眼科装置には前記
測定又は撮影が開始される前に被検者のIDが入力さ
れ、前記第一のデータサーバーには前記装置本体が手動
で移動して前記アライメントが行われたときに、該装置
本体の位置情報が前記IDに関連づけて記憶され、前記
駆動機構は前記眼科装置に入力されたIDに対応する位
置情報が前記第一のデータサーバーに記憶されていると
きに、その位置情報に基づき前記装置本体を自動で移動
させて前記アライメントを自動で実行可能な眼科装置シ
ステムを特徴とする。
【0017】請求項10の発明は、被検眼を測定又は撮
影するための光学系を備える装置本体の前記被検眼に対
するアライメントを行うために、該装置本体を移動させ
る駆動機構を備えた眼科装置と、該眼科装置に接続され
る第二のデータサーバーと、前記測定又は撮影が開始さ
れる前に被検者のIDが入力され、該IDを前記第二の
データサーバーに送信する第一の管理サーバーとを備
え、前記第二のデータサーバーには前記装置本体が手動
で移動して前記アライメントが行われたときに、該装置
本体の位置情報が前記IDに関連づけて記憶され、前記
駆動機構は前記第二のデータサーバーが受信したIDに
対応する位置情報が該第二のデータサーバーに記憶され
ているときに、その位置情報に基づき前記装置本体を自
動で移動させて前記アライメントを自動で実行可能な眼
科装置システムを特徴とする。
【0018】請求項11の発明は、被検眼を撮影するた
めの光学系に設けられた合焦レンズを移動させて前記被
検眼に対する合焦を行うために、該合焦レンズを移動さ
せる合焦機構を備えた眼科装置と、該眼科装置に接続さ
れる第三のデータサーバーとを備え、前記眼科装置には
前記撮影が開始される前に被検者のIDが入力され、前
記第三のデータサーバーには前記合焦レンズが手動で移
動して前記合焦が行われたときに、該合焦レンズの位置
情報が前記IDに関連づけて記憶され、前記合焦機構は
前記眼科装置に入力されたIDに対応する位置情報が前
記第三のデータサーバーに記憶されているときに、その
位置情報に基づき前記合焦レンズを自動で移動させて前
記合焦を自動で実行可能な眼科装置システムを特徴とす
る。
【0019】請求項12の発明は、被検眼を撮影するた
めの光学系に設けられた合焦レンズを移動させて前記被
検眼に対する合焦を行うために、該合焦レンズを移動さ
せる合焦機構を備えた眼科装置と、該眼科装置に接続さ
れる第四のデータサーバーと、前記撮影が開始される前
に被検者のIDが入力され、該IDを前記第四のデータ
サーバーに送信する第二の管理サーバーとを備え、前記
第四のデータサーバーには前記合焦レンズが手動で移動
して前記合焦が行われたときに、該合焦レンズの位置情
報が前記IDに関連づけて記憶され、前記合焦機構は前
記第四のデータサーバーが受信したIDに対応する位置
情報が該第四のデータサーバーに記憶されているとき
に、その位置情報に基づき前記合焦レンズを自動で移動
させて前記合焦を自動で実行可能な眼科装置システムを
特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0021】[実施の形態1]図1は本発明に係る眼科
装置の一例である眼圧測定装置のアライメント駆動機構
を示す側面図であり、図2はその平面図である。このア
ライメント駆動機構は、図示しない電源が内蔵されてい
る固定ベース100上でジョイスティック等のコントロ
ールレバー102の操作により前後左右に移動可能な架
台101上に設けられ、上下(Y方向、鉛直方向)移動
機構、左右(X方向、水平方向)移動機構、及び前後
(Z方向、作動距離方向)移動機構によって構成されて
いる。また、この眼圧測定装置はアライメント及び測定
を装置が自動で行うオートモード(オートアライメント
モード)、検者が手動で行うマニュアルモード(マニュ
アルアライメントモード)、及びセルフオートモード
(セルフオートアライメントモード)を備えており、こ
れらのモードは図示しない切換スイッチにより切り換え
られる。
【0022】コントロールレバー102には、マニュア
ルモード時に測定開始スイッチとして使用される手動ス
イッチ103が設けられるとともに、次述のモータ10
4を手動で回転制御するためのダイヤル操作部102a
が設けられている。
【0023】上下移動機構は、架台101の上部に設け
られた昇降駆動用のモータ104と、架台101に上下
(Y方向)に移動可能に保持された支柱105とによっ
て構成されている。モータ104と支柱105とは図示
しないピニオン及びラックにより結合されている。支柱
105はモータ104によって上下に移動し、支柱10
5の上端にはテーブル106が設けられている。
【0024】左右移動機構は、テーブル106上に設け
られた支柱107及びモータ108と、支柱107の上
端に左右(X方向)に摺動可能に保持されたテーブル1
09と、テーブル109の一端に設けられたラック11
0と、モータ108の出力軸に設けられてラック110
に噛合するピニオン111とによって構成されている。
【0025】前後移動機構は、テーブルl09の上部に
設けられたモータ112及び支柱113と、モータ11
2の出力軸に設けられたピニオン114と、支柱113
の上部に設けられた装置本体Sのケース115とによっ
て構成される。ケース115は前後(Z方向)に摺動可
能に保持され、ケース115の側部にはラック116が
設けられ、ラック116はピニオン114と噛合してい
る。
【0026】モータ104は、ダイヤル操作部102a
の操作に応じて駆動されるほか、後述の制御回路80か
ら出力される制御信号によっても駆動され、装置本体S
のY方向のアライメントを行うために用いられる。モー
タ108,112は、その制御回路80から出力される
制御信号によって駆動され、モータ108は装置本体S
のX方向のアライメントを自動的に行うために用いら
れ、モー夕112は装置本体SのZ方向のアライメント
を自動的に行うために用いられる。なお、モータ10
4,108,112としては、位置制御が可能な例えば
ステッピングモータ(パルスモータ)が用いられてい
る。
【0027】図3及び図4は、ケース115の内部に収
納された光学系の側面配置図及び平面配置図である。図
3及び図4に示すように、装置本体Sは、被検眼Eの前
眼部を観察するための前眼部観察光学系10と、XY方
向(上下左右方向)のアライメント検出及び角膜変形量
検出のための指標光(XYアライメント指標光)を被検
眼Eの角膜Cに正面方向から投影するXYアライメント
指標投影光学系20と、被検眼Eに固視標を呈示する固
視標投影光学系30と、XYアライメント指標光の角膜
Cによる反射光を受光して装置本体Sと角膜CのXY方
向の位置関係を検出するXYアライメント検出光学系4
0と、XYアライメント指標光の角膜Cによる反射光を
受光して角膜Cの変形量を検出する角膜変形量検出光学
系50と、Z方向(前後方向)のアライメント検出のた
めの指標光(Zアライメント指標光)を角膜Cに斜め方
向から投影するZアライメント指標投影光学系60と、
Zアライメント指標光の角膜Cによる反射光を前眼部観
察光学系10の光軸O1に関し対称な方向から受光して
装置本体Sと角膜CのZ方向の位置関係を検出するZア
ライメント検出光学系70とを備える。
【0028】前眼部観察光学系10は、被検眼Eの左右
に位置して前眼部を直接照明する前眼部照明光源11
a,11bと、眼圧測定時に被検眼Eに空気を吹き付け
る気流吹付けノズル12と、前眼部窓ガラス13と、チ
ャンバー窓ガラス14と、ハーフミラー15と、対物レ
ンズ16と、ハーフミラー17,18と、電荷結合デバ
イス(CCD)カメラ19とを有し、これらは光軸O1
上に配置されている。気流吹付けノズル12はピストン
12aが設けられたシリンダ12bに接続され、ピスト
ン12aが図示しない気流吹付けユニットに駆動される
ことによって角膜Cに空気を吹き付けるようになってい
る。
【0029】前眼部照明光源11a,11bによって照
明された被検眼Eの前眼部像は、気流吹付けノズル12
の内部及び外部を通過し、前眼部窓ガラス13、チャン
バー窓ガラス14、ハーフミラー15を透過し、対物レ
ンズ16により集束されつつハーフミラー17,18を
透過してCCDカメラ19上に形成される。
【0030】XYアライメント指標投影光学系20は、
赤外光を出射するXYアライメント用光源21と、集光
レンズ22と、開口絞り23と、ピンホール板24と、
ダイクロイックミラー25と、投影レンズ26と、ハー
フミラー15と、チャンバー窓ガラス14と、気流吹付
けノズル12とを有する。投影レンズ26は、ピンホー
ル板24に焦点が一致するように光路上に配置されてい
る。
【0031】XYアライメント用光源21から出射され
た赤外光は、集光レンズ22により集束されつつ開口絞
り23を通過して、ピンホール板24に導かれる。ピン
ホール板24を通過した光束は、ダイクロイックミラー
25で反射され、投影レンズ26により平行光束となっ
てハーフミラー15で反射された後に、チャンバー窓ガ
ラス14を透過して気流吹付けノズル12の内部を通過
し、図5に示すようにXYアライメント指標光Uを形成
する。図5において、XYアライメント指標光Uは、角
膜Cの頂点Pと角膜Cの曲率中心との中間位置に輝点像
Rを形成するようにして角膜表面Tで反射される。な
お、開口絞り23は投影レンズ26に関して角膜頂点P
と共役な位置に設けられている。
【0032】固視標投影光学系30は、可視光を出射す
る固視標用光源31と、ピンホール板32と、ダイクロ
イックミラー25と、投影レンズ26と、ハーフミラー
15と、チャンバー窓ガラス14と、気流吹付けノズル
12とを有する。
【0033】固視標用光源31から出射された固視標光
は、ピンホール板32、ダイクロイックミラー25を経
て、投影レンズ26により平行光束となってハーフミラ
ー15で反射された後に、チャンバー窓ガラス14を透
過し、気流吹付けノズル12の内部を通過して被検眼E
に導かれる。そして、被検者がその固視標を固視目標と
して注視することにより、被検者の視線(すなわち被検
眼E)が固定される。
【0034】XYアライメント検出光学系40は、気流
吹付けノズル12と、チャンバー窓ガラス14と、ハー
フミラー15と、対物レンズ16と、ハーフミラー1
7,18と、位置検出センサ41と、XYアライメント
検出回路42とを有する。位置検出センサ41として
は、PSDのような位置検出可能な受光センサが用いら
れている。
【0035】XYアライメント視標投影光学系20によ
り角膜Cに投影され、角膜表面Tで反射された光束は、
気流吹付けノズル12の内部を通過してチャンバー窓ガ
ラス14及びハーフミラー15を透過し、対物レンズ1
6により集束されつつその一部がハーフミラー17を透
過し、さらにその一部がハーフミラー18で反射され
る。ハーフミラー18で反射された光束は、位置検出セ
ンサ41上に輝点像R’1を形成する。XYアライメン
ト検出回路42は、公知の方法により、位置検出センサ
41の出力に基づいて輝点像R’1の光量重心位置を求
め、装置本体Sと角膜CのXY方向の位置関係を演算
し、その演算結果を制御回路80及び後述のZアライメ
ント検出補正回路74に出力する。この制御回路80及
びZアライメント検出補正回路74には、第一の記憶手
段及び第二の記憶手段としてのメモリ82が接続されて
いる。
【0036】一方、ハーフミラー18を透過した角膜C
による反射光束は、CCDカメラ19上に輝点像R’2
を形成する。CCDカメラ19は制御回路80を介して
モニタ81に画像信号を出力し、図6に示すように、被
検眼Eの前眼部像E’とXYアライメント指標光の輝点
像R’2とがモニタ81の画面G上に表示される。な
お、画面G上に表示されているアライメント補助マーク
Hは、図示しない画像生成装置によって生成されてい
る。
【0037】さらに、ハーフミラー17によって反射さ
れた一部の光束は、角膜変形量検出光学系50に導か
れ、ピンホール板51を通過して変形量検出センサ52
に導かれる。この変形量検出センサ52としては、フォ
トダイオードのような光量検出可能な受光センサが用い
られている。
【0038】Zアライメント指標投影光学系60は、赤
外光を出射するZアライメント用光源61と、集光レン
ズ62と、開口絞り63と、ピンホール板64と、投影
レンズ65とを有し、これらは光軸O2上に配置されて
いる。投影レンズ65は、ピンホール板64に焦点が一
致するように光路上に配置されている。
【0039】Zアライメント用光源61から出射された
赤外光は、集光レンズ62により集光されつつ開口絞り
63を通過して、ピンホール板64に導かれる。ピンホ
ール板64を通過した光束は、投影レンズ65により平
行光束となって角膜Cに導かれ、図7に示すように、輝
点像Qを形成するようにして角膜表面Tにおいて反射さ
れる。なお、開口絞り63は投影レンズ65に関して角
膜Cの頂点Pと共役な位置に設けられている。
【0040】Zアライメント検出光学系70は、結像レ
ンズ71と、Y方向にパワーを持つシリンドリカルレン
ズ72と、位置検出センサ73と、Zアライメント検出
補正回路74とを有し、これらは光軸O3上に配置され
ている。位置検出センサ73としては、ラインセンサや
PSDのような位置検出が可能な受光センサが用いられ
ている。
【0041】Zアライメント指標投影光学系60によっ
て投影されたZアライメント指標光の角膜表面Tにおけ
る反射光束は、結像レンズ71によって集束されつつシ
リンドリカルレンズ72を介して位置検出センサ73上
に輝点像Q’を形成する。この位置検出センサ73の出
力は、Zアライメント検出補正回路74に入力される。
【0042】なお、光軸O3及びX軸を含む平面内(X
Z平面内)においては輝点像Qと位置検出センサ73と
は結像レンズ71に関して共役な位置関係にあり、光軸
3及びY軸を含む平面内においては角膜頂点Pと位置
検出センサ73とは結像レンズ71及びシリンドリカル
レンズ72に関して共役な位置関係にある。つまり、位
置検出センサ73は開口絞り63と共役関係にあるので
(このときの倍率は、開口絞り63の像が位置検出セン
サ73の大きさよりも小さくなるように選択されてい
る。)、角膜Cの位置がY方向にずれたとしても角膜表
面Tにおける反射光束は位置検出センサ73に効率良く
入射する。また、Y方向に長いスリット光を角膜Cに投
影することによっても、全体の入射効率は低下するが反
射光束を位置検出センサ73に効率良く入射させること
ができるという上記同様な効果が奏される。
【0043】ところで、本実施の形態では、Z方向のア
ライメントを検出するための投影系と受光系はZアライ
メント指標投影光学系60とZアライメント検出光学系
70であり、それぞれ一つずつ設けられている。このよ
うな構成において、XY方向のアライメントのずれの影
響を受けずにZ方向のアライメントの検出を正確に行う
ために、ここではXYアライメント検出回路42の出力
をZアライメント検出補正回路74にも入力させて位置
検出センサ73の検出結果を補正するようにしている。
【0044】すなわち、図8(a)に示すように、角膜
Cの位置がZ方向にΔZだけずれた場合には、位置検出
センサ73上における輝点像Q’の位置がΔQZ×m
(ΔQZ=ΔZsinθ)だけ移動することになる。こ
こで、θは光軸O1と光軸O2のなす角度(あるいは、光
軸O1と光軸O3のなす角度)であり、mはZアライメン
ト検出光学系70の結像倍率である。したがって、角膜
Cの位置がXY方向についてはずれておらずZ方向にず
れただけである場合には、位置検出センサ73上におけ
る輝点像Q’の基準位置からのずれ量(移動量)ΔQ’
が得られれば、角膜Cの位置のずれ量ΔZは ΔZ=ΔQ’/(sinθ×m) により容易に算出することができる。
【0045】しかし、図8(b)に示すように、角膜C
の位置がX方向にΔXだけずれた場合にも、位置検出セ
ンサ73上における輝点像Q’の位置がΔQX×m(Δ
X=ΔXcosθ)だけ移動することになるので、角
膜Cの位置がZ方向及びX方向にずれた場合には位置検
出センサ73上における輝点像Q’の位置は ΔQ’=ΔQZ×m+ΔQX×m =(ΔZ×sinθ×m)+(ΔX×cosθ×m) だけ移動する。
【0046】したがって、このような場合、Zアライメ
ント検出補正回路74は、位置検出センサ73上におけ
る輝点像Q’のずれ量ΔQ’とXYアライメント検出回
路42により検出されるずれ量ΔXとに基づいて、装置
本体Sと角膜CのZ方向の位置関係(ずれ量ΔZ)を次
式(1)に従って演算し、その演算結果を制御回路80
に出力する。
【0047】 ΔZ=(ΔQ’−ΔXcosθ×m)/(sinθ×m) …(1) 制御回路80は、この演算結果に基づいて、後述のよう
にモータ112に駆動用の制御信号を出力する。
【0048】次に、この眼圧測定装置の作用について説
明する。
【0049】図示しない切換スイッチによりオートモー
ドが選択されている場合には、検者は図6に示すモニタ
81の画面G上において前眼部像E’を観察しながら、
輝点像R’2がアライメント補助マークHの中に入るよ
うに、かつ、ピントが合うようにコントロールレバー1
02(ダイヤル操作部102aを含む。)を操作して装
置本体SをX,Y,Z方向に移動させる。被検眼Eが健
常眼であって輝点像R’2がきれいな円形を呈し、ゴー
ストも観察されない場合には、検者はそのまま自動アラ
イメントを続行させればよい。
【0050】角膜Cによる反射光束が位置検出センサ4
1に入射すると、XYアライメント検出回路42は装置
本体SのXY方向についての位置情報(位置検出センサ
41上の輝点像R’1の位置により決定されるXYアラ
イメント検出回路42の出力番地)を同方向について予
め設定されている位置情報(予め設定されているXYア
ライメント検出回路42の中心番地)と比較し、両者の
差に対応する上記ずれ量ΔX及びΔY(Y方向について
のずれ量)をXYアライメント情報として制御回路80
及びZアライメント検出補正回路74に出力する。
【0051】また、角膜Cによる反射光束が位置検出セ
ンサ73に入射すると、Zアライメント検出補正回路7
4は装置本体SのZ方向についての補正された位置情報
を同方向について予め設定されている位置情報と比較
し、両者の差に対応する上記ずれ量ΔZをZアライメン
ト情報として制御回路80に出力する。
【0052】制御回路80は、入力されたずれ量ΔX,
ΔY,ΔZの各絶対値が小さくなるようにモータ10
4,108,112に駆動用の制御信号を出力し、ケー
ス115をX,Y,Z方向に移動させて自動アライメン
トを行う。制御回路80はそのずれ量ΔX,ΔY,ΔZ
の各絶対値がそれぞれ所定の基準値よりも小さくなった
ときにアライメントが完了したものと判断し、図示しな
い気流吹付けユニットを作動させる。
【0053】この気流吹付けユニットの作動により、気
流吹付けノズル12から角膜Cに向けて空気が吹き付け
られ、空気吹付け時の角膜Cの変形量が角膜変形量検出
光学系50によって検出される。そして、所定の変形量
となったときのシリンダ12b内の空気圧(=吹付圧
力)から、被検眼Eの眼圧値が公知の方法により算出さ
れる。
【0054】なお、制御回路80について、XYアライ
メント情報及びZアライメント情報又はこれらの情報か
ら得られる装置本体Sのアライメント状態を、モニタ8
1にリアルタイムに表示させるようにしてもよい。
【0055】一方、病眼等の良好状態にない被検眼を測
定する場合には、図9に示すように、位置検出センサ4
1には被検眼Eの角膜Cからの輝点像R’1の他に、角
膜手術による角膜表面の荒れ等に起因する微量の角膜散
乱光Δrが入射する。このため、XYアライメント検出
回路42が出力するXYアライメント情報には、角膜散
乱光Δrに基づく誤差が含まれている。
【0056】すなわち、このような角膜散乱光Δrがあ
る場合、位置検出センサ41は輝点像R’1と角膜散乱
光Δrとを合わせた全体の重心位置Wを検出する。XY
アライメント検出回路42は、この輝点像R’1と角膜
散乱光Δrとの重心位置Wに基づいて角膜頂点Pと光軸
1とのずれ量ΔX,ΔYを演算し、その演算結果を制
御回路80に出力する。
【0057】したがって、同図に例示するように、輝点
像R’1がアライメント補助マークHに対応するアライ
メントエリアH’内に入っていない場合であっても、輝
点像R’1と角膜散乱光Δrとの重心位置Wがアライメ
ントエリアH’内に入って光軸の位置と略一致してしま
うと、XYアライメント検出回路42はその一致した位
置でXY方向のアライメントが完了したと誤認する。
【0058】このような場合には、図10に示すように
モニタ81の画面G上において輝点像R’2の円形が崩
れたり、または画面G上にゴーストが現れたりするの
で、検者は自動アライメントを解除して手動でアライメ
ントを行うべく図示しない切換スイッチを操作してオー
トモードからマニュアルモードに切り換える。
【0059】マニュアルモードでは、検者はモニタ81
の画面G上において前眼部像E’を観察しながら、輝点
像R’2がアライメント補助マークHの中心に位置する
ように、かつ、ピントが合うようにコントロールレバー
102を操作して装置本体Sを移動させる。
【0060】この手動によるアライメントが完了したと
して検者が手動スイッチ103を押すと、図示しない気
流吹付けユニットが作動して眼圧測定が開始される。ま
た、制御回路80は、手動スイッチ103が押されたと
きにXYアライメント検出回路42が出力するずれ量Δ
X,ΔYをメモリ82に記憶させ、XYアライメント検
出回路42の中心番地をそのメモリ82に記憶されたず
れ量ΔX,ΔYに対応する出力番地に変更する。
【0061】通常、ある被検眼について眼圧を測定する
ときには複数回の測定がなされるが、このようにマニュ
アルモードで測定した後の2回目以降の測定において図
示しない切換スイッチによりセルフオートモードが選択
された場合には、制御回路80はアライメントに際して
その変更された中心番地に対応する位置へ装置本体Sを
移動させ、眼圧測定を自動的に開始する。
【0062】すなわち、セルフオートモードは、このよ
うに予め設定された位置情報が変更されているときにそ
の変更された位置情報に基づいて自動的にアライメント
及び測定を行うモードであって、本来自動アライメント
を行うことが困難な被検者に対しても2回目以降の測定
では自動アライメントを可能とし、これにより自動アラ
イメント機能の有効活用が図られるとともに測定に要す
る時間が短縮されてアライメント作業の効率化が図ら
れ、さらには繰返しの測定時に測定結果を安定させるこ
とができる。
【0063】また、セルフオートモードではずれ量Δ
X,ΔYはXYアライメント検出回路42の変更された
中心番地に基づいて算出され、このずれ量ΔX,ΔYが
Zアライメント検出補正回路74に入力されて位置検出
センサ73の検出結果の補正に供するようになっている
ので、セルフオートモード時における装置本体Sの作動
距離方向の位置検出をオートモード時と同様の精度で行
うことができる。
【0064】なお、制御回路80は、セルフオートモー
ドから他のモードに切り換えられたことを検知して、あ
るいは装置本体Sが所定時間以上動作(測定動作又はモ
ータ104,108,112による移動動作)していな
いことを検知して、変更されたXYアライメント検出回
路42の中心番地をもとの番地(初期設定)にリセット
する。このリセットは、被検眼が変わったとき(左右眼
が変わったとき、被検者が変わったとき)や図示しない
クリアースイッチ、プリントスイッチが操作されたとき
に行われてもよい。
【0065】さらに、本実施の形態においては、オート
モード、セルフオートモードでは輝点像R’2がアライ
メント補助マークHに入るまで、マニュアルモードでは
アライメントが完了するまで検者がコントロールレバー
102を把持して自身の力で装置本体SをX方向、Z方
向に移動させたが、モータ104に対するダイヤル操作
部102aのようにモータ108,112に対しても検
者による回転制御を可能とする駆動機構を設け、たとえ
手動によるアライメント時であってもX,Y,Zのすべ
ての方向について装置本体Sを電動で移動させるように
してもよい。
【0066】[実施の形態2]本実施の形態に係る眼科
装置は、実施の形態1に係る眼圧測定装置とほぼ同様の
構成であるが、セルフオートモードの代わりにセミオー
トモードを有する点で異なる。このセミオートモード
は、検者の手動による装置本体Sの移動を誘導してアラ
イメントを行うモードであり、マニュアルモードで測定
した後の2回目以降の測定において図示しない切換スイ
ッチによりセミオートモードが選択された場合には、制
御回路80はXYアライメント検出回路42の変更され
た中心番地に対応する位置へ装置本体Sを移動させるよ
うに表示を発する。この表示は、例えばモニタ81の画
面G上に「FORWARD」、「BACKWARD」、「RIGHT」、「LE
FT」、「UP」、「DOWN」の文字等を映し出して行っても
よいが、図11に示すように架台101にLED117
a〜117fを設けてこれらのいずれかを点灯させて行
っても、あるいは、音声表示により行ってもよい。後二
者の方法を採る場合には、検者は画面Gを見なくてもア
ライメントを容易に完了させることができる。
【0067】[実施の形態3]図12は本発明に係る眼
科装置の他の例である眼底カメラの要部構成を示す光学
図であり、図13はその眼底カメラの制御系を示す回路
図である。この眼底カメラは、被検眼Eの眼底ERを照
明するための照明光学系200と、照明光学系200で
照明された眼底ERの像を形成するための結像光学系3
00と、眼底ERを撮影するためのカメラ装置400
と、被検眼Eに対するアライメント状態を電気的に検出
するためのアライメント検出光学系500と、カメラ装
置400の眼底ERに対する合焦状態を電気的に検出す
るための合焦検出光学系600と、アライメント検出光
学系500及び合焦検出光学系600からの電気信号に
よりカメラ装置400による撮影動作を制御するための
撮影動作制御系700とから概略構成されている。ま
た、この眼底カメラは合焦及び撮影を装置が自動で行う
オートモード(オートフォーカスモード)、検者が手動
で行うマニュアルモード(マニュアルフォーカスモー
ド)、及びセルフオートモード(セルフオートフォーカ
スモード)を備えており、これらのモードは図示しない
切換スイッチにより切り換えられる。
【0068】照明光学系200は、撮影光軸O4と直交
する照明光軸O5上に順次配置された撮影用光源(閃光
管)201と、コンデンサレンズ202と、可視光を透
過させ、かつ、赤外光を反射する斜設ミラー203と、
リング状スリット204と、眼底ERと共役な位置関係
にあり眼底ERに黒点部を形成する遮光板205と、リ
レーレンズ206と、撮影光軸O4及び照明光軸O5の交
点に位置する孔あき斜設ミラー207とを有する。
【0069】照明光学系200は、さらに、斜設ミラー
203の反射光軸O6上に順次配置された観察用光源
(タングステンランプ)208と、可視光を遮断し赤外
光のみを透過させる赤外フィルタ209と、コンデンサ
レンズ210とを有する。
【0070】リング状スリット204は被検眼瞳EP
共役な位置に配置され、光源からの眼底照明光束は被検
眼瞳EPの周縁部のみを透過して眼底ERを照明する。
【0071】この照明光学系200では、眼底観察時に
は観察用光源208が点灯し、赤外フィルタ209を透
過した赤外光が孔あき斜設ミラー207によって反射さ
れた後、ハーフミラー501及び対物レンズ301を透
過して眼底ERを照明する。一方、眼底撮影時には撮影
用光源201が点灯し、斜設ミラー203を透過した可
視光が眼底観察時の赤外光と同様な経路を辿り眼底ER
を照明する。
【0072】結像光学系300は、撮影光軸O4上に順
次配置された対物レンズ301と、被検眼瞳EPの中心
部を透過した光束のみを通過させる絞り302と、合焦
レンズ303と、結像レンズ304とを有し、カメラ装
置400のフィルムF上に眼底ERの像を形成する。カ
メラ装置400は、レンズ交換式の一眼レフカメラのボ
ディ等からなり、撮影時にのみ実線で示す位置から破線
で示す位置に跳ね上げられる可動ミラー401と、フォ
ーカルプレーンシャッター402とを有する。フィルム
Fはそのカメラ装置400に交換可能に内蔵されてい
る。
【0073】結像光学系300は、さらに、その可動ミ
ラー401の反射光軸O7上に順次配置されたフィール
ドレンズ305と、リレーレンズ306と、ミラー30
7と、赤外線撮像管308とを有し、赤外線撮像管30
8にはモニタ309が接続されている。この赤外線撮像
管308の光電面は、カメラ装置400のフィルムFと
共役な位置関係にある。
【0074】眼底ERは観察用光源208の点灯により
赤外照明され、眼底ERの像が実線位置にある可動ミラ
ー401により反射されて赤外線撮像管308上に結像
され、モニタ309に可視像として表示される。また、
眼底ERは撮影用光源201の点灯により可視照明さ
れ、このとき可動ミラー401が破線位置に跳ね上げら
れることにより、眼底ERの像がカメラ装置400のフ
ィルムF上に結像される。
【0075】アライメント検出光学系500は、撮影光
軸O4上に斜設されたハーフミラー501と、このハー
フミラー501の反射光軸O8上に順次配置されたハー
フミラー502と、リレーレンズ503と、ミラー50
4と、二孔絞り505と、リレーレンズ506と、ピン
ホール507を有する指標508と、コンデンサレンズ
509と、ミラー504の反射光軸O9に関して対称に
位置してアライメント指標光を投影する2つの光源51
0,511とを有する。
【0076】さらに、アライメント検出光学系500
は、ハーフミラー502の反射光軸O 10上に配置された
二次元の位置検出機能をもつ光電検知器512を有す
る。この光電検知器512は指標508と共役な位置に
設けられている。
【0077】このアライメント検出光学系500では、
光源510からの光束P1はコンデンサレンズ509に
よりピンホール507に集光した後、リレーレンズ50
6により平行光束となって二孔絞り505の一方の孔を
通過し、結像点Iにピンホール507の像を形成した後
にハーフミラー502,501及び対物レンズ301を
経て被検眼Eの角膜Cに斜め方向から到達する。
【0078】同様に、光源511からの光束P2はコン
デンサレンズ509によりピンホール507に集光した
後、リレーレンズ506により平行光束となって二孔絞
り505の他方の孔を通過し、結像点Iにピンホール5
07の像を形成した後に被検眼Eの角膜Cに光束P1
は逆の斜め方向から到達する。
【0079】ここで、上記各光学系を含む眼底カメラ本
体の被検眼Eに対するアライメントが適正に行われたと
きに、すなわち、眼底カメラ本体に対して被検眼Eの角
膜Cが相対的に適正な位置にあるときに、角膜Cの曲率
中心EPOにピンホール507の像が形成されるように、
光源510,511からの光束P1,P2は被検眼Eに投
影される。そして、アライメント完了時には光束P1
2が角膜Cの表面で鏡面反射され、投影時の光路と同
じ光路を通り対物レンズ301、ハーフミラー501を
経て、ハーフミラー502により反射されて光電検知器
512の中心位置O(図14参照)にピンホール507
の像を形成するようになっている。なお、その光電検知
器512はアライメント用指標の反射像(角膜Cで反射
された光束P1,P2)を光電的に検知するもので、光束
1又は光束P2の到達点である光点の位置(図14にお
ける「○」印)、つまり、距離X1,X2,Y1,Y2を検
出してこれらに対応する電圧信号x1,x2,y1,y2
出力する。また、この電圧信号x1,x2,y1,y2は光
電検知器512に入射する光量に依存して変化する。
【0080】図15は、光電検知器512上における光
束P1,P2の各到達位置を示す(実際には、光源51
0,511は後述のように交互に点灯するので、光束P
1,P2は光電検知器512上に交互に到達する。)。同
図においては、光源510が点灯したときの光束P1
到達位置を「○」印で表し、光源511が点灯したとき
の光束P2の到達位置を「・」印で表し、光束P1につい
ての距離X1,X2,Y1,Y2をそれぞれ距離X1A
2A,Y1A,Y2Aと表し、光束P2についての距離X 1
2,Y1,Y2をそれぞれ距離X1B,X2B,Y1B,Y2B
と表している。この実施の形態では、構成上、X1A=X
1B、X2A=X2Bが成立するため、以下ではX1B,X2B
ついての説明は省略する。
【0081】図15(a)は、角膜Cがアライメント完
了位置(眼底カメラ本体に対する相対的に適正な位置)
から撮影光軸O4の軸方向(Z方向)にずれて、かつ、
その方向と直交するX方向、Y方向にもずれている場合
を示し、光束P1,P2は光電検知器512上の異なる位
置に到達する。この図15において、「○」印及び
「・」印の中間位置O’と光電検知器512の中心位置
OとのX方向、Y方向のずれ量は角膜CのX方向、Y方
向のずれ量に対応し、「○」印及び「・」印の離間距離
は角膜CのZ方向のずれ量に対応している。また、Z方
向についてずれの向きが異なると(眼底カメラ本体から
被検眼Eまでの距離と作動距離との大小関係が異なる
と)、光電検知器512上で「○」印と「・」印の位置
が逆転する。
【0082】図15(b)は、角膜Cの眼底カメラ本体
に対する相対的位置がX方向、Y方向について適正でZ
方向について適正でない場合を示し、このとき「○」印
及び「・」印の中間位置O’は光電検知器512の中心
位置Oに合致して、X1A=X 2A、Y1A−Y2A=−(Y1B
−Y2B)が成立する。
【0083】図15(c)は、角膜Cの眼底カメラ本体
に対する相対的位置がX,Y,Zの各方向について適正
な場合を示し、光束P1の到達位置及び光束P2の到達位
置はともに光電検知器512の中心位置Oに合致する。
この図15(c)に示すような状態を得るために、アラ
イメント検出光学系500は光電検知器512の出力信
号x1,x2,y1,y2に基づいてX,Y,Z方向のアラ
イメント状態を示す信号K,L,Mを出力する。
【0084】図16は、そのアライメント検出光学系5
00の電気回路の詳細を示す。このアライメント検出光
学系500では、まず、電源駆動回路551の出力が光
源510,511に入力されることにより、光源51
0,511が交互に点灯する。また、電源駆動回路55
1の出力は同時に選択スイッチ552にも入力される。
【0085】選択スイッチ552には、電源駆動回路5
51の出力とともに光電検知器512の出力信号x1
2,y1,y2が入力され、この選択スイッチ552
は、光源510が点灯したときに出力信号x1,x2,y
1,y2に対応する信号x1A,x2A,y1A,y2Aを出力
し、光源511が点灯したときに出力信号y1,y2に対
応するy1B,y2Bを出力する。選択スイッチ552の出
力信号y1A,y2A,y1B,y 2B,x1A,x2Aは、それぞ
れ増幅器553,554,555,556,557,5
58に入力されて増幅されるが、ここでは、便宜上、増
幅後の信号についても増幅前の信号と同一符号を付して
説明する。
【0086】増幅器553,554の出力信号y1A,y
2Aはともに第一減算回路559と第一加算回路560と
に入力され、第一減算回路559は(y1A−y2A)を演
算し、第一加算回路560は(y1A+y2A)を演算す
る。増幅器555,556の出力信号y1B,y2Bはとも
に第二減算回路561と第二加算回路562とに入力さ
れ、第二減算回路561は(y1B−y2B)を演算し、第
二加算回路562は(y 1B+y2B)を演算する。増幅器
557,558の出力信号x1A,x2Aはともに第三減算
回路563と第三加算回路564とに入力され、第三減
算回路563は(x1A−x2A)を演算し、第三加算回路
564は(x1A+x2A)を演算する。
【0087】第一減算回路559の出力と第一加算回路
560の出力とは第一除算回路565に入力され、第一
除算回路565は(y1A−y2A)/(y1A+y2A)=a
を演算する。この演算値aは、光源510が点灯したと
きの光電検知器512上における光束到達点の中心位置
OからのY方向のずれ量を示し、その符合はずれの向き
を示す。演算値aは光電検知器512の受光量には影響
されず、ホールド回路566に入力される。ホールド回
路566には電源駆動回路551の出力も入力され、そ
の演算値aが記憶される。
【0088】第二減算回路561の出力と第二加算回路
562の出力とは第二除算回路567に入力され、第二
除算回路567は(y1B−y2B)/(y1B+y2B)=b
を演算する。この演算値bは、光源511が点灯したと
きの光電検知器512上における光束到達点の中心位置
OからのY方向のずれ量を示し、その符合はずれの向き
を示す。演算値bは光電検知器512の受光量には影響
されず、ホールド回路568に入力される。ホールド回
路568には電源駆動回路551の出力も入力され、そ
の演算値bが記憶される。
【0089】第三減算回路563の出力と第三加算回路
564の出力とは第三除算回路569に入力され、第三
除算回路569は(x1A−x2A)/(x1A+x2A)=c
を演算する。この演算値cは、光源510が点灯したと
きの光電検知器512上における光束到達点の中心位置
OからのX方向のずれ量を示し、その符合はずれの向き
を示す。演算値cは光電検知器512の受光量には影響
されず、表示器570に出力される。
【0090】ホールド回路566,568に記憶された
演算値a,bはともに第四減算回路571と第四加算回
路572とに入力され、第四減算回路571は(a−
b)を演算してその結果を表示器570に出力し、第四
加算回路572は{(a+b)/2}を演算してその結
果を表示器570に出力する。
【0091】ここで、(a−b)は光源510が点灯し
たときの光束到達点と光源511が点灯したときの光束
到達点とのY方向の離間距離に対応した値であり、(a
−b)の符合は角膜CのZ方向についてのずれの向きを
示し、(a−b)=0のとき、すなわち、両光束到達点
が一致したときに角膜CがZ方向について相対的に適正
な位置にある。一方、{(a+b)/2}は光源510
が点灯したときの光束到達点と光源511が点灯したと
きの光束到達点との中間位置に応じた値であり、角膜C
のY方向についての相対的なずれ量を示す。
【0092】第三除算回路569、第四減算回路571
及び第四加算回路572の出力が表示器570により表
示されると、検者はその表示に従い眼底カメラ本体を移
動させて手動でアライメントを行う。あるいは、眼底カ
メラ本体を移動させるアライメント駆動機構を設け(実
施の形態1についての図1、図2参照)、このアライメ
ント駆動機構を第三除算回路569、第四減算回路57
1及び第四加算回路572の出力に基づいて駆動させる
ことによって、眼底カメラ本体のアライメントを自動で
行うことができる。この眼底カメラ本体のアライメント
は、第四減算回路571、第四加算回路572、第三除
算回路569の各出力の絶対値が所定の基準値ε1
ε2,ε3よりも小さくなったときに完了したものとみな
す。
【0093】詳細には、基準値ε1は基準値設定回路5
73に記憶されており、この基準値ε1と第四減算回路
571の出力値(a−b)とが第一比較器574に入力
され、Z方向についてのアライメント状態を示す信号K
が出力される。この信号Kは、出力値(a−b)が基準
値ε1よりも小さいときは「1」、その他のときは
「0」である。
【0094】基準値ε2は基準値設定回路575に記憶
されており、この基準値ε2と第四加算回路572の出
力値{(a+b)/2}とが第二比較器576に入力さ
れ、Y方向についてのアライメント状態を示す信号Lが
出力される。この信号Lは、出力値{(a+b)/2}
が基準値ε2よりも小さいときは「1」、その他のとき
は「0」である。
【0095】基準値ε3は基準値設定回路577に記憶
されており、この基準値ε3と第三除算回路569の出
力値cとが第三比較器578に入力され、X方向につい
てのアライメント状態を示す信号Mが出力される。この
信号Mは、出力値cが基準値ε 3よりも小さいときは
「1」、その他のときは「0」である。
【0096】合焦検出光学系600は、撮影光軸O4
の絞り302の後方に配置されたミラー601と、ミラ
ー601の反射光軸O11上に配置されたミラー602
と、ミラー602の反射光軸で撮影光軸O4に平行な光
軸O12上に順次配置されたリレーレンズ603と、スリ
ット状指標604と、スリット状指標604に固着され
た偏角プリズム605と、コンデンサレンズ606と、
光源607とを有する。
【0097】光源607の出射光束は、コンデンサレン
ズ606を透過してスリット状指標604を照明する。
【0098】スリット状指標604は、図17(a)に
示すように、Y方向と平行にのびるYY’軸上に設けら
れた指標604a,604dと、X方向と平行にのびる
XX’軸に沿って設けられた指標604b,604cと
からなり、この指標604b,604cを結ぶ線分の中
間地点に指標604aは位置している。
【0099】偏角プリズム605は、指標604a,6
04b,604c,604dにそれぞれ固着された偏角
プリズム605a,605b,605c,605dから
なり、各偏角プリズム605a,605b,605c,
605dは、図17(b)に示すように、それを透過す
る光束に対してYY’軸を法線とする平面内のva
b,vc,vdの方向に偏角を与えるものである。
【0100】スリット状指標604及び偏角プリズム6
05を透過した光束は、リレーレンズ603、ミラー6
02,601、絞り302及び孔あき斜設ミラー207
の孔部を経て、対物レンズ301を通過して被検眼Eに
入射する。なお、ミラー601は、偏角プリズム605
によってva又はvb,vc,vdの二方向に分けられ、か
つ、光軸に対して対称に投影されるスリット透過光束を
対物レンズ301に向けて反射するために、図18に示
すように撮影光軸O4の両側に対称に配置された2つの
反射部601a,601bからなる。このため、ミラー
601は、眼底ERにより反射されてフィルムFに向か
う撮影有効光束に対して何ら障害とはならない。また、
同図に示すように、絞り302は、撮影有効光束用に中
央に設けられた絞り孔302aと、合焦検出光束用にそ
の両側に設けられた絞り孔302b,302cとを有す
る。さらに、孔あき斜設ミラー207は、合焦検出光束
を通過させ得るように両側に張出部211aが設けられ
た孔211を有する。
【0101】この合焦検出光学系600のリレーレンズ
603、スリット状指標604、偏角プリズム605、
コンデンサレンズ606及び光源607は、後述の駆動
モータ805(図13参照)に駆動され結像光学系30
0の合焦レンズ303と一体となって光軸O12上を移動
することによって、被検眼Eの眼底ERに対して合焦を
行うようになっている。そして、この合焦検出光学系6
00により、図19に示すように、モニタ309には指
標604a,604b,604c,604dに対応する
指標像604a’,604b’,604c’,604
d’が眼底ERの像ER’に重ねて映し出される。
【0102】被検眼Eが健常眼であって良好な状態にあ
るときは、合焦時には指標像604a’,604b’,
604c’,604d’は図20(a)に示すように表
示される。このとき、指標像604a’,604b’の
間隔L1と指標像604a’,604c’の間隔L2とは
等しいので、(L1−L2)=0となる。
【0103】また、眼底カメラ本体に対する眼底ER
相対的位置が撮影光軸O4上でずれた非合焦時には、図
20(b)(又は図20(c))に示すように指標像6
04a’は右方(又は左方)に、指標像604b’,6
04c’,604d’は左方(又は右方)に移動して
(L1−L2)>0(又は(L1−L2)<0)となる。
【0104】いま、図示しない切換スイッチによりオー
トモードが選択されているとすると、眼底カメラ本体の
アライメントが完了した後に、赤外線撮像管308が合
焦用の指標像を光電的に検出すべく撮像面の走査を行
い、その走査信号を指標像信号検出回路800に送出す
る(図13参照)。この走査信号に含まれる指標像信号
(指標像604a’,604b’,604c’,604
d’についての信号)は眼底像ER’についての信号よ
りも高レベルであるため、指標像信号検出回路800は
その高レベルの信号を二値化により検知して指標像信号
を検出し、検出した指標像信号から上記の指標像間隔L
1,L2を算出する。この実施の形態では照明光学系20
0に遮光板205が設けられており、指標像604
a’,604b’,604c’,604d’の背景とな
る眼底像ER’の中央部分ERC’(図19参照)が遮光
されて眼底像ER’と指標像604a’,604b’,
604c’,604d’とのコントラスト差が大きくな
っているので、指標像信号の検出が容易かつ高精度に行
われる。
【0105】ところで、このオートモードでは図13に
おいてスイッチS1は接点a1と、スイッチS2は接点b1
とそれぞれ接続される。そして、指標像間隔比較回路8
01には指標像信号検出回路800から指標像間隔
1,L2が、プリセット回路802からは合焦時の指標
像間隔L1,L2の差を示す定数α=0がそれぞれ入力さ
れる。指標像間隔比較回路801は式 Δ=(L1−L2)−α …(2) により現在の指標像間隔差と合焦時の指標像間隔差との
差Δを演算し、演算結果を制御回路803及び基準値比
較回路804に出力する。制御回路803はその差Δが
0に近づくように(すなわち、{(L1−L2)−α}>
0のときには図20において指標像604a’が左方に
移動するように、{(L1−L2)−α}<0のときには
同図において指標像604a’が右方に移動するよう
に)駆動モータ805を駆動させ、合焦レンズ303を
移動させる。
【0106】基準値比較回路804には、その指標像間
隔比較回路801の演算結果とともに基準値設定回路8
06において設定され記憶された基準値ε0が入力され
る。基準値ε0は合焦状態が許容範囲内にあるか否かを
判定するための基準を与える値であり、基準値比較回路
804は指標像間隔比較回路801からの差Δと基準値
設定回路805からの基準値ε0とを比較して、差Δが
基準値ε0以下である場合(合焦していると判断した場
合)には「1」、その他の場合(合焦していないと判断
した場合)には「0」の合焦信号Nを出力する。
【0107】この合焦信号Nは、アライメント検出光学
系500からの信号K,L,Mとともに撮影動作制御系
700のアンド回路701に入力される。アンド回路7
01にはシャッタースイッチ807からのリリース信号
(シャッターリリース時に「1」、その他の場合に
「0」)が入力され、すべての入力信号が「1」となっ
たときにアンド回路701からシャッター制御回路70
2に信号「1」が出力される。これにより、ストロボ制
御回路703が作動して閃光管201が発光し、可動ミ
ラー401が図12の破線位置に跳ね上げられるととも
にフォーカルプレーンシャッター402が開き、カメラ
装置400により一連の撮影動作が実行されて眼底ER
の撮影が行われる。
【0108】また、合焦信号Nはインバーター回路70
4にも入力され、合焦信号Nが「0」のとき(つまり、
合焦状態にないとき)にはインバーター回路704から
タイマー回路705に信号「1」が出力される。タイマ
ー回路705は、信号「1」が入力されてから所定時間
が経過してもなおカメラ装置400による撮影が行われ
ていない場合には、インバーター回路706及びアンド
回路707に信号「1」を出力する。
【0109】インバーター回路706は信号「1」が入
力されると、これを合焦信号Nと同じ「0」に反転させ
てエクスクルーシブオア回路708に出力する。このエ
クスクルーシブオア回路708には、さらに、信号K,
L,Mがすべて「1」のときに信号「1」を出力し、そ
の他のときには信号「0」を出力するアンド回路709
の出力信号が入力される。
【0110】エクスクルーシブオア回路708の出力
は、タイマー回路705の出力とともにアンド回路70
7に入力され、アンド回路707はタイマー回路705
及びエクスクルーシブオア回路708の双方から信号
「1」を受けた場合に限り、表示器710に信号「1」
を出力して自動合焦が不可能である旨を表示させる。よ
って、表示器710は、アライメントが完了しているが
自動合焦を行えないときに検者に表示を発するが、この
表示はモニタ309により発することとしてもよい。
【0111】表示器710の表示により自動合焦が不可
能であることを知ると、検者は自動合焦を解除して手動
で合焦を行うべく図示しない切換スイッチによりオート
モードからマニュアルモードに切り替える。なお、例え
ば被検者が白内障を患っていて自動合焦が難しいと予想
される場合や、眼科装置がパノラマ撮影可能な眼底カメ
ラでパノラマ撮影時に各撮影の焦点を一致させることが
自動合焦では難しいと判断される場合等には、検者は初
めからオートモードではなくこのマニュアルモードを選
択しておけばよい。
【0112】このマニュアルモードでは図13において
スイッチS1は接点a2と接続され、指標像信号検出回路
800の出力は第三の記憶手段としての記憶回路808
に入力される。この記憶回路808にはシャッタースイ
ッチ807からのリリース信号も入力され、検者が手動
で合焦レンズ303等を移動させて合焦した後にシャッ
タースイッチ807を操作して撮影を行うと、記憶回路
808には信号「1」が入力されてそのときの指標像間
隔の差β=(L1−L2)(|β|>ε0)が記憶され
る。
【0113】このようにマニュアルモードで測定した後
の2回目以降の測定において図示しない切換スイッチに
よりセルフオートモードが選択されると、図13におい
てスイッチS1は接点a1と、スイッチS2は接点b2とそ
れぞれ接続される。そして、指標像間隔比較回路801
には指標像信号検出回路800から指標像間隔L1,L2
が、記憶回路808からはその被検眼Eについて固有の
定数α=βがそれぞれ入力される。指標像間隔比較回路
801は上記(2)式により現在の指標像間隔差と合焦
時の指標像間隔差との差Δを演算し、演算結果を制御回
路803及び基準値比較回路804に出力する。制御回
路803はその差Δがゼロに近づくように駆動モータ8
05を駆動して自動合焦を行い、合焦が完了するとオー
トモード時におけると同様に撮影が自動的に実行され
る。
【0114】[実施の形態4]本実施の形態に係る眼科
装置は、実施の形態3に係る眼底カメラとほぼ同様の構
成であるが、セルフオートモードの代わりにセミオート
モードを有する点で異なる。このセミオートモードは、
検者の手動による合焦レンズ303等の移動を誘導して
合焦を行うモードであり、マニュアルモードで測定した
後の2回目以降の測定において図示しない切換スイッチ
によりセミオートモードが選択された場合には、表示器
710には「FORWARD」、「BACKWARD」の文字等が表示
されて検者の合焦動作が誘導される。勿論、このような
表示はモニタ309により行っても、あるいは、音声表
示により行ってもよい。
【0115】[実施の形態5]図21は、本発明に係る
眼科装置システムの概略構成を示す。この眼科装置シス
テムは、上記の各実施の形態で述べた眼圧測定装置又は
眼底カメラからなる眼科装置900と、外来患者として
訪れた被検者のIDが入力される管理サーバー901
と、被検者のカルテ情報が記憶されたデータサーバー9
02とを備える。
【0116】眼科装置900による診断を受けようとす
る被検者のIDが管理サーバー901に入力されると、
管理サーバー901は入力されたIDをデータサーバー
902に送信する。データサーバー902はそのIDに
対応するカルテ情報を検索し、被検者が初診患者であれ
ば新たにカルテ情報を作成するとともに、眼科装置90
0による診断情報を記憶する。
【0117】一方、被検者が再来患者であって眼科装置
900による自動アライメント又は自動合焦が不可能で
あることが既にわかっており、かつ、その被検者につい
てのアライメント又は合焦に関する位置情報(上記各実
施の形態においてメモリ82又は記憶回路808に記憶
される位置情報)がデータサーバー902に記憶されて
いるときには、IDを受信したデータサーバー902は
その位置情報を含むカルテ情報を眼科装置900に送信
する。眼科装置900は受信したカルテ情報に被検者固
有の位置情報が含まれている場合にはその位置情報に基
づいて装置本体S又は合焦レンズ303を移動させ、測
定又は撮影を開始する。
【0118】この実施の形態に係る眼科装置システムで
は、オートモードで自動アライメントや自動合焦が不可
能なことが予めわかっている被検者に対し、そのオート
モードを経ることなく直接的かつ自動的(セミオートモ
ードによる場合は半自動的)にアライメントや合焦を完
了させるので、測定又は撮影を効率的に行うことができ
る。また、特に多くの患者が来訪する病院等において
は、検者の負担や待ち時間を含む患者の負担を大幅に軽
減することができる。
【0119】なお、本発明の実施の形態は以上述べたも
のに限られるものではなく、例えば実施の形態1及び実
施の形態2では眼科装置として眼圧測定装置を説明した
が、角膜内皮撮影装置やスリットランプ等のアライメン
トを要する装置であればどのようなものでもかまわな
い。また、実施の形態5では被検者のIDが管理サーバ
ーに入力されることとしたが、そのIDが眼科装置に入
力されて眼科装置がデータサーバーにカルテ情報を問い
合わせるようにし、管理サーバーを省く構成としてもよ
い。
【0120】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、たとえ被検眼の状態が良好でない場合であっても
自動アライメント機能又は自動合焦機能を有効に活用
し、アライメント又は合焦を効率的に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る眼圧測定装置のアライメン
ト駆動機構の構成を示す側面図である。
【図2】図1のアライメント駆動機構の構成を示す平面
図である。
【図3】図1及び図2の眼圧測定装置の装置本体の光学
系を概略的に示す側面配置図である。
【図4】図3の光学系を示す平面配置図である。
【図5】被検眼の角膜に正面方向から投影されたアライ
メント用指標光の反射について示す説明図である。
【図6】眼圧測定装置のモニタ画面に表示された健常眼
の前眼部像を示す説明図である。
【図7】被検眼の角膜に斜め方向から投影されたアライ
メント用指標光の反射について示す説明図である。
【図8】被検眼の角膜の位置がXZ平面内でずれた場合
のアライメント用指標光の入射及び反射の関係を示し、
(a)はZ方向にずれた場合の説明図、(b)はX方向
にずれた場合の説明図である。
【図9】角膜の荒れた被検眼を測定した場合の位置検出
センサにおける受光状態を例示する説明図である。
【図10】眼圧測定装置のモニタ画面に輝点像が正常に
表示されない場合を例示し、(a)は自動でアライメン
トしたときのアライメント完了状態を示す説明図、
(b)は手動でアライメントしたときのアライメント完
了状態を示す説明図である。
【図11】実施の形態2に係る眼圧測定装置のLED表
示部を示す平面図である。
【図12】実施の形態3に係る眼底カメラの光学系を概
略的に示す側面図である。
【図13】図12の眼底カメラの撮影動作制御系を示す
ブロック図である。
【図14】光電検知器上の光束到達点を示す説明図であ
る。
【図15】光電検知器上における二つの光源からの光束
到達点を示し、(a)は眼底カメラ本体に対する角膜の
相対的位置がX,Y,Zの各方向についてずれている状
態、(b)はZ方向についてずれている状態、(c)は
アライメントが完了している状態を示す説明図である。
【図16】図12の眼底カメラのアライメント検出系を
示すブロック図である。
【図17】図12の眼底カメラのスリット状指標を示
し、(a)はその斜視図、(b)は平面図である。
【図18】図12の眼底カメラの合焦検出光学系を示す
平面図である。
【図19】図12の眼底カメラの合焦動作時のモニタ表
示を示す説明図である。
【図20】図19のモニタ表示における指標像を示し、
(a)は健常眼についての合焦時の状態、(b)、
(c)は健常眼についての非合焦時の状態を示す説明図
である。
【図21】実施の形態5に係る眼科装置システムを示す
説明図である。
【符号の説明】
10 前眼部観察光学系 20 XYアライメント指標投影光学系(第一の指標
投影手段) 30 固視標投影光学系 40 XYアライメント検出光学系(第一の位置検出
手段) 41 位置検出センサ 42 XYアライメント検出回路 50 角膜変形量検出光学系 60 Zアライメント指標投影光学系(第二の指標投
影手段) 70 Zアライメント検出光学系 73 位置検出センサ 74 Zアライメント検出補正回路(第二の位置検出
手段) 80 制御回路 81 モニタ 82 メモリ(第一の記憶手段、第二の記憶手段) 117a〜117f LED(第一の表示手段) 303 合焦レンズ 309 モニタ 512 光電検知器 808 記憶回路(第三の記憶手段) 900 眼科装置 901 管理サーバー(第一の管理サーバー、第二の管
理サーバー) 902 データサーバー(第一のデータサーバー、第二
のデータサーバー) C 角膜 E 被検眼 ER 眼底 S 装置本体 U XYアライメント指標光

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検眼を測定又は撮影するための光学系を
    備える装置本体の前記被検眼に対するアライメントを行
    うために、該装置本体を移動させる駆動機構を備えた眼
    科装置であって、 前記装置本体が手動で移動して前記アライメントが行わ
    れたときに、該装置本体の位置情報を記憶する第一の記
    憶手段を備え、 前記駆動機構は前記第一の記憶手段に記憶された位置情
    報に基づいて前記装置本体を自動で移動させ、前記アラ
    イメントを自動で実行可能なことを特徴とする眼科装
    置。
  2. 【請求項2】被検眼を測定又は撮影するための光学系を
    備える装置本体の前記被検眼に対するアライメントを行
    うために、該装置本体を移動させる駆動機構を備えた眼
    科装置であって、 前記装置本体が手動で移動して前記アライメントが行わ
    れたときに、該装置本体の位置情報を記憶する第一の記
    憶手段と、 該第一の記憶手段に記憶された位置情報に基づいて検者
    に表示を発し、該検者による前記装置本体の移動を前記
    アライメントが完了するように誘導する第一の表示手段
    とを備えることを特徴とする眼科装置。
  3. 【請求項3】被検眼を測定又は撮影するための光学系を
    備える装置本体の前記被検眼に対するアライメントを行
    うために、該装置本体を移動させる駆動機構を備えた眼
    科装置であって、 前記装置本体が手動で移動して前記アライメントが行わ
    れたときに、該装置本体の位置情報を記憶する第一の記
    憶手段を備え、 前記駆動機構が初期設定に基づいて前記装置本体を自動
    で移動させることにより、前記アライメントが自動で行
    われるオートアライメントモードと、 前記装置本体を検者が手動で移動させることにより、前
    記アライメントが手動で行われるマニュアルアライメン
    トモードと、 前記駆動機構が前記第一の記憶手段に記憶された位置情
    報に基づいて前記装置本体を自動で移動させることによ
    り、前記アライメントが自動で行われるセルフオートア
    ライメントモードとを備えることを特徴とする眼科装
    置。
  4. 【請求項4】被検眼を測定又は撮影するための光学系を
    備える装置本体の前記被検眼に対するアライメントを行
    うために、該装置本体を移動させる駆動機構を備えた眼
    科装置であって、 前記被検眼に正面方向から第一の指標を投影する第一の
    指標投影手段と、 前記被検眼の角膜表面における前記第一の指標の反射像
    からその角膜の上下左右方向の位置を検出する第一の位
    置検出手段と、 前記被検眼に斜め方向から第二の指標を投影する第二の
    指標投影手段と、 前記角膜表面における前記第二の指標の反射像から前記
    角膜の作動距離方向の位置を検出する第二の位置検出手
    段と、 前記装置本体が手動で移動して前記アライメントが行わ
    れたときに、該装置本体の上下左右方向についての位置
    情報を記憶する第二の記憶手段とを備え、 前記第一の位置検出手段は予め設定された位置情報又は
    前記第二の記憶手段に記憶された位置情報のいずれかに
    基づいて前記角膜の上下左右方向の位置を検出し、 前記駆動機構は前記第二の記憶手段に記憶された位置情
    報に基づく前記第一の位置検出手段の検出結果と、該第
    一の位置検出手段の検出結果により補正した前記第二の
    位置検出手段の検出結果とに基づき前記装置本体を自動
    で移動させて前記アライメントを自動で実行可能なこと
    を特徴とする眼科装置。
  5. 【請求項5】被検眼を測定又は撮影するための光学系を
    備える装置本体の前記被検眼に対するアライメントを行
    うために、該装置本体を移動させる駆動機構を備えた眼
    科装置であって、 前記被検眼に正面方向から第一の指標を投影する第一の
    指標投影手段と、 前記被検眼の角膜表面における前記第一の指標の反射像
    からその角膜の上下左右方向の位置を検出する第一の位
    置検出手段と、 前記被検眼に斜め方向から第二の指標を投影する第二の
    指標投影手段と、 前記角膜表面における前記第二の指標の反射像から前記
    角膜の作動距離方向の位置を検出する第二の位置検出手
    段と、 前記装置本体が手動で移動して前記アライメントが行わ
    れたときに、該装置本体の上下左右方向についての位置
    情報を記憶する第二の記憶手段とを備え、 前記第一の位置検出手段は予め設定された位置情報又は
    前記第二の記憶手段に記憶された位置情報のいずれかに
    基づいて前記角膜の上下左右方向の位置を検出し、 前記第二の記憶手段に記憶された位置情報に基づく前記
    第一の位置検出手段の検出結果と、該第一の位置検出手
    段の検出結果により補正した前記第二の位置検出手段の
    検出結果とに基づいて検者に表示を発し、該検者による
    前記装置本体の移動を前記アライメントが完了するよう
    に誘導する第二の表示手段を備えることを特徴とする眼
    科装置。
  6. 【請求項6】被検眼を撮影するための光学系に設けられ
    た合焦レンズを移動させて前記被検眼に対する合焦を行
    うために、該合焦レンズを移動させる合焦機構を備えた
    眼科装置であって、 前記合焦レンズが手動で移動して前記合焦が行われたと
    きに、該合焦レンズの位置情報を記憶する第三の記憶手
    段を備え、 前記合焦機構は前記第三の記憶手段に記憶された位置情
    報に基づいて前記合焦レンズを自動で移動させ、前記合
    焦を自動で実行可能なことを特徴とする眼科装置。
  7. 【請求項7】被検眼を撮影するための光学系に設けられ
    た合焦レンズを移動させて前記被検眼に対する合焦を行
    うために、該合焦レンズを移動させる合焦機構を備えた
    眼科装置であって、 前記合焦レンズが手動で移動して前記合焦が行われたと
    きに、該合焦レンズの位置情報を記憶する第三の記憶手
    段と、 該第三の記憶手段に記憶された位置情報に基づいて検者
    に表示を発し、該検者による前記合焦レンズの移動を前
    記合焦が完了するように誘導する第三の表示手段とを備
    えることを特徴とする眼科装置。
  8. 【請求項8】被検眼を撮影するための光学系に設けられ
    た合焦レンズを移動させて前記被検眼に対する合焦を行
    うために、該合焦レンズを移動させる合焦機構を備えた
    眼科装置であって、 前記合焦レンズが手動で移動して前記合焦が行われたと
    きに、該合焦レンズの位置情報を記憶する第三の記憶手
    段を備え、 前記合焦機構が初期設定に基づいて前記合焦レンズを自
    動で移動させることにより、前記合焦が自動で行われる
    オートフォーカスモードと、 前記合焦レンズを検者が手動で移動させることにより、
    前記合焦が手動で行われるマニュアルフォーカスモード
    と、 前記合焦機構が前記第三の記憶手段に記憶された位置情
    報に基づいて前記合焦レンズを自動で移動させることに
    より、前記合焦が自動で行われるセルフオートフォーカ
    スモードとを備えることを特徴とする眼科装置。
  9. 【請求項9】被検眼を測定又は撮影するための光学系を
    備える装置本体の前記被検眼に対するアライメントを行
    うために、該装置本体を移動させる駆動機構を備えた眼
    科装置と、 該眼科装置に接続される第一のデータサーバーとを備
    え、 前記眼科装置には前記測定又は撮影が開始される前に被
    検者のIDが入力され、 前記第一のデータサーバーには前記装置本体が手動で移
    動して前記アライメントが行われたときに、該装置本体
    の位置情報が前記IDに関連づけて記憶され、 前記駆動機構は前記眼科装置に入力されたIDに対応す
    る位置情報が前記第一のデータサーバーに記憶されてい
    るときに、その位置情報に基づき前記装置本体を自動で
    移動させて前記アライメントを自動で実行可能なことを
    特徴とする眼科装置システム。
  10. 【請求項10】被検眼を測定又は撮影するための光学系
    を備える装置本体の前記被検眼に対するアライメントを
    行うために、該装置本体を移動させる駆動機構を備えた
    眼科装置と、 該眼科装置に接続される第二のデータサーバーと、 前記測定又は撮影が開始される前に被検者のIDが入力
    され、該IDを前記第二のデータサーバーに送信する第
    一の管理サーバーとを備え、 前記第二のデータサーバーには前記装置本体が手動で移
    動して前記アライメントが行われたときに、該装置本体
    の位置情報が前記IDに関連づけて記憶され、 前記駆動機構は前記第二のデータサーバーが受信したI
    Dに対応する位置情報が該第二のデータサーバーに記憶
    されているときに、その位置情報に基づき前記装置本体
    を自動で移動させて前記アライメントを自動で実行可能
    なことを特徴とする眼科装置システム。
  11. 【請求項11】被検眼を撮影するための光学系に設けら
    れた合焦レンズを移動させて前記被検眼に対する合焦を
    行うために、該合焦レンズを移動させる合焦機構を備え
    た眼科装置と、 該眼科装置に接続される第三のデータサーバーとを備
    え、 前記眼科装置には前記撮影が開始される前に被検者のI
    Dが入力され、 前記第三のデータサーバーには前記合焦レンズが手動で
    移動して前記合焦が行われたときに、該合焦レンズの位
    置情報が前記IDに関連づけて記憶され、 前記合焦機構は前記眼科装置に入力されたIDに対応す
    る位置情報が前記第三のデータサーバーに記憶されてい
    るときに、その位置情報に基づき前記合焦レンズを自動
    で移動させて前記合焦を自動で実行可能なことを特徴と
    する眼科装置システム。
  12. 【請求項12】被検眼を撮影するための光学系に設けら
    れた合焦レンズを移動させて前記被検眼に対する合焦を
    行うために、該合焦レンズを移動させる合焦機構を備え
    た眼科装置と、 該眼科装置に接続される第四のデータサーバーと、 前記撮影が開始される前に被検者のIDが入力され、該
    IDを前記第四のデータサーバーに送信する第二の管理
    サーバーとを備え、 前記第四のデータサーバーには前記合焦レンズが手動で
    移動して前記合焦が行われたときに、該合焦レンズの位
    置情報が前記IDに関連づけて記憶され、 前記合焦機構は前記第四のデータサーバーが受信したI
    Dに対応する位置情報が該第四のデータサーバーに記憶
    されているときに、その位置情報に基づき前記合焦レン
    ズを自動で移動させて前記合焦を自動で実行可能なこと
    を特徴とする眼科装置システム。
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