JPH05209437A - 蛇腹状折畳み自在構築物 - Google Patents

蛇腹状折畳み自在構築物

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JPH05209437A
JPH05209437A JP30423991A JP30423991A JPH05209437A JP H05209437 A JPH05209437 A JP H05209437A JP 30423991 A JP30423991 A JP 30423991A JP 30423991 A JP30423991 A JP 30423991A JP H05209437 A JPH05209437 A JP H05209437A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) [目的] 設置,撤去が容易で,輸送や保管スペースを
可及的に減少した蛇腹状折畳み自在構築物を提供する。 【構成】 上枠10,左右の縦枠11を備えた可動フレ
ームFを前後方向に多数並列配置し,各可動フレームF
間に各一対の屋根パネルP1及び側壁パネルP2をそれ
ぞれ蝶番連結するとともにこれらパネルP1,P2間を
更に蝶番連結し,屋根パネルP1を山折り状,側壁パネ
ルP2を谷折り状にすることによって,これらよりなる
構築物Aを蛇腹状に折畳むことを可能とする。必要に応
じて可動パネルF間に更に天井パネル又は床パネルを追
加的に設けることができる。P3は端部可動フレームF
に設けた仕切壁,13は可動フレームF下端のキャスタ
ー,14は仕切壁P3の出入用ドアである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば工事現場の仮設
ハウス,工場内仮設事務所,臨時救護所,温室等として
用いられる構築物に関し,特に全体を折畳み自在とした
蛇腹状折畳み自在構築物に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の用途を有する構築物として,例
えば組立て式の仮設ハウス,テント等が知られている。
【0003】組立て式の仮設ハウスは,屋根,側壁,床
等をそれぞれパネル化し,これを連結枠を介して固定し
て組立てるものとされ,一般に現場で組立てる場合と,
組立てたものを現場に搬入し,クレーンを用いて設置す
る場合とがある。
【0004】また,テントはフレームを現場において組
立て,これにテント形状に添うシートを被覆配設して固
定せしめる,一般に現場組立て式のものとされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし,この種仮設ハ
ウス,テントは設置に際して現場での組立て作業及び撤
去に際しての分解作業をそれぞれ必要とし,煩雑である
一方,これら作業は一般に専門乃至熟練技能を必要とす
るので,作業はこれら技能者に頼らざるを得ず,従って
設置,撤去を容易には行い難い。また部品数も多く,撤
去後の整理保管も煩雑であるとともに一般に比較的大き
なスペースを必要とする。
【0006】予め組立てたものを搬入する場合には,作
業の煩雑さは解消され得るが,一方で搬入,搬出に際し
て各床面積に応じた荷台の大型トラックを1棟毎に必要
とするので輸送の効率は極めて悪く,また撤去後の保管
スペースも,同様に各床面積に応じたスペースを1棟毎
に必要とし,その効率も極めて悪い。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので,その課題とする処は,設置,撤去が容易であると
ともに輸送や保管のスペースを可及的に減少せしめた蛇
腹状折畳み自在構築物を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題のために,本発
明は構築物それ自体を折畳み自在のものとして構成し,
これを設置場所において伸張設置し,また折畳むことに
より縮少撤去乃至保管し得るようにしたものであって,
即ち本発明は,上枠及び左右の縦枠を備えて前後方向に
並列配置せしめた多数の可動フレームと,各可動フレー
ム上枠及び縦枠に一側端を蝶番連結するとともに他側端
を相互に蝶番連結して,これら可動フレーム間にそれぞ
れ独立屈曲自在に介設せしめた一対の屋根パネル及び左
右各一対の側壁パネルと,前後方向端部に位置する一方
又は双方の可動フレームを閉鎖区画するように該可動フ
レームに配設せしめた仕切り壁又は開口部材とを備えて
なることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物(請求項
1),請求項1の可動フレームに追加的に設けた下枠に
一側端を蝶番連結するとともに他側端を相互に蝶番連結
せしめて,更に可動フレーム間に独立折曲自在に介設せ
しめた一対の床パネルを追加的に備えてなることを特徴
とする蛇腹状折畳み自在構築物(請求項2),請求項1
又は2の可動フレームの上枠又は縦枠間に追加的に設け
た架設枠に一側端を蝶番連結するとともに,他側端を相
互に蝶番連結してこれら可動フレーム間に独立屈曲自在
に介設せしめた一対の天井パネルを追加的に備えてなる
ことを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物(請求項
3),請求項1又は3の屋根パネル,側壁パネル又は天
井パネルの全部又は一部をシート配設の枠組みフレーム
としてなることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物
(請求項4),請求項1乃至4の一対の屋根パネル,天
井パネル又は床パネル間蝶番連結を山折りの蝶番連結と
してなることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物(請
求項5),請求項1乃至5の全部又は一部の可動フレー
ム下端にキャスター,戸車等の転動走行手段を追加的に
設けてなることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物
(請求項6)及び,請求項1乃至6の任意一対の可動フ
レームに代えて,一対の固定フレームを用い該固定フレ
ーム間左右一方又は双方を開放し,該開放位置及び該位
置を基準とする並列方向に複数の可動フレームを並列配
置し,該可動フレーム間に同様に一対の屋根パネル及び
側壁パネル及び/又は床パネル,天井パネルを介設せし
めてなることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物(請
求項7)に係り且つこれらをそれぞれ発明の要旨とし
て,上記課題解決の手段としたものである。
【0009】
【実施例】以下実施例を示す図面に従って本発明を更に
具体的に説明すれば,Aは蛇腹状折畳み自在の構築物で
あり,本例の構築物Aは,工場等建物のフロアー,地表
等を床面としてそのまま用いるように下面開放のテント
状のものとしてあり,また本例の構築物Aは,多数の可
動フレームF,各可動フレームF間にそれぞれ一対の屋
根パネルP1,同じく各可動フレームF間左右にそれぞ
れ一対の側壁パネルP2及び前後方向端部に位置する可
動フレームFに,それぞれ固定配設したハニカムパネル
体による仕切壁P3を備えてなり,また上記それぞれ一
対の屋根パネルP1及び側壁パネルP2は,更に各可動
フレームF間にあって独立屈曲自在のものとしてある。
【0010】即ち,可動フレームFは,それぞれ上枠1
0及び左右の縦枠11を備え,これらをコーナーブロッ
ク12によって下方開放のコ字状のものとして構成し,
また各屋根パネルP1及び側壁パネルP2は,上記仕切
壁P3と同様にハニカムパネル体を用いこれに囲繞枠を
付したものとしてあり,上記可動フレームF間における
一対の屋根パネルP1及び側壁パネルP2の独立屈曲
は,それぞれこれらパネルの一側端を可動フレームFの
上枠10に蝶番連結するとともに,他側端をそれぞれ相
互に蝶番連結して可動フレームF間に各一対介設するこ
とによって行われており,またこの蝶番連結は,一対の
屋根パネルP1において可動フレームF間山折り蝶番連
結とし,一対の側壁パネルP2において可動フレームF
間谷折り蝶番連結とされてなる。
【0011】本例のこの蝶番連結は,それぞれ各連結部
位において雄型突条20及び雌型凹条21とによるアル
ミ全面蝶番装置Bを用い,これを介して各所定方向に所
定角度回動自在としたパネル側端長手方向全長に亘る連
結をなさしめたものとしてある。
【0012】蝶番装置Bの雄型突条20及び雌型凹条2
1は,それぞれ可動フレームFと屋根パネルP1との間
及び側壁パネルP2との間において,また屋根パネルP
1間及び側壁パネルP2間において,これら可動フレー
ムF又は各パネルの一側端に一体的に固定配置した雄型
連結枠30,31及び雌型連結枠32,34に設けら
れ,またはパネル他側端に同じく一体的に固定配置した
雌型連結枠33,34及びこれらパネル間に介設した一
体成型或いは一体的に固定した雄型介設枠35,36に
設けてあり,本例において雄型突条20は円筒状断面,
雌型凹条21は240°乃至270°の一側開口円弧状
断面を呈するものとしてある。
【0013】即ち可動フレームFと屋根パネルP1間及
び可動フレームFと側壁パネルP2の蝶番装置Bにおけ
る雄型突条20は,雄型連結枠30,31の内側湾曲基
部40の先端又は中間にそれぞれ45°の角度に傾斜ブ
リッジ41を突設し,該ブリッジ41が中心線をなすよ
うにその先端に突出形成せしめてあり,これにより上記
内側湾曲基部40との間に回動ガイド用にして,特に屋
根パネルP1側にあっては荷重支持台を兼ねるようにし
た湾曲受溝42を形成したものとしてある。
【0014】これら雄型連結枠30,31は,屋根パネ
ルP1では,各可動フレームFの上枠10に載置固定
し,また側壁パネルP2では,可動フレームFの縦枠に
固定することにより,それぞれ可動フレームFに所定角
度をなすように添設固定せしめてある。
【0015】また屋根パネルP1間の蝶番装置Bにおけ
る雄型突条20は,屋根パネルP1間に介設した幅広の
雄型介設枠35の両端に内側湾曲基部40を設け,厚肉
としたブリッジ41を介して同様に45°の角度に突出
形成し,併せて基部41との間に受溝42を形成せしめ
たものとしてある。
【0016】側壁パネルP2間の蝶番装置Bにおける雄
型突条20は,側壁パネルP2間に介設した同じく雄型
介設枠36の両端に設けてあり,本例にあってこの雄型
介設枠36は,上記可動フレームFの縦枠を共通に用
い,この縦枠の両端に,同じく可動フレームFと側壁パ
ネルP2間と共通の雄型連結枠31を各雄型突条20が
外側に位置するようにそれぞれ逆向きに固定せしめてあ
る。
【0017】一方,これら雄型突条20に対する雌型凹
条21は,それぞれ基部43と該基部43から突設した
円弧突条44とを備えた雌型連結枠32,34を用い,
該雌型連結枠32,34の円弧突条44内面側に形成せ
しめてある。
【0018】屋根パネルP1の雌型連結枠32,33
は,単一の円弧突条44を基部43一端より突設して,
該基部43との間に240°の円弧状雌型凹条21を,
また側壁パネルP2の雌型連結枠34は,一対の円弧突
条44を基部43両端より突設し,該基部43及び一対
の円弧突条44間に290°の円弧状雌型凹条21をそ
れぞれ形成したものとしてある。
【0019】このように形成された雄型突条20は,雌
型凹条21に対して長手方向一端側からスライド嵌合せ
しめることにより,可動フレームFと屋根パネルP1と
の間にあっては,雄型突条20のブリッジ41と雌型凹
条21の円弧突条44先端の当接位置及び雄型連結部3
0基部40と雌型連結部32の当接位置間における60
°の角度範囲において,屋根パネルP1間にあってはブ
リッジ41と円弧突条44及び雌型連結部33の各当接
位置間における65°の角度範囲において,更に可動フ
レームFと側壁パネルP3間並びに側壁パネルP2間に
あっては,ブリッジ41と一対の円弧突条44先端との
各当接位置間における90°の角度範囲においてそれぞ
れ相互に回動することにより屈曲自在とした蝶番装置B
が形成されることになる。
【0020】従って,この蝶番装置Bを介してそれぞれ
蝶番連結した構築物Aは,各可動フレームFを基準とし
て,屋根パネルP1及び側壁パネルP2を伸張させて,
工場内設置の事務所,屋外設置の仮設ハウス,救護所等
として使用することができ,また同じく可動フレームF
を基準として屋根パネルP1を上方突出状の山折りに,
側壁パネルP2を可動フレームF間重合状の谷折りにそ
れぞれ折畳んで,一対の屋根パネルP1をその雄型介設
枠の幅寸法に対数を乗じた奥行寸法で全体を一体のまま
コンパクトに縮少し,撤去保管,輸送等を行うことがで
きるものとされる。
【0021】なお図中P4は側壁パネルP2の上端に一
体的延設状に設けた,特に気密性を確保するに好適な妻
面密封用の追加閉塞パネル,13は設置撤去ひいては移
動を容易化するために各可動フレームF縦枠下端及び側
壁パネルP2間雄方介設枠36下端にそれぞれ設置した
転動走行手段としてのキャスター,14は端部可動フレ
ームFの仕切壁P3に設けたドア,45は屋根パネルP
1の各雌型連結枠32,33に一体成型して設けた,特
に屋外使用時の防水性を確保するに好適な先端に気密材
46を嵌着した防水フイン,47は蝶番装置Bの位置ズ
レ,離脱防止用に蝶番装置B端部に設けた固定プレート
をそれぞれ示す。
【0022】図16及び図17は,上記構築物Aの各可
動フレームF間に更に各一対の天井パネルP5及び/又
は床パネルP6を追加的に設けた例を示し,これら一対
の天井パネルP5及び/又は床パネルP6はいずれも可
動フレームFに一側端を蝶番連結し,併せて他側端を相
互に蝶番連結せしめ,いずれも山折り連結一対となるよ
うに上記屋根パネルと同様に配置すればよい。
【0023】このとき天井パネルP5は,可動フレーム
Fと屋根パネルP1の蝶番連結位置より下方となるよう
に,その上枠10又は該上枠10とは別に縦枠11間に
追加的に設けた架設枠に蝶番連結し,また天井パネルP
5間の介設枠37はこれを屋根パネルP1間のものより
幅狭のものとすることにより,屋根パネルP1の間に山
折り折畳みをなし得るものとなり,また床パネルP6
は,上記可動フレームFの縦枠11下方にそれぞれ下枠
を追加的に架設状に設け,この下枠に対して同じく蝶番
連結し,屈曲高さが側壁パネルP2の高さ範囲を超えな
いように,上記と同様又はこれと異幅の介設枠38を用
いるようにすればよい。
【0024】図18及び図19は,各一対の屋根パネル
P1をそれぞれ水平となるように可動フレームF間に設
置した,例えば温室等として好適な構築物Aとした例で
あり,この場合,上記の床パネルP6におけると同様の
構成により各一対の屋根パネルP1をそれぞれ蝶番連結
せしめればよい。
【0025】図20及び図21は,各一対の側壁パネル
P2を上記谷折りに代えて,山折りとなるように蝶番連
結した例を示したもので,この山折りとするには上記各
蝶番装置Bの方向を屋根パネルP1に準じて内外逆とな
るようにすればよく,特に可動フレームFの左右幅より
側壁パネルP2の2枚分の幅が小であることを必要とす
る谷折りに対して,側壁パネルP2の山折りは,これら
幅寸法との関係によりその幅を設定すべき制約を除去し
得る点で都合がよい。
【0026】図22及び図23は,上記各前後方向に延
びる平面長方形の形状とされた構築物に対して,平面L
字状に折曲した構築物Aを構成した例であり,本例にあ
っては上記端部側に位置した可動フレームFに代えて,
該可動フレームFと同一構成による固定フレームF1を
用い,この固定フレームF1間左右一方の前記側壁パネ
ルP2配置面を開放し,該開放位置及び該位置を基準と
する並列方向に複数の可動フレームFを更に並列配置し
て,これらの可動フレームF間に上記と同様各一対の屋
根パネルP1,側壁パネルP2及び/又は床パネルP
5,天井パネルP6をそれぞれ屈曲自在に蝶番連結した
ものとしてある。
【0027】図24及び図25は,上記構築物Aに,伸
張縮少を安定して確実に行うとともに構築物Aの独立構
築物としての保形性を向上するために,必要に応じて追
加的に設置し得る伸縮操作装置Cを示したもので,本例
の伸縮操作装置Cは,長尺雄ネジロッド50を各側壁パ
ネルP2間の各雄型の介設枠36に架設固定し,これに
螺装した逆ネジ一対の移動ナット53の離隔間隔に応じ
てリンク棒54を介して,屋根パネルP1間の介設枠3
5を上下に昇降自在としたものとしてある。
【0028】側壁パネルP2間介設枠36との固定は,
雄ネジロッド50端部に螺装した逆ネジ一対の固定ナッ
ト51を,介設枠36の透孔内にそれぞれ挿入し,透孔
両側から嵌合固定した一対のナット受金具52内に回転
不能に嵌め入れることによってなされており,また屋根
パネルP1間介設枠35の昇降は,各移動ナット53に
連結したリンク棒54を上端側で連結する固定金具55
を,該介設枠35の下端に当接固定することになってな
されている。
【0029】従って,雄ネジロッド50をその一端側又
は両端側に設けた回転ハンドル56を正逆方向に回転操
作すれば,固定ナット51及び移動ナット53はそれぞ
れ同間隔分移動し,移動ナット53が昇降方向に作用し
て介設枠35を昇降させて各屋根パネルP1の山折り折
畳み又は伸張を,固定ナット51が離接方向に作用して
介設枠36を引寄せ又は離隔させて各側壁パネルP2の
谷折り折畳み又は伸張を同時的に行うことが可能とな
る。
【0030】図示した例は以上のとおりとしたが,本発
明にあっては上記ハニカムパネル体に代えて,着色乃至
無着色の硝子,合成樹脂等の透明,半透明乃至不透明の
パネル体,屋根パネル,側壁パネル,仕切壁等の全部又
は一部に用いることができ,更に不透明のパネル体とす
るとき,金属系,軽量発泡コンクリート系,木質系或い
はこれらの複合材料,更には断熱,防音材を介設したも
の等を広く用いることができる。
【0031】パネル体はそのまま平側パネル,屋根パネ
ル,側壁パネル等を形成することができるが,一般には
所定のフレームとともにこれらパネルを形成するように
する。この場合,蝶番連結はフレーム間で行われるの
で,本発明にあっては一方でこのフレームが存在すれば
構築物の骨組みを構成できる。従って,上記屋根パネ
ル,側壁パネル,床パネル,天井パネルに代えて,枠材
を枠組みした枠組みフレームを,その全部又は一部に用
いることができ,この場合,例えば透明合成樹脂,キャ
ンバス布材等のシートをこの枠組みフレームに張設し,
或いは上吊りする等して配設せしめて構築物を構成する
ことが可能である。屋根パネル,側壁パネルを用い,こ
れに透明合成樹脂シートを配設したものは,農業用,園
芸用の温室等として,端部一方の可動フレームを開口
し,キャンバス布材を張設したものは,ガレージ等とし
てそれぞれ利用することができる。
【0032】側壁パネル又はこれに代えた枠組みフレー
ム或いは端部可動フレームの仕切壁に代え又はその一部
に出入口,窓等の開口部材を設けたり,通気口,採光口
等を設けることができ,また開口部材は構築物における
と同様にパネルを蛇腹状に蝶番連結した上吊り横引シャ
ッターを当該開口部に用い,更に縦引シャッター,引戸
等を用いることができる。一般に側壁パネルは谷折りに
することがコンパクトな縮少に便利であるから,この場
合,側壁パネル横幅が限定されることがあるので,出入
口はこれを端部可動フレーム側に設置するケースも多い
が,側壁パネルにその開口幅を得られれば,もとよりこ
の側壁パネルに出入口を設けることが可能である。
【0033】上記側壁パネルにおけるが如く,屋根パネ
ル更には天井パネル又は床パネルの蝶番連結は,いずれ
も上記山折り連結に代え,谷折り連結とすることができ
る。床パネルは谷折り連結としたとき,その荷重支持を
建物フロア,地表によって直接に又は突設脚等を介して
間接的に行うことができるが,屋根パネル,天井パネル
は,伸張に際して伸張状態を保持する別途の固定措置を
必要とし,この固定措置を設けない限り構築物として保
形をなし難くなるため,一般にはこれら屋根パネル,天
井パネルは山折りとするのがよく,また床パネルも併せ
て山折りとするのが,例えば上記突設脚等の介物を介設
するも浮し状にこれを設置したりするに際してはその強
度確保手段となり得るために好ましい。
【0034】可動フレームと屋根パネル,側壁パネル等
の蝶番連結及び屋根パネル間,側壁パネル間等の蝶番連
結は,それぞれ片開き用の角蝶番,ぎぼし蝶番等を含め
て各種の蝶番金具を用いて行うことができ,例えば鋼製
の可動フレームを用いた場合にはこれらによることが好
ましいことがある。
【0035】一般には上記の如くに,可動フレーム又は
パネルにおいて,その側端長手方向全長に亘るアルミ蝶
番装置によってこれらの蝶番連結を行うのが簡便にし
て,精度が高く且つ連結強度を確保する上で都合がよい
が,このアルミ蝶番装置を用いるに際しては,雄型突
条,雌型凹条をそれぞれ可動フレーム,パネル,枠組み
フレーム或いはパネル間介設枠と一体成型し又は上記例
の如くに,これらと別体に成型して一体的に固定するこ
とのいずれも可能である。従って,例えば鋼製の可動フ
レーム等を用いるときにおいても,これがステンレスで
あれば,このアルミ蝶番装置を直接に添設固定すること
ができるが,鉄であれば絶縁材を介する等電触防止措置
を施して同様に添設固定せしめることができ,アルミ蝶
番装置を一体的に固定する可動フレーム等はアルミ製の
ものに限らない。
【0036】アルミ蝶番装置によるとき,雄型突条,雌
型凹条と可動フレーム,パネル等又は介設枠との位置関
係は任意にこれを定めて,対をなす一方に雄型突条,他
方に雌型凹条が位置するように配置すれば足りる。従っ
て,例えば屋根パネルの一側端に雄型突条を,他側端に
雌型凹条を設け或いは両側端に雄型突条を設けてそれぞ
れ可動フレーム,介設枠との間でこの蝶番装置を構成す
ることが可能である。
【0037】構築物の形状は上記平面長方形,平面L字
状のものの他,上記一対の固定フレームを設置する部位
を任意に定めることによりE状,F状,コ字状,十字
状,ロ字状等適宜になし得る。但し,ロ字状のように構
築物が囲繞状となり又はその部分が存在する形状となる
ときは,そのいずれかの端部を連結自在として折畳み可
能とする必要がある。
【0038】更に,例えばクレーンによって吊下げ設置
し,撤去するために構築物の,特に可動フレーム,屋根
パネル,又はその枠組みフレーム或いは介設枠に単一又
は複数のフックを設けること,キャスターに代る転動走
行手段として戸車を用いること,該転動走行手段の設置
を可動フレームの一部とし,又は更に側壁パネル間蝶番
連結位置,上記例の介設枠に追加的に設置すること,屋
根パネルと上記閉塞パネル間等に気密材を介設し,密封
性を高めること,逆に閉塞パネルの設置を省略し,また
は上記防水フインの設置を省略して構築物を,例えば工
場内等屋内設置専用のものとすること,転動走行手段に
ストッパーを付し,蝶番連結部分において伸張状態保持
用に着脱自在のかんぬきをフレーム間,パネル間又はパ
ネルと介設枠間に設置し,或いは可動フレームと屋根パ
ネル又は側壁パネル間等に着脱自在の筋交を設置する等
構築物の形状保持措置を施すこと,可動フレームを構成
する上枠,縦枠等の断面形状,設置態様を端部の可動フ
レームとこれらの間に位置するものとの間で別異なもの
とすこと,構築物の,例えば上記可動フレーム,介設枠
等に配線を施し,必要に応じて屋根パネル間介設枠に蛍
光灯,換気ファン,火災探知機等を設置すること,構築
物の屋根パネルに空気清浄装置を設置して該構築物をク
リーンルームとして使用すること等を含めて,本発明の
実施に当っては,可動フレーム,屋根パネル,側壁パネ
ル,床パネル,天井パネル,これらに代る枠組みフレー
ム,仕切壁,開口部材,蝶番連結手段,転動走行手段等
の各具体的材質,形状,構造,寸法,他のものの付加,
構築物の形状,用途等は前記発明の要旨に反しない限り
これを様々に変更することができ,以上に図示し,説明
したものに限定するには及ばない。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したから,
それぞれ可動フレームを基準として可動フレーム間各一
対の屋根パネル及び側壁パネルを,更には天井パネル及
び/又は床パネルを伸張し,折畳み縮少するようにした
折畳み自在な多用途の蛇腹状折畳み自在構築物を提供す
ることができる。従って伸張,折畳み縮少という簡易に
して単純な作業で設置,撤去をなし得る上,折畳み縮少
状態における保管,輸送をなし得るので,併せて保管,
輸送作業が簡易化するとともに,そのスペースを可及的
に減少せしめることができる。
【0040】上記に加えて,請求項5は一対の屋根パネ
ル,天井パネル又は床パネルの蝶番連結を山折りの蝶番
連結とすることにより,伸張状態において蝶番連結部分
が下支え状の支持作用を行い,構築物としての形状確保
及び強度向上に資することになり,また請求項6は全部
又は一部の可動フレーム下端にキャスター,戸車等の転
動手段を追加的に設けたことにより,上記設置,撤去作
業を更に容易化するとともに構築物の移動を行うことを
可能とし,また請求項7は可動フレームに代えて一対の
固定フレームを用い,この固定フレーム間並置方向に可
動フレームを配置し,これら可動フレーム間に各一対の
屋根パネル及び側壁パネル及び/又は床パネル,天井パ
ネルを介設せしめたので,構築物の平面形状を様々なも
のとすることができる。
【図面の簡単な説明】
図1 構築物の斜視図 図2 構築物の折畳み状態を示す斜視図 図3 可動フレームと屋根パネルの連結状態を示す縦断面図 図4 可動フレームと側壁パネルの連結状態を示す横断面図 図5 屋根パネル間の連結状態を示す縦断面図 図6 屋根パネルの縮少状態を示す縦断面図 図7 側壁パネル間の連結状態を示す横断面図 図8 側壁パネルの縮少状態を示す横断面図 図9 雄型連結枠の縦断面図 図10 雌型連結枠の縦断面図 図11 雄型連結枠の縦断面図 図12 雌型連結枠の縦断面図 図13 構築物隅部上方正面図 図14 構築物隅部下方正面図 図15 仕切壁の部分縦断面図 図16 他の例を示す縦断面図 図17 折畳み状態を示す縦断面図 図18 他の例を示す縦断面図 図19 折畳み状態を示す縦断面図 図20 他の例を示す横断面図 図21 折畳み状態を示す横断面図 図22 他の例を示す横断面図 図23 折畳み状態を示す横断面図 図24 伸縮操作装置の正面図 図25 伸縮操作装置の取付け状態を示す側面図
【符号の説明】
A 構築物 B 蝶番装置 C 伸縮操作装置 F 可動フレーム F1 固定フレーム P1 屋根パネル P2 側壁パネル P5 天井パネル P6 床パネル 10 上枠 11 縦枠 13 キャスター 14 ドア 20 雄型突条 21 雌型凹条 30,31 雄型連結枠 32〜34 雌型連結枠 35〜38 雄型介設枠

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠及び左右の縦枠を備えて前後方向に
    並列配置せしめた多数の可動フレームと,各可動フレー
    ム上枠及び縦枠に一側端を蝶番連結するとともに他側端
    を相互に蝶番連結して,これら可動フレーム間にそれぞ
    れ独立屈曲自在に介設せしめた一対の屋根パネル及び左
    右各一対の側壁パネルと,前後方向端部に位置する一方
    又は双方の可動フレームを閉鎖区画するように該可動フ
    レームに配設せしめた仕切り壁又は開口部材とを備えて
    なることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物。
  2. 【請求項2】 請求項1の可動フレームに追加的に設け
    た下枠に一側端を蝶番連結するとともに他側端を相互に
    蝶番連結せしめて,更に可動フレーム間に独立折曲自在
    に介設せしめた一対の床パネルを追加的に備えてなるこ
    とを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の可動フレームの上枠又
    は縦枠間に追加的に設けた架設枠に一側端を蝶番連結す
    るとともに,他側端を相互に蝶番連結してこれら可動フ
    レーム間に独立屈曲自在に介設せしめた一対の天井パネ
    ルを追加的に備えてなることを特徴とする蛇腹状折畳み
    自在構築物。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3の屋根パネル,側壁パネ
    ル又は天井パネルの全部又は一部をシート配設の枠組み
    フレームとしてなることを特徴とする蛇腹状折畳み自在
    構築物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の一対の屋根パネル,天
    井パネル又は床パネル間蝶番連結を山折りの蝶番連結と
    してなることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の全部又は一部の可動フ
    レーム下端にキャスター,戸車等の転動走行手段を追加
    的に設けてなることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築
    物。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の任意一対の可動フレー
    ムに代えて,一対の固定フレームを用い該固定フレーム
    間左右一方又は双方を開放し,該開放位置及び該位置を
    基準とする並列方向に複数の可動フレームを並列配置
    し,該可動フレーム間に同様に一対の屋根パネル及び側
    壁パネル及び/又は床パネル,天井パネルを介設せしめ
    てなることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物。
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