JP2582693B2 - 構築ユニット及びその構築物 - Google Patents

構築ユニット及びその構築物

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JP2582693B2 JP3301100A JP30110091A JP2582693B2 JP 2582693 B2 JP2582693 B2 JP 2582693B2 JP 3301100 A JP3301100 A JP 3301100A JP 30110091 A JP30110091 A JP 30110091A JP 2582693 B2 JP2582693 B2 JP 2582693B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば工場内事務所,
臨時救護所,工事現場仮設ハウス等として連結設置さ
れ,分離撤去される構築物構成要素としての構築ユニッ
ト及びその構築物に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の用途を有する仮設構築物として
組立て式の仮設ハウス,テント等が知られている。
【0003】組立て式の仮設ハウスは,屋根,側壁,妻
壁等をそれぞれパネル化し,これを連結枠を介して固定
して組立てるものとされ,一般に現場で組立てる場合
と,組立てたものを現場に搬入し,クレーンを用いて設
置する場合とがある。
【0004】また,テントはフレームを現場において組
立て,これにテント形状に添うシートを張設して固定す
る,一般に現場組立て式のものとされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし,この種仮設ハ
ウス,テントは設置に際して現場での組立て作業及び撤
去に際しての分解作業をそれぞれ必要とし,煩雑である
一方,これら作業は一般に専門乃至熟練技術を必要とす
るので,これらを有する技能者に頼らざるを得ず,従っ
て設置,撤去を容易に行い難い。また部品数を多く,撤
去後の整理保管も煩雑であるとともに一般に比較的大き
なスペースを必要とする。
【0006】予め組立てたものを搬入する場合には,作
業の煩雑さは解消され得るが,一方で搬入,搬出に際し
て各床面積に応じた荷台の大型トラックを1棟毎に必要
とするので輸送効率は極めて悪く,また撤去後の保管ス
ペースも,同様に各床面積に応じたスペースを1棟毎に
必要とし,その効率も極めて悪い。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので,その課題とする処は,連結設置,分離撤去が容易
であること,輸送や保管のスペースを可及的に減少した
こと,更には内部広さ又は形状を可及的に自由に設定し
得ることを満足する構築ユニット及びその構築物を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題のために,本発
明は,構築物を複数の構築ユニットを連結及び解除自在
の連結手段によって連結して構成するようにし且つ各構
築ユニットを折畳み自在のものとして構成したものであ
って,即ち本発明は,平側一方の平側パネルと,該平側
パネルに対向する平側他方の開放フレームと,これら平
側パネル及び開放フレームの上端及び側端にそれぞれ一
側端を蝶番連結するとともに他側端を相互に蝶番連結せ
しめた一対の屋根パネル及び前後各一対の妻側パネル
と,上記開放フレームに配設した隣接開放フレームとの
連結及び解除自在の連結手段措置とを備えてなることを
特徴とする構築物の構築ユニット(請求項1),請求項
1の平側パネルと開放フレームの下端にそれぞれ一側端
を蝶番連結するとともに他側端を相互に蝶番連結せしめ
た一対の床パネルを追加的に備えてなることを特徴とす
る構築物の構築ユニット(請求項2),請求項1又は2
の一対の屋根パネル間,妻側パネル間に,更にこれらと
一側端を蝶番連結するとともに他側端を相互に蝶番連結
し又はこれを繰り返した一対乃至複数対の屋根パネル,
妻側パネルをそれぞれ追加的に介設し蛇腹状としてなる
ことを特徴とする構築物の構築ユニット(請求項3),
請求項1乃至3のいずれかの屋根パネルを山折りとなる
ように蝶番連結してなることを特徴とする構築物の構築
ユニット(請求項4),請求項1乃至4のいずれかの平
側パネル及び開放フレームの妻側パネルとの蝶番連結部
下端乃至その近傍位置にキャスター,戸車等の転動手段
を追加的に配設してなることを特徴とする構築物の構築
ユニット(請求項5),請求項1乃至5のいずれかの平
側パネルに代えて,開放フレームを用い該開放フレーム
に隣接開放フレームとの連結及び解除自在の連結手段措
置を配設してなることを特徴とする構築物の構築ユニッ
ト(請求項6),請求項1乃至6のいずれかの一方又は
双方の妻側パネルに代えて,該妻側を開放空間とし,該
開放空間端部に隣接開放フレームとの連結及び解除自在
の連結手段措置を配設してなることを特徴とする構築物
の構築ユニット(請求項7),請求項1乃至7のいずれ
かの平側パネル,屋根パネル又は妻側パネルの全部又は
一部に代えて,シートを配設したシート付フレームを用
いてなることを特徴とする構築物の構築ユニット(請求
項8),請求項1乃至8のいずれかの複数の構築ユニッ
トを用い,その相互に対向する開放フレーム又は開放空
間端部間を連結及び解除自在の連結手段によって連結し
てなることを特徴とする構築物(請求項9),請求項9
の複数のうちいずれかの構築ユニットに代えて,1乃至
3面を開放し,該開放空間端部に構築ユニットの開放フ
レーム又は開放空間端部との連結及び解除自在の連結手
段措置を備えるとともに内部に冷暖房機器,流し台等適
宜の設備を配設した設備付構築ユニットを追加的に用
い,外壁面の一部を該設備付構築ユニットの壁面に代替
するように配置するとともに該設備付構築ユニットの開
放空間端部をこれに対向する構築ユニットの開放フレー
ム又は開放空間端部と連結及び解除自在の連結手段によ
って連結してなることを特徴とする構築物(請求項1
0),請求項9又は10の構築物の平面形状を,構築ユ
ニットの平側幅を基準とするI字状,L字状,T字状又
は十字状の形状としてなることを特徴とする構築物(請
求項11)及び,請求項9又は10の構築物の平面形状
を,構築ユニットの平側幅の倍数を基準とする方形又は
矩形の形状としてなることを特徴とする構築物(請求項
12)に係り,且つこれらをそれぞれ発明の要旨とし
て,上記課題解決の手段とするものである。
【0009】
【実施例】以下実施例を示す図面に従って本発明を更に
説明すれば,Aは構築物,B,Cはそれぞれ該構築物A
の構築ユニットを示す。
【0010】本例の構築物Aは,複数の構築ユニット,
特に構築ユニットB及びCをそれぞれ一対用い,長手方
向両端部に構築ユニットBをそれぞれ配置する一方,こ
れら構築ユニットB間に構築ユニットCを2連状に介設
せしめて,これらを構築ユニットB,Cの後述の平側パ
ネルP1と妻側パネルP3によって囲繞した外壁面を区
画形成するように配置するとともにこれらをそれぞれ連
結及び解除自在の連結手段Jによって連結せしめて構成
して,その平面形状を構築ユニットB,Cの平側幅を基
準とするI字状のものとしてある。
【0011】構築ユニットB,Cは,本例においてそれ
ぞれ床面を備えない下端開放のものとしてあり,このう
ち構築ユニットBは,平側一方の平側パネルP1,該平
側パネルP1と対向する平側他方の開放フレームF1を
備え,これら平側パネルP1及び開放フレームF1の上
端及び側端に一側端を蝶番連結するとともに他側端を相
互に蝶番連結せしめた一対の屋根パネルP2及び前後各
一対の妻側パネルP3を備えたものとして構成してあ
り,また構築ユニットCは,上記平側パネルP1を用い
ることなく,これに代えて開放フレームF1を用い,こ
の開放フレームF1の上端及び側端に同様にそれぞれ一
側端を蝶番連結するとともに他側端を相互に蝶番連結せ
しめた同じく一対の屋根パネルP2及び前後一対の妻側
パネルP3を備えたものとして構成してある。
【0012】本例の平側パネルP1,屋根パネルP2及
び各妻側パネルP3は,各構築ユニットB,Cの室内に
必要に応じて別途照明装置を配置するものとしたため,
それぞれ非採光不透明耐水性のハニカムパネル体11を
用い,その外周にアルミ押出材製の上枠12,下枠1
3,左右の縦枠14を配したものとしてあり,平側パネ
ルP1は更に両側端及び中間に同じくアルミ押出材製の
連結支柱15を配し且つ中間の連結支柱15間に出入用
のドア60を介設設置せしめたものとして構成ある。
【0013】また開放フレームF1は,上記平側パネル
P1の上枠12及び連結支柱15とアルミ押出材を共通
にして断面同一形状を呈する上枠16及び左右の縦枠1
7を枠組みしたものとして構成せしめてある。
【0014】本例における各構築ユニットB,Cの一対
の屋根パネルP2はいずれも山折りとなるようにそれぞ
れ蝶番連結せしめ,また各一対の妻側パネルP3はいず
れも谷折りとなるようにそれぞれ蝶番連結せしめたもの
としてある。
【0015】上記蝶番連結は,それぞれ各蝶番連結部位
において雄型突条20及び雌型凹条21とによるアルミ
全面蝶番装置Hを用い,これを介して各所定方向に所定
角度回動自在としたパネル側端長手方向全長に亘る蝶番
連結をなさしめたものとしてある。
【0016】蝶番装置Hの雄型突条20及び雌型凹条2
1は,それぞれ平側パネルP1の上枠12及び連結支柱
15又は開放フレームF1の上枠16及び縦枠17と屋
根パネルP2又は妻側パネルP3間において,これら各
パネルの一側端に一体的に固定配置した雄型連結枠3
0,31及び雌型連結枠32,34に設けられ,屋根パ
ネルP2間及び妻側パネルP3間においてそれぞれ各パ
ネル他側端に同じく一体的に固定配置した雌型連結枠3
3,34及びこれらパネル間に介設した一体成型或いは
一体的に固定した雄型の介設枠35,36に設けてあ
り,本例において雄型突条20は円筒状断面,雌型凹条
21は240゜乃至270゜の一側開口円弧状断面を呈
するものとしてある。
【0017】即ち平側パネルP1又は開放フレームF1
と屋根パネルP2間及び平側パネルP1と妻側パネルP
3間の蝶番装置Hにおける雄型突条20は,雄型連結枠
30,31の内側湾曲基部60の先端又は中間にそれぞ
れ45゜の角度に傾斜ブリッジ41を突設し,該ブリッ
ジ41が中心線をなすように先端に突出形成せしめてあ
り,これにより上記内側湾曲基部40との間に回動ガイ
ド用にして,特に屋根パネルP2側にあっては荷重支持
台を兼ねるようにした湾曲受溝42を形成したものとし
てある。
【0018】これら雄型連結枠30,31は,屋根パネ
ルP2側では,平側パネルP1又は開放フレームF1の
各上枠12,16に載置固定し,また妻側パネルP3側
では,平側パネルP1の側端に立設固定した連結支柱1
5又は開放フレームF1の縦枠17に固定することによ
り,該連結支柱15又は縦枠17を介して平側パネルP
1及び開放フレームF1にそれぞれ直角をなすように添
設固定せしめてある。
【0019】また屋根パネルP2間の蝶番装置Hにおけ
る雄型突条20は,屋根パネルP2間に介設した幅広の
雄型の介設枠35の両端に内側湾曲基部40を設け,厚
肉としたブリッジ41を介して同様に45゜の角度に突
出形成し,併せて基部41との間に受溝42を形成せし
めたものとしてある。
【0020】妻側パネルP3間の蝶番装置Hにおける雄
型突条20は,妻側パネルP3間に介設した同じく雄型
の介設枠36の両端に設けてあり,本例にあってこの雄
型の介設枠36は,上記平側パネルP1の連結支柱15
又は開放フレームF1の縦枠17を更に共通に用い,そ
の両端に,同じく平側パネルP1又は開放フレームF1
と妻側パネルP3間と共通に用いてなる雄型連結枠31
を各雄型突条20が外側に位置するようにそれぞれ逆向
きに固定せしめてある。
【0021】一方,これらの雄型突条20に対する雌型
凹条21は,それぞれ基部43と該基部43から突設し
た円弧突条44とを備えた雌型連結枠32,34を用
い,該雌型連結枠32,34の円弧突条44内面側に形
成せしめてある。
【0022】屋根パネルP2の雌型連結枠32,33
は,単一の円弧突条44を基部43一端より突設して,
該基部43との間に240゜の円弧状雌型凹条21を,
また各妻側パネルP3の雌型連結枠34は,一対の円弧
突条44を基部43両端より突設し,該基部43及び一
対の円弧突条44間に290゜の円弧状雌型凹条21を
それぞれ形成したものとしてある。
【0023】このように形成された雄型突条20は,雌
型凹条21に対して長手方向一端側からスライド嵌合せ
しめることにより,平側パネルP1又は開放フレームF
1と屋根パネルP2間にあっては,雄型突条20のブリ
ッジ41と雌型凹条21の円弧突条44先端の当接位置
及び雄型連結部30基部40と雌型連結部32の当接位
置間における60゜の角度範囲において,屋根パネルP
2間にあってはブリッジ41と円弧突条44及び雌型連
結部33の各当接位置間における65゜の角度範囲にお
いて,更に平側パネルP1又は開放フレームF1と妻側
パネルP3間並びに妻側パネルP3間にあっては,ブリ
ッジ41と一対の円弧突条44先端との各当接位置間に
おける90゜の角度範囲においてそれぞれ相互に回動自
在とした蝶番装置Hが形成されることになる。
【0024】このように山折り一対の屋根パネルP2及
び各一対の妻側パネルP3を備えた構築ユニットBの開
放フレームF1及び構築ユニットCの各開放フレームF
1は,それぞれ隣接する構築ユニットB,Cの開放フレ
ームF1と相互に連結するための連結及び解除自在の連
結手段措置を更に備えたものとしてあり,上記構築物A
はそれぞれ構築ユニットB,Cの対向する開放フレーム
F1間を上記連結及び解除自在の連結手段Jを介して連
結したものとしてある。
【0025】本例においてこの連結手段Jは,その措置
として開放フレームF1の縦枠17に設けた凹陥溝51
及びボルト孔と,該凹陥溝51と凹凸嵌合する嵌合突条
53を備えた縦枠長手方向全長の縦枠間連結板52と,
ボルトナット53とにより構成され,一対の縦枠17前
後に凹凸嵌合せしめてそれぞれ縦枠間連結板52を添設
し,これら連結板52間に縦枠17を挟着するようにボ
ルトナット54を締着して,締着により連結を行い,そ
の取外しにより解除を行うように連結及び解除自在とし
たものとしてある。
【0026】なお図中18は平側パネルP1の連結支柱
15の固定又は開放フレームF1枠組み用のコーナーブ
ロック,P4は妻側パネルP3の上端に一体的延設状に
設けた,特に気密性を確保するに好適な妻面密封用の追
加平側パネル,61は設置撤去ひいては移動を容易化す
るために平側パネルP1の連結支柱15,開放フレーム
F1の縦枠17及び妻側パネルP3間雄型の介設枠36
下端にそれぞれ設置した転動手段としてのキャスター,
45は各屋根パネルP2の各雌型連結枠32,33に一
休成型して設けた,特に屋外使用時の防水性を確保する
に好適な先端に気密材46を嵌着した防水フイン,47
は蝶番装置Hの位置ズレ,離脱防止用に各蝶番装置H端
部に設けた固定プレートを示す。
【0027】従って蝶番装置Hを介して蝶番連結し且つ
連結及び解除自在の連結手段Jを備えた構築ユニットB
及び構築ユニットCは,それぞれ平側の平側パネルP1
及び開放フレームF1又は平側一対の開放フレームF1
を基準としてそれ自体それぞれ伸張縮少自在の折畳み可
能な構築ユニットとされ,それぞれ屋根パネルP2を上
方突出状の山折りとし,妻側パネルP3を平側パネルP
1と開放フレームF1間又は一対の開放フレームF1間
にこれらと重合状の谷折りとして折畳んで,全体として
奥行寸法を屋根パネルP2間介設枠35,36の幅寸法
に相応した寸法としてコンパクトのものとし得るので,
この各分離した構築ユニットB,Cを上下又は前後に積
層する等して保管,輸送を可及的省スペースで行うこと
ができる。
【0028】一方構築物Aの連結設置に当っては,設置
場所に各構築ユニットB,Cを搬入し,キャスター61
を用いた伸張状態で上記連結手段Jによる連結を行い,
或いは連結後に伸張状態とすればよいし,分離撤去は逆
に上記連結手段Jを解除して,各構築ユニットを搬出し
或いは所定場所に移動させればよいことになり,極めて
簡易な作業でこれら連結設置,分離撤去を行うことがで
きる。
【0029】図16乃至図19は上記構築ユニットB及
び/又は構築ユニットCに加えて構築ユニットDを追加
的に用いて,例えば平側パネルP1と妻側パネルP3に
よって囲繞した外壁面を区画形成するように配置して構
築物Aとした例を示すもので,図16においては,構築
物Aの両端に構築ユニットBを,その隣接位置に各構築
ユニットCを,そしてこれら構築ユニットC間のコーナ
ーに,上記構築ユニットDを配置し,同様に連結及び解
除自在の連結手段によって連結して,構築物Aの平面形
状を構築ユニットB,C,Dの平側幅を基準とするL字
状の形状としたものとしてある。
【0030】図16における構築ユニットDは,構築ユ
ニットBの前後一方の妻側パネルP3に代えて,該妻側
を開放空間F2としてあり,図示を省略したが開放空間
F2は,妻側パネルP3の各パネル体11及び下枠13
を除去して,残存した上枠12及び閉塞パネルP4を上
記蝶番装置により蝶番連結して形成してある。従って該
開放空間F2は一対の妻側パネルP3の上枠12及び左
右端部側の縦枠14による開放フレームを配置したもの
とされ,併せてその上記上枠12及び縦枠14における
構築ユニットC面側には上記と共通な連結及び解除自在
の連結手段J措置を配置せしめたものとしてある。
【0031】なお,本例の連結手段は,該構築ユニット
Dの連結支柱15及び開放フレームF1一方の縦枠17
と,構築ユニットCの開放フレームF1間で,L字状の
連結板を用いて上記と同様にして,対向する開放フレー
ムF1又は開放空間F2端部間でなされたものとしてい
る。
【0032】図17においては,同じく構築物Aの中間
分岐部分に構築ユニットDを配置し同様に連結して構築
物Aの平面形状をT字状の形状としたもので,この場
合,構築ユニットDは同じく構築ユニットBの双方の妻
側パネルP3に代えて,該妻側を開放空間F2とし,そ
の端部に連結及び解除自在の連結手段J措置を配置せし
めて,開放フレームF1とともに平側パネルP1及び屋
根パネルP3を除く3面を開放したものを用い,図18
は,同じく構築物Aの中央にこの構築ユニットDを配置
し同様に連結して構築物Aの平面形状を十字状の形状と
したもので,この場合上記構築ユニットBの平側パネル
P1位置を更に開放空間F2とし又は構築ユニットCの
各一対の妻側パネルP3位置をそれぞれ開放空間F2と
し同じくその端部に連結及び解除自在の連結手段J措置
を配置せしめて,屋根パネルP2を除く4面を開放した
ものを用いてある。更に図19は,上記図17及び図1
8の構築ユニットDを用い,これらを配置連結すること
によって同じく囲繞した外壁面を区画形成した構築物A
の平面形状を構築ユニットB,C,Dの平側幅の倍数,
特に3倍にして方形の形状をなすように構成したものと
してある。
【0033】図20は,更に上記構築ユニットB及び構
築ユニットCとともに内部に冷暖房機器62,流し台6
3等の適宜の設備を配設した設備付構築ユニットEを追
加的に用い,一方の構築ユニットBに代えて,構築物A
の外壁面の一部を該設備付構築ユニットEの壁面に代替
するように配置して,同様に連結及び解除自在の連結手
段Jによって連結し,平面形状を同様にI字状の形状と
した例を示したもので,本例の設備付構築ユニットE
は,3面に上記構築ユニットBと共通の平側パネルP1
を配して1面を開放空間F2とした屋根付き非折畳み状
に構成したものを用い,開放空間F2端部に構築ユニッ
トB,Cの開放フレームF1との連結及び解除自在の連
結手段J措置を,本例にあって開放空間F2に開放フレ
ームF1を用いることによって,備えたものを用いたも
のとしてある。
【0034】一方図21及び図22は,上記構築ユニッ
トB乃至Dに更に天井パネルP5及び/又は床パネルP
6を追加的に設けた例を示し,これら天井パネルP5及
び/又は床パネルP6はいずれも平側パネルP1及び開
放フレームF1又は一対の開放フレームF1に一側端を
それぞれ蝶番連結し,併せて他側端を相互に蝶番連結せ
しめ,いずれも山折りとなるように上記屋根パネルP2
と同様に配置せしめたもとしてある。
【0035】このとき天井パネルP5は,各屋根パネル
P2の一端側蝶番連結位置より下方位置において平側パ
ネルP1及び開放フレームF1又は一対の開放フレーム
F1に蝶番連結するようにし,且つ天井パネルP5間の
介設枠37はこれを屋根パネルP2間のものより幅狭の
ものとすることにより,屋根パネルP2間に重合状の山
折り折畳みをなし得るものとなり,また床パネルP6
は,妻パネルP3の高さの範囲を超えないように上記幅
広の介設枠38を介設し又はより幅狭のものを介設して
同様に蝶番連結し,或いは直接の蝶番連結を行うように
したものとしてある。
【0036】図23及び図24は,一対の屋根パネルP
2をそれぞれ水平となるように蝶番連結して設置した,
例えば温室等の構築物Aに好適に用いられる構築ユニッ
トB又はCの例であり,この場合,上記の床パネルP6
におけると同様に一対の屋根パネルP2の蝶番連結を行
えばよい。
【0037】図25及び図26は,妻側パネルP3又は
開放フレームF1を上記谷折りに代えて,山折りとなる
ように蝶番連結した構築ユニットB乃至Dの例を示した
もので,この山折りとするには上記各蝶番装置Hの方向
を屋根パネルP2に準じて内外逆となるようにすればよ
く,特に平側パネルP1又は開放フレームF1の幅より
妻側パネルP3の2枚分の合計幅が小であることを必要
とする谷折りに対して,妻側パネルP3の山折りは,こ
れら幅寸法と無関係に妻側パネルP3の幅を設定するこ
とにより各構築ユニットB乃至Dにおける妻面を拡大し
た構築ユニットB乃至D又は構築物Aを得る上で都合が
よい。
【0038】更に図27は,上記構築ユニットB及び構
築ユニットCにおける屋根パネルP2及び妻側パネルP
3を蛇腹状とした例を示したもので,上記構築ユニット
B,Cの各一対の屋根パネルP2間及び各妻側パネルP
3間に,これらと一側端を蝶番連結するとともに他側端
を相互に蝶番連結して更に一対の屋根パネルP2及び一
対の妻側パネルP3を追加的に介設したものとしてあ
る。
【0039】本例の構築ユニットB,Cは,それぞれ上
記他側端相互の蝶番連結を,上記屋根パネルP2間及び
妻側パネルP3間蝶番連結と同様の構成とする一方,連
結枠35,36向きを逆にすることによって,追加一対
の屋根パネルP2及び妻側パネルP3の折畳み方向をそ
れぞれ山折り状となるようにしてある。このとき該位置
における屋根パネルP2間介設枠35及び妻側パネルP
3間介設枠36は,開放フレームF1と同じくフレーム
を形成するように一体的に固定せしめてあり,これによ
りこれら介設枠35,36は開放フレームF1と同様フ
レーム状態で水平移動するものとされ,従って,平側パ
ネルP1又は開放フレームF1,該介設枠35,36及
び平側他方の開放フレームF1を基準として各屋根パネ
ルP2及び妻側パネルP3が伸張縮少することとなる。
【0040】また図26及び図27は,上記構築ユニッ
トB乃至Dに,伸張縮少を安定して確実に行うとともに
構築ユニットB乃至Dそれ自体の保形性を向上するため
に,必要に応じて追加的に設置し得る伸縮操作装置Kを
示したもので,本例の伸縮操作装置Kは,長尺雄ネジロ
ッド70を妻側パネルP3間の各介設枠36上方に架設
固定し,これに螺装した一対の移動ナット73の離隔間
隔に応じてリンク棒74を介して,屋根パネルP2間の
介設枠35を上下に昇降自在とすることにより構築ユニ
ットB乃至Dの伸縮を行うものとしてある。
【0041】妻側パネルP3間介設枠36との固定は,
雄ネジロッド70端部に螺装した逆ネジ一対の固定ナッ
ト71を,該介設枠36の透孔内にそれぞれ挿入し,透
孔両側から嵌合固定した同じく逆ネジ一対のナット受金
具72内に回転不能に嵌め入れることによってなされて
おり,また屋根パネルP2間介設枠35の昇降は,各移
動ナット73に連結したリンク棒74を上端側で連結す
る固定金具75を,該介設枠35の下面に当接固定する
ことによってなされるものとしてある。
【0042】従って,雄ネジロッド70をその一端側又
は両端側に設けた回転ハンドル76を正逆方向に回転操
作すれば,固定ナット71及び移動ナット73はそれぞ
れ同間隔分移動し,移動ナット73が昇降方向に作用し
て介設枠35を昇降させて屋根パネルP2の山折り折畳
み又は伸張を,固定ナット71が離接方向に作用して介
設枠36を引寄せ又は離隔させて妻側パネルP3又は開
放フレームF1の谷折り折畳み又は伸張を同時的に行う
ことが可能となる。
【0043】図示した例は以上のとおりとしたが,本発
明にあっては上記不透明のパネル体,に代えて,硝子,
着色又は無着色の合成樹脂等の透明乃至半透明のパネル
体を,平側パネル,屋根パネル,妻側パネル等の全部又
は一部に用いることができ,更に不透明のパネル体とす
るとき,金属系,軽量発泡コンクリート系,木質系或い
はこれらの複合材料,更には断熱,防音材を介設したも
の等を広く用いることができる。
【0044】パネル体はそのまま平側パネル,屋根パネ
ル,妻側パネル等を形成することができるが,一般には
所定のフレームとともにこれらパネルを形成するように
する。この場合,蝶番連結は結局そのフレーム間で行わ
れるので,本発明にあっては一方でこのフレームが存在
すれば構築物の骨組みを構成できる。従って,上記平側
パネル,屋根パネル,妻側パネル,天井パネルに代え
て,シートを配設したシート付フレームを,その全部又
は一部に用いることができ,この場合,例えば透明合成
樹脂,キャンバス布材等のシートをこのフレームに張設
し,或いは上吊りする等して配設せしめて構築ユニット
を構成する。平側パネル,屋根パネル,妻側パネルを用
い,これに透明合成樹脂シートを配設したものは,例え
ば農業用,園芸用の温室等の構築物として,キャンバス
布材を張設したものは,例えば構築物端部に構築ユニッ
トを配置し,該端部を開放し或いは開閉するようにする
ことによりガレージ等の構築物としてそれぞれ利用する
ことができる。
【0045】平側パネル,妻側パネルル或いはこれらに
代えたシート付フレームに出入口,通気口,窓等を設け
ること,更に屋根パネルに天窓を設けること等が可能で
ある。一般に妻側パネルは谷折りにすることがコンパク
トな縮少に便利であるから,この場合妻側パネル横幅が
限定されることがあるので,出入口はこれを平側に設置
するケースも多いが,妻側パネルにその開口幅を得られ
れば,もとよりこの妻側パネルに出入口を設けることが
可能である。
【0046】上記妻側パネルにおけるが如く,屋根パネ
ル更には天井パネル又は床パネルの蝶番連結は,いずれ
も上記山折り連結に代え,谷折り連結とすることができ
る。床パネルは谷折り連結としたとき,その荷重支持を
建物フロー,地面によって直接に又は突設脚等を介して
間接的に行うことができるが,屋根パネル,天井パネル
は,伸張に際して伸張状態を保持する別途の固定措置を
必要とし,この固定措置を設けない限り構築物としての
保形をなし難くなるため,一般にはこれら屋根パネル,
天井パネルは山折りとするのがよく,また床パネルも併
せて山折りとするのが,例えば介物を介設するも浮し状
にこれを設置したりするに際して強度確保手段となり得
るために好ましい。
【0047】平側パネル及び開放フレームと屋根パネ
ル,妻側パネル等の蝶番連結及び屋根パネル,妻側パネ
ル等の蝶番連結は,片開き用の角蝶番,ぎぼし蝶番等を
含めて各種の蝶番金具を用いて行うことができ,例えば
鋼製のフレームを用いた場合にはこれらによることが好
ましいことがある。
【0048】一般には上記の如くに,パネル又はフレー
ム側端長手方向全長に亘るアルミ蝶番装置によってこれ
らの蝶番連結を行うのが簡便にして,精度が高く且つ連
結強度を確保することが可能となるが,このアルミ蝶番
装置を用いるに際しては,雄型突条,雌型凹条をそれぞ
れパネル用のフレーム,開放フレーム乃至シート付用の
フレーム或いは介設枠と一体成型し又は上記例の如く,
これらと別体に成型してこれを一体的に固定することの
いずれも可能である。従って,例えば鋼製のパネル用の
フレーム等を用いるとき,これがステンレスであれば直
接にこのアルミ蝶番装置を添設固定することができる
が,鉄であれば絶縁材を介する等電触防止措置を施して
同様に添設固定せしめることが可能である。
【0049】アルミ蝶番装置によるとき,雄型突条,雌
型凹条とパネル乃至フレーム又は介設枠との位置関係は
任意にこれを定め,対をなす一方に雄型突条,他方に雌
型凹条が位置するように配置すれば足りる。従って,例
えば屋根パネルの一側端に雄型突条を,他側端に雌型凹
条を設け或いは両側端に雄型突条を設けてそれぞれ平側
パネル,開放フレーム乃至介設枠との間で蝶番装置を構
成することが可能である。
【0050】更に上記妻側パネルに代えてこれを開放し
た構築ユニットは,上記フレームを配置して開放空間と
する他,フレームを配置することなく,平側パネル,屋
根パネル,開放フレーム,天井パネル又は床パネルの端
部により区画してそのまま開放空間とすることができ,
この場合連結手段措置はこれらの端部の端縁乃至端面に
形成し又は設置することができる。
【0051】構築ユニットの上記屋根パネル及び妻側パ
ネルを蛇腹状とする場合,追加する屋根パネル及び妻側
パネルは上記一対の他,複数対とすることができ,構築
ユニットに天井パネル又は床パネルを設置する場合も同
様である。蛇腹状とすることにより,屋根パネルの縮少
時における突出高さを低くすることができ,或いは平側
に対して妻側の長さを大とした構築ユニットを構成する
ことができることになる。
【0052】構築ユニットはそれぞれ開放フレーム又は
開放空間端部に,隣接した開放フレームとの連結及び解
除自在の連結手段措置を備えたものとされ,この点は設
備付構築ユニットにおいても同様とされる。この連結手
段措置は,それ自体隣接する開放フレーム間で連結及び
解除自在の連結手段をなす一方の手段である場合,他の
金具等を設置する受面,受孔,当接面等である場合があ
り,前者は,例えば受金具と掛金具の一方,鎌錠の一方
等一対の金物のうちの一方を配置すること,スナップイ
ン係止における突条と受条の一方を配置すること等それ
自体連結及び解除自在の連結手段を自己完結的に構成す
るものを含み,また後者はボルトナット,ファスナー,
連結板等の別部材を追加的に用い,全体として連結及び
解除自在の連結手段をなすものを含むものとされる。
【0053】複数の構築ユニットを用いた構築物は,例
えば上記請求項1乃至5のいずれかの一対の構築ユニッ
トによるものとすること,この間に上記請求項6及び/
又は7の構築ユニットを配置したもの,一対の上記請求
項6の構築ユニットによる平側双方を開口したもの,こ
の間に上記請求項7の構築ユニットを介設したもの,上
記請求項1乃至5の構築ユニットと上記請求項6の構築
ユニットにより平側一方を開口したもの,これらの間に
上記請求項7の構築ユニットを介設したもの等として構
成でき,いずれも複数の構築ユニットを用い,その相互
に対向する開放フレーム又は開放空間端部を連結及び解
除自在の連結手段で連結して構築物とすることができ,
このとき構築物の平面形状は,これを構築ユニットの平
側幅を基準とする上記I字状,L字状,T字状,十字状
の他コ字状,ロ字状,E字状等の形状とし,また構築ユ
ニットの平側幅の倍数を基準とする上記方形の他,矩形
の形状として,必要に応じて広さ,形状を適宜定めてそ
の構築ユニットの配置連結をすることができ,また,こ
れらに1面乃至3面を開放して各開放空間端部に同様な
連結手段措置を有する設備付構築ユニットを追加的に配
置連結することもできる。
【0054】更に,例えばクレーンによって構築ユニッ
トを吊下げ可能とするために構築ユニットの特に屋根パ
ネル,その枠組みフレーム或いは介設枠に単一又は複数
のフックを設けること,キャスターに代る転動手段とし
て戸車を用いること,該転動手段の設置を一部又は全部
について行うこと,屋根パネルと妻側パネル又は閉塞パ
ネル間等に気密材を介設して密封性を高めること,逆に
閉塞パネルの設置を省略し,または上記防水フインの設
置を省略して構築ユニットを,例えば工場内等屋内設置
専用のものとすること,転動手段にストッパーを付し,
蝶番連結部分において伸張状態保持用に着脱自在のかん
ぬきをパネル間又はパネルと介設枠間に設置し,或いは
平側パネルと屋根パネル又は妻側パネル間等に着脱自在
の筋交を設置する等構築ユニットの形状保持措置を施す
こと,各構築ユニットに必要に応じて配線を施し,また
例えば屋根パネル間又は天井パネル間の介設枠を用いて
構築ユニットに蛍光灯等照明装置,火災感知装置等の装
置や設備を設置すること,構築ユニットの屋根パネルに
空気清浄装置を設置してクリーンルームとして使用する
こと等を含めて,本発明の実施に当っては,平側パネ
ル,屋根パネル,妻側パネル,床パネル,天井パネル,
これらに代る枠組みフレーム,蝶番連結手段等の各具体
的材質,形状,構造,寸法,他のものの付加,構築ユニ
ット及びその構築物の形状,用途等は前記発明の要旨に
反しない限りこれを様々に変更することができ,以上に
図示し,説明したものに限定するには及ばない。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したから,
請求項1は,連結及び解除自在の連結手段によって,例
えば工場内事務所,臨時救護所,工事現場仮設ハウス等
仮設の構築物を専門乃至熟練技能を有することなく容易
且つ確実に連結設置し又は分離撤去し得るとともに折畳
み状態での輸送や保管を可能とし,そのスペースを可及
的に減少し,大幅な省スペース化を達成し得る構築物の
構築ユニットを提供することができる。
【0056】請求項2は,同じく折畳みが可能な床パネ
ルを備えて,上記に加えて構築物の居住性を向上したも
のとなり,請求項3は屋根パネル,妻側パネルを蛇腹状
の折畳みを可能とすることにより,同じく上記に加え
て,これらパネルの幅を減少して屋根の突出幅を小さく
したり,また妻側の長さを適宜に設定した構築ユニット
とすることができ,請求項4は屋根パネルを山折りとな
るように蝶番連結することにより,同じく上記に加え
て,伸張状態において該蝶番連結部分が下支え状の支持
作用を行って構築ユニットの形状確保及び強度向上に資
し,請求項5は転動手段を追加定に設けることにより,
同じく上記に加えて,連結設置,分離撤去の作業を更に
簡易化し,また構築ユニット乃至構築物の移動を容易に
行うことができる。
【0057】請求項6及び7は,上記と同様な構築ユニ
ットを提供し得るとともに上記とともに用いて,同じく
上記に加えて,内部広さや形状の自由度を確保した構築
物とすることができ,仮設の構築物としての多様なニー
ズに適格に応じたものとすることができる。
【0058】請求項8は,パネルの全部又は一部に代え
てシート付フレームを用いることにより,同じく上記に
加えて,そのコストを低下させることができるととも
に,温室,駐車場等その余の仮設の構築物としても幅広
く使用することができる。
【0059】請求項9乃至12は,上記複数の構築ユニ
ットを用いて連結及び解除自在な連結手段によって,同
じく容易且つ確実に連結設置し又は分離撤去し得る上記
各種用途の構築物を提供でき,また請求項10は,更に
設備付構築ユニットを用いることにより,構築物として
の機能性を向上し,居住性を高めたものとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】構築物の斜視図
【図2】構築ユニットの縮少状態を示す斜視図
【図3】平側パネルと屋根パネルの連結状態を示す縦断
面図
【図4】平側パネルと屋根パネルの連結状態を示す横断
面図
【図5】屋根パネル間の連結状態を示す縦断面図
【図6】屋根パネル間の縮少状態を示す縦断面図
【図7】妻側パネル間及び構築ユニット間の連結状態を
示す横断面図
【図8】妻側パネルの縮少状態を示す横断面図
【図9】雄型連結枠の縦断面図
【図10】雌型連結枠の縦断面図
【図11】雄型連結枠の縦断面図
【図12】雌型連結枠の縦断面図
【図13】平側パネル隅部上方正面図
【図14】平側パネル隅部下方正面図
【図15】平側パネルの部分縦断面図
【図16】他の例の構築物を示す横断面図
【図17】他の例の構築物を示す横断面図
【図18】他の例の構築物を示す横断面図
【図19】他の例の構築物を示す横断面図
【図20】他の例の構築物を示す横断面図
【図21】他の例の構築ユニットを示す縦断面図
【図22】その縮少状態を示す縦断面図
【図23】他の例の構築ユニットを示す縦断面図
【図24】その縮少状態を示す縦断面図
【図25】他の例の構築ユニットを示す横断面図
【図26】その縮少状態を示す横断面図
【図27】他の例の構築ユニットを示す斜視図
【図28】伸縮操作装置の正面図
【図29】伸縮操作装置の取付け状態を示す側面図
【符号の説明】
A 構築物 B 構築ユニット C 構築ユニット D 構築ユニット E 設備付構築ユニット F1 開放フレーム F2 開放空間 J 連結手段 H 蝶番装置 P1 平側パネル P2 屋根パネル P3 妻側パネル P5 天井パネル P6 床パネル 20 雄型突条 21 雌型凹条 30,31 雄型連結枠 32〜34 雌型連結枠 35〜38 雄型介設枠 61 キャスター

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平側一方の平側パネルと,該平側パネルに
    対向する平側他方の開放フレームと,これら平側パネル
    及び開放フレームの上端及び側端にそれぞれ一側端を蝶
    番連結するとともに他側端を相互に蝶番連結せしめた一
    対の屋根パネル及び前後各一対の妻側パネルと,上記開
    放フレームに配設した隣接開放フレームとの連結及び解
    除自在の連結手段措置とを備えてなることを特徴とする
    構築物の構築ユニット。
  2. 【請求項2】請求項1の平側パネルと開放フレームの下
    端にそれぞれ一側端を蝶番連結するとともに他側端を相
    互に蝶番連結せしめた一対の床パネルを追加的に備えて
    なることを特徴とする構築物の構築ユニット。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の一対の屋根パネル間,妻
    側パネル間に,更にこれらと一側端を蝶番連結するとと
    もに他側端を相互に蝶番連結し又はこれを繰り返した一
    対乃至複数対の屋根パネル,妻側パネルをそれぞれ追加
    的に介設し蛇腹状としてなることを特徴とする構築物の
    構築ユニット。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかの屋根パネルを
    山折りとなるように蝶番連結してなることを特徴とする
    構築物の構築ユニット。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかの平側パネル及
    び開放フレームの妻側パネルとの蝶番連結部下端乃至そ
    の近傍位置にキャスター,戸車等の転動手段を追加的に
    配設してなることを特徴とする構築物の構築ユニット。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかの平側パネルに
    代えて,開放フレームを用い該開放フレームに隣接開放
    フレームとの連結及び解除自在の連結手段措置を配設し
    てなることを特徴とする構築物の構築ユニット。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかの一方又は双方
    の妻側パネルに代えて,該妻側を開放空間とし,該開放
    空間端部に隣接開放フレームとの連結及び解除自在の連
    結手段措置を配設してなることを特徴とする構築物の構
    築ユニット。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかの平側パネル,
    屋根パネル又は妻側パネルの全部又は一部に代えて,シ
    ートを配設したシート付フレームを用いてなることを特
    徴とする構築物の構築ユニット。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかの複数の構築ユ
    ニットを用い,その相互に対向する開放フレーム又は開
    放空間端部間を連結及び解除自在の連結手段によって連
    結してなることを特徴とする構築物。
  10. 【請求項10】請求項9の複数のうちいずれかの構築ユ
    ニットに代えて,1乃至3面を開放し,該開放空間端部
    に構築ユニットの開放フレーム又は開放空間端部との連
    結及び解除自在の連結手段措置を備えるとともに内部に
    冷暖房機器,流し台等適宜の設備を配設した設備付構築
    ユニットを追加的に用い,外壁面の一部を該設備付構築
    ユニットの壁面に代替するように配置するとともに該設
    備付構築ユニットの開放空間端部をこれに対向する構築
    ユニットの開放フレーム又は開放空間端部と連結及び解
    除自在の連結手段によって連結してなることを特徴とす
    る構築物。
  11. 【請求項11】請求項9又は10の構築物の平面形状
    を,構築ユニットの平側幅を基準とするI字状,L字
    状,T字状又は十字状の形状としてなることを特徴とす
    る構築物。
  12. 【請求項12】請求項9又は10の構築物の平面形状
    を,構築ユニットの平側幅の倍数を基準とする方形又は
    矩形の形状としてなることを特徴とする構築物。
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