JPH05206469A - 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ - Google Patents

絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ

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JPH05206469A
JPH05206469A JP1405292A JP1405292A JPH05206469A JP H05206469 A JPH05206469 A JP H05206469A JP 1405292 A JP1405292 A JP 1405292A JP 1405292 A JP1405292 A JP 1405292A JP H05206469 A JPH05206469 A JP H05206469A
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JP
Japan
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region
emitter
type
semiconductor
electrode
Prior art date
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JP1405292A
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Masahito Miura
雅人 三浦
Toshiki Kurosu
俊樹 黒須
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Hitachi Ltd
Hitachi Power Semiconductor Device Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Haramachi Electronics Ltd
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Publication date
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/70Bipolar devices
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断続エミッタ構造を有するIGBTにおける
短絡耐量、ラッチアップ耐量の向上を図る。 【構成】 図示実施例の平面図において、Nエミッタ5
がPベース4内に選択的に断続して複数設けられる。N
エミッタ5とNエピタキシャル層3との間の上層に形成
されるゲート電極7は、前記Nエミッタ5が存在しない
部分には形成されていない。また、エミッタ電極8は、
前述のように形成されたゲート電極7と所定の間隔を持
って、Pベース4上に形成するようにしてもよい。 【効果】コレクターエミッタ間短絡時の飽和電流を減少
させ、かつ、ラッチアップ限界電流を高くすることがで
き、これにより、IGBTの短絡耐量、ラッチアップ耐
量を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁ゲート型バイポー
ラトランジスタ(Insulated Gate BipolarTransisut
er:以下IGBTという)に係り、特に、インバータ等
の負荷短絡状態が想定される用途に使用して好適な高い
短絡耐量及びラッチアップ耐量を有するIGBTに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、IGBTは、DSA(Diffusio
n Self Align)法によりソース及びベース領域を拡
散、形成したパワーMOSFET素子のドレイン領域
に、ソースとは逆の導電型層を設け、これより、ドレイ
ン領域内に導電変調を起こさせてオン抵抗を低減した電
力スイッチング用素子であるが、新しく設けた導電型層
により寄生サイリスタが形成されることとなり、この寄
生サイリスタがターンオンするとゲート電極からの電圧
では制御することができなくなるものである。
【0003】この現象がいわゆるラッチアップと呼ばれ
るものであり、この種のIGBTは、一旦ラッチアップ
を起こすと過電流により熱破壊されてしまうため、その
ラッチアップ耐量を高めることが重要となっている。
【0004】以下、ラッチアップ耐量を高めた従来技術
によるIGBTを図面により説明する。
【0005】図5は従来技術の構成を示す平面図、図6
は図5のC−C断面図である。図5、図6において、1
はP型コレクタ層、2はN型バッフア層、3はN型エピ
タキシャル層、4はP型ベース領域4、5はN型エミッ
タ領域、6はゲート絶縁膜、7はゲート電極、8はエミ
ッタ電極、9はコレクタ電極である。
【0006】従来の技術によるIGBTは、一般に、断
続エミッタ構造、すなわち、正方形等の多角形構造、ス
トライプ構造等としたIGBT素子を複数個並列接続し
た構造を有し、その1個のIGBT素子のエミッタがさ
らに複数個に分割された構造を有している。図5、図6
に示す従来技術は、その一例としてストライプ構造をも
ち、断続エミッタ構造を持つIGBTを示している。
【0007】すなわち、図5に示す従来技術によるIG
BTは、半導体基板の表面にストライプ状に形成された
P型ベース領域4内に、N型エミッタ層5が所定の間隔
を持って、分離されて形成されて構成されている。
【0008】そして、図6に示すように、従来技術によ
るIGBTは、P型コレクタ層1の上にN型バッフア層
2及びN型エピタキシャル層3が順次形成され、N型エ
ピタキシャル層3の表面に選択的にP型ベース領域4が
ストライプ状に形成され、さらに、このP型ベース領域
4の表面には選択的に断続してN型エミッタ領域5が形
成されて構成されている。
【0009】N型エピタキシャル層3の表面と、N型エ
ミッタ領域5の表面で挾まれたP型ベース領域4の表面
付近10は、チャネル領域として規定されている。チャ
ネル領域上には、ゲート絶縁膜6を介してポリシリコン
からなるゲート電極7が形成されている。また、P型ベ
ース領域4とN型エミッタ領域5との両方に電気的に接
続するようにエミッタ電極8が形成され、P型コレクタ
層1に電気的に接続するようにコレクタ電極9が形成さ
れている。
【0010】図5に示IGBTの例は、前述したように
ストライプ構造のものであり、通常、ゲート電極7及び
エミッタ電極8が同一ペレット内の全IGBTセルに対
してそれぞれ一体化されている。また、コレクタ電極9
とエミッタ電極8との間には、PNPNのサイリスタ構
造が寄生しており、このサイリスタ構造を有することが
ラッチアップの原因となる。
【0011】ラッチアップ発生のメカニズムは、以下に
説明する通りである。いま、N型エミッタ領域5の直下
に正孔電流が流れると、P型ベース領域4内に存在する
横方向の抵抗RBにより電圧降下が生じる。この電圧降
下が、P型ベース領域4とN型エミッタ領域5とにより
形成されるPN接合のビルトインポテンシャルより高く
なると、PN接合が順バイアスされN型エミッタ領域5
からP型ベース領域4への電子注入が起こる。そして、
この電子注入がトリガーとなって、PNPNのサイリス
タがONとなりラッチアップが発生する。
【0012】IGBTの主電流ICEが増せば増すほ
ど、N型エミッタ領域5直下を流れる正孔電流も増しラ
ッチアップしやすくなるため、IGBTは、一般に、 Ilat >ICE(sat)MAX となるよう設計される。ここでIlat はラッチアップが
回避できる限界の主電流、ICE(sat)MAXは実使用の最大
ゲート電圧における飽和電流である。
【0013】図5に示す断続エミッタ構造のIGBT
は、N型エミッタ領域5が、P型ベース領域4内に所定
の間隔をもって、複数に分離されて形成されているた
め、P型ベース領域4を流れる正孔電流は、N型エミッ
タ領域5の直下とエミッタ領域相互間の領域とに分割さ
れる。このため、エミッタ領域相互間の領域のP型ベー
ス領域4の横方向抵抗は、表面のエミッタ領域が削除さ
れていることによりエミッタ直下と比べ低抵抗とするこ
とができる。
【0014】これにより、この従来技術によるIGBT
は、Ilat を高くすることができ、ラッチアップの発生
を抑制することができる。また、この従来技術は、エミ
ッタが連続的に形成される場合に比較して、実効的なチ
ャネル幅も若干減少させることができ、ICE(sat)MAXを
小さくすることができるので、短絡耐量の向上にも効果
のあるものである。
【0015】なお、この種のIGBTに関する従来技術
として、例えば、特開昭61−164263号公報等に
記載された技術が知られている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
るIGBTは、前述のような構成を持つことにより、短
絡耐量、ラッチアップ耐量を改善することのできるもの
であるが、インバータ装置等の負荷短絡が想定される分
野への実用に適するには充分な短絡耐量及びラッチアッ
プ耐量を得ることができないという問題点を有してい
る。
【0017】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、インバータ装置等の負荷短絡が想定される分野
への実使用に耐え得る高い短絡耐量、ラッチアップ耐量
を有するIGBTを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、断続エミッタ構造を有するIGBTにおいて、選択
的に断続して形成されるエミッタ領域相互間のエミッタ
領域が形成されていない部分にゲート電極を形成しない
ようにすることにより達成される。また、前記目的は、
前記ゲート電極と一定の間隔をおいて、ベース領域上に
エミッタ電極を形成するようにすることにより達成され
る。
【0019】すなわち、本発明に係るIGBTは、第1
及び第2主面を有する第1導電型の第1半導体層と、前
記第1半導体層の第1主面上に形成された第2導電型の
第2半導体層と、前記第2半導体層の表面に選択的に形
成された第1導電型の第1半導体領域と、前記第1半導
体領域の表面に選択的に分離して形成された複数の第2
導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体層の表面と
前記第2半導体領域の表面とで挾まれた前記第1半導体
領域上に絶縁膜を介して形成された制御電極と、前記第
1及び第2半導体領域上に形成された第1主電極と、前
記第1半導体層の第2主面上に形成された第2主電極と
を備え、前記選択的に分離して形成された複数の第2導
電型の第2半導体領域相互間の第2半導体領域が形成さ
れていない部分には、前記制御電極が形成されない構造
を有する。
【0020】また、本発明に係るIGBTは、第1及び
第2主面を有する第1導電型の第1半導体層と、前記第
1半導体層の第1主面上に形成された第2導電型の第2
半導体層と、前記第2半導体層の表面に選択的に形成さ
れた第1導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領
域の表面に選択的に分離して形成された複数の第2導電
型の第2半導体領域と、前記第2半導体層の表面と前記
第2半導体領域の表面とで挾まれた前記第1半導体領域
上に絶縁膜を介して形成された制御電極と、前記第1及
び第2半導体領域上に形成された第1主電極と、前記第
1半導体層の第2主面上に形成された第2主電極とを備
え、前記選択的に分離して形成された複数の第2導電型
の第2半導体領域相互間の第2半導体領域が形成されて
いない部分には前記制御電極を形成せず、前記第1主電
極を前記制御電極と所定の間隔を保って、前記第1半導
体領域上に形成した構造を有している。
【0021】
【作用】本発明は、従来の断続エミッタ構造を有するI
GBTのエミッタ領域−エミッタ領域間のゲート電極を
削除しているので、効果的にチャネル幅を減少させるこ
とができ、これにより、ICE(sat)MAXを確実かつ効果的
に減少させることができる。
【0022】さらに、本発明は、削除するゲート電極と
は逆に、ゲート電極が削除された部分に張り出すように
したエミッタ電極を設けているので、正孔電流を効果的
にエミッタ領域−エミッタ領域間をバイパスして流すこ
とができる、すなわち、ベース領域の横方向の抵抗を低
減することができることになり、これにより、Ilatを
高くすることができる。
【0023】本発明によれば、前述により短絡耐量、ラ
ッチアップ耐量の高いIGBTを提供することができ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明による絶縁ゲート型バイポーラ
トランジスタの実施例を図面により詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
平面図、図2は図1のB−B間断面図である。図1、図
2における図の符号は図5、図6の場合と同一である。
【0026】図示本発明の第1の実施例によるIGBT
は、ストライプ構造のNチャネル型IGBTセルが複数
個並列接続された構造を有している。そして、その断面
は、図2に示すように、P型コレクタ層1(第1半導体
層)の上にN型バッフア層2及びN型エピタキシャル層
3(第2半導体層)が順次形成された構造を有してい
る。N型エピタキシャル層3の表面には、選択的にP型
ベース領域4が形成され、さらに、このP型ベース領域
4(第1半導体領域)の表面には選択的にN型エミッタ
領域5(第2半導体領域)が形成されている。
【0027】N型エピタキシャル層3の表面と、N型エ
ミッタ領域5の表面で挾まれたP型ベース領域4の表面
付近10は、チャネル領域として規定されている。チャ
ネル領域上には、ゲート絶縁膜6を介してポリシリコン
からなるゲート電極7が形成されている。また、P型ベ
ース領域4とN型エミッタ領域5との両方に電気的に接
続するようにエミッタ電極8が形成され、P型コレクタ
層1に電気的に接続するようにコレクタ電極9が形成さ
れている。そして、ゲート電極7及びエミッタ電極8
は、同一ペレット内の全セルに対してそれぞれ一体化さ
れている。
【0028】そして、この本発明の第1の実施例は、ゲ
ート電極7が、図1の平面図に斜線を施して示すよう
に、所定の間隔を持って分離されて構成されているN型
エミッタ領域5が形成されていないエミッタ領域相互間
の上層には形成されない平面パターンとなるように構成
されている。
【0029】前述のように構成される本発明の第1の実
施例において、いま、コレクタ電極9に正の電圧、エミ
ッタ電極8に負の電圧を印加した状態で、ゲート電極7
に正の電圧を印加するものとする。この場合、ゲート電
極7の下にあるP型ベース領域4の表面に反転層がで
き、N型MOSFETのチャネルが形成され、このチャ
ネルを通してN型エミッタ領域5からN型エピタキシャ
ル層3に電子電流が注入される。
【0030】本発明の第1の実施例は、図1に示すよう
に、所定の間隔を持って分離されて構成されているN型
エミッタ領域5相互間のエミッタ−エミッタ間のゲート
電極7が削除されているため、この部分におけるP型ベ
ース領域4の表面11にはチャネルが形成されない。こ
のため、前述のように各電極に電圧が印加された場合
に、P型ベース領域4内に形成されるチャネルの幅は、
N型エミッタ領域5の幅とほぼ等しいチャネル幅とな
り、電子電流の流れをチャネル領域として規定されてい
るP型ベース領域4の表面10のみに制限することがで
きる。
【0031】このため、前述した本発明の第1の実施例
は、実使用の最大ゲート電圧での飽和電流ICE(sat)MAX
を低下させることができ、短絡耐量、ラッチアップ耐量
の向上を図ることができる。
【0032】このことは、図5、図6により説明した従
来技術が、所定の間隔を持って分離されて構成されてい
るN型エミッタ領域5相互間のエミッタ−エミッタ間に
もゲート電極が存在していたため、この間のP型ベース
領域4の表面11に発生したチャネル領域を介して、平
面的な横広がりをもって電子電流が流れ、エミッタ−エ
ミッタ間距離をチャネル長に対して大きく取らないと実
質的な電子電流を減少させることができず、従って、I
CE(sat)MAXを効果的に低減することができなかったたこ
とを考慮すると、よく判ることである。
【0033】図3は本発明の第2の実施例の構成を示す
平面図、図4は図4のA−A断面図であり、図の符号は
図1、図2の場合と同一である。
【0034】この本発明の第2の実施例も第1の実施例
と同様にストライプ構造を有するIGBTであり、その
断面構造は、第1の実施例の場合と実質的に同一であ
る。
【0035】すなわち、その断面は、図4に示すよう
に、P型コレクタ層1の上にN型バッフア層2及びN型
エピタキシャル層3が順次形成された構造を有してい
る。そして、N型エピタキシャル層3の表面には、選択
的にP型ベース領域4が形成され、さらに、このP型ベ
ース領域4の表面には選択的にN型エミッタ領域5が形
成されている。
【0036】N型エピタキシャル層3の表面と、N型エ
ミッタ領域5の表面で挾まれたP型ベース領域4の表面
付近10は、チャネル領域として規定されている。チャ
ネル領域上には、ゲート絶縁膜6を介してポリシリコン
からなるゲート電極7が形成されている。また、P型ベ
ース領域4とN型エミッタ領域5との両方に電気的に接
続するようにエミッタ電極8が形成され、P型コレクタ
層1に電気的に接続するようにコレクタ電極9が形成さ
れている。そして、ゲート電極7及びエミッタ電極8
は、同一ペレット内の全セルに対してそれぞれ一体化さ
れている。
【0037】そして、この本発明の第2の実施例は、ゲ
ート電極7が、図1の場合と同様に、図4の平面図に斜
線を施して示すように、所定の間隔を持って分離されて
構成されているN型エミッタ領域5が形成されていない
エミッタ−エミッタ間には形成されない平面パターンと
なるように構成されている。
【0038】このため、図3、図4に示す本発明の第2
の実施例は、図1の場合と同様に、ICE(sat)MAXを低減
することができる。
【0039】そして、本発明の第2の実施例は、第1の
実施例の構造に加え、エミッタ電極8の平面パターンを
工夫して、ラッチアップが回避できる限界の主電流Ila
t を高くし、IGBTのラッチアップ耐量の向上を図っ
たものである。
【0040】すなわち、前述したラッチアップ発生のメ
カニズムで説明した通り、正孔電流が流れるP型ベース
領域4内の横方向抵抗RBを小さくすることがラッチア
ップ耐量向上には重要である。断続エミッタ構造とする
ことにより正孔電流の一部はエミッタ−エミッタ間をバ
イパスしてながれるようになりRBを低下させることが
できるが、この場合にも、横方向抵抗RBは、エミッタ
領域−エミッタ領域間距離とベース領域のシート抵抗と
により制約を受けていた。
【0041】そこで、本発明の第2の実施例は、図3に
示すように、エミッタ電極8を、ゲート電極7と電極間
の絶縁に必要な所定の距離を保ちながら、P型ベース領
域4上に設けて構成した。これにより、本発明の第2の
実施例は、特に、ベース領域のシート抵抗の制約を受け
ることなく正孔電流を、効果的にエミッタ領域−エミッ
タ領域間をバイパスして流すことができ、ベース領域の
横方向抵抗を低減して、Ilat を高くすることが可能と
なる。
【0042】一例として、エミッタ幅Wとエミッタ間距
離Dとを1:1とし、ベース領域の深さ=6μm、ベー
ス領域のシート抵抗=200Ω/□、エミッタ層の深さ
=1μm、エミッタ直下のベース領域のシート抵抗=5
00Ω/□、エミッタ電極の張出し長さをL1、その幅
をL4、エミッタ電極とエミッタ端までの距離をL2、
エミッタ電極とベース領域先端までの距離をL3とし、
W=D=L1=L2=10μm、L3=15μm、L4
=6μmとして形成したIGBTについてみると、エミ
ッタ電極に張出しを設けない従来技術の場合、等価的な
ベース領域の横方向抵抗RBが約200Ωであるのに対
して、エミッタ電極に張出しを設けた本発明の第2の実
施例の場合、等価的なベース領域の横方向抵抗RBを約
60Ωとすることができた。
【0043】すなわち、本発明の第2の実施例は、従来
技術に比較して、RBを1/3以下、Ilat を3倍以上
に高くすることができた。
【0044】前述した本発明の第2の実施例は、所定の
間隔を持って分離されて構成されているN型エミッタ領
域5が形成されていないエミッタ領域−エミッタ領域間
にゲート電極7を形成せず、この部分にまでエミッタ電
極8を形成したものであるが、エミッタ領域−エミッタ
領域間のP型ベース領域4内にエミッタ電極8に代り、
高濃度のP型領域を設けるようにすることができ、これ
によっても、同様な効果を得ることができる。
【0045】なお、前述した本発明の第1、第2の実施
例は、Nチャネル型のIGBTを例として説明したが、
本発明は、Pチャネル型IGBTに対しても同様に適用
することができる。さらに、前述した本発明の第1、第
2の実施例は、IGBTのセル構造がストライプ構造で
あるとして説明したが、本発明は、IGBTのセル構造
が多角形の構造の場合にも同様に適用することができ
る。
【0046】次に、前述のように構成される本発明の実
施例によるIGBTを使用した半導体回路の例を説明す
る。
【0047】図7は本発明によるIGBTを他励式イン
バータに適用した半導体回路一例を示す図である。図7
において、Eは直流電源、Lは直流リアクトル、VR、
VS、VTは3相の交流電圧、T1、T3、T5は上ア
ームのスイッチ群、T2、T4、T6は下アームのスイ
ッチ群、100は本発明によるIGBTである。
【0048】図7に示す他励式インバータは、各スイッ
チとして、IGBT100を1個、あるいは、複数直列
接続して用いて構成されている。このインバータは、本
発明のIGBTによるスイッチを3相ブリッジ構成の回
路とすることにより、直流電源Eを3相の交流電圧V
R、VS、VTに変換することができる。
【0049】前述では、本発明のIGBTを用いてイン
バータを構成した例について説明したが、本発明のIG
BTは、これに限らず各種の電力変換装置に使用するこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明よれば、断続
エミッタ構造のIGBTにおいて、エミッタ−エミッタ
間とエピタキシャル層とが対向するするベース領域上の
ゲート電極を削除したことにより、効果的にチャネル幅
を減少させることができ、実使用の最大ゲート電圧にお
ける飽和電流ICE(sat)MAXを確実かつ効果的に減少させ
ることができ、これにより、短絡耐量、ラッチアップ耐
量の向上を図ることができる。
【0051】また、本発明によれば、削除したゲート電
極とは逆に張り出すようにしたエミッタ電極により、正
孔電流を効果的にエミッタ−エミッタ間をバイパスして
流すことができ、ベース領域の横方向抵抗を低減するこ
とができ、これにより、ラッチアップが回避できる限界
の主電流Ilat を高くすることができるので、短絡耐
量、ラッチアップ耐量の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す平面図であ
る。
【図2】図1のB−B間断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示す平面図であ
る。
【図4】図4のA−A断面図である。
【図5】従来技術の構成を示す平面図である。
【図6】図5のC−C断面図である。
【図7】本発明によるIGBTを使用した半導体回路の
一例を示す図である。
【符号の説明】
1 P型コレクタ層 2 N型バッフア層 3 N型エピタキシャル層 4 P型ベース領域 5 N型エミッタ領域 6 ゲート絶縁膜 7 ゲート電極 8 エミッタ電極 9 コレクタ電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断続エミッタ構造を有する絶縁ゲート型
    バイポーラトランジスタにおいて、選択的に断続して形
    成されるエミッタ領域相互間のエミッタ領域が形成され
    ていない領域にはゲート電極が形成されていないことを
    特徴とする絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極と一定の間隔を保ってベ
    ース領域上にエミッタ電極が形成されることを特徴とす
    る請求項1記載の絶縁ゲート型バイポーラトランジス
    タ。
  3. 【請求項3】 断続エミッタ構造を有する絶縁ゲート型
    バイポーラトランジスタにおいて、選択的に断続して形
    成されるエミッタ領域相互間のエミッタ領域が形成され
    ていない領域が、トランジスタのチャネルとして動作し
    ないことを特徴とする絶縁ゲート型バイポーラトランジ
    スタ。
  4. 【請求項4】 第1及び第2主面を有する第1導電型の
    第1半導体層と、前記第1半導体層の第1主面上に形成
    された第2導電型の第2半導体層と、前記第2半導体層
    の表面に選択的に形成された第1導電型の第1半導体領
    域と、前記第1半導体領域の表面に選択的に分離して形
    成された複数の第2導電型の第2半導体領域と、前記第
    2半導体層の表面と前記第2半導体領域の表面とで挾ま
    れた前記第1半導体領域上に絶縁膜を介して形成された
    制御電極と、前記第1及び第2半導体領域上に形成され
    た第1主電極と、前記第1半導体層の第2主面上に形成
    された第2主電極とを備えた絶縁ゲート型バイポーラト
    ランジスタにおいて、前記選択的に分離して形成された
    複数の第2導電型の第2半導体領域相互間の第2半導体
    領域が形成されていない部分には、前記制御電極が形成
    されないことを特徴とする絶縁ゲート型バイポーラトラ
    ンジスタ。
  5. 【請求項5】 前記制御電極が形成されない部分の前記
    第1半導体領域表面に、該第1半導体領域と同一導電型
    の高濃度領域を形成したことを特徴とする請求項4記載
    の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  6. 【請求項6】 第1及び第2主面を有する第1導電型の
    第1半導体層と、前記第1半導体層の第1主面上に形成
    された第2導電型の第2半導体層と、前記第2半導体層
    の表面に選択的に形成された第1導電型の第1半導体領
    域と、前記第1半導体領域の表面に選択的に分離して形
    成された複数の第2導電型の第2半導体領域と、前記第
    2半導体層の表面と前記第2半導体領域の表面とで挾ま
    れた前記第1半導体領域上に絶縁膜を介して形成された
    制御電極と、前記第1及び第2半導体領域上に形成され
    た第1主電極と、前記第1半導体層の第2主面上に形成
    された第2主電極とを備えた絶縁ゲート型バイポーラト
    ランジスタにおいて、前記選択的に分離して形成された
    複数の第2導電型の第2半導体領域相互間の第2半導体
    領域が形成されていない部分には前記制御電極を形成せ
    ず、前記第1主電極を前記制御電極と所定の間隔を保っ
    て前記第1半導体領域上に形成したことを特徴とする絶
    縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のうち1記載の絶縁ゲ
    ート型バイポーラトランジスタを使用して構成したこと
    を特徴とする電力変換装置。
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