JPH05202861A - 歯車式ポンプ - Google Patents

歯車式ポンプ

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Publication number
JPH05202861A
JPH05202861A JP4244677A JP24467792A JPH05202861A JP H05202861 A JPH05202861 A JP H05202861A JP 4244677 A JP4244677 A JP 4244677A JP 24467792 A JP24467792 A JP 24467792A JP H05202861 A JPH05202861 A JP H05202861A
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JP
Japan
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rotor
inner rotor
groove
pump
fuel
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Pending
Application number
JP4244677A
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English (en)
Inventor
Motoya Ito
元也 伊藤
Minoru Yasuda
実 安田
Takahiko Kato
貴彦 加藤
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Priority to US07/968,499 priority patent/US5340293A/en
Publication of JPH05202861A publication Critical patent/JPH05202861A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/10Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C2/102Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/50Bearings
    • F04C2240/56Bearing bushings or details thereof

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トロコイドポンプのロータと支持部との摩擦
を低減し、駆動トルクの低減と磨耗の防止を図る。 【構成】 トロコイド式燃料ポンプのインナロータ13
は軸受33を介してブッシュ130に回転可能に支持さ
れる。一方、アウタロータ14は、スペーサ116の内
周に回転可能に収容される。ブッシュ130の吐出ポー
ト22a側の外周には溝130aが形成され、吐出燃料
が導入される。また、スペーサ116の吐出ポート側の
内周には溝116aが形成され、吐出燃料が導入され
る。インナロータ13は、吐出ポート22aの燃料圧力
によりブッシュ130に押しつけられるが、溝130a
に導入される吐出燃料によりブッシュ130への押しつ
け力が弱められ、摩擦が低減される。また、アウタロー
タ14はスペーサ116に押しつけられるが、溝116
aに導入される吐出燃料によりスペーサ116への押し
つけ力が弱められ、摩擦が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インナロータとアウタ
ロータとの回転に伴うポンプ室の移動と容積変化により
流体を加圧する歯車式ポンプに関し、特に自動車用燃料
ポンプに利用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の歯車式ポンプとして、特開昭63
−223382号公報および特開昭60−17281号
公報に開示されるものが知られている。これらの歯車式
ポンプは、ロータハウジングと、その内部に格納される
アウタロータおよびインナロータとからなり、アウタロ
ータの歯数より一枚少ない歯を持つインナロータを回転
駆動することにより、インナロータに噛み合うアウタロ
ータをインナロータと同一方向に回転させる。これによ
り、インナロータとアウタロータとの間に形成される複
数のポンプ室はその容積を変化させながら移動する。そ
して、ポンプ室の容積が徐々に増加する範囲に形成され
た吸入ポートから流体を吸入し、ポンプ室の容積が徐々
に減少する範囲に形成された吐出ポートから流体を吐出
する。
【0003】特に、特開昭60−17281号公報のも
のは、アウタロータとロータハウジングとの間に吐出流
体を導入し、アウタロータとロータハウジングとの摺動
摩擦による抵抗を低減する技術を開示している。
【0004】さらに、歯車式ポンプでは、吐出ポート側
が高圧になるため、アウタロータがロータハウジングの
一部分に強く押しつけられて部分的な磨耗を生じること
がある。そこで、米国特許第4820138号のよう
に、吐出ポート側の所定位置に吐出流体を導入し、吐出
ポートの高圧に対抗するものも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開昭60
−17281号公報あるいは米国特許第4820138
号に開示される歯車式ポンプは、インナロータがモータ
の回転軸により位置決めされて回転する。このため、モ
ータの回転軸のずれ、モータの回転軸との係合部の隙間
によって、インナロータの位置が正確に固定されないと
いう問題点があった。このため、インナロータとアウタ
ロータとの間の隙間が広くなり、ポンプ室の液密性が低
下し、ポンプ効率が低下するという問題点があった。こ
れらの問題点を解決するためには、インナロータをモー
タの回転軸とは別の支持軸により支持することが考えら
れる。しかしこの場合、インナロータが支持軸に接触し
ながら回転するため、インナロータと支持軸との摩擦に
より駆動トルクが増大し、ポンプを駆動するモータの消
費電力が増加するという問題点があった。また、インナ
ロータおよび支持軸に磨耗が発生し、磨耗の進行につれ
てインナロータのがたが大きくなって、長期間に渡って
所定の性能を維持することが困難であった。また、イン
ナロータは吐出ポートの圧力によって、この吐出ポート
側から支持軸に対して押さえつけられるため、吐出ポー
ト側の磨耗が特に大きくなるという問題点があった。
【0006】本発明は上記のような問題点に鑑み、イン
ナロータの回転中心を正確に位置決めするとともに、イ
ンナロータとその支持軸との摩擦を低減することを目的
として発明されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、インナロータとアウタロータとの回転に
伴うポンプ室の移動と容積変化により流体を吸入し吐出
する歯車式ポンプにおいて、外周に外歯を形成した板状
のインナロータ、前記インナロータを内側に収容し、内
周に前記外歯と噛み合う内歯が形成され、前記インナロ
ータとの間に複数のポンプ室を形成する板状のアウタロ
ータ、前記アウタロータを回転可能に収容する円筒状壁
面と、前記インナロータと前記アウタロータとの間に形
成された前記ポンプ室の側壁と、前記ポンプ室の移動経
路上に形成され流体が導入される吸入ポートと、前記ポ
ンプ室の移動経路上に形成され流体が吐出される吐出ポ
ートとを形成するケーシング、前記インナロータの回転
中心に形成された円形穴に挿入され、前記インナロータ
を前記アウタロータに対して偏心した位置に回転可能に
支持する支持軸、および前記インナロータと前記アウタ
ロータとを回転駆動し、前記ポンプ室をその容積を変化
させながら移動させ、前記吸入ポートから流体を吸入し
て前記吐出ポートへ吐出させる駆動手段を備え、前記イ
ンナロータと前記支持軸との間には、前記吐出ポートの
開口位置に対応する位置に前記吐出ポートからの吐出流
体を導入する圧力導入通路が形成されることを特徴とす
るという技術的手段を採用する。
【0008】
【作用】以上に述べた本発明の構成による作用を説明す
る。インナロータとアウタロータとは、駆動手段により
回転駆動される。これらの回転に伴って、インナロータ
とアウタロータとの間に形成されるポンプ室は、その容
積を増減させながら移動する。これにより、吸入ポート
から流体が吸入され、吐出ポートへ流体が吐出される。
本発明の構成では、アウタロータはケーシングの円筒状
壁面により位置決めされ、この円筒状壁面に接触しなが
ら回転する。一方、インナロータは支持軸に対して回転
可能に支持され、位置決めされる。そして、インナロー
タは支持軸に接触しながら回転する。さらに本発明の構
成では、インナロータと支持軸との間に吐出ポートから
の吐出流体を導入する圧力導入通路が形成される。しか
も、この圧力導入通路は、吐出ポートの開口位置に対応
する位置に吐出流体を導入するよう形成される。この圧
力導入通路により導入される流体は、インナロータを吐
出ポートの方向に付勢する。このため、吐出ポートの高
圧流体がインナロータを支持軸に向けて押しつける力が
低減され、インナロータと支持軸との接触力が低減され
る。これにより、インナロータに形成された穴の過剰な
磨耗、および支持軸の偏った磨耗が低減される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例を図面に沿っ
て説明する。本発明を自動車用ガソリン内燃機関の燃料
ポンプに適用した第1実施例の構成を図1、図2、図3
に基づき説明する。なお、図3は燃料ポンプの全体の断
面図、図1は図3の燃料ポンプのポンプ部の拡大断面
図、図2は図1のA−A矢視断面図である。
【0010】図3において、燃料ポンプ1は図示せぬ自
動車の燃料タンク内に収容され、ガソリン中に沈められ
ている。燃料ポンプ1は円筒状のハウジング4を備え、
このハウジング4内にモータ部2とポンプ部3とが組み
込まれている。
【0011】モータ部2は、アーマチャ5を備え、この
アーマチャ5はシャフト10に固定されている。シャフ
ト10は、ハウジング4内に収容されたモータカバー4
1とケーシング15とに対して回転可能に支持される。
また、モータカバー41側には給電端子6が設けられて
いる。さらに、ハウジング4内には、界磁磁石が固定さ
れ、給電端子6への電源供給によりアーマチャ5とシャ
フト10とが回転する。
【0012】ポンプ部3は、シャフト10により回転駆
動されるインナロータ13とアウタロータ14とを備
え、さらにこれらロータを収容するケーシングを構成す
る部材を備えている。そして、ポンプ部3は、ハウジン
グ4内に収容されている。以下、このポンプ部3の構成
を図1、図2に基づき説明する。
【0013】ポンプ部3は、ケーシング15とスペーサ
16とスペーサカバー17とポンプカバー18とを備
え、これらを順次積層してポンプケーシングが形成され
る。ケーシング15には孔15aが形成され、この孔1
5aにシャフト10を支持する軸受28が設けられる。
また、孔15aには、ブッシュ30が圧入されている。
【0014】スペーサ16は環状に形成され、その内周
円はシャフト10の回転軸に対して所定量偏心して形成
されている。円板状のアウタロータ14の内周には、ト
ロコイド曲線で形成された11歯の内歯が形成され、こ
のアウタロータ14は、スペーサ16の内側に微少のク
リアランスを介して、回転可能に収容される。
【0015】インナロータ13には、その回転中心に貫
通孔13aが形成され、この貫通孔13a内にカップリ
ング12と係合する係合部13bが形成されている。さ
らに、貫通孔13aには軸受33が圧入され、この軸受
33にはブッシュ30が回転可能に挿入される。このた
め、インナロータ13はシャフト10と同軸に位置決め
される。一方、インナロータ13の外周には、トロコイ
ド曲線で形成された10歯の外歯が形成される。そし
て、インナロータ13はアウタロータ14内に偏心して
収容され、インナロータ13の外歯はアウタロータ14
の内歯と噛み合わされ、11個のポンプ室を形成する。
【0016】ここで、上記ケーシング15はポンプ室の
側壁を形成しており、このケーシング15には図2に図
示されるように吐出ポート22aが所定範囲に渡って溝
状に形成されている。この吐出ポート22aはケーシン
グ15を貫通する吐出通路22に連通している。吐出通
路22は、ハウジング4内の空間29に連通している。
さらに、この空間29は、図3に図示される逆止弁5
0、および吐出口51に連通している。この吐出口51
は、図示せぬ内燃機関の燃料噴射装置に接続されてい
る。
【0017】カップリング12は、シャフト10の先端
部に形成された平行な2面の平面部に遊嵌されている。
ここで、カップリング12と係合部13bとの係合は、
シャフト10の回転方向、径方向、軸方向に対して比較
的クリアランスの大きい係合である。一方、軸受33に
対してブッシュ30は比較的少ないクリアランスをもっ
て挿入されており、インナロータ13はブッシュ30に
対して高い精度をもって位置決めされる。このため、イ
ンナロータ13はシャフト10の軸のずれの影響を受け
ることなくブッシュ30により正確に位置決めされる。
【0018】スペーサカバー17はポンプ室の側壁を形
成しており、このスペーサカバー17には、図2に図示
されるように吸入ポート21が所定範囲に渡って溝状に
形成されている。
【0019】ポンプカバー18には、シャフト10のス
ラスト軸受27が固定されるとともに、スペーサカバー
17に形成された吸入ポート21に連通する吸入通路2
0が形成されている。この吸入通路20には図示せぬ燃
料フィルタが設けられ、この燃料フィルタを介して燃料
タンク内の燃料が吸入される。
【0020】さらにこの実施例では、ポンプ室の側壁を
形成するケーシング15に溝15bを形成している。こ
の溝15bは一端が吐出ポート22に連通し、他端がブ
ッシュ30の外周に達している。この溝15bに対応し
てブッシュ30の外周には、軸方向に沿って溝30aが
形成されている。溝30aの軸方向の両端は閉じてお
り、この溝30aは図2に図示されるように、吐出ポー
ト22aの形成範囲のほぼ中央に位置している。
【0021】次に、この実施例の作動を説明する。給電
端子6に電源が供給されると、アーマチャ5とシャフト
10とが回転する。シャフト10の回転はカップリング
12を介してインナロータ13に伝達され、インナロー
タ13と、このインナロータ13に噛み合うアウタロー
タ14とが同一方向に回転する。この回転に伴い、図2
に図示される複数のポンプ室は時計方向に移動する。し
かも、ポンプ室の容積は、図2の3時の位置から時計方
向に移動するにつれて増加した後、再び減少する。この
ため、ポンプ室の容積が増加する範囲に形成された吸入
ポート21から燃料が吸入される。また、ポンプ室に満
たされた燃料は、ポンプ室の容積が減少する範囲に形成
された吐出ポート22aから吐出される。吐出通路22
から空間29に吐出された燃料は、逆止弁50を押し開
き、吐出口51から燃料噴射装置に供給される。ここ
で、燃料噴射装置には、燃料圧力調節弁が設けられるた
め、吐出燃料圧力は1〜4kg/cm2 に調節れる。このた
め、吐出ポート22aの圧力もこの程度の圧力となる。
【0022】さらに、吐出ポート22に吐出された燃料
は、溝15bを通して溝30a内にも導入される。ここ
で、吐出ポート22a側に位置するポンプ室内の燃料圧
力の方が、吸入ポート21側に位置するポンプ室内の燃
料圧力より高いため、インナロータ13には、図2図中
上から下への力が作用する。このため、インナロータ1
3の軸受33は、ブッシュ30の図2図中上側に強く押
しつけられることとなる。しかし、この実施例では、吐
出ポート22a側のインナロータ13の内周面にも吐出
圧力の燃料が導入されるため、インナロータ13の軸受
33をブッシュ30に押しつける力が低減される。
【0023】このため、軸受33とブッシュ30との摩
擦抵抗を低減でき、ポンプ部3の駆動トルクが低減され
るため、モータ部2での消費電力が低減される。また、
インナロータ13の軸受33の過剰な磨耗、ブッシュ3
3の偏った磨耗が低減され、インナロータ13の位置ず
れの発生が防止される。特に、インナロータ13を長期
間に渡って正確に規定の位置に支持することができるた
め、長期間に渡って所定のポンプ性能を維持することが
できる。
【0024】この実施例によると、燃料ポンプ1の消費
電流をほぼ全回転域で低減することができる。図4は、
モータ回転数と消費電流との関係の概略を示すグラフで
ある。図4において、実線は本実施例のようにインナロ
ータ内側に吐出圧を導入した場合を示し、破線は従来技
術のようにインナロータをブッシュに支持させただけの
場合を示す。この図4に示されるように、インナロータ
内側に吐出圧を導入すると、特に低回転域での消費電流
が低減される。
【0025】なお、上記実施例では、インナロータ13
に軸受33を圧入したが、この軸受を省略してもよい。
また、上記実施例では、ブッシュ30の外周面に軸方向
に沿って延びる溝30aを形成したが、この溝を径方向
に沿って広げて形成してもよい。また、軸受33とブッ
シュ30との間に吐出燃料圧力を導入するにあたり、ケ
ーシング15の孔15aの内周面に軸方向に延びる溝を
形成し、ハウジング4内の空間29から吐出燃料圧力を
導入してもよい。さらにまた、上記実施例ではインナロ
ータ13の内周側にのみ吐出燃料圧力を導入したが、ア
ウタロータ14の外周側にも吐出燃料圧力を導入しても
よい。
【0026】以下、本発明を適用した他の実施例を図面
に基づいて説明する。図5は第2実施例の構成を示す断
面図、図6は図5のB−B断面図である。この第2実施
例では、インナロータ内側に吐出圧力の燃料を導入する
通路の形状が第1実施例とは異なっている。また、この
第2実施例では、アウタロータ外側にも吐出圧力の燃料
を導入している。なお、以下の説明では、第1実施例と
の相違点のみ説明し、第1実施例と同一の構成について
は説明を省略する。
【0027】図5において、ケーシング115の孔11
5aには、軸方向に沿って溝115bが形成されてい
る。また、ブッシュ130の外周には、軸方向に沿って
溝130aが形成されている。この溝130aは、図6
に図示されるように吐出ポート22aの形成範囲に対応
してブッシュ130の周方向にも所定範囲に渡って広が
っている。
【0028】さらに、ケーシング115には、スペーサ
116とアウタロータ14との境目に合わせて通路11
5cが形成されている。また、スペーサ116の内側に
は、通路115cの延長上に位置して、軸方向に沿って
延びる溝116aが形成されている。この溝116a
は、図6に図示されるように吐出ポート22aの形成範
囲に対応してスペーサ116の周方向にも所定範囲に渡
って広がっている。
【0029】この第2実施例の構成によると、ハウジン
グ4内の空間29から、溝115bを通って溝130a
に吐出圧力の燃料が導入される。また、ハウジング4内
の空間29から、通路115cを通って溝116aに吐
出圧力の燃料が導入される。これにより、インナロータ
13の軸受33とブッシュ130との摩擦が低減される
とともに、アウタロータ14とスペーサ116との摩擦
も低減される。このため、軸受33とブッシュ130と
の摩擦低減によるポンプ駆動トルクの低減に加えて、さ
らにアウタロータ14とスペーサ116との摩擦低減に
よるポンプ駆動トルクの低減が図られ、モータ部の消費
電力を低減することができる。また、軸受33とブッシ
ュ130との磨耗はもちろん、アウタロータ14とスペ
ーサ116との磨耗も低減できる。
【0030】また、溝130aと溝116aとは、周方
向に沿って所定範囲に渡って広がるため、軸受33およ
びアウタロータ14の広い面積に吐出圧力の燃料を作用
させることができる。このため、より一層の摩擦低減が
図られる。
【0031】さらに、この第2実施例では、ハウジング
4内の空間29から溝115bあるいは通路115cを
通って吐出圧力の燃料が導入される。このため、ケーシ
ング115のインナロータ13側の側壁に溝を形成した
第1実施例の構成に比べて、吐出圧力の燃料がインナロ
ータ13の軸方向端面に作用する面積を低減できる。こ
のため、この第2実施例では、インナロータ13を図5
の右から左へ付勢する力を低減できる。
【0032】なお、スペーサ116に形成される溝11
6aは、周方向に対して幅の狭い溝としてもよい。ま
た、ケーシング115のインナロータ13側の側壁に吐
出通路22からの溝を形成し、この溝を通して溝116
aへ燃料を導入してもよい。また、溝116aを軸方向
に対して短い溝として、アウタロータ116のケーシン
グ115寄りの外周にのみ吐出圧力の燃料を作用させて
もよい。さらに、溝116aに代えて、スペーサ116
内に通路を形成し、アウタロータ116のスペーサカバ
ー17寄りの外周、あるいはアウタロータ116の外周
のほぼ中央にのみ吐出圧力の燃料を作用させてもよい。
【0033】また、ケーシング115に形成された溝1
15bは、ケーシング115の両端面に連通する溝とし
て形成されてもよい。また、ケーシング115に形成さ
れた溝115bに代えて、軸受28の外周に溝を形成
し、溝130aに燃料圧力を導入してもよい。
【0034】図7は第3実施例の構成を示す断面図、図
8は図7のC−C断面図である。この第3実施例では、
インナロータ内側に燃料を導入する通路の形状が第2実
施例とは異なっている。また、この第3実施例では、ア
ウタロータ外側に燃料を導入する通路の形状が第2実施
例とは異なっている。なお、以下の説明では、第2実施
例との相違点のみ説明し、第1実施例および第2実施例
と同一の構成については説明を省略する。
【0035】図7において、ケーシング215の孔21
5aには、軸受228が圧入されている。この軸受22
8の外周には、軸方向に沿って溝228aが形成されて
いる。また、ブッシュ230の外周には、軸方向に沿っ
て溝230aが形成されている。この溝230aは、図
6に図示されるように狭い幅の溝として形成されてい
る。
【0036】さらに、ケーシング215には、スペーサ
216の端面に向けて通路215bが形成されている。
また、スペーサ216には、通路215bの延長上に位
置して、軸方向に延びる通路216aが形成されてい
る。さらに、スペーサ216のスペーサカバー17側の
端面には、通路216aから内側へ向けて延びる溝21
6bが形成れている。この溝216bは、図8に図示さ
れるように狭い幅の溝として形成され、アウタロータ1
4の外周面に燃料圧力を作用させる。
【0037】この第3実施例の構成によると、ハウジン
グ4内の空間29から、溝228aを通って溝230a
に吐出圧力の燃料が導入される。また、ハウジング4内
の空間29から、通路215b、通路216aを通って
溝216bに吐出圧力の燃料が導入される。これによ
り、軸受33とブッシュ130との摩擦低減と、アウタ
ロータ14とスペーサ216との摩擦低減が図られ、モ
ータ部の消費電力を低減することができる。また、軸受
33とブッシュ230との磨耗はもちろん、アウタロー
タ14とスペーサ216との磨耗も低減できる。
【0038】なお、スペーサ216に形成された溝21
6bに代えて、スペーサ216のほぼ中央に外周から内
周へ向けて貫通する通路を形成し、この通路を通路21
6aと連通させてアウタロータ外周に燃料を導入しても
よい。また、スペーサ216のケーシング215側の端
面にのみ外周から内周へ向けて延びる溝を形成し、さら
にケーシング215の外周に軸方向に沿って延びる溝を
形成し、これらの溝を通してケーシング215側のアウ
タロータ14外周に燃料を導入してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上に述べた本発明の構成、作用による
と、インナロータとその支持軸との摩擦を低減できるた
め、インナロータと支持軸との磨耗を低減でき、長期間
に渡って安定して所定の性能を維持することができる。
また、インナロータとその支持軸との摩擦抵抗を低減で
き、ポンプ部の駆動トルクを低減することができるた
め、このポンプ部を駆動する駆動手段の消費動力を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例のポンプ部の部分
断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第1実施例の燃料ポンプの縦断面図である。
【図4】第1実施例と従来技術とを比較した、グラフで
ある。
【図5】本発明を適用した第2実施例のポンプ部の部分
断面図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】本発明を適用した第3実施例のポンプ部の部分
断面図である。
【図8】図7のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 燃料ポンプ 2 モータ部 3 ポンプ部 4 ハウジング 10 シャフト 12 カップリング 13 インナロータ 14 アウタロータ 15 ケーシング 15b 溝 115 ケーシング 115b 溝 115c 通路 16 スペーサ 116a 溝 17 スペーサカバー 18 ポンプカバー 20 吸入口 22 吐出通路 22a 吐出ポート 30 ブッシュ 30a 溝 130 ブッシュ 130a 溝 33 軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナロータとアウタロータとの回転に
    伴うポンプ室の移動と容積変化により流体を吸入し吐出
    する歯車式ポンプにおいて、 外周に外歯を形成した板状のインナロータ、 前記インナロータを内側に収容し、内周に前記外歯と噛
    み合う内歯が形成され、前記インナロータとの間に複数
    のポンプ室を形成する板状のアウタロータ、 前記アウタロータを回転可能に収容する円筒状壁面と、
    前記インナロータと前記アウタロータとの間に形成され
    た前記ポンプ室の側壁と、前記ポンプ室の移動経路上に
    形成され流体が導入される吸入ポートと、前記ポンプ室
    の移動経路上に形成され流体が吐出される吐出ポートと
    を形成するケーシング、 前記インナロータの回転中心に形成された円形穴に挿入
    され、前記インナロータを前記アウタロータに対して偏
    心した位置に回転可能に支持する支持軸、および前記イ
    ンナロータと前記アウタロータとを回転駆動し、前記ポ
    ンプ室をその容積を変化させながら移動させ、前記吸入
    ポートから流体を吸入して前記吐出ポートへ吐出させる
    駆動手段を備え、 前記インナロータと前記支持軸との間には、前記吐出ポ
    ートの開口位置に対応する位置に前記吐出ポートからの
    吐出流体を導入する圧力導入通路が形成されることを特
    徴とする歯車式ポンプ。
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