JP2925687B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JP2925687B2 JP21109090A JP21109090A JP2925687B2 JP 2925687 B2 JP2925687 B2 JP 2925687B2 JP 21109090 A JP21109090 A JP 21109090A JP 21109090 A JP21109090 A JP 21109090A JP 2925687 B2 JP2925687 B2 JP 2925687B2
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定夫 河原
修一 山本
学 阪井
能宣 小嶋
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、横置式スクロール圧縮機に関するものであ
る。
従来の技術 従来、この種の圧縮機として、特開平1−232190号公
報のようなものが知られている。第2図はこのスクロー
ル圧縮機の断面図を示す。第2図において、圧縮機構1
の旋回スクロール2は台板2a上にうず巻き状のラップ2b
を有する。またラップと反対側には駆動軸5に設けられ
た偏心穴5aに嵌合される軸2cを有する。軸2cには、ポン
プ10が内蔵され、このポンプ10を密閉容器7の円筒部の
底部の油溜り9に連通する油路を有している。圧縮機構
1の固定スクロール3は台板上3a上にうず巻き状のラッ
プ3bを有し、スクロールの外周部に吸入孔3cを、中心部
に吐出孔3dを有する。
旋回スクロール2と固定スクロール3は互いにラップ
を内側に向けて組み合わされ、固定スクロール3とフレ
ーム6で、旋回スクロール2を挟持する。フレーム6に
は駆動軸5が支承され、軸の偏心穴5aには旋回スクロー
ルの軸2cが挿入される。偏心穴5a内には、上記旋回スク
ロール2の軸2cを支承する軸受5bおよび駆動軸5と旋回
スクロール2の台板背面との間に駆動軸5を支承する軸
受5cを備えている。また、旋回スクロール2の台板2aと
フレーム6の間には自転防止機構4が設置される。フレ
ーム6の脚6eにはモータ8が設置され、これらの圧縮機
構は密閉容器7内に収納されている。
密閉容器7の下部は油溜り9となっていて、固定スク
ロール3に設けた吸入配管11は油中に浸漬されている。
電動機側に溜った油も吸入配管11側へ流通可能なように
フレーム6および固定スクロール3の下部に連通路30が
形成されている。吸入管7aは油溜り9に開口しないよう
に、密閉容器の上部位置に接続され、吐出管7bも油溜り
9に浸漬しないように横方向に配管されている。固定ス
クロール3の吐出孔3dと前記吐出管7bとは吐出配管を介
し連結されている。固定スクロール3の台板3aには密閉
容器7の底部に開口する給油孔3eが設けられ、給油孔3e
には、密閉容器底部に導びく吸入配管11が接続され、か
つ旋回スクロール2の台板2aと摺動する部分に給油孔3f
が設けられ、また旋回スクロール2の台板内には油路2d
とこの油路2dを台板2aの外周を連通する油路2eが設けら
れている。また、台板2aの固定スクロール3との摺動部
には前記油路2eと固定スクロール3の給油孔3fとを連通
する孔2fが設けられており、運転中、常時、孔2fと給油
孔3fは連通する構造となっている。フレーム6は駆動軸
5を支承する軸受6a,6bを同軸心に有するとともに、旋
回スクロール2の台板背面を支承するスラスト軸受6c、
駆動軸5を支承するスラスト軸受6dを有する。
前記スクロール圧縮機は、モータ8により駆動軸5が
回転すると、自転防止機構4により旋回スクロール2が
旋回運動を行う。この結果、旋回スクロール2と固定ス
クロール3のラップ2b,3bおよび台板2a,3aで形成される
空間が中心に移動するに従ってその容積を減少する。そ
こで、吸入管7aより吸入されたガスは、モータ8を冷却
した後、吸入孔3cより吸入され、旋回スクロール2と固
定スクロール3により圧縮され吐出孔3dより吐出され、
吐出管7bより吐出される。
給油作用は、旋回スクロール2の軸2cに設けたトロコ
イドポンプ10により行う。すなわち、駆動軸5の回転に
伴ないポンプ駆動軸10cは回転し、これにより、容器下
方の油中に浸漬した吸入配管11より、固定スクロール3
に設けた給油孔3e,3f、旋回スクロール2に設けた油孔2
f,2e,2dを通って油を吸い上げ、トロコイドポンプ10の
回転により昇圧し、駆動軸5の偏心穴5a内に吐出し、各
軸受、摺動部に供給する。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来の技術では、極めて構造が複雑
で、ポンプ枠体により精密に取り付ける必要が生じ、こ
の組立作業は困難極まる作業となり、結果的にこの電動
圧縮機が高価になる。
本発明は上記問題を解決するもので、簡単な構造の容
積型の潤滑油ポンプを簡易に組付けることができ、極め
て広い運転温度、運転圧力、回転速度の範囲で信頼性を
向上させることができる安価なスクロール圧縮機を提供
することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記問題を解決するために本発明のスクロール圧縮機
は、密閉容器内に電動機または他の駆動機構で駆動され
る圧縮機構を配設し、この圧縮機構を、固定枠体と一体
的に固定または形成した固定渦巻羽根を有する固定渦巻
羽根部品と、前記固定渦巻羽根と噛み合い複数個の圧縮
作業空間を形成する旋回渦巻羽根を旋回鏡板の上に固定
または形成した旋回渦巻羽根部品と、この旋回渦巻羽根
部品の自転を防止して旋回のみをさせる自転拘束部品と
で構成し、前記圧縮機構を前記電動機または他の駆動機
構の動力で旋回駆動する駆動軸を設け、前記圧縮機構に
供給する潤滑油を貯溜する潤滑油溜を前記密閉容器内に
設け、前記駆動軸の軸端部に潤滑油ポンプのポンプ枠体
を結合し、前記潤滑油ポンプの吐出口を前記駆動軸に設
けた給油孔に連通させ、前記ポンプ枠体の内部に容積型
の回転式ポンプ本体を配設し、前記ポンプ枠体に前記潤
滑油溜と前記ポンプ本体の吸込口とを連通させる給油管
を設け、前記ポンプ枠体と前記密閉容器の間には、一端
がポンプ枠体に係合し、他端が前記駆動軸の軸心方向に
延びる筒状の前記密閉容器の内周面に固定されて前記ポ
ンプ枠体を支持するポンプ支持部材を設けたことを特徴
とする。
作用 上記構成により、駆動軸の軸端部に潤滑油ポンプのポ
ンプ枠体を結合し、このポンプ枠体の内部に容積型の回
転式ポンプ本体を配設し、密閉容器に取付けたポンプ支
持部材によりポンプ枠体を支持し、さらにポンプ枠体に
給油管を設けて潤滑油溜とポンプ本体の吸込口を連通さ
せた構成にしているので、ポンプ本体の組付作業が簡易
になり、運転中でポンプ枠体に加わる軸方向の力や回転
モーメントは前記ポンプ支持部材により緩和される。そ
のため、信頼性の高い、安価なスクロール圧縮機が得ら
れる。
実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図(a)(b)は本発明の一実施例のスクロール
圧縮機の断面側面図および断面正面図である。第1図に
おいて、密閉容器101の内部に、圧縮機構102とこれを駆
動する電動機103とが設けられ、密閉容器101の円筒部の
底部に潤滑油溜105が設けられている。圧縮機構102は、
固定枠体106に一体に固定または形成した固定渦巻羽根1
07を有する固定渦巻羽根部品108と、この固定渦巻羽根1
07と噛み合って複数個の圧縮作業空間109を形成する旋
回渦巻羽根110を旋回鏡板111の上に固定または形成した
旋回渦巻羽根部品112と、この旋回渦巻羽根部品112の自
転を防止して旋回のみをさせる自転拘束部品113と、旋
回鏡板111の背面に設けた旋回駆動軸114を偏心旋回駆動
する偏心駆動軸受115を有するクランク軸116と、このク
ランク軸116の主軸117を支承する主軸受119を有する軸
受部品120等で構成されている。
圧縮機の吸入管126から固定渦巻羽根部品108と旋回渦
巻羽根部品112により形成された圧縮機構102に吸入され
た冷媒気体は、圧縮作業空間109で圧縮された後、固定
渦巻羽根部品108に設けた吐出穴128から吐出ガイド129
を通って吐出され、固定渦巻羽根部品108および軸受部
品120を貫通した連通孔121を通り、クランク軸周囲から
吸入管126とは反対側に抜け、吐出管136から圧縮機外に
吐出される。
クランク軸116の軸端部には、駆動ロータと従動ロー
タ(図示せず)とからなる容積型回転式ポンプであるト
ロコイド型のポンプ本体140を配設したポンプ枠体141が
結合されており、このポンプ枠体141には、潤滑油溜105
とポンプ本体140の吸込口(図示せず)とを連通させる
給油管142が一体成形されている。また、密閉容器101の
内壁に固定してポンプ支持部材143を設け、このポンプ
支持部材143の開口部143aを前記ポンプ枠体141の突起部
141aに係合させて、ポンプ枠体141を支持させている。
さらに、クランク軸116の全長にわたって設けた給油孔1
44とポンプ本体140の吐出口(図示せず)を連通させて
いる。
給油作用は、クランク軸116の回転によりポンプ本体1
40を駆動させ、これにより、給油管142により油を吸い
上げ、ポンプ本体140で昇圧した後、吐出口(図示せ
ず)よりクランク軸116の給油孔144を通して各軸受、摺
動部に潤滑油を供給する。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、駆動軸の軸端部に潤
滑油ポンプのポンプ枠体を結合し、このポンプ枠体の内
部に容積型の回転式ポンプ本体を配設し、密閉容器に取
付けたポンプ支持部材によりポンプ枠体を支持し、さら
にポンプ枠体に給油管を設けて潤滑油溜とポンプ本体の
吸込口を連通させる構成にしているので、ポンプ本体の
組付作業が極めて簡易となり、さらに、運転中でポンプ
枠体にかかる軸方向の力や回転モーメントを緩和するこ
とができる。その結果、きわめて広い運転温度、運転圧
力、回転速度の範囲で信頼性が高くなり、しかも安価に
提供することが可能となる。
さらに、前記ポンプ枠体と前記密閉容器の間には、一
端がポンプ枠体に係合し、他端が前記駆動軸の軸心方向
に延びる筒状の前記密閉容器の内周面に固定されて前記
ポンプ枠体を支持するポンプ支持部材を設けたため、運
転中にポンプ枠体に加わる軸方向の力や回転モーメント
が前記ポンプ支持部材により緩和され、摩耗の発生を低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は本発明の一実施例を示すスクロー
ル圧縮機の断面側面図および断面正面図、第2図は従来
のスクロール圧縮機の断面側面図である。 101……密閉容器、102……圧縮機構、103……電動機、1
05……潤滑油溜、106……固定枠体、107……固定渦巻羽
根、108……固定渦巻羽根部品、109……圧縮作業空間、
110……旋回渦巻羽根、111……旋回鏡板、112……旋回
渦巻羽根部品、113……自転拘束部品、114……旋回駆動
軸、116……クランク軸、140……回転式ポンプ本体、14
1……ポンプ枠体、141a……突起部、142……給油管、14
3……ポンプ支持部材、143a……開口部、144……給油
孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小嶋 能宣 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−60092(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 18/02 311 F04C 29/02 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉容器内に電動機または他の駆動機構で
    駆動される圧縮機構を配設し、この圧縮機構を、固定枠
    体と一体に固定または形成した固定渦巻羽根を有する固
    定渦巻羽根部品と、前記固定渦巻羽根と噛み合い複数個
    の圧縮作業空間を形成する旋回渦巻羽根を旋回鏡板の上
    に固定または形成した旋回渦巻羽根部品と、この旋回渦
    巻羽根部品の自転を防止して旋回のみをさせる自転拘束
    部品とで構成し、前記圧縮機を前記電動機または他の駆
    動機構の動力で旋回駆動する駆動軸を設け、前記圧縮機
    構に供給する潤滑油を貯溜する潤滑油溜を前記密閉容器
    内に設け、前記駆動軸の軸端部に潤滑油ポンプのポンプ
    枠体を結合し、前記潤滑油ポンプの吐出口を前記駆動軸
    に設けた給油孔に連通させ、前記ポンプ枠体の内部に容
    積型の回転式ポンプ本体を配設し、前記ポンプ枠体に前
    記潤滑油溜と前記ポンプ本体の吸込口とを連通させる給
    油管を設け、前記ポンプ枠体と前記密閉容器の間には、
    一端がポンプ枠体に係合し、他端が前記駆動軸の軸心方
    向に延びる筒状の前記密閉容器の内周面に固定されて前
    記ポンプ枠体を支持するポンプ支持部材を設けたスクロ
    ール圧縮機。
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RU2699854C1 (ru) * 2018-10-09 2019-09-11 Антон Андреевич Румянцев Горизонтальный спиральный компрессор
RU2699844C1 (ru) * 2018-10-29 2019-09-11 Антон Андреевич Румянцев Компрессор системы охлаждения

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