JPH05182094A - 遠隔発報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メンテナンスの状態を発報することとメンテ
ナンス中も異常検知時には抑止されることなく可能な限
り発報できる遠隔発報装置を得る。 【構成】 メンテナンスの開始及び終了時に状態を発報
するメンテナンス状態発報手段（Ｓ１，Ｓ３，Ｓ４，Ｓ
６）と、メンテナンスモードに応じてメンテナンス時の
異常発報を行う異常発報手段（Ｓ４，Ｓ５，Ｓ７，Ｓ
９）と、メンテナンスモードによって抑止制御を行う発
報抑止手段（Ｓ５，Ｓ７，Ｓ８）を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えばビル内の異常
監視結果を電話回線を介して自動発報する遠隔発報装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、遠隔発報装置は、ビル管理シ
ステム及びエレベータ等ビル内諸設備に用いられてい
る。このような遠隔発報装置において、係員が発報及び
異常履歴の参照、発報先の電話番号変更等のメンテナン
スを行う時は、従来、発報先へのすべての異常発報及び
定時発報を強制的に抑止していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の遠隔発報装置は
上述したようにメンテナンス時には発報を抑止していた
ので、メンテナンス時に発生した異常に対してタイムリ
ーに対応することができず、また、発報先にとっては装
置の故障とメンテナンスの区別がつかないなどの問題点
があった。

【０００４】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、メンテナンス時も可能な発報
は抑止させることなく発報できるとともに、メンテナン
スの状態も発報できる遠隔発報装置を得ることを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る遠隔発報
装置は、装置のメンテナンス時にメンテナンスの開始及
び終了発報を行うメンテナンス状態発報手段と、メンテ
ナンス中に異常を検知した時にメンテナンスが発報可能
メンテナンスであれば異常発報する異常発報手段と、上
記異常発報検知時のメンテナンスモードが発報不可能メ
ンテナンスであれば発報抑止する発報抑止手段とを備え
たものである。

【０００６】

【作用】この発明における遠隔発報装置は、メンテナン
ス状態発報手段によるメンテナンスの状態発報により、
監視センターで故障とメンテナンスの区別が可能とな
り、メンテナンスモードに応じてメンテナンス中でも発
報可能メンテナンスであれば、異常発報手段により抑止
されないで異常発報され、また、発報不可能メンテナン
スであれば発報抑止手段により発報が抑止される。

【０００７】

【実施例】

実施例１．以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図１は本実施例に係る遠隔発報装置の構成図であ
る。図１において、１は遠隔発報装置で、この装置は、
設備の監視及び異常検出を行う異常検出部２、装置のメ
ンテナンスを行うためのメンテナンスインターフェース
部３、外部電話回線と接続するための電話回線インター
フェース５、及びこれらを介して接続されたＣＰＵ４、
プログラム等を記憶するＲＯＭ６、各種データを記憶す
るＲＡＭ７、ＥＥＰＲＯＭ８を備えている。

【０００８】また、図２は上記構成におけるＣＰＵ４の
制御動作を示すフロチャートであり、以下、図２に基づ
いて動作を説明する。先ず、メンテナンスの開始を判断
する（Ｓ１）。開始されてなければ、通常処理を行う
（Ｓ２）。開始の時はメンテナンス開始発報を発報先監
視センターに対して行う（Ｓ３）。メンテナンスが終了
されるまで（Ｓ４）、メンテナンス処理を行うと同時
に、発報データの有無をチェックする。すなわち異常が
あるか否かを判断する（Ｓ５）。

【０００９】発報データがあった場合、すなわち異常を
検知したならば（Ｓ５）、現在のメンテナンスのモード
を判断し（Ｓ７）、発報動作に支障のないメンテナンス
時（例えばメモリの参照等）は、異常発報処理を行う
（Ｓ９）。逆に、発報動作に支障のあるメンテナンス時
（例えばメモリの変更等）には、発報抑止処理を行い
（Ｓ８）、メンテナンス終了後に発報するようにする。

【００１０】メンテナンス終了時には（Ｓ４）、メンテ
ナンス終了発報を行うことで（Ｓ６）、監視センターに
おいてメンテナンスの状態を把握することが可能とな
る。

【００１１】すなわち、上記実施例においては、ステッ
プＳ１，Ｓ３，Ｓ４，Ｓ６により、装置のメンテナンス
時にメンテナンスの開始及び終了発報を行うメンテナン
ス状態発報手段を構成し、ステップＳ４，Ｓ５，Ｓ７，
Ｓ９によりメンテナンス中に異常を検知した時にメンテ
ナンスモードが発報可能メンテナンスであれば異常発報
する異常発報手段を構成し、ステップＳ５，Ｓ７，Ｓ８
により上記異常検知時のメンテナンスモードが発報不可
能メンテナンスであれば発報を抑止する発報抑止手段を
構成しており、発報先にとっては故障とメンテナンスの
区別ができると共に、メンテナンス中でも異常発生時は
タイムリーな対応が可能となる。

【００１２】実施例２．なお、上記実施例では、メンテ
ナンス時に発報先にメンテナンス開始及び終了を発報す
るようにしたが、この開始及び終了発報に個人ＩＤ等を
付加させることによって、メンテナンスを行っている個
人を特定できるとともに、メンテナンスを行っている個
人の安否管理にも利用することが可能となる。

【００１３】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、メン
テナンスの状態を監視センターへ発報するとともに、メ
ンテナンス中も異常等の発生時には発報できるように構
成したので、発報先にとっては故障とメンテナンスの区
別ができ、異常に対する応答をすばやく行うことができ
るという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例による構成図である。

【図２】図１の実施例における制御フローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ 遠隔発報装置 ２ 異常検出部 ３ メンテナンスインターフェース ４ ＣＰＵ ５ 電話回線インターフェース Ｓ１，Ｓ３，Ｓ４，Ｓ６ メンテナンス状態発報手段の
構成要素 Ｓ４，Ｓ５，Ｓ７，Ｓ９ 異常発報手段の構成要素 Ｓ５，Ｓ７，Ｓ８ 発報抑止手段の構成要素

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 設備の異常や防犯監視情報等を検知し、
   その内容を電話回線を用いて外部の監視センターに発報
   する遠隔発報装置において、装置のメンテナンス時にメ
   ンテナンスの開始及び終了発報を行うメンテナンス状態
   発報手段と、メンテナンス中に異常を検知した時にメン
   テナンスモードが発報可能メンテナンスであれば異常発
   報する異常発報手段と、上記異常検知時のメンテナンス
   モードが発報不可能メンテナンスであれば発報を抑止す
   る発報抑止手段とを備えたことを特徴とする遠隔発報装
   置。