JPH0516100U - 工作物搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレット上の工作物の配置間隔の大小に拘り
なく自動ピッキングのできる工作物搬送装置の提供。 【構成】 加工機械２上方のレール３に沿って走行する
工作物把持部５だけでピッキングできない場合のため
に、予備としてチャック９を取付けた。チャック９でピ
ッキングして仮置ステーション１２に仮置し、工作物把
持部５でピッキングし直せば加工機械２へ取付けること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、未加工工作物の搬入位置でのピッキング、加工機械への取付け・取 外し、搬出位置での工作物の収容、及びその間の搬送を自動的に行う工作物搬送 装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の工作物搬送装置の構造は、加工機械の上方にレールを配し、同レールに 沿って走行自在な走行体を取付け、同走行体に上方への回動が可能な工作物把持 部を昇降自在に取付けたものであった。又、工作物把持部は、加工機械への取付 け用ローダと取外し用アンローダとを並設した構成であった。

【０００３】 しかしながら、未加工工作物の搬入位置においては、工作物はパレット上に載 置されており、しかもそのパレット上における工作物の配置間隔は、メーカーや 搬入業者等によって異なることが多かった。そのため、前記したローダでもって 工作物を把持しようとした場合に、隣接する工作物にアンローダが衝突すること があり、工作物の自動ピッキングの際に障害となっていた。 特に、工作物把持部のローダとアンローダの間隔よりもパレット上の工作物の 配置間隔が狭い場合に問題となっていた。

【０００４】 例えば、工作物搬入位置において、図２に示す如く、工作物１０がパレット１ １上に載置されていたとする。ここで、図中Ａはローダ６及びアンローダ７の間 隔、図中Ｂは工作物１０の配置間隔である。この場合、工作物把持部５のローダ ６でピッキングする際には、図から明らかなようにアンローダ７が障害となって 工作物１０ａをピッキングすることはできなかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、パレット上の工作物の配置間隔の大小に拘りなく自動ピッキ ングできるよう改良した工作物搬送装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

かかる課題を解決した本考案の要旨は、加工機械の上方にレールを配し、同レ ールに沿って走行自在な走行体を取付け、同走行体に上方への回動が可能な工作 物把持部を昇降自在に取付け、同工作物把持部にはローダ及びアンローダを並設 し、さらに前記走行体に第２の工作物把持部を昇降自在に取付け、又工作物仮置 ステーションを備えたことを特徴とする工作物搬送装置にある。

【０００７】

【作用】

本考案の工作物搬送装置は、加工機械の上方にレールを配し、同レールに沿っ て走行自在な走行体を取付け、同走行体に上方への回動が可能な工作物把持部を 昇降自在に取付け、同工作物把持部にはローダ及びアンローダを並設し、さらに 前記走行体に第２の工作物把持部を昇降自在に取付け、又工作物仮置ステーショ ンを備えたことを特徴とするものであって、工作物把持部でもって自動ピッキン グできない場合にも対応できるよう、予備として第２の工作物把持部、及び工作 物仮置ステーションを備えたものである。

【０００８】 例えば、前述した如くパレット上の工作物の配置間隔が狭く、隣接する工作物 にアンローダが衝突するような場合に、第２の工作物把持部を降下させてピッキ ングし、工作物仮置ステーション上に載置する。しかる後にローダでもってピッ キングし直せば加工機械まで搬送し、取付けることができる。

【０００９】

【実施例】

実施例については、図面に基づいて説明する。 図１は本実施例を示す説明図、図２は搬入位置の例を示す説明図である。

【００１０】 本実施例の工作物搬送装置１では、加工機械２の上方を通り、工作物の搬入位 置上方と搬出位置上方との間にレール３を架設し、同レール３に沿って走行自在 な走行体４を備えている。同走行体４には上方へ９０°の回動が可能な工作物把 持部５が昇降自在に取付けられ、同工作物把持部５にはローダ６及びアンローダ ７が並設されている。 又、走行体４にはシリンダ８が取付けられ、その下端に第２の工作物把持部と してのチャック９が取付けられ、単独で昇降可能となっている。

【００１１】 以上の如く構成することによって、従来の技術の項で説明した図２のようなケ ースにおいても、自動ピッキングが可能となる。 以下、図１に基づいてその動作例を説明する。

【００１２】 まず、チャック９で工作物１０ａをピッキングし、工作物仮置ステーション１ ２上に仮置する。その後、工作物把持部５を水平状態にして該工作物１０ａをピ ッキングする。そして、加工機械２の上方まで搬送し、下降して加工機械２に取 付ける。加工終了後は、該工作物１０ａを加工機械２よりアンローダ７でもって 取外し、製品搬出位置へ搬送、収容すればよい。もちろん、仮置ステーション１ ２を経由して、チャック９により収容することもできるので、製品を箱詰する際 にも効果を奏する。

【００１３】 本考案は上記した実施例に限定されるものではなく、工作物把持部は三爪チャ ックや電磁チャック等適当とすることができる。又、仮置ステーションの構造も 床置式でもよいし、レールに懸吊する方式でもよい。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は以上説明したように構成されているので、工作物の配置間隔の大小に 拘りなく自動ピッキング或いは自動箱詰ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例を示す説明図である。

【図２】搬入位置の例を示す説明図である。

【符号の説明】 １ 工作物搬送装置 ２ 加工機械 ３ レール ４ 走行体 ５ 工作物把持部 ６ ローダ ７ アンローダ ８ シリンダ ９ チャック １０ 工作物 １１ パレット １２ 工作物仮置ステーション

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 加工機械の上方にレールを配し、同レー
   ルに沿って走行自在な走行体を取付け、同走行体に上方
   への回動が可能な工作物把持部を昇降自在に取付け、同
   工作物把持部にはローダ及びアンローダを並設し、さら
   に前記走行体に第２の工作物把持部を昇降自在に取付
   け、又工作物仮置ステーションを備えたことを特徴とす
   る工作物搬送装置。