JPH05160557A - プリント配線基板の製造方法 - Google Patents

プリント配線基板の製造方法

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JPH05160557A
JPH05160557A JP34775191A JP34775191A JPH05160557A JP H05160557 A JPH05160557 A JP H05160557A JP 34775191 A JP34775191 A JP 34775191A JP 34775191 A JP34775191 A JP 34775191A JP H05160557 A JPH05160557 A JP H05160557A
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JP
Japan
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solder resist
resist film
pattern
ink
printed
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP34775191A
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English (en)
Inventor
Masaru Tomobe
大 友部
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Taiyo Holdings Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05160557A publication Critical patent/JPH05160557A/ja
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  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 滲み、スキップ等の発生がなく、アンダーカ
ットが防止され、かつ塗膜の耐性が改善された、従来の
スクリーン印刷法より高い精度を示し、かつ処理能力に
おいても優れたソルダーレジストパターンを形成するた
めのプリント配線板の製造方法を提供する。 【構成】 第一の発明は、(1)プリント配線板の全面
に、第1のソルダーレジストインキを塗布し、アルカリ
水溶液または有機溶剤に可溶性のソルダーレジスト皮膜
を形成する工程、(2)、前記プリント配線板のソルダ
ーレジスト皮膜を活性エネルギー線により予備硬化する
工程、(3)、前記ソルダーレジスト皮膜の上に、第2
のソルダーレジストインキでパターン印刷する工程、
(4)、ソルダーレジストパターンを硬化する工程、
(5)、ソルダーレジスト皮膜を現像処理する工程およ
び(6)、ソルダーレジスト皮膜を後硬化処理し、ソル
ダーレジスト皮膜を硬化する工程からなる。第二の本発
明は、第一の発明において、第1のソルダーレジストイ
ンキと第2のソルダーレジストインキとの、いずれか一
方に還元剤、他方に酸化剤を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板上に2
つのソルダーレジストインキを用いてソルダーレジスト
パターンを形成することからなるプリント配線板の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板に実装された電子部品
は、通常半田によって固定されている。その際、導体回
路等が半田によって短絡することを防止するために、半
田付けに必要な箇所以外は、ソルダーレジストで被覆す
ることが行われている。このソルダーレジストを形成す
る方法として、シルクスクリーン印刷法、ドライフィル
ムフォトソルダーレジスト法、液状フォトソルダーレジ
スト法等の方法が、良く知られ、また広く利用されてい
る。その中でも、シルクスクリーン印刷法によりソルダ
ーレジストパターンを形成する方法は、図2に示すよう
に導体回路が形成された基板にソルダーレジストインキ
をパターン印刷し、次に、紫外線硬化し、更に、パター
ン印刷、紫外線硬化することを繰り返す方法で、この方
法は、処理能力が高く、また、操作が簡単で手軽に行え
ることから広く普及されている。
【0003】しかしながら、最近、プリント配線板の面
実装化に伴い、高精度のソルダーレジストパターンが要
求されるようになってきたため、従来行われているシル
クスクリーン印刷法では、この要求を満たすことができ
ないばかりでなく、新たな問題が生じてきた。即ち、プ
リント配線板においては、銅回路の厚みが、35μm
〜100μmあり平滑面印刷でないこと、被印刷面
が、積層板基材と銅の性質が異なる2種類の素材からな
っていること、さらには、パターン間隔が狭いことな
どの要因がネックとなって、印刷に際して、スクリーン
メッシュを変えたり、また、インキ塗布量を調節して行
う等、繁雑な操作が必要となるばかりでなく、この様な
操作を行ったとしても、半田付部、接続部へのソルダー
レジストの滲み、非半田付銅回路部のスキップ、さらに
は塗膜の耐性及びアンダーカット等の問題点は避けるこ
とができなかった。
【0004】そこで、これらの問題点を解決するため
に、2回印刷法、スコッピング法が一部採用されている
が、本質的な解決に至っていない。また、上記従来から
行われている液状フォトソルダーレジスト法、即ち図3
に示す導体回路が形成された基板にソルダーレジストイ
ンキを全面印刷し、次に、ネガフィルムを位置合せし、
露光、現像、熱硬化する方法は、ドライフィルムフォト
ソルダレジスト等の写真法と同様、精度の点では良い
が、位置合せに時間がかかり過ぎ、スクリーン印刷法の
1/3〜1/4程度の処理能力し得られないため必ずし
も満足のいく方法とはいえない。従って、操作が簡便で
扱い易く、かつ処理能力が優れたスクリーン印刷法の技
術、生産工程を活かすことができ、かつ液状フォトソル
ダーレジスト及びドライフィルムフォトソルダーレジス
ト等の写真法と同様、滲み、スキップ等の発生しない精
度の良いソルダーレジストパターンを形成するためのプ
リント配線板の製法の開発が強く望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な実状に鑑みてなされたものである。即ち、本発明の目
的は、滲み、スキップ等の発生がなく、アンダーカット
が防止され、かつ塗膜の耐性が改善された、従来のスク
リーン印刷法より高い精度を示し、かつ処理能力におい
ても優れたソルダーレジストパターンを形成するための
プリント配線板の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、上記課題を解決するために、シルクスクリーン
印刷法と液状フォトソルダーレジスト法との中間に位置
する工法に着目した。これは、先ず、ソルダーレジスト
皮膜を形成してから、その上にソルダーレジストパター
ンを形成する方式で、この方式を採用した場合およびこ
の方式において、第1のソルダーレジストインキと第2
のソルダーレジストインキとのいずれか一方に還元剤
を、他方に酸化剤を含ませた場合に、上記目的を達成す
ることができることを見出だし、本発明を完成するに至
った。
【0007】即ち、本発明のプリント配線板の製造方法
は、(1)、導体回路が形成されたプリント配線板の全
面に、第1のソルダーレジストインキを塗布、乾燥し、
アルカリ水溶液または有機溶剤に可溶性のソルダーレジ
スト皮膜を形成する工程、(2)、前記プリント配線板
のソルダーレジスト皮膜を活性エネルギー線により予備
硬化する工程、(3)、この予備硬化されたレジスト皮
膜の上に、第2のソルダーレジストインキでパターン印
刷する工程、(4)第2のソルダーレジストインキでパ
ターン印刷されたパターン状レジスト皮膜を活性エネル
ギー線で硬化することにより前記ソルダーレジスト皮膜
を保護する工程、(5)、ソルダーレジスト皮膜をアル
カリ水溶液または有機溶剤で現像処理し、ソルダーレジ
ストパターンを形成する工程および(6)、前記予備硬
化されたレジスト皮膜及びパターン状レジスト皮膜を後
硬化処理する工程からなることを特徴とする。
【0008】本発明の上記プリント配線板の製造方法に
おいては、第1のソルダーレジストインキと第2のソル
ダーレジストインキとのいずれか一方に還元剤、他方に
酸化剤を含ませるのが好ましい。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。図1は、
本発明のソルダーレジストパターンを形成するパターン
形成過程を示す説明図である。図1において、Aは、導
体回路2が形成された基板を示し、Bは、第1工程によ
りソルダーレジスト皮膜3が形成され状態を示し、C
は、第3工程によりパターン状ソルダーレジストパター
ン4が形成された状態を示し、Dは、第5工程により現
像処理された状態を示し、Eは、第6工程により、パタ
ーン状レジスト皮膜3およびソルダーレジストパターン
4を後硬化した状態を示す。
【0010】本発明の方法を、図1によって説明する
と、第1工程および第2工程において、所定の導体回路
2が形成されたプリント基板1の全面に、第1のソルダ
ーレジストインキを塗布、乾燥し、更に、形成された皮
膜を予備硬化すると、基板の全面にアルカリ水溶液また
は有機溶剤に可溶なソルダーレジスト皮膜3が形成され
る。(図1B参照)
【0011】この第1工程における塗布操作は、1度の
塗布操作で行ってもよいが、塗布、乾燥を反復して複数
回繰返し行ってもよい。塗布は、如何なる方法で行って
も良く、例えば、スクリーン印刷法、オフセット印刷
法、スプレー塗布法、カーテンコーター塗布法或いは磁
気式画像形成法等が使用できる。
【0012】第2工程における予備硬化は、紫外線また
は電子線等の活性エネルギー線を照射することによって
行うことができるが、硬化の度合は、ソルダーレジスト
皮膜3のアルカリ水溶液または有機溶剤に対する溶解性
または膨潤性が保持される程度に実施する必要がある。
活性エネルギー線の照射光源としては、低圧水銀灯、中
圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ
またはメタルハライドランプ等が使用できる。ソルダー
レジスト皮膜の膜厚は、5〜40μm、特に、10〜2
5μmの範囲に設定することが好ましい。
【0013】第3工程のパターン状レジスト皮膜4の形
成は、上記ソルダーレジスト皮膜3の上に、第2のソル
ダーレジストインキを用いて、スクリーン印刷法により
所定のパターン印刷を施すことにより行なうこができる
(図1C参照)。また、パターン印刷により形成される
パターン状レジスト皮膜の膜厚は、10〜50μm、特
に10〜25μmの範囲に設定することが好ましい。
【0014】第4工程のパターン状レジスト皮膜4の硬
化は、第2工程の予備硬化において使用した照射手段と
同様の手段によって行なうこができる。
【0015】次いで、第5工程において、上記のように
第1のソルダーレジストインキを用いて形成されたソル
ダーレジスト皮膜を現像処理する。現像処理は、アルカ
リ水溶液または有機溶剤により行われ、それにより、パ
ターン状レジスト皮膜4が形成されていない部分が除去
される(図1D参照)。
【0016】最後に、第6工程において、パターン状に
残存するソルダーレジスト皮膜及びその上のパターン状
レジスト皮膜を紫外線または電子線などの活性エネルギ
ー線により後硬化する。活性エネルギー線の照射は、第
2工程の場合と同様の手段で行なうことができる(図1
E参照)。
【0017】次に、本発明において使用する材料につい
て説明する。第1のソルダーレジストインキは、アルカ
リ水溶液または有機溶剤可溶性樹脂、感光性稀釈剤およ
び光重合開始剤を主成分とするものであり、この他に、
充填剤、着色用顔料、消泡剤、チキソトロピー剤、レベ
リング剤或いは密着性付与剤等を添加してもよい。上記
アルカリ水溶液または有機溶剤可溶性樹脂は、アルカリ
水溶液または有機溶剤により溶解または膨潤剥離のいず
れかの特性を示すものであればいずれの樹脂成分でも使
用できる。
【0018】有機溶剤可溶性樹脂としては、フェノール
系樹脂、キシレン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹
脂、エポキシ系樹脂、アルキッド系樹脂、ビニル系樹
脂、アクリル系樹脂、塩化ゴム系樹脂、ポリアミド系樹
脂、テルペン系樹脂、ブチラール系樹脂、環化ゴム系樹
脂、ケトン系樹脂及びセルロース誘導体などを挙げられ
る。その中でも、ビニル系樹脂、ゴム系樹脂及びセルロ
ース誘導体などの熱加塑性樹脂が、特に好ましい。
【0019】上記フェノール系樹脂には、レゾール型フ
ェノール樹脂とノボラック型フェノール樹脂があり、具
体的には、レゾール型では、スーパーベッカサイト10
01、ノボラック型では、スーパーベッカサイト301
1(以上、大日本インキ化学工業(株)製)が挙げられ
る。
【0020】尿素系樹脂には、ブチル化尿素樹脂があ
り、具体的には、ユーバン10S−60(以上、三井東
圧化学(株)製)が挙げられる。
【0021】メラミン系樹脂には、ヘキサメトキシメチ
ロールメラミン、メチル化メラミン等があり、具体的に
は、ヘキサメトキシメチロールメラミンでは、サイメル
300(三井東圧化学(株)製)、ニカラックMW−3
0(三和ケミカル(株)製)、メチル化メラミンでは、
サイメル301(三井東圧化学(株)製)が挙げられ
る。
【0022】アルキッド系樹脂には、アルキッド樹脂、
変性アルキッド樹脂等があり、アルキッド樹脂では、ベ
ッコゾールJ−557(大日本インキ化学工業(株)
製)、変性アルキッド樹脂では、ベッコゾールJ−61
1、スチレゾール4440(以上、大日本インキ化学工
業(株)製)が挙げられる。ブチラール系樹脂には、エ
スレックBL−1(積水化学工業(株)製)、デンカブ
チラール#6000−C(電気化学工業(株)製)が挙
げられる。
【0023】また、アルカリ水溶液可溶性樹脂として
は、ノボラック樹脂、ロジン樹脂、ロジン変性樹脂、及
びカルボキシル含有重合体などがあげられる。これらの
樹脂は、同時に有機溶剤にも可溶であるので好ましい。
上記ロジン変性樹脂とは、ロジン変性マレイン酸樹脂で
代表される樹脂で、通常、ロジンに酸やアルコールを反
応させて変性させたものである。具体的には、ハリマッ
クR−80、ハリマック145P(以上、播磨化成工業
(株)製)が挙げられる。
【0024】また、カルボキシル基含有重合体とは、重
合体鎖にカルボキシル基を含有するもので、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸などの単量体の重合体又
はそれらのアクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、スチレン等との共重合体を挙げることができる。具
体的には、SMA−1000、SMA−2000、SM
A−3000(以上、アルコ・ケミカル社製)、ジョン
クリル−67(ジョンソンポリマー社製)、CB−MH
P、CB−1、(以上、新中村化学工業(株)製)、H
OA−MPL(共栄社油脂(株)製)、ビスコート#2
100(大阪有機化学工業(株)製)が挙げられる。
【0025】さらに、ノボラック樹脂とは、アルカリ水
溶液に可溶なフェノール樹脂、クレゾール樹脂及びアル
キルフェノール樹脂をいう。具体的には、フェノールノ
ボラック樹脂には、BRG−556、BRG−557
(以上、昭和高分子社製)、レジン−X(三菱油化社
製)が挙げられる。クレゾール樹脂には、PSM−22
46、PSM−4402(以上、群栄化学社製)等が挙
げられる。また、アルキルフェノール樹脂には、MCM
−709、MCM−726(以上、昭和高分子社製)が
挙げられる。また、アルカリ水溶液または有機溶剤可溶
性樹脂の含有量は、第1のソルダーレジストインクに対
して10〜50重量%であることが好ましい。
【0026】感光性希釈剤は、樹脂を溶解すると共に光
重合するものであり、使用する樹脂に対応して公知の感
光性希釈剤が使用される。代表的には、エチレン性不飽
和二重結合を有するビニルモノマーであり、メトキシエ
チルアクリレート(又はメタクリレート)、エトキシエ
チルアクリレート(又はメタクリレート)、ブトキシエ
チルアクリレート(又はメタクリレート)、メトキシエ
トキシエチルアクリレート(又はメタクリレート)、ス
テアリルアクリレート(又はメタクリレート)、ラウリ
ルアクリレート(又はメタクリレート)、テトラヒドロ
フルフリルアクリレート(又はメタクリレート)、ベン
ジルアクリレート(又はメタクリレート)、フェノキシ
エチルアクリレート(又はメタクリレート)、2−ヒド
ロキシエチルアクリロイル(又はメタクリロイル)ホス
フェート、2−ヒドロキシエチルアクリレート(又はメ
タクリレート)、2−ヒドロキシプロピルアクリレート
(又はメタクリレート)、エチレングリコールジアクリ
レート(又はメタクリレート)、ジエチレングリコール
ジアクリレート(又はメタクリレート)、トリエチレン
グリコールジアクリレート(又はメタクリレート)、ポ
リエチレングリコールジアクリレート(又はメタクリレ
ート)、プロピレングリコールジアクリレート(又はメ
タクリレート)、ポリプロピレングリコールジアクリレ
ート(又はメタクリレート)、1,6−ヘキサンジオー
ルジアクリレート(又はメタクリレート)、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート(又はメタクリレー
ト)、2−エチルヘキシルアクリレート(又はメタクリ
レート)、1,3−ブチレングリコールジアクリレート
(又はメタクリレート)、1,4−ブチレングリコール
ジアクリレート(又はメタクリレート)、ネオペチルグ
リコールジアクリレート(又はメタクリレート)、ジプ
ロピレングリコールジアクリレート(又はメタクリレー
ト)、テトラメチロールメタントリアクリレート(又は
メタクリレート)、テトラメチロールメタンテトラアク
リレート(又はメタクリレート)、ヒドロキシピバリン
酸ネオペンチルグリコールジアクリレート(又はメタク
リレート)、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト(又はメタクリレート)、多塩基酸(又はその無水
物)のヒドロキシアルキルアクリレート(又はメタクリ
レート)半エステル化物等が挙げられる。これらの含有
量は、特に制限されないが、インクに対して10〜40
重量%の範囲が好ましい。
【0027】次に、本発明で用いる光重合開始剤として
は、ベンゾイン、ブチロイン、トルオイン、アセトイン
等のα−カルボニルアルコール類、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプ
ロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ピバ
ロインエチルエーテル、アニソインエチルエーテル等の
アシロインエーテル類、α−メチルベンゾイン、α−フ
ェニルベンゾイン等のα−側鎖アシロイン類、9,10
−アントラキノン、2−クロルアントラキノン、2−メ
チルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、1,
4−ナフトキノン、2,3−ベンゾアントラキノン等の
多環キノン類、ジアセチル、ジベンゾイル、ジフェニル
ケトン、フェニルグリオキサール、ペンタジオン−2,
3、1−フェニルブタンジオン−1,2、オクタジオン
−2,3、ジフェニルトリケトン等の置換ポリケトン化
合物類、ベンゾフェノン、α−ブロモアセトフェノン、
2−ヒドロキシン−2−メチルプロピオフェノン、4'
−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオ
フェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフ
ェノン、p-tert-ブチルトリクロロアセトフェノン、p
-tert-ブチルモノクロロアセトフェノン、2,2−ジエ
トキシアセトフェノン、4,4' −ビス−ジアルキルア
ミノベンゾフェノン類などの芳香族ケトン類などがあ
る。
【0028】また、第2のソルダーレジストインキは、
紫外線や電子線等の活性エネルギー線で硬化し、保護す
ることが必要な部分のソルダーレジスト皮膜を現像液か
ら保護し、かつ基板を永久に保護する強固な塗膜を形成
するものである。その組成は、活性エネルギー線硬化型
樹脂と共に、第1のソルダーレジストインキにおいて使
用されたものと同様の感光性稀釈剤および光重合開始剤
を主成分とするが、その他に、第1のソルダーレジスト
インキと同様に、充填剤、着色用顔料、消泡剤、チキソ
トロピー剤、レベリング剤或いは密着性付与剤等の添加
剤を必要に応じて添加してもよい。
【0029】上記活性エネルギー線硬化型樹脂として
は、公知の活性エネルギー線硬化型樹脂、例えば、ポリ
オールアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレ
タンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテ
アクリレート、メラミンアクリレート等のアクリルオリ
ゴマーや活性エネルギー線硬化性不飽和ポリエステルな
どの樹脂が挙げられる。また、短時間で硬化し、電気絶
縁性、耐熱性、硬さ、密着性や耐薬品性などが要求され
るソルダーレジスト用としては、特にエポキシアクリレ
ート、ウレタンアクリレートが好ましい。
【0030】また、第1のソルダーレジストインキと第
2のソルダーレジストインキとの、いずれか一方に酸化
剤を、他方には、還元剤を添加することが好ましい。第
1のソルダーレジストインキと第2のソルダーレジスト
インキとの、いずれか一方に酸化剤を、他方には、還元
剤を添加することによりソルダーレジスト皮膜層とパタ
ーン状レジスト皮膜との間に反応が起り、塗膜全体の耐
性が向上し、アンダーカットが防止される。
【0031】酸化剤としては、ケトンパーオキサイド、
パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアル
キルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオ
キシジカーボネート、パーオキシエステル等が挙げられ
るが、ジアシルパーオキサイドが望ましい。その使用量
は、組成物全量に対し0.1〜10重量%の範囲で設定
できる。しかし、添加効果、保存安定性や取り扱いの点
から、0.1〜5重量%の範囲で使用することが特に好
ましい。
【0032】還元剤としては、トリエチルアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン等のアミン
類、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン等のアニリン
類、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸銅、ナフテン酸マ
ンガン、オクテン酸錫等の有機金属塩類、チオ尿素、エ
チレンチオ尿素、チオール類が挙げられるが、ジメチル
アニリンが望ましく、その使用量は、組成物全量に対し
0.01〜20重量%の範囲で設定できる。しかし、添
加効果、銅箔の変色や電気絶縁特性の点から、0.1〜
5重量%の範囲で使用することが特に好ましい。これら
をソルダーレジスト皮膜層とソルダーレジストパターン
層に好ましくはそれぞれ片方ずつ添加する。
【0033】さらに、本発明で使用する有機溶剤は、具
体的には、例えば、1,1,1−トリクロルエタン、ト
リクロルエチレン、パークロルエチレン、メチレンクロ
ライド、四塩化炭素、クロロホルム、トリクロロトリフ
ルオロエタン、テトラクロロジフルオロエタン、トリク
ロロモノフルオロメタン、ジクロロフルオロエタン、ジ
クロロトリフルオロエタン、トリクロロトリフルオロエ
タン、n−ペンタン、n−ヘキサン、脂肪族石油ナフ
サ、ケロシン、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、メチル
セロソルブ、セロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソル
ブアセテート、カルビトール、ブチルカルビトール、カ
ルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテー
ト、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、芳香族石油ナフサ等であ
る。
【0034】また、アルカリ水溶液は、水酸化ナトリウ
ム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム
水溶液、ケイ酸ナトリウム水溶液、メタケイ酸ナトリウ
ム水溶液、水酸化カリウム水溶液、アンモニア水溶液、
メチルアミン水溶液、モノエチルアミン水溶液、イソプ
ロピルアミン水溶液、モノエタノールアミン水溶液、モ
ノイソプロパノールアミン水溶液、プロピルアミン水溶
液、ブチルアミン水溶液、ジエチルアミン水溶液、ジエ
タノールアミン水溶液、ジイソプロパノールアミン水溶
液、ジメチルアミン水溶液、ジブチルアミン水溶液、ト
リエチルアミン水溶液、トリエタノールアミン水溶液、
トリイソプロパノールアミン水溶液、トリメチルアミン
水溶液、トリブチルアミン水溶液等が使用できる。
【0035】また、本発明においては、第1および第2
のソルダーレジストインキに対して、充填剤を用いるこ
とが好ましい。充填剤を用いることにより、スクリーン
印刷特性が付与される。用いられる充填剤としては、一
般の樹脂充填剤として使用されている二酸化ケイ素、ケ
イ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、硫酸バリウムなどが使用できる。その使用量
は、アルカリ水溶液または有機溶剤可溶性樹脂および感
光性希釈剤の合計量に対し、3〜90重量%、望ましく
は10〜30重量%であり、かつその平均粒径は15μ
以下のものが好ましい。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、「部」は、特にことわりがない限り「重量
部」を意味する。また、本発明で使用するソルダーレジ
ストインキは、次の組成のものである。
【0037】 組成 1 スチレン−マレイン酸系樹脂 20部 (SMA−2000、アルコケミカル社製) 無水マレイン酸−2−ヒドロキシ 30部 エチルメタクリレート(半エステル) 感光希釈剤;ペンタエリスリトールトリアクリレート 7部 (ライトエステル PE−3A、共栄社油脂社製) 光重合開始剤(IRG−651、チバガイギー社製) 4部 タルク(LMP−100、富士タルク工業社製) 30部 シリコン消泡剤(KS−66、信越シリコーン社製) 1部
【0038】 組成 2 スチレン−マレイン酸系樹脂 25部 (SMA−2000、アルコケミカル社製) 無水マレイン酸−2−ヒドロキシ 35部 エチルメタクリレート(半エステル) 感光希釈剤;ペンタエリスリトールトリアクリレート 5部 (ライトエステルPE−3A、共栄社油脂社製) 光重合開始剤(IRG−651、チバガイギー社製) 4部 タルク(LMP−100、富士タルク工業社製) 30部 シリコン消泡剤(KS−66、信越シリコーン社製) 1部 トリエチルアミン 2部
【0039】 組成 3 フェノール系樹脂 25部 (レジン−X、三菱油化社製) 無水マレイン酸−2−ヒドロキシ 30部 エチルメタクリレート(半エステル) 感光希釈剤;2−HEMA(2−ヒドロキシ 10部 エチルメタアクリレート) 光重合開始剤(IRG−651、チバガイギー社製) 4部 タルク(LMP−100、富士タルク工業社製) 30部 シリコン消泡剤(KS−66、信越シリコーン社製) 1部 過酸化ベンゾイル 2部
【0040】 組成 4 ノボラック型エポキシアクリレート 20部 (SP−4010、昭和高分子(株)社製) TMPTA(トリメチロールプロパントリアクリレート) 30部 感光希釈剤;2−HEMA 15部 光重合開始剤(IRG−651、チバガイギー社製) 2部 タルク(LMP−100、富士タルク工業社製) 25部 着色顔料;シアニングリーン 0.7部
【0041】 組成 5 ノボラック型エポキシアクリレート 20部 (SP−4010、昭和高分子(株)社製) TMPTA 30部 感光希釈剤;2−HEMA 10部 光重合開始剤(IRG−651、チバガイギー社製) 2部 タルク(LMP−100、富士タルク工業社製) 25部 着色顔料;シアニングリーン 0.7部 ジメチルアニリン 2部
【0042】 組成 6 ノボラック型エポキシアクリレート 25部 (SP−4010、昭和高分子(株)社製) ライトエステル(PE−3A、共栄社油脂社製) 25部 感光希釈剤;2−HEMA 10部 光重合開始剤(IRG−651、チバガイギー社製) 2部 タルク(LMP−100、富士タルク工業社製) 25部 着色顔料;シアニングリーン 0.7部 過酸化ベンゾイル 2部
【0043】実施例1 エッチング処理により銅箔パターンを形成したプリント
基板(紙フェノール基材、銅箔35μm、板厚1.6m
m)の表面に、組成1で示される第1のソルダーレジス
トインキを、180メッシュテトロン版(バイアス)で
全面印刷し、コンベア式紫外線硬化炉HMW−713型
(オーク製作所社製)により、光量600mJ/cmで
予備硬化し、ソルダーレジスト皮膜形成した。次に、組
成4で示される第2のソルダーレジストインキを、22
5メッシュテトロン版(バイアス)でパターン印刷し、
コンベア式紫外線硬化炉により、光量500mJ/cm
2 で硬化した。このこのようにしてソルダーレジスト皮
膜上にパターン状レジスト皮膜が形成されたプリント基
板を、3重量%NaOH溶液(30℃)に3分浸漬し
て、パターン状レジストが存在しない部分のソルダーレ
ジスト皮膜を現像除去した。次いで、コンベア式紫外線
硬化炉により、光量1000mJ/cm2 で露光した。
【0044】実施例2 エッチング処理により、銅箔パターンを形成したプリン
ト基板(紙フェノール基材、銅箔35μm、板厚1.6
mm)の表面に、組成1で示される第1のソルダーレジ
ストインキを、180メッシュテトロン版(バイアス)
で全面印刷し、実施例1と同様にして、光量600mJ
/cm2 で予備硬化し、ソルダーレジスト皮膜を形成し
た。次に、組成5で示される第2のソルダーレジストイ
ンキを、225メッシュテトロン版(バイアス)でパタ
ーン印刷し、光量500mJ/cm2 で硬化した。この
ようにして、ソルダーレジスト皮膜上にパターン状レジ
スト皮膜が形成されたプリント基板を、3重量%NaO
H溶液(30℃)に3分浸漬して、パターン状レジスト
皮膜が存在しない部分のソルダーレジスト皮膜を現像除
去した。次いで、光量1000mJ/cm2で露光し
た。
【0045】実施例3 エッチング処理により、銅箔パターンを形成したプリン
ト基板(紙フェノール基材、銅箔35μm、板厚1.6
mm)の表面に、組成1で示される第1のソルダーレジ
ストインキを、180メッシュテトロン版(バイアス)
で全面印刷し、実施例1と同様にして、光量600mJ
/cm2 で硬化し、ソルダーレジスト皮膜を形成した。
次に、組成6で示される第2のソルダーレジストインキ
を、225メッシュテトロン版(バイアス)でパターン
印刷し、光量500mJ/cm2 で硬化した。ソルダー
レジストパターンが形成されたプリント基板を、3重量
%NaOH溶液(30℃)に3分浸漬して、ソルダーレ
ジストパターン未塗布部分から露出したソルダーレジス
ト皮膜を現像除去した。次いで、光量1000mJ/c
2 で露光した。
【0046】実施例4 エッチング処理により、銅箔パターンを形成したプリン
ト基板(紙フェノール基材、銅箔35μm、板厚1.6
mm)の表面に、組成2で示される第1のソルダーレジ
ストインキを、180メッシュテトロン版(バイアス)
で全面印刷し、実施例1と同様にして、光量600mJ
/cm2 で予備硬化し、ソルダーレジスト皮膜を形成し
た。次に、組成4で示される第2のソルダーレジストイ
ンキを、225メッシュテトロン版(バイアス)でパタ
ーン印刷し光量500mJ/cm2 で硬化した。このよ
うにして、ソルダーレジスト皮膜上にパターン状レジス
トが形成されたプリント基板を、3重量%NaOH溶液
(30℃)に3分浸漬して、パターン状レジスト皮膜が
存在しない部分のソルダーレジスト皮膜を現像除去し
た。次いで、光量1000mJ/cm2 で露光した。
【0047】実施例5 エッチング処理により、銅箔パターンを形成したプリン
ト基板(紙フェノール基材、銅箔35μm、板厚1.6
mm)の表面に、組成2で示される第1のソルダーレジ
ストインキを、180メッシュテトロン版(バイアス)
で全面印刷し、実施例1と同様にして、光量600mJ
/cm2 で予備硬化し、ソルダーレジスト皮膜を形成し
た。次に、組成6で示される第2のソルダーレジストイ
ンキを、225メッシュテトロン版(バイアス)でパタ
ーン印刷し、光量500mJ/cm2 で硬化した。この
ソルダーレジストパターンが形成されたプリント基板
を、3重量%NaOH溶液(30℃)に3分浸漬して、
パターン状レジスト皮膜が存在しない部分のソルダーレ
ジスト皮膜を現像除去した。次いで、光量1000mJ
/cm2 で露光した。
【0048】実施例6 エッチング処理により、銅箔パターンを形成したプリン
ト基板(紙フェノール基材、銅箔35μm、板厚1.6
mm)の表面に、組成3で示される第1のソルダーレジ
ストインキを、180メッシュテトロン版(バイアス)
で全面印刷し、実施例1と同様にして、光量600mJ
/cm2 で予備硬化し、ソルダーレジスト皮膜を形成し
た。次に、組成4で示される第2のソルダーレジストイ
ンキを、225メッシュテトロン版(バイアス)でパタ
ーン印刷し、光量500mJ/cm2 で硬化した。この
ようにして、ソルダーレジスト皮膜上にパターン状レジ
ストが形成されたプリント基板を、3重量%NaOH溶
液(30℃)に3分浸漬して、パターン状レジスト皮膜
が存在しない部分のソルダーレジスト皮膜を現像除去し
た。次いで、光量1000mJ/cm2 で露光した。
【0049】実施例7 エッチング処理により、銅箔パターンを形成したプリン
ト基板(紙フェノール基材、銅箔35μm、板厚1.6
mm)の表面に、組成3で示される第1のソルダーレジ
ストインキを、180メッシュテトロン版(バイアス)
で全面印刷し、実施例1と同様にして、光量600mJ
/cm2 で予備硬化し、ソルダーレジスト皮膜を形成し
た。次に、組成5で示される第2のソルダーレジストイ
ンキを、225メッシュテトロン版(バイアス)でパタ
ーン印刷し、光量500mJ/cm2 で硬化した。この
ようにして、ソルダーレジスト皮膜上にパターン状レジ
ストが形成されたプリント基板を、3重量%NaOH溶
液(30℃)に3分浸漬して、パターン状レジスト皮膜
が存在しない部分のソルダーレジスト皮膜を現像除去し
た。次いで、光量1000mJ/cm2 で露光した。
【0050】実施例8 エッチング処理により、銅箔パターンを形成したプリン
ト基板(紙フェノール基材、銅箔35μm、板厚1.6
mm)の表面に、希釈した組成3で示される第1のソル
ダーレジストインキを、スプレーで全面塗布し、実施例
1と同様にして、光量600mJ/cm2 で予備硬化
し、ソルダーレジスト皮膜を形成した。次に、組成5で
示される第2のソルダーレジストインキを、225メッ
シュテトロン版(バイアス)でパターン印刷し、光量5
00mJ/cm2で硬化した。このようにして、ソルダ
ーレジスト皮膜上にパターン状レジストが形成されたプ
リント基板を、3重量%NaOH溶液(30℃)に3分
浸漬して、パターン状レジスト皮膜が存在しない部分の
ソルダーレジスト皮膜を現像除去した。次いで、光量1
000mJ/cm2 で露光した。
【0051】実施例9 エッチング処理により、銅箔パターンを形成したプリン
ト基板(紙フェノール基材、銅箔35μm、板厚1.6
mm)の表面に、希釈した組成3で示される第1のソル
ダーレジストインキを、カーテンコーターで全面塗布
し、実施例1と同様にして、光量600mJ/cm2
予備硬化し、ソルダーレジスト皮膜を形成した。次に、
組成5で示される第2のソルダーレジストインキを、2
25メッシュテトロン版(バイアス)でパターン印刷
し、光量500mJ/cm2 で硬化した。このようにし
て、ソルダーレジスト皮膜上にパターン状レジストが形
成されたプリント基板を、3重量%NaOH溶液(30
℃)に3分浸漬して、パターン状レジスト皮膜が存在し
ない部分のソルダーレジスト皮膜を現像除去した。次い
で、光量1000mJ/cm2 で露光した。
【0052】比較例1 エッチング処理により、銅箔パターンを形成したプリン
ト基板(紙フェノール基材、銅箔35μm、板厚1.6
mm)の表面に、UVR 150G(太陽インキ製造株
式会社製)を、225メッシュテトロン版(バイアス)
でパターン印刷し、1100mJ/cm2 で硬化した。
さらに、UVR 150Gを、225メッシュテトロン
版(バイアス)でパターン印刷し、コンベア式紫外線硬
化炉により光量1100mJ/cm2 で硬化した(図2
参照)。
【0053】比較例2 エッチング処理により、銅箔パターンを形成したプリン
ト基板(紙フェノール基材、銅箔35μm、板厚1.6
mm)の表面に、PSR−4000(太陽インキ製造株
式会社製)を、100メッシュテトロン版(バイアス)
で全面印刷し、80℃、30分仮乾燥後、露光機(HM
W−680GW、オーク製作所社製)により光量400
mJ/cm2 で露光し、現像し、さらに140℃、60
分で硬化した(図3参照)。
【0054】上記実施例1〜9及び比較例1〜2につい
て、第1のソルダーレジストインキの指触硬化性、第2
のソルダーレジストインキの印刷性、第2のソルダーレ
ジストインキを、塗布後の第1のソルダーレジストイン
キの現像性、アンダーカット、解像性、エッジ埋め込み
性及び生産性に対する評価を、行った。その評価結果
を、表1に示す。評価基準は、次の通りである。◎は非
常に優れるもの、○は良好なもの、△はやや劣るもの、
×は劣るものを意味する。
【0055】なお、生産性に対する評価法および評価基
準は、次によった。生産性の評価は、基板に対するソル
ダーレジスト形成時間の長短により行った。比較例1と
同程度の場合を◎、実施例7と同程度の場合を○、比較
例2と同程度の場合を×とした。ソルダーレジストの形
成時間(2層印刷)は、次の条件の下に測定されたもの
である。 使用した基板 :500mm×500mmの片面基板。 基板の枚数 :各例とも12枚。 印刷速度 :紫外線:12枚/分、液状:6枚/
分。 使用した硬化炉:有効長4mの紫外線硬化炉。 硬化時間 :4m/分。 露光時間 :1枚/分。 比較例1 L1 印刷、硬化、L1'印刷、硬化(図2参照)。 1分 1分 1分 1分 計 4分 比較例2 印刷、乾燥、ネガ合わせ、露光、現像、硬化(図3参照)。 2分 30分 2分 12分 2分 50分 計98分 実施例7 L1 印刷、硬化、L2 印刷、硬化、現像、研磨、硬化。 1分 1分 1分 1分 3分 2分 1分 計10分 注;L1 およびL1'は第1のソルダーレジストインキを
示し、L2 は、第2のソルダーレジストインキを示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】上記表1の結果からも明らかのように、
本発明によれば、エッジの埋め込み及びソルダーレジス
ト皮膜のアンダーカットも無く、液状フォトソルダーレ
ジストと同等の解像性を有する高密度プリント配線板
を、スクリーン印刷法とほぼ同等の生産性で製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例7に示す本発明のソルダーレジストによ
る、ソルダーレジストパターンの形成過程を示す説明図
である。
【図2】比較例1に示した従来法のスクリーン印刷法に
よる、ソルダーレジストパターンの形成過程を示す説明
図である。
【図3】比較例2に示した従来法の液状フォトソルダー
レジスト法による、ソルダーレジストパターンの形成過
程を示す説明図である。
【符号の説明】
1.基板 2.導体回路 3.ソルダーレジスト皮膜 4.ソルダーレジストパターン 5.紫外線硬化型ソルダーレジストインキ 6.液状フォトソルダーレジスト 7.ネガフィルム 8.アンダーカット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/027 7/028 7/038 505 7/40 501 7124−2H H01L 21/027

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)、導体回路が形成されたプリント
    配線板の全面に、第1のソルダーレジストインキを塗
    布、乾燥し、アルカリ水溶液または有機溶剤に可溶性の
    ソルダーレジスト皮膜を形成する工程、(2)、前記プ
    リント配線板のソルダーレジスト皮膜を活性エネルギー
    線により予備硬化する工程、(3)、この予備硬化され
    たレジスト皮膜の上に、第2のソルダーレジストインキ
    でパターン印刷する工程、(4)、第2のソルダーレジ
    ストインキでパターン印刷されたパターン状レジスト皮
    膜を活性エネルギー線で硬化することにより前記ソルダ
    ーレジスト皮膜を保護する工程、(5)、ソルダーレジ
    スト皮膜をアルカリ水溶液または有機溶剤で現像処理
    し、レジストパターンを形成する工程および(6)、前
    記予備硬化されたソルダーレジスト皮膜及びパターン状
    レジスト皮膜を後硬化する工程からなることを特徴とす
    るソルダーレジストパターンが形成されたプリント配線
    板の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1のソルダーレジストインキと第2の
    ソルダーレジストインキとのいずれか一方に還元剤が、
    他方に酸化剤が含まれることを特徴とする請求項1記載
    のプリント配線板の製造方法。
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