JPH05154026A - 電気寝具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の布団乾燥機のように使用時に送風マッ
トを敷き込む手間を省くとともに、均一な乾燥ができ、
洗濯が必要になる目づまりが起こらず、使用時に寝具な
どのずれの生じない耐久性に優れ、使い勝手の良い、快
適な電気寝具を提供する。 【構成】 上面に多数の通気孔１９を有する送風袋９
を、ダクト８及び温風連通口１５を介して連通させ、前
記送風袋９の下面にベッドマットレス１０を包み込むよ
うに箱状に縫製してなる送風袋取付カバー１１を接合し
一体とする。さらに、前記送風袋９は上生地１２に設け
られた前記通気孔１９の単位面積当たりの開口率が大き
い密部と前記開口率が小さい粗部とを設け、前記上生地
１２と前記下生地１３とのふくらみを規制する綴じ部２
０を前記粗部に設けるとともに、前記ダクト８と連通す
る温風流入口１５を前記粗部に設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はベッド等の寝具に利用す
るもので、ベッド上の掛け布団等の寝具の乾燥を行うこ
とができる電気寝具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の乾燥装置としては、図４
及び図５に示すような構造になっていた。

【０００３】すなわち、敷き布団１と掛け布団２の間に
使用者自身が布製の送風マット３を挟み込み、前記送風
マット３の端部に設けられた送風孔４と通風路５を連通
し、さらに電気ヒータを有する温風発生装置６を通風路
５を介して連通することにより、前記送風マット３に温
風を送り、布目を通じて寝床内に温風を吹き出すことに
より前記敷き布団１と前記掛け布団２の乾燥を行うよう
になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造のものでは、使用時にいちいち前記送風マット３を寝
具中央に挿入ししわを伸ばし、前記通風路５及び温風発
生装置６をセットするという煩雑な操作が必要であっ
た。

【０００５】また、ベッドで使用する場合、ベッドメー
キングを行うことにより温風が前記送風マット３の端部
まで届かないという問題があった。

【０００６】さらに、前記送風マット３が布目の通気性
を利用して送風を行うという構造であるため、送風マッ
ト３が目づまりが発生しかなり煩繁に前記送風マット３
を洗濯しなければならないという問題もあった。

【０００７】そこで、本発明は送風マットを使用時にい
ちいち敷き込む手間を要らず、送風袋をベッドマットレ
スに強固に取り付けることができ、かつ、目づまりをお
こすことがなく寝具全体を均一に乾燥させることができ
る使い勝手の良い乾燥機能付き電気寝具の提供を目的と
している。

【０００８】

【課題を解決するための手段】そして上記目的を達成す
るために本発明は、送風機とヒータを内蔵した温風ユニ
ットと、前記温風ユニットからの送風を受け表面に設け
られた複数の通気孔より温風を吹き出す送風袋と、前記
温風ユニットと前記送風袋に設けられた温風流入口とを
連通させるダクトと、前記送風袋を敷き寝具に取り付け
る送風袋取付手段とから構成してなるものである。ま
た、より均一な寝具乾燥を実現させるために、前記送風
袋は前記通気孔の単位面積当たりの開口率が大きい密度
と前記開口率が小さい粗部とを有し、前記送風袋の上生
地と下生地とをふくらみを規制する規制部を前記粗部に
設けるとともに、前記温風流入口を前記粗部に設けてな
るものである。

【０００９】

【作用】本発明の電気寝具は上記構成により、温風ユニ
ットと連通した送風袋内部に温風が流入し表面の通気孔
から均一に温風を上面へ吹き出す為、上に掛かっている
掛け布団等の寝具を使用状態のまま乾燥させることがで
きる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。

【００１１】図３において、７はヒータと送風機を内蔵
した温風ユニットであり、ダクト８を介して送風袋９と
温風が連通するように構成されている。この送風袋９の
下面にはベッドマットレス１０を包み込み前記送風袋９
を前記ベッドマットレス１０に強固に取り付ける送風袋
取付カバー１１が縫製されて一体に構成されている。

【００１２】図２は同実施例における一部断面の側面図
である。前記送風袋９は上生地１２と下生地１３とをそ
の外周部にて縁布１４により袋縫製されており、温風流
入口１５と前記ダクト８が接合され前記温風ユニット７
と連通している。また、前記下生地１３にはその外周部
より内側にて前記送風袋取付カバー１１が縫製され一体
に接合されており、前記送風袋取付カバー１１が前記ベ
ッドマットレス１０を包み込むように箱状縫製され、そ
の下端にはゴムひも１６が全周にわたり縫い付けられて
いる。これにより、前記ベッドマットレス１０への強固
な取り付けができる構造となっている。なお、１７はベ
ッド本体、１８はヘッドボードである。

【００１３】図１は本発明の一実施例における上面図で
あり、前記上生地１２には直径３mmの通気孔１９が１４
４個設けられ、前記温風流入口１５から遠い両端部は開
口密度２.0個／１００cm² ，中央部は開口密度１.0個／
１００cm² で分布しており、それぞれ粗部と密部を構成
している。また、前記粗部には前記上生地１２と前記下
生地１３を円形に縫製した綴じ部２０が設けられ前記送
風袋９のふくらみを規制している。なお、図中の二点鎖
線は前記下生地１３と前記送風袋取付カバー１１との接
合縫製ラインである。

【００１４】この構造により、前記温風ユニット７から
出た温風は前記ダクト８を通り、前記送風袋９の内部に
吹き出される。袋内の圧力が高まるにつれて前記送風袋
９がふくらみ足元及び胸元の両端部まで温風の通路が確
保でき、前記通気孔１９から均一に温風が吹き出され
る。標準のベッドパッド、シーツ及び掛け布団を掛けた
ときの動作静圧は約１５mmAqであり、前記ベッドマット
レス１０の側面に取り付け可能な薄型コンパクトタイプ
のファンでも均一な布団乾燥ができた。これは、温風流
入口１５からの距離に応じて前記通気孔１９の分布密度
が異なり、かつ、その粗部に風路を規制する前記綴じ部
２０をもうけたため、前記送風袋９の内圧が開口率の小
さい粗部で大きくなり送風量が均一になることによる。
そして、綴じ部２０の取付が強固になるほど、この効果
は大きい。また、布の通気性を利用する従来の方法とは
異なり、直径３mmの前記通気孔１９を設けたため目づま
りが生じない。さらに、綴じ部２０を円形縫製としたた
め、動荷重等の衝撃により縫い目が破れることもない。

【００１５】

【発明の効果】本発明は、送風機とヒータを内蔵した温
風ユニットと、前記温風ユニットからの送風を受け上面
に温風を吹き出す送風袋と、前記温風ユニットと前記送
風袋に設けられた温風流入口とを連通させるダクトと、
前記送風袋をベッドマットレス等の敷き寝具に取り付け
る送風袋取付手段とを備え、前記送風袋は上生地と下生
地の外周部を接合し、前記上生地に設けられた複数の通
気孔の単位面積当たりの開口率が大きい密部と前記開口
率が小さい粗部とを有し、前記上生地と前記下生地とを
接合しふくらみを規制する綴じ部を前記粗部に設けると
ともに、前記温風流入口を前記粗部に設けたことにより
以下の効果を得るものである。 （１）ベッドマットレス等の敷き寝具に送風袋を強固に
取り付けることができ就寝、乾燥を繰り返しても寝具の
ずれがなく連続使用できる。しかも、均一な送風乾燥が
できる。 （２）通気孔を設けたため送風袋の目づまりがなく送風
袋を洗濯等する必要がないため、使い勝手が良く、設置
したまま連続して使用できる。 （３）規制部が送風袋のふくらみを適度に抑えるので、
上に掛けられているベッドパッド、シーツ、掛け布団等
の乾燥動作後のずれを防止することができ、使い勝手が
良くなる。 （４）規制部を有することにより、就寝時における上生
地と下生地のずれが小さく、寝心地が良く、耐久性も良
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における電気寝具の上面図

【図２】同実施例の運転動作時における一部断面の側面
図

【図３】同実施例における電気寝具の外観斜視図

【図４】従来の寝具乾燥機の使用状態の図

【図５】同側面断面図

【符号の説明】

７ 温風ユニット ８ ダクト ９ 送風袋 １０ ベットマットレス １１ 送風袋取付カバー １２ 上生地 １３ 下生地 １５ 温風流入口 １９ 通気孔 ２０ 綴じ部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】送風機とヒータを内蔵した温風ユニット
   と、前記温風ユニットからの送風を受け上面に温風を吹
   き出す送風袋と、前記温風ユニットと前記送風袋に設け
   られた温風流入口とを連通させるダクトと、前記送風袋
   を敷き寝具に取り付ける送風袋取付手段とを備え、前記
   送風袋は上生地と下生地の外周部を接合し、前記上生地
   に通気孔を単位面積当たりの開口率が大きい密部と前記
   開口率が小さい粗部になるように設け、前記上生地と前
   記下生地とのふくらみを規制する規制部を前記粗部に設
   けるとともに、前記温風流入口を前記粗部に設けてなる
   電気寝具。