JPH0514690U - 車両用シヨツクアブソーバーのバンプクツシヨンとダストカバーの嵌合構造 - Google Patents

車両用シヨツクアブソーバーのバンプクツシヨンとダストカバーの嵌合構造

Info

Publication number
JPH0514690U
JPH0514690U JP7098791U JP7098791U JPH0514690U JP H0514690 U JPH0514690 U JP H0514690U JP 7098791 U JP7098791 U JP 7098791U JP 7098791 U JP7098791 U JP 7098791U JP H0514690 U JPH0514690 U JP H0514690U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust cover
bump cushion
fitting
bump
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7098791U
Other languages
English (en)
Inventor
雅春 中村
Original Assignee
株式会社イノアツクコーポレーシヨン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イノアツクコーポレーシヨン filed Critical 株式会社イノアツクコーポレーシヨン
Priority to JP7098791U priority Critical patent/JPH0514690U/ja
Publication of JPH0514690U publication Critical patent/JPH0514690U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用ショックアブソーバーのバンプクッシ
ョンとダストカバーの嵌合が容易で、しかもその嵌合が
外れにくい嵌合構造を提供する。 【構成】 ショックアブソーバーのピストンロッド端部
に装着されるバンプクッション32と、そのバンプクッ
ション32およびピストンロッドを包囲するダストカバ
ー40とが、両者の一端部側面で嵌合する構造におい
て、バンプクッション端部の側部外面38とそれに隣接
するバンプクッション端面36との間の角度a、及びそ
れに対応するダストカバー端部の側部内面44とそれに
隣接するダストカバー端面42との間の角度bを各々鋭
角にして、バンプクッション側の角度aをダストカバー
側の角度bに比べて同じか20度以下の範囲で大とし、
かつ嵌合部45へ続くダストカバーの側部内面46を嵌
合部の側部内面44に対して外方へ「く」の字形に屈曲
させてダストカバー40の内径を拡大させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用ショックアブソーバーのバンプクッションとダストカバーの 嵌合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両には路面の凹凸等によって引き起こされる衝撃を減衰緩和して走行 安定性を向上させるためにショックアブソーバーを主とする緩衝装置が用いられ ている。その緩衝装置は、図4に示すように、アッパースプリングシート10と ショックアブソーバー12のピストンロッド14一端とが車体(図示せず)に固 定されて、そのピストンロッド14の端部外周に、筒状の弾性体からなるバンプ クッション(バウンドバンパーとも称される。)18とそのバンプクッション1 8の外周を包囲して下方に垂下する中空筒状の弾性体からなるダストカバー20 とが各々嵌められ、前記アッパースプリングシート10の縁部下面にコイルスプ リング21の上端が支持された構造からなる。
【0003】 ここにバンプクッション18は、悪路等によりショックアブソーバーのシリン ダ22上端がアッパースプリングシート10を介して直接車体に衝突するのを防 止し、それによって衝撃を減衰緩和させるためのものであり、一方ダストカバー 20は、バンプクッション18およびショックアブソーバーのピストンロッド1 4を包囲して、外部から塵が侵入するのを防ぐためのものである。
【0004】 従来そのバンプクッション18とダストカバー20は、バンプクッション18 の端部側面に形成された凹部24とダストカバー20の端部側面に形成された凸 部26との嵌合により、互いに固定されるようになっている。
【0005】 しかし、従来のバンプクッションとダストカバーの嵌合構造にあっては、図5 に示すように嵌合時にダストカバー20の凸部26下端がバンプクッション18 の端面27縁部に当り、嵌合が円滑にできないことがあった。また、成形条件の ばらつきあるいは成形後の収縮により、バンプクッション18またはダストカバ ー20の寸法に狂いを生じて、前記の嵌合ができなくなったり、嵌合できても外 れ易くなったり、あるいはがたつくことがあった。さらにバンプクッション18 とダストカバー20をピストンロッドに組み付ける際に、作業性の点からあらか じめバンプクッション18とダストカバー20とを嵌合させておいても、実際の 組み付け時に嵌合が外れて作業がしずらくなることがあった。
【0006】 また、通常ピストンロッド14端部へのバンプクッション18とダストカバー 20の固定は、ピストンロッド14が挿通されるバンプクッション18およびダ ストカバー20のロッド挿通穴28,30の内径を、ピストンロッド14の外径 よりも所定量小にしておいて、そのロッド挿通穴28,30の内面をピストンロ ッド14外面に圧着することにより行われる。そのため、前記のようにバンプク ッション18とダストカバー20との嵌合が最初から外れ易いと、路面の凹凸等 によるバンプクッションの圧縮、復元の繰り返しによってますます嵌合が外れ易 くなって、嵌合の外れたバンプクッションがシリンダーとピストンロッド端部間 を移動し易くなる。その結果、衝撃を減衰緩和するという機能が損なわれること があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、前記の点に鑑み、バンプクッションとダストカバーの嵌合が 容易で、しかもその嵌合が外れにくいバンプクッションとダストカバーの嵌合構 造を提供せんとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本考案は、車両用ショックアブソーバーのピスト ンロッドの端部外周に装着される筒状弾性体からなるバンプクッションと、その バンプクッションおよびピストンロッドを包囲する中空筒状弾性体からなるダス トカバーとが、両者の一端部側面で嵌合する構造において、嵌合部となるバンプ クッション端部の側部外面とその側部外面に隣接するバンプクッション端面との 間の角度、およびそれに対応するダストカバー端部の側部内面とその側部内面に 隣接するダストカバー端面との間の角度をそれぞれを鋭角にするとともに、その 部分のバンプクッション側の角度をダストカバー側の角度に比べて同じか20度 以下の範囲で大とし、かつその嵌合部へ続くダストカバーの側部内面を嵌合部の 側部内面に対して外方へ「く」の字形に屈曲させてダストカバーの内径を拡大さ せたのである。
【0009】
【作用】
バンプクッションは、ダストカバーの一端開口部からダストカバー内に挿入さ れ、他端の嵌合部に押し込まれて端部の側面同志が嵌合する。その際、嵌合部へ 続くダストカバーの側部内面が嵌合部の側部内面に対して「く」の字形に外方へ 屈曲して内径が広がっているため、バンプクッションの端部を押し込み易くなる 。
【0010】 しかもバンプクッションおよびダストカバーは、嵌合部となる端部の側部外面 および端部の側部内面とそれに隣接する端面との間の角度がそれぞれ鋭角とされ ているため、その側部内面および側部外面がそれぞれ他端に向けてすぼんだ形状 からなる。したがって、バンプクッションの端部外径が設計値より多少大になっ てダストカバー端部の側面が外方に開くことがあっても、嵌合部のダストカバー 側面はまだすぼんだ状態にあり、バンプクッションとの嵌合が外れることがない 。またバンプクッションの端部外径が設計値より多少小になっても、嵌合部とな るダストカバーの端部側面が前記のように他端に向けてすぼんだ形状になってい るため、バンプクッションとダストカバーの嵌合が殆ど外れることがない。なお 、前記鋭角の角度は、嵌合を容易とし、確実な嵌合作用を得るため60〜87度 にするのが好ましい。
【0011】 さらに、前記の鋭角の角度を、バンプクッション側でダストカバー側よりも2 0度以下の範囲で大となるようにしておけば、嵌合時にダストカバーの端部側面 がバンプクッションの端部側面に圧着し、バンプクッションとダストカバーのが たつきを少なくすことができる。
【0012】
【実施例】
以下本考案の実施例について、図面を用いて説明する。図1は本考案によるバ ンプクッションとダストカバーの嵌合構造の一実施例を示す車両用緩衝装置の概 略断面図、図2はそのバンプクッションとダストカバーの断面図である。なお、 前記従来例と同じ部品については、前記と同一番号を用いて示す。
【0013】 バンプクッション32は、ゴム、ウレタンエラストマー等の弾性体からなる筒 状のもので、内部に長手方向に貫通したロッド挿通穴34を有し、かつ一端面3 6と端部の側部外面38間の角度aが70度の鋭角になっている。鋭角になった 端部の側部外面38は、ダストカバー40との嵌合部39を構成する。またロッ ド挿通穴34の径は、ショックアブソーバーのピストンロッド14の外径より僅 かに小さくなっている。
【0014】 一方ダストカバー40は、ゴム等の弾性体からなる一端の開口した中空筒状の もので、ロッド挿通穴41の空いた端面42と端部の側部内面44間の角度bが 、バンプクッション32における角度aと同じ70度の鋭角からなる。その鋭角 になった端部の側部内面44は、前記バンプクッション32との嵌合部45を構 成する。またダストカバー40の側面は、嵌合部45へ続く側部内面46が、嵌 合部45の側部内面44に対して一旦外方へ「く」の字形に屈曲してダストカバ ーの内径が広がり、それから再び長手方向にほぼ平行になって開口端近くまで蛇 腹状になっている。なお、ダストカバー40の嵌合部45の内径は、バンプクッ ション32の嵌合部39の外径とほぼ等しくなっている。
【0015】 このようにしてなるバンプクッション32とダストカバー40は、次のように 嵌合されて、ショックアブソーバーのピストンロッドに装着される。まずバンプ クッション32が、その端部の嵌合部39をダストカバー40端部の嵌合部45 に向けて、ダストカバー40一端の開口端からダストカバー40内に挿入される 。そして、そのバンプクッション32の端部がダストカバー40の端部に至るま で押し込まれ、バンプクッションの嵌合部39とダストカバーの嵌合部45との 合致によりバンプクッション32とダストカバー40の嵌合がなされる。その際 、ダストカバー40の嵌合部45へ続く側部内面46が、嵌合部45の側部内面 44に対して外方へ「く」の字形に屈曲して広がっているため、その側部内面4 6に沿ってバンプクッション32の端部が、ダストカバー40の嵌合部45まで 容易に押し込まれる。
【0016】 そして互いに嵌合したバンプクッション32とダストカバー40は、そのロッ ド挿通穴34,41にショックアブソーバーのピストンロッド14がやや強引に 挿通されて、ピストンロッド14の端部に装着される。
【0017】 図3は本考案の他の実施例にかかる嵌合構造を構成するバンプクッションとダ ストカバーの断面図である。この実施例は、バンプクッション46の嵌合部48 となる端部の側部外面50とそれに隣接する端面52との間の角度cが82度、 一方ダストカバー54の嵌合部56となる端部の側部内面58とそれに隣接する 端面60間の角度dが70度からなる例である。この実施例は、嵌合部における バンプクッション側の鋭角の角度cが、ダストカバー側の鋭角の角度dよりも1 2度大になっており、嵌合部でダストカバーの側面がより確実にバンプクッショ ンの側面に圧着するため、がたつきが少ない確実な嵌合になる。
【0018】 なお、前記における鋭角の角度は、バンプクッションおよびダストカバーの材 質、形状等によって定められるものであり、実施例の値に限られるものではない 。
【0019】
【考案の効果】
本考案のバンプクッションとダストカバーの嵌合構造は前記の構成からなるた め、バンプクッションとダストカバーの嵌合が容易であり、しかも一旦嵌合する と外れにくい効果がある。また、成形条件のばらつき、成形後の収縮等によりバ ンプクッションおよびダストカバーに寸法の狂いが生じても嵌合不能になること がなく、さらにがたつきも少ない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかるバンプクッションと
ダストカバーの嵌合構造を示す車両用緩衝装置の概略断
面図である。
【図2】本考案の一実施例に用いるバンプクッションと
ダストカバーの断面図である。
【図3】本考案の他の実施例に用いるバンプクッション
とダストーの断面図である。
【図4】従来のバンプクッションとダストカバーの嵌合
構造を示す車両用緩衝装置の概略断面図である。
【図5】従来の嵌合時を示すバンプクッションとダスト
カバーの断面図。
【符号の説明】
10 アッパースプリングシート 12 ショックアブソーバー 14 ショックアブソーバーのピストンロッド 32 バンプクッション 36 バンプクッションの端面 38 バンプクッション端部の側部外面 39 バンプクッションの嵌合部 40 ダストカバー 42 ダストカバーの端面 44 ダストカバー端部の側部内面 45 ダストカバーの嵌合部 46 ダストカバーの嵌合部に続く側部内面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用ショックアブソーバーのピストン
    ロッドの外周に装着される筒状弾性体からなるバンプク
    ッションと、そのバンプクッションおよびピストンロッ
    ドを包囲する一端の開口した中空筒状弾性体からなるダ
    ストカバーとが、両者の一端部の側面で嵌合する構造に
    おいて、嵌合部となるバンプクッション端部の側部外面
    とその側部外面に隣接するバンプクッション端面間の角
    度、およびそれに対応するダストカバー端部の側部内面
    とその側部内面に隣接する端面間の角度をそれぞれ鋭角
    にするとともに、その部分のバンプクッション側の角度
    をダストカバー側の角度に比べて同じか20度以下の範
    囲で大とし、かつその嵌合部へ続くダストカバーの側部
    内面を嵌合部の側部内面に対して外方へ「く」の字形に
    屈曲させてダストカバーの内径を拡大させたことを特徴
    とする、車両用ショックアブソーバーのバンプクッショ
    ンとダストカバーの嵌合構造。
JP7098791U 1991-08-09 1991-08-09 車両用シヨツクアブソーバーのバンプクツシヨンとダストカバーの嵌合構造 Pending JPH0514690U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7098791U JPH0514690U (ja) 1991-08-09 1991-08-09 車両用シヨツクアブソーバーのバンプクツシヨンとダストカバーの嵌合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7098791U JPH0514690U (ja) 1991-08-09 1991-08-09 車両用シヨツクアブソーバーのバンプクツシヨンとダストカバーの嵌合構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0514690U true JPH0514690U (ja) 1993-02-26

Family

ID=13447396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7098791U Pending JPH0514690U (ja) 1991-08-09 1991-08-09 車両用シヨツクアブソーバーのバンプクツシヨンとダストカバーの嵌合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0514690U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015137007A1 (ja) * 2014-03-12 2015-09-17 住友理工株式会社 車両用ダストカバー組付体およびその製造方法
CN108751056A (zh) * 2018-08-31 2018-11-06 朱根妹 一种运输用叉车起升油缸防护装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62275811A (ja) * 1986-05-22 1987-11-30 Nissan Motor Co Ltd バウンドバンパ−へのダストカバ−の取付構造
JPH0311467U (ja) * 1989-06-21 1991-02-05

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62275811A (ja) * 1986-05-22 1987-11-30 Nissan Motor Co Ltd バウンドバンパ−へのダストカバ−の取付構造
JPH0311467U (ja) * 1989-06-21 1991-02-05

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015137007A1 (ja) * 2014-03-12 2015-09-17 住友理工株式会社 車両用ダストカバー組付体およびその製造方法
US9630471B2 (en) 2014-03-12 2017-04-25 Sumitomo Riko Company Limited Vehicular dust cover assembly and manufacturing method thereof
CN108751056A (zh) * 2018-08-31 2018-11-06 朱根妹 一种运输用叉车起升油缸防护装置
CN108751056B (zh) * 2018-08-31 2023-10-27 浙江鑫良仓储设备有限公司 一种运输用叉车起升油缸防护装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8191692B2 (en) Cylinder apparatus
JPS60211117A (ja) 自動車の継手ロツドのためのスラスト玉継手
JPS5813767B2 (ja) コイルばね用座
JP5031394B2 (ja) クッションクリップ
JPH0514690U (ja) 車両用シヨツクアブソーバーのバンプクツシヨンとダストカバーの嵌合構造
JP5651330B2 (ja) バンプクッション
JPH06229437A (ja) 車両用サスペンションのバウンドバンパ
JP4026609B2 (ja) 筒型ダイナミックダンパ
JP4205424B2 (ja) 防振装置
JPH04345510A (ja) サスペンション
JP3153022B2 (ja) バンパーバウンドとダストカバーとの組立構造
JP3700624B2 (ja) ダストカバー付きストッパ
JP4623462B2 (ja) バンプストッパ
JPS6115322Y2 (ja)
JPH0384236A (ja) バウンドバンパーのダストカバー構造
JP2001271864A (ja) バウンドストッパ
JPS60222306A (ja) 車輛用懸架装置
JP3772535B2 (ja) ショックアブソーバ用取付金具
JP3775264B2 (ja) ダストカバー付きストッパ
JP3758137B2 (ja) バウンドストッパ
JP4261567B2 (ja) ゴムブッシュ
JPH0536146U (ja) 車両用シヨツクアブソーバーのバンプクツシヨン
JP4054573B2 (ja) 合成樹脂リベットとそのかしめ方法
JP2005161907A (ja) ストラットマウント
JP2000043528A (ja) バウンドバンパー