JPH05141482A - 遊星歯車のキヤリア構造 - Google Patents

遊星歯車のキヤリア構造

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Publication number
JPH05141482A
JPH05141482A JP18787191A JP18787191A JPH05141482A JP H05141482 A JPH05141482 A JP H05141482A JP 18787191 A JP18787191 A JP 18787191A JP 18787191 A JP18787191 A JP 18787191A JP H05141482 A JPH05141482 A JP H05141482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pinion
needle
pinion gear
gear
washer
Prior art date
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Pending
Application number
JP18787191A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sakamoto
研一 坂本
Muneo Mizuta
宗男 水田
Hiroshi Noguchi
浩 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Corp
Original Assignee
JATCO Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Corp filed Critical JATCO Corp
Priority to JP18787191A priority Critical patent/JPH05141482A/ja
Priority to US07/919,489 priority patent/US5356352A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊星歯車のキャリア構造において、ニードル
近傍の発熱防止,ニードルのスラスト支持剛性の向上,
部品点数の削減を図ること。 【構成】 遊星歯車のピニオンギヤ3を貫通して設けら
れ、ピニオンギヤ3を回転可能に支持するピニオンシャ
フト2と、このピニオンシャフト2を固定支持するキャ
リア1と、前記ピニオンギヤ3の内周とピニオンシャフ
ト2の外周との間に介在されたニードル4と、前記ピニ
オンギヤ3の両端面とキャリア1,1との間に介在され
てピニオンシャフト2の外周に装着され、ピニオンギヤ
3のスラスト支持を行うピニオンワッシャ5とを備えた
遊星歯車のキャリア構造において、前記ピニオンワッシ
ャ5に、ニードル4をスラスト支持するニードル摺動面
5bを一体に形成すると共に、ピニオンギヤ3との摺動
面にすべり軸受材5cを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用の自動変速機等
に適用される遊星歯車のキャリア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊星歯車のキャリア構造として
は、例えば、図 に示す構造が知られている。すなわ
ち、この従来構造は、遊星歯車のピニオンギヤ01を貫
通して設けられ、ピニオンギヤ01を回転可能に支持す
るピニオンシャフト02と、このピニオンシャフト02
を固定支持するキャリア03と、前記ピニオンギヤ01
の内周とピニオンシャフト02の外周との間に介在され
たニードル04と、前記ピニオンギヤ01の両端面とキ
ャリア03との間に介在されてピニオンシャフト02の
外周に装着され、ピニオンギヤ01のスラスト支持を行
うピニオンワッシャ05と、前記ニードル04とワッシ
ャ05との間に介在され、ニードル04のスラスト支持
を行うリング06とを備えた構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の遊星歯車のキャリア構造によれば、リング06の
外周の4面全部がそれぞれ、ピニオンギヤ01,ピニオ
ンシャフト02,ニードル04,ピニオンワッシャ05
と摺動する可能性があり、発熱し易いもので、耐久性に
劣るという問題があった。しかも、限られたスペース内
に設けたリング06では、断面係数を大きく取ることも
できず、スラスト支持剛性の点で問題があった。加え
て、各部材の摺動を支持するものとして、リングとピニ
オンワッシャとを必要としているため、さらに、部品点
数を削減して、コストや組付時の手間を削減することも
要望されていた。
【0004】本発明は上記のような問題に着目してなさ
れたもので、遊星歯車のキャリア構造において、ニード
ル近傍の発熱防止,ニードルのスラスト支持剛性の向
上,部品点数の削減を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、ニード
ルおよびピニオンギヤのスラスト支持を1つのピニオン
ワッシャで行うようにして上述の問題を解決することと
した。
【0006】すなわち、本発明の遊星歯車のキャリア構
造にあっては、遊星歯車のピニオンギヤを貫通して設け
られ、ピニオンギヤを回転可能に支持するピニオンシャ
フトと、このピニオンシャフトを固定支持するキャリア
と、前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外周
との間に介在されたニードルと、前記ピニオンギヤの両
端面とキャリアとの間に介在されてピニオンシャフトの
外周に装着され、ピニオンギヤのスラスト支持を行うピ
ニオンワッシャとを備えた遊星歯車のキャリア構造にお
いて、前記ピニオンワッシャには、ニードルをスラスト
支持する支持部が一体に形成されると共に、ピニオンギ
ヤとの摺動面にすべり軸受材が設けられていることを特
徴とする構成とした。
【0007】
【作用】ピニオンギヤが回転した際に、ニードルのスラ
スト支持はピニオンワッシャの支持部で行う。この場
合、支持部はピニオンワッシャと一体であるので、容易
に剛性向上を図ることができる。しかも、ピニオンワッ
シャの支持部は、ピニオンワッシャと摺動する面を有し
ていないから、この分だけ、摺動により発熱量の低下を
図ることができる。
【0008】また、ピニオンワッシャは、すべり軸受材
でピニオンギヤのスラスト支持も行う。
【0009】
【実施例】以下、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、実施例の構成について説明する。
【0010】図1は、本発明実施例の遊星歯車のキャリ
ア構造を示す断面図であって、図中1は遊星歯車のキャ
リアを示し、このキャリア1には、ピニオンシャフト2
が固定支持されている。
【0011】そして、前記ピニオンシャフト2には、こ
のピニオンシャフト2が貫通した状態で、ピニオンギヤ
3が回転自在に設けられている。また、このピニオンギ
ヤ3の内周とピニオンシャフト2の外周との間には多数
のニードル4が介在されている。
【0012】また、前記ピニオンギヤ3の両端面とキャ
リア1との間に、それぞれ、ピニオンワッシャ5が介在
されている。すなわち、このピニオンワッシャ5は、図
2に示すように、内周縁に、フランジ5aが軸方向に延
設されている。このフランジ5aは、内側に折り返して
重ね合わせて形成されており、先端がニードル摺動面
(支持部)5bとされている。また、このピニオンワッ
シャ5におけるピニオンギヤ3との摺動面には、すべり
軸受材5cが溶着されている。
【0013】そして、前記フランジ5aは、前記ニード
ル摺動面5bでニードル4をスラスト支持すべく前記ピ
ニオンギヤ3の内周とピニオンシャフト2の外周との間
に挿入されている。なお、このピニオンワッシャ5は、
全体が通常のニードルベアリングレースと同等の硬度に
形成されている(フランジ5aの表面の硬度のみを硬く
してもよい)。
【0014】次に、実施例の作用について説明する。
【0015】ピニオンギヤ3が回転した際に、ニードル
4のスラスト支持はピニオンワッシャ5,5のフランジ
5a,5aのニードル摺動面5b,5bで行う。この場
合、フランジ5aは一枚板を折り返して重ね合わせて形
成しているので、スラスト力に対する剛性が非常に高
い。ちなみに、図3は、第2実施例のピニオンワッシャ
15を示す断面図であって、この実施例では、フランジ
15aを折り返すことなく全体と略同一板厚で形成し、
その先端をニードル摺動面15bとしている。この場
合、第1実施例と同等のスラスト剛性を得るには、全体
の板厚を厚くする必要がある。したがって、第1実施例
は、この第2実施例と比較して、ピニオンワッシャ5の
板厚を薄くしながら高い剛性が得られるもので、このよ
うにピニオンワッシャ5の板厚を薄くすることでキャリ
ア1の長さを短く設計してコンパクト化を図ることがで
きる。なお、図3の第2実施例において15cはすべり
軸受材である。
【0016】また、ピニオンギヤ3が回転した時に、フ
ランジ5aと摺動する可能性があるのは、ニードル4の
端面と、ピニオンシャフト2の外周面と、ピニオンギヤ
3の内周面であって、この摺動面の数が従来の4面から
1面減少するため、発熱量が低下し、耐久性が向上す
る。
【0017】なお、ピニオンギヤ3のスラスト支持は、
ピニオンワッシャ5のすべり軸受材5cで行う。この場
合、ピニオンワッシャ5は、フランジ5aをピニオンギ
ヤ3の内側に挿入しているので、倒れが防止され、ピニ
オンギヤ3のスラスト支持性能が向上する。
【0018】このように、実施例の遊星歯車のキャリア
構造では、ニードル4に対するスラスト支持剛性を容易
に向上させることができるという効果や、ニードル4の
スラスト支持を行うフランジ5aの摺動面の数を減少さ
せて発熱量を低下させ、耐久性の向上を図ることができ
るという効果や、リングを廃止した分だけ部品点数が減
って、コストおよび組付の手間を削減することができる
という効果や、ピニオンワッシャ5が薄い板厚でありな
がら高いスラスト支持剛性が得られるようにして、キャ
リア1間の長さを短くしてコンパクト化することができ
るという効果が同時に得られる。
【0019】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。
【0020】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の遊星
歯車のキャリア構造にあっては、ピニオンワッシャに、
ニードルをスラスト支持する支持部を一体に形成すると
共に、ピニオンギヤとの摺動面にはすべり軸受材を設け
た構成としたため、ニードルに対するスラスト支持剛性
を容易に向上させることができるという効果や、ニード
ルのスラスト支持を行う部材(本発明では支持部がこれ
に相当する)の摺動面の数を減少させて発熱量を低下さ
せ、耐久性の向上を図ることができるという効果や、リ
ングを廃止して部品点数を減らし、コストおよび組付手
間を削減することができるという効果が同時に得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の遊星歯車のキャリア構造を
示す断面図である。
【図2】第1実施例構造のピニオンワッシャを示す断面
図である。
【図3】第2実施例のピニオンワッシャを示す断面図で
ある。
【図4】従来技術の遊星歯車のキャリア構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 キャリア 2 ピニオンシャフト 3 ピニオンギヤ 4 ニードル 5 ピニオンワッシャ 5b ニードル摺動面(支持部) 5c すべり軸受材 15 ピニオンワッシャ 15b ニードル摺動面(支持部) 15c すべり軸受材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星歯車のピニオンギヤを貫通して設け
    られ、ピニオンギヤを回転可能に支持するピニオンシャ
    フトと、このピニオンシャフトを固定支持するキャリア
    と、前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外周
    との間に介在されたニードルと、前記ピニオンギヤの両
    端面とキャリアとの間に介在されてピニオンシャフトの
    外周に装着され、ピニオンギヤのスラスト支持を行うピ
    ニオンワッシャとを備えた遊星歯車のキャリア構造にお
    いて、 前記ピニオンワッシャには、ニードルをスラスト支持す
    る支持部が一体に形成されると共に、ピニオンギヤとの
    摺動面にすべり軸受材が設けられていることを特徴とす
    る遊星歯車のキャリア構造。
JP18787191A 1991-07-26 1991-07-26 遊星歯車のキヤリア構造 Pending JPH05141482A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18787191A JPH05141482A (ja) 1991-07-26 1991-07-26 遊星歯車のキヤリア構造
US07/919,489 US5356352A (en) 1991-07-26 1992-07-27 Bearing arrangement for a planet pinion

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18787191A JPH05141482A (ja) 1991-07-26 1991-07-26 遊星歯車のキヤリア構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05141482A true JPH05141482A (ja) 1993-06-08

Family

ID=16213676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18787191A Pending JPH05141482A (ja) 1991-07-26 1991-07-26 遊星歯車のキヤリア構造

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JP (1) JPH05141482A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100798912B1 (ko) * 2006-06-30 2008-01-29 주식회사 효성 유성기어시스템용 유성기어조립체

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100798912B1 (ko) * 2006-06-30 2008-01-29 주식회사 효성 유성기어시스템용 유성기어조립체

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