JPH10103418A - 遊星歯車のスラスト軸受構造 - Google Patents
遊星歯車のスラスト軸受構造Info
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- JPH10103418A JPH10103418A JP8257232A JP25723296A JPH10103418A JP H10103418 A JPH10103418 A JP H10103418A JP 8257232 A JP8257232 A JP 8257232A JP 25723296 A JP25723296 A JP 25723296A JP H10103418 A JPH10103418 A JP H10103418A
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- JP
- Japan
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- thrust
- pinion
- washer
- planetary gear
- needle bearing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H57/082—Planet carriers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C21/00—Combinations of sliding-contact bearings with ball or roller bearings, for exclusively rotary movement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2361/00—Apparatus or articles in engineering in general
- F16C2361/61—Toothed gear systems, e.g. support of pinion shafts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H2057/085—Bearings for orbital gears
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Structure Of Transmissions (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 遊星歯車のスラスト軸受構造において、ニー
ドルベアリングのスラスト支持剛性を向上させるととも
に、スラストワッシャの耐摩擦性の向上を図る。 【解決手段】 遊星歯車のピニオン１を支持するピニオ
ンシャフト６を固定支持する両側のキャリアプレート４
ａ，４ｂに、外径がピニオン１の内周径よりも小さくか
つニードルベアリング５の中心径よりも大きい焼入れ処
理を施したスチール製のスラストリング７を圧入あるい
は鋳込みにより固着し、また、ピニオン１をキャリアプ
レート４ａ，４ｂに対してスラスト支持するためスラス
トワッシャ８を両者の間でスラストリング７に圧入して
装着している。したがって、ニードルベアリング５のス
キュースラスト力が、スチール製スラストリング７に受
け止められ、スラストワッシャ８に作用しないので、ピ
ニオン１の端面とスラストワッシャ８の摩擦抵抗を低減
してスラストワッシャ８の耐摩擦性が向上する。
ドルベアリングのスラスト支持剛性を向上させるととも
に、スラストワッシャの耐摩擦性の向上を図る。 【解決手段】 遊星歯車のピニオン１を支持するピニオ
ンシャフト６を固定支持する両側のキャリアプレート４
ａ，４ｂに、外径がピニオン１の内周径よりも小さくか
つニードルベアリング５の中心径よりも大きい焼入れ処
理を施したスチール製のスラストリング７を圧入あるい
は鋳込みにより固着し、また、ピニオン１をキャリアプ
レート４ａ，４ｂに対してスラスト支持するためスラス
トワッシャ８を両者の間でスラストリング７に圧入して
装着している。したがって、ニードルベアリング５のス
キュースラスト力が、スチール製スラストリング７に受
け止められ、スラストワッシャ８に作用しないので、ピ
ニオン１の端面とスラストワッシャ８の摩擦抵抗を低減
してスラストワッシャ８の耐摩擦性が向上する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】 本発明は、遊星歯車のスラ
スト軸受構造に関する。
スト軸受構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】 従来の遊星歯車のスラスト軸受構造と
しては、例えば、実開平５−７１５０８，５−３６１２
４号公報に記載のものが知られている。図２に従来例を
示す。図３に他の従来例を示す。上記従来出典には、図
２の例では、ピニオン０１の内周面およびピニオンシャ
フト０６を段付き形状とし、ピニオン０１の内周のフラ
ンジ部とピニオンシャフト０６の大径肩部の間にニード
ルベアリング０５を挟み、ニードルベアリング０５のス
キュースラスト力を受ける構造が開示されている。な
お、図中０４ａ，０４ｂはキャリアプレート、０８はワ
ッシャである。図３の例では、ピニオン０１とキャリア
プレート０４の間に介在されたスラスト軸受として鉄製
の２枚のワッシャ０８ａの間に軸受用材料製のワッシャ
０８ｂを介在させた構造が開示されている。なお、図３
の例では、ニードルベアリング０５のスキュースラスト
力を受け止めるために鉄製のワッシャ０８ａが必要にな
る。
しては、例えば、実開平５−７１５０８，５−３６１２
４号公報に記載のものが知られている。図２に従来例を
示す。図３に他の従来例を示す。上記従来出典には、図
２の例では、ピニオン０１の内周面およびピニオンシャ
フト０６を段付き形状とし、ピニオン０１の内周のフラ
ンジ部とピニオンシャフト０６の大径肩部の間にニード
ルベアリング０５を挟み、ニードルベアリング０５のス
キュースラスト力を受ける構造が開示されている。な
お、図中０４ａ，０４ｂはキャリアプレート、０８はワ
ッシャである。図３の例では、ピニオン０１とキャリア
プレート０４の間に介在されたスラスト軸受として鉄製
の２枚のワッシャ０８ａの間に軸受用材料製のワッシャ
０８ｂを介在させた構造が開示されている。なお、図３
の例では、ニードルベアリング０５のスキュースラスト
力を受け止めるために鉄製のワッシャ０８ａが必要にな
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
従来の遊星歯車スラスト軸受構造にあっては、まず、図
２の例では、高い加工精度の必要なピニオン０１の内周
面を段付き形状に加工するため加工コストが高くなる。
また、ニードルベアリングの長さが短くなるため、負荷
容量が落ちるという問題点があった。一方、図３の例で
は、ピニオン０１とキャリアプレート０４の間に３枚の
ワッシャ０８ａ，０８ａ，０８ｂを介在させる構造とな
っているため、１枚のワッシャの厚さが薄くなり、剛性
が低下する。また、３枚のワッシャ０８ａ，０８ａ，０
８ｂは、各々回転自在に支持されており、ピニオン０１
と鉄製のワッシャ０８ａ間、鉄製ワッシャ０８ａと軸受
材料製ワッシャ０８ｂ間あるいは鉄製ワッシャ０８ａと
キャリアプレート０４間各々に形成される油膜の状態お
よびニードルベアリング０５のスキュースラスト力によ
り、各間の相対回転が影響を受けるため、最悪の場合、
鉄製ワッシャ０８ａと軸受材料製ワッシャ０８ｂが一体
で回転し、軸受材料製ワッシャ０８ｂの効果が得られな
いという問題点があった。
従来の遊星歯車スラスト軸受構造にあっては、まず、図
２の例では、高い加工精度の必要なピニオン０１の内周
面を段付き形状に加工するため加工コストが高くなる。
また、ニードルベアリングの長さが短くなるため、負荷
容量が落ちるという問題点があった。一方、図３の例で
は、ピニオン０１とキャリアプレート０４の間に３枚の
ワッシャ０８ａ，０８ａ，０８ｂを介在させる構造とな
っているため、１枚のワッシャの厚さが薄くなり、剛性
が低下する。また、３枚のワッシャ０８ａ，０８ａ，０
８ｂは、各々回転自在に支持されており、ピニオン０１
と鉄製のワッシャ０８ａ間、鉄製ワッシャ０８ａと軸受
材料製ワッシャ０８ｂ間あるいは鉄製ワッシャ０８ａと
キャリアプレート０４間各々に形成される油膜の状態お
よびニードルベアリング０５のスキュースラスト力によ
り、各間の相対回転が影響を受けるため、最悪の場合、
鉄製ワッシャ０８ａと軸受材料製ワッシャ０８ｂが一体
で回転し、軸受材料製ワッシャ０８ｂの効果が得られな
いという問題点があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め請求項１記載の遊星歯車のスラスト軸受構造では、遊
星歯車のピニオンを回転可能に支持するピニオンシャフ
トを固定支持する両側のキャリアプレートに圧入あるい
は鋳込みにより固着した、外径がピニオン内周径よりも
小さくかつニードルベアリングの中心径よりも大きい焼
入れ処理を施したスチール製スラストリングをニードル
ベアリングのスキュースラスト力を受ける手段とした。
また、当該スラストリングの外周に圧入した１枚のスラ
ストワッシャをピニオンをキャリアプレートに対してス
ラスト支持する手段とした。即ち、両側のキャリアプレ
ートに固着したスラストリングでニードルベアリングを
挟み、スラスト力を受ける構造とし、スラスト支持剛性
を向上させたことを特徴とする。また、スラストワッシ
ャを１枚とすることで板厚を厚くしワッシャの剛性を向
上するとともに、スラストワッシャをスラストリングに
圧入固定することでスラストワッシャとピニオン間で相
対回転させたことを特徴とする。
め請求項１記載の遊星歯車のスラスト軸受構造では、遊
星歯車のピニオンを回転可能に支持するピニオンシャフ
トを固定支持する両側のキャリアプレートに圧入あるい
は鋳込みにより固着した、外径がピニオン内周径よりも
小さくかつニードルベアリングの中心径よりも大きい焼
入れ処理を施したスチール製スラストリングをニードル
ベアリングのスキュースラスト力を受ける手段とした。
また、当該スラストリングの外周に圧入した１枚のスラ
ストワッシャをピニオンをキャリアプレートに対してス
ラスト支持する手段とした。即ち、両側のキャリアプレ
ートに固着したスラストリングでニードルベアリングを
挟み、スラスト力を受ける構造とし、スラスト支持剛性
を向上させたことを特徴とする。また、スラストワッシ
ャを１枚とすることで板厚を厚くしワッシャの剛性を向
上するとともに、スラストワッシャをスラストリングに
圧入固定することでスラストワッシャとピニオン間で相
対回転させたことを特徴とする。
【０００５】また、請求項２記載の遊星歯車のスラスト
軸受構造では、軸受材料製のスラストワッシャを、ピニ
オンをキャリアプレートに対してスラスト支持する手段
とした。即ち、ピニオンをキャリアプレートに対してス
ラスト支持するスラストワッシャを軸受材料製とするこ
とでピニオン端面とスラストワッシャ間の摩擦抵抗を低
減させたことを特徴とする。
軸受構造では、軸受材料製のスラストワッシャを、ピニ
オンをキャリアプレートに対してスラスト支持する手段
とした。即ち、ピニオンをキャリアプレートに対してス
ラスト支持するスラストワッシャを軸受材料製とするこ
とでピニオン端面とスラストワッシャ間の摩擦抵抗を低
減させたことを特徴とする。
【０００６】
【作用】 請求項１記載の発明の作用を説明する。上記
構造のスラスト軸受構造においては、キャリアプレート
に固着したスラストリングでニードルベアリングのスキ
ュースラスト力を受け止める構造としたことにより、ス
ラスト支持剛性が向上し、遊星歯車のスラスト軸受部の
耐久性が向上する。図２に示した従来例のように、ピニ
オン内周およびピニオンシャフトを段付け形状にする加
工する必要もなく加工コストの低減が図れ、かつニード
ルベアリングの長さをピニオンは幅と同程度まで大きく
できるので負荷容量の増大も図れる。
構造のスラスト軸受構造においては、キャリアプレート
に固着したスラストリングでニードルベアリングのスキ
ュースラスト力を受け止める構造としたことにより、ス
ラスト支持剛性が向上し、遊星歯車のスラスト軸受部の
耐久性が向上する。図２に示した従来例のように、ピニ
オン内周およびピニオンシャフトを段付け形状にする加
工する必要もなく加工コストの低減が図れ、かつニード
ルベアリングの長さをピニオンは幅と同程度まで大きく
できるので負荷容量の増大も図れる。
【０００７】請求項２記載の発明の作用を説明する。前
記スラストリングでニードルベアリングのスキュースラ
スト力を受け止めることにより、ニードルベアリングか
らの局部的な力は、ピニオンとキャリアプレートの間に
介在されたスラストワッシャには作用しないので、この
スラストワッシャを軸受材料製（例えば、リン青銅製）
として、ピニオン端面とスラストワッシャの摩擦抵抗を
低減でき、ワッシャの耐摩耗性が向上する。また、スラ
ストワッシャを１枚とするので板厚を厚くしワッシャの
剛性を向上するとともに、スラストワッシャをスラスト
リングに圧入固定することでスラストワッシャとピニオ
ン間で相対回転させ、焼入れ処理をしていないキャリア
プレートとの相対回転を防止し、キャリアプレートの耐
久性も向上する。
記スラストリングでニードルベアリングのスキュースラ
スト力を受け止めることにより、ニードルベアリングか
らの局部的な力は、ピニオンとキャリアプレートの間に
介在されたスラストワッシャには作用しないので、この
スラストワッシャを軸受材料製（例えば、リン青銅製）
として、ピニオン端面とスラストワッシャの摩擦抵抗を
低減でき、ワッシャの耐摩耗性が向上する。また、スラ
ストワッシャを１枚とするので板厚を厚くしワッシャの
剛性を向上するとともに、スラストワッシャをスラスト
リングに圧入固定することでスラストワッシャとピニオ
ン間で相対回転させ、焼入れ処理をしていないキャリア
プレートとの相対回転を防止し、キャリアプレートの耐
久性も向上する。
【０００８】
【発明の実施の形態】 以下、この発明の実施の形態を
図面に基づき説明する。 （実施の形態１）まず、構成を説明する。図１は、請求
項１および請求項２の本発明に対応する実施の形態１の
構成図である。図１において、１はピニオン、２はサン
ギヤ、３はインターナルギヤでそれぞれかみ合ってい
る。キャリア４に保持されたピニオンシャフト６にニー
ドルベアリング５を介してピニオン１が回転自在に支持
されている。キャリア４の両側のキャリアプレート４
ａ，４ｂに各々、外径がピニオン１の内周径よりも小さ
くかつニードルベアリング５の中心径よりも大きい焼入
れ処理を施したスチール製のスラストリング７が圧入あ
るいは鋳込みにより固着されている。当該スラストリン
グ７によりニードルベアリング５は挟まれている。ま
た、ピニオン１とキャリプレート４ａ，４ｂの間には、
スラストワッシャ８が前記スラストリング７の外周部に
圧入されている。
図面に基づき説明する。 （実施の形態１）まず、構成を説明する。図１は、請求
項１および請求項２の本発明に対応する実施の形態１の
構成図である。図１において、１はピニオン、２はサン
ギヤ、３はインターナルギヤでそれぞれかみ合ってい
る。キャリア４に保持されたピニオンシャフト６にニー
ドルベアリング５を介してピニオン１が回転自在に支持
されている。キャリア４の両側のキャリアプレート４
ａ，４ｂに各々、外径がピニオン１の内周径よりも小さ
くかつニードルベアリング５の中心径よりも大きい焼入
れ処理を施したスチール製のスラストリング７が圧入あ
るいは鋳込みにより固着されている。当該スラストリン
グ７によりニードルベアリング５は挟まれている。ま
た、ピニオン１とキャリプレート４ａ，４ｂの間には、
スラストワッシャ８が前記スラストリング７の外周部に
圧入されている。
【０００９】次に作用を説明する。キャリプレート４
ａ，４ｂに固着したスラストリング７でニードルベアリ
ング５のスキュースラスト力を受け止める。したがっ
て、スラストワッシャ８にはニードルベアリング５から
の局部的なスラスト力は作用しない。また、スラストワ
ッシャ８をスラストリング７に圧入固定することでスラ
ストワッシャ８とピニオン１間で相対回転し、焼入れ処
理をしていないキャリプレート４ａ、４ｂとスラストワ
ッシャ８との間では相対回転しない。
ａ，４ｂに固着したスラストリング７でニードルベアリ
ング５のスキュースラスト力を受け止める。したがっ
て、スラストワッシャ８にはニードルベアリング５から
の局部的なスラスト力は作用しない。また、スラストワ
ッシャ８をスラストリング７に圧入固定することでスラ
ストワッシャ８とピニオン１間で相対回転し、焼入れ処
理をしていないキャリプレート４ａ、４ｂとスラストワ
ッシャ８との間では相対回転しない。
【００１０】以上説明してきたように、実施の形態１の
遊星歯車のスラスト軸受構造にあっては、下記に列挙す
る効果を発揮する。 （１）キャリアプレート４ａ，４ｂに固着したスラスト
リング７でニードルベアリング５のスキュースラスト力
を受け止める構造としたことにより、スラスト支持剛性
が向上し、遊星歯車のスラスト軸受部の耐久性が向上す
る。 （２）また、スラストワッシャ８を１枚とすることで板
厚を厚くしワッシャの剛性を向上するとともに、スラス
トワッシャ８をスラストリング７に圧入固定することで
スラストワッシャ８とピニオン１間で相対回転させ、焼
入れ処理していないキャリアプレート４ａ，４ｂとの相
対回転を防止し、キャリアプレート４ａ，４ｂの耐久性
も向上する。 （３）図２に示した従来例のように、ピニオン０１の内
周およびピニオンシャフト０６を段付き形状にする加工
する必要もなく加工コストの低減が図れ、かつニードル
ベアリング０５の長さをピニオン歯幅と同程度まで大き
くできるので負荷容量の増大も図れる。
遊星歯車のスラスト軸受構造にあっては、下記に列挙す
る効果を発揮する。 （１）キャリアプレート４ａ，４ｂに固着したスラスト
リング７でニードルベアリング５のスキュースラスト力
を受け止める構造としたことにより、スラスト支持剛性
が向上し、遊星歯車のスラスト軸受部の耐久性が向上す
る。 （２）また、スラストワッシャ８を１枚とすることで板
厚を厚くしワッシャの剛性を向上するとともに、スラス
トワッシャ８をスラストリング７に圧入固定することで
スラストワッシャ８とピニオン１間で相対回転させ、焼
入れ処理していないキャリアプレート４ａ，４ｂとの相
対回転を防止し、キャリアプレート４ａ，４ｂの耐久性
も向上する。 （３）図２に示した従来例のように、ピニオン０１の内
周およびピニオンシャフト０６を段付き形状にする加工
する必要もなく加工コストの低減が図れ、かつニードル
ベアリング０５の長さをピニオン歯幅と同程度まで大き
くできるので負荷容量の増大も図れる。
【００１１】（実施の形態２）まず、構成を説明する。
図１において、スラストワッシャ８として軸受材料製
（例えば、リン青銅製）のものを用いた。次に作用を説
明する。スラストワッシャ８を軸受用材料製（例えば、
リン青銅製）としたことにより、ピニオン１の端面とス
ラストワッシャ８の間の摩擦抵抗が低減する。
図１において、スラストワッシャ８として軸受材料製
（例えば、リン青銅製）のものを用いた。次に作用を説
明する。スラストワッシャ８を軸受用材料製（例えば、
リン青銅製）としたことにより、ピニオン１の端面とス
ラストワッシャ８の間の摩擦抵抗が低減する。
【００１２】以上説明してきたように、実施の形態２の
遊星歯車のスラスト軸受構造にあっては、下記の効果を
発揮する。 （１）スラストワッシャ８を軸受用材料製（例えば、リ
ン青銅製）としたことにより、ピニオン１の端面とスラ
ストワッシャ８の間の摩擦抵抗を低減でき、ワッシャの
耐摩耗性も向上する。
遊星歯車のスラスト軸受構造にあっては、下記の効果を
発揮する。 （１）スラストワッシャ８を軸受用材料製（例えば、リ
ン青銅製）としたことにより、ピニオン１の端面とスラ
ストワッシャ８の間の摩擦抵抗を低減でき、ワッシャの
耐摩耗性も向上する。
【００１３】
【発明の効果】 以上説明したとおり、本発明の遊星歯
車のスラスト軸受構造にあっては、遊星歯車のピニオン
を回転可能に支持するピニオンシャフトを固定支持する
両側のキャリアプレートに、外径がピニオン内周径より
も小さくかつニードルベアリングの中心径よりも大きい
焼入れ処理を施したスチール製スラストリングを圧入あ
るいは鋳込みにより固着し、また、ピニオンをキャリア
プレートに対してスラスト支持するためスラストワッシ
ャを両者の間でスラストリングに圧入して装着した構造
としたため、ピニオンをピニオンシャフトに対してラジ
アル支持するニードルベアリングのスキュースラスト力
が、これらスチール製スラストリングに受け止められ、
これにより、ニードルベアリングからの局部的な力は、
ピニオンとキャリアプレートの間に介在されたスラスト
ワッシャには作用しないので、ニードルベアリングのス
ラスト支持剛性を向上させることができ、しかも、ピニ
オン端面とスラストワッシャの摩擦抵抗が低減してワッ
シャの耐摩擦性が向上するという効果が得られる。さら
に、請求項２記載の発明では、スラストワッシャを軸受
用材料製（例えばリン青銅製）としたため、いっそうピ
ニオン端面とスラストワッシャの摩擦抵抗が低減され
て、ワッシャの耐摩擦性を向上できる。
車のスラスト軸受構造にあっては、遊星歯車のピニオン
を回転可能に支持するピニオンシャフトを固定支持する
両側のキャリアプレートに、外径がピニオン内周径より
も小さくかつニードルベアリングの中心径よりも大きい
焼入れ処理を施したスチール製スラストリングを圧入あ
るいは鋳込みにより固着し、また、ピニオンをキャリア
プレートに対してスラスト支持するためスラストワッシ
ャを両者の間でスラストリングに圧入して装着した構造
としたため、ピニオンをピニオンシャフトに対してラジ
アル支持するニードルベアリングのスキュースラスト力
が、これらスチール製スラストリングに受け止められ、
これにより、ニードルベアリングからの局部的な力は、
ピニオンとキャリアプレートの間に介在されたスラスト
ワッシャには作用しないので、ニードルベアリングのス
ラスト支持剛性を向上させることができ、しかも、ピニ
オン端面とスラストワッシャの摩擦抵抗が低減してワッ
シャの耐摩擦性が向上するという効果が得られる。さら
に、請求項２記載の発明では、スラストワッシャを軸受
用材料製（例えばリン青銅製）としたため、いっそうピ
ニオン端面とスラストワッシャの摩擦抵抗が低減され
て、ワッシャの耐摩擦性を向上できる。
【図１】本発明の遊星歯車のスラスト軸受構造図であ
る。
る。
【図２】従来の遊星歯車のスラスト軸受構造の構成図で
ある。
ある。
【図３】遊星歯車のスラスト軸受構造の他の従来例を示
す図である。
す図である。
１ ピニオン ２ サンギヤ ３ インターナルギヤ ４ キャリア ４ａ キャリアプレート ４ｂ キャリアプレート ５ ニードルベアリング ６ ピニオンシャフト ７ スラストリング ８ スラストワッシャ
Claims (2)
- 【請求項１】 遊星歯車のピニオンを回転可能に支持す
るピニオンシャフトを固定支持する両側のキャリアプレ
ートに圧入あるいは鋳込みにより固着した、外径がピニ
オン内周径よりも小さくかつニードルベアリングの中心
径よりも大きい焼入れ処理を施したスチール製スラスト
リングを備え、ピニオン端面をキャリアプレートに対し
てスラスト支持するスラストワッシャを当該スラストリ
ングに圧入支持して備えていることを特徴とする遊星歯
車のスラスト軸受構造。 - 【請求項２】 前記スラストワッシャを軸受用材料（例
えば、リン青銅）製としたことを特徴とする請求項１記
載の遊星歯車のスラスト軸受構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8257232A JPH10103418A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 遊星歯車のスラスト軸受構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8257232A JPH10103418A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 遊星歯車のスラスト軸受構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10103418A true JPH10103418A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17303521
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8257232A Pending JPH10103418A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 遊星歯車のスラスト軸受構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10103418A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008298096A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Pa-Man Corporation | ラチェット式荷締め機 |
| CN105370869A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-03-02 | 徐州科源液压股份有限公司 | 轴向调节组合式行星架 |
| CN105545942A (zh) * | 2016-02-02 | 2016-05-04 | 嘉善长盛塑料轴承技术有限公司 | 回转支撑轴承 |
| KR20190016910A (ko) | 2017-08-09 | 2019-02-19 | 나부테스코 가부시키가이샤 | 기어 지지 구조 |
| KR20190016911A (ko) | 2017-08-09 | 2019-02-19 | 나부테스코 가부시키가이샤 | 기어 지지 구조 |
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