JPH0513872A - ヘテロ接合型半導体レーザ - Google Patents

ヘテロ接合型半導体レーザ

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JPH0513872A
JPH0513872A JP16594391A JP16594391A JPH0513872A JP H0513872 A JPH0513872 A JP H0513872A JP 16594391 A JP16594391 A JP 16594391A JP 16594391 A JP16594391 A JP 16594391A JP H0513872 A JPH0513872 A JP H0513872A
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JP
Japan
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layer
clad
type
active layer
semiconductor laser
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Pending
Application number
JP16594391A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Mamine
隆義 真峯
Koji Tamamura
好司 玉村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Al含有によるクラッド層における熱伝導及
び電気伝導の低下を改善する。 【構成】 Al含有クラッド層をAl含有の大なる第1
及び第2の層1及び2とその中間部に設けた厚さが大で
Al含有の小さい第3のクラッド層3とより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘテロ接合型半導体レ
ーザ、特にAlGaAs系化合物半導体におけるように
Alを含む混晶によるクラッド層を有するヘテロ接合型
半導体レーザに係わる。
【0002】
【従来の技術】図3にその略線的断面図を示すように、
ダブルヘテロ接合型(DH型)半導体レーザは、第1導
電型例えばn型のGaAsより成る基体21上にこれと
同等電型の例えばn型のAlx Ga1-x Asより成る下
層クラッド層22とAly Ga 1-y As(0≦y<x)
より成る活性層23と、第2導電型例えばp型のAlx
Ga1-x Asより成る上層クラッド層24と、更にこれ
の上にAlを含まない例えばGaAsより成る第2導電
型例えばp型のキャップ層25が順次エピキタキシャル
成長され、図示しないがキャップ層25に例えばストラ
イプ状にオーミックコンタクトされた電極と基体21の
裏面側にオーミックコンタクトする対向電極との間に動
作電流の通電がなされる。
【0003】ところが、この構造によるDH型半導体レ
ーザは、クラッド層22及び24による活性層23への
注入電流の閉じ込めを強めると、同時に光の閉じ込めも
急峻になり、発散角の増大、光閉じ込めの強力化による
端面破壊の招来を来し高パワー化に問題が生じる。
【0004】そして、この点を改善するものとして、図
4にその略線的断面図を示すように、SCH(Separate
Confinement Heterostructure)型半導体レーザがあ
る。これは、活性層23と両クラッド層22及び24間
にクラッド層22及び24に比しバンドギャップが小さ
い、即ちAlz Ga1-z As(y<z<x)より成る上
層及び下層ガイド層26及び27を設ける。尚、図4に
おいて図3と対応する部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。
【0005】しかしながら、このようなSCH型構成と
した場合においてもDH型構成と同様にクラッド層22
及び24において、所要の閉じ込め効果を得るために、
そのバンドギャップを活性層に比し、例えば、0.2e
Vないしは0.3eV以上大とする必要があることから
Alの含有量xを大とする必要がある。
【0006】特に短波長発光を行うために、活性層のバ
ンドギャップを大とする場合、これに伴ってクラッド層
22及び24のAlの含有量xを大とする必要が生じて
来る。
【0007】ところがAlGaAs系或いはAlGaI
nP系等のAlを含む混晶による化合物半導体において
は、Alの量が大となるほど、熱伝導率及び電気伝導率
が低くなる。
【0008】図3は、AlGaAs系の混晶化合物のA
l含有量(x値)と熱抵抗ρ(=1/σ)の関係を示し
たもので(Casey & Panish,HETEROSTRUCTURE LASERS,AC
ADEMIC PRESSより)、クラッド層としてのバンドギャッ
プを得る実用上の領域例えば0.3<x<0.7で、高
い熱抵抗を示すことがわかる。
【0009】そして、このAl含有による熱伝導率の低
下は、p型においてより著しい。
【0010】このようなAlを含む混晶によってクラッ
ド層が構成される場合に、このクラッド層における熱伝
導度及び電気伝導度は充分高められないことから、その
特性、即ち、しきい値電流Ith,動作電流の増加等を生
じ、特に長時間の連続使用時における特性変動、不安定
性等の信頼性に問題があり、更に電気導電性を上げる
に、大なる不純物ドーピング量が必要となるなどの問題
がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、Alを含む
混晶化合物半導体によるDH型,SCH型等の半導体レ
ーザにおいて、その特性、即ち例えばしきい値電流
th、動作電流等に対する熱伝導及び電気伝導に関する
問題の解決をはかる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその一
例の略線的拡大断面図を示すように、Alを含む混晶に
よるクラッド層22及び24を有する接合型半導体レー
ザにおいて、その少なくともp型クラッド層例えば上層
クラッド層24を、Al含有量が大なる第1及び第2の
クラッド層2及び3と、これら間に介在し、第1及び第
2のクラッド層2及び3に比しAl含有量が小で厚さが
大の第3のクラッド層3とより構成する。
【0013】
【作用】上述したように、本発明構成では少なくともp
型のクラッド層、即ち活性層を挟んで配される例えば上
下のクラッド層のうち少なくともp型のクラッド層を一
部Al含有量の少ない、したがって熱伝導率及び電気伝
導率の比較的高い層によって構成したことから、半導体
レーザの動作電流の問題、しきい値電流の増大化、不安
定性、信頼性の問題、更に不純物ドーピング量の改善を
はかることができる。
【0014】尚、上述の構成によるクラッド層によって
も充分活性層への光の閉じ込めを行うことができる。こ
れは活性層で発生した光はガウス分布的に活性層23か
ら浸み出るので、活性層から第3のクラッド層3を介し
て、この浸み出し距離だけ隔てた位置でAlを充分含有
する第2のクラッド層2が存在すれば、これによって光
の閉じ込めが充分行われることに因る。
【0015】そしてキャリアの閉じ込めについては、活
性層23に近接する側のAl含有が大でそのバンドギャ
ップが活性層のバンドギャップより充分大とされた第1
のクラッド層1が存在することによって充分その閉じ込
めを行うことができる。
【0016】
【実施例】図1を参照してSCH型半導体レーザに適用
する場合の一例を説明する。
【0017】この場合、第1導電型例えばn型のGaA
s基体21上に、必要に応じて同様に第1導電型のn型
のバッファ層(図示せず)を介して、それぞれ第1導電
型例えばn型の下層クラッド22、下層ガイド層26を
エピキタキシャル成長し、続いてこれの上に活性層23
と、それぞれ第2導電型例えばp型の上層ガイド層27
と、上層クラッド層24と、キャップ層25とを連続的
に例えばMOCVD(有機金属気相成長)法によってエ
ピキタキシャル成長する。
【0018】上層及び下層クラッド層22及び24は、
それぞれ、活性層23側(図1の例では上層及び下層ガ
イド層26及び27と隣接する側)に第1のクラッド層
1が配され、互いに活性層23とは反対側に第3のクラ
ッド層3を介して第2のクラッド層2が配された積層構
造を採る。
【0019】活性層23は、その厚さが例えば150Å
〜600ÅのGaAsまたは、Al含有量が小さい、例
えばAl0.14Ga0.86Asより構成する。
【0020】下層及び上層のクラッド層22及び24は
全体として少なくとも厚さ1.2μm以上とすることに
より前述した光とじ込め効果が得られるようにするが、
各第1のクラッド層1は、その厚さを500Å〜100
0Åとすることにより、キャリアの閉じ込めを充分行う
ことができるようにし、各第3のクラッド層3は、その
厚さを例えば1μmに選定し得、第2のクラッド層2は
例えば厚さ1.5μmに選定し得る。
【0021】また、第1、第2及び第3のクラッド層
1,2及び3は、それぞれAlを含む混晶化合物半導体
の例えばAlGaAsによって構成するも、第3のクラ
ッド層3は、第1及び第2のクラッド層1及び2におけ
るAlの含有量より小に選定する。例えば第1及び第2
のクラッド層1及び2は、Al0.47Ga0.53Asとし、
第3のクラッド層3はそのAl含有量が活性層23と第
1及び第2のクラッド層1及び2の中間となる。例えば
Al0.30Ga0.70Asとする。
【0022】下層及び上層ガイド層26及び27は、通
常のSCH型レーザにおけると同様に活性層23のバン
ドギャップより大で、これと対向する第1のクラッド層
1のバンドギャップより小さいバンドギャップとし、そ
の厚さを200Å〜500Åに選定し得る。
【0023】キャップ層25は、Alを含まないGaA
sによって構成し得る。図1で示した例は、本発明をS
CH型の半導体レーザに適用した場合であるが、SCH
型によらない、即ちガイド層を有しない図3で説明した
通常のDH型半導体レーザにおいて、そのクラッド層に
上述した少なくとも第1〜第3のクラッド層1〜3を有
する構造とすることもできる。
【0024】尚、図1において図示しないが基体21の
裏面に一方の電極がオーミックに被着され、キャップ層
25上に、活性層23に形成する共振器の形成部に対応
してストライプ状にオーミックコンタクトする他方の電
極を被着形成する。
【0025】また、図1において、図示しないが、例え
ばキャップ層25上からクラッド層24に至る深さに共
振器形成部に対する電流通路の狭搾を行うためのp−n
接合或いは高抵抗領域を第1導電型の不純物のイオン注
入、拡散、或いはプロトンの打ち込み等によって形成す
ることもできる。
【0026】そのほか、図示の例に限らず各種構造のヘ
テロ接合型の半導体レーザに本発明を適用することがで
きるものである。
【0027】そして、上述した例では、AlGaAs系
の半導体レーザに適用した場合であるが、AlGaIn
P系半導体レーザ等のAlを含む液晶化合物半導体層を
クラッド層とする各種半導体レーザに本発明を適用する
ことができる。
【0028】また、上述した例ではn型及びp型の両ク
ラッド層においてAl含有量の小さい第3のクラッド層
3を設けた構成とした場合であるが、p型のクラッド層
についてのみこのAl含有量の小さいクラッド層3を配
置した構成とすることもできる。
【0029】
【発明の効果】上述したように本発明においては、クラ
ッド層にクラッド層本来の機能、即ち活性層への閉じ込
め効果を奏するに必要な厚さを保持させるにも拘らず、
特にAlを含むことによって熱伝導度の低下の著しい少
なくともp型のクラッド層において、Al含有の小さい
層を設けたので、このクラッド層における熱伝導度及び
電気伝導の低下を改善でき、これに伴う特性の低下、不
安定性、信頼性の低下を効果的に改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヘテロ接合型半導体レーザの一例
の略線的拡大断面図である。
【図2】Al含有量と熱抵抗の関係を示す図である。
【図3】従来レーザの略線的拡大断面図である。
【図4】従来レーザの略線的拡大断面図である。
【符号の説明】
1 第1のクラッド層 2 第2のクラッド層 3 第3のクラッド層 22 下層クラッド層 23 活性層 24 上層クラッド層 26 下層ガイド層 27 上層ガイド層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 Alを含む混晶によるクラッド層を有す
    る接合型半導体レーザにおいて、 その少なくともp型クラッド層が、Al含有量が大なる
    第1及び第2のクラッド層と、これら間に介在し、上記
    第1及び第2のクラッド層に比しAl含有量が小で厚さ
    が大の第3のクラッド層とよりなることを特徴とするヘ
    テロ接合型半導体レーザ。
JP16594391A 1991-07-05 1991-07-05 ヘテロ接合型半導体レーザ Pending JPH0513872A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07297498A (ja) * 1994-03-01 1995-11-10 Seiko Epson Corp 半導体レーザおよびこれを用いた光センシング装置
US5990449A (en) * 1993-11-04 1999-11-23 Pentel Kabushiki Kaisha Electric heating device for mirror
JP2005354061A (ja) * 2004-06-07 2005-12-22 Agilent Technol Inc 熱伝導率の高い垂直共振器型面発光レーザ

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