JPH05125624A - 結束紡績機、および、結束紡績機用糸形成装置 - Google Patents

結束紡績機、および、結束紡績機用糸形成装置

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JPH05125624A
JPH05125624A JP31365291A JP31365291A JPH05125624A JP H05125624 A JPH05125624 A JP H05125624A JP 31365291 A JP31365291 A JP 31365291A JP 31365291 A JP31365291 A JP 31365291A JP H05125624 A JPH05125624 A JP H05125624A
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JP
Japan
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yarn
compressed air
forming device
spinning
pressure
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JP31365291A
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Inventor
Taku Iwade
卓 岩出
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Toray Engineering Co Ltd
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Toray Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】第1の目的は、糸形成装置に高圧の圧縮空気を
供給しなくても、確実に繊維束を吸引して結束紡績糸を
高速度で紡出できるようにすることである。第2の目的
は、糸形成装置の後にベルト式仮撚スピンドルを設置せ
ずに紡出速度の高速化を図ることである。 【構成】糸形成装置2のノズル33を、軸心長手方向に
少なくとも2つの円筒状、あるいは、円錘状の孔を連設
し、該孔の最も小さい小径部33bより出口側に位置す
る孔部に複数の圧縮空気噴射用細孔33hを穿設せし
め、前記圧縮空気噴射用細孔の開口部の全断面積が前記
小径部の孔断面積の50%〜100%になるように形成
した構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は結束紡績機、および、結
束紡績機用糸形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、結束紡績糸は、例えば、実開昭
64−7275号公報に記載されているような結束紡績
機によって製造されている。
【0003】該結束紡績機は繊維束をドラフト処理する
ドラフト装置と、ドラフト装置から送出された繊維束に
吸引作用と旋回作用を与えて結束紡績糸を形成する糸形
成装置と、紡出された結束紡績糸を所定の速度で引取る
引取装置と、該結束紡績糸を巻取る巻取装置等により構
成されている。
【0004】上述の糸形成装置としては、例えば、特開
平1−272832号公報に記載されているような軸心
長手方向に複数の直径寸法の異なる円筒状の孔を連設
し、該孔の最も小さい小径部より出口側に位置する孔部
に複数の圧縮空気噴射用細孔を穿設せしめ、前記圧縮空
気噴射用細孔の開口部の全断面積が前記小径部の孔断面
積の45%になるように形成されている。
【0005】この様な結束紡績機においては、通常綿番
手10番から60番程度の結束紡績糸の紡出が可能であ
るが、その紡出速度はいずれの番手においても略180
m/min から230m/min である。
【0006】上述の紡出速度をより高速度にするために
は、撚り掛け能力を大きくする必要がある。該撚り掛け
能力は図6において実線(a)で示すように糸形成装置
に供給する圧縮空気の圧力を高くすると大きくなる。そ
こで、紡出速度を250m/min 以上にするためには糸
形成装置に供給する圧縮空気の圧力を6Kg/cm2 以上に
する必要がある。しかし、糸条の吸引量は圧縮空気の圧
力が略6Kg/cm2 以上になると、紡出操作開始時に必要
な吸引量以下になり、繊維束を糸形成装置内に吸引する
ことができず、結束紡績糸を紡出することができないと
いう問題があった。
【0007】また、圧縮空気の圧力が高くなるため、大
規模な圧縮空気の供給設備が必要になるという問題があ
った。
【0008】上述の紡出速度の高速度化に対処するた
め、特開昭60−88132号公報に記載されているよ
うな空気噴射ノズルによって繊維束に旋回流を作用させ
て該繊維束をバルーンさせて各繊維間にスリップを生じ
させ、次いで、この繊維束をベルト式仮撚スピンドルに
供給して撚り戻しを行なって結束紡績糸を製造する方法
が提案されている。
【0009】この様なベルト式仮撚スピンドルによって
繊維束の撚り戻しを行なう方法では、複雑な構成のベル
ト式仮撚スピンドルを各錘毎に設置する必要があると共
に、空気噴射ノズルから送出された繊維束をベルト式仮
撚スピンドルに糸掛けするための糸通し機構が必要であ
るという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】第1の課題は、結束紡
績機における紡出速度を250m/min 以上にするため
には、糸形成装置に供給する圧縮空気の圧力を6Kg/cm
2 以上にする必要があるが、紡出操作開始時に必要な吸
引量以下になり、繊維束を糸形成装置内に吸引すること
ができず、結束紡績糸を紡出することができないと共
に、大規模な圧縮空気の供給設備が必要になるという点
である。
【0011】第2の課題は、糸形成装置の後にベルト式
仮撚スピンドルを設置して紡出速度の高速化を図る方法
では、各錘毎に複雑な構成のベルト式仮撚スピンドルと
糸通し機構を設置しなければならないという点である。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決するた
めに、本発明の結束紡績機は、結束紡績糸の紡出開始操
作時に、糸形成装置に対して定常紡出時の圧力より低い
圧力の圧縮空気を供給し、前記糸形成装置から結束紡績
糸が紡出された後は所定の圧力の圧縮空気を供給するよ
うに構成してある。
【0013】第2の課題を解決するために、本発明の糸
形成装置は、軸心長手方向に少なくとも2つの直径寸法
の異なる円筒状、あるいは、円錘状の孔を連設し、該孔
の最も小さい小径部より出口側に位置する孔部に複数の
圧縮空気噴射用細孔を穿設せしめ、前記圧縮空気噴射用
細孔の開口部の全断面積が前記小径部の孔断面積の50
%〜100%になるように形成した構成にしてある。
【0014】
【実施例】図1は本発明の結束紡績機の1実施例を示す
概略図であって、図中、1は機枠であり、2はドラフト
装置であり、機枠1に設置されたローラスタンドに回転
自在に取付けたフロントボトムローラ23、セカンドボ
トムローラ22、バックボトムローラ21と、トップア
ーム24に回転自在に取付けたフロントトップローラ2
7、セカンドトップローラ26、バックトップローラ2
5により構成し、繊維束91を所定の倍率にドラフト処
理する。
【0015】上述のバックボトムローラ21には回転停
止機構が内装され、制御装置7からの信号によって作動
する電磁作動器76によって停止される。
【0016】3は糸形成装置であり、構成の詳細は図2
に示す通りであって、図中、31は機枠1に取付けたノ
ズル支持体である。32は該ノズル支持体31のドラフ
ト装置2側に取付けた繊維分離管であり、ドラフト処理
された繊維束を開繊する。33はノズル支持体31に繊
維分離管32との間に負圧室31aを形成するように取
付けたノズルであり、導入部33a、小径部33b、第
1拡大部33c、第1大径部33d、第2拡大部33
e、第2大径部33fが同一軸線上に穿設してある。ま
た、ノズル33の周面に凹状溝33gを形成し、軸心に
対して(θ°)傾斜させて複数個の噴射孔33hを穿設
して第1拡大部33cと連通してある。34はノズル支
持体31の負圧室31aに連通する孔に嵌着した盲用の
栓である。35は連結具であり、圧縮空気供給用管87
をノズル支持体31に連結する。36は連結用管であ
り、ノズル支持体31と負圧ダクト37を連結する。
【0017】上述の繊維分離管32によって開繊処理さ
れ、ノズル33に吸引された繊維束に対して噴射孔33
hから圧縮空気を噴射して旋回流を作用させ結束紡績糸
を形成する。
【0018】上述の繊維分離管32を有する糸形成装置
3に代えて図3に示すような圧縮空気を噴射する噴射孔
38aを有するノズル38bとノズル33を支持体38
に装着すると共に、圧縮空気供給用管39を連結したも
のを使用することもできる。
【0019】4は糸形成装置3の下方に位置するよう機
枠1に設置した引取装置であり、引取ローラ41と、負
圧ダクト43に連結された負圧貯留器42により構成
し、糸形成装置3から紡出された結束紡績糸92を所定
の速度で送出する。5は引取装置4の下方に位置するよ
う機枠1に設置した巻取装置であり、駆動ドラム51と
ボビン装着用クレードル52により構成し、引取装置4
から送出された結束紡績糸92を所定の速度でクレード
ル52に装着されたボビンに巻取る。6は機枠1に形成
したレール1aに沿って機枠1内を走行する糸継台車で
ある。61は台車であり、駆動装置63によってローラ
62を回転させて所定の位置に移動する。64は台車6
1の枠体に回動自在に取付けた上糸吸引パイプである。
65は台車61の枠体に回動自在に取付けた下糸吸引パ
イプである。66は上糸吸引パイプ64と下糸吸引パイ
プ65の間に位置するよう台車61の枠体に取付けた糸
継装置である。67は台車61の枠体の裏面側に取付け
た検知片である。
【0020】上述の糸継台車6は糸切れを発生した時に
糸形成装置3から紡出された結束紡績糸を上糸として上
糸吸引パイプ64により吸引して糸継装置66に搬送す
ると共に、パッケージ93から引出した結束紡績糸を下
糸として下糸吸引パイプ65によって吸引して糸継装置
66に搬送して糸継する。
【0021】7は機枠1に設置された制御装置である。
71はケーブルベアであり、送電用ケーブル72、圧縮
空気供給用チューブ73、電気信号伝達用ケーブル74
を支持して台車61の所定の位置に接続する。75は検
知片67と対向する高さになるよう機枠1に取付けた検
知器であり、各錘毎に設置してある。上述の検知片67
と検知器75は、マグネットとリードスイッチ、金属片
と近接スイッチ、反射板と光電スイッチ等を一つのユニ
ットとして使用することができる。
【0022】77は糸形成装置3の紡出状態をチェック
する押釦スイッチであり、各錘毎に機枠1の操作側位置
に設置してある。
【0023】8は糸形成装置3に連結された圧縮空気供
給用配管であり、その詳細は図4に示す通りであって、
図中、81はコンプレッサー(図示せず)等の圧縮空気
供給源に連結された圧縮空気供給用主管である。82は
第1圧力調節弁であり、糸形成操作圧力に調節する。8
3は第2圧力調節弁であり、糸形成操作圧力より低い糸
吸引操作圧力に調節する。84は第1圧力調節弁82に
連結された糸形成操作用の第1圧縮空気供給用管であ
り、85は第2圧力調節弁83に連結された糸吸引操作
用の第2圧縮空気供給用管である。86は第1圧縮空気
供給用管84と第2圧縮空気供給用管85の管路を切替
える3方電磁切替弁である。87は連結具35によって
3方電磁切替弁86と糸形成装置3のノズル支持体31
を連結する圧縮空気供給用枝管である。
【0024】上述の制御装置7からの信号に基づいて圧
縮空気供給用配管8から糸形成装置3のノズル33に圧
力の異なる圧縮空気を供給する。
【0025】上述の圧縮空気供給用配管8は、図5に示
すような3方電磁切替弁86に代えて2方電磁切替弁8
8と逆止弁89を連結した構成のものを使用することも
できる。
【0026】上述の糸継台車6を使用して糸形成装置3
から結束紡績糸を紡出する動作について説明する。
【0027】先ず、第2圧力調節弁83を操作して糸吸
引操作用の圧縮空気の圧力を5Kg/cm2 に、第1圧力調
節弁82を操作して糸形成操作用の圧縮空気の圧力を8
Kg/cm2 に調節すると共に、紡出速度を300m/min
に設定する。また、糸形成装置3は従来から使用されて
いる圧縮空気噴射用細孔33hの開口部の全断面積が小
径部33bの孔断面積の40%のノズル33を装着した
ものを使用する。
【0028】次いで、糸切れ検知信号に基づいて糸継台
車6が対応する錘に停止し、検知片67によって検知器
75が作動すると、制御装置7からの作動信号に基づい
て上糸吸引パイプ64が引取装置4に近接した下方位置
(ロ)に、下糸吸引パイプ65が巻取装置5のパッケー
ジ93に近接した上方位置(ニ)に回動する。そして、
紡出開始信号が制御装置7に送られると、検知器75が
ONの状態になっている錘の3方電磁切替弁86が作動
して管路が切替えられ、第2圧縮空気供給用管85と圧
縮空気供給用枝管87が連通されて圧力が5Kg/cm2
糸吸引操作用の圧縮空気が糸形成装置3のノズル33に
対して供給される。該動作と同時に電磁作動器76が非
作動の状態になりバックボトムローラ21が回転され、
繊維束91がドラフト装置2に供給されて所定のドラフ
ト処理が行なわれる。次いで、該繊維束91が糸形成装
置3の繊維分離管32に吸引されて開繊処理され、ノズ
ル33内に吸引される。すると、噴射孔33hから噴射
された圧縮空気によって該繊維束に旋回力が作用して撚
りが掛けられてノズル33から紡出される。ノズル33
から紡出された結束紡績糸92は引取ローラ41の端面
部をノズル33から噴出された圧縮空気によって搬送さ
れて上糸吸引パイプ64に上糸として吸引されると、該
結束紡績糸92の張力が高くなり引取ローラ41の端面
部から中央部に移動してニップされる。この状態におけ
る結束紡績糸92は糸強力の低いものである。
【0029】上述の糸条紡出開始動作を開始すると、制
御装置7に内蔵されたタイマーが作動して予め設定した
時間が経過すると、3方電磁切替弁86が作動して管路
が切替えられ、第1圧縮空気供給用管84と圧縮空気供
給用枝管87が連通されて圧力が8Kg/cm2 の糸形成操
作用の圧縮空気が糸形成装置3のノズル33に供給され
る。すると、ノズル33から紡出される結束紡績糸92
の糸強力は正常値になる。
【0030】上述の糸形成装置3による結束紡績糸の紡
出操作中に下糸吸引パイプ65によってパッケージ93
から糸端を引出し下糸として吸引する。
【0031】そして、正常な糸強力を有する上糸と下糸
が夫々吸引されると、上糸吸引パイプ64が糸継装置6
6より下方の待機位置(イ)に、下糸吸引パイプ65が
糸継装置66より上方の待機位置(ハ)に回動されて上
糸と下糸を糸継装置66内に搬送する。そして、上糸と
下糸が所定の糸継操作位置に導入されると糸継装置66
が作動して糸継されパッケージ93に巻取られる。
【0032】上述の実施例においては従来の糸形成装置
を使用して糸吸引操作用の圧縮空気の圧力を5Kg/cm2
に、糸形成操作用の圧縮空気の圧力を8Kg/cm2 にする
ことにより紡出速度を300m/min にすることができ
たが、一般の工場に設置されているコンプレッサの吐出
圧力は7〜8Kg/cm2 が限度であり、高速化のためには
さらに高圧の圧縮空気を供給できる設備が必要になる。
【0033】そこで、ノズル33における小径部33b
の孔断面積に対する圧縮空気噴射用細孔33hの開口部
の全断面積の断面積比と吸引量、および、紡出速度に対
応する撚り掛け能力の関係について検討したところ図7
に示すような結果を得ることができた。この時使用した
ノズル33の噴射孔33hの傾斜角度(θ)65°であ
り、ノズル33に供給した圧縮空気の圧力は5Kg/cm2
である。
【0034】図7からも明らかなように、圧縮空気噴射
用細孔33hの開口部の全断面積が小径部33bの孔断
面積の50%の場合は、紡出可能な最低吸引量である基
準線(A)と交叉し、該断面積比が100%の場合は紡
出可能な吸引量の最低基準線(B)を下まわる。また、
撚り掛け能力は断面積比が増加するに従って向上してい
ることがわかる。
【0035】この状態を従来の断面積比が45%のノズ
ル33と対比するため、図6に断面積比が75%のもの
を破線(b)で、断面積比が100%のものを一点鎖線
(c)で示す。
【0036】上述の断面積比が75%のノズル33の場
合は、圧力が3Kg/cm2 の糸吸引操作用の圧縮空気を供
給して繊維束の吸引し、該繊維束に旋回流を作用させて
結束紡績糸の紡出を行ない、次いで、圧縮空気の供給路
を切替えて圧力が5Kg/cm2 以上の糸形成操作用の圧縮
空気を供給すると、紡出可能な吸引量の最低基準線
(B)を下まわることなく、従来のノズル33おいて8
Kg/cm2 以上の圧縮空気を供給することにより得られた
撚り掛け能力と略同一の撚り掛け能力を得ることがで
き、断面積比が100%のノズル33の場合は、糸吸引
操作用の圧縮空気の圧力を2.5Kg/cm2 に、糸形成操
作用の圧縮空気の圧力を3.5にすることにより略同一
の撚り掛け能力を得ることができる。
【0037】尚、図7からも明らかなように断面積比が
100%以上になると紡出可能な吸引量の最低基準線
(B)より低くなり、使用できる圧力範囲が狭くなる。
【0038】そのため、ノズル33の小径部33bの孔
断面積に対する圧縮空気噴射用細孔33hの開口部の全
断面積の断面積比は、50%から100%の範囲になる
よう設定するのが好ましい。
【0039】次ぎに、ドラフト装置2、糸形成装置3の
機能確認動作について説明する。
【0040】ドラフト装置2による繊維束の供給が停止
され、糸形成装置2内に繊維束が存在しない状態におい
て作業者が押釦スイッチ77を押し続けると、3方電磁
切替弁86が作動して管路が切替えられ、第2圧縮空気
供給用管85と圧縮空気供給用枝管87が連通されて糸
吸引操作用の圧縮空気が糸形成装置3のノズル33に対
して供給される。該動作と同時に電磁作動器76が非作
動の状態になりバックボトムローラ21が回転され、繊
維束91がドラフト装置2に供給されて所定のドラフト
処理が行なわれる。次いで、該繊維束91が糸形成装置
3の繊維分離管32に吸引されて開繊処理され、ノズル
33内に吸引される。すると、噴射孔33hから噴射さ
れた圧縮空気によって該繊維束に旋回力が作用して撚り
が掛けられてノズル33から結束紡績糸が紡出されて負
圧貯留器42に吸引される。該操作によって紡出の可否
の確認を行なうことができ、さらに押釦スイッチ77を
押し続けると、制御装置7に内蔵したタイマーが作動
し、予め設定した時間が経過すると3方電磁切替弁86
が作動して管路が切替えられ、糸形成操作用の圧縮空気
が糸形成装置3のノズル33に供給されて結束紡績糸が
紡出される。該操作によって糸形成操作用の圧縮空気を
供給した時も正常に結束紡績糸が紡出できることを確認
することができる。
【0041】上述のように結束紡績糸の紡出開始操作時
に、糸形成装置2に対して定常紡出時の圧力より低い圧
力の圧縮空気を第2圧縮空気供給用管85から供給し、
前記糸形成装置2から結束紡績糸が紡出された後は3方
電磁切替弁によって管路を切替えて所定の圧力の圧縮空
気を第1圧縮空気供給用管84から供給することによ
り、繊維束を確実に吸引し、かつ、300m/min から
400m/min の紡出速度で所定の糸強力を有する結束
紡績糸を形成することができる。
【0042】また、糸形成装置2のノズル33を、軸心
長手方向に少なくとも2つの円筒状、あるいは、円錘状
の孔を連設し、該孔の最も小さい小径部33bより出口
側に位置する孔部に複数の圧縮空気噴射用細孔33hを
穿設せしめ、前記圧縮空気噴射用細孔の開口部の全断面
積が前記小径部の孔断面積の50%〜100%になるよ
うに形成すると、従来の糸形成装置より低圧の圧縮空気
によって繊維束を吸引することができ、しかも高速度で
結束紡績糸の紡出を行なうことができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の結束紡績機は、結束紡績糸の紡
出開始操作時に、糸形成装置に対して定常紡出時の圧力
より低い圧力の圧縮空気を供給し、前記糸形成装置から
結束紡績糸が紡出された後は所定の圧力の圧縮空気を供
給するようにしてあるため、繊維束を確実に吸引し、か
つ、300m/min から400m/min の紡出速度で結
束紡績糸を形成することができる。
【0044】本発明の糸形成装置は、軸心長手方向に少
なくとも2つの円筒状、あるいは、円錘状の孔を連設
し、該孔の最も小さい小径部より出口側に位置する孔部
に複数の圧縮空気噴射用細孔を穿設せしめ、前記圧縮空
気噴射用細孔の開口部の全断面積が前記小径部の孔断面
積の50%〜100%になるように形成してあるため、
従来の糸形成装置より低圧の圧縮空気によって繊維束を
吸引し、しかも高速度で結束紡績糸の紡出を行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結束紡績機の1実施例を示す概略図で
ある。
【図2】図1における糸形成装置の拡大断面図である。
【図3】本発明の糸形成装置の他の実施例を示す概略断
面図である。
【図4】図3における糸形成装置に圧縮空気を供給する
配管系統図である。
【図5】糸形成装置に圧縮空気を供給する他の配管系統
図である。
【図6】糸形成装置に供給する圧縮空気の圧力と吸引
量、および、撚り掛け能力の関係を示す概略線図であ
る。
【図7】図2に示す糸形成装置における圧縮空気の圧力
と吸引量、および、撚り掛け能力の関係を示す概略線図
である。
【符号の説明】
2 ドラフト装置 3 糸形成装置 4 引取装置 5 巻取装置 6 糸継台車 7 制御装置 8 圧縮空気供給用配管 31、38 ノズル支持体 32 繊維分離管 33 ノズル 35 連結具 36 連結用管 37 負圧ダクト 64 上糸吸引パイプ 65 下糸吸引パイプ 66 糸継装置 67 検知片 75 検知器 81 圧縮空気供給用主管 82 第1圧力調節弁 83 第2圧力調節弁 84 第1圧縮空気供給用管 85 第2圧縮空気供給用管 86 3方電磁切替弁 87 圧縮空気供給用枝管 88 2方電磁切替弁 89 逆止弁 33a 導入部 33b 小径部 33c 第1拡大部 33d 第1大径部 33e 第2拡大部 33f 第2大径部 33g 凹状溝 33h、38a 噴射孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維束をドラフト処理するドラフト装置
    と、ドラフト装置から送出された繊維束に吸引作用と旋
    回作用を与えて結束紡績糸を形成する糸形成装置を有す
    る結束紡績機において、前記結束紡績糸の紡出開始操作
    時に、糸形成装置に対して定常紡出時の圧力より低い圧
    力の圧縮空気を供給し、前記糸形成装置から結束紡績糸
    が紡出された後は所定の圧力の圧縮空気を供給せしめる
    ようにしたことを特徴とする結束紡績機。
  2. 【請求項2】 軸心長手方向に少なくとも2つの直径寸
    法の異なる円筒状、あるいは、円錘状の孔を連設し、該
    孔の最も小さい小径部より出口側に位置する孔部に複数
    の圧縮空気噴射用細孔を穿設せしめ、前記圧縮空気噴射
    用細孔の開口部の全断面積が前記小径部の孔断面積の5
    0%〜100%になるように形成せしめたことを特徴と
    する結束紡績機用糸形成装置。
JP31365291A 1991-10-30 1991-10-30 結束紡績機、および、結束紡績機用糸形成装置 Pending JPH05125624A (ja)

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