JP3341732B2 - 空気紡績装置及びその糸継ぎ方法 - Google Patents

空気紡績装置及びその糸継ぎ方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧空による旋回流
を利用して紡績を行う空気紡績装置及びその糸継ぎ方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に空気紡績装置では、中空ガイド軸
体の入口部で紡績ノズルから圧空を噴射し、旋回流を生
じさせ、糸を実撚りしながら中空ガイド軸体内に送るよ
うになっている。この際、糸が中空ガイド軸体の下流側
にあるニップローラ及びデリベリローラ間に挟まれて下
流側に送られる。これにより糸には下流側に向かうフィ
ード力が与えられ、糸が実撚り紡績されることとなる。
【0003】一方、糸切れが生じたとき再度糸を繋ぐ必
要がある。従来は既にパッケージ側に巻き取られている
糸の糸端を中空ガイド軸体に逆から通し、ノズル部の先
端にまで運んでドラフト側の糸とピーシングするように
していた。このため糸継ぎ前準備段階でミスが多く、ピ
ーシング長を一定にするのが難しかった。
【0004】そこで、本出願人は中空ガイド軸体内に上
記旋回流と逆向きの旋回流を与える糸出しノズルの提案
を行った。これによれば、糸継ぎ時に、逆向き旋回流で
中空ガイド軸体内の糸を結束繊維状に紡績しつつ、その
糸に下流側に向かうフィード力を与え(これをセルフス
ピニングという)、その糸を中空ガイド軸体から順方向
に排出させることができる。よってこれを吸引管で運ん
でニップローラ及びデリベリローラ間に挟ませ、フィー
ド力の転換を行って通常の実撚り紡績に移行すると共
に、この実撚り糸をパッケージ側の実撚り糸とノッター
で結束すれば、容易且つ好適に糸継ぎを行うことができ
る。
【0005】セルフスピニングの最中は、中空ガイド軸
体入口部で紡績ノズルの旋回流によりファイバを振り回
し、これを既にできた結束糸に絡み付けて紡績を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、糸継ぎ開始
時には最初のファイバを中空ガイド軸体の入口に導入す
る必要がある。
【0007】従来は、糸継ぎ開始時から紡績ノズルの噴
射圧が高く、比較的強い旋回流が発生していた。このた
めファイバが過度に振り回され、撚りを伝えるのが難し
く、中空ガイド軸体入口へのファイバ導入が困難であっ
た。このため糸継ぎ成功の確率も低くなり、種々の紡績
ノズルに対応するのも難しかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気紡績装
置は、中空ガイド軸体の入口部で圧空を噴射し、旋回流
を生じさせる紡績ノズルと、上記中空ガイド軸体内で圧
空を噴射し、上記旋回流と逆向きの旋回流を生じさせる
糸出しノズルと、上記紡績ノズルの噴射圧を高圧又は低
圧に切り替える切替手段とを備えたものである。
【0009】ここで、上記切替手段が、糸継ぎ開始から
所定時間上記噴射圧を低圧に切り替えるのが好ましい。
【0010】また、本発明に係る空気紡績装置の糸継ぎ
方法は、紡績ノズルと糸出しノズルとから噴射される圧
空により互いに逆向きの旋回流を生じさせ、これを利用
して中空ガイド軸体から糸出しする行程を有した空気紡
績装置の糸継ぎ方法にあって、上記紡績ノズルの噴射圧
を糸継ぎ開始から所定時間低圧とし、その後高圧に切り
替えるようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施形態を添
付図面に基づいて詳述する。
【0012】図5に示すように、本発明に係る空気紡績
装置1は、併設された多数の紡績ユニット2と、これら
紡績ユニット2間に走行自在に設けられた糸継ぎ装置
(糸継ぎ台車)3と、ブロアボックス4と、原動機ボッ
クス5とからなる。
【0013】図6及び図7に示すように、各紡績ユニッ
ト2は、紡績装置1本体のケーシング6に設けられてお
り、ケーシング6の上端近傍に設けられたドラフト部7
と、ドラフト部7の紡糸方向下流側に設けられドラフト
部7から送られてくる繊維束8を紡績する紡績部9と、
紡績部9の下流側に設けられ紡績糸10を送るための糸
送り部11と、糸送り部11の下流側に設けられ紡績糸
10を吸引するスラックチューブからなる吸引部50
と、吸引部50の下流側に設けられ紡績糸10の糸欠点
を検出するためのヤーンクリヤラーからなる糸欠点検出
部51と、糸欠点検出部51の下流側に設けられ紡績糸
10を巻き取るための巻取部12とを備える。
【0014】図7に示すように、ドラフト部7は、スラ
イバ13を延伸して繊維束8にするためのものであり、
バックローラ14、サードローラ15、エプロンベルト
16を装架したミドルローラ17及びフロントローラ1
8の4つのローラから構成されている。
【0015】図2に示すように、紡績部9は、フロント
ローラ18から送られる繊維束8を実撚りすべくその繊
維束8に旋回流を与えるための紡績ノズル部19と、そ
の実撚り後の糸を挿通させるガイド軸体部52とからな
る。ガイド軸体部52はその中心部に中空ガイド軸体2
0を備えている。
【0016】紡績ノズル部19は、ドラフトされた繊維
束8を導入する案内孔21を有し、案内孔21から排出
された繊維束8の流路上にニードル22を保持するニー
ドルホルダ23と、ニードルホルダ23の下流側に密着
され後述する中空ガイド軸体20の先端部24を所定の
間隔を隔てて覆うと共に、中空ガイド軸体20の先端近
傍に旋回流を発生させるための旋回流発生部25とから
なる。
【0017】旋回流発生部25は、テーパ円筒状に形成
されており、ニードルホルダ23と同心状に組み付けら
れるようになっている。旋回流発生部25の内部には、
ニードルホルダ23から送られてくる繊維束8に旋回流
を当てるための紡績室26が形成されており、紡績室2
6内に中空ガイド軸体20の先端部24が同軸状に収容
されるようになっている。
【0018】また、旋回流発生部25には、中空ガイド
軸体20の入口部に旋回流を生じさせるための紡績ノズ
ル27が複数形成されている。紡績ノズル27は、旋回
流発生部25の径方向外側から紡績室26内につながる
径細の孔であり、それぞれ空気を旋回流発生部25の内
周に沿って糸走行方向に見て左回り(反時計回り、図3
参照)方向48に流すように紡績室26の接線上に、か
つ、繊維束8の送り方向下流側に傾斜して形成されてい
る。これら紡績ノズル27からは圧縮空気(圧空)が選
択的に噴射される。
【0019】中空ガイド軸体20は、その先端部24が
先細のテーパ円筒状に形成されており、軸心上に糸通路
29を有し、先端に形成された糸通路29の入口28を
ニードル22へ向けて配されている。中空ガイド軸体2
0は回転不能であるのが好ましいが、回転可能であって
もよい。
【0020】糸通路29は、糸排出側に向けて末広がり
状に形成されている。具体的には、糸通路29は、径を
多段に拡げて形成されており、入口28から排出側へ向
けて所定長さ延びる径細の導入部30と、導入部30の
下流側に段をなして拡径される第1拡径部31と、第1
拡径部31の下流側に滑らかに接続されテーパ状に拡径
される第2拡径部32と、第2拡径部32の下流側に段
をなして拡径される第3拡径部33とからなる。第3拡
径部33の端には糸通路29の出口34が形成されてい
る。
【0021】図3及び図4に示すように、中空ガイド軸
体20の内部には、糸通路29に対して接線方向に設け
た複数の糸出しノズル36が設けられる。糸出しノズル
36は細径の孔からなり、それぞれ糸通路29の内周に
沿って糸走行方向に見て右回り(時計回り、図3参照)
方向49に空気を流すように等間隔に8箇所、第1拡径
部31に接続されて形成されている。
【0022】また、中空ガイド軸体20の内部には出口
34近傍から先端側へ延びて各糸出しノズル36に連通
されるエア通路37が形成されている。エア通路37
は、出口34側で圧気供給路38に接続されている。こ
うして糸出しノズル36からは圧空が選択的に噴射され
る。
【0023】図6及び図7に示すように、糸送り部11
は、紡績装置1本体のケーシング6に設けられるデリベ
リローラ39と、デリベリローラ39に近接自在に設け
られるニップローラ40とからなる。そして、中空ガイ
ド軸体20から出てきた紡績糸10をデリベリローラ3
9とニップローラ40の間に挟んでデリベリローラ39
を回転駆動させることにより、紡績糸10を巻取部12
側へ送るようになっている。図6に示すが中空ガイド軸
体20の出口34の下方にはダストコレクタ54が設け
られる。これには常時吸引力が与えられ、出口34付近
の風綿等を吸引除去するようになっている。
【0024】糸継ぎ装置3は、紡績装置1本体のケーシ
ング6に設けられたレール41上を走行する台車42
と、台車42に設けられたノッター(ジェットスプライ
サー)43と、台車42に旋回可能に設けられ紡績部9
の中空ガイド軸体20から出てきた紡績糸10を吸引し
つつノッター43へ案内する吸引管44と、台車42に
旋回可能に設けられ巻取部12に回転自在に支持された
パッケージ45から糸端を吸引してノッター43へ案内
するサクションマウス46とからなる。
【0025】紡績装置1には図示しない制御装置が組み
込まれており、これが後述する各部の動作を総括的に司
るようになっている。
【0026】また紡績装置1には、紡績ノズル27の噴
射圧を高圧又は低圧に切り替える切替手段が備えられて
いる。切替手段は、図示省略するが、紡績ノズル27と
圧空源とを結ぶ圧空通路の途中に設けられた電磁切替弁
と、これを電気的に切り替える上記制御装置とで構成さ
れる。
【0027】次に、本装置の糸継ぎ方法を説明する。
【0028】紡績装置1を始動させるための糸継ぎや、
糸切れによる糸継ぎをする場合、糸継ぎ装置3を糸継ぎ
すべき紡績ユニット2まで走行させ、ドラフト部7の全
ローラを作動(ON)させると共に、紡績ノズル27及び
糸出しノズル36を作動(ON)させて圧空を噴射させ
る。
【0029】図1に示すように、糸継ぎ開始となる時刻
0 で、紡績ノズル27、糸出しノズル36及びドラフ
ト部7のバックローラ14(B/R)がONされる。この
とき切替手段が予め低圧側に切り替えられており、紡績
ノズル27は低圧PL で圧空を噴射する。
【0030】ドラフト部7においてはスライバ13が延
伸され、繊維束8となって紡績部9へ送り出される。紡
績部9へ送られた繊維束8は、ニードルホルダ23の案
内孔21内に挿通される。
【0031】紡績ノズル27から噴射される圧空は旋回
しながら繊維束8の送り方向へ流れる。このためニード
ルホルダ23の案内孔21内を挿通された繊維束8は旋
回流で緩い仮撚り状態にされながら中空ガイド軸体20
の入口28付近へ送られる。
【0032】また、糸出しノズル36から噴射される圧
空は、中空ガイド軸体20内に形成された糸通路29内
で内周面に沿って流れ、旋回流を形成する。
【0033】そして、糸通路29は、紡績糸10の排出
側に向けて末広がり状に形成されているため、糸出しノ
ズル36から糸通路29内に噴射された圧空は出口34
側へ向かって流れ、径細の導入部30及び入口28は負
圧となっている。このため、中空ガイド軸体20の入口
28に吸引力が発生し、これにより最初の繊維束8ない
しファイバを捕捉し入口28に導入することができる。
またこの導入後は繊維束8を連続的に引き込むことがで
きる。
【0034】この繊維束8は第1拡径部31に至り、紡
績ノズル部19とは逆向きの旋回流にさらされる。この
ため、互いに逆方向の旋回ノズルにより紡績糸を製造す
る公知の紡績技術により、緩い仮撚り状態の繊維束8は
結束繊維状の結束紡績糸47として紡績されながら中空
ガイド軸体20の出口34から排出される。このとき糸
には当該旋回流によって出口34に向かうフィード力が
与えられる。
【0035】一方、この排出前に予め糸継ぎ装置3の吸
引管44を上方に旋回させておき(図6仮想線参照)、
吸引管44の入口を出口34に向けておく。そうすると
出口34から結束紡績糸47の糸端が排出された時点
で、その糸端が吸引管44に吸引捕捉され、結束紡績糸
47が吸引管44に引き込まれていく。この状態で吸引
管44を下方に旋回すると(図6実線参照)、結束紡績
糸47がノッター43に案内される。
【0036】図1に示すように、吸引管44への吸引終
了後、切替手段が高圧側に切り替えられ、紡績ノズル2
7は高圧PH で圧空を噴射する。このように切替手段は
時刻T0 から所定時間ΔT経過後の時刻T1 で噴射圧を
低圧から高圧へと切り替える。
【0037】なお、時刻T0 から時刻T1 の間で紡績ノ
ズル27の噴射圧をゼロにすると、即ち紡績ノズル27
を停止すると、糸出しノズル36とフロントローラ18
のニップ点との距離が平均繊維長より長いため、中空ガ
イド軸体20の出口34からファイバーを巻き散らすの
みで撚りが伝播しないので、ゼロとは異なる低圧PL
する必要がある。
【0038】また、紡績ノズル27をゼロとは異なる低
圧PL とすることで、紡績ノズル部19の案内孔21の
入口に吸引力が作用することによっても、糸継ぎの成功
率が向上する。
【0039】結束紡績糸47のノッター43への案内途
中、結束紡績糸47は連続回転中のデリベリローラ39
とニップローラ40の間に挟まれ(図1の時刻T2 )、
この所定時間後に糸出しノズル36がOFF される。これ
により糸出しノズル36によるフィード力が消失される
と共に、ローラ上流側の糸全体にローラによるフィード
力が与えられ、フィード力の転換が行われる。こうして
紡績ノズル27と糸出しノズル36との協同作用による
結束繊維紡績から、紡績ノズル27、中空ガイド軸体2
0、デリベリローラ39及びニップローラ40の協同作
用による通常の実撚り紡績へと移行されることとなる。
なお、暫くすると結束紡績糸47が全て吸引管44内に
吸い込まれ、実撚り紡績糸がノッター43に渡されるよ
うになる。正常な実撚り紡績糸を生産するために、紡績
ノズル27は、遅くても、糸出しノズル36をOFF して
実撚り紡績を開始するまでには高圧PH に切り換える必
要がある。
【0040】このノッター43への受け渡しと並行し
て、パッケージ45側の実撚り紡績糸もサクションマウ
ス46の旋回動作によりノッター43に渡しておく。
【0041】こうして吸引管44側とサクションマウス
46側の実撚り紡績糸がそれぞれノッター43に渡され
たら、ノッター43を駆動させ、双方の実撚り紡績糸を
結ぶようにする。これにより糸継ぎが完了し、パッケー
ジ45には実撚り紡績糸のみが巻かれるようになる。
【0042】このように、本装置では糸出しノズル36
を設けたので、糸継ぎ時に糸を順送りして糸通路出口3
4から排出することができる。これによりその排出され
た糸を吸引管44で吸引し、吸引管44の旋回動作によ
りデリベリローラ39とニップローラ40との間に挟ま
せ、フィード力の転換を行いつつ、ノッター43に案内
して糸継ぎできる。従って従来装置で行われていたよう
な中空ガイド軸体20内に糸を逆流させるという複雑な
前準備をなくすことができ、糸継ぎを容易且つ確実なも
のとすることができる。
【0043】上記糸継ぎに際しては、紡績ノズル27と
糸出しノズル36とにより中空スピンドル20から糸出
しする行程が存在する。そしてこの行程において、紡績
ノズル27の噴射圧を糸継ぎ開始から所定時間ΔTの間
低圧PL とし、その後高圧PH に切り替えている。
【0044】こうすると、最初のファイバを中空ガイド
軸体20内に容易に導入できる。即ち、紡績ノズル27
の噴射圧を低圧PL とすることで、これによる旋回流を
弱め、ファイバの振り回しを抑えると共に、撚りの伝播
を容易として、中空ガイド軸体入口28への最初のファ
イバ導入を容易にできる。つまり糸出しノズルONと同時
に入口28が負圧となるが、ファイバの振り回しを抑え
ることで、この負圧に乗せてファイバを捕捉しやすくな
り、糸出し成功の確率が増えるのである。これによって
糸継ぎ成功の確率も高まり、信頼性が向上する。また紡
績ノズル形状への依存性も低くなり、即ちファイバー導
入に対する紡績ノズルの影響が小さくなり、紡績ノズル
形状が変化しても糸継ぎ成功率にはほとんど影響がな
く、種々の紡績ノズルに対して汎用性が高まる。
【0045】これから分かるように、上記所定時間ΔT
は、その時間内に確実に糸出しできるような十分な時間
とする必要がある。
【0046】なお従来は図1仮想線に示すように、糸継
ぎ開始から紡績ノズル27の噴射圧が高圧PH で最初の
ファイバ導入が困難であった。本装置はこれの解消を図
ったものである。一方、中空ガイド軸体20内へのファ
イバ導入の後は通常の高圧PH に戻るので、セルフスピ
ニングによる糸出しが従来通り確実に行える。特に一回
ファイバが入り、撚りが伝播されればファイバが糸状に
なり、中空ガイド軸体20内に引き込めるので、噴射圧
を高圧化した方が有利である。
【0047】以上、本発明の実施の形態は他にも様々な
ものが考えられる。切替手段の構成も種々のものが考え
られる。
【0048】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が発揮される。
【0049】(1)糸継ぎ開始時の中空ガイド軸体への
ファイバ導入を容易且つ確実に行える。
【0050】(2)糸出し及び糸継ぎの成功確率を高め
られ、信頼性を向上できる。
【0051】(3)種々の紡績ノズルに対応できるよう
になり、汎用性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】糸継ぎ開始時の作動状況を示すタイムチャート
である。
【図2】紡績装置の要部を示す断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【図5】紡績装置の正面図である。
【図6】紡績装置の縦断側面図である。
【図7】紡績ユニットの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 空気紡績装置 20 中空ガイド軸体 27 紡績ノズル 28 入口 29 糸通路 36 糸出しノズル PH 高圧 PL 低圧 T1 ,T2 時刻 ΔT 所定時間
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−173727(JP,A) 特開2001−159033(JP,A) 特開 平7−197329(JP,A) 特開 平3−241017(JP,A) 実開 平5−54565(JP,U) 実開 平5−54566(JP,U) 実開 平3−106368(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 4/02 D01H 4/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空ガイド軸体の入口部で圧空を噴射
    し、旋回流を生じさせる紡績ノズルと、上記中空ガイド
    軸体内で圧空を噴射し、上記旋回流と逆向きの旋回流を
    生じさせる糸出しノズルと、上記紡績ノズルの噴射圧を
    高圧又は低圧に切り替える切替手段とを備えたことを特
    徴とする空気紡績装置。
  2. 【請求項2】 上記切替手段が、糸継ぎ開始から所定時
    間上記噴射圧を低圧に切り替える請求項1記載の空気紡
    績装置。
  3. 【請求項3】 紡績ノズルと糸出しノズルとから噴射さ
    れる圧空により互いに逆向きの旋回流を生じさせ、これ
    を利用して中空ガイド軸体から糸出しする行程を有した
    空気紡績装置の糸継ぎ方法にあって、上記紡績ノズルの
    噴射圧を糸継ぎ開始から所定時間低圧とし、その後高圧
    に切り替えるようにしたことを特徴とする空気紡績装置
    の糸継ぎ方法。
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