JPH0511930U - 健康布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、医療用又は家庭用として最適な健
康布団に関し、エアーセルが膨張又は収縮して蠕動して
も皺、めくり上がり等なく、しかも爽快な眠りを保証
し、エアーセルのエアー噴出孔から噴出されるエアーを
拡散して汗を乾燥し、さらには収納時の折畳み操作や運
搬も簡便に行い、低コストを目的とする。 【構成】 エアーの移送回路を異にするエアーセルを交
互に並設したエアーマット本体１を連通空隙８ａを有す
る綿等の材料にて覆う構成により、エアーポンプ６を作
動して所定時間毎にエアーセルを膨張、収縮してエアー
噴出孔５からエアーを綿等の材料内に噴出して拡散し、
外部に放出する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は病人が長期間、床に伏せるのに使用する医療用として、または家庭用 としても最適な健康布団に関する。

【０００２】

【従来の技術】

寝返り等を自らうてない重病人や障害者が長期間、床に付す場合、床ずれが身 体にできることがある。

【０００３】 床ずれのできる原因としては、寝具からの体圧が身体の一定箇所に加わり血行 不良を生ずること、体力の衰えや栄養状態が悪くなる等不健康な体質になること 、汗、失禁等により湿気のある状態が続くため身体が過湿気味で縻燗ができ易い 状況にあること、身体を不潔にしたために細菌が繁殖すること等の要因が考えら れる。

【０００４】 そして毛細血管は、３０ｍｍ／Ｈｇ以上の圧力が身体にかかると閉塞して縻燗 を生ずる一因になることが知られている。

【０００５】 また床ずれを防止するための医療用のマットとして従来、図７に示す構造のも のがある。

【０００６】 すなわち、ゴム、布等の可撓性材料によってエアー噴出孔ａが表面の適宜位置 に有するように形成され、内部に送り込まれるエアーの移送回路を異にする相互 を長さ方向に交互に並設した適宜数の略円筒袋状のエアーセルＡと、該エアーセ ルＡをエアーの移送回路別に膨張又は収縮を繰返すように所定時間毎にエアーを 前記エアーセルＡに送込むエアーポンプＰとから構成される。

【０００７】 そして病人がエアーマット上に寝たまま、エアーポンプＰを作動してエアーの 移送回路を異にするエアーセルＡ毎に所定時間づつエアーを送り込み、病人等の ***をエアーマットの長さ方向において膨張又は収縮を繰り返すことにより長手 方向に波形に変化させ、病人等の身体に対して局部的に強い体圧が一箇所に集中 して加わるのを防止し、運動機能を高めて血行を良くするとともにエアーセルＡ の表面に設けた（図７においては多数個が設けられている）エアー噴出孔ａから エアーを放出して身体に汗、失禁等を生ずるのを防いで乾燥し、縻燗を生ずるの を防止し、しかも体臭が生ずるのを防止するものがあった。

【０００８】 そして従来の医療用マットにおいては、吸水性、緩衝性、可撓性に優れた厚み の薄いパッドやシーツをエアーマットの上面に敷いて使用するのが一般的な使用 姿態であった。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記従来の医療用マットは、エアーマットの上面に吸水性、緩衝 性、可撓性に優れた厚みの薄いパッドやシーツを敷いて使用するので、エアーポ ンプＰの切換動作によってエアーセルＡが波形に長手方向に膨張または収縮を繰 り返すと、エアーセルＡの蠕動によってエアーセルＡの上面に敷いたパッドやシ ーツがズレ動いて皺や段差を生じたり、エアーマットからめくり上がってしまう 。

【００１０】 このため寝返りをうてない病人においてはエアーセルＡが膨張または収縮を繰 り返すことによる蠕動によって身体に局部的に圧迫を受けてその部分での血行が 不良になるので、一層、縻燗が生じ易いとともにパッドに皺等が生じて寝心地も 不快になって浅い眠りとなったり、寝疲れを生じていた。

【００１１】 しかもエアーセルＡの表面に設けられたエアー噴出孔ａから放出されるエアー はエアーセルＡとパッドとの間に膨張または収縮操作によって形成される隙間か ら大部分が逃げ出してしまったり、あるいはエアーが仮にエアー噴出孔ａからパ ッド内に侵入する場合にもエアーはパッドの一定箇所に限って侵入するので、病 人等の身体が汗をかいたり、過湿気味であってもその乾燥が局部的になって不充 分であった。

【００１２】 さらに不使用時に収納するのには、エアーマット、パッド、シーツを夫々折畳 んで戸棚等に収納しなければならないので、手間がかかり運搬にも不便であり、 しかもこれらの品々を用意しなければならないので、コスト高であった。

【００１３】 本考案は上記従来の点に鑑みなされたものであり、エアーセルが膨張又は収縮 して蠕動しても皺、めくり上がり、段差等が形成されず、しかも使用者が寝疲れ を覚えることなく、深く、爽快な眠りを保証し、エアーセルのエアー噴出孔から 噴出されるエアーを漏れなく均一に拡散して身体に生ずる汗を確実に乾燥し、さ らには収納時における折畳み操作や運搬も簡便に行え、低コストにすることを目 的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を達成するためになされたものであり、エアーの移送回路を 異にするエアーセルを交互に並設し、該エアーセルにエアー噴出孔を設けたエア ーマット本体を、前記エアー噴出孔からの空気を通過させる連通空隙を有する綿 等の材料によって被覆し、該綿等の材料の表面を表面シートにより覆うという手 段を採用した。

【００１５】

【作用】

エアーポンプを作動して所定時間、例えば数分毎にエアーセルに対するエアー の移送回路を切換えると、エアーの移送回路を異にするエアーセルは所定時間経 過後に長手方向に膨張又は収縮を繰り返し、しかもエアーマット本体のエアー噴 出孔から噴出されるエアーは、エアーマットを被覆し、連通空隙を有する綿等の 材料内に拡散されて外部に放出される。

【００１６】

【実施例】 以下、図１乃至図４に従って本考案の一実施例の詳細を説明する。 図１において１はゴム、合成樹脂シート、布地に高重合ポリマーフィルムをラ ミネート加工する等の可撓性材料を適宜固着手段、例えば熱溶着する等して成型 された横長のエアーマット本体である。

【００１７】 図１において２はエアーマット本体１の略全域に形成されるエアーセルであり 、このエアーセル２はエアーの移送回路を異にする相互が前記エアーマット本体 １の略全面に交互に多数個並設される。

【００１８】 そして移送回路が異なるエアーセル２，２は、図１に示すように略球状のセル 単体３が幅方向に複数個連設されることによって形成される。

【００１９】 また図１に示すものにおいては、奇数番目に相当するエアーセル２Ａ，２Ｃ， ２Ｅ，２Ｇ，２Ｉ，２Ｋ…と、偶数番目に相当するエアーセル２Ｂ，２Ｄ，２Ｆ ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ…とはエアーの移送回路を逆にして交互に逆向きに並設され ているが、この配列はこれに限定されるものではなく、１個おきまたは２個おき であってもよく、任意である。

【００２０】 図１において４ａ，４ｂは奇数番目のエアーセル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２Ｇ，２ Ｉ，２Ｋ…相互、または偶数番目のエアーセル２Ｂ，２Ｄ，２Ｆ，２Ｈ，２Ｊ， ２Ｌ…相互を接続する連通部であり、それぞれエアーセル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２ Ｇ，２Ｉ，２Ｋ…；２Ｂ，２Ｄ，２Ｆ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ…と一体に形成される 。

【００２１】 ５は前記エアーセル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２Ｇ，２Ｉ，２Ｋ…；２Ｂ，２Ｄ，２ Ｆ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ…を構成するエアーセル単体３の所定位置、例えば使用者 としての病人等がエアーマット上に寝た場合に病人等の身体によって塞がれない 位置に上向きに設けた小径のエアー噴出孔であり、このエアー噴出孔５から所定 時間毎に空気が噴出される。

【００２２】 この実施例においては、エアー噴出孔５の適宜位置に設けたエアー噴出孔５は 上向きに設けられているが、必要に応じてそのほかに下向きに設けることによっ てエアーマット本体１の上下方向に周囲にエアーを噴出しても良い。

【００２３】 ６は所定時間毎、例えば５分毎に弁が切換えられることにより、奇数番目のエ アーセル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２Ｇ，２Ｉ，２Ｋ…および偶数番目のエアーセル２ Ｂ，２Ｄ，２Ｆ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ…へとエアーの移送回路毎に交互にエアーを 送風するとともにエアーを排出するためのエアーポンプであり、このエアーポン プ６は公知のもので良く、例えばダイヤフラムを用いた送風・排出機構部と、モ ータ等を用いて回転する回転板と固定板とからなる切換弁構造の分配機構部とを 組合せて構成されるものが考えられる。

【００２４】 図４において７はエアーマット本体１を覆うための所定厚みの柔軟性の被覆シ ート部品であり、この被覆シート部品７は前記エアーマット本体１のエアー噴出 孔５から噴出される空気を拡散して外部に噴出するための縦横の水平方向および 高さ方向の三次元方向に伸びる連通空隙８ａを綿等の繊維状物が絡むことによっ て内部に形成した柔軟性の綿状物８と、該綿状物８を覆うために通気性を有する 略袋状の表面シート９とから形成される。

【００２５】 前記綿状物８としては合成繊維、例えば吸水性、復元性、軽量化に優れたポリ エステル繊維にて形成されるポリエステル綿が使用されるか、又は天然綿が使用 されるが、必要に応じてこれらの合成綿または天然綿を所望の割合に混合するこ とによって使用してもよい。

【００２６】 この綿状物８は、例えば使用時の寸法が幅約８４ｃｍ程度、長さ約１９０ｃｍ 程度の大きさのエアーマット本体１の上下面の片面当てに０．５Ｋｇ程度の重量 のポリエステル綿等を使用して前記エアーマット本体１の上下面を覆う。また前 記表面シート９は例えば木綿、又は木綿等の表面にポリエステル等の撥水性に優 れた合成樹脂をコーティングした強靱な材料のシートが使用され、その一側には 図１に示すように必要に応じて開閉ができるようにファスナー、ベルクロ・ファ スナー、スナップ等の開閉係合部品１０が装着される。

【００２７】 １１は前記エアーマット本体１を表面シート９に着脱自在に結合することによ って表面シート９によって覆われたエアーマット本体１のズレ動きを防止するた めの係止部品であり、この係止部品１１としては例えば雄雌のスナップ、ボタン とこれが係脱自在になるループ状の紐、雄雌のホック、ベルクロ・ファスナー、 エアーマット本体１に装着された鳩目と前記鳩目内に挿入して結着されるように 表面シート９に一端が固着された紐等が使用される。

【００２８】 本考案の一実施例は以上の構成からなり、病人等がエアーマット本体１に寝た 状態でエアポンプ６を作動させ、所定時間、例えば５分経過すると、エアーの移 送回路が切換えられるので、交互にエアーの移送回路が逆向きになるように並設 された奇数番目のエアーセル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２Ｇ，２Ｉ，２Ｋ…と、偶数番 目のエアーセル２Ｂ，２Ｄ，２Ｆ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ…とに対してエアーポンプ ６の送風・排出作用によって例えば５分毎にエアーが送風されたり、または排出 される。従って図２から図３に示すように、交互に並設された奇数番目のエアー セル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２Ｇ，２Ｉ，２Ｋ…と偶数番目のエアーセル２Ｂ，２Ｄ ，２Ｆ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ…とは例えば５分毎に長手方向にわたって膨張又は収 縮を交互に繰り返す。

【００２９】 そして図３に示すようにエアーマット本体１を包むようにポリエステル綿等の ような合成綿によって形成される柔軟性の綿状物８と、該綿状物８とを覆う表面 シート９とにより形成される柔軟な被覆シート部品７はエアーマット本体１の膨 張または収縮に応じて長手方向に蠕動運動される。

【００３０】 従ってエアーマット本体１から病人等が受ける体圧は、身体に対して局部的に １箇所に集中することなく分散され、変化するとともに寝たまま運動されること により血行が促進され、床ずれは防止される。

【００３１】 この際、例えば使用時の寸法が幅約８４ｃｍ程度、長さ１９０ｃｍ程度の大き さのエアーマット本体１は、その上下面の片面当てに０．５Ｋｇ程度の重量のポ リエステル綿等を使用して極薄くその上下面が覆われているので、奇数番目のエ アーセル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２Ｇ，２Ｉ，２Ｋ…と、偶数番目のエアーセル２Ｂ ，２Ｄ，２Ｆ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ…とが夫々膨張または収縮を繰り返すことによ って柔軟性に富んだ状態で病人等の身体の体圧を分散させるように長手方向に波 形に変化する。

【００３２】 しかもポリエステル綿等の綿状物８は木綿等の通気性を有する柔軟な表面シー ト９によって覆われているので、膚触りが良く、発汗があった場合にも吸水性、 保温性があり、体温の調整にも適している。

【００３３】 しかもエアーセル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２Ｇ，２Ｉ，２Ｋ…；２Ｂ，２Ｄ，２Ｆ ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ…の膨張又は収縮によって内蔵は刺激されて血行を促し、ホ ルモン、内分泌液等が円滑に分泌されることにより活性化する。

【００３４】 そして、エアーマット本体１に対して係止部品１１によって着脱自在に係止固 定されている表面シート９は、エアーマット本体１が膨張または収縮することに 応じて一体に蠕動運動される場合にも、ズレ動きや皺、さらには段差が生ぜず、 めくり上がりが防止される。

【００３５】 またエアーポンプ６の送風・排出作用によって５分毎にエアーが送風されたり 、または排出されることによって奇数番目のエアーセル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２Ｇ ，２Ｉ，２Ｋ…と、偶数番目のエアーセル２Ｂ，２Ｄ，２Ｆ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ …が膨張または収縮を繰り返すと、これらのエアーセル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２Ｇ ，２Ｉ，２Ｋ…；２Ｂ，２Ｄ，２Ｆ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ…に設けたエアー噴出孔 ５からはエアーが一定時間毎、例えば５分経過する毎に交互に噴出される。

【００３６】 従ってエアーマット本体１は前述のように、その上下面の片面当てに０．５Ｋ ｇ程度の重量のポリエステル綿を使用して上下面が覆われているので、エアー噴 出孔５から噴出される空気は従来のエアーマットのように膨張または収縮を繰返 すことによってその大部分がその上面に敷かれるパッドとの間に形成される隙間 から逃出して乾燥効率が低下するのとは異なり、ポリエステル綿等の柔軟性繊維 状物が絡まることによって三次元方向に形成される連通空隙８ａを通して柔軟性 を有する被覆シート部品７内に均一に拡散され、外部に放出される。

【００３７】 そして膨張または収縮を一定時間毎に繰り返すエアーマット本体１上に横たわ っている使用者としての病人に夏期等において発汗があったり、或いは身体が過 湿気味であったとしても局部的にエアー噴出孔５から噴出される空気が病人等の 身体に対して１箇所に集中することなく平均に微風を送ることができるので、身 体は均一に乾燥される。そして病人等においては、縻燗等が生ずるのを防止する とともに夏期等においてテトロン綿の空隙内に蓄熱される熱量を追い出すことに よって寝苦さを一掃して安眠をはかる。しかも体臭等が綿状物８内に漂うことな く追い出すことによって常時、清潔に維持できる。

【００３８】 さらに冬期等において使用する場合には上下面を逆にして健康布団を敷く等す れば、下面に位置するエアー噴出孔５からエアーを噴出するようになるので、必 要以上の体温の降下を防止する状態の下でエアーセル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２Ｇ， ２Ｉ，２Ｋ…；２Ｂ，２Ｄ，２Ｆ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ…を膨張または収縮して体 圧が１箇所に集中するのを防ぎ、運動することにより、血行を促進し、縻燗等の 発生を防ぐこともできる。

【００３９】 またエアーマット本体１に故障が生じて修繕を行う場合には、表面シート９の 一側に必要に応じて開閉自在に設けられたファスナー、ベルクロ・ファスナー、 スナップ等の開閉係合部品１０を操作することによって表面シート９の一側を開 けば、ポリエステル綿等の被覆シート部品７に包まれているエアーマット本体１ を外部に取出して修繕等を行うことができる。

【００４０】 さらにエアーマット本体１、このエアーマット本体１を覆っているポリエステ ル綿等の被覆シート部品７、さらに表面シート９はともに柔軟性を有するので、 床面に段差や傾斜等があってもそれ等の表面に適合して可撓することにより使用 することができる。しかも不使用時には折畳みが可能になって戸棚等に収納でき 、運搬も簡便に行なえる。

【００４１】 図５および図６に示すものは本考案の他の実施例であり、この実施例において は、移送回路を異にする略円筒状のエアーセル２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄ，２Ｅ， ２Ｆ，２Ｇ，２Ｈ，２Ｉ，２Ｊ，２Ｋ，２Ｌ…を並設したエアーマット本体１の 上下面を、表面シート９にて綿の如き綿状物８を包み込むことによって形成され る上下２枚の布団素体２０，２０によって被覆するようにし、しかもエアーマッ ト本体１を故障時において交換、修繕等をする場合に着脱自在になしてエアーマ ット本体１の交換又は修繕等の操作を容易になすために、例えば上下の前記布団 素体２０，２０の長手方向２等分線Ｎを境に一側の３つの側縁相互を平面略コ字 状に縫着するとともに他側の３つの側縁相互をファスナー、ベルクロ・ファスナ ー、スナップ等の開閉係合部品２１によって略平面コ字状に着脱自在に結合する 構成になしてエアーマット本体１の故障時の交換又は修繕を容易になすとともに 布団素体２０，２０の乾燥等を容易になした点が上記実施例とは異なり、しかも エアーセル２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄ，２Ｅ，２Ｆ，２Ｇ，２Ｈ，２Ｉ，２Ｊ，２ Ｋ，２Ｌ…に設けたエアー噴出孔５から噴出するエアーを綿状物８の連通空隙８ ａによって拡散するようにして外部に放出する等の同様の作用を奏する。

【００４２】 なおエアーセル２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄ，２Ｅ，２Ｆ，２Ｇ，２Ｈ，２Ｉ，２ Ｊ，２Ｋ，２Ｌ…は図１乃至図４に示す第１実施例のように、略球状のセル単体 ３を連続した状態のものに限ることなく、図５、図６に示すように略円筒状の袋 体に形成したもの、また中央部が凹んだ略円筒状の袋体に形成されたものであっ ても良い。

【００４３】 また上記各実施例においては、エアーセル２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄ，２Ｅ，２ Ｆ，２Ｇ，２Ｈ，２Ｉ，２Ｊ，２Ｋ，２Ｌ…を構成するエアーセル素体３の上面 のみにエアー噴出孔５を穿設しているが、必要に応じて下面にもエアー噴出孔５ を設けても良く、さらにエアー噴出孔５の設置個数はエアーセル２Ａ，２Ｂ，２ Ｃ，２Ｄ，２Ｅ，２Ｆ，２Ｇ，２Ｈ，２Ｉ，２Ｊ，２Ｋ，２Ｌ…の膨張による病 人等の身体の支持に支障がない限り、その増減変更は自由に行なえる。

【００４４】 しかも上記各実施例においては奇数番目のエアーセル２Ａ，２Ｃ，２Ｅ，２Ｇ ，２Ｉ，２Ｋ…と、偶数番目のエアーセル２Ｂ，２Ｄ，２Ｆ，２Ｈ，２Ｊ，２Ｌ …とを交互に配置しているが、その組合せ、配置は自由に行なえる。

【００４５】 また上記第１実施例のエアーマットにおいてはポリエステル綿等の柔軟性の綿 状物８にてエアーマット本体１の上下両面に覆っているが、病人等が横たわるエ アーマット本体１の上面のみを綿状物８によって覆うようにしてもよい。

【００４６】 しかも上記各実施例においては、エアー噴出孔５から噴出させるエアーを拡散 するための連通空隙８ａをポリエステル綿等の綿状物８により、エアーマット本 体１を覆って行うことにしているが、上記実施例のように綿状物に限ることなく 、連続気泡を有するウレタン・フォーム又は羽毛、羊毛、毛糸屑の如き繊維が絡 む等して形成される連通空隙８ａを有する柔軟な材料によってエアーマット本体 １を覆い、その内部に形成される連通空隙８ａにてエーア噴出孔５から噴出され るエアーを拡散することによりエアーマットの外部に放出するようになしてもよ い。

【００４７】

【考案の効果】

上述のように本考案は、エアーポンプの切換動作によってエアーセルを長手方 向に膨張または収縮することによって使用者の体圧が１箇所に集中することなく 、分散して運動を行わせるとともにエアーマット本体を覆う綿等の材料がズレ動 いたり、皺やめくり上がりが発生するのを防止することによって血行を促進して 爽快にして充分な睡眠を保証できる。従って病人等において縻燗等が発生するの を防止できる。

【００４８】 また病人等、使用者の身体が汗をかいたり、過湿気味である場合に、綿等の材 料内にて空気を均一に拡散することによって使用者等の身体を全体的に効率良く 充分に乾燥が行なえる。

【００４９】 さらに不使用時にはエアーマット本体、それを覆う綿等の材料を一緒に折り畳 んで戸棚等に収納することができるとともに運搬も簡便に行なえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す一部切欠斜面図であ
る。

【図２】同じく使用状態の一例を示す断面図である。

【図３】同じく本実施例を構成するエアーセルを膨張又
は収縮する使用状態を示す断面図である。

【図４】本実施例の布団の一例を示す拡大断面図であ
る。

【図５】本考案の他の実施例を示す一部切欠斜面図であ
る。

【図６】この実施例の使用状態を示す断面図である。

【図７】この種従来のエアーマットを示す斜面図であ
る。

【符号の説明】

１ エアーマット本体 ２ エアーセル ２Ａ エアーセル ２Ｂ エアーセル ２Ｃ エアーセル ２Ｄ エアーセル ２Ｅ エアーセル ２Ｆ エアーセル ２Ｇ エアーセル ２Ｈ エアーセル ２Ｉ エアーセル ２Ｊ エアーセル ２Ｋ エアーセル ２Ｌ エアーセル ３ セル単体 ４ａ 連通部 ４ｂ 連通部 ５ エアー噴出孔 ６ ポンプ ７ 被覆シート部品 ８ 綿状物 ９ 表面シート ２０ 布団素体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エアーの移送回路を異にするエアーセル
   を交互に並設し、該エアーセルにエアー噴出孔を設けた
   エアーマット本体を、前記エアー噴出孔からの空気を通
   過させる連通空隙を有する綿等の材料によって被覆し、
   該綿等の材料の表面を表面シートにより覆うことを特徴
   とした健康布団。
2. 【請求項２】 前記連通空隙を有する綿等の前記材料を
   夫々表面シートにて包み込むことにより上下２枚の布団
   素体を形成し、該布団素体の縁部相互を開閉係合部品に
   て着脱自在に結合して前記エアーマット本体を被覆する
   ことを特徴とした請求項１に記載の健康布団。