JPH0345643Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0345643Y2
JPH0345643Y2 JP1986078585U JP7858586U JPH0345643Y2 JP H0345643 Y2 JPH0345643 Y2 JP H0345643Y2 JP 1986078585 U JP1986078585 U JP 1986078585U JP 7858586 U JP7858586 U JP 7858586U JP H0345643 Y2 JPH0345643 Y2 JP H0345643Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
felt
futon
board
density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986078585U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62190553U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986078585U priority Critical patent/JPH0345643Y2/ja
Publication of JPS62190553U publication Critical patent/JPS62190553U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0345643Y2 publication Critical patent/JPH0345643Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この考案は、それ単独で使用してもまたは他の
寝具類と併用してもよい敷ふとんに関する。 (従来の技術) 寝たきりの老人や病人は、寝姿勢を容易に変更
できないために、体の特定個所に長期間圧力が掛
かり、血液循環が悪くなつて床ずれを起こしやす
い。寝たきりの病人をかかえた家庭では、普通の
和ふとんに病人を寝かしている場合が殆どであ
り、たとえ時々***を移動させても床ずれの発生
を阻止できない。床ずれ防止用の寝具としては、
いわゆるエアーマツトが一般的であり、該マツト
ではプラスチツクフイルムで多数の空気層を形成
し、これらの空気層を適宜に2組に分配して数分
毎に交互に圧搾空気を送排する。圧搾空気を排出
した層部分は凹んで血液循環が良好になり、一
方、空気の入つた層部分は膨らんでマツサージ効
果を持つ。このエアーマツトは、病人の床ずれ防
止に効果的であるが、非常に高価なために病院で
はともかく家庭用としては普及しにくい。また比
較的安価な床ずれ防止用寝具としては、上層が波
形側面のポリウレタンフオームでクツシヨン性を
高めた無圧マツトレス(商品名アセパスマツトレ
ス)、または椰子の実の繊維をニードルパンチン
グでシート状にしたパームピアスマツトレスが存
在する。さらに例えば実公昭49−31923号は、体
の沈み過ぎを防ぎかつ通気性に優れた敷ふとんに
関し、外側の太デニールのレーヨン繊維に対して
中心に細デニールの熱可塑性合成繊維が位置し、
全体をニードルパンチングで一体的に交絡してい
る。 (考案が解決しようとする問題点) 比較的安価なマツトレスであつても、無圧マツ
トレスは吸湿性、放湿性が殆ど無いので、暑い夏
期では吸湿性の良い多孔性構造のパツドを併用す
ることを要する。一方、パームピアスマツトレス
では、抜群の通気性を持つているが全体が硬いた
め、その上に弾性のあるパツドを重ねることが望
ましく、寒い冬期では保温に注意しなければなら
ない。同様に実公昭49−31923号でも、柔らかい
ウレタン敷ふとんの上に置いて使用するのに適
し、単独使用では硬過ぎ、かつ耐久性の点でも十
分であるとはいえない。 (問題点を解決するための手段) この考案は、従来の床ずれ防止用マツトレスに
関する前記の問題を改善するために提案されたも
のであり、比較的安価であるとともに、それ単独
で使用することも他の寝具類と併用させることも
意図している。また、この考案に係る敷ふとん
は、病人や老人の床ずれ防止用ばかりでなく、一
般人が使用すると睡眠時の背骨の曲がりを防止し
て安眠でき、乳幼児の健康ふとんとしても使用で
きる。 この考案に係る敷ふとんは、第1図に示すよう
にマツト素材1からなり、該素材は上方ソフト層
2と中間ボード層3と下方クツシヨン層4とを有
する3層構造である。上方ソフト層2は、接触感
および吸湿性、放湿性が良好な比較的柔らかい材
質であると好ましく、綿、フエルト、キルテイン
グ地などが例示できる。ソフト層2がフエルトで
ある場合には、該フエルトは一般に密度0.055〜
0.07g/cm3、圧縮率18〜25%(JiS L1021のA法
による測定)であり、厚みは例えば20〜30mmであ
る。このフエルトは、例えば羊毛やポリエステル
繊維であり、またはこれらを混綿してからニード
ルパンチングすればよく、所望に応じて抗菌処理
や防臭処理を行う。またカバー布5が比較的厚い
布地である場合、ソフト層の代用とすることも可
能である。中間ボード層3は、人体の寝姿勢をほ
ぼまつすぐな状態に保持する比較的硬い材質であ
ると好ましく、硬質フエルト、プラスチツク板、
フアイバーボード、パーテイクルボードなどが例
示できる。ボード層3が硬質フエルトである場合
には、該フエルトは一般に密度0.25〜0.30g/
cm3、圧縮率が0に近い剛性であり、厚みは例えば
1〜2mmである。このフエルトは、通常の繊維に
熱融着性繊維を混綿してから熱処理しても、また
は適宜の樹脂を含浸して硬化させてもよい。混綿
する熱融着性繊維は、一般に通常の繊維よりも多
量であり、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊
維、塩化ビニル/酢酸ビニルの共重合繊維、未延
伸ポリエステル繊維、ポリエステルをコアとして
低融点ポリエステルで被覆したコンジユゲート繊
維、ポリプロピレン/ポリエチレンのコンジユゲ
ート繊維などが例示できる。下方クツシヨン層4
は、正常な寝姿勢を保つとともに寝床圧を体全体
に適度に分散できる材質であると好ましく、フエ
ルト、コイルバネ、ラバー、ウレタンフオームな
どが例示できる。クツシヨン層4がフエルトであ
る場合には、該フエルトは一般に密度0.08〜0.10
g/cm3、圧縮率10〜20%、圧縮弾性率85%以上
(JIS L1021のA法による測定)であり、厚みは
例えば10〜20mmである。このフエルトは、通気性
を高めるために裏面をコード仕上げにしてもよ
い。 この考案の敷ふとんは、一般に第2図に示すよ
うなカバー布5に封入して使用するけれども、各
層2〜4はそれぞれ分離被包しても、適宜の接着
剤またはニードルパンチングなどで一体化してか
ら全体を被包してもよい。部品交換や折り畳みの
点を考慮して、後述の実施例のようにボード層3
をクツシヨン層4またはソフト層2だけと一体化
させ、他方の層を単独で被包してもよい。また全
体を一体化した場合には、単に敷布で被うだけで
使用することも可能である。 (作用) この考案に係る敷ふとんは、接触感および吸湿
性、放湿性が良好な比較的柔らかい上方ソフト層
2によつて、使用者の汗を十分に吸湿・放出して
肌の乾燥状態を繊維する。この敷ふとんは、一般
に暑い夏期はそれ単独で板の間、ベツド床、畳な
どに敷いて使用し、寒い冬期はマツトレス、和敷
ふとん、ウレタンフオーム、座ぶとんなどの上に
敷設して併用すると好ましい。他の寝具類と併用
した際に、下のウレタンフオームや和敷ふとんが
柔らかすぎたり硬すぎたりした場合でも、下方ク
ツシヨン層4の存在によつて寝床圧を適当に分散
する。この寝床圧とは、体の各部位が寝具の表面
に接触した時の圧力であり、寝床圧が部分的に高
くなると、その部位の血液循環が低下して床ずれ
の原因となる。またこの考案の敷ふとんでは、ボ
ード層3の存在で沈み込みが少なくなつて寝姿勢
がほぼまつすぐで背骨が曲がらないから、自然な
寝姿勢で安眠ができて疲労回復に効果的であり、
寝返りがうちやすくて寝姿勢が自由に変えられる
ので発汗も少なくなる。 (実施例) 実施例 1 第1図に示す構成のマツト素材1を製造するた
め、上方ソフト層2として比較的柔らかいフエル
トを用い、該フエルトは重さ1500g/m2であつ
て、平均直径約25μmの羊毛50%と13デニールの
ポリエステル繊維50%とを混綿し、パンチ密度
100刺/cm2のニードルパンチングで厚さ24mmに定
め、圧縮率は20%である。 中間ボード層3には、4デニールの熱融着性繊
維(商品名メルテイ、ユニチカ社製)80%と3デ
ニールのポリエステル繊維20%とを混綿した重さ
250g/m2のフエルトを用い、パンチ密度300刺/
cm2のニードルパンチングを行う。また下方クツシ
ヨン層4には、それぞれ150デニールを50%、30
デニールを30%、15デニールを20%のポリエステ
ル繊維を混綿した重さ800g/m2のフエルトを用
い、パンチ密度80刺/cm2のニードルパンチングを
行う。次にクツシヨン層4の上にボード層3を重
ね、さらに80刺/cm2のパンチ処理で両者を一体化
する。これを170℃で5分間熱処理してボード層
3を硬化させる。 第2図に例示するカバー布5は、上方部6と下
方部とに分画された長方形の袋体であり、該下方
部はさらに隣接した3部分7,8,9に分かれ、
各部分6〜9にはそれぞれフアスナ10〜13を
取り付ける。前記のソフト層2は、フアスナ10
を開閉して上方部6に封入し、一方、一体化した
ボード層3とクツシヨン層4は、ソフト層2の約
1/3の長さに裁断した後にそれぞれ下方部7〜9
に封入する。
【表】 第1表から明らかなように、本実施例の敷ふと
んは、他の寝具類に比べて寝床圧が適度に分散さ
れており、3ケ月間寝たきりでも床ずれの兆候は
みられない。 次に仰向けに寝た状態において、寝具表面から
の沈み込み量の試験結果を第2表に示す。
【表】
【表】 測定器:測量用計器トランシツト
第2表から明らかなように、本実施例の敷ふと
んは、他の寝具類に比べて使用者の沈み込みが少
ないので背骨の曲がらず、寝返りがうちやすくて
安眠が可能である。 実施例 2 第3図の下方クツシヨン層15は、実施例1で
用いた混綿ポリエステル繊維のフエルトを用い、
前記のニードルパンチング後にさらに、フオーク
ニードルによる密度40刺/cm2のパンチングでコー
ド仕上げを行う。この結果、クツシヨン層15の
裏面は、図示のような波形側面のコード面にな
る。次に、クツシヨン層15の上にボード層3を
重ね、パンチ密度80刺/cm2のニードルパンチング
で一体化する。クツシヨン層15の裏面にアクリ
ル系樹脂(商品名ポリゾール M−17)を乾量で
100g/m2塗布・乾燥してから、170℃で5分間熱
処理を行う。 第3図のボード層3とクツシヨン層15を用い
た敷ふとんは、実施例1のそれに比べて通気性が
いつそう高くなり、他の寝具類例えばマツトレス
や和敷ふとんの上に直接敷いた場合にずれが少な
くなるという利点がある。 実施例 3 上方ソフト層2中に50%混綿するポリエステル
繊維に、予め抗菌処理(商品名バイオシル加工)
を施しておく。この結果、敷ふとん14における
かび類や細菌の繁殖を防ぎ、使用者の床ずれをい
つそう効果的に予防し、乳幼児の皮膚炎なども未
然に防ぐことができる。 (考案の効果) この考案に係る敷ふとんは、カバー布に封入す
るか直接敷布で被つた後に、それ単独で板の間、
ベツド床、畳などに敷いて使用しても、またはマ
ツトレス、和敷ふとん、ウレタンフオーム、座ぶ
とんなどの上に敷設して併用すればよいこの考案
の敷ふとんは、従来の床ずれ防止用マツトレスに
比べて安価であり、使用者の各部位の寝床圧を体
全体に適当に分散して床ずれを未然に防止すると
ともに、寝姿勢をほぼまつすぐの状態に保持して
背骨の弯曲化を防ぐ。また、この考案の敷ふとん
は、単に病人や老人などの床ずれ防止用ばかりで
なく、一般人においても寝姿勢の保持と寝床圧の
分布を適切にすることで安眠を与え、乳幼児の健
康ふとんとしても使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る敷ふとん用のマツト素
材を部分的に示す概略断面図、第2図はマツト素
材をカバー布に封入した状態の敷ふとんを示す斜
視図、第3図はこの考案の変形例を示す部分断面
図である。 1……マツト素材、2……上方ソフト層、3…
…中間ボード層、4……下方クツシヨン層、5…
…カバー布、14……敷ふとん。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) それ単独で板の間やベツド床などに敷いて使
    用してもまたはマツトレスや和敷ふとんの上に
    敷設して併用してもよいマツト状の敷ふとんで
    あつて、接触感および吸湿性が良好な比較的柔
    らかい圧縮率18〜25%のフエルト、綿またはキ
    ルテイング地である上方ソフト層と、人体の寝
    姿勢をほぼまつすぐな状態に保持する圧縮率が
    0に近い剛性の中間ボード層と、正常な寝姿勢
    を保つとともに各部位の寝床圧を体全体に適度
    に分散する圧縮率10〜20%及び圧縮弾性率85%
    以上のフエルトである下方クツシヨン層とを有
    し、中間ボード層を少なくとも下方フエルト層
    と一体化させ、且つ適当な長さに分割している
    敷ふとん。 2 上方ソフト層は密度0.055〜0.07g/cm3のフ
    エルトである実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の敷ふとん。 3 中間ボード層は密度0.25〜0.30g/cm3の硬質
    フエルト、プラスチツク板、フアイバーボー
    ド、パーテイクルボードまたはこれらと繊維素
    材の複合体である実用新案登録請求の範囲第1
    項に記載の敷ふとん。 4 下方クツシヨン層は密度0.08〜0.10g/cm3
    フエルトである実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載の敷ふとん。
JP1986078585U 1986-05-24 1986-05-24 Expired JPH0345643Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986078585U JPH0345643Y2 (ja) 1986-05-24 1986-05-24

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986078585U JPH0345643Y2 (ja) 1986-05-24 1986-05-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62190553U JPS62190553U (ja) 1987-12-04
JPH0345643Y2 true JPH0345643Y2 (ja) 1991-09-26

Family

ID=30927666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986078585U Expired JPH0345643Y2 (ja) 1986-05-24 1986-05-24

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0345643Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3613711B2 (ja) * 1993-07-07 2005-01-26 東洋紡績株式会社 積層体
JP4660886B2 (ja) * 2000-06-01 2011-03-30 東洋紡績株式会社 敷寝具

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53118815U (ja) * 1977-02-28 1978-09-21
JPS5756763Y2 (ja) * 1980-10-08 1982-12-06

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62190553U (ja) 1987-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6272707B1 (en) Support pad
US8025964B2 (en) Laminated visco-elastic support
US3859678A (en) Disposable bed covering
TWI436807B (zh) 矯形跪墊
JP3619686B2 (ja) 機能可変式の布団セット
JPH0345643Y2 (ja)
JP3531032B2 (ja) 薄厚クッション積層体
JPS63143010A (ja) 寝具用敷蒲団
JP3094910U (ja) 人体部位支持体
KR101913999B1 (ko) 라텍스 누빔 매트
JP3055006U (ja) 褥瘡防止用寝具
JP3045700U (ja) 健康寝具
JP3237879U (ja) 敷き布団
JP2001137076A (ja) 寝 具
JPH0450829B2 (ja)
JP2002065407A (ja) クッション性に優れた敷き寝具
JP2004242797A (ja) 布団装置
JP2886073B2 (ja) 敷 物
CN215436129U (zh) 一种可折叠养生丝瓜络内衬汽车卧铺垫
JPS6112843Y2 (ja)
JPH0317711Y2 (ja)
JPH06316014A (ja) 吸水・除湿シート、吸水・除湿シートを被着した椅子、吸水・除湿シートを被着した布団又はベット、シート。
JP3203480U (ja) 敷きパッド
JPH0646370Y2 (ja) マツトレス
JPH034272Y2 (ja)