JPH0686619U

JPH0686619U - 寝具用敷ふとん

Info

Publication number: JPH0686619U
Application number: JP3801093U
Authority: JP
Inventors: 明石川
Original assignee: 明石川
Priority date: 1993-06-04
Filing date: 1993-06-04
Publication date: 1994-12-20

Abstract

(57)【要約】【目的】就寝中に寝苦しくなく、且つ自然な指圧効
果の図れる敷ふとんを市販に供することを目的とする。【構成】肉厚が凡そ３０ｍｍ〜５０ｍｍで且つ適当
間隔に多数の通気透孔の穿設された発泡スチロール材の
中芯体上面を波山形状に形成すると共に、下面の適当間
隔に多数の通気溝を設け、且つ該中芯体上に適当肉厚状
態にしてフェルト材を載置して布袋で包覆したユニット
品を構成部材として複数個連結したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本願考案は、寝具用敷ふとんに関する。

【０００２】

【従来の技術】

寝具用の敷ふとんとしては単に内部へ綿や合成綿を入れたものから、マットレスなど適宜なスポンジゴムやウレタンゴム等をして一定の弾性を保持させたり、水或いはエアークッションを利用して工夫したものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

健康保持、疲労回復は効果的な熟睡から得られるものであるが、オールシーズンを通してこれら作用効果を如何にして充分に発揮出来る製品となさしめるか、又軽く取扱い容易で、且つ安価に市販に供し得るかは重要な課題となっており、この目的のために各業者間で各種工夫の行われているところである。本考案者は上記目的を達成するためのものとして、先に実願昭２−８０３０４号に係わる「寝具用敷ふとん」を提案した。本考案は該提案の寝具用敷ふとんで睡眠中指圧効果が得られ、且つ熱気が特にふとん内にこもらないよう工夫したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は肉厚が凡そ３０ｍｍ〜５０ｍｍで且つ適当間隔に多数の通気透孔の穿設された発泡スチロール材の中芯体上面を波山形状に形成すると共に、下面の適当間隔に多数の通気溝を設け、且つ該中芯体上に適当肉厚状態にしてフェルト材を載置して布袋で包覆したユニット品を構成部材として複数個連結したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

発泡スチロールの中芯体が畳床と同程度の硬さを備え、且つその上面が波山形状に形成されていることから、寝臥中に於ける無意識な寝返り等の移動動作で身体の当接面が強弱の刺激を受けるものとなって、寝てる間に自然な指圧作用効果を受けるものとなる。又、適当間隔に多数の通気透孔が穿設され、且つ下面にも適当間隔に多数の通気溝が穿設してあることから、熱気がふとん内部にこもることがない。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案で使用される中芯体１の斜視図であって、本体１ａは適当硬さを保つための一定肉厚ｔ（凡そ３０ｍｍ〜５０ｍｍ）の発泡スチロール材からなり、その縦・横寸法は凡そ７００ｍｍ×１０００ｍｍ（ダブル用では横幅寸法が凡そ１２０ｃｍ〜１３０ｃｍ）となされる。しかして、該本体１ａの表面幅方向には凡そ５０ｍｍ間隔で波山１ｂが形成されてなり、且つ各波山の谷１ｃには凡そ１００ｍｍ間隔で凡そ１０ｍｍ径の透孔２を裏面側へ向け多数穿設させてなる。該透孔２は通気用の作用を奏せしめるものであり、又同様目的で下面には通気用溝３（幅及び高さが凡そ１５ｍｍ×１０ｍｍ）の多数が穿設されてなる。

【０００７】４は上記本体１ａの上面に積層接着させるフェルト材で、合成繊維や天然繊維或いはこれらの混合されたものからなる。この積層に際してフェルト材４の厚さｔ，は、凡そ１ｃｍ^２の目付けが５００ｇ程度となされる。本考案では上記構成の中芯体１を布袋で包んだ１個のユニット品５となし（図３参照）、この複数個（図示例では３個）を縦方向へ連結するようになすのであり、連結に際しては連結部ｋを備えた外包袋６に収納して敷ふとんを形成する。

【０００８】図３はこの状態を示すもので、外包袋６は３個の小袋６ａ、６ｂ、６ｃからなり、各小袋は上記中芯体１の夫々れが挿入される大きさ寸法を有し、且つ中央の小袋６ｂを挟んで上側に小袋６ａが、下側に小袋６ｃが来るように上下対称に連結させてなり、又各小袋には夫々れ側面から出し入れ出来るようにファスナー付き開口部７ａ、７ｂ、７ｃが設けてある。尚、上記中芯体１の挿入に際し敷ふとんが延展された時、上面の全体にフェルト材の層が形成されているようになされるのである。図４は上記延展状態から折畳んだ状態を示すものである。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成してなり、中芯体１の本体１ａに使用される発泡スチロールは畳床と同程度の硬さを備えていることから、寝臥中に常時背骨を正しくする寝姿勢を保持するようになすのである。即ち、縦方向の一定間隔で背骨を含む背部全体が撓むことのないように波山の頂点で強固に支持するのであり、且つこの際波山の谷及び底部に穿設した透孔２及び通気用溝３は内部空気の円滑な流通を図かって、熱気が内部にこもることを未然に防いで快適な睡眠が図られる上で著効を奏するものとなる。

【００１０】尚、本考案に於て中芯体１の上面に載置させたフェルト材４を使用することは身体に対する適度のクッション下で指圧作用の行われるようになすのであり、即ちフェルト材４は平均的な身体の体重下で身体面が中芯体１ａに対し少し柔らかく接触するようになるのであり（厚さが大となると指圧効果の得られるものとならない）、且つ疲れを癒し快適な睡眠と共に健康増進に寄与するものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案で使用される中芯体の斜視図である。

【図２】上記中芯体を袋で包んだユニット品の斜視図で
ある。

【図３】本考案敷ふとんの製品図（使用状態図）であ
る。

【図４】同折畳み状態図（収納時）である。

【符号の説明】

１中芯体２透孔３通気用溝４フェルト材５ユニット品６外包袋

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】肉厚が凡そ３０ｍｍ〜５０ｍｍで且つ適
当間隔に多数の通気透孔の穿設された発泡スチロール材
の中芯体上面を波山形状に形成すると共に、下面の適当
間隔に多数の通気溝を設け、且つ該中芯体上に適当肉厚
状態にしてフェルト材を載置して布袋で包覆したユニッ
ト品を構成部材として複数個連結したことを特徴とする
寝具用敷ふとん。