JPH05117564A - 孔版印刷用エマルジヨンインキ - Google Patents
孔版印刷用エマルジヨンインキInfo
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- JPH05117564A JPH05117564A JP31199891A JP31199891A JPH05117564A JP H05117564 A JPH05117564 A JP H05117564A JP 31199891 A JP31199891 A JP 31199891A JP 31199891 A JP31199891 A JP 31199891A JP H05117564 A JPH05117564 A JP H05117564A
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Abstract
様に、様々な環境下での印刷開始直後から良好な印刷物
を入手できることが要望されている。そのため、従来に
おいては、インキ保存安定性やインキの紙への安定性の
向上のために、インキ中に樹脂(例えば、フェノール樹
脂、マレイン酸樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂、ゴム
誘導体樹脂など)が添加されている。だが、こうした樹
脂の添加はインキの流動性を著しく損ねることがあり、
また、得られる画像品質の温度依存性をも低下させる等
の欠点を有している。本発明はそうした欠点を解消し、
輪転孔版印刷機においても良質の画像品質が得られる孔
版印刷用エマルジョンインキを提供するものである。 【構成】 油相約10〜50重量%と水相約90〜50
重量%とからなる油中水型エマルジョンからなり、か
つ、該油相中に樹脂及びその樹脂のゲル化剤を含有して
なる孔版印刷用エマルジョンインキ。
Description
インキに関し、詳しくは定着性、エマルジョン安定性に
優れた孔版印刷用エマルジョンインキに関する。
原紙を用い、この原紙に製版を施して形成された穿孔部
を通して原紙の一方の側より他方の側へインキを移動さ
せることにより、紙などの被印刷物面に印刷を行なうも
のである。近年、輪転孔版印刷機にもマイクロコンピュ
ーター等による自動化が進み、操作が簡単になってきて
おり、これにともない、様々な環境で印刷開始直後から
良好な印刷物を入手できることが要望されている。とこ
ろで、従来の孔版印刷用インキには、インキの保存安定
性の向上やインキの紙への定着性を良好ならしめる等の
目的で樹脂が添加されている。これらの樹脂としては、
例えばフェノール樹脂、マレイン酸樹脂、石油樹脂、ア
ルキッド樹脂、ゴム誘導体樹脂などが知られているが、
これらの樹脂で十分な安定性、定着性を得るためには多
くの樹脂を必要とするのが実情である。しかし、この場
合、インキの流動性を著しく損ねることがあり、その結
果、均一な画像濃度が得られなかったり、ドラム後端部
からのインキのはみ出しが発生したり、また、得られる
画像品質の温度依存性が低下するといった欠点が認めら
れていた。
従来技術の欠点を除去し、輪転孔版印刷機において、定
着性、エマルジョン安定性に優れて、且つインキ流動性
及び画像品質の温度依存性に優れた孔版印刷用エマルジ
ョンインキを提供するものである。
ルジョンインキは、油相約10〜50重量%と水相約9
0〜50重量%とからなる油中水型エマルジョンからな
り、かつ、該油相中に樹脂およびその樹脂のゲル化剤を
含有することを特徴としている。
種々研究の結果、油中水型エマルジョンの油相中に樹脂
及びその樹脂のゲル化剤を含有せしめることによって定
着性、保存安定性に優れ、インキ流動性並びに画像品質
の温度依存性に優れた効果がもたらされることを見いだ
した。本発明はそれに基づいてなされたものである。
記エマルジョンの水相は水、電解質、防黴剤、酸化防止
剤、水蒸発防止剤など、また前記油相は油成分、乳化剤
等から構成される。これらの構成成分は、エマルジョン
の形成を阻害しない公知のものが使用される。
は、前記の通り、定着性、保存安定性に優れ、且つ流動
性、画像品質温度依存性も優れるようにする為に、油相
中に樹脂及びその樹脂のゲル化剤を含有することを最大
の特徴としている。ここでの樹脂はフェノール系水酸基
もしくはアルコール系水酸基のうち少なくとも一方を有
することが望ましい。これは、樹脂がゲル化される際、
樹脂の水酸基を中心にゲル化が起こるためである。
00であることが望ましく、6000〜20000であることが更
に望ましい。これは、平均分子量が3000より以下では定
着性、保存安定性に対する効果が少なく、また、平均分
子量が150000より以上ではインキの流動性が著しく損な
われ、均一な画像が得られなかったり、孔版印刷機のド
ラム後端部からのインキのはみ出しの発生が著しくなっ
たりする為である。
K、Al、Ca、Co、Fe、Mn、Mg、Pb、Z
n、Zrなどの金属を含む有機酸塩、有機キレート化合
物、金属石鹸オリゴマーなどの、前記樹脂の水酸基と配
位結合をなすものが望ましい。例えば、オクチル酸アル
ミなどのアクチル酸金属塩、ナフテン酸マンガンなどの
ナフテン酸金属塩、ステアリン酸亜鉛などのステアリン
酸金属塩、アルミニウムジイソプロポキシドモノエチル
アセトアセテートなどの有機キレート化合物、アルミニ
ウムオキサイドオクトエートなどの金属石鹸オリゴマー
が代表例として挙げられる。これらは、インキに強いシ
ェアが与えられた時にゲル化構造が破壊されやすく、そ
れによりインキ流動性を損なわず、また、弱いシェアが
与えられた時若しくは静置状態ではゲル構造を形成し、
油相を安定化し、温度変化による画像濃度を変化しにく
くする効果がある。
ずり速度1/secにおける粘度化が1.5〜10であ
ることが望ましい。これは、この粘度比以下では、ゲル
化による保存安定性の効果を得られず、逆に、この粘度
比以上では、逆にゲル構造が十分に破壊できず流動性を
損ねる為である。
は、従来公知のものが適用でき、例えば、流動パラフィ
ン、スピンドル油、軽油、灯油、マシン油、潤滑油の鉱
物油;オリーブ油、ナタネ油、ヒマシ油、大豆油等の植
物油等が使用される。また、本発明においては合成油も
使用できる。合成油を使用する場合、種々の化合物が利
用できる。代表的な合成ビヒクルは、ポリイソブチレ
ン、ポリイソブテン類、水素化ポリデセン類、トリメチ
ロールプロパンエステル類、ネオペンチルエステル及び
ペンタエリトリトールエステル、ジ(2−エチルヘキシ
ル)セバケート、ジ(2−エチルヘキシル)アジペー
ト、ジブチルフタレート、フルオロカーボン類、珪素エ
ステル類、シラン類、リン含有酸類のエステル類、液体
尿素、フェロセン誘導体類、水素化合成油類、鎖状ポリ
フェニル類、シロキサン類及びシリコーン類(ポリシロ
キサン類)、ブチル置換ビス(p−フェノキシフェニ
ル)エーテル類に代表されるアルキル置換ジフェニルエ
ーテル類、フェノキシフェニルエーテル類などがあげら
れる。
非イオン系界面活性剤であり、例えば、ソルビタン高級
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂
肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸ジグリセ
リド及び高級アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸
等の酸化エチレン付加物等があげられ、単独で或いはこ
れらのHLBの異なるものを2種以上組合せて安定性の
高いエマルジョンを調製する。
ば、ファーネスカーボンブラック、ランプブラック、シ
アニンブルー、シアニングリーン、レーキレッド、酸化
チタン、炭酸カルシウム等の有機及び/又は無機の顔料
があげられる。
止剤兼凝結防止剤としては、エチレングリコール、ソル
ビトール、グリセリンなどの多価アルコールや、ポリエ
チレングリコール等が用いられる。防腐・防黴剤として
は、例えば、芳香族ヒドロキシ化合物およびその塩素化
物、サリチル酸、フェノール類、p−オキシ安息香酸メ
チル、p−オキシ安息香酸エチル等、ソルビン酸、デヒ
ドロ酢酸等が用いられる。
は、例えば前記の油成分に顔料、樹脂、ゲル化剤、乳化
剤を加えて混合した後、これに水相の溶液を添加して乳
化させることにより製造できる。
例により更に具体的に説明する。なお、ここでの部は重
量基準である。
用エマルジョンインキを得た。
用エマルジョンインキを得た。
5、比較例6、比較例7のずり速度1/secにおける
ゲル化後の油相粘度とゲル化前の油相粘度の比を油相度
比として表2に示した。また併せて、実施例1のものも
記載した。
孔版印刷機(リコー社製、プリポートSS955)で充
分印刷を行なってインキを印刷機内にいきわたらせた
後、10℃、20℃、30℃の環境温度で印刷した。こ
の際の印刷物の印刷濃度は反射式光学濃度計(マクベス
社製RD914)によって測定した。更に、濃度測定し
た部分をトンボモノ消しゴムを取り付けたクロックメー
ターで10往復/10秒で消去した後の濃度も測定し
(消去後濃度)/(印刷濃度)からインキの定着率を求
めた。また、インキ約1gを遠心沈降管に入れ60℃、
6300Gの条件で遠心分離した時の油分離率から保存
安定性を評価した。インキ流動性はスプレットメーター
による1分値(23℃)(試験開始1分経過時の直径の
大きさ)で示した。これらの結果を表3にまとめて示し
た。
明のエマルジョンインキは定着性、保存安定性にすぐ
れ、かつ、インキ流動性、画像品質温度依存性にすぐれ
たものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 油相約10〜50重量%と水相約90〜
50重量%とからなる油中水型エマルジョンからなり、
かつ、該油相中に樹脂及びその樹脂のゲル化剤を含有し
てなることを特徴とする孔版印刷用エマルジョンイン
キ。 - 【請求項2】 前記樹脂はフェノール系あるいはアルコ
ール系水酸基のうち少なくとも一方を持つものである請
求項1記載の孔版印刷用エマルジョンインキ。 - 【請求項3】 前記樹脂はその平均分子量が3000〜
150000である請求項1記載の孔版印刷用エマルジ
ョンインキ。 - 【請求項4】 前記樹脂はそのゲル化が配位結合により
なされている請求項1記載の孔版印刷用エマルジョンイ
ンキ。 - 【請求項5】 前記油相はそのゲル化後/ゲル化前のず
り速度1/secにおける粘度比が1.5〜10である請求
項1記載の孔版印刷用エマルジョンインキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31199891A JP3073818B2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 孔版印刷用エマルジョンインキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31199891A JP3073818B2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 孔版印刷用エマルジョンインキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05117564A true JPH05117564A (ja) | 1993-05-14 |
JP3073818B2 JP3073818B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=18023981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31199891A Expired - Fee Related JP3073818B2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 孔版印刷用エマルジョンインキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3073818B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06128518A (ja) * | 1992-10-16 | 1994-05-10 | Tohoku Ricoh Co Ltd | W/o型エマルションインキ |
US5622548A (en) * | 1995-05-19 | 1997-04-22 | Micap Technology Corp. | Duplicating inks for digital duplicators |
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JP2000017215A (ja) * | 1998-04-27 | 2000-01-18 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用油中水型エマルションインキ |
US6117221A (en) * | 1998-06-23 | 2000-09-12 | Riso Kagaku Corporation | Emulsion ink for stencil printing |
US6663701B2 (en) * | 2001-01-26 | 2003-12-16 | Riso Kagaku Corporation | Emulsion ink for stencil printing and its use |
JP2011256322A (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Riso Kagaku Corp | 孔版印刷用エマルションインク |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP31199891A patent/JP3073818B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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---|---|
JP3073818B2 (ja) | 2000-08-07 |
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