JPH06172693A - 孔版印刷用エマルション青インキ - Google Patents
孔版印刷用エマルション青インキInfo
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- JPH06172693A JPH06172693A JP35210392A JP35210392A JPH06172693A JP H06172693 A JPH06172693 A JP H06172693A JP 35210392 A JP35210392 A JP 35210392A JP 35210392 A JP35210392 A JP 35210392A JP H06172693 A JPH06172693 A JP H06172693A
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- Japan
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- oil
- emulsion
- phthalocyanine blue
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 油相約１０〜５０重量％と水相約９０〜５０
重量％とからなる油中水型エマルションからなり、しか
も前記油相中の青顔料として、α型フタロシアニンブル
ーとβ型フタロシアニンブルーとを含有する。なお、上
記β型フタロシアニンブルー顔料の全顔料に対する含有
割合は、下記式（Ｉ）を満足するものであることが好ま
しく、また上記油相中の有機溶剤にはパラフィン系オイ
ルが好ましい。 Ｙ≧１００／Ｘ＋５ （Ｉ） 但し、式中Ｙ及びＸは以下の数値を表わす。 Ｙ：全使用顔料に対するβ型フタロシアニンブルーの割
合（％） Ｘ：有機溶剤の粘度（４０℃ｃＳｔ） 【効果】 顔料を有機溶剤中へ分散せしめても、着色力
の低下や流動性の低下が発生せず、赤味の青色であって
且つ高温保存安定性に優れている。
重量％とからなる油中水型エマルションからなり、しか
も前記油相中の青顔料として、α型フタロシアニンブル
ーとβ型フタロシアニンブルーとを含有する。なお、上
記β型フタロシアニンブルー顔料の全顔料に対する含有
割合は、下記式（Ｉ）を満足するものであることが好ま
しく、また上記油相中の有機溶剤にはパラフィン系オイ
ルが好ましい。 Ｙ≧１００／Ｘ＋５ （Ｉ） 但し、式中Ｙ及びＸは以下の数値を表わす。 Ｙ：全使用顔料に対するβ型フタロシアニンブルーの割
合（％） Ｘ：有機溶剤の粘度（４０℃ｃＳｔ） 【効果】 顔料を有機溶剤中へ分散せしめても、着色力
の低下や流動性の低下が発生せず、赤味の青色であって
且つ高温保存安定性に優れている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は孔版印刷用エマルション
青インキに関し、詳しくは赤味の青色であり且つ高温保
存安定性に優れた孔版印刷用エマルション青インキに関
する。
青インキに関し、詳しくは赤味の青色であり且つ高温保
存安定性に優れた孔版印刷用エマルション青インキに関
する。
【０００２】
【従来の技術】孔版印刷方法は、周知のように孔版印刷
原紙を用い、この原紙の穿孔部を介して原紙の一方の側
より他方の側へインキを移動させることにより、紙など
の被印刷物面に印刷を行なうものである。近年、輪転孔
版印刷機にもマイクロコンピューター等による自動化が
進み、操作が簡単になってきており、これに伴い様々な
環境で印刷開始直後から良好な印刷物を入手できること
が要望されている。
原紙を用い、この原紙の穿孔部を介して原紙の一方の側
より他方の側へインキを移動させることにより、紙など
の被印刷物面に印刷を行なうものである。近年、輪転孔
版印刷機にもマイクロコンピューター等による自動化が
進み、操作が簡単になってきており、これに伴い様々な
環境で印刷開始直後から良好な印刷物を入手できること
が要望されている。
【０００３】一方、保管条件も夏期のテント内や輸出の
際の船積みなど、高温にさらされることがあり、その際
のインキの安定性が問題となっている。従来、エマルシ
ョン青インキの顔料としては、鮮やかな赤味の青色で着
色力が大きいα型Ｃｕフタロシアニンブルー（Ｃ．Ｉ．
Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ１５）が好まれているが、該
顔料には、有機溶剤系で使用した場合結晶成長や転移を
起こし、着色力低下や流動性を著しく低下させるという
問題点がある。この点を解決するために、β型Ｃｕフタ
ロシアニンブルー（Ｃ．Ｉ．Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ
１５：３）やε型Ｃｕフタロシアニンブルー（Ｃ．Ｉ．
Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ１５：６）、顔料の表面処理
（Ｃ．Ｉ．Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ１５：２）、塩素
置換（Ｃ．Ｉ．Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ１５：１）の
ように、様々な方法が用いられているが、β型Ｃｕフタ
ロシアニンブルー及び塩素置換では、インキの色相が黄
味の青色に代わってしまい鮮やかな赤味の青色が得られ
ず、またε型Ｃｕフタロシアニンブルー及び顔料の表面
処理ではインキの色相、結晶成長や転移に関しては問題
はないが、高価であるという欠点がある。
際の船積みなど、高温にさらされることがあり、その際
のインキの安定性が問題となっている。従来、エマルシ
ョン青インキの顔料としては、鮮やかな赤味の青色で着
色力が大きいα型Ｃｕフタロシアニンブルー（Ｃ．Ｉ．
Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ１５）が好まれているが、該
顔料には、有機溶剤系で使用した場合結晶成長や転移を
起こし、着色力低下や流動性を著しく低下させるという
問題点がある。この点を解決するために、β型Ｃｕフタ
ロシアニンブルー（Ｃ．Ｉ．Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ
１５：３）やε型Ｃｕフタロシアニンブルー（Ｃ．Ｉ．
Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ１５：６）、顔料の表面処理
（Ｃ．Ｉ．Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ１５：２）、塩素
置換（Ｃ．Ｉ．Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ１５：１）の
ように、様々な方法が用いられているが、β型Ｃｕフタ
ロシアニンブルー及び塩素置換では、インキの色相が黄
味の青色に代わってしまい鮮やかな赤味の青色が得られ
ず、またε型Ｃｕフタロシアニンブルー及び顔料の表面
処理ではインキの色相、結晶成長や転移に関しては問題
はないが、高価であるという欠点がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、前記従来技術の欠点を除去し、輪転孔版印刷機にお
いて、エマルション高温（５０〜７０℃）安定性に優
れ、しかも赤味の青色である孔版印刷用エマルション青
インキを提供することにある。
は、前記従来技術の欠点を除去し、輪転孔版印刷機にお
いて、エマルション高温（５０〜７０℃）安定性に優
れ、しかも赤味の青色である孔版印刷用エマルション青
インキを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、油相約
１０〜５０重量％と水相約９０〜５０重量％とからなる
油中水型エマルションからなり、しかも前記油相中の青
顔料として、α型フタロシアニンブルーとβ型フタロシ
アニンブルーとを含有してなることを特徴とする孔版印
刷用エマルション青インキが提供され、また該青インキ
において、前記β型フタロシアニンブルー顔料の全顔料
に対する含有割合が、下記式（Ｉ）を満足するものであ
ることを特徴とする孔版印刷用エマルション青インキが
提供され、更に該青インキにおいて、前記油相中の有機
溶剤として、パラフィン系オイルを含有してなることを
特徴とする孔版印刷用エマルション青インキが提供され
る。 Ｙ≧１００／Ｘ＋５ （Ｉ） 但し、式中Ｙ及びＸは以下の数値を表わす。 Ｙ：全使用顔料に対するβ型フタロシアニンブルーの割
合（％） Ｘ：有機溶剤の粘度（４０℃ｃＳｔ）
１０〜５０重量％と水相約９０〜５０重量％とからなる
油中水型エマルションからなり、しかも前記油相中の青
顔料として、α型フタロシアニンブルーとβ型フタロシ
アニンブルーとを含有してなることを特徴とする孔版印
刷用エマルション青インキが提供され、また該青インキ
において、前記β型フタロシアニンブルー顔料の全顔料
に対する含有割合が、下記式（Ｉ）を満足するものであ
ることを特徴とする孔版印刷用エマルション青インキが
提供され、更に該青インキにおいて、前記油相中の有機
溶剤として、パラフィン系オイルを含有してなることを
特徴とする孔版印刷用エマルション青インキが提供され
る。 Ｙ≧１００／Ｘ＋５ （Ｉ） 但し、式中Ｙ及びＸは以下の数値を表わす。 Ｙ：全使用顔料に対するβ型フタロシアニンブルーの割
合（％） Ｘ：有機溶剤の粘度（４０℃ｃＳｔ）
【０００６】本発明者らは、前記目的を達成するため、
種々研究の結果、油中水型エマルションの油相中の青顔
料として、特定の２種類の顔料を併用することで、赤味
の青色で且つ高温保存安定性に優れたものとなり、特に
その両顔料の使用比率を特定範囲に設定することで高温
保存安定性をより確実にするという効果を見出し、また
使用する有機溶媒としてはパラフィン系オイルが好まし
いことを見出した。本発明はそれらに基づいてなされた
ものである。
種々研究の結果、油中水型エマルションの油相中の青顔
料として、特定の２種類の顔料を併用することで、赤味
の青色で且つ高温保存安定性に優れたものとなり、特に
その両顔料の使用比率を特定範囲に設定することで高温
保存安定性をより確実にするという効果を見出し、また
使用する有機溶媒としてはパラフィン系オイルが好まし
いことを見出した。本発明はそれらに基づいてなされた
ものである。
【０００７】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明の孔版印刷用エマルション青インキは、油相約１０〜
５０重量％と水相約９０〜５０重量％とからなる油中水
型エマルションからなるが、前記油相は、顔料成分、有
機溶剤（油成分）、樹脂、乳化剤等から構成され、また
前記水相は、水、電解質、防腐・防かび剤、酸化防止
剤、水蒸発防止剤、水溶性高分子等から構成される。こ
れらの構成成分には、エマルションの形成を阻害しない
公知のものが使用される。
明の孔版印刷用エマルション青インキは、油相約１０〜
５０重量％と水相約９０〜５０重量％とからなる油中水
型エマルションからなるが、前記油相は、顔料成分、有
機溶剤（油成分）、樹脂、乳化剤等から構成され、また
前記水相は、水、電解質、防腐・防かび剤、酸化防止
剤、水蒸発防止剤、水溶性高分子等から構成される。こ
れらの構成成分には、エマルションの形成を阻害しない
公知のものが使用される。
【０００８】本発明のエマルション青インクにおいて
は、油相中の青顔料成分として、α型Ｃｕフタロシアニ
ンブルー（Ｃ．Ｉ．Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ１５）と
β型Ｃｕフタロシアニンブルー（Ｃ．Ｉ．Ｐｉｇｍｅｎ
ｔ Ｂｌｕｅ１５：３）とが併用される。このことによ
り、有機溶剤中への分散を行なっても、着色力の低下や
流動特性の低下が発生せず、赤味の青色で且つ保存安定
性に優れたものとなる。また、この両顔料の使用比率
を、前記式（Ｉ）を満足する範囲とすることによって、
より確実に高温保存安定性を向上させたものとなる。
は、油相中の青顔料成分として、α型Ｃｕフタロシアニ
ンブルー（Ｃ．Ｉ．Ｐｉｇｍｅｎｔ Ｂｌｕｅ１５）と
β型Ｃｕフタロシアニンブルー（Ｃ．Ｉ．Ｐｉｇｍｅｎ
ｔ Ｂｌｕｅ１５：３）とが併用される。このことによ
り、有機溶剤中への分散を行なっても、着色力の低下や
流動特性の低下が発生せず、赤味の青色で且つ保存安定
性に優れたものとなる。また、この両顔料の使用比率
を、前記式（Ｉ）を満足する範囲とすることによって、
より確実に高温保存安定性を向上させたものとなる。
【０００９】本発明で用いられる油相中の有機溶剤とし
ては、パラフィン系オイルが好ましいが、通常使用され
ている凸版印刷用、オフセット印刷用、スクリーン印刷
用等の有機溶剤、及びナフテン系オイルでもよく、例え
ば、流動パラフィン、スピンドル油、軽油、灯油、マシ
ン油、潤滑油等の鉱物油；オリーブ油、ナタネ油、ヒマ
シ油、大豆油等の植物油等が使用される。また、本発明
においては合成油も使用できる。合成油を使用する場
合、種々の化合物が利用できる。代表的な合成ビヒクル
には、ポリイソブチレン類、水素化ポリデセン類、トリ
メチロールプロパンエステル類、ネオペンチルエステル
及びペンタエリトリトールエステル、ジ（２−エチルヘ
キシル）セバケート、ジ（２−エチルヘキシル）アジペ
ート、ジブチルフタレート、フルオロカーボン類、珪素
エステル類、シラン類、リン含有酸類のエステル類、液
体尿素、フェロセン誘導体類、水素化合成油類、鎖状ポ
リフェニル類、シロキサン類及びシリコン類（ポリシロ
キサン類）、ブチル置換ビス（ｐ−フェノキシフェニ
ル）エーテル類に代表されるアルキル置換ジフェニルエ
ーテル類、フェノキシフェニルエーテル類などが挙げら
れる。
ては、パラフィン系オイルが好ましいが、通常使用され
ている凸版印刷用、オフセット印刷用、スクリーン印刷
用等の有機溶剤、及びナフテン系オイルでもよく、例え
ば、流動パラフィン、スピンドル油、軽油、灯油、マシ
ン油、潤滑油等の鉱物油；オリーブ油、ナタネ油、ヒマ
シ油、大豆油等の植物油等が使用される。また、本発明
においては合成油も使用できる。合成油を使用する場
合、種々の化合物が利用できる。代表的な合成ビヒクル
には、ポリイソブチレン類、水素化ポリデセン類、トリ
メチロールプロパンエステル類、ネオペンチルエステル
及びペンタエリトリトールエステル、ジ（２−エチルヘ
キシル）セバケート、ジ（２−エチルヘキシル）アジペ
ート、ジブチルフタレート、フルオロカーボン類、珪素
エステル類、シラン類、リン含有酸類のエステル類、液
体尿素、フェロセン誘導体類、水素化合成油類、鎖状ポ
リフェニル類、シロキサン類及びシリコン類（ポリシロ
キサン類）、ブチル置換ビス（ｐ−フェノキシフェニ
ル）エーテル類に代表されるアルキル置換ジフェニルエ
ーテル類、フェノキシフェニルエーテル類などが挙げら
れる。
【００１０】インキと紙との固着性、油相中の顔料の分
散性等の向上を目的として、油相中に樹脂が使用される
が、その例としては、フェノール樹脂、マレイン酸樹
脂、石油樹脂、アルキド樹脂、ゴム誘導体樹脂等が挙げ
られ、これらは単独であるいは２種類以上組み合わせ用
いられる。
散性等の向上を目的として、油相中に樹脂が使用される
が、その例としては、フェノール樹脂、マレイン酸樹
脂、石油樹脂、アルキド樹脂、ゴム誘導体樹脂等が挙げ
られ、これらは単独であるいは２種類以上組み合わせ用
いられる。
【００１１】本発明で用いられる乳化剤は、好ましくは
非イオン系界面活性剤であり、例えば、ソルビタン高級
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂
肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸ジグリセ
リド及び高級アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸
等の酸化エチレン付加物等が挙げられる。これらを単独
であるいはＨＬＢの異なるものを２種以上組み合わせて
安定性の高いエマルションを調製する。
非イオン系界面活性剤であり、例えば、ソルビタン高級
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂
肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸ジグリセ
リド及び高級アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸
等の酸化エチレン付加物等が挙げられる。これらを単独
であるいはＨＬＢの異なるものを２種以上組み合わせて
安定性の高いエマルションを調製する。
【００１２】また、本発明で用いられる水相中の蒸発防
止剤兼凝結防止剤としては、エチレングリコール、ソル
ビトール、グリセリンなど多価アルコールや、ポリエチ
レングリコール等が用いられる。防腐・防かび剤として
は、例えば、芳香族ヒドロキシ化合物及びその塩素化合
物、サリチル酸、フェノール酸、ｐ−オキシ安息香酸メ
チル、ｐ−オキシ安息香酸エチル等、ソルビン酸、デヒ
ドロ酢酸等が用いられる。
止剤兼凝結防止剤としては、エチレングリコール、ソル
ビトール、グリセリンなど多価アルコールや、ポリエチ
レングリコール等が用いられる。防腐・防かび剤として
は、例えば、芳香族ヒドロキシ化合物及びその塩素化合
物、サリチル酸、フェノール酸、ｐ−オキシ安息香酸メ
チル、ｐ−オキシ安息香酸エチル等、ソルビン酸、デヒ
ドロ酢酸等が用いられる。
【００１３】水相中で用いられる水溶性高分子として
は、例えば、デンプン、マンナン、アルギン酸ソーダ、
ガラクタン、トラガントガム、アラビアガム、ブルラ
ン、デキストラン、キサンタンガム、ニカワ、ゼラチ
ン、コラーゲン、カゼイン等の天然高分子；キルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルデン
プン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン等の半合成高分子；アクリル酸樹脂及びポリアクリル
酸ナトリウム、ポリアクリル酸トリエタノールアミンな
どのアクリル酸樹脂誘導体、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエチレ
ンオキサイド、ポリビニルメチルエーテルなどの合成高
分子等が用いられる。
は、例えば、デンプン、マンナン、アルギン酸ソーダ、
ガラクタン、トラガントガム、アラビアガム、ブルラ
ン、デキストラン、キサンタンガム、ニカワ、ゼラチ
ン、コラーゲン、カゼイン等の天然高分子；キルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルデン
プン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン等の半合成高分子；アクリル酸樹脂及びポリアクリル
酸ナトリウム、ポリアクリル酸トリエタノールアミンな
どのアクリル酸樹脂誘導体、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエチレ
ンオキサイド、ポリビニルメチルエーテルなどの合成高
分子等が用いられる。
【００１４】本発明のエマルション青インキの調製に当
っては、油相は、通常公知の分散機で前記顔料を分散さ
せ、それを有機溶剤あるいはその他の油相組成物で稀釈
する。稀釈には通常、公知の撹拌機が使用される。水相
には、水相組成物が通常、撹拌機により混合される。出
来上がった油相、水相は、通常公知の乳化機を使用し、
容易に乳化される。分散、稀釈、乳化等の製造方法、手
段は適宜変更できる。
っては、油相は、通常公知の分散機で前記顔料を分散さ
せ、それを有機溶剤あるいはその他の油相組成物で稀釈
する。稀釈には通常、公知の撹拌機が使用される。水相
には、水相組成物が通常、撹拌機により混合される。出
来上がった油相、水相は、通常公知の乳化機を使用し、
容易に乳化される。分散、稀釈、乳化等の製造方法、手
段は適宜変更できる。
【００１５】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下に示す部及び％はいずれも重量基準である。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下に示す部及び％はいずれも重量基準である。
【００１６】実施例１ 以下に示される処方の原料を使用した。 (顔料) α型Ｃｕフタロシアニンブルー 4.5部 β型Ｃｕフタロシアニンブルー 1.5部 (乳化剤) ソルビタンセスキオレエート 5部 (溶剤) パラフィン系オイル 16部 (水) イオン交換水 34.17部 (凍結防止剤) エチレングリコール 10.00部 (水溶性高分子) 1％ポリアクリル酸水溶液 28.00部 (増粘剤) 10％水酸化ナトリウム水溶液 0.83部 註）全使用顔料に対するβ型Ｃｕフタロシアニンの割
合：25％ オイル粘度：121cSt
合：25％ オイル粘度：121cSt
【００１７】顔料分散体の調整はＣｕフタロシアニンブ
ルー、パラフィン系オイル及び界面活性剤、更に場合に
よりアルキド樹脂を３本ロールで練肉することで行な
い、続いてオイルと顔料分散体、また、必要に応じてロ
ジン変性フェノール樹脂等のゲルワニスを少量加え、こ
れらを均一に混合撹拌機で混合したものを油相とした。
また、水相の調製は、アクリル酸ポリマーを水に一晩浸
漬し、これにエチレングリコールを加えた後、撹拌しな
がら増粘剤である水酸化ナトリウム水溶液を加えること
によって行ない、増粘したものを水相とした。次に、上
記油相に上記水相を加え乳化することによって、孔版印
刷用エマルション青インキを得た。
ルー、パラフィン系オイル及び界面活性剤、更に場合に
よりアルキド樹脂を３本ロールで練肉することで行な
い、続いてオイルと顔料分散体、また、必要に応じてロ
ジン変性フェノール樹脂等のゲルワニスを少量加え、こ
れらを均一に混合撹拌機で混合したものを油相とした。
また、水相の調製は、アクリル酸ポリマーを水に一晩浸
漬し、これにエチレングリコールを加えた後、撹拌しな
がら増粘剤である水酸化ナトリウム水溶液を加えること
によって行ない、増粘したものを水相とした。次に、上
記油相に上記水相を加え乳化することによって、孔版印
刷用エマルション青インキを得た。
【００１８】実施例２〜７及び比較例 表１に記載した処方で実施例１と同様な方法で孔版印刷
用エマルション青インキを得た。また、表１に全使用顔
料に対するβ型Ｃｕフタロシアニンの割合、有機溶剤の
種類、有機溶剤の粘度も記載した。
用エマルション青インキを得た。また、表１に全使用顔
料に対するβ型Ｃｕフタロシアニンの割合、有機溶剤の
種類、有機溶剤の粘度も記載した。
【００１９】（評価）以上のインキを用い、７０℃の環
境下に保存し、ビスコテスター（リオン社製）（２３
℃）にて測定し、粘度上昇の割合を高温保存安定性とし
て評価した。その結果を表１に示す。
境下に保存し、ビスコテスター（リオン社製）（２３
℃）にて測定し、粘度上昇の割合を高温保存安定性とし
て評価した。その結果を表１に示す。
【００２０】
【表１】 注）○：70℃、７日後の粘度上昇の割合が1.4倍未満 △：70℃、７日後の粘度上昇の割合が1.4倍以上、2.0倍
未満 ×：70℃、７日後の粘度上昇の割合が2.0倍以上、2.5倍
未満 ××：70℃、７日後の粘度上昇の割合が2.5倍以上
未満 ×：70℃、７日後の粘度上昇の割合が2.0倍以上、2.5倍
未満 ××：70℃、７日後の粘度上昇の割合が2.5倍以上
【００２１】
【発明の効果】請求項１の孔版印刷用エマルション青イ
ンキは、油中水型エマルションの油相中の青顔料とし
て、α型フタロシアニンブルーとβ型フタロシアニンブ
ルーとを含有するものとしたことから、有機溶剤中への
分散を行なっても、着色力の低下や流動性の低下が発生
せず、赤味の青色であって且つ高温保存安定性に優れた
ものである。
ンキは、油中水型エマルションの油相中の青顔料とし
て、α型フタロシアニンブルーとβ型フタロシアニンブ
ルーとを含有するものとしたことから、有機溶剤中への
分散を行なっても、着色力の低下や流動性の低下が発生
せず、赤味の青色であって且つ高温保存安定性に優れた
ものである。
【００２２】請求項２の孔版印刷用エマルション青イン
キは、前記β型フタロシアニンブルー顔料の全顔料に対
する含有割合を前記式（Ｉ）を満足するものとしたこと
から、高温保存安定性の向上をより確実にするという効
果が加わる。
キは、前記β型フタロシアニンブルー顔料の全顔料に対
する含有割合を前記式（Ｉ）を満足するものとしたこと
から、高温保存安定性の向上をより確実にするという効
果が加わる。
【００２３】請求項３の孔版印刷用エマルション青イン
キは、前記油相中の有機溶剤としてパラフィン系オイル
を含有するものとしたことから、高温保存安定性が更に
向上したものとなるという効果が加わる。
キは、前記油相中の有機溶剤としてパラフィン系オイル
を含有するものとしたことから、高温保存安定性が更に
向上したものとなるという効果が加わる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成田 昌宏 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂３ 番地の１ 東北リコー株式会社内 (72)発明者 大田 真之 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂３ 番地の１ 東北リコー株式会社内 (72)発明者 浅田 啓介 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂３ 番地の１ 東北リコー株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 油相約１０〜５０重量％と水相約９０〜
５０重量％とからなる油中水型エマルションからなり、
しかも前記油相中の青顔料として、α型フタロシアニン
ブルーとβ型フタロシアニンブルーとを含有してなるこ
とを特徴とする孔版印刷用エマルション青インキ。 - 【請求項２】 前記β型フタロシアニンブルー顔料の全
顔料に対する含有割合が、下記式（Ｉ）を満足するもの
であることを特徴とする請求項１に記載の孔版印刷用エ
マルション青インキ。 Ｙ≧１００／Ｘ＋５ （Ｉ） 但し、式中Ｙ及びＸは以下の数値を表わす。 Ｙ：全使用顔料に対するβ型フタロシアニンブルーの割
合（％） Ｘ：有機溶剤の粘度（４０℃ｃＳｔ） - 【請求項３】 前記油相中の有機溶剤として、パラフィ
ン系オイルを含有してなることを特徴とする請求項１又
は２に記載の孔版印刷用エマルション青インキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35210392A JP2585937B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 孔版印刷用エマルション青インキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35210392A JP2585937B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 孔版印刷用エマルション青インキ |
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-12-09 JP JP35210392A patent/JP2585937B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5622548A (en) * | 1995-05-19 | 1997-04-22 | Micap Technology Corp. | Duplicating inks for digital duplicators |
| JP2001262027A (ja) * | 2000-03-13 | 2001-09-26 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷用ｗ／ｏエマルションインキ |
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| EP1184430A3 (en) * | 2000-08-29 | 2003-10-15 | Riso Kagaku Corporation | Color emulsion ink for stencil printing |
| GB2390095A (en) * | 2002-06-25 | 2003-12-31 | Riso Kagaku Corp | Ink for stencil printing |
Also Published As
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