JPH0511372Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0511372Y2
JPH0511372Y2 JP1986191795U JP19179586U JPH0511372Y2 JP H0511372 Y2 JPH0511372 Y2 JP H0511372Y2 JP 1986191795 U JP1986191795 U JP 1986191795U JP 19179586 U JP19179586 U JP 19179586U JP H0511372 Y2 JPH0511372 Y2 JP H0511372Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
shaft
tongue piece
center hole
recessed portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986191795U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6396312U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986191795U priority Critical patent/JPH0511372Y2/ja
Publication of JPS6396312U publication Critical patent/JPS6396312U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0511372Y2 publication Critical patent/JPH0511372Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)
  • Pulleys (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、軸方向の位置規制を行うプーリの軸
支持機構に係り、特にベルト掛けを行う周面の両
側に夫々鍔部を形成してなるプーリからなり、該
プーリの軸孔側に、軸外周面上に周設されたスリ
ツト溝に係合可能な舌片を形成してなるプーリの
軸支持機構に関する。
「従来の技術」 プーリ又は歯車等の軸に嵌合された部材を、軸
に対して回転又は固定可能に軸方向の位置規制を
行う軸用止め治具として、従来より、E形止め輪
やスプリングピン等が存在する。
E形止め輪100は第4図に示すように、金属
その他の弾性材で形成されたリング板101の一
部を所定角度範囲だけ切り欠き、軸周面に挿入用
の切欠き開口102を形成するとともに、その弧
状内周側の適宜角度隔てた位置に、中心方向に向
け突設する複数の突起103を形成し、そして該
止め輪100を軸1と直交方向に沿つて、軸1側
のスリツト溝2内に押し込む事により、止め輪1
00内周側が軸1に対して弾性変形を生じながら
拡径し、前記スリツト溝2位置で元に復帰し、こ
の結果前記突起103がスリツト溝2に係合−装
着される事となり、軸に嵌合させたプーリ104
等の軸方向の位置規制を行う事が出来る。
一方スプリングピンは、軸線方向にスリツト状
又は鋸歯状に割りを入れた金属性細管で形成さ
れ、その長さを軸直径より大に設定した後、軸と
直交方向に沿つて軸周面側に穿孔された貫通孔内
に圧入し、該ピンの両端部を軸周面上より突設さ
せる事により、軸に嵌合させたプーリの位置規制
を行うものである。
しかしながら、かかるいずれの従来技術におい
ても軸と直交する方向より前記止め具を取り付け
なければならない為に、装着時に軸周面上で滑り
が生じ易く取付の際に専用治具を必要とする。
又、前記止め具を前記プーリ等の回転体の装着
方向(軸方向)と異なる方向より取り付けなけれ
ばならない事は、必然的にこれらの部材の取付方
向が二方向となり、これにより取り付け作業が煩
雑化するとともに且つ組立作業の自動化が困難に
なるという問題も派生する。
又前記スプリングピンは細管で形成されている
為にプーリ移動の際の押圧力に耐えられるだけの
強度を必要とし、一方E形止め輪においても外周
部位の一部を切欠くとともに、縮径方向に働く弾
性力により突起を介してスリツト溝を挟持させな
がら、プーリ等の軸方向の位置規制を行う為に所
定以上の強い弾性強度を必要とし、いずれも鋼材
やステンレス材等の硬質で且つ所定の強度を有す
る金属材以外での製造が困難であり、樹脂等の軟
質材料の採用が極めて困難であつた。
「考案が解決しようとする問題点」 かかる欠点を解消するために、実開昭58−
172125号において、プーリの軸が嵌入される中心
穴周囲の任意個所を、軸線と直交する放射方向に
沿つて複数個所凹設するとともに、該凹設部位に
中心方向に延設する舌片を形成し、前記中心穴内
に嵌入された軸側の押圧力により前記舌片が軸線
方向に弾性変形しながら、軸外周面上に周設され
たスリツト溝に係合可能に構成したプーリの軸支
持機構を提案している。
さて前記プーリ等の回転体は、成形加工の容易
さの面より耐荷重性の少ない所や低騒音の必要な
個所では、樹脂材で成形したものを用いている
が、このような樹脂材の成形は成形方向と直交す
る方向に拡径された部位が存在する場合は一発成
形で成形する事が不可能であり、従つて前記従来
技術においても、プーリの軸が嵌入される中心穴
周囲の任意個所を、軸線と直交する放射方向に沿
つて複数個所凹設する構成を取るために、一旦樹
脂成形したプーリを前記凹設部位と舌片を形成す
るために切削加工を施さねばならず、その加工作
業が煩雑化する。
本考案はかかる従来技術の欠点に鑑み、材質に
制約される事なく而も軸方向に沿つて軸側に装着
可能に構成し、これにより軸側への装着作業の容
易化を図つたプーリの軸支持機構を提供する事を
目的とする。
又、本考案の他の目的とする所は、前記のよう
な凹設部位や舌片を有していても一発成形で成形
する事の出来るプーリの軸支持機構を提供する事
にある。
「問題点を解決しようとする手段」 本考案はかかる技術的課題を解決する為に、ベ
ルト掛けを行う周面の両側に夫々鍔部を形成して
なるプーリからなり、該プーリの軸が嵌入される
中心穴周囲の任意個所を、軸線と直交する放射方
向に沿つて複数個所凹設するとともに、該凹設部
位に中心方向に延設する舌片を形成し、前記中心
穴内に嵌入された軸側の押圧力により前記舌片が
軸線方向に弾性変形しながら、軸外周面上に周設
されたスリツト溝に係合可能に構成したプーリの
軸支持機構において、 ベルト掛けを行う周面の片側に位置する鍔部
を、軸線と直交する方向に沿つて分割し、該分割
した鍔部とプーリ本体側に互いに嵌合可能な嵌合
凹部と嵌合突起を形成した点を第1の特徴とし、 第2の特徴とするところは、前記分割した鍔部
のプーリ本体と対面する側を開口するごとく前記
凹設部位を形成し、更にその凹設部位奥端に舌片
を立設させて形成した点にある。
この場合、前記分割した鍔部側に、凹設部位を
挟む中心穴周囲に、中心穴直径に沿つて内周面を
形成した嵌合突起を軸方向に延設し、該嵌合突起
を介してプーリ本体側に設けた嵌合凹部と一体的
に組付け可能に構成するのがよい。
「作用」 かかる技術手段によれば、第1の特徴により鍔
部とプーリ本体側を一体的に組み付けた場合でも
嵌合凹部と嵌合突起との嵌合により回転方向に充
分なるトルクをもたせることが出来、プーリとの
機能に何等支障がない。
又第2の特徴から理解されるごとく、前記凹設
部位は中心穴を凹設して凹設部位を形成する事な
く、プーリ本体と対面する側まで開口するごとく
凹設部位を形成するものであり、又舌片もその凹
設部位奥端に立設させて形成するものであるため
に、結果として分割した鍔部の外表面側の端面か
ら軸線方向に沿つてプーリ本体側の接合面側に向
けて一律に縮径(中心穴周面側は拡径)する方向
に働き、結果として一発成形にて樹脂成形が可能
である。
即ち前記プーリ本体も鍔部側の分割体もいずれ
も鍔部より中央側に向けて軸線と直交する方向に
拡径される部位がない為に一発成形で容易に形成
出来る。
又分割した鍔部をプーリ本体側に組付後は、前
記凹設部位はプーリ本体の接合面との間で断面
の字状に形成でき、問題が生じる事はない。
「実施例」 以下、図面を参照して本考案の好適な実施例を
例示的に詳しく説明する。ただしこの実施例に記
載されている構成部品の寸法、材質、形状、その
相対配置などは特に特定的な記載がない限りは、
この考案の範囲をそれのみに限定する趣旨ではな
く、単なる説明例に過ぎない。
第1図及び第2図はプーリに位置規制部材を一
体的に組込んだ本考案の実施例を示す。
本実施例に係るプーリが回転可能に装着される
軸1Aは円棒状をなし、その軸1A端側全周囲に
亙つて薄幅のスリツト溝2Aが周設されている。
本実施例に係るプーリは、樹脂材で形成された
一対の分割体10,15の組み合わせから構成さ
れ、第1の分割体10(鍔部側分割体)には円板
状の鍔部10aの中心穴11形成部位に、前記軸
1A側にスリツト溝2Aに係合可能な舌片13
と、プーリ本体として機能する第2の分割体(以
下プーリ本体という)15の嵌合凹部16に嵌合
可能な嵌合突起14が設けられている。
即ち、鍔部側分割体10は、前記中心穴11の
内周面を、軸線と直交する放射方向に沿つて上下
に凹設し、対称位置にプーリ本体15と対面する
側まで開口するごとく矩形状の凹設部位12を形
成するとともに、該凹設部位12の奥端に、鍔部
10a外表面とほぼ面一に中心方向に延設する平
板状の舌片13を形成する。
該舌片13は、その肉厚を前記スリツト溝2A
幅より僅かに小に、且つ該舌片13先端をスリツ
ト溝2A底側直径に合わせて弧状に設定し、該舌
片13先端を結ぶ仮想内接円がスリツト溝2A底
側直径とほぼ同一に形成する。
そしてプーリ本体15と対面する側の、前記凹
設部位12を挟む中心穴11周囲に、中心穴11
直径に合わせて弧状に形成した一対の嵌合突起1
4を軸方向に延設して設ける。
一方プーリ本体15は、ベルト掛けを行う周面
15aと該周面15aの端側に設けられた円板状
の鍔部15bとからなり、前記鍔部側分割体10
と対面する側の中心穴17周囲に、前記嵌合突起
14が嵌合可能な弧状嵌合凹部16を凹設してい
る。そして該嵌合凹部16は前記嵌合突起14と
同径に形成してもよいが、僅かに小なる相似形に
形成する事により、接着材を用いる事なく圧入に
より両分割体10,15を一体的に組付ける事が
出来る。
従つてかかる実施例によれば、第2図に示すよ
うに舌片13,23形成位置の反対側端面の中心
穴11,21より軸1A側に嵌入させる事によ
り、中心穴出口端11aで、前記舌片13,23
が軸1A先端部に押されて弾性変形しながら湾曲
し、更に該軸1Aを押し込む事により湾曲した前
記舌片13,23が元の状態に復帰しながらスリ
ツト溝2Aに係合し、軸1Aへの装着が完了し、
これにより前記規制部材の軸方向の位置規制が可
能となる。
又かかる実施例によれば両分割体10,15の
前記嵌合突起14と嵌合凹部16を圧入又は接着
材を塗布して嵌合固定する事により、前記両嵌合
部14−16が一体化した中心穴11−17が形
成出来、プーリとして円滑に機能するとともに、
前記いずれの分割体10,15も鍔部10a,1
5aより中央側に向けて軸線と直交する方向に拡
径される部位がない為に一発成形で容易に形成出
来る。
そして前記一体的に組付け後のプーリは、プー
リ本体15端面側中心穴17より軸1Aに嵌入さ
せる事により、前記作用に示す如く舌片13がス
リツト溝2Aに係合し、該プーリを軸1Aに対し
フリーの状態で回転可能に装着させる事が出来
る。
第3図は軸とともにプーリが回転可能に構成し
た本考案の他の実施例を示し、aは正面図、bは
B−B′線断面図、cはC−C′線断面図、で前記実
施例との差異を中心に説明する。
さて軸1Bは軸端側全周囲に亙つて薄幅のスリ
ツト溝2Bを周設した後、該軸端側を軸線方向に
沿つて平面状に切断し、切欠面3を形成する。
本実施例に係るプーリも前記実施例と同様に、
鍔部分割体20側の嵌合突起24を、プーリ本体
25側の嵌合凹部26に嵌合固定し、両分割体2
0、25を一体に組付ける事により、軸端形状と
同一な中心穴21−27が形成出来、プーリとし
て円滑に機能するとともに、前記いずれの分割体
20,25も鍔部20a,25bより中央側に向
けて軸線と直交する方向に拡径される部位がない
為に一発成形で容易に形成出来る。
そして前記一体的に組付け後のプーリ20−2
5は、プーリ本体25端面側より軸1B側に嵌入
させる事により、前記作用に示す如く舌片23が
スリツト溝2Bに係合し、軸方向に位置規制され
るとともに、中心穴21−27が、切欠面3を有
する軸1B端側に嵌合している為に、該プーリ2
0−25が軸1Bの回転に追従して一体的に回転
させる事が出来る。
「効果」 以上記載のごとく本考案によれば、材質に制約
される事なく而も軸方向に沿つて軸側に装着可能
に構成し、これにより軸側への装着作業の容易化
を図るとともに、前記のような凹設部位や舌片を
有していても一発成形で成形する事の出来るプー
リの軸支持機構を提供し得る。
等の種々の著効を有す。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はプーリに位置規制部材を一
体的に組込んだ本考案の実施例を示し、第1図は
その分解斜視図、第2図は軸への装着状況を示す
説明図である。第3図は本考案の他の実施例を示
し、aは正面図、bはB−B′線断面図、cはC
−C′線断面図、である。第4図は従来技術を示す
斜視図である。 1A,1B……軸、2A,2B……スリツト
溝、10,20……鍔部側分割体、11,21…
…中心穴、12,22……凹設部位、13,23
……舌片、14,24……嵌合突起、15,25
……プーリ本体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ベルト掛けを行う周面の両側に夫々鍔部を形成
    してなるプーリからなり、該プーリの軸が嵌入さ
    れる中心穴周囲の任意個所を、軸線と直交する放
    射方向に沿つて複数個所凹設するとともに、該凹
    設部位に中心方向に延設する舌片を形成し、前記
    中心穴内に嵌入された軸側の押圧力により前記舌
    片が軸線方向に弾性変形しながら、軸外周面上に
    周設されたスリツト溝に係合可能に構成したプー
    リの軸支持機構において、 ベルト掛けを行う周面の片側に位置する鍔部
    を、軸線と直交する方向に沿つて分割し、該分割
    した鍔部とプーリ本体側夫々に互いに嵌合可能な
    嵌合凹部と嵌合突起を形成すると共に、 該分割した鍔部のプーリ本体と対面する側まで
    開口するごとく前記凹設部位を形成するととも
    に、その凹設部位奥端に舌片を立設させて形成し
    た事を特徴とするプーリの軸支持機構。
JP1986191795U 1986-12-15 1986-12-15 Expired - Lifetime JPH0511372Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986191795U JPH0511372Y2 (ja) 1986-12-15 1986-12-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986191795U JPH0511372Y2 (ja) 1986-12-15 1986-12-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6396312U JPS6396312U (ja) 1988-06-22
JPH0511372Y2 true JPH0511372Y2 (ja) 1993-03-22

Family

ID=31146269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986191795U Expired - Lifetime JPH0511372Y2 (ja) 1986-12-15 1986-12-15

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0511372Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4658245B2 (ja) * 2003-05-29 2011-03-23 株式会社日立製作所 スクロール式流体機械
JP2013193715A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Showa Corp 電動パワーステアリング装置の減速装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58172125U (ja) * 1982-05-14 1983-11-17 株式会社日立製作所 ボス固定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6396312U (ja) 1988-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3836149B2 (ja) クリップフリクションヒンジ
JP2739164B2 (ja) 回転ダンパにおける自立機構
US4685172A (en) Bush securing mechanism
JPH0511372Y2 (ja)
JP2002106556A (ja) 球面滑り軸受の固定構造及びその固定方法
JP2604972Y2 (ja) 自在継手
JPS58200096A (ja) 送風羽根
JPH0747580Y2 (ja) 摩擦ロック装置
JPH0239055Y2 (ja)
JPH0537165Y2 (ja)
JPH022955Y2 (ja)
JP2004308767A (ja) トルクリミッター
JPH08135804A (ja) バタフライバルブ
JPH04105631U (ja) 回転部材の回転軸への固定構造
JPH0678629U (ja) ベアリングの固定構造
JP2515493Y2 (ja) 一方向回転クラッチ
JPS627824Y2 (ja)
JPS6114892Y2 (ja)
JPS593645Y2 (ja) 電話機用回転形ダイヤルのガバナ機構
KR20010081940A (ko) 안경 다리 부분 및 고리 부분 사이의 조인트 피스
JPH0732154Y2 (ja) 鉛筆削り器
JPS6345027Y2 (ja)
JPH0334890Y2 (ja)
JPS6344099B2 (ja)
JPS627823Y2 (ja)