JPH0510378U - エレベータの防犯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 かご内犯罪を防止することを目的とする。 【構成】 本考案はかご内に設けられたインターホン、
乗客検出装置１と、無呼検出装置３及び、タイマ装置５
からなり、かご内有人待機等の異常事態に際しては、イ
ンターホンよりかご内音声を防犯上有効な場所に自動的
に流すようにした。 【効果】 かご内有人待機等の異常事態に際しては、イ
ンターホンによりかご内音声を防犯上有効な場所に自動
的に流してかご内犯罪を防止するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はエレベータの防犯装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の装置は、実開昭６１−３８１８２号公報に記載のように、かご内とビル 管理人室などの管理部署との通話を行うかご内通話装置を備えたエレベータにお いて、前記エレベータのかごなどに設けた防犯釦の操作により、前記かご内通話 装置を作動させ、前記かご内の音声を自動的に前記ビル管理人室のスピーカより 流すようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような従来の防犯装置では、防犯釦を人的行為によって操作しなければ 防犯装置が作動せず、かご内で犯罪が行われたとする時、必ずしも被害者が防犯 釦を操作できる状況であるとは限らず、従って防犯に関する信頼性があまり期待 できないという問題があった。

【０００４】 この考案は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、信頼性 の高い防犯装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、着床してから一定時間後に戸閉するエレベータの かご内とビル管理人室などの管理部署との通話を行なうためのかご内通話装置と 、かご内乗客の有無を検出する乗客検出装置と、かご呼び及び乗場呼びが発生し ていないことを検出する無呼検出装置と、前記両検出装置によりかご内に乗客が 存在し、かつ、呼びが皆無のとき付勢され、この付勢状態が所定時間経過すると 動作するタイマ装置とを備えてなるエレベータの防犯装置において、前記タイマ 装置の動作により前記かご内通話装置を作動させ、前記かご内の音声を自動的に 前記ビル管理人室のスピーカより流すように構成したものである。

【０００６】

【作用】

この考案においては、検出装置がかご内乗客の存在を検出し、そして所定時間 経過してもかご内乗客による行先階指示のためのかご呼びもしくは乗場呼びが発 生していないとき異常と判定して、タイマ装置からかご内通話装置を作動させ、 かご内の音声を自動的にビル管理人室のスピーカより流すことにより、信頼性の 高い防犯を可能にする。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案のエレベータの防犯装置を図に基づいて説明する。

【０００８】 図において、（＋）、（−）は回路動作用の直流電源、１はかご内乗客の存在 を検出する乗客検出装置であり、この乗客検出装置１にはかご内乗客の有無検出 リレー２が接続されている。この検出リレー２は、かご内に乗客が存在している とき付勢され、かご内乗客がないとき消勢するもので、常開接点２ａを備えてい る。３はかご呼び及び乗場呼びが発生していないことを検出する無呼検出装置で あり、この無呼検出装置３には呼びの有無検出リレー４が接続されている。この 検出リレー４は、かご呼び及び乗場呼びが発生していないとき付勢され、呼びが あるとき消勢するもので、常開接点４ａを備えている。５は付勢条件が成立する と秒読みを開始し、所定時間（例えば１０秒）後に動作し、消勢すると直ちに復 帰するタイマ装置であり、このタイマ装置５にはタイマ装置動作検出リレー６が 接続されている。この検出リレー６は、タイマ装置５が動作しているとき付勢さ れ、復帰しているとき消勢するもので、常開接点６ａを備えている。上記タイマ 装置５は上記かご内乗客の有無検出リレー２の常開接点２ａと、上記呼びの有無 検出リレー４の常開接点４ａとからなる直列回路を介している。また、７はかご 内通話装置を作動させ、かご内の音声をビル管理人室のスピーカより流すように するインターホン自動開通装置であり、上記タイマ装置動作検出リレー６の常開 接点６ａと直列回路を介している。

【０００９】 以上のような構成であるから、もし、かご内に乗り込んだ乗客がそこにいる誰 かに脅かされるような状況が発生したとしても、乗客検出装置と無呼検出装置の 作動で働くタイマ装置により所定時間後にインターホン回路が閉成されてかご内 音声が自動的にビル管理人室等、予め防犯上有効と思われる場所に流されるから 、乗客がかご内犯罪の被害者となるのを防ぐことができる。

【００１０】

【考案の効果】

この考案によれば、検出装置がかご内乗客の存在を検出し、そして所定時間経 過してもかご内乗客による行先階指示のためのかご呼びもしくは乗場呼びが発生 していないとき異常と判定して、タイマ装置からかご内通話装置を作動させ、か ご内の音声を自動的にビル管理人室のスピーカより流すことにより、信頼性の高 い防犯を可能にする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るエレベータの防犯装置の実施例を
示す回路図である。

【符号の説明】

１ 乗客検出装置 ２ かご内乗客の有無検出リレー ３ 無呼検出装置 ４ 呼びの有無検出リレー ５ タイマ装置 ２ａ かご内乗客の有無検出リレーの常開接点 ４ａ 呼びの有無検出リレーの常開接点 ６ タイマ装置動作検出リレー ６ａ タイマ装置動作検出リレーの常開接点 ７ インターホン自動開通装置

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 着床してから一定時間後に戸閉するエレ
   ベータのかご内とビル管理人室などの管理部署との通話
   を行うためのかご内通話装置と、かご内乗客の有無を検
   出する乗客検出装置と、かご呼び及び乗場呼びが発生し
   ていないことを検出する無呼検出装置と、前記両検出装
   置によりかご内に乗客が存在し、かつ、呼びが皆無のと
   き付勢され、この付勢状態が所定時間経過すると動作す
   るタイマ装置とを備えてなるエレベータの防犯装置にお
   いて、前記タイマ装置の動作により前記かご内通話装置
   を作動させ、前記かご内の音声を自動的に前記ビル管理
   人室のスピーカより流すようにしたことを特徴とするエ
   レベータの防犯装置。