JPH0477211B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、給湯栓からの給湯を間欠的に行う給
湯装置に関するものである。

従来の技術 従来の給湯装置は第４図に示すように構成され
ていた。すなわち第４図において、水道１から供
給された水は、電気温水器２のタンク３内に入
り、ヒータ４で加熱され貯湯される。端末に設け
た給湯栓５，６に対しては、電気温水器２に接続
された給湯配管７を介して給湯が行われる。

給湯栓５あるいは６のコツク８あるいは９を開
閉することにより給湯は供給、停止される。

発明が解決しようとする課題 給湯時において、給湯を頻繁に供給、停止させ
る必要がある場合がある。これは例えば台所で食
器類や鍋、釜類を洗う場合等、まず洗剤をつけて
スポンジ類で食器類をこすり、次に湯でこの洗剤
を洗い流して食器ケースに置く、という動作を行
うが、この場合給湯は洗剤を洗い流す時だけ必要
であり、これ以外の動作の時は必要がない。

従来の給湯装置においては、給湯栓５あるいは
６のコツク８あるいは９を頻繁にあるサイクルを
もつて手で開閉しているのが実状であつた。この
ためコツク８あるいは９の開閉に手間取り、食事
の後かたづけが時間がかかるものとなつていた。

また、中にはコツク８あるいは９の開閉があま
りにもわずらわしいので、洗い物の作業中は給湯
栓５あるいは６を開成したままにして湯をたれ流
す人もおり、この場合は必要時以外も湯が供給さ
れ続けるため、省エネルギーに反するものとなつ
ていた。

本発明は、この様な従来の欠点を解消するもの
で、給湯栓からの湯の供給を自動的に供給、停止
せしめ、湯の間欠給湯が行なえる給湯装置を提供
することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記の目的を達成するために本発明の給湯装置
は、給湯温度を調節する温調手段と、この温調手
段で調温された湯を給湯対象に供給する給湯口
と、温調された湯を供給、停止する開閉バルブ
と、湯の間欠給湯を指示する間欠給湯スイツチ
と、給湯量を検出する流量検出器と、積算流量値
を設定する積算流量設定手段と、所定の積算流量
値で給湯を停止する給湯自動停止スイツチと、間
欠給湯スイツチのオン、オフと給湯自動停止スイ
ツチのオンオフ指示により、開閉バルブを開閉し
た間欠給湯の選択と、流量検出器の信号を積算し
積算流量設定手段による設定値に達した段階で給
湯を停止する自動停止給湯の選択を組み合せて制
御を行う制御回路とを備えて構成するものであ
る。

また、積算給湯流量の表示部を備えたものであ
る。

作 用 上記した構成により、本発明の給湯装置は、間
欠給湯、自動停止給湯、間欠給湯と自動停止給湯
の組み合せ、間欠給湯も自動停止給湯も行なわな
い通常の給湯が、スイツチの操作で任意に組み合
せて選べることにより利便性を向上させるもので
ある。

また、自動停止給湯における流量の積算値が表
示部で表示されるため、使用者の利便性が向上で
きるものである。

実施例 次に本発明の一実施例について第１図〜第３図
に基づいて説明する。

第１図において、水道１１から逆止弁１２、減
圧弁１３を経て、給湯源である電気温水器１４内
のタンク１５中に給水された水は、ヒータ１６で
加熱されて昇温されタンク１５内に貯えられる。
電気温水器１４で作られた湯を端末側の給湯栓１
７あるいは１８に導き湯を供給する給湯配管１９
が設けられている。給湯配管１９の電気温水器１
４近傍には安全弁２０と空気抜き弁２１が接続さ
れている。給湯栓１８の近傍には混合弁２２が温
調手段として設けられて、給水管２３と給湯管１
９の水と湯を混合して、給湯管１９′を通つて給
湯栓１８に混合湯を供給する。この給湯管１９′
には、給湯栓１８への混合湯を供給、停止する開
閉バルブである電動二方弁２４が設けられてい
る。

この電動二方弁２４は、設定器２５の設定に従
つて制御装置２６を介して制御される。制御装置
２６の一部を構成する給湯自動停止回路の構成部
品として、給湯管１９′には流量センサ２７も設
けられている。

また２８，２９は給湯栓１７，１８のコツクで
ある。設定器２５は詳細は第２図に示される。こ
の実施例においては、設定器２５は間欠給湯と給
湯自動停止の双方が設定できるものになつてい
る。給湯自動停止スイツチ３０及び間欠給湯スイ
ツチ３１によりモード選択が行われる。間欠給湯
のみを選択する場合は、間欠給湯スイツチ３１を
オンとし、給湯自動停止スイツチ３０をオフとす
る。双方のスイツチをオフとした状態では、通常
の定温度給湯が行われる。そして、電動二方弁２
４の開時間設定つまみ３２と、時間設定つまみ３
３の設定により、「開」、「閉」時間が制御される。
この場合、開時間と閉時間は任意に設定できるよ
うに、開時間つまみ３２と閉時間設定つまみ３３
は可変型となつており、湯の供給、停止時間が調
節設定できる。また３５は給湯量設定つまみであ
り、欲しい給湯総量を予め設定しておくと所定量
給湯後、電動二方弁２４が自動開成され、給湯が
自動停止される。この場合、給湯量が表示３４に
表示され使用者は給湯量を知ることができ便利で
ある。給湯自動停止を選択するには、給湯自動停
止スイツチ３０をオンする必要がある。間欠給湯
と給湯自動停止は、各々単独でも選べるし、また
双方組み合せて使用することも可能である。第３
図は、間欠給湯の電気制御回路の一例を示すもの
である。回路はAC電源３５、トランス３６、整
流器３７、オン時間時限回路３８、オフ時間時限
回路３９、リレー４０、接点４１、電動二方弁２
４及び間欠給湯スイツチ３１より成つている。設
定器２５の設定に従いオン時間時限回路３８とオ
フ時間時限回路３９が働き、リレー４０をセツ
ト、リセツトする。このリレー４０により接点４
１が切り換えられ、電動二方弁２４に位置制御し
給湯経路を繰り返し開閉する。

次に動作を説明する。まず間欠給湯のみを行い
たい時は、給湯自動停止スイツチ３０をオフと
し、間欠給湯スイツチ３１をオンとする。そし
て、電動二方弁２４の開時間と閉時間を、開時間
設定つまみ３２と閉時間設定つまみ３３にて設定
する。給湯栓１８のコツク２９を開成することに
より混合弁２２で適温にされた湯は、設定に従つ
て間欠的に給湯される。この場合、給湯量の大小
にかかわらず定時間給湯されるため、一定サイク
ルで湯を必要とする作業に便利である。次に給湯
自動停止のみを行いたい場合は、給湯自動停止ス
イツチ３０のみをオンとする。そして給湯量設定
つまみ３５を欲しい湯量に設定し、給湯栓１８の
コツク２９を開成すると電動二方弁２４は開成さ
れているため給湯が開始される。水量を流量セン
サ２７で検出して制御装置２６で流量を積算し、
設定量まで給湯を行つた時に電動二方弁２４を閉
成するように指令を出し、給湯を自動停止する。
コツク２９は基本的になくても湯の供給、停止は
できるが、この場合流量調節を行うために設けて
ある。電動二方弁２４がリニアー型で流量調節も
可能なタイプの場合は、コツク２９は廃しても良
い。間欠給湯と給湯自動停止を併用しない場合
は、間欠給湯スイツチ３１と給湯自動停止スイツ
チ３０の双方をオンとし、時間設定、湯量設定を
行うことにより併用が可能となる。

発明の効果 以上で述べたように、本発明の給湯装置によれ
ば、次のような効果が得られる。

(1) 開閉バルブで温調された湯を供給、停止する
ことにより湯の間欠自動給湯ができ、洗い物作
業時等に手で給湯栓を頻繁に操作する必要がな
く、作業能率の向上、無駄な給湯の防止等が図
れるとともに、間欠給湯スイツチ、給湯自動停
止スイツチのオンオフ操作により、間欠給湯、
自動停止給湯、間欠給湯の自動停止、通常の給
湯が任意に選べ利便性が著しく向上できる。

(2) 給湯自動停止運転時に積算給湯量の表示が行
えるため、使用者は給湯量の総量を知ることが
でき、利便性がさらに増すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すシステム図、
第２図は同システムの設定器を示す外観図、第３
図は同システムの制御装置を示す回路図、第４図
は従来の給湯装置を示すシステム図である。 １８……給湯栓（給湯口）、２２……混合弁
（温調手段）、２４……電動二方弁（開閉バルブ）、
２６……制御装置（制御回路）、２７……流量セ
ンサ（流量検出器）、３０……給湯自動停止スイ
ツチ、３１……間欠給湯スイツチ、３５……給湯
量設定つまみ（積算流量設定手段）、３８，３９
……タイマー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 給湯温度を調節する温調手段と、この温調手
   段で調温された湯を給湯対象に供給する給湯口
   と、温調された湯を供給、停止する開閉バルブ
   と、湯の間欠給湯を指示する間欠給湯スイツチ
   と、給湯量を検出する流量検出器と、積算流量値
   を設定する積算流量設定手段と、所定の積算流量
   値で給湯を停止する給湯自動停止スイツチと、前
   記間欠給湯スイツチのオン、オフと前記給湯自動
   停止スイツチのオンオフ指示により、前記開閉バ
   ルブを開閉した間欠給湯の選択と、前記流量検出
   器の信号を積算し前記積算流量設定手段による設
   定値に達した段階で給湯を停止する自動停止給湯
   の選択を組合せて制御を行う制御回路とを備えた
   給湯装置。 ２ 積算給湯流量の表示部を有した特許請求の範
   囲第１項記載の給湯装置。