JPS6252220B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、給湯栓からの給湯を間欠的に行なう
給湯装置に関するものである。

従来の給湯装置は第１図に示すように構成され
ていた。すなわち第１図において、水道１から供
給された水は、電気温水器２のタンク３内に入
り、ヒータ４で加熱され貯湯される。端末に設け
た給湯栓５，６に対しては、電気温水器２に接続
された給湯配管７を介して給湯が行なわれる。

給湯栓５あるいは６のコツク８あるいは９を開
閉することにより給湯は供給、停止される。

給湯時において、給湯を頻繁に供給、停止させ
る必要がある場合がある。これは例えば台所で食
器類や鍋、釜類を洗う場合等、まず洗剤をつけて
スポンジ類で食器類をこすり、次に湯でこの洗剤
を洗い流して食器スースに置く、という動作を行
なうが、この場合給湯は洗剤を洗い流す時だけ必
要であり、これ以外の動作の時は必要がない。

従来の給湯装置においては、給湯栓５あるいは
６のコツク８あるいは９を頻繁にあるサイクルを
もつて手で開閉しているのが実状であつた。この
ためコツク８あるいは９の開閉に手間取り、食事
の後かたずけが時間がかかるものとなつていた。

また、中にはコツク８あるいは９の開閉があま
りにもわずらわしいので、洗い物の作業中は給湯
栓５あるいは６を開成したままにして湯をたれ流
す人もおり、この場合は必要時以外も湯が供給さ
れ続けるため、省エネルギーに反するものとなつ
ていた。また、水道の給水を時限制御して給水す
る方法もあつたが、開閉時間が変えられなく、湯
が供給できないという欠点を有していた。

本発明は、この様な従来の欠点を解消するもの
で、給湯栓からの湯の供給を自動的に供給、停止
せしめ、湯の間欠給湯が行なえる給湯装置を提供
することを目的とする。

この目的を達成するために本発明は、給湯栓へ
湯を供給、停止する開閉バルブと、この開閉バル
ブを制御する制御装置とを設け、制御装置には開
閉バルブの開時間と閉時間を任意に設定する時限
回路を設け、設定器の設定に従つて制御装置を介
して開閉バルブを時限制御して開閉し、給湯栓か
ら湯を間欠供給し、使い勝手の向上と省エネルギ
ーを図つたものである。

次に本発明の一実施例について第２図〜第４図
に基づいて説明する。

第２図において、水道１１から逆止弁１２、減
圧弁１３を経て、給湯源である電気温水器１４内
のタンク１５中に給水された水は、ヒータ１６で
加熱されて昇温されタンク１５内に貯えられる。
電気温水器１４で作られた湯を端末側の給湯栓１
７あるいは１８に導き湯を供給する給湯経路とし
て、給湯配管１９が設けられている。給湯配管１
９の電気温水器１４近傍には安全弁２０と空気抜
き弁２１が接続されている。給湯栓１８の近傍に
は混合弁２２が設けられ、給水管２３と給湯管１
９の水と湯を混合して、給湯管１９′を通つて給
湯栓１８に混合湯を供給する。この給湯管１９′
には、給湯栓１８への混合湯を供給、停止する開
閉バルブである電動二方弁２４が設けられてい
る。

この電動二方弁２４は、設定器２５の設定に従
つて制御装置２６を介して制御される。制御装置
２６の一部を構成する給湯自動停止回路の構成部
品として、給湯管１９′には流量センサ２７も設
けられている。

また２８，２９は給湯栓１７，１８のコツクで
ある。設定器２５の詳細は第３図に示される。こ
の実施例においては、設定器２５は間欠給湯と給
湯自動停止の双方が設定できるものになつてい
る。給湯自動停止スイツチ３０及び間欠給湯スイ
ツチ３１によりモード選択が行なわれる。間欠給
湯のみを選択する場合は、間欠給湯スイツチ３１
をオンとし、給湯自動停止スイツチ３０をオフと
する。双方のスイツチをオフとした状態では、通
常の定温度給湯が行なわれる。そして、電動二方
弁２４の開時間設定つまみ３２と閉時間設定つま
み３３の設定により、「開」、「閉」時間が制御さ
れる。この場合、開時間と閉時間は任意に設定で
きるように、開時間つまみ３２と閉時間設定つま
み３３は可変型となつており、湯の供給、停止時
間が調節設定できる。また３５は給湯量設定つま
みであり、欲しい給湯総量を予め設定しておくと
所定量給湯後、電動二方弁２４が自動閉成され、
給湯が自動停止される。この場合、給湯量が表示
３４に表示される。給湯自動停止を選択するに
は、給湯自動停止スイツチ３０をオンする必要が
ある。間欠給湯と給湯自動停止は、各々単独でも
選べるし、また双方組み合せて使用することも可
能である。第４図は、間欠給湯の電気制御回路の
一例を示すものである。回路はAC電源３５、ト
ランス３６、整流器３７、オン時間時限回路３
８、オフ時間時限回路３９、リレー４０、接点４
１、電動二方弁２４及び間欠給湯スイツチ３１よ
り成つている。設定器２５の設定に従いオン時間
時限回路３８とオフ時間時限回路３９が働き、リ
レー４０をセツト、リセツトする。このリレー４
０により接点４１が切り換えられ、電動二方弁２
４を位置制御し給湯経路を繰り返し開閉する。な
お間欠給湯スイツチ３１がオフされた時は、オン
時限制御回路３８と、オフ時限制御回路３９はリ
セツトされる。

次に動作を説明する。まず間欠給湯のみを行な
いたい時は、給湯自動停止スイツチ３０をオフと
し、間欠給湯スイツチ３１をオンとする。そし
て、電動二方弁２４の開時間と閉時間を、開時間
設定つまみ３２と閉時間設定つまみ３３にて設定
する。給湯栓１８のコツク２９を開成することに
より混合弁２２で適温にされた湯は、設定に従つ
て間欠的に給湯される。この場合、給湯量の大小
にかかわらず定時間給湯されるため、一定サイク
ルで湯を必要とする作業に便利である。また、例
えば、開時間設定つまみ３２を短時間（例えば５
秒間）に設定し、閉時間設定つまみ３３を非常に
長時間（例えば１時間）に設定して、間欠給湯ス
イツチ３１をオンにすると５秒間給湯が行なわれ
て自動的に停止されるため、間欠給湯スイツチ３
１の操作によつて自動的に所定量、少量の湯を供
給し自動停止することもできる。また、例えば閉
設定つまみ３３を長時間（例えば５時間）に設定
し、開時間設定つまみ３２も長時間に設定するこ
とにより、冬期の夜間に就眠時にセツトしておく
と凍結の起こりそうな明け方まで停止していて、
その後電動２方弁２４が開成されて朝まで少量の
湯を流しておくこともできる。この時、混合弁２
２で温調されるため、湯をたれ流す方法に対して
は経済的であり、水をたれ流す方法に対しては非
常に寒い時でも凍結防止が確実に図られる利点を
有している。次に給湯自動停止のみを行ないたい
場合は、給湯自動停止スイツチ３０のみをオンと
する。そして給湯量所定つまみ３５を欲しい。湯
量に設定し、給湯栓１８のコツク２９を開成する
と電動二方弁２４は開成されているため給湯が開
始される。水量を流量センサ２７で検出して制御
装置２６で流量を積算し、設定量まで給湯を行な
つた時に電動二方弁２４を閉成するように指令を
出し、給湯を自動停止する。コツク２９は基本的
になくても湯の供給、停止はできるが、この場合
流量調節を行なうために設けてある。電動二方弁
２４がリニアー型で流量調節も可能なタイプの場
合は、コツク２９は廃しても良い。間欠給湯と給
湯自動停止を併用したい場合は、間欠給湯スイツ
チ３１と給湯自動停止スイツチ３１と給湯自動停
止スイツチ３０の双方をオンとし、時間設定、湯
量設定を行なうことにより併用が可能となる。双
方のスイツチをオフにしておけば、コツク２９の
みの操作で通常の給湯が行なわれる。

従つて、本実施例においては、給湯温度を調節
する温調手段として混合弁２２を用いているた
め、給湯温度の変更が即座にでき、凍結防止運転
時も経済的にかつ確実に凍結防止が図られるとと
もに、給水管２３の水も同時に流動されるため、
給水管の凍結防止も図れる利点を有している。ま
た給湯口として手動で開閉される給湯栓１８を用
いているため、電気系の故障時や停電時に手で止
水ができる効果を有している。また、制御回路に
は給湯自動停止回路も有しているため、定量値ま
での給湯が可能で、洗しの水槽や浴槽への湯張り
が自動的にできる効果を有している。

以上の説明からなように本発明の給湯装置は、
給湯栓へ湯を供給、停止する開閉バルブを設けて
これを開閉時限制御して間欠給湯を行なつている
ため次の様な効果を有する。

(1) 給湯の供給、停止サイクルを使用目的に合せ
て変えることができるため、洗い物作業時等に
手で給湯栓を操作する必要がなく、自動的にか
つ的確に間欠給湯が行なえる。

(2) 給湯スイツチと、設定時間が可変の開時限制
御回路と閉時限制御回路の操作により、洗面器
一杯分の少量給湯や、夜間の凍結防止運転がで
きる。

(3) 混合弁等の温調手段により給湯ができるた
め、快適に使用ができ、浴槽に使用した場合は
湯張り後、即座に入浴が可能であり、また凍結
防止の確実化が図れる。

(4) 電源投入が給湯スイツチで行なえるため、濡
れた手でプラグを差し込む時のような感電の危
険がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の給湯装置を示すシステム図、第
２図は本発明の一実施例を示すシステム図、第３
図は同システムの設定器を示す外観図、第４図は
同システムの制御装置を示す回路図である。 １４……電気温水器（給湯機）、１７，１８…
…給湯栓、１９……給湯配管（給湯経路）、２２
……混合弁（温調手段）、２４……電動二方弁
（開閉バルブ）、２５……設定器、２６……制御装
置、３１……間欠給湯スイツチ（給湯スイツ
チ）、３８……オン時間時限回路（開時限制御回
路）、３９……オフ時間時限回路（閉時限制御回
路）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 給湯温度を調節する温調手段と、この温調手
   段で調温された湯を給湯対象に供給する給湯口
   と、温調された湯を供給、停止する開閉バルブ
   と、給湯の開始、停止を指示する前記給湯口の近
   傍に設けた給湯スイツチと、前記開閉バルブの開
   状態を制御する設定時間が可変の開時限制御回路
   と、閉状態を制御する設定時間が可変の閉時限制
   御回路と、前記給湯スイツチと開時限制御回路と
   閉時限制御の設定に従つて前記開閉バルブを制御
   する制御回路とを備えた給湯装置。 ２ 温調手段は混合弁とした特許請求の範囲第１
   項記載の給湯装置。 ３ 給湯口は手動で開閉される給湯栓とした特許
   請求の範囲第１項記載の給湯装置。 ４ 制御回路は給湯量設定に従つて所定量給湯後
   は開閉バルブを閉成する給湯自動停止回路を有し
   た特許請求の範囲第１項記載の給湯装置。