JPH0475582B2 - - Google Patents

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JPH0475582B2
JPH0475582B2 JP59087636A JP8763684A JPH0475582B2 JP H0475582 B2 JPH0475582 B2 JP H0475582B2 JP 59087636 A JP59087636 A JP 59087636A JP 8763684 A JP8763684 A JP 8763684A JP H0475582 B2 JPH0475582 B2 JP H0475582B2
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Mamiko Sato
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Sony Corp
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Publication of JPH0475582B2 publication Critical patent/JPH0475582B2/ja
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は回転ヘツド式ヘリカルスキヤン形の
記録装置によつて記録されたテープであつて、し
かも、回転ヘツドの回転数あるいはテープ速度を
変えて記録速度を変えることにより記録トラツク
ピツチを変えて記録できるようなテープを再生す
る場合において、自動的に記録速度を判別するこ
とがでできる方法に関する。
背景技術とその問題点 普及型家庭用VTRにおいては再時回転ヘツド
が記録トラツク上を正しく走査するトラツキング
制御を行う場合、従来は固定の磁気ヘツドを用い
てテープの長手方向形成されたコントロール信号
用トラツクから再生コントロール信号を用いて行
つている。しかし、このような固定の磁気ヘツド
を用いる方法はテープの幅が広くなると共に記録
再生装置を小型化したい場合にその固定ヘツドの
取り付け場所等の関係で不利であつた。
そこでこのような固定ヘツドを用いずにトラツ
キング制御する方法が提案された。
この方法は、映像信号を記録するトラツクに、
これと重畳して回転ヘツドによつて低周波数のト
ラツキング用のパイロツト信号を記録し、再生
時、隣接トラツクからのこのパイロツト信号のク
ロストーク量を検出してトラツキングサーボを行
うものである。このため、パイロツト信号は、周
波数スペクトラムで見て映像信号記録信号が存在
しない低域側の信号として、再生時その分離が容
易できるように周波数多重記録すると共に、アジ
マスロスではクロストークがあまり除去できない
ような低い周波数に選定される。
このトラツキング制御方式の概要について先ず
説明する。
この例は4つの異なる周波数のパイロツト信号
を巡回的に斜めトラツクに順次周波数多重記録す
るものである。例えばいわゆるアジマス角が異な
る2個の回転ヘツドHA,HBが180゜角間隔離れ
て配置されている回転ヘツド装置によつて記録を
なす場合、第1図に示すようにいわゆる重ね書き
の状態で記録トラツクを順次形成してゆくときこ
れら2個の回転ヘツドによつて映像信号の記録と
共に4つの異なる周波数1234の4つの
パイロツト信号が第1図に示すように順次各1本
づつトラツク毎に変えられて巡回的に記録される
ものである。
すなわち、一方の回転ヘツドHAによつて第1
図に示すよう1本おきのトラツクT1,T3が形成
されてFM変調された映像信号が記録されるとと
もに、トラツクT1には周波数1のパイロツト信
号が、トラツクT3には周波数3のパイロツト信
号が、それぞれ重畳されて記録される。また他方
の回転ヘツドHBによつて1本おきのトラツク
T2,T4が順次形成されてFM変調された映像信
号が記録されるとともにトラツクT2には周波数
2のパイロツト信号が、トラツクT4には周波数4
のパイロツト信号が、それぞれ重畳されて記録さ
れるものである。そしてこのトラツクT1〜T4
繰り返し記録されることによつて、4種の周波数
のパイロツト信号も順次これらのトラツクT1
T4に対して巡回的に記録されるものである。
再生時のトラツキング制御は次のようにしてな
される。
この場合、ヘツドHAはトラツクT1及びT3
正しく走査するときがジヤストトラツキングの状
態であり、ヘツドHBはトラツクT2及びT4を正
しく走査するときがジヤストトラツキングの状態
である。したがつて、ヘツドHA及びHBのギヤ
ツプ幅がトラツク幅と一致していると仮定した場
合、ヘツドHA,HBがトラツクT1〜T4を順次走
査するとき、これに同期して基準のパイロツト信
号として周波数14の信号P1〜P4を掛算回路に
供給して、再生パイロツト信号との周波数差を検
出すると、ジヤストトラツキグの状態では周波数
差が得られない。
一方、トラツキング位置が第1図においてヘツ
ド位置(これはヘツドHAの場合)(1)及び(2)に示
すように、ずれていれば、隣りのトラツクからの
基準のパイロツト信号とは異なる周波数のパイロ
ツト信号がクロストークとして得られるのでその
クロストークの信号との間に周波数差が生じ、し
かもそのレベルはずれた量に比例する。
そこで、トラツクT1とT3びT2とT4とでずれの
方向に対して上記周波数差が同一となるように周
波数14を選定することによりトラツキングサ
ーボが容易にできるようになる。すなわち、 ΔfA=|f1−f2|=|f3−f4| ΔfB=|f2−f3|=|f4−f1| となるようにする。このようにすれば、周波数差
ΔfAの存在はヘツドHAに対しては右ずれ、ヘツ
ドHBに対しては左ずれを意味し、周波数差ΔfB
の存在はヘツドHAに対しては左ずれ、ヘツド
HBに対しは右ずれを意味し、それぞれ、その差
ΔfA及びΔfBのレベルがずれ量に比例するものと
なる。
よつて、原理的にはこれら周波数差ΔfA,ΔfB
がトラツキングエラー量を示し、これが零になる
ように制御すればジヤストトラツキングとするこ
とができる。
しかし、この例では重ね書きの場合であるので
第1図で実線3で示すように、本来の走査すべき
トラツクの両隣りのトラツクに若干同じ量だけま
たがつて走査する状態がジヤストトラツキグの状
態である。すなわち、周波数差ΔfAとΔfBのレベ
ルが等しいときジヤストトラツキングとなるもの
で、差ΔfAとΔfBのレベル差が零になるように制
御してトラツキング制御を行うものである。
第2図はそのトラツキング制御装置の一例のブ
ロツク図である。
この例は例えば8ミリビデオ場合の例で、パイ
ロツト信号は低域変換搬送色信号帯域よりもさら
低い信号とされ、4つの周波数1234
は、例えば1=102kHz,2〕116kHz,3=160k
Hz,4=146kHzに選定され、ΔfA=14kHz,ΔfB
44kHzとされている。
第2図において、ヘツドHA及びHBの再生出
力はそれぞれロータリートランス11A及び11
B、ヘツドアンプ12A及び12Bを夫々介して
スイツチ回路13に供給され、端子14を通じた
ヘツド切り換え信号RFSW(第3図Aによつてこ
のスイツチ回路13がヘツドHA,HBの回転に
同期して、それぞれヘツHA又はHBがテープ上
を走査する180゜角間隔分の期間づつ一方及び他方
の端子に交互に切換えられる。したがつて、アン
プ15の出力としてはヘツドHA及びHBの再生
出力が連続的につながつた状態の信号が得られ、
これが端子16を通じて再生信号処理系に供給さ
れる。
アンプ15の出力は、また、ローパスフイルタ
21に供給されて再生信号中からパイロツト信号
が抽出される。このローパスフイルタ21よりの
再生パイロツト信号は掛算回路22に供給され
る。
一方、パイロツト信号発生回路23が設けら
れ、これよりは周波数1234の基準のパ
イロツト信号P1,P2,P3,P4が得られこれらが
スイツチ回路24に供給される。このスイツチ回
路24は端子14からのヘツド切り換え信号
RFSWによつてヘツド切り換えに同期して切り
換えられ、例えばヘツドHAがトラクT1を走査す
る180゜の期間にはこのスイツチ制御回路24から
は基準のパイロツト信号として周波数1の信号P1
が、ヘツドHBがトラツクT2を走査する180の期
間では周波数1の信号P2が…というよう4つの周
波数信号P1〜P4が順次切り換えられて得られる
ようになつている(第3図B)。
このスイツチ回路24からの基準のパイロツト
信号は掛算回路22に供給される。したがつて、
この掛算回路22からは基準のパイロツト信号と
再生パイロツト信号の差の周波数ΔfAびΔfBの信
号が得られ、これらはそれぞれバンドパスフイル
タ25及び26によつて取り出され、それぞれ検
波回路27及び28で検波されて直流レベルの出
力SA及びSBとされる。これら検出出力SA及び
SBは、それぞれ周波数ΔfA及びΔfBの成分の量、
すなわち再生パイロツト信号中のクロストークと
して含まれるパイロツト信号の大きさに比例した
レベルとなり、右及び左の隣接トラツクのトラツ
キグ量に相当する。
これら検波出力SA及びSBは減算回路29に供
給されて、両者の減算出力SDがこれより得られ
る。この減算出力SDは左右どちら側により多く
ずれているかを示す信号であるが、前述もしたよ
うに、周波数差ΔfAとΔfBとは、ヘツドHAの走査
時とヘツドHBの走査時とは、ずれの方向が逆に
なつている。
そこで減算回路29の出力SDはそのままスイ
ツチ回路30の一方の入力端に供給されると共に
極性反転回路31を介して極性反転されてスイツ
チ回路30の他方の端子に供給される。そして、
このスイツチ回路30がヘツド切り換え信号
RFSWによつてヘツドHAの走査時とヘツドHB
の走査時とで交互にに切り換られることによつ
て、アンプ32からは、ずれ方向に応じたトラツ
キグエラー電圧SEが得られる。したがつて、こ
れをキヤプスタンモータ供給すれば、トラツキン
グ制御がかかるものである。
例えば、ヘツドHAが第1図の位置2で示すよ
うに右方向にずれた状態で走査する状態のとき
は、ローパスフイルタ21からの再生パイロツト
信号は第3図Cに示すように第1図で右隣りのト
ラツクのパイロツト信号をも含むものとなる。す
ると、掛算回路22からは第3図Dに示すように
ヘツドHA及びHBについて右ずれを示す周波数
差ΔfAとΔfBとがそれぞれの走査期間毎に交互に
得られる。よつて、検波回路27の出力SAは同
図Eのようになり、検波回路28の出力SBは同
図Fのようになり、減算出力SDは同図Gのよう
になる。そして、トラツキングエラー信号SEは
同図Hに示すように右ずれのエラーを示す状態と
なる。
以上のようにして固定の磁気ヘツドを用いずに
再生時のトラツキング制御ができるものである。
ところで、この種の記録再生装置の場合、用途
に応じて例えばテープ速度を変え、記録トラツク
ピツチを変えて記録することが一般に行なわれ
る。すなわち、例えばテープ速度を速くしたとき
は記録時間は比較的短時間になるが、トラツクピ
ツチが広いため隣接トラツクからのクロストーク
を少なくできる。これを以下シヨートプレイモー
ドと称する(以下SPモードという)。これに対
し、テープ速度を遅くしたときは記録時間は長時
間になるが、トラツクピツチが狭くなるため隣接
トラツクからのクロストークが大でその影響の除
去が問題となる。これを以下ロングプレイモード
と称する(以下LPモードという)。
例えば、第1図に示した記録トラツクパターン
がLPモードのときであるとき、テープ速度を例
えばその2倍にすれば、記録トラツクパターンは
第4図に示すようなSPモードのものとなり、ト
ラツク間にガードバンドが形成され、クロストー
クは少なくなるものである。
なお、磁気ヘツドがトラツク真上を走査しない
状態でも隣接トラツクからの信号はヘツド出力に
混入するものであり、しかもトラツキング用のパ
イロツト信号の周波数は低いため、このSPモー
ドにおいても前述したような4つの周波数のパイ
ロツト信号を用いたトラツキングサーボは行える
ものである。
以上のようにしてSPモードとLPモードとでの
記録が可能であるテープを再生する場合、記録時
と再生時とでテープ速度が異なる、つまりモード
が異なつた状態で再生をすると回転ヘツドが正し
く記録トラツク上を走査することができないので
再生不能になる。そこで、再生にあつて、その記
録済テープはSPモードで記録されたものである
か、LPモードで記録されたものであるかの判別
が必要になり、それが自動的にできることが使用
者にとつては好ましい。
従来の普及形VTRにおいては、前述のように
トラツキング制御に固定ヘツドによるコントロー
ル信号を用いており、このコントロール信号は記
録トラツクピチに対応した記録ピツチで記録され
ている。このコントロール信号の再生周波数は記
録時と再生時とでテープ速度が同一であれば一定
周期の信号として再生されるもので、従来はこの
再生コントロール信号の周期を検出することによ
り記録速度の自動判別を行なつてていた。
ところが、前記のようにこの固定ヘツドを用い
ないトラツキグ制御を行なう装置においてはこの
固定ヘツドを用いた判別方式は行うことができな
いので、何等かの別の判別方法が要求される。
なお、テープ速度を変えずに回転ヘツド回転数
を変えても第1図及び第4図のように記録トラツ
クピツチが変わるような記録パターンとなり、こ
れも判別する必要がある。
発明の目的 この発明は以上のように固定ヘツドを用いず
に、複数種の周波数のパイロツト信号を情報信号
に周波数多重記録し、再生時、その再生パイロツ
ト信号出力を用いるトラツキング制御方式を用い
るものにおいて、記録速度が複数種ある場合に、
再生時それを自動的に判別する方法を提供しよう
とするものである。
発明の概要 この発明は、記録速度(回転ヘツドの回転数
と、テープ速度のどちらか一方を変えることが可
能)を変えるとトラツクピツチが変わる、例え
ば、テープ速度を第1図の記録パターン形成時の
2倍にしたとき第4図に示すようにトラツクピツ
チが2倍になる点を利用するもので、再生用回転
ヘツドよりもギヤツプ幅の広い消去用回転ヘツド
によつて再生パイロツト信号を抽出し、この消去
用回転ヘツドの記録トラツクに対する走査幅が記
録速度を変えたときには異なることにより再生パ
イロツト信号として取り出される信号周波数の成
分が異なるので、これを検出して記録速度の判別
をなすようにしたものである。
実施例 回転ヘツド式ヘリカルスキヤン形記録再生装置
の場合、つなぎ録りや編集を考慮して消去用回転
ヘツドが設けられる。この消去用回転ヘツドは消
去を完全になすため記録録再生用回転ヘツドのギ
ヤツプ幅よりも幅広のギヤツプを有する。
この発明はこの消去用回転ヘツドを用いる。
第5図はこの発明装置に用いる回転ヘツド装置
の一例で、180゜角間隔離れて配された2個のアジ
マスの異なる記録再生用回転ヘツドHA,HBの
他に、この例ではヘツドHAより90゜回転角分だけ
先行する位置に消去用回転ヘツドFEが設けられ
る。そして、記録再生用回転ヘツドHA及びHB
によつてLPモードでは第1図のような記録トラ
ツクパターンが形成されて記録がなされ、SPモ
ードでは第4図のような記録トラツクパターンが
形成されて記録がなされるものである。
消去用回転ヘツドFEは、第5図に示すように
ヘツドHA及びHBのギヤツプgA,gBよりも幅広
のギヤツプgEを有し、この例ではSPモードのト
ラクピツチの2倍のギヤツプ幅を有している。そ
して、記録時はヘツドHA及びHBによる信号記
録に先立つて、この消去用ヘツドFEによつてこ
れらヘツドHA及びHBの走査位置となる2トラ
ツク分以上の領域にわたつて消去がなされるもの
である。
したがつて、第1図に示すようにLPモードの
記録済みテープの記録トラツクに対してはこの消
去用ヘツドFEは4本のトラツクT1,T2,T3
T4分に丁度またがつて走査するものとなり、ま
た第4図に示すようにSPモードの記録済みテー
プの記録トラツクに対してはこの消去用ヘツドは
2本のトラツクにまたがつて走査するものとな
る。よつて、再生時、この消去用ヘツドFEから
の再生パイロツト信号の周波数成分の違いを検出
すれば記録速度の違いを判別(以下モード判別と
いう)することができる。この再生パイロツト信
号に含まれる周波数成分の違いの検出は後述する
ようにトラツキング制御回路の周波数ΔfA及び
ΔfBを検出する回路を用いて行なうことができ
る。
第7図はこの発明方法を適用した再生装置の一
例の系統図で、第2図の例と対応する部分には同
一符号を付して示す。
この例においては、記録再生用回転ヘツドHA
及びHBの再生出力から得る再生パイロツト信号
を用いたトラツキング制御と消去用回転ヘツド
FEの再生出力から得る再生パイロツト信号を用
いたモード判別とを時分割で行う。
40はそのためのスイツチ回路である。すなわ
ち、アンプ15からのヘドHA及びHBの再生出
力がスイツチ回路40の一方の入力端に供給され
る。
また、消去用回転ヘツドFEのトラツク走査期
間で得られる出力はロータリトランス41及びア
ンプ42を通じてこのスイツチ回路40の他方の
入力端に供給される。
ここで、ヘツド出力切り換え信号RFSWが第
8図Aに示すような位相であり、そのハイレベル
期間でヘツドHAが、そのローレベル期間でヘツ
ドHBが、それぞれ記録トラツクを走査するとき
には、ヘツドHAの出力は同図Bに示すような位
相となり、ヘツドHBの出力は同図Cに示すよう
な位相で得られる。そしてヘツドFEはヘツド
HAよりも90゜先行する位相であるでその出力タイ
ミングは同図Dに示すようなものとなる。
モード判別は消去用回転ヘツドFEから再生出
力が得られる期間においてなされるが、ヘツド
FEのトラツク走査期間(180゜回転分)のすべて
の期間を利用する必要はなく、判別に充分な長さ
の期間でよい。そこで、この例ではスイツチ回路
40は切換信号SW(第8図E)により切り換え
られるものであるが、ヘツドFEが記録トラツク
上を走査するとき、その走査期間である180゜角回
転分の期間よりも短い期間PMにおいてこの信号
SWがハイレベルとなつてスイツチ回路が他方の
入力端側に切り換えられて消去用ヘツドFEの出
力を出力として得、他の期間PSでは図の状態に
切り換えられアンプ15の出力を選択するように
される。
切換信号SWはこの例ではマイクロコンピユー
タからなるコントロール信号発生回路50におい
て形成される。この発生回路50には回転ヘツド
HA,HBの回転位相を示す信号が供給され、さ
らに基準パイロツト信号を選択するための信号
SL1及びSL2も形成される。
以上のことから、期間PSはトラツキング制御
の期間とされ、スイツチ回路40からはヘツド
HA及びHBの再生出力が得られ、これがローパ
スフイルタ21に供給され、再生パイロツト信号
が抽出される。そして、この期間PSではコント
ロール信号発生回路50からスイツチ回路24に
供給される基準パイロツト信号の選択信号SL1
びSL2は第8図Fに示すように信号RFSWに同期
して、第3図に示したのと同様に、各ヘツドHA
及びHBの1トラツク走査期間毎に周波数12
34の基準パイロツト信号を順次選択するよう
なものとされる。したがつて、この期間PSでは
再生用回転ヘツドHA及びHBの出力から得た再
生パイロツト信号を用いた前述したようなトラツ
キング制御がなされる。ただし、この例ではトラ
ツキング制御は期間PSのみで行うので、減算回
路29からの信号は期間PSのみでサンプリング
ホールド回路51においてサンプリングホールド
され、その出力がスイツチ回路30及びインバー
タ31に供給されるようにされる。
一方、モード判別期間PMでは、選択信号SL1
及びSL2によつてスイツチ回路24は、第8図F
示すように4種類の周波数1234の基準
パイロツト信号がこの期間PM内でPM/4の期間分 ずつ選択されるようにされる。
そして減算回路29の出力SDはモード判別回
路52に供給される。このモード判別回路52に
は、またコントロール信号発生回路50からの信
号が供給されて、モード判別期間PMだけこの判
別回路52が動作状態となるようにされる。
LPモードで記録されたテープに対しては消去
用回転ヘツドFEは第9図に示すように丁度4本
のトラツクT1〜T4にまたがつて走査し、しかも、
トラツキング位相が同図のようにずれても、4本
のトラツクT1,T2,T3,T4に対しては、全体と
してみれば丁度1トラツク分ずつ走査するのと等
しいからその再生出力中のパイロツト信号は周波
14の成分が同量含まれる。
したがつて、このLPモードにおいてはローパ
スフイルタ21の出力中の再生パイロツト信号出
力は第10図Aのようになる。よつて、基準のパ
イロツト信号として同図Bのように期間PMにお
てPM/4の期間ずつ周波数14の信号が順次供給 されると、検波出力SA及びSBは、同図C及びD
に示すようにこの期間PMにおいて同レベルとな
り、減算回路29の出力SDは同図Eに示すよう
に零となる。
これに対してSPモードで記録されたテープに
対しては第11図に示すように2トラツク分ある
いは3トラツク分にまたがつて走査する。そして
期間PMにおいて、4種の周波数の基準パイロツ
ト信号が掛算回路22に供給されると、第11図
のヘツドFEの各走査位置a〜hに対して、それ
ぞれ第12図a〜hに示すような波形となる信号
SDが減算回路29よりそれぞれ得られる。例え
ば、第11図のヘツドFEの走査位置aではトラ
ツクT3とT4またがつて走査するが、こきときは
周波数1の基準パイロツト信号に対してはΔfB
14|の差成分が得られ、また周波数2の基
準パイロツト信号に対してはΔfB=|23|、
周波数3及び4の基準パイロツト信号に対しては
ΔfA=|34|がそれぞれ得られ、減算回路2
9からの信号SDは第12図でaで示すようなも
のとなる。
つまり、SPモードにおいては、出力SDとし
て、第12図に示すように、トラツキングエラー
が生じているのと同様の一定レベル以上の信号が
得られる。前述のようにLPモードにおいては出
力SDはレベル零の信号であるからモード判別回
路52においては出力SDが一定レベル以上であ
るか否かを判別することによりLPモードか、SP
モードかを判別することができる。
こうして得られたモード判別出力はコントロー
ル信号発生回路50に供給される。そして、図示
しないがこのモード判別に従つて、コントロール
信号発生回路50からモード切換信号が得られ、
これにより例えばキヤプスタンモータの速度が、
従つてテープ速度が記録時のモードと同じになる
ように制御される。
しかし、このモード判別においては誤差や誤検
出を極力避けるため、この例ではモード判別回路
52としてマイクロコンピユータが用いられ、次
のようにされる。先ず、出力SDはデジタル信号
に変換されてこのモード判別回路52に供給され
るとともに、セレクト信号SL1及びSL2がタイミ
ング制御信号として供給される。そして、出力
SDの値の最大値と最小値の差が検出され、その
検出出力が一定値よりも大きければSPモード、
小さければLPモードと判別するのであるが、誤
差を避けるため、何回か連続して同じ結果が得ら
れたとき、その結果としてモード判別を行うよう
にする。そのためのフローチヤートを第13図に
示す。ここで、N,Mは2以上の整数で、N=M
でもN≠Mでもよい。すなわち、出力SDの最大
値と最小値との差が一定値以上であることがN回
以上続けばSPモードと判別され、差が一定値以
上でないことがM回以上続けばLPモードと判別
され、それぞれN回以下、M回以下であればその
前のモードのままとされるものである。
以上の例ではトラツキング制御のためのエラー
信号を形成する回路系を、モード判別用信号作成
時にも兼用するため、モード判別とトラツキング
制御とを時分割で行なつたが、モード判別用とし
て別の回路系を設ければそのようにする必要はな
い。
また、消去用の回転ヘツドFEのギヤツプ幅が
SPモードのトラツクピツチ2倍とした場合の例
について説明したが、ヘツドFEのギヤツプ幅は
ヘツドHA及びHBより広ければよい。要はSPモ
ードとLPモードとで記録トラツクに対する走査
幅が異なつていれば、その再生パイロツト信号と
して含まれる周波数成分が異なるので、それを利
用してモード判別を行うものである。
第14図はこの発明の他の例で、この例ではヘ
ツドHA及びHBにそれぞれ90゜角分だけ先行した
位置に消去用回転ヘツドFEA及びFEBを設けた場
合で、これらヘツドFEA及びFEBのギヤツプ幅は
SPモードのトラツクピツチの1.5倍とされる。
この場合には、SPモードの記録テープに対し
ては第15図に示すようにヘツドREA及びFEB
1.5本分のトラツクを走査する。一方、LPモード
の記録テープに対しては第16図に示すようにヘ
ツドFEAびFEBは3本のトラツクを走査する。
したがつて、ヘツド切換信号RFSWが第17
図Aのようなものであり、ヘツドHA及びHBの
再生出力から得られるパイロツト信号が同図B及
びCに示すようなものであるとき、SPモードの
記録テープを再生するものであれば、ヘツドFEA
及びFEBの再生出力から得られるパイロツト信号
は、ヘツドFEA及びFEBがヘツドHA及びHBが走
査するトラツクとその隣りトラツクを1/2だけま
たがつて走査するものとなるから、同図D及びE
に示すようなものとなる。
一方、LPモードの記録テープを再生するもの
であれば、ヘツドFEA及びFEBは3本のトラツク
またがつて走査するものであるから、その再生出
力から得られるパイロツト信号は第18図D及び
E示すようなものとなる。
この例においてはモード判別は専用回路系を用
いて行うものでヘツドFEAびFEBの再生パイロツ
ト信号に対する基準パイロツト信号は、ヘツド
FEA及びFEBのそれぞれ1回のテープ走査期間
PAにおいて4つ周波数Δ14の信号を1/4PAの
期間毎に順次切り換えるものであるが、その切換
順序は第17図Fび第18図Fに示すように、期
間PA毎に先頭の周波数も順次変わるようにされ
ている。
このようにすれば、SPモードでは差成分ΔfA
波出力SAは第17図Hのようになり、差成分ΔfB
の検波出力SBは同図Gのようになる。したがつ
て減算出力SDは同図のようになり、正あるい
は負のレベルとして2段階に変化するように波形
となる。
一方、LPモードでは差成分ΔfAの検波出力SA
は第18図Hのようになり、差成分ΔfB検波出力
SBは同図Gのよになる。したがつて減算出力SD
は同図のようになり、正あるいは負のレベルと
して1つのレベルしかとらない波形の信号とな
る。
したがつて、マイクロコンピユータを有するモ
ード判別回路52において、セレクト信号SL1
びSL2によりタイミングを取りながら減算出力
SDの波形を監視することによりSPモードとLP
モードとの判別が可能になる。
以上の例では、トラツキングサーボはSPモー
ド、LPモードともにヘツドHA及びHBの再生出
力から得た再生パイロツト信号を用いるようにし
たが、SPモードのときはトラツク間にガードバ
ンドが形成されるためヘツドHA,HBでは隣接
トラツクからのクロストークが小さくなり、トラ
ツキング制御が安定できないおそれがある。そこ
で、SPモードではヘツドHA及びHBよりもギヤ
ツプ幅の広い消去用回転ヘツドFEの再生出力か
らの再生パイロツト信号をトラツキング制御用に
も用いるようにしてもよい。この場合には、ロー
パスフイルタ21から減算回路29までの回路を
共通にする場合にはモード判別とトラツキング制
御を時分割で行なうとともに、モード判別回路5
2において、セレクト信号SL1及びSL2によつて
選択される基準パイロツト信号の周波数が2及び
4のとき、減算出力SDの極性を反転するように
しておき、このモード判別回路52からはトラツ
キングエラー信号が得られる状態とする。このよ
うにしてもモード判別のための波形判別に対して
は何等の影響もない。そして、モード判別回路5
2の出力とアンプ32の出力とをSPモードとLP
モードとでトラツキング制御期間PSにおいて切
り換えるようにすればよい。もちろん、モード判
別とトラツキング制御とを別々の系で行なうよう
にする場合には、トラツキング制御系への入力信
号をSPモードとLPモードとでヘツドFEの出力
とヘツドHA及びHBの出力とを切り換えるよう
にすればよい。
第14図の例の場合も同様である。
発明の効果 この発明によれば、消去用回転ヘツドは一般に
記録再生用回転ヘツドよりもギヤツプ幅が広いこ
とを利用し、この消去用回転ヘツドの出力からの
パイツト信号成分を抽出してそれに含まれる周波
数成分の違いを検出することにより記録速度の違
いを再生時に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は固定ヘツドを用いないトラツキング制
御方式を説明するための記録トラツクパターン
図、第2図はそのトラツキング制御系の一例の系
統図、第3図はその説明のためのタイムチヤー
ト、第4図は記録速度を変えた場合の一例の記録
トラツクパターン図、第5図及び第6図はこの発
明方法の一例に用いる回転ヘツド装置の一例を示
す図、第7図はこの発明方法を実現する装置の一
例の系統図、第8図〜第13図はその説明のため
の図、第14図はこの発明方法の他の例に用いる
回転ヘツド装置の一例を示す図、第15図〜第1
8図はその説明のための図である。 HA,HBは記録再生用回転ヘツド、FE,FEA
及びFEBは消去用回転ヘツド、21は再生パイロ
ツト信号抽出用のローパスフイルタ、22は基準
のパイロツト信号と再生パイロツト信号との周波
数差を検出する掛算回路、27及び28は周波数
差ΔfA及びΔfBの成分のレベル検波回路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 回転ヘツドによつて斜めトラツクとして情報
    信号が記録されるとともに、周波数の異なる複数
    のパイロツト信号が上記斜めトラツクに巡回的に
    上記情報信号と周波数多重記録された記録媒体で
    あつて、記録時トラツクピツチが異なる第1及び
    第2の記録速度での記録が可能なものの再生時に
    おいて、再生用回転ヘツドよりも走査幅の広い消
    去用回転ヘツドの出力から上記パイロツト信号の
    再生信号を抽出し、記録トラツクに対する上記消
    去用回転ヘツドの走査幅が上記第1の記録速度と
    第2の記録速度とで異なることによる上記パイロ
    ツト信号の再生信号の周波数成分の違いを検出し
    て記録速度を判別するようにした再生時の自動速
    度判別方法。
JP59087636A 1984-04-28 1984-04-28 再生時の自動速度判別方法 Granted JPS60231942A (ja)

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