JPH0644366B2 - 磁気記録再生装置のモ−ド判別装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のモ−ド判別装置

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JPH0644366B2
JPH0644366B2 JP59094952A JP9495284A JPH0644366B2 JP H0644366 B2 JPH0644366 B2 JP H0644366B2 JP 59094952 A JP59094952 A JP 59094952A JP 9495284 A JP9495284 A JP 9495284A JP H0644366 B2 JPH0644366 B2 JP H0644366B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は磁気記録再生装置のモード判別装置に関し、
特に、複数通りのテープ速度で記録・再生が可能なパイ
ロット信号方式の磁気記録再生装置における再生時のモ
ード判別装置に関する。
[従来技術] 従来、磁気記録再生装置において、テープ速度の走行制
御方式として、コントロール信号を用いるものとパイロ
ット信号を用いるものとがあった。コントロール信号を
用いる方式では、磁気テープに映像信号トラックとは別
のコントロールトラックを設け、そのコントロールトラ
ックを使ってコントロール信号を記録・再生することに
よりテープ走行制御がされていた。このコントロール信
号を用いる磁気記録再生装置では複数通りのテープ速度
で記録・再生が可能な装置が存在し、その装置には再生
時のテープ走行モードを自動的に判別するためのモード
判別装置が備えられていた。そして、このモード判別装
置は、上述したコントロール信号を利用すことにより、
再生時のテープ走行モードを判別していた。
一方、パイロット信号を用いる方式は、回転磁気ヘッド
の回転に同期して生成されたテープ速度制御用のパイロ
ット信号を、磁気テープの映像信号トラック上に映像信
号と重畳して記録し、再生時に、再生信号からパイロッ
ト信号を抽出してそのパイロット信号によってテープ走
行制御をしていた。このパイロット信号を用いる方式の
磁気記録再生装置では、現在単一のテープ速度で記録・
再生する装置しか市販されていない。それゆえ当然のこ
とながら、そのような装置には、テープ速度を判別する
モード判別装置は設けられていない。
次に、パイロット信号方式の磁気記録再生装置における
トラッキング制御について述べる。第1図は、従来のパ
イロット信号を用いる方式の磁気記録再生装置(VT
R)のトラッキング制御手段のブロック図である。図に
おいて、ヘッドスイッチ信号入力端子1はパイロット信
号発生器2を介して加算器3に接続される。また、ヘッ
ドスイッチ信号入力端子1はスイッチ18に接続され
る。映像信号入力端子4は加算器3,記録増幅器5を介
して切換スイッチ6に接続され、切換スイッチ6はロー
タリトランス7を介して磁気ヘッド8に接続される。磁
気ヘッド8は回転ドラム(図示せず)上に設けられてお
り、磁気ヘッド8は回転ドラムの回転とともに回転して
磁気テープ(図示せず)を斜め走査する。ヘッドスイッ
チ信号入力端子1に入力された回転磁気ヘッドの切換わ
りのタイミングを表わすヘッドスイッチ信号は、パイロ
ット信号発生器2およびスイッチ18に与えられる。パ
イロット信号発生器2は上述のヘッドスイッチ信号の前
縁と後縁に応答して順次パイロット信号を発生する。
記録時においては、映像信号入力端子4に映像信号が入
力され、加算器3で上述のパイロット信号と重畳された
後、記録増幅器5に入力されて増幅される。切換スイッ
チ6はREC側に接続されており、記録増幅器5の出力
はロータリトランス7を介して磁気ヘッド8に供給さ
れ、磁気テープ(図示せず)上に記録される。
切換スイッチ6は再生増幅器9,ローパスフィルタ10
を介して混合器11に接続される。また、パイロット信
号発生器2は混合器11に接続される。再生時において
は、切換スイッチ6は切換えられてPLAY側に接続さ
れており、磁気ヘッド8によって再生されたパイロット
信号を含む映像信号はロータリトランス7,切換スイッ
チ6を介して再生増幅器9に入力されて増幅される。再
生増幅器9の出力はローパスフィルタ10に与えられ、
再生信号の中からパイロット信号成分が抽出される。こ
のパイロット信号成分および再生時にパイロット信号発
生器2で順次発生する前述のパイロット信号(以下、再
生時にはキャリア信号f CRと呼ぶことにする)は混合
器11に入力され、両信号間の周波数差に相当する周波
数を有する信号成分が出力される。混合器11はバンド
パスフィルタ12およびバンドパスフィルタ13に接続
される。バンドパスフィルタ12は検波器14を介して
減算器16に接続され、また、バンドパスフィルタ13
は検波器15を介して減算器16に接続される。減算器
16はスイッチ18に接続される。また、減算器16は
反転増幅器17を介してスイッチ18に接続される。ス
イッチ18はトラッキングエラー信号出力端子19に接
続される。混合器11の出力は同時に16 kHz の通過
帯域を有するバンドパスフィルタ12と46 kHz の通
過帯域を有するバンドパルスフィルタ13とに与えられ
る。バンドパスフィルタ12を通過した信号は、検波器
14でエンベロープ検波され、その出力は減算器16に
与えられる。一方、バンドパスフィルタ13を通過した
信号は、検波器15でエンベロープ検波され、その出力
も減算器16に与えられる。減算器16の出力は、ヘッ
ドスイッチ信号に応答して切換わるスイッチ18により
そのままの極性の信号で、あるいは反転増幅器17を介
した逆極性の信号となってトラッキングエラー信号出力
端子19にトラッキングエラー信号が出力される。
第2図は、磁気テープ20上にテープの長手方向に傾斜
して形成された映像信号トラックのパターンとそれぞれ
の映像信号トラックに映像信号と重畳して記録されたパ
イロット信号を示す図である。第2図を参照して第1図
に示すトラッキング制御手段の動作についてさらに詳細
に説明する。記録時においては、パイロット信号発生器
2はヘッドスイッチ信号の前縁と後縁に同期して4つの
異なる周波数f ,f ,f ,f のパイロット信号
を1フィールドごとに切換えて発生する。これら4つの
周波数は、たとえば、NTSC方式の映像信号を記録す
る場合には、f =102 kHz ,f =118 kHz
,f =164 kHz ,f =148 kHz のよう
に、f とf との間の周波数差αがf とf との間
の周波数差に等しく、f とf の間の周波数差はほぼ
αの2倍に近い値になるように設定される。これらのパ
イロット信号は映像信号に重畳され、第2図に示すよう
に、磁気ヘッド8によって、磁気テープ20上にその長
手方向に傾斜した映像信号トラックをフィールド順に形
成して記録される。第2図において、映像信号トラック
,F,F,Fはそれぞれf ,f ,f
f の周波数のパイロット信号が記録されていることを
表わしている。
再生時には、磁気ヘッド8が磁気テープ20上の映像信
号トラックから記録されている信号を再生し、この再生
信号はロータリトランス7および切換スイッチ6を介し
て再生増幅器9に入力されて増幅される。再生増幅器9
の出力はローパスフィルタ10に与えられ、再生信号中
に含まれているパイロット信号成分が抽出される。ここ
で、たとえば、第2図に示すように、磁気ヘッド8が磁
気テープ20上の映像信号トラックFをトラッキング
している場合を考えると、磁気ヘッド8によって再生さ
れるパイロット信号成分には、映像信号トラックF
重畳されている周波数f のパイロット信号のほかに、
サイドリーグ効果、クロストークなどにより両隣接映像
信号トラック(第2図の例ではFとF)に重畳され
ているパイロット信号も同時に含まれる。そして、これ
ら隣接映像信号トラックから検出されるパイロット信号
の大きさは、磁気ヘッド8がトラッキングしている映像
信号トラックのセンタからの位置ずれ量が大きくなる
と、それに従って大きくなる。映像信号トラックF
トラッキングする際にローパスフィルタ10によって抽
出された上述のパイロット信号成分と、パイロット信号
発生器2で発生したキャリア信号f CR=f は混合器
11に入力され、一方の隣接映像信号トラックFのパ
イロット信号周波数f =118 kHz とキャリア信号
周波数f CR=f =102 kHz との差の16 kHz
の周波数を持った信号成分と、他方の隣接映像信号トラ
ックFのパイロット信号周波数f =148 kHz と
キャリア信号周波数f CR=f =102 kHz との差
の46 kHz の周波数を持った信号成分とが得られる。
これら16 kHz と46 kHz の信号成分はさらに、1
6 kHz の通過帯域を有するバンドパスフィルタ12と
46 kHz の通過帯域を有するバンドパスフィルタ13
によって別々に抽出される。バンドパスフィルタ12の
出力は検波器14によってエンベロープ検波され、その
出力レベルは磁気ヘッド8の右側の隣接映像信号トラッ
クFへの位置ずれ量の大きさを表わしている。一方、
バンドパスフィルタ13の出力は検波器15によってエ
ンベロープ検波され、その出力レベルは磁気ヘッド8の
左側の隣接映像信号トラックFへの位置ずれ量の大き
さを表わしている。これら双方の出力を減算器16を通
すことによって、磁気ヘッド8の映像信号トラックのセ
ンタからの位置ずれ量が得られる。但し、磁気ヘッド8
が映像信号トラックF1またはF3をトラッキングして
いるときと、映像信号トラックFまたはFをトラッ
キングしているときとでは、左右の隣接映像信号トラッ
クとの周波数差が逆の関係になるので、減算器16の出
力は逆極性になる。したがって、極性を反転させる反転
増幅器17を設け、スイッチ18をヘッドスイッチ信号
によって切換えることにより、磁気ヘッド8が映像信号
トラックFまたはFをトラッキングするときには、
減算器16の出力の極性を反転させる必要がある。この
ようにして、トラッキングエラー信号出力端子19には
上述の磁気ヘッド8の映像信号トラックのセンタからの
位置ずれ量に対応した電圧を有するトラッキングエラー
信号が出力され、この信号がキャプスタンモータにフィ
ードバックされてサーボ系を形成し、良好なトラッキン
グが行なわれる。
[発明の概要] この発明は、このような背景の下なされたもので、それ
ゆえに、この発明の主たる目的は、パイロット信号方式
の磁気記録再生装置において、複数通りのテープ速度で
記録・再生が可能な装置を構成した場合に、再生時に、
記録時のテープ速度を自動的に判別することのできるモ
ード判別装置を提供することである。
この発明を要約すれば、パイロット信号方式の磁気記録
再生装置において、回転磁気ヘッドの切換わりを示す信
号に同期して所定の時間内だけ特定の周波数のパイロッ
ト信号を発生させてこれをキャリア信号とし、磁気テー
プ上の斜めトラックに情報信号に重畳して記録されてい
る周波数の異なる複数のパイロット信号を回転磁気ヘッ
ドにより再生し、再生された複数のパイロット信号周波
数とキャリア信号周波数との周波数差の信号成分を抽出
し、この周波数差成分を検波して得られた出力を予め設
定されたしきい値を持つ比較手段に与えることにより、
従来のコントロール信号方式の磁気記録再生装置におけ
るコントロール信号に代わる信号を作成し、この信号と
キャプスタンモータの速度検出手段の出力から磁気テー
プのテープ速度を判別するようにしたモード判別装置で
ある。
この発明の上述の目的と特徴は、図面を参照して行なう
以下の実施例の説明から一層明らかとなろう。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を第3図〜第7図によって説
明する。なお、この一実施例の説明において、第1図お
よび第2図の説明と重複する部分についてはその説明を
適宜省略する。第3図は、この発明の一実施例であるパ
イロット信号方式の磁気記録再生装置におけるモード判
別装置の概略ブロック図である。この一実施例の構成が
第1図のトラッキング制御手段の構成と異なる点はモー
ド判別のために以下の回路が付加された点である。すな
わち、検波器14はゲート回路30,コンパレータ21
を介してセレクタ回路23に接続され、また、検波器1
5はゲート回路31,コンパレータ22を介してセレク
タ回路23に接続される。セレクタ回路23および速度
信号入力端子25は比較判別回路24に接続され、比較
判別回路24はモード指令信号出力端子26に接続され
る。また、スイッチ18とトラッキングエラー信号出力
端子19間にゲート回路32が接続される点である。ゲ
ート回路30,31はともに所定の時間Tだけ検波器1
4,15の出力を通過させ、他の時間はこの出力を通過
させないゲート回路であり、コンパレート21,22は
所定のしきい値Sを持ったコンパレータである。セレク
タ回路23はコンパレータ21,22からの信号を交互
に選択して出力するセレクタ回路で、たとえば、第7図
のように負論理入力のSRフリップフロップとアナログ
スイッチで構成できる。比較判別回路24は、速度信号
入力端子25に入力されたキャプスタンモータからの速
度発電機信号と、セレクタ回路23からの従来のコント
ロール信号に代わり得る信号からモードを判別する比較
判別回路である。比較判別回路24の出力はモード指令
信号出力端子26に出力される。ゲート回路32は所定
時間Tだけ入力を通過させないで、他の時間はこの入力
を通過させるゲート回路である。
第4図は、記録時と同じテープ速度(モード)で再生し
て映像信号トラックを正確にトラッキングしているとき
のタイムチャートである。第5図は、記録時の1/2倍
のテープ速度で再生しているときのタイムチャートであ
る。第6図は、記録時の2倍のテープ速度で再生してい
るときのタイムチャートである。第4,5,6図におい
て、(a )はヘッドスイッチ信号を,(b )は記録時の
パイロット信号がヘッドスイッチ信号(a )によってど
のように切換わるかを,(c )は再生時のパイロット信
号をヘッドスイッチ信号(a )が切換わったときに所定
の時間Tだけ常にFとし、その他の時間は記録時と同
様に切換えた様子を示す。(d )は16 kHz の通過帯
域を有するバンドパスフィルタ12を通過した16 kH
z 成分を検波器14にて検波した出力を所定の時間Tの
間だけ通過させるゲート回路30を通して得た出力と、
コンパレータ21のしきい値Sとの関係を、(e )は4
6 kHz の通過帯域を有するバンドパスフィルタ13を
通過した46 kHz 成分を検波器15にて検波した出力
を所定の時間Tの間だけ通過させるゲート回路31を通
して得た出力と、コンパレータ22のしきい値Sとの関
係を、(f )はコンパレータ21,22の出力を交互に
選択するセレクタ回路23の出力で、従来のコントロー
ル信号に代わり得る信号である。
第2図のように、磁気ヘッド8が映像信号トラックF
をトラッキングしているとする。再生信号には周波数f
の主成分と、両隣接する周波数f ,f の成分が存
在し、キャリア信号周波数f CRをf とすると、両隣
接分のf −f =46 kHz ,f −f =16 kH
z の成分がほぼ等しく得られ、この16 kHz 成分と4
6 kHz 成分の差信号にて第1図に示したごとくトラッ
キングエラー信号が検出できる。
次に、磁気ヘッド8が映像信号トラックFをトラッキ
ングしているとすると、再生信号には周波数f の主成
分と、両隣接する周波数f ,f の成分が存在する。
このときにキャリア信号周波数f CRをf とすると、
主成分のf −f =16 kHz の成分と隣接分のf
−f =62 kHz の成分が得られ、このときの16 k
Hz 成分は主成分であるため隣接分に比べはるかに大き
い。
同様に、磁気ヘッド8が映像信号トラックFをトラッ
キングしているときにキャリア信号周波数f CRをf
にすると、主成分であるf −f =62 kHz の成分
と両隣接分であるf −f =16 kHz 成分,f
f =46 kHz 成分が得られ、磁気ヘッド8が映像信
号トラックFをトラッキングしているときにキャリア
信号周波数f CRをf すると、主成分であるf −f
=46 kHz 成分と、隣接分であるf −f =62
kHz 成分が得られる。したがって、キャリア信号周波
数f CRをf にしたときは、磁気ヘッド8の幅,映像
信号トラックの幅により多少レベルは異なるが、16 k
Hz 成分が最大になるのは映像信号トラックFをトレ
ースしているときで、46 kHz 成分が最大になるのは
映像信号トラックFをトレースしているときである。
上述の原理を第4〜6図で説明する。第4図のタイムチ
ャートに示したように、記録時と同じテープ速度で再生
しているときに、本来記録時と同じ(b )となるべきキ
ャリア信号周波数f CRを、たとえば、(c )のように
ヘッドスイッチ信号(a )の切換わりに同期して所定の
時間Tだけ常に、たとえば、周波数f をキャリア信号
周波数f CRとする。上述の原理から、16 kHz の通
過帯域を有するバンドパスフィルタ12を通過した16
kHz 成分を検波器14にて検波した出力を所定の時間
Tの間だけ通過させるゲート回路30を通すと、(d )
のように映像信号トラックFをトラッキングしている
ときに大きな出力が得られ、46 kHz の通過帯域を有
するバンドパスフィルタ13を通過した46 kHz 成分
を検波器15にて検波した出力を所定の時間Tの間だけ
通過させるゲート回路31を通すと、(e )のように映
像信号トラックFをトラッキングしているときに大き
な出力が得られる。したがって、これらゲート回路3
0,31の出力を所定のしきい値Sを持ったコンパレー
タ21,22を通すことにより映像信号トラックF
よびFの位置を検出でき、コンパレータ21,22の
出力を交互に選択できるセレクタ回路23を通すことに
よって(f )のような信号が得られる。この信号は2フ
ィールド相当の期間に1パルスでありコントロール信号
と等価である。
同様に、第5図のタイムチャートに示したように、記録
時の1/2倍のテープ速度で再生している場合を考える
と、走行制御の位相制御は適切には働かないが、磁気テ
ープは速度制御により上記速度にほぼ近い速度で走行し
ている。このときに(c )のようにキャリア信号を発生
させると、同じ映像信号トラックを2回トレースするの
で、ゲート回路30の出力は(d )のようになり、ゲー
ト回路31の出力は(e )のようになる。したがって、
セレクタ回路23の出力は(f )のように、4フィール
ド相当の期間に1パルスになりコントロール信号と等価
である。
同様に、第6図のタイムチャートに示したように記録時
の2倍のテープ速度で再生している場合は、1回で2つ
の映像信号トラックをトレースするため、ゲート回路3
0の出力,ゲート回路31の出力,セレクタ回路23の
出力はそれぞれ(d ),(e ),(f )のようになり、
(f )は1フィールド相当の期間に1パルスとなりコン
トロール信号と等価である。
したがって、記録時と再生時のテープ速度が違っても従
来のコントロール信号と等価な信号が得られるため、こ
のセレクタ回路23の出力と速度信号入力端子25に入
力されたキャプスタンモータからの速度発電機信号とか
ら、従来と同様な方法の比較判別回路24でモード(テ
ープ速度)を判別することができる。すなわち、セレク
タ回路23の出力の時間間隔に速度発電機から出力され
る出力パルス(速度発電機信号)を計数して、この計数
値を予め定める基準値と比較するこによってテープ速度
を判別することができる。この判別結果は、モード指令
信号出力端子26にモード指令信号として出力され、再
生時のモードを記録時と同じモードにすることができ
る。この場合、所定の時間Tの間だけトラッキングエラ
ー信号が異常になるが、所定の時間Tは水平走査期間に
してたかだか数回分の期間であるため、数Hz 程度の応
答帯域を有する従来のトラッキング制御系自体にはほと
んど影響がない。また、この場合、所定の時間Tの間だ
けトラッキングエラー信号を通過させずにトラッキング
エラー信号をホールドし、その他の時間はトラッキング
エラー信号を通過させるゲート回路32を設けるとこの
影響は全くなくなる。
なお、上記実施例では、所定の時間Tにおけるキャリア
信号としての周波数f のパイロット信号を用いたが、
その他の周波数のパイロット信号を用いてもよい。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、パイロット信号方式の
磁気記録再生装置において、回転磁気ヘッドの切換わり
を示す信号に同期して所定の時間内だけ特定の周波数の
パイロット信号を発生させてこれをキャリア信号とし、
磁気テープ上の斜めトラックに情報信号に重畳して記録
されている周波数の異なる複数のパイロット信号を回転
磁気ヘッドにより再生し、再生された複数のパイロット
信号周波数とキャリア信号周波数との周波数差の信号成
分を抽出し、この周波数差成分を検波して得られた出力
を予め設定されたしきい値を持つ比較手段に与えること
により、従来のコントロール信号方式の磁気記録再生装
置におけるコントロール信号に代わる信号を作成し、こ
の信号の時間間隔をキャプスタンモータの速度検出手段
の出力から計測し、この計測された時間間隔を予め定め
る基準値と比較して磁気テープのテープ速度を判別する
ようにしたので、情報信号再生時に、情報信号記録時の
テープ速度を自動的に判別することができるモード判別
装置を得ることができる。
また、このモード判別装置は、従来のパイロット信号方
式の磁気記録再生装置にコンパレータなどの回路をわず
かに追加しかつ従来からのコントロール信号によるモー
ド判別回路を利用して構成できるので、この装置を簡単
に構成できるとともに安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のパイロット信号方式の磁気記録再生装
置(VTR)におけるトラッキング制御手段の概略ブロ
ック図である。 第2図は、磁気テープ上に形成された映像信号トラック
のパターンとこれに映像信号と重畳して記録されたパイ
ロット信号との関係および磁気ヘッドを示す図である。 第3図は、この発明の一実施例であるパイロット信号方
式の磁気記録再生装置(VTR)におけるモード判別装
置の概略ブロック図である。 第4図は、記録時と同じテープ速度で再生しているとき
のタイムチャートである。 第5図は、記録時の1/2倍のテープ速度で再生してい
るときのタイムチャートである。 第6図は、記録時の2倍のテープ速度で再生していると
きのタイムチャートである。 第7図は、セレクタ回路の構成例を示す図である。 図において、1はヘッドスイッチ信号入力端子、2はパ
イロット信号発生器、3は加算器、4は映像信号入力端
子、5は記録増幅器、6は切換スイッチ、7はロータリ
トランス、8は磁気ヘッド、9は再生増幅器、10はロ
ーパスフィルタ、11は混合器、12,13はバンドパ
スフィルタ、14,15は検波器、16は減算器、17
は反転増幅器、18はスイッチ、19はトラッキングエ
ラー信号出力端子、20は磁気テープ、21,22はコ
ンパレータ、23はセレクタ回路、24は比較判別回
路、25は速度信号入力端子、26はモード指令信号出
力端子、30,31,32はゲート回路である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示すもの
とする。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転磁気ヘッドによる磁気テープ上の斜め
    トラックへの情報信号の記録時に、前記回転磁気ヘッド
    の切換わりを示す信号に同期して発生した周波数の異な
    る複数のパイロット信号を前記情報信号に重畳して所定
    の順序で前記斜めトラックに繰返し記録し、 前記回転磁気ヘッドによる前記斜めトラックからの前記
    情報信号の再生時に、前記斜めトラックから再生される
    再生信号から前記複数のパイロット信号を前記所定の順
    序で抽出し、 前記抽出された前記複数のパイロット信号に基づいて前
    記回転磁気ヘッドの前記斜めトラックに対するトラッキ
    ングエラー信号を検出して前記磁気テープの走行制御を
    行なうパイロット信号方式の磁気記録再生装置におい
    て、 前記複数のパイロット信号を発生するパイロット信号発
    生手段は、前記回転磁気ヘッドの切換わりを示す信号に
    同期して所定の時間内だけ前記複数のパイロット信号の
    うちのいずれかの信号を発生し、前記所定の時間外は前
    記複数のパイロット信号を前記所定の順序で繰返し発生
    するように構成され、 前記所定の時間内に発生した前記複数のパイロット信号
    のうちのいずれかの信号と、前記抽出された前記複数の
    パイロット信号との周波数差に応答する信号成分のレベ
    ルを検出する第1および第2のレベル検出手段と、 前記第1および第2のレベル検出手段の出力と、予め設
    定されたしきい値とを個別的に比較する第1および第2
    の比較手段と、 前記第1および第2の比較手段の出力を交互に選択する
    選択手段と、 前記磁気テープを駆動するキャプスタンモータに設けら
    れ、前記キャプスタンモータの速度を検出する速度検出
    手段と、 前記選択手段の出力の時間間隔を前記速度検出手段の出
    力から計数し、前記計測された時間間隔を予め定める基
    準値と比較して前記磁気テープのテープ速度を判別する
    比較判別手段とを備えることを特徴とする磁気記録再生
    装置のモード判別装置。
JP59094952A 1984-05-10 1984-05-10 磁気記録再生装置のモ−ド判別装置 Expired - Lifetime JPH0644366B2 (ja)

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JP59094952A Expired - Lifetime JPH0644366B2 (ja) 1984-05-10 1984-05-10 磁気記録再生装置のモ−ド判別装置

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JP (1) JPH0644366B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60197969A (ja) * 1984-03-19 1985-10-07 Sanyo Electric Co Ltd テ−プ速度判別回路

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Publication number Publication date
JPS60237658A (ja) 1985-11-26

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