JPH0464663B2 - - Google Patents

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JPH0464663B2
JPH0464663B2 JP59046702A JP4670284A JPH0464663B2 JP H0464663 B2 JPH0464663 B2 JP H0464663B2 JP 59046702 A JP59046702 A JP 59046702A JP 4670284 A JP4670284 A JP 4670284A JP H0464663 B2 JPH0464663 B2 JP H0464663B2
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JP
Japan
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vitamins
vitamin
added
taste
enriched
Prior art date
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Application number
JP59046702A
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English (en)
Other versions
JPS60192571A (ja
Inventor
Juzo Okada
Koichi Takizawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ビタミン類を主体とするか又はビタ
ミン類を添加強化した食品等に関し、その目的と
するところは、添加したビタミン類に由来する不
自然な味・風味を和らげ、かつビタミン類の安定
性を向上することにある。 ビタミン類は、栄養学的に重要のみならず、近
年は各種の薬効が認められるようになり、そのも
のの製剤的投与をはじめ各種の食品に添加されて
いる。 ところで、このような形でビタミン類を摂取す
る場合の問題点として、ビタミン類の各固有の
味・風味が必ずしも好ましくない特徴を呈するこ
とや、保存中の安定性がビタミンの種類によつて
は低い点が指摘されている。例えばビタミンB1
(チアミン)をはじめとするビタミン類は、いわ
ゆるビタミン剤に特有のビタミン臭を有する。ま
たビタミンB1、ニコチン酸アミド、リボフラビ
ンリン酸エステルナトリウムは、呈味上、苦味を
伴う。このような、いわゆるビタミン臭や苦味等
はビタミン類をそのまま摂取する場合の妨げとな
り易い。 このようなビタミン類固有の味・風味は、その
まま摂取せず、食品中に添加する場合には、添加
濃度にもよるが比較的目立たず、従つて、飲食の
妨げにはならない場合も多いが、高濃度添加では
やはりビタミン類に由来する不自然な味・風味を
発現し易くなる。また官能上問題とならない場合
でも、ビタミンB1、ビタミンA等保存中の酸化
などによりその生理作用を失い易いビタミン類の
場合では、添加意義が損われる。 上記の如き、ビタミン類の有する官能上並びに
保存安定性上の問題点を解決する方策として、例
えば、味・風味に対してのマスキング物質の併用
や酸化防止剤の配合等が考えられる。具体的に
は、苦味、渋味等に対しては、砂糖等の添加によ
り苦味、渋味等を緩和して飲食し易くすることが
考えられる。しかしながら砂糖添加の場合、苦
味、渋味等の緩和にかなり多量の砂糖を配合する
必要があり、摂取時の量全体が増えること、味全
体のバランスが損われる場合があること、更には
呈味上は満足できても風味的には依然不満足であ
ること等で、官能全体として満足できる結果は得
られない。 本発明者らは、上記現状を背景にビタミンの添
加に由来する不自然な味・風味を和らげ、ビタミ
ン類の安定性の向上を図るベく鋭意検討を重ねた
結果、低カロリー甘味料として知られるL−アス
パルチル−L−フエニルアラニンメチルエステル
(以下、アスパルテームと記載する。)が、上記課
題の解決に大きく寄与するとの知見に至つた。 本発明は、かかる知見に基づき完成されたもの
であり、即ち、ビタミン類を主体とするか又はビ
タミン類を添加強化した組成物において、ビタミ
ン類の重量に対し10〜1500%のアスパルテームを
含有することを特徴とするビタミン類強化組成物
である。 本発明の対象となるビタミン類は、ビタミン
A、B1,B2、B6、B12、D、E、F、K、H、
M、L、P、U、ニコチン酸、パントテン酸、パ
ラアミノ安息香酸、コリン、イノシトール等であ
り、特に、ビタミンA、ビタミンB群(ビタミン
B1、B2等)、ビタミンE、ニコチン酸アミド等の
異味・風味が強いか又は安定性の低いビタミン類
が中心となる。 これらのビタミン類は1種類単独でも2種類以
上を併用してもよい。 本発明の組成物は、ビタミン類を主体とするか
又はビタミン類を強化のために添加して構成され
る。ビタミン類を主体とする組成物とは、ビタミ
ン剤(粉末、顆粒、錠剤、液状等)及びこれに類
する薬剤乃至は食品である。一方、ビタミン類を
添加強化した組成物は、各種の加工食品、菓子、
飲料等原材料中に既に含まれるビタミン類に対し
更に別途ビタミン類を加えたあらゆる種類の食品
が含まれ、具体的には、例えば、ビタミンB1
化ジヤム、ビタミンA強化マーガリン、ビタミン
E強化飲料、ビタミンE強化ヨーグルト等が挙げ
られる。 ビタミン類と併用するアスパルテームの量は、
組成物中に含まれるビタミン類の全重量に対し10
〜1500%である。これは、例えば、ビタミン類粉
末の場合、(賦形剤等の副原料が使用される場合
には、副原料の重量を引いた)ビタミン類重量に
対し、10〜1500%のアスパルテームを併用すれば
よく、或はビタミン類強化飲料の場合、果汁等の
ビタミン類が既に含まれる原料を用いるときは、
この原料中に含まれるビタミン量と添加強化した
ビタミン量の合計重量の10〜1500%のアスパルテ
ームを添加する。無果汁飲料等の原料由来のビタ
ミン類を含まない飲料等にあつては、添加強化し
たビタミン類の重量に対しアスパルテームを10〜
1500%添加すればよい。例えば、アミノ酸、ビタ
ミンB群、酸味料、塩化カリウム、塩化ナトリウ
ム等から構成されるスポーツ飲料の場合、ビタミ
ンB群の合計重量に対するアスパルテーム重量が
好ましくは10〜30%である。添加するアスパルテ
ーム量がビタミン類に対し10%より少ない場合、
味・風味の改善効果並びに抗酸化効果に欠け、逆
に1500%以上の場合、組成物の種類によつては甘
味が強すぎる等で却つて嗜好性が低下する。 本発明にビタミン類強化組成物の製法は特に限
定されないが、熱等に対する安定性の低いビタミ
ン類並びにアスパルテームは可及的に加熱履歴等
劣化要素を少なくするような方法で添加すること
が望ましい。 尚、本発明でいうビタミン類は、遊離形又は塩
のいずれも使用できることはいうまでもない。 次に、実施例により本発明を更に説明する。 尚、アスパルテームをAP、ビタミンをV.と略
記する。 実施例 1 ビタミンB1塩酸塩0.3%、APO0.5%、フマール
酸1.0%、重ソウ0.5%、デキストリン97.7%を配
合し、1ケ2.5gの錠剤を打ち、錠剤4ケ/dlの溶
液を調製した(試験区)。別にビタミンB1塩酸塩
0.3%、砂糖85%、フマール酸1.0%、重ソウ0.5
%、デキストリン13.2%を配合し、1ケ2.5gの錠
剤を打ち、錠剤4ケ/dlの溶液を調製した(対照
区)。 得られた2種類の錠剤につきよく訓練された味
覚パネル12名を用いて、2点嗜好試験法による官
能評価を実施した。 結果を第1表に示す。
【表】 ** 危険率1%で有意差あり
第1表に示すようにAPによりV.B1の呈味上の
難点が緩和される。 実施例 2 下記原料により栄養飲料を試作した。
【表】 常法により調製し、50℃の冷蔵庫に保存した
後、よく訓練された味覚パネル30名を用いて、2
点嗜好試験法により官能評価を実施した。 結果を第2表に示す。
【表】 * 危険率5%で有意差あり
第4表に示すようにV.B1の不快な風味が緩和
される。 実施例 3 下記原料によりヨーグルトを試作した。
【表】
【表】 上記原料のうちスターター、APを除き、その
他原料を攪拌溶解し、95℃、25分で加熱殺菌処理
後43℃に冷却し、両区にスターターを加え42±1
℃で3時間醗酵させ22℃に冷却した。更に試験区
にAPを添加し、両区を5℃の冷蔵庫に14日間保
存したのち、実験例2の場合と同様にして官能評
価を実施した。 結果を第3表に示す。
【表】 第3表に示すようなV.Eの不快フレーバーが緩
和される。 実施例 4 下記原料によりマーガリンを試作した。
【表】
【表】 60℃操作で油溶部と水溶部に分けて溶解後、混
合攪拌を6時間、急冷捏和機圧力1.5Kg/cm2でマ
ーガリンとした。 製品につきV.Aを三塩化アンチモン法で測定し
た。製造工程に於けるV.A残存率は対照区が70.1
%、試験区は89.5%でAPの抗酸化性が認められ
た。 実施例 5 下記原料によりコーラタイプ飲料を試作した。
【表】
【表】 溶解、炭酸ガス注入でガス圧2.4Kg/cm2のもの
を得た。 5℃の冷蔵庫に保管した後、実施例2の場合と
同様にして官能評価を実施した。 結果を第4表に示す。
【表】 * 危険率5%で有意差あり
第4表に示すようにAPによりニコチン酸アミ
ドの呈味性が改良され、すつきりした風味の飲料
が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE及び
    ニコチン酸アミドの中から選ばれた1種又は2種
    以上のビタミン類を主体とするか、又は該ビタミ
    ン類を添加強化した組成物において、該ビタミン
    類の重量に対し10〜1500%のL−アスパルチル−
    L−フエニルアラニンメチルエステルを含有する
    ことを特徴とするビタミン類強化組成物。
JP59046702A 1984-03-12 1984-03-12 ビタミン類強化組成物 Granted JPS60192571A (ja)

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JP59046702A JPS60192571A (ja) 1984-03-12 1984-03-12 ビタミン類強化組成物

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JP59046702A JPS60192571A (ja) 1984-03-12 1984-03-12 ビタミン類強化組成物

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JPS60192571A JPS60192571A (ja) 1985-10-01
JPH0464663B2 true JPH0464663B2 (ja) 1992-10-15

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ID=12754698

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Families Citing this family (1)

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