JPH046035B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセンタ装置に蓄積された画像情報を、
伝送路を介して端末装置に検索提供を行う画像情
報提供装置に関するものである。

〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕

従来の画像情報提供装置では商品や美術品、あ
るいは機械の部品等の三次元物体の情報を提供す
る場合、ある特定の方向から該物体を撮影した二
次元情報として一枚、あるいは複数枚の静止画像
情報を表示していた。この様に限定された方向か
ら撮像した画像情報だけが提供されるために、利
用者が本当に見たい方向から該物体を撮影した画
像情報を得ることは困難であり、また利用者が該
物体の形状を三次元的に把握することも困難であ
つた。

この問題を解決するためには該物体を全周方向
から連続的に撮影した画像情報をセンタ装置に蓄
積しておき、利用者が要求する方向から撮影した
画像を提供する方式が考えられる。しかし、狭帯
域の伝送路を用いた画像情報提供装置では一画面
の表示に時間がかかるため、操作者が該物体の三
次元的形状把握を行えるだけの枚数の画面を表示
すると、かなりの時間を要することになる。また
物体を全周方向から撮影した場合、画面の枚数は
莫大なものとなるため、従来のキヤプテンサービ
ス等で用いられているツリー検索やキーワード検
索、横断検索等の検索方式を適用すると、利用者
が要求する方向から撮影された画像情報を速やか
に検索、表示することは非常に困難であり、ま
た、同じ理由からセンタ装置に蓄積すべき画像情
報のデータ量も莫大なものとなる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明では、この様な問題点を解決するため
に、第２図に示す様に物体を覆う仮想的な半球に
沿つて全周方向から連続的に撮影した画像情報か
ら、Ｑ枚の連続画像情報とＲ枚の静止画像情報と
を生成、符号化しセンタに蓄積する。連続画像情
報は物体を見る視点位置の検索と物体の三次元的
形状把握に用いる画像情報であり、その一画面一
画面をあたかも動画の１フレームとみなすことが
出来る程度にサンプリングして撮影したものであ
る。静止画像情報は物体を精細に観察するための
画像情報であり、連続画像情報よりも粗いサンプ
リングで撮影されたものであり、Ｑ＞Ｒである。
端末の操作者が自分が見たい物体の表示を要求す
ると、該物体をあらかじめ定められた初期方向か
ら撮影した連続画像情報と静止画像情報とが、第
３図ａに示すように端末装置の表示画面に同時に
表示される。操作者が該物体を見る視点位置の移
動方向（上、下、右、左、等）を入力すると、視
点を該移動方向に移した場合の連続画像情報が端
末に表示される。すなわち、操作者があたかも物
体を上下左右に自由自在に回転する様に、連続画
像情報を連続的に表示する。この様子を第３図ｂ
に示す。この様にして操作者は、物体を見る視点
を動的に滑らかに変化させることで、該物体の三
次元的形状把握を速やかに行うことが出来る。ま
た、現在の視点で表示されている連続画像情報を
さらに精細にして見たい場合には、操作者が静止
画像情報表示要求を行うことで、センタ装置から
現在端末装置に表示されている連続画像情報に対
応する静止画像情報が送出され、端末装置に表示
される。この様子を第３図ｃに示す。連続画像情
報が静止画像情報と同じ精細さを持つのであれ
ば、連続画像情報の表示だけで充分に上記の機能
を達成することが出来る。しかし連続画像情報
は、あたかも動画の様に滑らかに表示されなくて
はならないから、その画面の枚数Ｑは膨大なもの
となる。即ち、連像画像情報の一画面当たりのデ
ータ量を減らさなければ、センタに蓄積すべきデ
ータ量も莫大なものとなつてしまう。また、なめ
らかな動画として表示できるか否かは伝送路の伝
送速度に依存し、この伝送速度によつては連続画
像情報の一画面当たりのデータ量を動画として表
示できる程度に減らさなければならない。そこで
本発明では、一画面当たりのデータ量が小さい
（言いかえれば画面の大きさが小さくて画質の劣
化した）連続画像情報Ｑ枚と、一画面当たりのデ
ータ量が大きい（画面の大きさが大きくて画質の
良い）静止画像情報Ｒ枚を用意し、Ｑ≫Ｒとする
ことで連続画像情報Ｑ／Ｒ枚に静止画像情報１枚
を対応させている。しかし、センタ装置の画像情
報蓄積容量が充分に大きく、かつ伝送路の伝送速
度が充分に早いのであれば、一画面当たりのデー
タ量が大きい連続画像情報Ｑ枚を用いれば良いこ
とは明らかである。

〔作用〕

上記の目的を達成するために、物体を仮想的な
半球に沿つて連続的に撮影した時の撮影点（物体
を見る視点位置）を物体にかかわらずあらかじめ
定めておく。この撮影点のうち何れか一つを初期
視点位置として定め、これ以外の撮影点にも名称
（番号）を与える。各物体毎に、初期視点位置で
撮影した連続画像情報のセンタ装置における蓄積
位置をセンタ装置に記憶しておき、該蓄積位置か
らの、初期視点位置以外の視点位置で撮影したＱ
−１枚の連続画像情報の相対的な蓄積位置を、あ
らかじめ第４図の様に定めておく。即ち、初期視
点位置で撮影した連続画像情報のセンタ装置にお
ける蓄積位置と、それ以外の視点位置で撮影した
Ｑ−１枚の連続画像情報のセンタ装置における相
対的な蓄積位置を、物体にかかわらず予め定めて
おく。端末装置から物体を見る視点に対応する連
続画像情報の相対的な蓄積位置をセンタ装置に送
ると、センタ装置では初期視点位置で撮影した連
続画像情報の蓄積位置に該相対的蓄積位置を加算
した蓄積位置に蓄積されている連続画像情報を読
出して端末装置に送出する。センタ装置は、端末
装置に表示される連続画像情報の視点位置を管理
する必要が無いので、多数の端末装置をセンタ装
置に接続することが出来る。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例に従つて詳細に説明す
る。第１図は本発明の一実施例である。

端末装置１は入力部２と静止画像情報表示要
求／静止画像情報相対蓄積位置変換部１０と現視
点位置記憶部１３と移動方向／連続画像情報相対
蓄積位置変換部１４と送信緩衝記憶部１７と送受
信制御部１８と受信緩衝記憶部１９と復号化部２
０とマルチウインドウ表示制御部２４と画像情報
表示部２５によつて構成される。

入力部２は物体番号入力部３と移動方向入力部
４と静止画像情報表示要求入力部５と緩衝記憶部
６，７，８と入力制御部９から構成される。端末
の操作者が、自分が見たい物体に対応してあらか
じめ付された物体番号を物体番号入力部３に入力
すると、該物体番号を電気信号に変換して緩衝記
憶部６に格納する。入力制御部９は緩衝記憶部６
に格納された物体番号を読出すと、該物体番号を
送信緩衝記憶部１７に出力し、次にセンタ装置２
９から静止画像情報と連続画像情報が１画像ずつ
この順に送られて来ることを意味する制御信号を
復号化部２０に出力する。

送受信制御部１８はセンタ装置２９の送受信制
御部３０と対になつて、伝送路２８を介してのセ
ンタ装置２９と端末装置１の信号の受渡を制御す
る部分であつて、送信緩衝記憶部１７に格納され
た物体番号を伝送路２８を介してセンタ装置２９
に伝送する。

センタ装置２９は送受信制御部３０と受信緩衝
記憶部３１と入力制御部３２と初期静止画像情報
検索部３３と静止画像情報蓄積部３７と初期連続
画像情報検索部３８と連続画像情報蓄積部４２と
静止画像情報相対検索部４３と連続画像情報相対
検索部４４と送信緩衝記憶部４５とから構成され
る。静止画像情報蓄積部３７には、Ｐ個の物体の
各々を半球に沿つて連続的に撮影したＭ×Ｎ画素
の画像情報Ｒ枚が、物体毎に符号化されて蓄積さ
れている。各物体に対するＲ枚の静止画像情報の
うち一枚は、あらかじめ定められた初期位置から
撮影された初期静止画像情報であり、各画像情報
の初期静止画像情報の蓄積位置に対する相対的な
蓄積位置は、第４図に示す様に、その撮影位置に
応じてあらかじめ定められている。連続画像情報
蓄積部４２には、同様にして物体を半球に沿つて
連続的に撮影したｍ×ｎ画素の画像情報Ｑ枚が符
号化されて蓄積されている。連続画像情報は静止
画像情報に比べて一画面の画素数は少ない（ｍ＜
Ｍ、ｎ＜Ｎ）が、その画面数は連続的に表示した
場合に動画として滑らかに表示でき得る程度に多
い（Ｑ＞Ｒ）。連続画像情報には静止画像情報の
場合と同様に、各物体毎に初期位置から撮影され
た初期連続画像情報があり、これに対する他の画
像情報の相対的な蓄積位置も静止画像情報の場合
と同様に、その撮影位置に応じてあらかじめ定め
られている。

端末装置１から送られて来た物体番号は、送受
信制御部３０を介して受信緩衝記憶部３１に格納
される。入力制御部３２は受信緩衝記憶部３１に
格納された物体番号を読出すと、これが物体番号
であることを識別して初期静止画像情報検索部３
３に該物体番号を出力する。

初期静止画像情報検索部３３は検索制御部３４
と静止画像情報初期蓄積位置格納部３５と初期蓄
積位置記憶部３６とから構成される。静止画像情
報初期蓄積位置格納部３５には、第５図に示す様
に、各物体番号に対応する物体の初期静止画像情
報が静止画像情報蓄積部３７のどこに蓄積されて
いるかが記憶されている。検索制御部３４は初期
静止画像情報検索部３３に入力された物体番号を
読み取り、静止画像情報初期蓄積位置格納部３５
から該物体番号に対応する蓄積位置を読出して、
初期蓄積位置格納部３６にこれを格納すると共
に、静止画像情報蓄積部３７の該蓄積位置に格納
されている初期静止画像情報を読出して送信緩衝
記憶部４５に出力する。該初期静止画像情報の読
出しが完了したら、検索制御部３４は該物体番号
を連続画像情報初期検索部３８に出力する。送信
緩衝記憶部４５に出力された初期静止画像情報は
送受信制御部３０と伝送路２８を介して、端末装
置１に送信される。

初期連続画像情報検索部３８は、検索制御部３
９と連続画像情報初期蓄積位置格納部４０と初期
蓄積位置記憶部４１とから構成される。連続画像
情報初期蓄積位置格納部４０には、各物体番号に
対応する物体の初期連続画像情報が連続画像情報
蓄積部４２のどこに蓄積されているかが記憶され
ている。検索制御部３９は初期静止画像情報検索
部３３から入力された物体番号を読み取ると、連
続画像情報初期蓄積位置格納部４０から該物体番
号に対応する蓄積位置を読出して、連続画像情報
蓄積部４２の該蓄積位置に格納されている連続画
像情報を読出して送信緩衝記憶部４５に出力する
と共に該蓄積位置を初期蓄積位置記憶部４１に格
納する。送信緩衝記憶部４５に出力された初期連
続画像情報は送受信制御部３０と伝送路２８を介
して、端末装置１に送信される。

センタ装置２９から端末装置１に送られて来た
画像情報は、送受信制御部１８を介して、一旦受
信緩衝記憶部１９に格納される。

復号化部２０は、復号化制御部２１と連続画像
情報復号化部２２と静止画像情報復号化部２３と
から構成される。復号化制御部２１は入力部２か
ら出力される制御信号によつて、次にセンタ装置
２９から、(a)静止画像情報と連続画像情報がこの
順で送られて来るか、(b)静止画像情報のみが送ら
れて来るか、(c)連続画像情報のみが送られて来る
かを判断する。今の場合は、先に入力部２から静
止画像情報と、連続画像情報がこの順で送られて
来ることを意味する制御信号が出力されているか
ら、復号化制御部２１は受信緩衝記憶部１９に格
納された静止画像情報を静止画像情報復号化部２
３に出力し、次に受信緩衝記憶部１９に格納され
た連続画像情報を連続画像情報復号化部２２に出
力する。静止画像情報復号化部２３は入力された
静止画像情報を復号化してマルチウインドウ表示
制御部２４に出力し、連続画像情報復号化部２２
は入力された連続画像情報を復号化してマルチウ
インドウ表示制御部に出力する。

マルチウインドウ表示制御部２４は、第３図に
示す様に静止画像情報と連続画像情報を同一の画
面に同時に表示するために、画像情報表示部２５
への静止画像情報と連続画像情報の書込み制御を
行う。

画像情報表示部２５は画像情報蓄積部２６と画
像情報表示装置２７で構成される。マルチウイン
ドウ表示制御部２４によつて静止画像情報と連続
画像情報は画像情報蓄積部２６に書込まれ、該画
像情報蓄積部２６の内容はCRT等の画像情報表
示装置２７に表示される。

以上の動作によつて、端末装置１の画像情報表
示装置２７には、操作者が入力した物体番号に対
応する物体の初期静止画像情報と初期連続画像情
報とが表示される（即ち、第３図ａに示す画面が
端末装置１に表示される）。次に、操作者が物体
を見る視点を移動させる場合には、入力部２の移
動方向入力部４に視点の移動方向を入力する。移
動方向入力部４では入力された移動方向を電気信
号に変換して、緩衝記憶部７に格納する。入力制
御部９は緩衝記憶部７に格納された移動方向を読
み取ると、移動方向／連続画像情報相対蓄積位置
変換部１４に該移動方向を出力し、復号化部２０
に次にセンタ装置２９から連続画像情報が送られ
て来ることを意味する制御信号を出力する。

移動方向／連続画像情報相対蓄積位置変換部１
４は変換制御部１５と連続画像情報相対蓄積位置
格納部１６から構成される。連続画像情報相対蓄
積位置格納部１６には、センタ装置の連続画像情
報蓄積部４２に蓄積されている（一物体当たり）
Ｑ枚の連続画像情報の各々が、初期連続画像情報
の蓄積位置から相対的にどれだけ離れた位置（以
下、連続画像情報相対蓄積位置と呼ぶ）に蓄積さ
れているかが格納されている。変換制御部１５は
入力部２から移動方向を入力されると、現視点位
置記憶部１３から現在の視点位置を読出して該移
動方向に移動した場合の新しい視点位置を算出
し、これを現視点位置記憶部１３に格納する。次
に、この新しい視点位置に対応する連続画像情報
の相対蓄積位置を連続画像情報相対蓄積位置格納
部１６から読出して、送信緩衝記憶部１７に格納
する。

送信緩衝記憶部１７に格納された該連続画像情
報相対蓄積位置は、送受信制御部１８と伝送路２
８とセンタ装置２９の送受信制御部３０を介し
て、センタ装置２９の受信緩衝記憶部３１に格納
される。

入力制御部３２は受信緩衝記憶部３１に格納さ
れた連続画像情報相対蓄積位置を読出すと、該連
続画像情報相対蓄積位置を連続画像情報相対検索
部４４に出力する。

連続画像情報相対検索部４４は該連続画像情報
相対蓄積位置を入力させると、初期連続画像情報
検索部３８の初期蓄積位置記憶部４１から初期連
続画像情報の蓄積位置を読出し、該蓄積位置と連
続画像情報相対蓄積位置を加算した蓄積位置を算
出し、連続画像情報蓄積部の該蓄積位置から連続
画像情報を読出して、送信緩衝記憶部４５に格納
する。

送信緩衝記憶部４５に格納された連続画像情報
は、送受信制御部３０と伝送路２８と端末装置１
の送受信制御部１８を介して、端末装置１の受信
緩衝記憶部１９に格納される。

復号化部２０の復号化制御部２１は、次にセン
タ装置２９からは連続画像情報のみが送られて来
ることを意味する制御信号を入力部２から受けて
いるから、受信緩衝記憶部１９に格納された連続
画像情報を連続画像情報復号化部２２に出力す
る。連続画像情報復号化部２２は入力された連続
画像情報を復号化して、マルチウインドウ表示制
御部２４に出力する。マルチウインドウ表示制御
部２４は画像情報蓄積部２６の連続面像情報の部
分だけを入力された新しい連続画像情報に書き換
える。従つて画像情報表示装置２７では、連続画
像情報の物体が入力した視点移動方向の反対方向
に回転して見える。これが第３図ｂの状態であ
る。

この様にして、操作者が連続画像情報の物体を
好きな様に視点方向を移動して回転表示するうち
に、現在の視点方向から見たさらに精細な画像情
報が見たくなつた場合には、静止画像情報表示要
求入力部５から静止画像情報表示要求を入力す
る。静止画像情報表示要求入力部５は、入力され
た静止画像表示要求を電気信号に変換して緩衝記
憶部８に格納する。入力制御部９は緩衝記憶部８
に格納された静止画像情報表示要求を読出すと、
静止画像情報表示要求／静止画像情報相対蓄積位
置変換部１０に該静止画像情報表示要求信号を出
力し、復号化部２０に次にセンタ装置２９から静
止画像情報のみが送られて来ることを意味する制
御信号を出力する。

静止画像情報表示要求／静止画像情報相対蓄積
位置変換部１０は変換制御部１１と静止画像情報
相対蓄積位置格納部１２から構成される。静止画
像情報相対蓄積位置格納部１２には、センタ装置
２９の静止画像情報蓄積部３７に蓄積されている
（一物体当たり）Ｒ枚の静止画像情報が、初期静
止画像情報の蓄積位置から相対的にどれだけ離れ
た位置（以下では、静止画像情報相対蓄積位置と
呼ぶ）に蓄積されているかが格納されている。変
換制御部１１は静止画像情報表示要求を入力され
ると、現視点位置記憶部１３から現視点位置を読
出すと、該現視点位置に対応する静止画像情報の
静止画像情報相対蓄積位置を静止画像情報相対蓄
積位置格納部１２から読出し、送信緩衝記憶部１
７に格納する。

送信緩衝記憶部１７に格納された静止画像情報
相対蓄積位置は、送受信制御部１８と伝送路２８
とセンタ装置２９の送受信制御部３０を介して、
センタ装置２９の受信緩衝記憶部３１に格納され
る。

入力制御部３２は受信緩衝記憶部３１に格納さ
れた静止画像情報相対蓄積位置を読出すと、静止
画像情報相対検索部４３に出力する。

静止画像情報相対検索部４３は静止画像情報相
対蓄積位置を入力されると、初期静止画像情報検
索部３３の初期蓄積位置記憶部３６から初期蓄積
位置を読出し、該初期蓄積位置と静止画像情報相
対蓄積位置とを加算した蓄積位置を算出し、静止
画像情報蓄積部３７の該蓄積位置から静止画像情
報を読出して、送信緩衝記憶部４５に格納する。

送信緩衝記憶部４５に格納された静止画像情報
は、送受信制御部３０と伝送路２８と端末装置１
の送受信制御部１８を介して、端末装置１の受信
緩衝記憶部１９に格納される。

復号化制御部２０は、次にセンタ装置２９から
静止画像情報のみが送られて来ることを意味する
制御信号を入力部２から受けているので、受信緩
衝記憶部１９に格納されている静止画像情報を読
出すと、静止画像情報復号化部２３に出力する。
静止画像情報復号化部２３は入力された静止画像
情報を復号化すると、マルチウインドウ表示制御
部２４に出力する。マルチウインドウ表示制御部
２４は、入力された静止画像情報を画像情報蓄積
部２６の静止画像情報の蓄積部分に書込む。従つ
て、端末装置１の画像情報表示装置には、現在表
示されている連続画像情報と同じ視点方向から物
体を見た静止画像情報が表示される。これが第３
図ｃの状態である。

上述では物体を半球に沿つて連続的に撮影する
ことで、Ｑ枚の連続画像情報とＲ枚の静止画像情
報を生成したが、全球に沿つて連続的に撮影する
ことで2Q枚の連続画像情報と2R枚の静止画像情
報を生成しても良い。

〔発明の効果〕

本発明によれば、画像情報提供装置において、
商品、美術品等の三次元物体の情報を提供する際
に、その三次元的形状把握を速やかに行うことが
出来る。また操作者が、該物体を見たい方向を速
やかに検索し、該方向から撮影した画像情報を提
供することが出来る。さらに本発明で示した実施
例では、端末装置において物体を見る視点位置を
管理するので、センタ装置では端末装置の操作に
よつて次々と変る視点位置を追跡する必要が無
く、多数の端末装置をセンタ装置に接続すること
が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であり、第２図は物
体を覆う仮想的な半球に沿つて連続的に画像情報
を撮影する様子を示した図であり、第３図は端末
装置の表示画面に本発明による連続画像情報と静
止画像情報が表示される様子を示した図であり、
第４図は物体を覆う仮想的な半球に沿つて連続的
に撮影した場合の各撮影位置と、これに対応する
各連続画像情報のセンタ装置における相対的蓄積
位置を示しており、第５図はセンタ装置に記憶さ
れる物体番号とこれに対応する初期連続画像情報
の蓄積位置を示している。 １……端末装置、２……入力部、３……物体番
号入力部、４……移動方向入力部、５……静止画
像情報表示要求入力部、６，７，８……緩衝記憶
部、９……入力制御部、１０……静止画像情報表
示要求／静止画像情報相対蓄積位置変換部、１１
……変換制御部、１２……静止画像情報相対蓄積
位置格納部、１３……現視点位置記憶部、１４…
…移動方向／連続画像情報相対蓄積位置変換部、
１５……変換制御部、１６……連続画像情報相対
蓄積位置格納部、１７……送信緩衝記憶部、１８
……送受信制御部、１９……受信緩衝記憶部、２
０……復号化部、２１……復号化制御部、２２…
…連続画像情報復号化部、２３……静止画像情報
復号化部、２４……マルチウインドウ表示制御
部、２５……画像情報表示部、２６……画像情報
蓄積部、２７……画像情報表示装置、２８……伝
送路、２９……センタ装置、３０……送受信制御
部、３１……受信緩衝記憶部、３２……入力制御
部、３３……初期静止画像情報検索部、３４……
検索制御部、３５……静止画像情報初期蓄積位置
格納部、３６……初期蓄積位置記憶部、３７……
静止画像情報蓄積部、３８……初期連続画像情報
検索部、３９……検索制御部、４０……連続画像
情報初期蓄積位置格納部、４１……初期蓄積位置
記憶部、４２……連続画像情報蓄積部、４３…静
止画像情報相対検索部、４４……連続画像情報相
対検索部、４５……送信緩衝記憶部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ Ｍ×Ｎ画素からなる静止画像情報を多数枚蓄
   積しておき、操作者の要求に応じて前記静止画像
   情報を表示する画像情報提供装置において、 蓄積する物体の各々について、前記物体の周囲
   から連続的に撮影したＱ枚のｍ×ｎ画素（１＜ｍ
   ＜Ｍ、１＜ｎ＜Ｎ）の連続画像情報を蓄積する連
   続画像情報蓄積部と、 前記連続画像情報蓄積部に蓄積されているもの
   と同じ物体の周囲から連続的に撮影したＲ枚（１
   ＜Ｒ＜Ｑ）のＭ×Ｎ画素の静止画像情報を蓄積す
   る静止画像情報蓄積部と、 物体を見る現在の視点の位置を格納する現視点
   位置記憶部と、 視点の移動方向が入力されると、前記現視点位
   置記憶部の内容を読出して新たな視点位置を求
   め、該現視点位置から撮影された連続画像情報を
   出力して、該現視点位置を上記現視点位置記憶部
   に格納する移動方向／連続画像情報相対蓄積位置
   変換部と、 静止画像情報表示要求が入力されると、前記現
   視点位置記憶部の内容を読み出して、該現視点位
   置に対応する静止画像情報を出力する静止画像情
   報表示要求／静止画像相対蓄積位置変換部 を有することを特徴とする画像情報提供装置。