JPH044146Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【技術分野】

本考案は建物の開口部への面格子の取付け構造
に関する。

【背景技術】

従来にあつては、建物の開口部に面格子を取り
付ける際には複数の部材を必要とし、組み立てに
時間を要するだけでなく、多人数の作業員を要し
てしまい取付け施工性に劣つたものであつた。

【考案の目的】

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは面格子の取付けに要
する部品点数を削減でき、しかも正確且つ簡単に
取付けることができ、施工性に優れた建物の開口
部への面格子の取付け構造を提供することにあ
る。

【考案の開示】 本考案の建物の開口部への面格子の取付け構造
は、建物１の外壁２に形成した開口部３に上枠４
の前面部に係止用レール溝５を設けた窓枠６を嵌
着し、面格子７の背面の上端部に横片８ａと縦片
８ｂとからなりコーナ部に補強リブ１７が設けら
れた逆Ｌ字状の係止片８を突出させ、この面格子
７の係止片８の縦片８ｂを窓枠６の係止用レール
溝５に挿入係止させて成るものであり、この構成
により上記目的が達成されたものである。 以下、本考案を添付の図面に示す実施例に基づ
いて説明する。 建物１の外壁２に形成された開口部３には窓枠
６が嵌着されている。窓枠６の上枠４と下枠９の
内面には引き違い戸（図示しない）の摺動溝１０
が設けられており、上枠４の前面部には上方に向
けて突出した断面略Ｃ字状の係合溝１１が全長に
亘つて設けられており、この係合溝１１の下部の
断面略字状部を係止用レール溝５としている。
この実施例では窓枠６の下枠９の前面部にも下方
に向けて突出した断面略Ｃ字状の下係合溝１８が
全長に亘つて設けられている。７は面格子であ
り、枠状の面格子本体１２に網状体１３を張設し
て形成している。８は逆Ｌ字状の係止片であり、
横片８ａの先端より上方に突出させた取付け片１
４が面格子本体１２の上枠部１５の背面の両側に
ビス１６止めされて面格子７の背面より背方に突
出している。この係止片８には横片８ａと縦片８
ｂとのコーナ部の略中央部を下方に凹曲させて補
強リブ１７が設けられている。従つて、この係止
片８は厚みが2mm程度であつても充分な許容耐
力が得られる。面格子本体１２の下枠部１９の背
面の両側には係止片８を取付け片１４にて上下逆
にビス１６止めして下係止片２０を背方に突出さ
せている。この面格子７の係止片８の縦片８ｂが
係止用レール溝５に挿入され、下係止片２０の下
縦片２０ｂが下係合溝１８に挿入された状態で面
格子７が係止用レール溝５に沿わせて横方向に摺
動され位置調整されて係止片８の縦片８ｂが係止
用レール溝５の前方側片５ａにビス止めされ、下
係止片２０の下縦片２０ｂが下係合溝１８にビス
止めされて面格子７が窓枠６に取付け固定され
る。

【考案の効果】

本考案にあつては、建物の外壁に形成した開口
部に上枠の前面部に係止用レール溝を設けた窓枠
を嵌着し、面格子の背面の上端部に横片と縦片と
からなりコーナ部に補強リブが設けられた逆Ｌ字
状の係止片を突出させ、この面格子の係止片の縦
片を窓枠の係止用レール溝に挿入係止させている
ので、面格子の取付けに要する部品点数が少なく
てすむだけでなく、取付けに際して係止片を係止
用レール溝に挿入することにより上下方向に位置
決めを行うことができ、しかも、面格子を係止片
にて係止用レール溝に沿つて横方向に摺動させる
ことにより横方向の位置調整もできるものであ
り、従つて１人の作業員によつても正確且つ簡単
に取付けることができ、施工性に優れたものであ
る。しかも、係止片には補強リブが設けられてい
るので、薄板の係止片であつても充分な許容耐力
をえることができ、材料費の削減がもたらされる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側断面図、第
２図は同上における窓枠への面格子の取付けを示
す分解斜視図、第３図は同上における係止片を示
す斜視図であつて、１は建物、２は外壁、３は開
口部、４は上枠、５は係止用レール溝、６は窓
枠、７は面格子、８は係止片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建物の外壁に形成した開口部に上枠の前面部に
   係止用レール溝を設けた窓枠を嵌着し、面格子の
   背面の上端部に横片と縦片とからなりコーナ部に
   補強リブが設けられた逆Ｌ字状の係止片を突出さ
   せ、この面格子の係止片の縦片を窓枠の係止用レ
   ール溝に挿入係止させて成る建物の開口部への面
   格子の取付け構造。