JPS62270838A - ロ−タリ−ダンパ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〈産業上の利用分野〉 本発明は、回転対象物の自由回転による落下衝累な吸収
するものとして好適なダンパに関する。

〈従来例および問題点〉 一般に、ピアノ、レコードプレーヤー、ボータプルパソ
コン、コピーマシン、その他の事務機器、等の開閉蓋や
洋式トイレットの便座、便蓋等は、回転軸によって一端
基部が支持されるとともに、他端は遍端とされて略四分
円乃至１２０度前後の回転角の範囲で上下方向に回動可
能に設けられている。

このような回転対象物、例えば洋式便器の便蓋や便座を
閉成する場合には、その蓋等は自由落下回転物となる。

このとき、最後まで手を添えて閉じないときは、閉成回
転の最終点で衝突して大きな衝撃音を生じるとともに、
破損の原因となる不都合があった。

そこで、これら回転対象物の自由落下衝箪を緩和する手
段として、被制動軸たる回転基部の支輪に制動用のスプ
リング又は液体の粘性抵抗、さらには回転部の摩擦抵抗
を利用した回転ダンパを配設することが考えられている
。

しかるに、いずれの方式においても、簡単な構造で容易
にかつ被制動軸の回転トルクおよびスピードの変化に連
動してダンピング力を調整できるものは提案されていな
い。

特に、回転部の摩擦抵抗を生として利用するダンパ方式
のものでは、液漏れの心配や周囲の温度変化による影習
がなく簡素な構成で安価に製造できる反面、被制動軸の
回転に連動して適切なダンピング力を得るための調節を
できるものがなかった。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記の欠点を除去するために提案されたもの
であり、その目的は、主として回転部の摩擦抵抗を利用
するダンパ方式を採用しつつ、 制動すべき自由落下の回転対象物をその最終停止時すな
わち閉成完了時の回転トルクに釣合うように、被制動軸
の回転に連動してダンピング力を徐々に変化させて制動
力を増加できるロータリーダンパを提供することにある
。

本発明の他の目的は、回転対象物を伴なう既存の各種製
品に、大幅な設計変更を加えることなく通用できるロー
タリーダンパを提イ共することにある。

本発明の更に他の目的は、簡素な構成で製造コストが低
くかつ取付けの容易なロータリーダンパを提供すること
にある。

而して、上記本発明の目的は、「横断面円形の中空室を
有するせ底筒状のケーシングと、該中空室内において一
定の回転軸心で正逆回転するように装填支持されその一
部に偏心胴部を有するとともに一端部には被制動軸を一
体的に突出形成し又は被制動軸を着脱可能に挿通するた
めの連結凹部な形成した受力口−夕と、該偏心胴部と中
空室の内壁との間に装填された摩擦制動用の１以上の柔
軟な０リングと、からなり被制動軸の回転に連動してＯ
リングにおける摩擦制動力が変化するように設けてなる
ロータリーダンパ」によって達成される。

〈実施例〉 次に、本発明を図面に示された実施例に従って、更に詳
しく説明することとする。

（２）はロータリーダンパ（１）における有底筒状のケ
ーシングであり、横断面円形の中空室（３）を有してい
る。

（４）は該中空室に装填された受力ロータであり、フラ
ンジ部（４１）と端軸部（４２）においてケーシング（
２）に支持されて所定の軸心（Ｐ）を以て正逆回転可能
に設けられている。（４３）は該受力ロータの一部に形
成された横断面円形の偏心胴部であり、上記軸心（Ｐ）
から偏心した軸心（Ｑ）を持つように設けられている。

なお、中空室（３）のうち該偏心胴部（４３）に対面す
る壁面は、第２図に示すように受力ロータ（４）の回転
基準位置において上記軸心（Ｑ）を中心とする円形すな
わち偏心胴部（４３）の周面と同心円となるように形成
されている。

（４４）は受力ロータ（４）の端面に開口する連結用凹
部であり、その横断面形状は上記軸心（Ｐ）を中心とす
る多角形に設けられている。

（５）は連結用凹部（４４）に着脱可能に挿通して連結
されるべき被制動軸であり、回転対象物の回転軸または
その延設部である。

（６）は偏心胴部（４３）に嵌めつけられた摩擦ｉ（Ｊ
動用の複数の０リングであり、弾性を有するゴム製また
は合成樹脂製の柔軟な素材を用いる。而して、０リング
（６）は受力ロータ（４）が第２図の回転基準位置にあ
るとき、すなわち偏心調部（４３）と中空室（３）　と
が同心状態にあるときにはその全外周が中空室（３）の
壁面から完全に離間するとともに、受力ロータ（４）が
第３図のように１８０度回転するまでの間に中空室（３
）の壁面との摩擦接触が始まり、第３図の状態で最大の
押圧抵抗をもつサイズに設けられている。

従って、図示のように六角形に形成された連結凹部（４
４）の頂部（４４ａ）が第２図の位置にあるときは受力
ロータ（４）には制動力が作用しておらず、これが被制
動軸（５）により回転せしめられると、該頂部（４４ａ
）が第３図の位置に至るまでの間で受力ロータ（４）へ
の制動力が徐々にかつ無段階に増大変化するものである
。なお、受力ロータ（４）が右回り又は左回りのいずれ
の回転をする場合にも上記の制動力は等しく作用する。

また、０リング（６）と中空室（３）の内面および偏心
胴部（４３）の周面との滑りを均一にするため、これら
の間に若干の潤滑剤例えばグリスを付与するものとして
もよい。

そこで、該ロータリーダンパ（１）を各種の回転対象物
に適用するに当っては、ケーシング（２）を不動に固定
しておき、該回転対象物の固有の回転トルク、回転角度
幅、等に応じて、回転対象物の回転基部たる被制動軸（
５）とダンパの連結凹部（４４）との連結角度を選択し
て挿入することにより、該回転対象物の閉成点における
最大トルクに釣合った制動トルクを得ることができ、閉
成時の衝撃音や激突破損等を適切に防止できるものであ
る。しかも、自由落下回転により漸増する回転対象物の
回転トルクおよび回転スピードに対応して制動力も増大
するので、閉成動作全体に早過ぎ感や遅過ぎ感のないス
ムーズな閉成が得られる。

一方、開放動作に右いては、偏心胴部（４３）が逆転さ
れ、Ｏリング（６）における押圧制動力が急速に減少す
るので、回転対象物を軽快かつスピーディに開放するこ
とができる。

なお、上記ル１動トルクの釣合い調整において、予め被
；１１動軸（５）　と連結凹部（４４）とを連結した後
、回転対象物の最大トルクに釣合うようにケーシング（
２）を回動調整した状態で、該ケーシング（２）を不動
に固定するものとしてもよい。また、この場合にケーシ
ング（２）を回動可能に支持し且つ任意の回転角で係止
固定するための機構を付加することは本発明に含まれる
実施例である。

第４図には、他の実施例が示されており、連結凹部（４
４）を形成せずに被制動軸（５）を受力ロータ（４）と
一体に形成してケーシング（２）の外方に突出せしめ、
任意の回転対象物の回転基部に連結可能としたものであ
り、この場合も前記の実施例と同様の作用・効果および
適用上の調整を可能とするものである。

なお、この場合に被制動軸（５）を円柱形状とすること
も本発明に含まれる変更実施例である。

〈効　果〉 本発明によれば、自由落下の回転対象物の最終停止点で
の大きな衝繁音や振動の発生を防止し得るとともに、落
下により回転トルクおよびスピードの変化を伴う自由回
転の動作全体において遅すぎ感、早すぎ感のないスムー
スな閉成動作を実現することができ、また軽快かつスピ
ーディな反転開放を行なうことができる。

さらに、取付けや制動力の調整が容易であること、全体
形状を小型にすることができること等、前述の目的をよ
く達成するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明実施例を示すものであり、第１図は中央縦
断面図、第２図は第１図におけるｎ−ｎ線横断面図、第
３図受領ロータか回転した際の横断面図、第４図は他の
実施例を示す中央縦断面図、である。 （１）　−−−−−−ロータリーダンパ（２）　’−−
−　−−−ケーシング （３）　−−−−−−中空室 （４）　−−−−−受力ロータ （４３）−−−−−一　偏心胴部 （４４）　−−−−−−連結凹部 （５）　−−−−−−被制動軸 （６）・−−−−−０リング

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、横断面円形の中空室を有する有底筒状のケーシング
   と、 該中空室内において一定の回転軸心で正 逆回転するように装填支持され、その一部 に偏心胴部を有するとともに、一端部には 被制動軸を一体的に突出形成し又は被制動 軸を着脱可能に挿通するための連結凹部を 形成した受力ロータと、 該偏心胴部と中空室の内壁との間に装填 された摩擦制動用の１以上の柔軟なＯリン グと、 からなり、被制動軸の回転に連動してＯ リングにおける摩擦制動力が変化するよう に設けてなるロータリーダンパ。 ２、中空室の内壁面が、受力ロータの回転基準位置にお
   ける偏心胴部面に対し同心円に 形成されてなる前記特許請求の範囲第１項 記載のロータリーダンパ。 ３、Ｏリングが、受力ロータの回転基準点において中空
   室面から完全に離間するように 配設されてなる前記特許請求の範囲第１項 または第２項記載のロータリーダンパ。