JP2006232262A - コンソールリッドのヒンジ装置、及び、それを備えるコンソール - Google Patents

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Abstract

【課題】コンソールリッド1を回動可能にコンソール本体2へ連結するヒンジ装置100において、コンソールリッド1が開き限界位置においてバタつきにくい構成を提供する。
【解決手段】前記コンソールリッド1と前記コンソール本体2の何れか一方に第1プレートを取り付け、他方に第2プレート20を取り付ける。ヒンジの回動中心pにおいて前記第1プレート10にはシャフト12を備え、このシャフト12には折曲げ部12aを形成する一方、第2プレート20には中空部材としてのカラー22を固設し、このカラー22の内壁面に干渉部23を備える。そして、前記コンソールリッド1が開き限界近傍に到達したときに、前記折曲げ部12aが前記干渉部23に接触することでコンソールリッド1の回動を制動するように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンソールリッドを開閉可能に連結するヒンジ装置の構成に関する。また、そのようなヒンジ装置を備えるコンソールの構成に関する。
従来から、自動車内装品であるコンソールにおいて、コンソール本体の上側をコンソールリッドで閉鎖するとともに、必要に応じてコンソールリッドを上方へ回動して開き、本体内部に収容された小物を取り出したりできるようにする構成が知られている。
このためにコンソールリッドとコンソール本体とを回動可能に連結するヒンジとしては、特許文献1に開示されたヒンジを適用することが考えられる。この特許文献1は自動車内装品用のヒンジではないが、回転軸にトーションバネを保持させることで、ケース蓋に開こうとするトルクを常に生じさせる構成が開示されている。
特開2003−115673号公報(図5、図6)
しかし、上記特許文献1の構成を自動車内装品であるコンソールに適用し得たとしても、コンソールリッドの開き操作が行われた場合、トーションバネの勢いでコンソールリッドが開くことになるが、開ききった後にコンソールリッドがバウンドするように戻ることが多く、コンソールリッドのバタつきが生じてしまう。このバタつきを無くすために前記のトーションバネのスプリング力を調整することも考えられるが、そのような調整には時間と手間が相当に掛かってしまう。
また、コンソールリッドを閉じる際は下方へ回動するものであるから、閉じられる際はコンソールリッドの自重により強い勢いで閉まってしまい易く、大きな衝撃や騒音が生じて好ましくない。また、特許文献1のトーションバネを省略する構成も考えられるが、この場合は、上記の衝撃や騒音の問題は一層顕著になる。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下のように構成する、コンソールリッドのヒンジ装置が提供される。即ち、前記コンソールリッドと前記コンソール本体の何れか一方に取り付けられる第1プレートと、他方に取り付けられる第2プレートと、を備える。ヒンジの回動中心において前記第1プレートにはシャフトを備え、このシャフトには折曲げ部を形成する一方、前記第2プレート又はそれが取り付けられる側には干渉部を備える。少なくとも前記コンソールリッドの開き限界近傍又は閉じ位置近傍において、前記折曲げ部が前記干渉部に接触することで前記の回動を制動する。
これにより、コンソールリッドの開き限界又は閉じ位置近傍においてシャフトの折曲げ部が干渉部と干渉し、開き速度又は閉じ速度を減衰させることができる。従って、コンソールリッドの開き限界におけるバタつきを防止でき、或いは、コンソールリッドが勢い良く閉まって大きな衝撃や騒音が発生するのを防止できる。また、減衰トルクを発生させるための特別な部品(ダンパー等)を設ける構成に比べ、部品構成を簡素にでき、ヒンジ装置の製造コストを低くできる。
前記のコンソールリッドのヒンジ装置においては、前記第2プレートには前記シャフトを覆う中空部材が備えられており、この中空部材の内壁面に前記干渉部が備えられていることが好ましい。
これにより、上述の効果を奏するほか、シャフトが中空部材に覆われていることから、シャフトをユーザが視認できないよう隠すことができ、意匠性を向上できる。また、干渉部として簡素な構成の中空部材を用いることができるので、製造コストを一層低減できる。
前記のコンソールリッドのヒンジ装置においては、前記中空部材の内壁面の輪郭が円状であり、この輪郭の中心が前記回動中心に対して偏心していることが好ましい。
これにより、中空部材の穴を一般的な円孔とでき、中空部材ひいてはヒンジ装置の製造コストを更に低減できる。また、中空部材の内壁面の輪郭(円)の中心が偏心していることから、コンソールリッドが開き限界又は閉じ位置に近づくにつれて、徐々に内壁面と折曲げ部とが干渉の度合いを増してゆく構成とできるので、開き動作又は閉じ動作の円滑さを維持することができる。
前記のコンソールリッドのヒンジ装置においては、前記中空部材の内壁面の輪郭が直線部又は内方突出部を有しており、この直線部又は内方突出部の部分に前記干渉部が構成されていることが好ましい。
これにより、コンソールリッドが開き限界又は閉じ位置に近づくと直線部又は内方突出部と折曲げ部とが干渉する構成とでき、開き限界でのバタつき防止又は閉鎖時の衝撃・騒音の防止を実現できる。
前記のコンソールリッドのヒンジ装置においては、前記第2プレート又はそれが取り付けられる側には突起を設けるとともに、この突起の部分に前記干渉部が構成されていることが好ましい。
これにより、コンソールリッドが開き限界又は閉じ位置に近づくと突起と折曲げ部とが干渉する構成とでき、開き限界でのバタつき防止又は閉鎖時の衝撃・騒音の防止を実現できる。また、突起を設ける簡単な構成で干渉部を構成できるから、製造コストを低減できる。
前記のコンソールリッドのヒンジ装置においては、前記干渉部は、コンソールリッドが開き限界又は閉じ位置に近づくにつれてシャフトの折曲げ部との干渉の度合いを強めるように、緩やかな傾斜を有していることが好ましい。
これにより、コンソールリッドが開き限界又は閉じ位置に近づくにつれて、徐々に干渉部と折曲げ部とが干渉の度合いを増してゆく構成とできるので、開き動作又は閉じ動作の円滑さを維持しながら、開き限界でのバタつき防止又は閉鎖時の衝撃・騒音の防止を実現できる。
本発明の第2の観点によれば、コンソールリッドを回動可能にコンソール本体へ連結するヒンジ装置の、以下のような構成が提供される。即ち、前記コンソールリッドと前記コンソール本体の何れか一方に設けられる凸部と、他方に取り付けられる斜面と、を備える。少なくとも前記コンソールリッドの開き限界近傍又は閉じ位置近傍において、前記凸部が前記斜面に接触することで前記の回動を制動する。
これにより、コンソールリッドの開き限界又は閉じ位置近傍において凸部が斜面と接触し、開き速度又は閉じ速度を減衰させることができる。従って、コンソールリッドの開き限界におけるバタつきを防止でき、或いは、コンソールリッドが勢い良く閉まって大きな衝撃や騒音が発生するのを防止できる。また、減衰トルクを発生させるための特別な部品(ダンパー等)を設ける構成に比べ、部品構成を簡素にでき、ヒンジ装置の製造コストを低くできる。
前記のコンソールリッドのヒンジ装置においては、以下のように構成することが好ましい。即ち、前記コンソールリッドと前記コンソール本体のそれぞれに円板状部材を備える。前記凸部及び前記斜面は前記円板状部材に備えられている。
このように円板状部材に凸部及び斜面を配置することで、上記の有用な効果を奏しつつ、全体的に簡素且つコンパクトな構成を実現できる。
前記のコンソールリッドのヒンジ装置においては、前記斜面は前記ヒンジの回動中心を中心とする円弧状に形成されるとともに、当該円弧の一端から他端に近づくにつれてその突出量を徐々に増大させるように構成されていることが好ましい。
これにより、コンソールリッドが開き限界又は閉じ位置に近づくにつれて、徐々に凸部と斜面とが干渉の度合いを増してゆく構成とできるので、開き動作又は閉じ動作の円滑さを維持しながら、開き限界でのバタつき防止又は閉鎖時の衝撃・騒音の防止を実現できる。
本発明の他の観点によれば、上記のヒンジ装置でコンソール本体とコンソールリッドとの間を連結した、コンソールが提供される。
これにより、上述のようにコンソールリッドが開き限界でバタつかず、又は閉鎖時において衝撃・騒音が発生しにくいコンソールを提供することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るヒンジ装置の全体的な構成を示した斜視図、図2はコンソールリッドの閉じ状態を示すヒンジ装置の一部断面側面図、図3はコンソールリッドの開き状態を示すヒンジ装置の一部断面側面図である。
図1には自動車内装品としてのコンソールCの一部断面斜視図が示され、このコンソールCは、内部に小物などを収納する収納部2aを備えたコンソール本体2と、その上部にヒンジ装置100を介して回動自在に連結されるコンソールリッド1と、を備えている。なお、図1では、コンソールリッド1を鎖線で透視的に図示している。コンソールリッド1の上面には、例えば、自動車のドライバーが腕を置くアームレストが構成されている。前記収納部2aは上方を開放させた形状としており、前記コンソールリッド1を回動させて上方に開くと、上方から小物等を入れたり出したりできるようになっている。
以下、ヒンジ装置100の詳細な構成を説明する。コンソールリッド1の天井面には第1プレート10が固設され、この第1プレート10からは下方へ向けて2本の第1アーム11・11が突設される。この2本の第1アーム11・11の間にはシャフト12が配置され、このシャフト12の両端が両第1アーム11・11に回動不能に固設される。
一方、コンソール本体2の上面には第2プレート20が固設され、この第2プレート20からは2本の第2アーム21・21が突設される。この第2アーム21・21は、前記第1アーム11・11の間の空間に差し込まれるとともに、前記シャフト12に対し回動自在に支持される。また、第2アーム21・21の間には筒状のカラー(中空部材)22が配置され、このカラー22の両端が両第2アーム21・21に回動不能に固設される。
なお、第1プレート10と第2プレート20との間には図示しない捩りコイルバネ状の付勢バネが設置されており、コンソールリッド1に対し常に開き方向(上方)に作用する付勢力を加えている。また、第1プレート10と第2プレート20の何れかには図略の規制部材が設けられており、この規制部材によりコンソールリッド1の開き限界位置が規定されている。
図1に示すように、前記シャフト12は大部分が前記カラー22の筒孔に挿入されるとともに、その略中央部が段状に折り曲げられ、折曲げ部12aを構成している。この折曲げ部12aは、図1及び図2に示す閉じ状態では、カラー22の筒孔の内壁面に対し適宜の隙間をおいて対面している。
図2に示すとおり、前記カラー22の筒孔の内壁面は円状の輪郭を有しているが、この輪郭の中心(カラー22の軸心)は前記シャフト12の軸心(ヒンジ装置100の回動中心p)に対して若干偏心している。この結果、コンソールリッド1を付勢バネによって開き方向へ回動させ、そのコンソールリッド1が開き限界に近づくと、図3に示すように、それに伴って一体的に回動するシャフト12の折曲げ部12aが、前記カラー22の筒孔の内壁面に接触する(なお、この接触部23が、本発明における干渉部に相当する)。従って、折曲げ部12aとカラー22の内壁面(前記接触部23)とが干渉し、それによって生じる摩擦力が、コンソールリッド1の開き回動に抗する。この結果、コンソールリッド1は開き限界近傍で減速され、回動の勢いが弱められる。
そして、コンソールリッド1が開き限界まで移動してバウンドし、逆の閉じ方向へ回動しようとしても、前記の折曲げ部12aとカラー22の内壁面(接触部23)との間の摩擦力が、その移動に抗する。従って、バウンドを小さく若しくはゼロとすることができ、コンソールリッド1の開き回動時のバタつきを防止できる。本実施形態では、上記のようにシャフト12に折曲げ部12aを設けることでバタつき防止を実現しているので、減衰トルクを発生させるためのダンパー等の特別な部品を設ける場合に比較して、部品構成を簡素にでき、ヒンジ装置の製造コストを低くできる。
また、本実施形態では、シャフト12がカラー22に覆われていることから、コンソールリッド1を開いたときにシャフト12を乗員が視認できないよう隠すことができ、意匠性の向上が期待できる。また、干渉部として簡素な構成の部材(単なる筒状のカラー22)を用いることで、製造コストの一層の削減を実現できている。
また、本実施形態では、前記カラー22の内壁面の輪郭を円状としており、この輪郭の中心がヒンジ装置100の回動中心pに対して偏心されている。従って、カラー22の筒孔形状を簡単な円状とでき、カラー22ひいてはヒンジ装置100の製造コストを一層低減できる。また、カラー22の内壁面の輪郭の中心が回動中心pに対し偏心していることから、コンソールリッド1が開き限界に近づくに従って、徐々にその内壁面(接触部23)と折曲げ部12aとが干渉の度合いを増してゆく構成(制動力を増大させる構成)とできるから、コンソールリッド1の開き動作の円滑さを十分に維持することができる。
次に、上記の実施形態の変形例を説明する。図4は第1変形例のヒンジ装置を示す一部断面側面図、図5は第2変形例のヒンジ装置を示す一部断面側面図である。
図4には第1変形例が示され、この変形例では、カラー22の内壁面の輪郭がその一部に直線部23’を有している。そして、コンソールリッド1が開き限界に近づくと、この直線部23’が前記折曲げ部12aと接触して上記と同様にコンソールリッド1の開き回動を減速し、コンソールリッド1のバタつきを低減できる。この変形例の構成では、ヒンジの回動中心pはカラー22の軸心と一致させている。ただし、この変形例においても、カラー22の軸心をヒンジの回動中心p(シャフト12の軸心)に対して偏心させて取り付けても構わない。
なお、図4の構成では干渉部を直線部23’としているが、この直線部23’を更に内方側へ突出させるようにカラー22の内壁面の輪郭の形状を変更して内方突出部を形成し、この内方突出部を前記干渉部としても良い。この場合、コンソールリッド1が開き限界に近づくにつれて、シャフト12の折曲げ部12aとの干渉の度合いを強めるように、前記内方突出部は緩やかな傾斜を有していることが好ましい。
図5の第2変形例の構成では、第2プレート20が取り付けられる側のコンソール本体2の上面に、前記第2アーム21・21の間の位置に突起24を形成して設けている。一方、シャフト12の前記折曲げ部12aは、前記突起24の位置に対応する位置に形成されている。突起24の上面25は、コンソールリッド1が開き限界に近づくにつれて、シャフト12の折曲げ部12aとの干渉の度合いを徐々に強めるように、緩やかな円弧曲面状の傾斜を有している。
この図5の構成では、コンソールリッド1を付勢バネによって開き方向へ回動させ、そのコンソールリッド1が開き限界に近づくと、それに伴って一体的に回動するシャフト12の折曲げ部12aが、前記突起24の上面(干渉部)25に接触して干渉する。従って、開き限界近傍でのコンソールリッド1のバタつきを制動作用によって低減できる。また、突起24を設ける簡単な構成で干渉部を構成できるから、製造コストを低減できる。
また、この第2変形例では、突起24の上面25は、コンソールリッド1が開き限界に近づくにつれて、シャフト12の折曲げ部12aとの干渉の度合いを徐々に強めるように、緩やかな円弧曲面状の傾斜を有している。従って、コンソールリッド1が開き限界に近づくに従って、制動力(開き速度の減衰作用)を増大させる構成とできるから、コンソールリッド1の開き動作の円滑さを十分に維持しつつ、開き限界付近でのバタつきを効果的に防止できる。
なお、上記の第1実施形態及び変形例は更に以下のように変更して実施することができる。
カラー22の内壁面(接触部23や直線部23’)の輪郭や、突起24の上面25の輪郭は、上述したものに限らず、楕円状、直線状、折れ線状など、任意の形状として良い。また、折曲げ部12aの向きや形状、折曲げ量も任意に定めて良い。要は、コンソールリッド1を回動させたときの折曲げ部12aの回動軌跡と干渉するように、接触部23や直線部23’、突起24の形状が適宜定められていれば良い。ただし、干渉部の形状は、開き限界又は閉じ位置に近づくにつれて徐々に干渉の度合いを強めていく形状とすると、開き動作や閉じ動作に対して徐々に強い制動が加えられることとなるから、開き途中や閉じ途中でコンソールリッド1が引っ掛かって止まってしまうことを防止し、開閉動作を円滑にできる点で望ましい。
図5の構成において、突起24は第2プレート20が取り付けられている側の部材(即ち、コンソール本体2)に設けられているが、これに限らず、第2プレート20の上面に突起24を設ける構成としても良い。
次に、第2実施形態のコンソールを図6から図9までを参照して説明する。なお、以降の説明において、前記第1実施形態と同一又は類似の部品には同じ符号を付して説明を省略することがある。図6は第2実施形態に係るヒンジ装置の一部断面側面図、図7は図6のX方向から見たヒンジ装置の斜視図、図8は図7に図示の凸部及び斜面を詳細に示す拡大図である。図9は図6の状態からコンソールリッドを開いた様子を示す一部断面側面図である。
図6〜図9に示すコンソールCは、コンソール本体2の上部にヒンジ装置100を介してコンソールリッド1を回動自在に連結した構成としている。なお、図7及び図8においては、コンソールリッド1を鎖線で透視的に図示している。
以下、ヒンジ装置100の詳細な構成を説明する。図6や、図6のX方向から見た斜視図である図7に示すように、コンソールリッド1の天井面には第1プレート10が固設され、この第1プレート10からは下方へ向けて2本の第1アーム11・11が突設される。この2本の第1アーム11・11の先端(下端)には、円板状の第1ボス部(円板状部材)16・16がそれぞれ一体的に形成されている。
一方、コンソール本体2の上面には第2プレート20が固設され、この第2プレート20からは2本の第2アーム21・21が上方へ向けて突設される。この第2アーム21・21の先端(上端)には、円板状の第2ボス部(円板状部材)26・26がそれぞれ一体的に形成されている。この2つの第2ボス部26・26は、対の前記第1ボス部16・16の間の空間に差し込まれるように配置されている(図7を参照)。それぞれの第1ボス部16は、第2ボス部26に対して適宜の隙間をあけて対面するように配置されている。
図7や拡大図である図8に示すように、それぞれの第2ボス部26の外側の側面において、円形状の第2ボス部26の中心部分から円柱状の支軸27が突設される。一方、それぞれの第1ボス部16には図示しない中心孔が形成されており、この中心孔に取付ネジ17が挿通されて、前記支軸27に開口される図略のネジ穴に螺入されている。この結果、コンソールCの左右に一対で配置されている第1ボス部16が、第2ボス部26に対し回動自在に枢支される。このようにして、コンソールリッド1の幅方向両端近傍に2つのヒンジ部が構成される。
図7や図8に示すように、前記第1ボス部16の内側の側面からは凸部(突起)18が一体的に突設される。一方、第2ボス部26の外側の側面には斜面28が形成されている。この斜面28は図6に示すように、コンソールリッド1の開閉に伴う前記凸部18の回動軌跡に沿うような、ヒンジの回動中心を中心とする円弧状のスロープを形成している。また斜面28は図8に示すように、その円弧の一端から他端に近づくに従って、その突出量(厚み)を緩やかに増大させるテーパ形状に構成している。
この構成で、図6〜図8に示すコンソールリッドの閉じ位置においては、凸部18は斜面28には対面せず、第2ボス部26に接触しない。一方、コンソールリッド1を図略の付勢バネによって開き方向へ回動させると、それに伴って第1ボス部16の凸部18が一体的に回動し、斜面28に対面するようになる。そして、コンソールリッド1が開き限界に近づくと、図9に示すように凸部18は斜面28の突出量の大きい部位まで移動し、ついには凸部18の先端が前記斜面28に接触する。従って、凸部18と斜面28とが干渉し、それによって生じる摩擦力がコンソールリッド1の開き回動に抗するので、コンソールリッド1は開き限界近傍で減速され、回動の勢いが弱められる。
そして、コンソールリッド1が開き限界まで移動してバウンドし、逆の閉じ方向へ回動しようとしても、前記の凸部18と斜面28との間の摩擦力がその回動に抗する。従って、バウンドを小さく若しくはゼロとすることができ、コンソールリッド1の開き回動時のバタつきを防止できる。本実施形態では、上記のように各ボス部16・26に凸部18乃至斜面28を設けることでバタつき防止を実現しているので、減衰トルクを発生させるためのダンパー等の特別な部品を設ける場合に比較して、部品構成を簡素にでき、ヒンジ装置の製造コストを低くできる。
また、本実施形態では、前記凸部18を第1アーム11の先端の円板状部材としてのボス部16に配置し、前記斜面28を第2アーム21の先端の円板状部材としてのボス部26に配置している。従って、上記のバタつき防止の効果を奏しつつ、全体的にコンパクトな構成を実現できる。
また、本実施形態では、前記斜面28を、ヒンジの回動中心を中心とする円弧状に形成するとともに、一端から他端に近づくに従って突出量を徐々に増大させるように構成している。従って、コンソールリッド1が開き限界に近づくに従って、徐々に凸部18と斜面28とが干渉の度合いを増してゆく構成(制動力を増大させる構成)が実現される。従って、コンソールリッド1の開き動作の円滑さを十分に維持することができる。
なお、この第2実施形態においてヒンジ装置100はコンソールリッド1の内側に収納されているが、例えば第1ボス部(円板状部材)16がコンソールリッド1の外側の側面に露出するように構成を変更することができる。この場合、2枚のボス部(円板状部材)16・26が対向する部分、即ちヒンジ部が、コンソールリッド1の幅方向両端に配置されることになる。
また、上記の変形例の構成において更に第1アーム11の下方突出量を増大させる変更を加えることで、コンソール本体2の上面より下方の位置にヒンジの回動中心及び第1ボス部16を配置するように変更することができる。この場合、第2ボス部26(円板状部材)は、コンソール本体2の側面の前記第2ボス部26に対応する位置に固着すれば良い。
以上に2つの実施形態及びそれらの変形例を説明したが、上記の構成は一例であって、例えば以下のように変更することができる。
上記の実施形態において、第1プレート10は2本のアーム部(第1アーム11)とそれを相互に繋ぐ平板部とにより構成されているが、第1プレート10の平板部を省略し、アーム部(第1アーム11)のみを備える構成に変更することができる。この場合、コンソールリッド1から直接突出される2本の第1アーム11が第1プレートに相当する。同様に、第2プレート20を、平板部がない、アーム部(第2アーム21)のみを備える構成に変更することができる。この場合、コンソール本体2から直接突出される2本の第2アーム21が第2プレートに相当する。
上記の実施形態では、コンソールリッド1に第1プレート10が、コンソール本体2に第2プレート20が、それぞれ設けられている構成としたが、これに限定されず、コンソールリッド1に第2プレート20を設け、コンソール本体2に第1プレート10を設けるようにしても良い。
第1実施形態では、干渉部は、コンソールリッド1の開き限界近傍で折曲げ部12aと干渉して制動力を発生させる構成としたが、逆に、コンソールリッド1の閉じ位置近傍で折曲げ部12aと干渉して制動力を発生させるようにしても良い。この場合は、コンソールリッド1が閉じ位置近傍にあるときに閉じ方向への回動を減速できるから、コンソールリッド1が強い勢いで閉じられて衝撃や騒音を発生するのを防止できる。同様に、第2実施形態では、コンソールリッド1の閉じ位置近傍で凸部18と斜面28とが干渉して制動力を発生させるようにしても良い。勿論、両実施形態において、開き限界近傍及び閉じ位置近傍の両方で制動力を発生させるようにしても構わない。
前述の実施形態では付勢バネによってコンソールリッド1を開き方向へ付勢する構成としたが、付勢バネを省略しても構わない。
本発明の第1実施形態に係るヒンジ装置の全体的な構成を示した斜視図。 コンソールリッドの閉じ状態を示すヒンジ装置の一部断面側面図。 コンソールリッドの開き状態を示すヒンジ装置の一部断面側面図。 第1変形例のヒンジ装置を示す一部断面側面図。 第2変形例のヒンジ装置を示す一部断面側面図。 第2実施形態に係るヒンジ装置の一部断面側面図。 図6のX方向から見たヒンジ装置の斜視図。 図7の凸部及び斜面を詳細に示す拡大図。 図6の状態からコンソールリッドを開いた様子を示す一部断面側面図。
符号の説明
C コンソール
1 コンソールリッド
2 コンソール本体
10 第1プレート
12 シャフト
12a 折曲げ部
20 第2プレート
22 カラー(中空部材)
23 接触部(干渉部)
23’ 直線部(干渉部)
24 突起
25 突起の上面(干渉部)
100 ヒンジ装置
p ヒンジの回動中心

Claims (10)

  1. コンソールリッドを回動可能にコンソール本体へ連結するヒンジ装置であって、
    前記コンソールリッドと前記コンソール本体の何れか一方に取り付けられる第1プレートと、他方に取り付けられる第2プレートと、を備え、
    ヒンジの回動中心において前記第1プレートにはシャフトを備え、このシャフトには折曲げ部を形成する一方、前記第2プレート又はそれが取り付けられる側には干渉部を備え、
    少なくとも前記コンソールリッドの開き限界近傍又は閉じ位置近傍において、前記折曲げ部が前記干渉部に接触することで前記の回動を制動することを特徴とする、コンソールリッドのヒンジ装置。
  2. 請求項1に記載のコンソールリッドのヒンジ装置であって、前記第2プレートには前記シャフトを覆う中空部材が備えられており、この中空部材の内壁面に前記干渉部が備えられていることを特徴とする、コンソールリッドのヒンジ装置。
  3. 請求項2に記載のコンソールリッドのヒンジ装置であって、前記中空部材の内壁面の輪郭が円状であり、この輪郭の中心が前記回動中心に対して偏心していることを特徴とする、コンソールリッドのヒンジ装置。
  4. 請求項2に記載のコンソールリッドのヒンジ装置であって、前記中空部材の内壁面の輪郭が直線部又は内方突出部を有しており、この直線部又は内方突出部の部分に前記干渉部が構成されていることを特徴とする、コンソールリッドのヒンジ装置。
  5. 請求項1に記載のコンソールリッドのヒンジ装置であって、前記第2プレート又はそれが取り付けられる側には突起を設けるとともに、この突起の部分に前記干渉部が構成されていることを特徴とする、コンソールリッドのヒンジ装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一項に記載のコンソールリッドのヒンジ装置であって、前記干渉部は、コンソールリッドが開き限界又は閉じ位置に近づくにつれてシャフトの折曲げ部との干渉の度合いを強めるように、緩やかな傾斜を有していることを特徴とする、コンソールリッドのヒンジ装置。
  7. コンソールリッドを回動可能にコンソール本体へ連結するヒンジ装置であって、
    前記コンソールリッドと前記コンソール本体の何れか一方に設けられる凸部と、他方に取り付けられる斜面と、を備え、
    少なくとも前記コンソールリッドの開き限界近傍又は閉じ位置近傍において、前記凸部が前記斜面に接触することで前記の回動を制動することを特徴とする、コンソールリッドのヒンジ装置。
  8. 請求項7に記載のコンソールリッドのヒンジ装置であって、
    前記コンソールリッドと前記コンソール本体のそれぞれに円板状部材を備え、
    前記凸部及び前記斜面は前記円板状部材に備えられていることを特徴とする、コンソールリッドのヒンジ装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載のコンソールリッドのヒンジ装置であって、
    前記斜面は前記ヒンジの回動中心を中心とする円弧状に形成されるとともに、当該円弧の一端から他端に近づくにつれてその突出量を徐々に増大させるように構成されていることを特徴とする、コンソールリッドのヒンジ装置。
  10. コンソール本体とコンソールリッドとの間を、請求項1から請求項9までの何れか一項に記載のヒンジ装置を介して連結したことを特徴とする、コンソール。
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