JPH04296870A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JPH04296870A
JPH04296870A JP3085876A JP8587691A JPH04296870A JP H04296870 A JPH04296870 A JP H04296870A JP 3085876 A JP3085876 A JP 3085876A JP 8587691 A JP8587691 A JP 8587691A JP H04296870 A JPH04296870 A JP H04296870A
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JP
Japan
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toner
particles
dye
particle size
resin particles
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JP3085876A
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Kimitoshi Yamaguchi
公利 山口
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電荷像を現像するた
めに用いられる電子写真用トナーに関する。
【従来の技術】電子写真システムの高画質、高耐久化の
ために、トナ−の小粒径化、シャ−プな粒径分布、充分
な着色力、及び均一な帯電を持った現像剤が要求されて
いる。すなわち、小粒径化は解像力、シャ−プネス、ハ
−フト−ン再現性、写真再現性などの品質を向上させる
。また、シャ−プな粒径分布であると、特にハ−フト−
ン再現性及び写真再現性がよくなる。更に、長時間使用
しても現像剤中のトナ−の粒径分布が変化しないため、
画質の安定性と現像剤の長寿命化をもたらす。従来の一
般的なトナ−製造方法、すなわち樹脂、染顔料、帯電制
御剤を溶融混練し、機械的に粉砕分級することにより得
られるトナ−は、粒径を小さくしようとした場合、次の
ような欠点があった。
【0002】即ち、 (1) 粒径を小さくするほど、帯電制御剤の分散不均
一によるトナー帯電特性が不良となり、地汚れや、トナ
ー飛散を生じ易い。 (2) さらに、粉砕で得られた小粒径トナーの表面は
かなり突起物が多く、キャリア、摩擦帯電部材あるいは
、感光体のフィルミングを起こし易い。 (3) 小粒径化すると、トナー一個一個の着色力が弱
まる。 (4) 感光体上に残った小粒径トナーのクリーニング
が難しい。 (5) 生産能力や収率が低下し、特に狭い分布のトナ
−を得ようとした場合、生産能力や収率が著しく低下し
、コスト高になる。またたとえ、分級を繰り返したとし
ても、得られる粒径分布には限界があった。 そこで、高画質、高耐久性をもたらす、粒径分布の狭い
小粒径トナ−およびその製造方法に関し、多くの提案が
なされている。たとえば、着色顔料および帯電制御剤を
内部に含有する核体粒子を懸濁重合方法により形成する
こと(特公昭51−14895号、特公昭47−518
30号)が提案されているが、この方法は表面に付着す
る分散安定剤、界面活性剤などの除去が困難で帯電劣化
を起こし易く、また環境変動を起こし易い。またこの方
法では、小粒径でかつ粒径分布の狭いものを安定に製造
することが困難である。
【0003】これに対し、小粒径で粒子径分布の狭いト
ナ−を簡単に得る方法として特開昭58−106554
、同61−18965、同61−275766など粒子
径分布の狭い粒子の上に着色剤やトナ−特性付与物質を
付着、コ−ティングさせていわゆるコア−シェル構造の
トナ−を製造しようとする試みが行われていたが、着色
物質他が表面に存在するために電気的特性および耐久性
に劣っていた。また、別のトナ−製造方法として樹脂粒
子を染料溶液中に浸漬して染着する方法が提案されてい
る。(特開昭50−46333号、特開平1−1036
31号、特開昭56−154738号、同61−228
458号、同63−106667号、同64−9045
4号公報)。この方法は、製造工程が少ないことから好
ましい方法であるが、いずれも充分に検討が試されてお
らず、染料が粒子内で均一に着色されているかは不明で
、しかも上記文献の記載内容の知識だけでは実用化し得
るものではなかった。特開昭61−228458では、
分散重合で製造した粒子に染料を付与し、着色する試み
が述べられているが、粒子表面に恒久的に付着させた分
散安定剤により、トナ−の極性を制御しているため、摩
擦帯電性は不安定であるという不具合点があった。さら
に、提案されているトナーにおいては、小粒径化に伴う
クリーニング不良の問題が充分に解決されていなかった
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の課題を解決した粒径分布が狭い小粒径トナーを提供す
ることである。すなわち、解像力、シャープネス、ハー
フトーン再現性、写真再現性に優れた、高着色のトナ−
であって、かつ、環境による帯電量変化が少なく、また
経時で帯電性が安定しており、さらにクリーニング性の
良好なトナーの提供である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明者等が鋭意研究したところ、下記の構成の現
像剤によって達成できることを見出した。すなわち、本
発明は体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dp)の
比が1.00≦(Dv/Dp)≦1.20の範囲にあり
、Dvが1〜10μmである染料により着色されたトナ
ーであって、かつ
【0006】
【化2】 ただし、m/n≦1(m、nは整数) 0≦m≦100  XはHまたはF 1≦n≦100 で表わされる含フッ素シリコーンオイルで処理されてい
ることを特徴とする電子写真用トナーである。
【0007】上記のトナーは各種の重合方法で作られた
もの、あるいは分級操作等の後処理を施したものが使用
可能であるが、特に下記の方法により作られたものが好
ましい。即ち、親水性有機液体中に該親水性有機液体に
溶解する高分子分散剤を加え、これに該親水性有機液体
には溶解するが、生成する重合体は該親水性有機液体に
て膨潤されるか、ほとんどが溶解しない一種または二種
以上のビニル単量体を加えて重合することにより製造さ
れた、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dp)の
比が1.00≦(Dv/Dp)≦1.20の範囲にあり
、Dvが1〜10μmである樹脂粒子(以下、樹脂粒子
Aと呼ぶ)であって、かつ、樹脂粒子Aを溶解せしめな
い有機溶媒中に樹脂粒子Aを分散し、この前又は後に前
記溶媒中に染料を溶解した後、前記染料を樹脂粒子A中
に浸透させて着色し、その後、前記有機溶媒を除去する
トナー製造する方法において、染料として、前記染料の
前記有機溶媒に対する溶解度[D1]及び樹脂粒子Aの
樹脂に対する前記染料の溶解度[D2]の関係が、[D
1]/[D2]≦0.5である染料を使用することによ
って得られた、樹脂粒子Aの表面から内部にわたって均
一に染着されたものである。
【0008】上記の含フッ素シリコーンオイルで処理さ
れたトナーの帯電量が、環境及び経時変化に対して安定
しているのは、トナー表面を含フッ素シリコーンオイル
で処理したことにより、トナー表面の疎水性が非常に上
がり、また同時に強い負極性を持つようになったためだ
と考えられる。さらにこのトナーは小粒径トナーである
にもかかわらず、クリーニング性が良くなっている。こ
れはトナー表面を含フッ素シリコーンオイルで処理した
ことにより、トナー同士、およびトナーと感光体の間の
摩擦力及び付着力が低下し、ブレードによるクリーニン
グが容易になったためだと考えられる。ちなみに、流動
性も改良されている。また、上記のトナーは高着色力、
狭い粒径分布を持っており、かつ小粒径となっているた
め、解像力、シャープネス、ハーフトーン再現性、写真
再現性に優れている。
【0009】上記一般式において、n/m>1になると
充分な帯電が得られなくなり、また(m,n)>100
となるとシリコーンオイルの粘度が高くなり、充分均一
に混合できなくなり、帯電、クリーニング性共に不良と
なる。なお上記の粒子内部まで均一に着色されたトナー
の処理方法としては、直接、含フッ素シリコーンオイル
を混合撹拌、またはスプレー塗布するなどの方法が可能
である。これらの含フッ素シリコーンオイルの使用量は
トナーの全表面を被覆する程度であれば良いが、より好
ましくは染着された粒子に対して.0.01〜5.0重
量%である。本発明において、内部まで均一に染着され
た粒子の表面を処理するための、含フッ素シリコーンオ
イルの具体例としては次のものがある。
【0010】
【化3】
【化4】
【0011】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【0012】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【0013】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】 樹脂粒子A 本発明における樹脂粒子Aは次のようなものである。即
ち、樹脂粒子Aは、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒
径(Dp)の比が1.00≦(Dv/Dp)≦1.20
の範囲にあり、Dvが1〜10μmである。上記樹脂粒
子は、親水有機液体に該親水性有機液体に溶解する高分
子分散剤を加え、これに該親水性有機液体には溶解する
が、生成する重合体は該親水性有機液体にて膨潤される
か、ほとんどが溶解しない一種又は二種以上のビニル単
量体を加えて重合することにより製造される。またあら
かじめ、目的の粒子径よりは小さいが、粒度分布の狭い
重合体を利用して上述の系にて成長させる反応も含まれ
る。成長反応に利用する単量体は種粒子を製造したもの
と同じ単量体でもまた別の単量体でもよいが、重合体は
親水性有機液体に溶解してはならない。親水性有機液体
【0014】本発明における種粒子の形成時および種粒
子の成長反応時に用いる単量体の希釈剤として用いる親
水性有機液体としては、たとえばメチルアルコール、エ
チルアルコール、変性エチルアルコール、イソプロピル
アルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコ
ール、tert−ブチルアルコール、sec−ブチルア
ルコール、tert−アミルアルコール、3−ペンタノ
ール、オクチルアルコール、ベンジルアルコール、シク
ロヘキサノール、フルフリルアルコール、テトラヒドロ
フルフリルアルコール、エチレングリコール、グリセリ
ン、ジエチレングリコール等のアルコール類、メチルセ
ロソルブ、セロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチ
ルセロソルブ、エチレングリコールモノメチルエーテル
、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル等のエーテルアルコール類などが挙
げられる。これらの有機液体は一種もしくは二種以上の
混合物を用いることができる。なお、アルコール類、お
よびエーテルアルコール類以外の有機液体で上述のアル
コール類及びエーテルアルコール類と併用することで、
有機液体の生成重合体粒子に対して溶解性をもたせない
条件下で種々SP値を変化させ、重合条件を変え生成さ
れる粒子の大きさおよび種粒子同士の合一および新粒子
の発生を抑制することが可能である。
【0015】これらの併用する有機液体としては、ヘキ
サン、オクタン、石油エーテル、シクロヘキサン、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、四塩化炭素
、トリクロルエチレン、テトラブロムエタン等のハロゲ
ン化炭化水素類、エチルエーテル、ジメチルグリコール
、トリオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、
メチラール、ジエチルアセタール等のアセタール類、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
、シクロヘキサン等のケトン類、ギ酸ブチル、酢酸ブチ
ル、プロピオン酸エチル、セロソルブアセテート等のエ
ステル類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の酸類、ニトロ
プロペン、ニトロベンゼン、ジメチルアミン、モノエタ
ノールアミン、ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメ
チルホルムアミド等の硫黄、窒素含有有機化合物類、そ
の他、水も含まれる。上記、親水性有機液体を主体とし
た溶媒にSO42−、NO2−、PO43−、Cl−、
Na+、K+、Mg2+、Ca2+、その他の無機質イ
オンが存在した状態で重合を行ってもよい。また、重合
開始時と重合途中、重合末期とそれぞれ混合溶媒の種類
及び組成を変化させ生成する重合体粒子の平均粒子径、
粒子径分布、乾燥条件などを調節することができる。
【0016】分散安定剤 種粒子製造時または成長粒子の製造時の分散安定剤の適
当な例としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、
α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタ
コン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸または無
水マレイン酸等の酸類、あるいは水酸基を含有するアク
リル系単量体、例えばアクリル酸β−ヒドロキシエチル
、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸β−
ヒドロキシプロピル、メタクリル酸β−ヒドロキシプロ
ピル、アクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、メタクリル
酸γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリ
ル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸
エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセ
リンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリ
ルアミド、N−メチロールメタクリルアミド等、ビニル
アルコールまたはビニルアルコールとのエーテル類例え
ばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニ
ルプロピルエーテルなど、ビニルアルコールとカルボキ
シル基を含有する化合物のエステル類、たとえば酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル等、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、
あるいはこれらのメチロール化合物、アクリル酸クロラ
イド、メタクリル酸クロライド等の酸クロライド類、ビ
ニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール
、エチレンイミン等の窒素原子、またはその複素環を有
するものなどのホモポリマーまたは共重合体、ポリオキ
シエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプ
ロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなど
のポリオキシエチレン系、メチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースな
どのセルロース類、または、上記親水性モノマーとスチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のベンゼ
ン核を有するものまたはその誘導体またはアクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のアクリ
ル酸もしくはメタクリル酸誘導体との共重合体、更に、
架橋性モノマー例えば、エチレングリコールジメタクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、メタ
クリル酸アリル、ジビニルベンゼンなどとの共重合体も
使用可能である。これらの高分子化合物分散剤は、使用
する親水性有機液体、目的とする重合体粒子の種および
種粒子の製造か成長粒子の製造により適宜選択されよう
が、特に重合体粒子同士の合一を主に立体的に防ぐ意味
で重合体粒子表面への親和性、吸着性が高く、しかも親
水性有機液体への親和性、溶解性の高いものが選ばれる
。また、立体的に粒子同士の反発を高めるために、分子
鎖がある程度の長さのもの、好ましくは、分子量が1万
以上のものが選ばれる。しかし、あまり分子量が高いと
、液粘度の上昇が著しく、操作性、撹拌性が悪くなり、
生成重合体の粒子表面への析出確率のばらつきを与える
ため注意を要する。
【0017】また、先に挙げた高分子化合物分散剤の単
量体を一部、目的とする重合体粒子を構成する単量体に
共存させておくことも安定化には効果がある。また、こ
れら高分子化合物分散剤と併用して、コバルト、鉄、ニ
ッケル、アルミニウム、銅、スズ、鉛、マグネシウム等
の金属またはその合金(特に1μm以下が好ましい)ま
た、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化チ
タン、酸化珪素などの酸化物の無機化合物微粉体、高級
アルコール硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステル等
の陰イオン界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアル
コール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダ
ゾリン等のアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニ
ウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキル
ジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジウム塩、アル
キルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウム等の四級
アンモニウム塩型の陽イオン界面活性剤、脂肪酸アミド
誘導体、多価アルコール誘導体等の非イオン界面活性剤
、例えば、アラニン型[例えば、ドデシルジ(アミノエ
チル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシン
]等のアミノ酸型やベタイン型の両性界面活性剤を併用
しても、生成重合体粒子の安定性および粒径分布の改良
を更に高めることができる。
【0018】一般に種粒子製造時の高分子安定剤の使用
量は、目的とする重合体粒子形成用の重合性単量体の種
類によって異なるが、親水性有機液体に対し、0.1〜
10重量%更に好ましくは、1〜5重量%が好ましい。 高分子分散安定剤の濃度が低い場合には、生成する重合
体粒子は比較的大径のものが得られ、濃度の高い場合に
は、小粒径のものが得られるが、10重量%を越えて用
いても小粒径化への効果は少ない。以上挙げた高分子分
散安定剤、および必要なら無機微粉末、顔料、界面活性
剤は種粒子の製造の際に必要であるのはもちろんである
が、成長反応の際に粒子同士の合一を防ぐ目的で添加す
るビニル単量体溶液や種粒子分散液に存在させて重合を
行ってもよい。初期に生成する粒子は親水性有機液体中
と重合体粒子表面に平衡を保って分配された高分子分散
安定剤によって安定化されるが、未反応のビニル単量体
が親水性有機液体中にかなり存在する場合はいくぶん膨
潤された粘着性を持ち、高分子分散安定剤の立体的反発
力に打ち勝って凝縮してしまう。更に、極端に親水性有
機液体に対して単量体の量が多い場合は、生成する重合
体が完全に溶解してしまい重合がある程度進行しないと
析出してこない。この場合の析出の状態は粘着性の高い
塊状物を形成する様式をとる。従って、粒子を製造する
時の単量体の親水性有機液体に対する量はおのずと制限
されることになり、親水性有機液体の種類によって多少
異なるが、単量体/親水性有機液体がおよそ1以下、好
ましくは1/2以下が適当である。
【0019】単量体 本発明において、単量体とは親水性有機液体に溶解可能
なものであり、例えば、スチレン、o−メチルスチレン
、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチ
ルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルス
チレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチ
ルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オク
チルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシ
ルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシ
スチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン
、3,4−ジクロルスチレンなどのスチレン類、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アク
リル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸
ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸
フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタ
クリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、
メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチル
アミノエチルなどのα−メチル脂肪酸モノカルボン酸エ
ステル類、アクリロニトリル、メタクリルニトリル、ア
クリルアミドなどのアクリル酸もしくはメタクリル酸誘
導体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、弗化
ビニルなどのハロゲン化ビニル類などからなる単独また
は相互の混合物およびこれらを50重量%以上含有し、
これらと共重合し得る単量体との相互の混合物を意味す
る。
【0020】架橋剤 また、本発明における重合体は、耐オフセット性を高め
るために、重合性の二重結合を二個以上有するいわゆる
架橋剤を存在させて重合し、架橋重合してもよい。好ま
しく用いられる架橋剤として、ジビニルベンゼン、ジビ
ニルナフタレン及びそれらの誘導体である芳香族ジビニ
ル化合物、その他エチレングリコールジメタクリレート
、ジエチレングリコールメタクリレート、トリエチレン
グリコールメタクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート、アリルメタクリレート、tert−ブ
チルアミノエチルメタクリレート、テトラエチレングリ
コールメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタ
クリレートなどのジエチレン性カルボン酸エステル、N
,N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニル
スルフィド、ジビニルスルホンなど全てのジビニル化合
物および三個以上のビニル基を持つ化合物が単独または
混合物等で用いられる。このように架橋された種粒子を
用いて、成長重合反応を引き続いて行った場合には、成
長する重合体粒子の内部が架橋されたものとなる。また
、一方で成長反応に用いるビニル単量体溶液に上述の架
橋剤を含有させた場合には粒子表面が硬化された重合体
が得られる。
【0021】連鎖移動剤 また、平均分子量を調節する事を目的として連鎖移動定
数の大きな化合物を共存させて重合を行ってもよい。例
えば、メルカプト基を持つ低分子化合物や四塩化炭素、
四臭化炭素等が挙げられる。 重合開始剤 前記単量体の重合開始剤として用いるものは、例えば、
2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−ア
ゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などのアゾ
系重合開始剤、ラウリルパーオキシド、ベンゾイルパー
オキシド、tert−ブチルパーオクトエートなどの過
酸化物系重合開始剤、過硫酸カリウムのような過硫化物
系開始剤あるいはこれにチオ硫酸ナトリウム、アミンな
どを併用した系が用いられている。重合開始剤濃度はビ
ニル単量体100重量部に対して0.1〜10重量部が
好ましい。
【0022】重合条件 粒子の重合条件は重合体粒子の目標、平均粒径、目標粒
径分布に合わせて、親水性有機液体中の高分子分散剤及
びビニル単量体の濃度及び配合比が決定される。一般に
粒子の平均粒子径を小さくしようとするならば、高分子
分散剤の濃度を高く、また、平均粒子径を大きくしよう
とするならば、高分子分散剤の濃度が低く設定される。 一方、粒子径分布を非常に鋭くしようとするならばビニ
ル単量体濃度を低く、また、比較的広い分布でもよい場
合は、ビニル単量体濃度は高く設定される。粒子の製造
は、親水性有機液体に高分子分散安定剤を完全に溶解し
た後、一種または二種以上のビニル単量体、重合開始剤
、その他必要ならば無機微粉末、界面活性剤、染料、顔
料等を添加し、30〜300rpmの通常の撹拌にて、
好ましくはなるべく低速で、しかもパドル型よりもター
ビン型の撹拌翼を用いて、槽内の流れが均一になるよう
な速度で撹拌しながら、用いた開始剤の分解速度に対応
した温度にて加熱し重合が行われる。なお、重合初期の
温度が生成する粒子径に大きな影響を与えるため、単量
体を添加した後に温度を重合温度まで上げ、開始剤を少
量の溶媒に溶解して投入した方が望ましい。
【0023】重合の際には窒素ガス、アルゴンガス等の
不活性気体にて反応容器内の空気中酸素を充分に追い出
す必要がある。もし、酸素パージが不充分であると微粒
子が発生し易い。重合を高重合率域で行うには、5〜4
0時間の重合時間が必要であるが、所望の粒子径、粒子
径分布の状態で重合を停止させたり、また、重合開始剤
を順次添加したり、高圧下で反応を行うことにより重合
速度を速めることができる。重合終了後は、そのまま染
着工程に用いてもよいし、沈降分離、遠心分離、デカン
テーションなどの操作により不必要な微粒子、残存モノ
マー、高分子分散安定剤などを除いた後に、重合体スラ
リーとして回収し、染着をおこなってもよいが、分散安
定剤を除去しない方が染着系の安定性は高く、不要な凝
集が抑制される。 染着工程 本発明における染着は次のようなものである。
【0024】即ち、樹脂粒子Aを溶解せしめない有機溶
媒中に樹脂粒子Aを分散し、この前または後に前記溶媒
中に染料を溶解せしめた後、前記染料を樹脂粒子A中に
浸透させ着色せしめた後、前記有機溶媒を除去して染着
トナーを製造する方法において、染料として、前記染料
の前記有機溶媒に対する溶解度[D1]及び前記樹脂粒
子Aの樹脂に対する前記染料の溶解度[D2]の関係が
、[D1]/[D2]≦0.5となる染料を選択使用す
るというものであり、これにより、樹脂粒子Aの深部ま
で染料が浸透(拡散)したトナーを効率よく製造するこ
とができるものである。本発明において溶解度は、25
℃の温度で測定されたものと定義される。なお、染料の
樹脂中への溶解度とは、染料の溶媒中への溶解度と全く
同じ定義であり、樹脂中に染料が相溶状態で含有させる
ことができる最大量を意味する。この溶解状態、あるい
は染料の析出状態の観察は顕微鏡を用いることにより容
易に行うことができる。樹脂に対する染料の溶解性を知
るには、上記した直接観察による方法の代わりに、間接
的な観察方法によってもよい。この方法は、樹脂と溶解
度係数が近似する液体即ち、樹脂をよく溶解する溶媒を
用い、この溶媒に対する染料の溶解度を、樹脂に対する
溶解度として定めてもよい。
【0025】染料 染着に使用する染料としては、使用する有機溶媒への該
染料の溶解度[D1]より、樹脂粒子を構成する樹脂へ
の該染料の溶解度[D2]の比、[D1]/[D2]が
0.5以下である必要がある。更に、[D1]/[D2
]が0.2以下とすることが好ましい。染料としては、
上記の溶解特性を満たせば、特に制限はないが、カチオ
ン染料、アニオン染料等の水溶性染料は、環境変動が大
きい恐れがあり、又トナーの抵抗が低くなり、転写率が
劣化する恐れがあるので、バット染料、分散染料、油溶
性染料の使用が好ましく、特に油溶性染料が好ましい。 また、所望の色調に応じて数種の染料を併用することも
できる。染着される染料と樹脂粒子との比率(重量)は
、着色度に応じて任意に選択されるが、通常は樹脂粒子
100重量部に対して、染料1〜50重量部の割合で用
いるのが好ましい。
【0026】例えば、染着溶媒にSP値の高いメタノー
ル、エタノール等のアルコール類を使用し、樹脂粒子と
してSP値9程度のスチレン−アクリル系樹脂を使用し
た場合、使用し得る染料としては、例えば、以下のよう
な染料が挙げられる。 C.I.  SOLVENT YELLOW(6,9,
17,31,35,100,102,103,105)
C.I.  SOLVENT ORANGE(2,7,
13,14,66)C.I.  SOLVENT RE
D(5,16,17,18,19,22,23,143
,145,146,149,150,151,157,
158)C.I.  SOLVENT VIOLET(
31,32,33,37)C.I.  SOLVENT
 BLUE(22,63,78,83〜86,91,9
4,95,104)C.I.  SOLVENT GR
EEN(24,25)C.I.  SOLVENT B
ROWN(3,9) 等。 市販染料では例えば、保土谷化学工業社の愛染 SOT
染料Yellow−1,3,4、Orange−1,2
,3、Scarlet−1 、Red−1,2,3 、
Brown−2 、Blue−1,2、Violet−
1、Green−1,2,3 、Black−1,4,
6,8 やBASF社のsudan 染料、Yello
w−140,150、Orange−220、Red−
290,380,460 、Blue−670 や三菱
化成社のダイアレジン、Yellow−3G,F,H2
G,HG,HC,HL、Orange−HS,G 、R
ed−GG,S,HS,A,K,H5B 、Viole
t−D、Blue−J,G,N,K,P,H3G,4G
 、Green−C 、Brown−A やオリエント
化学(株)のオイルカラー、Yellow−3G,GG
−S,#105 、Orange−PS,PR,#20
1 、Scarlet−#308、Red−5B、Br
own−GR,#416 、Green−BG,#50
2 、Blue−BOS,IIN、Black−HBB
,#803,EE,EX、住友化学工業社のスミプラス
ト、ブルーGP,OR 、レッドFB,3B 、イエロ
ーFL7G,GC 、日本化薬社のカヤロン、ポリエス
テルブラックEX−SH300、カヤセットRed−B
 のブルーA−2R等を使用することができる。もちろ
ん、染料は樹脂粒子と染着時に使用する溶媒の組合わせ
で適宜選択されるため、上記例に限られるものではない
【0027】染着用有機溶媒 染料を樹脂粒子に染着させるために用いる有機溶媒とし
ては、使用する樹脂粒子が溶解しないもの、あるいは若
干の膨潤をきたすもの、具体的には溶解性パラメーター
[SP値]との差が1.0以上、好ましくは2.0以上
のものが使用される。例えば、スチレン−アクリル系樹
脂粒子に対しては、[SP値]が高いメタノール、エタ
ノール、n−プロパノール等のアルコール系かあるいは
[SP値]が低いn−ヘキサン、n−ヘプタン等を使用
する。もちろん[SP値]の差があまりに大きすぎると
、樹脂粒子に対する濡れが悪くなり、樹脂粒子の良好な
分散が得られないため、最適な[SP値]差は2〜5が
好ましい。
【0028】染着工程 染料を溶解した有機溶媒中に樹脂粒子を分散させた後、
液温度を樹脂粒子のガラス転移温度以下に保ち、撹拌す
ることが好ましい。これにより、樹脂粒子中への染料の
浸透速度を速めることができ、約30分〜1時間程度で
充分着色された樹脂粒子を得ることが可能となる。撹拌
の方法は、市販されている撹拌機、例えばホモミキサー
、マグネチックスタラー等を用いて撹拌すればよい。 また、分散重合等で重合終了時得られるスラリー、つま
り有機溶媒中に重合樹脂粒子が分散している状態の分散
液に、染料を直接添加して前記の条件にて加熱撹拌して
もよい。加熱温度がガラス転移温度超過の場合は樹脂粒
子同士の融着が生じてしまう。染着後のスラリーを乾燥
する方法としては、特に限定はされないが、瀘別した後
に減圧乾燥、あるいは瀘別しないで直接減圧乾燥すれば
よい。本発明において、瀘別した後に風乾又は減圧乾燥
して得られた着色粒子は、凝集は殆どなく、投入した樹
脂粒子の粒度分布を殆ど損なわないで再現する。
【0029】打ち込み工程(染着タイプ極性制御)染着
工程を経て作られるトナー粒子の摩擦帯電性を向上させ
るため、トナー粒子に荷電制御剤を含ませる方法として
は次のようなものがある。即ち、 (1)樹脂粒子の染着工程において有機溶媒中に染料と
共に荷電制御剤を溶解させておくことにより、染着後有
機溶剤を除去した後にその樹脂粒子表面部分に荷電制御
剤を残留付着させる。 (2)或いは、染着後の乾燥した樹脂粒子の表面に、荷
電制御剤粒子を機械的に打ち込み処理してもよい。また
、打ち込みの際、補助的に加熱してもよい。この場合、
荷電制御剤粒子の大きさは、1μm以下とすることによ
り樹脂粒子表面に、特に現像剤中で容易に離脱しない程
度に強固に打ち込まれる。また、帯電制御剤と着色樹脂
粒子に比率は、現像手段によってトナーに要求される帯
電量が異なるので、任意に選択される。通常は着色樹脂
粒子100重量部に対し、0.1〜50重量部が好まし
い。0.1重量部未満では、帯電コントロールの効果が
あまりにも小さく、逆に50重量部を越えると定着性に
悪影響を及ぼす。
【0030】打ち込みの方法としては、着色樹脂粒子と
荷電制御剤粒子をあらかじめ混合しておき、次に機械的
エネルギーを与える。混合方法はボールミル、Vブレン
ダー、ヘンシェルミキサー等どのようなものでもよい。 機械的エネルギーを与える方法としては、高速で回転す
る羽根によって混合物に衝撃を加える方法、高速気流中
に混合物を投入し粒子を加速させ、粒子同士または混合
粒子を適当な衝突板に衝突させる方法などにより、着色
樹脂粒子表面に荷電制御剤を付着固定化させる方法であ
る。具体的な装置としては、オングミル(ホソカワミク
ロン(株))およびI式ミル(日本ニューマチック工業
)で通常の粉砕の場合より粉砕エアー圧を下げた装置、
ハイブリダイゼーションシステム((株)奈良機械製作
所)、自動乳鉢などが挙げられる。荷電制御剤の具体例
としては、以下のものが挙げられる。
【0031】ニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基
を含むアジン系染料(特公昭42−1627)、塩基性
染料[例えば、C.I.Basic Yellow 2
(C.I.41000) 、C.I.Basic Ye
llow3 、C.I.Basic Red 1(C.
I.45160)、C.I.Basic Red 9(
C.I.42500)、C.I.BasicViole
t 1(C.I.42535) 、C.I.Basic
 Violet 3(C.I.42555) 、C.I
.Basic Violet10(C.I.45170
)、C.I.Basic Violet 14(C.I
.42510)、C.I.Basic Blue 1(
C.I.42025) 、  C.I.Basic B
lue 3(C.I.51005) 、C.I.Bas
ic Blue 5(C.I.42140)、C.I.
Basic   Blue 7(C.I.42595)
 、C.I.Basic Blue 9(C.I.52
015) 、C.I.BasicBlue 24(C.
I.52030)、C.I.Basic Blue 2
5(C.I.52025)、C.I.Basic Bl
ue 26(C.I.44045)、C.I.Basi
c Green(C.I.42040)、C.I.Ba
sic Green 4(C.I.42000)など、
これらの塩基性染料のレーキ顔料、(レーキ化剤として
は、燐タングステン酸、燐モリブデン酸、燐タングステ
ンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、フェリシア
ン化物、フェロシアン化物など)、C.I.Solve
nt Black 3(C.I.26150)、ハンザ
イエローG(C.I.11680) 、C.I.Mor
dlant Black 11 、C.I.Pigme
nt Black 1 、ベンゾルメチル−ヘキサデシ
ルアンモニウムクロライド、デシル−トリメチルアンモ
ニウムクロライド、あるいはジブチルまたはジオクチル
などのジアルキルチン化合物、ジアルキルチンボレート
化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を含有するビニル
系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポ
リアミン樹脂、特公昭41−20153号、特公昭43
−27596号、同44−6397号、同45−264
78号に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩。特公
昭55−42752号、特公昭58−41508号、特
公昭58−7384号、特公昭59−7385号に記載
されているサリチル酸、ジアルキルサリチル酸、ナフト
エ酸、ダイカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、Fe
等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料な
どが挙げられる。
【0032】打ち込み(微小樹脂粒子の打ち込み)また
、再結晶、粉砕、乳化などの手段により微粒化された下
記の微粒子を打ち込むことも可能である。比較的Tgの
高い微小粒子、例えばPMMA(ポリメチルメタクリレ
ート)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、P
VDF(ポリフッ化ビニリデン)のサブミクロンの微粒
子やポリオレフィン、脂肪酸エステル、脂肪酸金属塩、
高級アルコ−ル類、パラフィンワックス類の離型剤を帯
電制御剤と同じく表面に打ち込むことも可能である。 離型剤の打ち込み また、必要に応じて、ポリオレフィン、脂肪酸エステル
、脂肪酸金属塩、高級アルコール類、パラフィンワック
スなどの離型剤をトナー粒子表面に打ち込み処理しても
よい。打ち込み処理を施す場合は、荷電制御剤の打ち込
みと同時に、処理しても、前後に分けて処理してもよい
。 添加剤 なお、本発明においては、トナー粒子は流動化剤と混合
してトナ−粒子表面に流動化剤微粒子を付着させて用い
ることもできる。この場合の添加剤としては、酸化チタ
ン粒子、疎水性シリカ粒子、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸マグネシウムなど公知の微粒子が用いられる。混
合方法としては、Vブレンダー、ボールミルなどの一般
的な混合装置を使用すればよい。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 製造例1 下記のように分散重合法で母体粒子を製造した。撹拌翼
、冷却器を取り付けた500cc の三つ口フラスコに
、メタノール320gを入れ、ポリビニルピロリドン(
分散安定剤、平均分子量4万)6.4gを少量ずつ撹拌
しながら添加し、完全に溶解させた。更に、以下の組成
のものを添加し、完全に溶解させた。 スチレン                     
         25.6gn−ブチルメタクリレー
ト              6.4g2,2’−ア
ゾビスイソブチロニトリル      0.2gこれら
を撹拌しながらフラスコ内を窒素ガスでパージし、1時
間放置した。60℃±0.1℃の恒温水槽中で200r
pmの撹拌速度で撹拌しながら重合を開始した。加熱後
15分すると、液は白濁し始め、20時間重合後も白濁
した安定な分散液であった。一部サンプリングしてガス
クロマトグラフィーで、内部標準法による測定を行った
結果、重合率は92%であることが確認できた。得られ
た分散液を冷却し、遠心分離機にて2000rpmで遠
心分離すると、重合体粒子は完全に沈降し、上部の液は
透明であった。 上澄み液を除き新にメタノール200gを加え、1時間
撹拌洗浄した。遠心分離しメタノールで洗浄する操作を
繰り返し、瀘過した。
【0034】瀘別したものを、50℃にて24時間減圧
乾燥し、95%の収率で白色粉末のスチレン/n−ブチ
ルメタクリレート共重合体粒子を得た。得られた粒子は
体積平均粒径Dv=7.40μm、Dv/Dp=1.0
7(個数平均粒径6.92μm)であった。また、Tg
は65℃であった。 (以下、この重合粒子をBと呼ぶ。)次に、メタノール
200g中にオイルブラック 803(オリエント化学
(株))1.50gを加熱溶解した後、冷却し、1μm
フィルターで瀘別し、染料溶液を作成した。次に該瀘液
に重合粒子B24g加えて分解させ、50℃で1時間加
熱撹拌した。その後、分散液を室温まで冷却し、瀘別し
たのち50℃で24時間減圧乾燥し着色樹脂粒子Bを得
た。
【0035】実施例1 製造例1で得られた着色樹脂粒子B100重量部に対し
て、荷電制御剤3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸亜鉛
塩0.5重量部を加え、ヘンシェルミキサーを使用し1
500rpmで、間欠的に20分間撹拌した後、ハイブ
リダイゼーションシステム((株)奈良機械製作所)に
て、回転数10000rpmで10分間処理した。次に
処理された粒子100部に対して、前記式(5)で表わ
される含フッ素シリコーンオイル1部を加え、ヘンシェ
ルミキサーを使用して2500rpmで、間欠的に30
分間撹拌して、トナー(a)を得た。
【0036】さらに、粒径100μmのフェライト粒子
にシリコーン樹脂を1μmの厚さで被覆してキャリアを
用い、このキャリアにトナー(a)を3.0重量%の割
合で混ぜ、ボールミルポットで30分撹拌して現像剤と
した。その後、リコー社製イマジオ420を用い、低温
低湿(10℃、15%)、高温高湿(30℃、85%)
の環境のもとで、画像出しを行ったところ、いずれの環
境においても、画像濃度が高く、地汚れのない高解像の
画像が得られた。両環境での帯電量は、低温低湿(−3
4.3μc/g)、高温高湿(−32.1μc/g)で
あり、ほとんど変化なかった。また、常温常湿(20℃
、65%)で3万枚のコピーテストを行ったところ、3
万枚後も初期と変らない高画質が維持されており、帯電
量の変化もほとんどなかった。
【0037】実施例2 前記含フッ素シリコーンオイル(5)の代わりに、前記
含フッ素シリコーンオイル(14)0.5部を用いた他
は、実施例1と全く同じ方法でトナー(b)を作った。 以下、実施例1と同じ方法で現像剤を作り、イマジオ4
20を使用し、環境テストと連続コピーテストを行った
。結果は、表−1に示す様に環境安定性、耐久性共にき
わめて良かった。
【0038】比較例1 製造例1で得られた着色樹脂粒子B100重量部に対し
て、荷電制御剤3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸亜鉛
0.5重量部を加え、ヘンシェルミキサーを使用し15
00rpmで、間欠的に20分間撹拌した後、ハイブリ
ダイゼーションシステム((株)奈良機械製作所)にて
、回転数10000rpmで10分間処理した。(この
トナーをトナー(c)とする)次に実施例1と同じ方法
で現像剤を作成した。この現像剤を用いてリコー社製イ
マジオ420で、環境テスト、連続コピーテストを行っ
た。
【0039】低温低湿においては、画像濃度が高く地汚
れのない解像力の高画像が得られたが、高温高湿におい
ては、地汚れが発生しており、解像力も良くなかった。 また、高温高湿においては、顕著なクリーニング不良が
見られた。両環境での帯電量は、低温低湿(−31.9
μc/g)、高温高湿(−12.3μc/g)と、高温
高湿の帯電量が低かった。又、常温常湿(20℃、65
%)で3万枚の連続コピーテストを行ったところ、1万
枚後位から地汚れが起こり、3万枚ではトナー飛散もひ
どく、クリーニング不良も発生した。 比較例2 前記含フッ素シリコーンオイル(5)の代わりに、下記
式で表わされる、含フッ素シリコーンオイルを用いた他
は、実施例1と全く同じ方法でトナー(d)を作った。
【0040】
【化19】 以下、実施例1と同じ方法で現像剤を作り、イマジオ4
20を使用し、環境テストと連続コピーテストを行った
。結果は、表−1に示すように環境安定性、耐久性とも
に良くなかった。 比較例3 前記含フッ素シリコーンオイル(5)の代わりに、下記
式で表わされる、含フッ素シリコーンオイルを用いた他
は、実施例1と全く同じ方法でトナー(d)を作った。
【0041】
【化20】 以下、実施例1と同じ方法で現像剤を作り、イマジオ4
20を使用し、環境テストと連続コピーテストを行った
。結果は表1〜4に示すように環境安定性、耐久性とも
によくなかった。 環境特性
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】 (注1)
【0044】
【数1】 耐久性
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【発明の効果】(1) 地汚れがなく、高画像濃度、高
解像力の現像剤が得られた。 (2) 長時間使用しても画質、現像剤物性ともに変化
が少なく、また環境安定性の良い現像剤が得られた。 (3) クリーニング性の良いトナーが得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径
    (Dp)の比が1.00≦(Dv/Dp)≦1.20の
    範囲にあり、Dvが1〜10μmである染料により着色
    されたトナーであって、かつ 【化1】 ただし、m/n≦1(m、nは整数) 0≦m≦100  XはHまたはF 1≦n≦100 で表わされる含フッ素シリコーンオイルで処理されてい
    ることを特徴とする電子写真用トナー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05107801A (ja) * 1991-10-17 1993-04-30 Tomoegawa Paper Co Ltd 電子写真用トナー
JP2007293242A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Tomoegawa Paper Co Ltd トナーおよび二成分現像剤
JP2008181076A (ja) * 2006-12-26 2008-08-07 Seiko Epson Corp トナー、それが用いられる現像装置及び画像形成装置
JP2017058452A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 コニカミノルタ株式会社 静電潜像現像用トナーおよびその製造方法

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