JP3023938U - 防音床構造 - Google Patents

防音床構造

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JP3023938U
JP3023938U JP1995011125U JP1112595U JP3023938U JP 3023938 U JP3023938 U JP 3023938U JP 1995011125 U JP1995011125 U JP 1995011125U JP 1112595 U JP1112595 U JP 1112595U JP 3023938 U JP3023938 U JP 3023938U
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JP
Japan
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floor
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flooring board
soundproof
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JP1995011125U
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Inventor
安満 桜井
正幸 尾崎
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美術館等の静粛な建物内におけるフローリン
グ床の靴音等の反射音を吸収し、静粛な空間を形成する
防音床構造を提供する。 【解決手段】 床素地面のコンクリート床6上に接着剤
3を介して遮音層2および防振層1を積層し、その上に
普通貼り又はヘリングボーン貼りのフローリングボード
4を敷設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建物のフローリング床から靴音等の反射音を吸収し、静粛の空間を 形成するに好適な防音床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、木質のフローリングボードの上を皮靴等で歩行すると高音の靴音が反 射し気になる場合がある。特に、美術館内のように静粛な雰囲気内においては靴 音は騒音となる。そのため、従来より反射騒音を低減する必要性の高い建物の床 には防音構造のフローリング床が採用されている。実開昭63−119740号 公報は積層構造の防音床構造の公知技術の一例を示すものである。この防音床構 造はフローリングボードの上面側に遮音層を設け下面側に防振層を設けた防音下 地材を開示するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記の公知技術の防音下地材をコンクリート床上に接着して使用する場合には 、遮音層が床上面にあるため、遮音層が摩耗したり経年変化により遮音性能が低 下する問題点がある。また、この防音下地材を木質フロアの下地として使用する 場合には、多重構造の床構造となり、高価なものになる問題点がある。
【0004】 本考案は、以上の問題点を解決するもので、摩耗や経年変化がなく、従って遮 音性能の低下が殆どなく、靴音等の反射音を吸収して静粛な空間を形成し得る防 音床構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の目的を達成するために、床素地面上に遮音層および防振層を 積層し、その上にフローリングボードを積重する防音床構造を構成するものであ る。また、前記フローリングボードが市松状のものを含む普通貼り又はヘリング ボーン貼りのものからなることを特徴とするものである。
【0006】 フローリングボード上を皮靴等で歩行すると、その衝撃音がフローリングボー ドの裏面から防振層により減衰され、減衰された音波は更に遮音層により吸収さ れる。従って、床素地面には衝撃音がほとんど伝達されないため反射音がほとん ど発生しない。即ち、衝撃音がほぼ完全に吸収されることになる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係わる防音床構造を図面を参照して詳述する。図1は普通貼り されているフローリングボード4を採用した場合の本考案の防音床構造を示す。 図示のように、防音床構造は最下層の床素地面のコンクリート床6と、この上に 順序積層される遮音層2,防振層1と、フローリングボード4からなる。なお、 遮音層2は接着剤3を介してコンクリート床6上に貼着される。
【0008】 遮音層2は足音等の衝撃音を吸収するもので、例えば、15[mm]程度の厚 みの合板の裏面に3[mm]程度のウレタンチップを重ねて複合加工したものか らなる。なお、この遮音層2をコンクリート床6に貼着する接着剤としては例え ばエポキシ系接着剤とコンクリートネイルを併用したものが使用される。
【0009】 防振層1はフローリングボード上の足音等の発音を抑える機能を有するもので 、例えばゴム系素材をベースにし、特殊配合により損失係数を広域化させ、且つ 耐熱性を有する制振シートからなる。また、その床面には不織布が貼着される。 また、厚みは例えば1[mm]程度のものからなる。
【0010】 フローリングボード4は、例えば厚み20[mm]程度の木質単板又はその表 面に化粧塩化ビニール樹脂シートを貼着したものからなる。図1および図2に示 すように、普通貼りのフローリングボード4は矩形又は長方形状の単板8を縦軸 に互いに隣接せしめて敷設するものからなり、隣接する単体同士は突片5とこれ が嵌まり込み凹部7との嵌め込みにより連結され、その表面側を同一平面上に保 持すると共に隣接する単板間に隙間が生じないようにしている。
【0011】 図3はヘリンボード貼りのフローリングボード4aを示すものである。このフ ローリングボード4aは図示のように短冊状の単片9を山型形状に組み合わせた もので、意匠美を有するものである。
【0012】 次に、以上の構造の防音床構造の施工手順を簡単に説明する。本考案の防音床 構造はコンクリート床6の上面に直接本考案の遮音層2,防振層1およびフロー リングボードを貼着する直貼り方式のためコンクリート床6の不陸なりに床が仕 上がる。そのため、コンクリート床6の貼着面はレベリング仕上げにより1[m ]について2[mm]程度の不陸にする。次に、その前記貼着面には接着剤3を 塗布した後、遮音層2のウレタンクッション側をコンクリート床6側に向けて貼 着する。なお、コンクリート床6は十分に乾燥させ、施工後の暴れや床鳴りおよ び剥がれが発生しないようにする。また、接着剤3のコンクリートネイルは接着 面の全面に塗布しないで四隅のみとし必要以上の固化を防止する。次に、遮音層 2のガタツキを調べ、ガタツキのある場合はコンクリートネイルでその部分を固 定する。次に、遮音層2の上に防振層1を施工する。防振層1はその不織布面を 上にして遮音層2上に押しつけて重合させる。最後に防振層1の上に前記した単 板8を並べ普通貼り又はヘリングボーン貼りのフローリングボード4を形成する 。
【0013】 以上のような積層構造の防音床構造のフローリングボード4の上を皮靴等で歩 行するとフローリングボード4と皮靴等との衝突により衝撃音が発生する。この 音波はフローリングボード4の裏面から防振層1に伝わり減衰され、次に、遮音 層2に入って吸収される。そのため、コンクリート床6側に波がほとんど伝達さ れない。従って、コンクリート床6からの反射音がほとんど発生しない。そのた め、前記衝撃音がなくなり、気になる靴音が発生しなくなる。
【0014】 本考案の防音床構造は、コンクリート床6とフローリングボード4との間に遮 音層2と防振層1を形成する2層構造のものからなり、多層構造ではないためフ ローリングボード4の表面品質に対する悪影響を与えない。なお、フローリング ボード4の品質基準としては多種類の項目があるが、表面の曲がり、そり、ねじ れや隙間,割れ等が重要な品質基準項目である。本考案の防音床構造によれば、 これ等の品質基準を満足するフローリングボード4の形成が実現されることが確 認された。
【0015】 以上の説明において、防音層1および遮音層2の構成内容の一例を示したが、 勿論、これに限定するものではない。また、床素地面としてはコンクリート床6 に限るものではない。また、フローリングボード4も普通貼り又はヘリングボー ン貼りに限定するものではない。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば、次のような顕著な効果を奏する。 1)フローリングボードに加わる衝撃音が遮音層および防音層により吸収され 、床素地面からの反射音がほとんど発生しないため、フローリングボードからの 発音がほとんど生じない。 2)遮音層および防振層はコンクリートボードの下面に形成されているためそ れ等の摩耗や経年変化がなく、吸音性能の低下がほとんど生じない。 3)遮音層と防振層の2層構造のためフローリングボードの表面品質に悪影響 を与えない。 4)施工が簡単で、各種建造物に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】普通貼りのフローリングボードを有する本考案
の防音床構造の全体構成を示す横断面図。
【図2】図1の上面図。
【図3】ヘリングボーン貼りのフローリングボードを示
す上面図。
【符号の説明】
1 防振層 2 遮音層 3 接着剤 4 フローリングボード 4a フローリングボード 5 突片 6 コンクリート床 7 嵌まり込み凹部 8 単板 9 単片

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床素地面上に遮音層および防振層を積層
    し、その上にフローリングボードを積重することを特徴
    とする防音床構造。
  2. 【請求項2】 前記フローリングボードが市松状のもの
    を含む普通貼り又はヘリングボーン貼りのものからなる
    請求項1に記載の防音床構造。
JP1995011125U 1995-10-20 1995-10-20 防音床構造 Expired - Lifetime JP3023938U (ja)

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